JPH06231271A - ビットイメージデータ編集処理の塗りつぶし方法 - Google Patents

ビットイメージデータ編集処理の塗りつぶし方法

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JPH06231271A
JPH06231271A JP5018592A JP1859293A JPH06231271A JP H06231271 A JPH06231271 A JP H06231271A JP 5018592 A JP5018592 A JP 5018592A JP 1859293 A JP1859293 A JP 1859293A JP H06231271 A JPH06231271 A JP H06231271A
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JP5018592A
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Wakako Kondou
和佳子 近藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ビットイメージデ−タ処理において、必ずしも
完全に閉じていない線の内部を、高速に且つ容易に塗り
つぶすことができるようにする。 【構成】処理部7は、ビットイメージ領域21に保持さ
れているイメージデ−タに基づいてディスプレイ4にイ
メージを表示する。条件設定値・処理デ−タ領域23に
は、キーボード5およびマウス6から入力された境界
色、塗りつぶし色、塗りつぶし限定範囲円半径および塗
りつぶし開始点の情報が保持される。処理部7は、ディ
スプレイ4上のイメージについて、塗りつぶし限定範囲
円の境界線を境界色で描画し、この範囲円内で、境界色
で囲まれ、且つ塗りつぶし開始点が存在する領域のみを
同開始点から塗りつぶし色で塗りつぶした後、範囲円の
境界線描画前にコピーイメージ領域22に保持しておい
た同範囲円に外接する矩形領域のイメージデ−タに基づ
いて、境界線を境界線描画前の状態に戻す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー、もしくはモノ
クロビットイメージデ−タ編集処理に係り、特にイメー
ジの塗りつぶしに好適な塗りつぶし方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ユーザがイメージデ−タの中の任意の線
で囲まれた部分を塗りつぶしたいと思った場合、イメー
ジデ−タ編集処理ツールが提供する従来の代表的な塗り
つぶし方法としては、図8に示すようなものがあった。
図8においては、まず、ユーザに、イメージ81の中で
塗りつぶしたい領域の境界となる線(境界線)82の色
を境界色として登録してもらい、これと共に塗りつぶし
色84も決めてもらう。つぎに、ユーザに、塗りつぶし
開始点83を、境界線82で囲まれた領域内の任意の点
に設定してもらうことにより、自動的に塗りつぶしが行
なわれる。その他の方法としては、マウスなどの、画面
上の位置を連続的に指示入力できるような入力装置を用
い、マウスカーソル(マウスが指し示す画面上の位置を
表示したもの)が動くと、その軌跡の通りに一定の太さ
の線を画面上に引く機能を使って、注意深く境界線の内
側を塗りつぶすといった方法もある。以下、前述の機能
をペイント機能、後述の機能をペン機能と呼ぶことにす
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のペイント機能で
は、境界線(境界色)は、完全に閉じている必要があっ
た。もし、線が完全に閉じていなければ、図8(b)の
ように、開いた部分から塗りつぶし色がはみ出し、ユー
ザが意図しない部分まで塗りつぶしてしまうことにな
る。特に、塗りつぶしの対象が複雑な図形の場合には、
小さな穴を見分けるのは、ユーザにとって困難であるた
め、ペイント機能を実行してからユーザが気付くのが普
通である。取り消し機能の付いたイメージデ−タ編集処
理ツールであれば、開いた部分を描き加えて、再度塗り
つぶしを実行することも可能であるが、時間と手間のロ
スが大きい。また、絵のデザイン上、線を閉じたくない
場合もあり、そのときは、上述のペイント機能は利用で
きない。
【0004】一方、ペン機能により、閉じていない線の
内部を塗りつぶすことも可能だが、境界線(境界色)の
近傍を過不足なく塗りつぶししていくのは、かなり面倒
