JPH06231638A - 防爆ガスブッシング - Google Patents

防爆ガスブッシング

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Publication number
JPH06231638A
JPH06231638A JP1880693A JP1880693A JPH06231638A JP H06231638 A JPH06231638 A JP H06231638A JP 1880693 A JP1880693 A JP 1880693A JP 1880693 A JP1880693 A JP 1880693A JP H06231638 A JPH06231638 A JP H06231638A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
bushing
explosion
porcelain
passages
Prior art date
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Pending
Application number
JP1880693A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukiteru Fukami
幸輝 深見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by NGK Insulators Ltd filed Critical NGK Insulators Ltd
Priority to JP1880693A priority Critical patent/JPH06231638A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 放熱効果及び破片飛散抑制効果に優れ、碍管
が割れた場合にも碍管内部の絶縁性ガスの漏出を防止で
きる防爆ガスブッシングを提供すること。 【構成】 碍管1の内側に絶縁筒2を挿入し、碍管1の
内部ガス空間を内側空間3と外側空間4に仕切る。これ
らの両空間は絶縁筒2の上下のガス通路17、13で互いに
連通している。これらのガス通路17、13の近傍に閉塞物
18、14を配置しておき、碍管破損時に生ずるガス流によ
りこれらの閉塞物18、14が吸い寄せられてガス通路17、
13を閉塞するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、絶縁性ガスが充填され
た碍管の内部を絶縁筒で仕切ることにより、碍管の爆発
時にその飛散に寄与するガス量を減少させ、破片の飛散
を抑制する防爆ガスブッシングに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5に示すように、絶縁性ガスが充填さ
れた碍管1の内部にFRP等よりなる絶縁筒2を取り付
けて碍管1の内部ガス空間を内側空間3と外側空間4と
に仕切った形態の防爆ガスブッシングは従来から知られ
ている。このような防爆ガスブッシングにおいては、絶
縁筒2の上下端部付近に形成されたガス通路5、6によ
り内側空間3と外側空間4とが互いに連通されており、
絶縁筒2の内外のガス圧力を等しくしている。
【0003】このような防爆ガスブッシングは、飛来物
等によって万一碍管1が割れた場合にも、爆発に寄与す
るのは主として外側空間4内のガスであり、ガス空間の
大部分を占める内側空間3内のガスは急激に外部へ流出
することができないので、破片飛散を抑制することがで
きる。この場合、碍管1と絶縁筒2との間隙をできる限
り狭くし、またガス通路5、6を狭くするほど高い破片
飛散抑制効果を得ることができる。この形式の防爆ガス
ブッシングは、構造が簡単で部品数が少なく、故障の原
因となる要素が少ないために長期信頼性が高い利点があ
る。
【0004】ところでこの形式の防爆ガスブッシングの
絶縁筒2の内部においては、図5に矢印で示したように
ガスの対流が生じて中心導体7により発生する熱を放熱
しているのであるが、中心導体7→内側空間3→絶縁筒
2→外側空間4→碍管1という多くの断熱層を介して熱
伝達が行われ熱抵抗が大きいうえ、特に絶縁筒2の上部
は径が絞られているために対流が抑制されてしまい、熱
がこもり易いという問題があった。またこの形式の防爆
ガスブッシングにおいては、碍管1が割れたときに上下
のガス通路5、6を通じて内側空間3内のガスが外側空
間4側へ移動して破片の飛散に多少なりとも寄与するう
え、碍管1が割れたときにガス通路5、6を通じて碍管
内部の絶縁性ガスが徐々に漏出してしまい、通電が不可
能になるという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解決し、放熱効果及び破片飛散抑制効果に優
