JPH06230201A - 反射防止膜及び反射防止部材 - Google Patents
反射防止膜及び反射防止部材Info
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- JPH06230201A JPH06230201A JP50A JP4221193A JPH06230201A JP H06230201 A JPH06230201 A JP H06230201A JP 50 A JP50 A JP 50A JP 4221193 A JP4221193 A JP 4221193A JP H06230201 A JPH06230201 A JP H06230201A
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- antireflection
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- transparent
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐久性に優れて反射防止効果の持続性に優れ
る反射防止膜及び反射防止部材を得ること。 【構成】 厚さが50〜300nmで低屈折率の透明膜
(1)中に平均粒径が100〜600nmで前記透明膜厚
よりも大きい微粒子(2)を分散保持する反射防止膜及
びかかる反射防止膜を透明基材の少なくとも片面に有す
る反射防止部材。 【効果】 表面が突出微粒子で保護された可視光の反射
防止効果に優れる反射防止膜を得ることができ、表面に
汚染や傷付きが発生しにくい。また導電性透明微粒子を
含有する場合には帯電防止機能も有してより耐久性に優
れる。
る反射防止膜及び反射防止部材を得ること。 【構成】 厚さが50〜300nmで低屈折率の透明膜
(1)中に平均粒径が100〜600nmで前記透明膜厚
よりも大きい微粒子(2)を分散保持する反射防止膜及
びかかる反射防止膜を透明基材の少なくとも片面に有す
る反射防止部材。 【効果】 表面が突出微粒子で保護された可視光の反射
防止効果に優れる反射防止膜を得ることができ、表面に
汚染や傷付きが発生しにくい。また導電性透明微粒子を
含有する場合には帯電防止機能も有してより耐久性に優
れる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐久性に優れて種々の
視認装置における表面の反射防止などに好適な反射防止
膜及び反射防止部材に関する。
視認装置における表面の反射防止などに好適な反射防止
膜及び反射防止部材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フッ化マグネシウムやフッ素系樹
脂等を用いてなる低屈折率の透明薄膜や多層薄膜からな
る反射防止膜をガラスやプラスチックからなる透明基材
に設けてなる反射防止部材が知られていた。しかしなが
ら、従来の反射防止膜は指紋等で汚染されやすく、また
布等によるソフトクリーニングにても傷付きやすくてそ
の汚染や傷付きで干渉効果が阻害され反射防止効果を喪
失し、総じて反射防止膜が耐久性に乏しい問題点があっ
た。
脂等を用いてなる低屈折率の透明薄膜や多層薄膜からな
る反射防止膜をガラスやプラスチックからなる透明基材
に設けてなる反射防止部材が知られていた。しかしなが
ら、従来の反射防止膜は指紋等で汚染されやすく、また
布等によるソフトクリーニングにても傷付きやすくてそ
の汚染や傷付きで干渉効果が阻害され反射防止効果を喪
失し、総じて反射防止膜が耐久性に乏しい問題点があっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、耐久性に優
れて反射防止効果の持続性に優れる反射防止膜及び反射
防止部材を得ることを課題とする。
れて反射防止効果の持続性に優れる反射防止膜及び反射
防止部材を得ることを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、厚さが50〜
300nmで低屈折率の透明膜中に、平均粒径が100〜
600nmで前記透明膜厚よりも大きい微粒子を分散保持
させたことを特徴とする反射防止膜、及びかかる反射防
止膜を透明基材の少なくとも片面に有することを特徴と
する反射防止部材を提供するものである。
300nmで低屈折率の透明膜中に、平均粒径が100〜
600nmで前記透明膜厚よりも大きい微粒子を分散保持
させたことを特徴とする反射防止膜、及びかかる反射防
止膜を透明基材の少なくとも片面に有することを特徴と
する反射防止部材を提供するものである。
【0005】
【作用】厚さが50〜300nmで低屈折率の透明膜が可
視光に対し反射防止効果を示して反射光を低減し、それ
に分散させた微粒子が膜より突出して接触防止機能を発
揮し、膜が指紋等で汚染されたりクリーニングで傷付く
ことを防止して反射防止機能が損なわれることを長期に
防止する。また前記透明膜中に導電性の透明微粒子を含
有させることにより帯電防止機能を持たせることがで
き、塵埃等が付着しにくくて汚染を抑制できクリーニン
グ回数を低減できて耐久性の向上をはかることができ
る。
視光に対し反射防止効果を示して反射光を低減し、それ
に分散させた微粒子が膜より突出して接触防止機能を発
揮し、膜が指紋等で汚染されたりクリーニングで傷付く
ことを防止して反射防止機能が損なわれることを長期に
防止する。また前記透明膜中に導電性の透明微粒子を含
有させることにより帯電防止機能を持たせることがで
き、塵埃等が付着しにくくて汚染を抑制できクリーニン
グ回数を低減できて耐久性の向上をはかることができ
る。
【0006】
【実施例】本発明の反射防止膜は、厚さが50〜300
nmで低屈折率の透明膜中に、平均粒径が100〜600