な作業であるので、うっかり、境界線からはみ出してし
まうということもよくあることである。
【0005】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
のであり、ビットイメージデ−タ編集処理において、必
ずしも完全に閉じていない線の内部を、高速に且つ容易
に塗りつぶすことができる塗りつぶし方法を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、イメージの輪
郭線の色を境界色として、その境界色で囲まれた領域を
塗りつぶすビットイメージデ−タ編集処理の塗りつぶし
方法において、
【0007】イメージ上で塗りつぶしの対象となる塗り
つぶし限定範囲と、境界色と、塗りつぶし色と、限定範
囲内で塗りつぶしを開始する塗りつぶし開始点との指定
をそれぞれ受け付けた後、この限定範囲のビットイメー
ジデ−タを復元用イメージデ−タとして一時的に記憶し
てから限定範囲の境界線を指定された境界色で描いて、
その後、限定範囲内で境界色に囲まれ且つ指定された塗
りつぶし開始点の存在する領域を指定された塗りつぶし
開始点から指定された塗りつぶし色で塗りつぶして、限
定範囲の境界線を復元用イメージデ−タに基づいて境界
線描画前の状態に戻すことを特徴とする。
【0008】
【作用】イメージ上で塗りつぶしの対象となる塗りつぶ
し限定範囲と、境界色と、塗りつぶし色と、限定範囲内
で塗りつぶしを開始する塗りつぶし開始点との指定を受
け付け、少なくともこの限定範囲を含む領域のビットイ
メージデ−タを復元用イメージデ−タとして一時的に記
憶しておく。この一時記憶後に、指定された限定範囲の
境界線を、指定された境界色で描く。
【0009】限定範囲の境界線が描かれると、つぎに、
限定範囲内で、境界色で囲まれ、且つ指定された塗りつ
ぶし開始点が存在する領域を指定された塗りつぶし開始
点から指定された塗りつぶし色で塗りつぶす。この塗り
つぶしが終了すると、今度は、先程記憶しておいた復元
用イメージデ−タに基づいて、前記限定範囲の境界線を
前記境界線描画前の状態に戻す。
【0010】この結果、イメージ上の限定された範囲内
で、且つ境界色で囲まれた領域だけを、塗りつぶすこと
ができる。したがって、イメージ上で必ずしも完全に閉
じていない線の内部でも、限定範囲をこまめに指定する
ことにより、高速に且つ容易に塗りつぶすことができ
る。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。図1は、同実施例におけるビットイメージデ−
タ編集処理の限定範囲塗りつぶしを行うためのハードウ
ェアの構成図である。図1において、CPU1は、イメ
ージデ−タ編集処理等の各種処理およびハードウェア全
体の制御を行う。
【0012】主メモリ2および磁気ディスク装置3は、
CPU1により実行される各種プログラムおよび同プロ
グラム実行に必要なデ−タを保持する。図1には、ビッ
トイメージデ−タ編集処理のためのプログラム(イメー
ジデ−タ編集処理プログラム)20が(磁気ディスク装
置3から)主メモリ2にロードされている状態が表示さ
れている。
【0013】キーボード5およびマウス6は、ユーザが
CPU1にイメージデ−タ編集処理プログラム20を実
行させるための初期条件を設定入力するための入力手段
である。
【0014】ディスプレイ4は、CPU1の制御の下で
画面表示を行うもので、イメージデ−タ編集処理時に
は、対象となるイメージと編集処理に必要な条件設定画
面を表示する。イメージデ−タ編集処理時におけるディ
スプレイ4の画面構成例を図3に示す。図において、デ
ィスプレイ4の表示画面は、イメージ表示画面41とコ
マンド・設定条件表示画面42から構成される。イメー
ジ表示画面41には、イメージデ−タ編集処理の対象と
なるイメージが表示される。コマンド・設定条件表示画
面42は、コマンドボタン表示部421、色パレット4
22および設定条件表示部423から構成される。
【0015】コマンドボタン表示部421には、範囲限
定塗りつぶし機能を含むイメージデ−タ編集処理の各種
機能を表すコマンドを指示入力するためのコマンドボタ
ン群が表示される。
【0016】色パレット422には、イメージ表示画面
41に表示されたイメージの中で塗りつぶしの対象とな
る領域を範囲限定する境界色C1 および塗りつぶしの対
象となる領域の塗りつぶし色C2 の設定に用いる色見本
が表示される。
【0017】設定条件表示部423には、設定された境
界色C1 、塗りつぶし色C2 およびイメージ表示部41