れ、しかも碍管が割れた場合にも碍管内部の絶縁性ガス
の漏出を防止することができる新規な防爆ガスブッシン
グを提供するために完成されたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明は、碍管の内側に挿入された絶縁筒
により碍管の内部ガス空間が内外2つに仕切られ、これ
らの両空間が絶縁筒の上下のガス通路で互いに連通して
いる形態の防爆ガスブッシングにおいて、これらのガス
通路の近傍に、碍管破損時に生ずるガス流により吸い寄
せられてガス通路を閉塞する閉塞物を配置したことを特
徴とするものである。
【0007】
【作用】本発明の防爆ガスブッシングでは、碍管破損時
に生ずるガス流により閉塞物がガス通路に吸い寄せら
れ、この閉塞物によってガス通路が閉塞されるようにし
たので、碍管破損時に内側空間内のガスが外側空間に移
動して破片の飛散に寄与するおそれがなく、破片飛散抑
制効果を高めることができる。またガス通路が閉塞物に
より直ちに閉塞されるため、碍管内部の絶縁性ガスの漏
出を防止することができる。更にこのため、本発明の防
爆ガスブッシングではガス通路を従来よりも広くするこ
とができるので、これらのガス通路を通じて内側空間と
外側空間とを循環する対流を生じさせることができ、ブ
ッシングの上部に熱がこもることを防止することができ
る。
【0008】
【実施例】以下に本発明を、図1〜図4の実施例によっ
て更に詳細に説明する。図1において、1は碍管、2は
碍管1の内部のFRP製の絶縁筒、3は絶縁筒2の内側
空間、4は絶縁筒2の外側空間である。碍管1の下端は
取付けフランジ8上に固定されており、碍管1の上部に
は円筒状の放熱器9が固定され、更に放熱器9の上面に
天井板10が固定されている。この天井板10の下面から中
心導体7がぶら下がっており、中心導体7の下端部はチ
ューリップコンタクト11により上下方向にスライド自在
に支持されている。
【0009】前記の取付けフランジ8には、絶縁筒2の
外側空間4に臨む下部のガス通路13が形成されている。
また取付けフランジ8の下方には小間隙を隔ててリング
状の下部支え具12が取り付けてあり、その内側上面にゴ
ム等の弾性リングからなる閉塞物14が配置されている。
この閉塞物14は平常時には図1の位置にありガス通路13
を開いているが、碍管破損時には後述するようにガス通
路13側に吸い寄せられてガス通路13を閉塞するものであ
る。
【0010】一方、絶縁筒2の上端のストレート部は前
記の放熱器9の内側円筒部9aを貫通して上方へ延びてい
る。そして内側円筒部9aと絶縁筒2との接触面にはOリ
ング15が取り付けられている。また絶縁筒2の上端部外
周には抜け止めリング16が取り付けられている。この放
熱器9の内側円筒部9aの基部には上部のガス通路17が形
成されている。ガス通路17は多数の円形孔からなるもの
で、各ガス通路17の外側にはゴム等の弾性球からなる閉
塞物18がそれぞれ配置されている。この閉塞物18も平常
時には図1の位置にありガス通路17を開いているが、碍
管破損時には後述するようにガス通路17側に吸い寄せら
れてガス通路17を閉塞するものである。これらの上下の
ガス通路13、17は従来のガス通路5、6よりも大きくし
ておくものとする。
【0011】次に上記の構成の防爆ガスブッシングの機
能につき説明する。まずこの防爆ガスブッシングにおい
ては、下部のガス通路13及び上部のガス通路17を広くし
てあるのでガスの流動が生じ易く、通電により中心導体
7で発生する熱によって図1に矢印で示したような対流
が生ずる。この対流は図5の対流とは異なり内側空間3
と外側空間4とを一方向に循環するものであり、きわめ
てスムーズに行われる。よって対流の流速が大きくなる
うえ、中心導体7で発生した熱を絶縁筒2を飛ばして碍
管1や放熱器9に伝えることができるので熱抵抗が小さ
く、高い放熱性を得ることができる。このため、熱がブ
ッシングの上部にこもることがない。なお、碍管1と絶
縁筒2の熱膨脹差はOリング15の部分で絶縁筒2がスラ
イドすることにより吸収される。
【0012】またこの防爆ガスブッシングの碍管1が割
れたときには、図3に示すように外側空間4の圧力はゼ
ロとなるため、内側空間3内のガスが下部のガス通路13
及び上部のガス通路17を介して急激に流れ出そうとす
る。この結果、図2に示したようにその近傍には流れに
直角な方向の圧力が作用し、閉塞物14、18が吸い寄せら
れる現象が生ずる。吸いよせる圧力はベルヌイの定理に
より、ρv2/2(N/m2)として示される。ここでρはガス
の密度(kg/m3) であり、v はガスの流速(m/s) である。
さてガスの流れに直角な方向から見た閉塞物14、18の単
位面積当りの重量をm(kg/m2) とするとき、閉塞物14、