に表示されたイメージの中で塗りつぶしの対象となる塗
りつぶし限定範囲円の半径rが表示される。ここで、図
1のハードウェア構成により実現されるビットイメージ
デ−タ編集処理機能の機能構成を図2のブロック図に示
す。
【0018】図2において、ビットイメージデ−タ編集
処理部7は、キーボード5またはマウス6により設定入
力された塗りつぶし処理のための各種条件設定値(境界
色C1 、塗りつぶし色C2 、限定範囲円半径r、塗りつ
ぶし開始点P)をそれぞれ主メモリ2上の所定の領域に
設定する。同処理部7は、この条件設定値に基づいて、
主メモリ2上に保持されているビットイメージデ−タを
操作し、範囲限定塗りつぶしを行う。この処理部7は、
図1のCPU1が、主メモリ2上のイメージデ−タ編集
処理プログラム20を実行することにより実現される機
能ブロックである。主メモリ2には、ビットイメージ領
域21、コピーイメージ領域22および条件設定値・処
理デ−タ領域23が確保されている。ビットイメージ領
域21には、ディスプレイ4に表示されるイメージのビ
ットイメージデ−タが保持される。
【0019】コピーイメージ領域22には、イメージ領
域21に保持されているビットイメージデ−タの内、ユ
ーザにより塗りつぶしの限定範囲として設定された部分
を含む領域のイメージデ−タを復元用イメージデ−タと
してコピーしたものが保持される。この復元用イメージ
デ−タは、塗りつぶし処理完了後に画面41上のイメー
ジを限定範囲の境界線描画前の状態に戻すためのもので
ある。
【0020】条件設定値・処理デ−タ領域23には、塗
りつぶしのためにユーザにより設定される各種条件設定
値および塗りつぶし処理実行時の塗りつぶし処理デ−タ
が保持される。
【0021】この条件設定値には、イメージの輪郭線と
限定範囲の境界線の色、すなわち塗りつぶしの対象とな
る領域を囲む色である境界色C1 の情報(境界色情
報)、境界色C1 で囲まれた領域を塗りつぶす塗りつぶ
し色C2 の情報(塗りつぶし色情報)、塗りつぶしの限
定範囲である範囲円の半径r、塗りつぶしの開始点Pの
座標(x,y)がある。
【0022】また、塗りつぶし処理デ−タは、塗りつぶ
し未処理点Qの座標(X,Y)と処理済点Rの座標
(X,Y)からなる。塗りつぶし未処理点Pは、設定さ
れた塗りつぶし範囲円内の点で、まだ処理部7により塗
りつぶし処理が行われていない点である。塗りつぶし処
理済点Qは、設定された塗りつぶし範囲円内の点で、処
理部7による塗りつぶし処理の完了した点である。
【0023】上記条件設定値・処理デ−タ領域23は、
境界色情報を保持する境界色領域231、塗りつぶし色
情報を保持する塗りつぶし色領域232、開始点Pの座
標を保持する塗りつぶし開始点領域233、塗りつぶし
の限定範囲円の半径rを保持する限定範囲円半径領域2
34、未処理点Qの座標を保持する未処理点領域235
および処理済点Rの座標を保持する処理済点領域236
から構成されている。
【0024】つぎに、上記ビットイメージデ−タ編集処
理部7による画面41上での範囲塗りつぶし処理の詳細
を図2乃至図6を参照して説明する。なお、図4および
図5は処理部7の動作を説明するためのフローチャー
ト、図6は画面41上での塗りつぶし処理の様子を示す
図である。
【0025】図2において、ビットイメージデ−タ編集
処理部7は、図3に示すように、ディスプレイ4上にイ
メージ表示画面41とコマンド・設定条件表示画面42
を表示する。イメージ表示画面41には、図1の磁気デ
ィスク装置3から読込まれて主メモリ2上のビットイメ
ージ領域21に保持されているビットイメージデ−タに
基づいて、イメージが表示される。
【0026】ここでは、図6(a)に示すように、イメ
ージデ−タ表示画面41に、編集処理の対象となるイメ
ージとして、白地に緑の線で葉の輪郭線が描かれている
ものとする。しかし、この輪郭線は、図から明らかなよ
うに完全には閉じていない。
【0027】このイメージに対して範囲限定塗りつぶし
機能を使用する場合、ユーザは、図3のイメージ表示画
面41に表示されているイメージの輪郭線の色を参照し
て、コマンド・設定条件表示画面42の色パレット42
2の中から境界色C1 を選択し、その色をマウス6によ
り指示入力する。つぎに、ユーザは、色パレット422
の中から塗りつぶし色C2 として使いたい色も選択し、
その色をマウス6により指示入力する。ここでは、境界
色C1 として緑、塗りつぶし色C2 として黄緑が設定さ
れたものとする。
【0028】処理部7は、マウス6により入力設定され