18には重力によりmg(N/m2)(但しgは重力加速度)の
力が掛かっているが、m<ρv2/2gを満足するように
しておけば閉塞物14、18はガス流により持ち上げられて
ガス通路13及びガス通路17を閉塞する。
【0013】このように、碍管1が割れると上部のガス
通路17と下部のガス通路13は直ちに閉塞される。このた
めに内側空間3から外側空間4へのガスの供給は遮断さ
れ、内側空間3内のガスが破片飛散に寄与することが防
止される。従って本発明の防爆ガスブッシングは、図5
に示した従来の形式のものよりも一段と優れた破片飛散
抑制効果を得ることができる。
【0014】更に碍管1が割れると放熱器9はガス圧力
により上方へ移動するが、図3のように絶縁筒2の上端
部に設けられている前記の抜け止めリング16で止めら
れ、放熱器9が上方へ飛んでいくことを防止する。この
ため、ガス通路13、17の閉塞が完全であれば内側空間3
の内部のガス圧がそれ以上低下するおそれはなく、内部
絶縁強度は爆発前の状態のまま維持される。また外部絶
縁は絶縁筒2によって一時的には耐えることができるの
で、当面そのまま運転が可能であり、事故処理対策を立
てる時間を稼ぐことができる利点がある。
【0015】なお、以上に説明した実施例では下部のガ
ス通路13を閉塞する閉塞物14としてリング状のゴムを用
いたが、図4に示すように可動弁を閉塞物14として使用
することもできる。このように碍管破損時に生ずるガス
流により吸い寄せられてガス通路13、17を閉塞すること
ができるものであれば、閉塞物14、18の構成は実施例に
限定されるものではない。
【0016】
【発明の効果】以上のように、本発明の防爆ガスブッシ
ングは正常時にはガスをスムーズに対流させることがで
きるので優れた放熱特性を有し、また碍管破損時には内
側空間からのガスの供給を遮断して破片飛散抑制効果を
高めるとともに、碍管が破損した後も当面運転が継続で
きる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の防爆ガスブッシングを示す中
央縦断面図である。
【図2】本発明の実施例の要部の拡大断面図である。
【図3】本発明の実施例の防爆ガスブッシングが破損し
た瞬間の状態を示す中央縦断面図である。
【図4】他の実施例の要部の拡大断面図であり、aは平
常運転時の状態を示し、bは碍管破損時の状態を示す。
【図5】従来の防爆ガスブッシングを示す中央縦断面図
である。
【符号の説明】
1 碍管 2 絶縁筒 3 内側空間 4 外側空間 13 下部のガス通路 14 閉塞物 17 上部のガス通路 18 閉塞物

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 碍管の内側に挿入された絶縁筒により碍
    管の内部ガス空間が内外2つに仕切られ、これらの両空
    間が絶縁筒の上下のガス通路で互いに連通している形態
    の防爆ガスブッシングにおいて、これらのガス通路の近
    傍に、碍管破損時に生ずるガス流により吸い寄せられて
    ガス通路を閉塞する閉塞物を配置したことを特徴とする
    防爆ガスブッシング。
JP1880693A 1993-02-05 1993-02-05 防爆ガスブッシング Pending JPH06231638A (ja)

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JP1880693A JPH06231638A (ja) 1993-02-05 1993-02-05 防爆ガスブッシング

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JP1880693A JPH06231638A (ja) 1993-02-05 1993-02-05 防爆ガスブッシング

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JPH06231638A true JPH06231638A (ja) 1994-08-19

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61168819A (ja) * 1985-01-22 1986-07-30 株式会社東芝 ガス絶縁ブツシング
JPS6243411B2 (ja) * 1980-07-23 1987-09-14 Hitachi Ltd
JPH03277880A (ja) * 1990-03-23 1991-12-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 逆止弁

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19971212