た境界色C1 (緑)の情報(境界色情報)および塗りつ
ぶし色C2 (黄緑)の情報(塗りつぶし色情報)を、そ
れぞれ主メモリ2に確保された条件設定値・処理デ−タ
領域23内の境界色領域231および塗りつぶし色領域
232に記憶する(ステップS401,S402)。つ
ぎに、ユーザは、塗りつぶし限定範囲の大きさを設定す
る。ここでは、塗りつぶし限定範囲の形状は円であるの
で、円の半径rが設定入力される。処理部7は、この半
径rを主メモリ2に確保されている条件設定値・処理デ
−タ領域23内の半径領域234に記憶する(ステップ
S403)。なお、以上の条件設定は、予め設定されて
いる初期条件(デフォルト値)で良い場合には省略でき
る。
【0029】以上、塗りつぶし境界色C1 、塗りつぶし
色C2 、塗りつぶし範囲円半径rの設定入力後に、ユー
ザは、コマンドボタン表示部421の“範囲限定ペイン
ト”ボタンをマウス6を操作してクリックする。このボ
タンクリックを受けて、処理部7は、範囲限定塗りつぶ
し処理機能を起動する。さて、ユーザは、“範囲限定ペ
イント”ボタンをクリックした後、マウス6を操作して
マウスカーソルをイメージ表示画面41上に移動する。
【0030】この操作に応じて、処理部7は、画面41
上に、このマウスカーソルを中心として、半径領域23
4に記憶されている半径rで円を表示する。この円は、
ユーザがマウス6を操作してマウスカーソルの位置を動
かすと、カーソルと共に移動するようになっており、例
えば破線で表示される。
【0031】つぎに、ユーザは、画面41上のイメージ
の塗りつぶしたい部分に、マウスカーソルを移動し、ク
リックする。このクリックした位置を中心とした半径r
の円が塗りつぶし限定範囲となる。また、このクリック
位置が、後述する塗りつぶし処理の際の塗りつぶし開始
点Pとなる。
【0032】処理部7は、この開始点Pの位置に、図6
(b)に示すように、例えば“+”字印(クロスヘアカ
ーソル)を表示すると共に、開始点Pの座標(x,y)
を、主メモリ2内に確保された条件設定値・処理デ−タ
領域23内の塗りつぶし開始点領域233に記憶する
(ステップS404)。
【0033】つぎに、処理部7は、主メモリ2内に幅
(縦)2r+1、高さ(横)2r+1の範囲(領域)の
ビットイメージデ−タが記憶できる領域(コピーイメー
ジ領域)22を確保する。そして、処理部7は、図6
(c)に示すように画面41上のイメージのイメージデ
−タの内、設定された塗りつぶし限定範囲円に外接する
矩形領域(コピー領域)411、すなわち点(x+r,
y+r)と点(x−r,x−r)を対角とする矩形領域
(正方形領域)のイメージデ−タをコピーし、コピーイ
メージ領域22に、そのイメージデ−タ(復元用イメー
ジデ−タ)を記憶する(ステップS405)。
【0034】つぎに、処理部7は、条件設定値・処理デ
−タ領域23内の開始点領域233に保持されている塗
りつぶし開始点P(x,y)を中心として、半径領域2
34に保持されている半径rで描かれる円の円周上の全
点を、境界色領域231に保持されている境界色情報に
基づいて、図6(d)に示すように、境界色C1 (緑
色)で表示する(ステップS406)。この結果、緑色
で表示されたイメージの輪郭線と範囲円の境界線で囲ま
れ、且つ塗りつぶし開始点Pの存在する領域が、塗りつ
ぶしの対象となる。
【0035】つぎに、処理部7は、条件設定値・処理デ
−タ領域23内の塗りつぶし色領域232に保持されて
いる塗りつぶし色情報に対応する塗りつぶし色C2 (黄
緑)で、図6(e)に示すように、限定範囲円内で、境
界色C1 (緑)で囲まれ、且つ開始点Pの存在する領域
のみを開始点P(x,y)から塗りつぶす(ステップS
407)。このステップS407における塗りつぶし処
理の詳細を図5のフローチャートにしたがって説明す
る。
【0036】処理部7は、開始点領域233に保持され
ている開始点Pを塗りつぶし未処理点とし、その座標
(x,y)を条件設定値・処理デ−タ領域23内の未処
理点領域235に記憶する(ステップS501)。つぎ
に、処理部7は、未処理点領域235内に未処理点がま
だ残っているか否かを調べる(ステップS502)。
【0037】ここでは、未処理点領域235に保持され
ているのは開始点Pの座標(x,y)のみであるので、
処理部7は、開始点Pを取り出して、未処理点Q(X,
Y)とする(ステップS503)。つぎに、処理部7
は、この未処理点Q(X,Y)の色が塗りつぶし境界色
C1(緑)であるか否かを判定する(ステップS50
4)。
【0038】判定の結果、未処理点Q(X,Y)の色は
境界色C1 でないので、処理部7は、未処理点Q(X,
Y)の色を塗りつぶし色C2 (黄緑)にする(ステップ
S505)。
【0039】つぎに、処理部7は、画面上で、この点Q
(X,Y)の上下左右に位置する点Q1 (X,Y−
1),Q2 (X,Y+1),Q3 (X−1,Y),Q4
(X+1,Y)のうち、処理済点でも、未処理点でもな
いものを新たに未処理点Qとして未処理点領域235に
記憶する(ステップS506)。
【0040】つぎに、処理部7は、塗りつぶし色C2 に
設定した点Q(X,Y)を処理済点Rとして、処理済点
領域236に記憶すると共に、同点Q(X,Y)を未処
理点領域235から削除する(ステップS507)。
【0041】また、ステップS504で、未処理点Q
(X,Y)の色が塗りつぶし境界色C1 (緑)であると
判定された場合は、そのままこの点Q(X,Y)を処理
済点Rとして処理済点領域236に記憶すると共に、同
点Q(X,Y)を未処理点領域235から削除する(ス
テップS507)。
【0042】以下、処理部7は、範囲円内で、境界色C
1 (緑)で囲まれ、且つ開始点Pの存在する領域の点に
ついて、未処理点がなくなるまでステップS502〜5
07の動作を繰り返し、未処理点がなくなったら(ステ
ップS502)、この塗りつぶし処理を終了する。
【0043】このようにして、図4に示すステップS4
07における塗りつぶし処理、すなわち境界色C1
(緑)で描画された限定範囲円の境界線とイメージの輪
郭線とで囲まれ、且つ塗りつぶし開始点Pが存在する側
のイメージ領域の塗りつぶし処理が終了すると、処理部
7は、予め主メモリ2内のコピーイメージ領域22に記
憶しておいた復元用イメージデ−タの中から限定範囲円
周上の座標の点のイメージデ−タを取り出して、もとの
イメージデ−タに戻す(ステップS408)。この結
果、中心(x,y)、半径rで描かれている限定範囲円
周上の点の色(緑)は、図6(f)に示すように、もと
のイメージの色に戻る。
【0044】このように本実施例によれば、図7に示す
ようにイメージ11について、塗りつぶしの限定範囲1
3を予め設定し、この範囲13内の境界色で囲まれ、且
つ塗りつぶし開始点12が設定された領域のみを、塗り
つぶし開始点12から塗りつぶすようにしているので、
従来のペイント機能では、図8(b)に示すように境界
線が閉じていない場合にはみ出してしまうような塗りつ
ぶしも、図7に示すようにはみ出さずに行うことができ
る。ただし、図6(g)に示す表示画面41aのよう
に、設定した範囲円の内部に閉じていない線の部分が来
る場合には、塗りつぶしは、範囲円の外にはみ出さない
ものの、図6(g)に示す表示画面41bのように、元
のイメージの輪郭線、すなわち境界色からははみ出て表
示されてしまう。したがって、このような部分を塗りつ
ぶす場合には、範囲円を細かく設定して塗りつぶしを行
うようにすれば良い。
【0045】また、本実施例によれば、イメージ上で、
塗りつぶし開始点と、塗りつぶし限定範囲円が同時に設
定できるので、塗りつぶしの操作がユーザにとって単純
で、分かりやすいものとなる。
【0046】なお、前記実施例では、限定範囲の設定の
際、最初に限定範囲円の半径を設定するようにしていた
が、これに限定されるものではない。例えば、イメージ
表示画面41上で初めにマウス6のマウスボタンを押し
た位置を塗りつぶし開始点とし、このマウスボタンを押
したままマウスカーソルを移動して、塗りつぶし開始点
からそのカーソルを移動した位置までが範囲円の半径r
となるようにし、ユーザがマウスボタンを放した所で、
範囲円が決定し、範囲限定塗りつぶしが実行されるよう
な操作にすることもできる。このような操作は、範囲円
の半径をこまめに変えたい場合に有効である。
【0047】また、前記実施例では、限定範囲を円とし
ていたが、これに限定されるものではない。例えば、こ
の限定範囲を矩形にすることもできる。この場合は、処
理の途中で、限定範囲の境界線として一時的に表示する
線が直線であることから、範囲限定塗りつぶし処理完了
後にこの境界線の部分を復元する際に、円の場合より高
速に処理することができる。
【0048】また、前記実施例では、塗りつぶし機能使
用時に限定範囲を設定するようにしているが、これに限
定されるものではない。例えば、予め、限定範囲を登録
しておくようにしても良い。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、ビットイメージデ−タ
編集処理の塗りつぶしにおいて、塗りつぶしの限定範囲
を設定し、その限定範囲内でのみ、塗りつぶしを行うよ
うにしたことにより、従来の塗りつぶし方法(ペイント
処理)では容易にできなかった、必ずしも線が閉じてい
ない領域の塗りつぶしを容易に且つ高速に行うことがで
きる。
【0050】また、もし、小さな穴(境界色の線の開放
部分)に気づかずに、ユーザの思惑以外の部分を塗って
しまった場合でも、従来のペイント処理では、イメージ
全体に拡がってしまう可能性があったが、本発明によれ
ば、初めに塗りつぶし限定範囲として設定した一定範囲
から外にはみ出さないので、取り消し処理にかかる時間
も大幅に短縮できる。この場合、取り消し用イメージの
デ−タの退避も小さい範囲で済むので、メモリ、時間と
もに節約できる。また、本発明によれば、その時々で、
塗りつぶし限定範囲を簡単に設定できるので、気楽に使
用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るビットイメージデ−タ
編集処理を実現するためのハードウェアの構成を示すブ
ロック図。
【図2】図1のハードウェア構成により実現される範囲
限定塗りつぶし機能の機能構成を示すブロック図。
【図3】図1および図2のディスプレイ4上の画面構成
例を示す図。
【図4】図2の処理部7により行われる範囲限定塗りつ
ぶし処理の手順を示すフローチャート。
【図5】図4のステップS407で行われる塗りつぶし
処理の詳細な手順を示すフローチャート。
【図6】図4のフローチャートにしたがった図2のディ
スプレイ4上での範囲限定塗りつぶし処理の様子を示す
図。
【図7】本実施例における範囲限定塗りつぶし処理の画
面上での様子を示す図。
【図8】従来の塗りつぶし処理の画面上での様子を示す
図。
【符号の説明】
1…CPU、2…主メモリ、3…磁気ディスク装置、4
…ディスプレイ、5…キーボード、6…マウス、20…
プログラム(ビットイメージデ−タ編集処理プログラ
ム)、7…ビットイメージデ−タ編集処理部、21…ビ
ットイメージ領域、22…コピーイメージ領域、23…
条件設定値・処理デ−タ領域、231…境界色領域、2
32…塗りつぶし色領域、233…塗りつぶし開始点領
域、234…限定範囲円半径領域、235…未処理点領
域、236…処理済点領域。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イメージの輪郭線の色を境界色として、
    その境界色で囲まれた領域を塗りつぶすビットイメージ
    デ−タ編集処理の塗りつぶし方法において、 イメージ上で塗りつぶしの対象となる塗りつぶし限定範
    囲と、境界色と、塗りつぶし色と、前記限定範囲内で塗
    りつぶしを開始する塗りつぶし開始点との指定を受け付
    け、 前記限定範囲の境界線を前記境界色で描き、 境界線描線後に、記限定範囲内で、前記境界色で囲ま
    れ、且つ前記塗りつぶし開始点が存在する領域を前記塗
    りつぶし開始点から前記塗りつぶし色で塗りつぶし、 塗りつぶし終了後に、前記限定範囲の境界線を前記境界
    線描画前の状態に戻すことを特徴とするビットイメージ
    デ−タ編集処理の塗りつぶし方法。
  2. 【請求項2】 前記限定範囲の境界線描画前に、少なく
    とも前記限定範囲のビットイメージデ−タを復元用イメ
    ージデ−タとして一時記憶し、 前記塗りつぶし終了後に、前記復元用イメージデ−タに
    基づいて、前記限定範囲の境界線を前記境界線描画前の
    状態に戻すことを特徴とする請求項1記載のビットイメ
    ージデ−タ編集処理の塗りつぶし方法。
JP5018592A 1993-02-05 1993-02-05 ビットイメージデータ編集処理の塗りつぶし方法 Pending JPH06231271A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023273761A1 (zh) * 2021-06-30 2023-01-05 海信视像科技股份有限公司 一种显示设备及图像处理方法

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WO2023273761A1 (zh) * 2021-06-30 2023-01-05 海信视像科技股份有限公司 一种显示设备及图像处理方法

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