nmの微粒子を分散保持させたものである。その例を図
1、図2に示した。1が透明膜、2が微粒子である。な
お3は導電性の透明微粒子である。
nmで低屈折率の透明膜中に、平均粒径が100〜600
nmの微粒子を分散保持させたものである。その例を図
1、図2に示した。1が透明膜、2が微粒子である。な
お3は導電性の透明微粒子である。
【0007】透明膜の形成には、可視光の反射防止効果
の点より屈折率が低くて、好ましくは1.38以下の屈
折率で、分散させる微粒子を膜中に保持固定するバイン
ダー作用を有するものが用いられる。好ましく用いうる
透明膜形成材は、分散させる微粒子との馴染性ないし濡
れ性が良好なもので、その例としてはフッ素系樹脂など
があげられる。
の点より屈折率が低くて、好ましくは1.38以下の屈
折率で、分散させる微粒子を膜中に保持固定するバイン
ダー作用を有するものが用いられる。好ましく用いうる
透明膜形成材は、分散させる微粒子との馴染性ないし濡
れ性が良好なもので、その例としてはフッ素系樹脂など
があげられる。
【0008】透明膜の厚さは、干渉効果で可視光の反射
を防止する点より50〜300nm、好ましくは100〜
200nmとされる。特定波長の可視光の反射を防止する
場合には、その波長の1/4の厚さとすることが有利で
ある。
を防止する点より50〜300nm、好ましくは100〜
200nmとされる。特定波長の可視光の反射を防止する
場合には、その波長の1/4の厚さとすることが有利で
ある。
【0009】透明膜中に分散保持させる微粒子(保護
用)としては、平均粒径が100〜600nm、好ましく
は150〜400nmで透明膜厚よりも大きいものが用い
られる。これにより、透明膜より微粒子を突出させて接
触防止の保護機能を持たせることができる。
用)としては、平均粒径が100〜600nm、好ましく
は150〜400nmで透明膜厚よりも大きいものが用い
られる。これにより、透明膜より微粒子を突出させて接
触防止の保護機能を持たせることができる。
【0010】保護機能や接触による膜中よりの脱落防止
等の点より好ましく用いうる微粒子は、その平均粒径が
透明膜厚の1/2以下で、平均粒径と透明膜厚との差が
50〜300nm、就中100〜200nmのものである。
なお平均粒径が600nmを超える微粒子では、透明膜よ
りの突出部分が大きくなって脱落しやすくなることのほ
か、光の反射量が大きくなって反射防止機能が充分に発
揮されにくくなる。
等の点より好ましく用いうる微粒子は、その平均粒径が
透明膜厚の1/2以下で、平均粒径と透明膜厚との差が
50〜300nm、就中100〜200nmのものである。
なお平均粒径が600nmを超える微粒子では、透明膜よ
りの突出部分が大きくなって脱落しやすくなることのほ
か、光の反射量が大きくなって反射防止機能が充分に発
揮されにくくなる。
【0011】用いる微粒子については、粒径に基づく機
能が発揮されればよいことから前記の粒径の点を除いて
特に限定はない。従ってセラミック等の無機物やプラス
チック等の有機物からなる種々の微粒子を用いることが
できる。好ましく用いうる微粒子は、硬質で可及的に球
状であり、透明膜に分散させた場合に透明性に優れるも
のである。その例としては、シリカ、アルミナ、チタニ
ア、ジルコニアなどからなる微粒子があげられる。
能が発揮されればよいことから前記の粒径の点を除いて
特に限定はない。従ってセラミック等の無機物やプラス
チック等の有機物からなる種々の微粒子を用いることが
できる。好ましく用いうる微粒子は、硬質で可及的に球
状であり、透明膜に分散させた場合に透明性に優れるも
のである。その例としては、シリカ、アルミナ、チタニ
ア、ジルコニアなどからなる微粒子があげられる。
【0012】微粒子の分散量は、平面面積に基づいて透
明膜の半分以下、就中20%以下とすることが好まし
い。その分散量が50%を超える場合には光の反射量が
大きくなって反射防止機能が充分に発揮されにくくな
る。微粒子は、透明膜中に凝集することなく一次粒子
(単体)の状態で均等に分散した状態が好ましい。
明膜の半分以下、就中20%以下とすることが好まし
い。その分散量が50%を超える場合には光の反射量が
大きくなって反射防止機能が充分に発揮されにくくな
る。微粒子は、透明膜中に凝集することなく一次粒子
(単体)の状態で均等に分散した状態が好ましい。
【0013】本発明においては図2に例示の如く、透明
膜1に導電性の透明微粒子3を分散保持させることもで
きる。導電性透明微粒子を分散させることにより反射防
止膜に帯電防止能を付与することができる。分散させる
導電性透明微粒子は、平均粒径が透明膜厚よりも小さい
もの従って透明膜中に埋設できるもの、特に平均粒径が
5〜100nmのものが一般的であるが、本発明において
は透明膜厚よりも大きいものを用いて前記した保護用の
微粒子と兼ねさせることもできる。
膜1に導電性の透明微粒子3を分散保持させることもで
きる。導電性透明微粒子を分散させることにより反射防
止膜に帯電防止能を付与することができる。分散させる
導電性透明微粒子は、平均粒径が透明膜厚よりも小さい
もの従って透明膜中に埋設できるもの、特に平均粒径が
5〜100nmのものが一般的であるが、本発明において
は透明膜厚よりも大きいものを用いて前記した保護用の
微粒子と兼ねさせることもできる。
【0014】用いる導電性透明微粒子は、前記の粒径条
件のほか導電性を有して透明膜に分散させた状態で透明
性を示すものであればよい。好ましく用いうる導電性透
明微粒子の例としては、酸化錫、アンチモンやフッ素を
ドープした酸化錫、酸化インジウム、錫をドープした酸
化インジウム、酸化アンチモンの如き導電性の金属酸化
物からなるものなどがあげられる。
件のほか導電性を有して透明膜に分散させた状態で透明
性を示すものであればよい。好ましく用いうる導電性透
明微粒子の例としては、酸化錫、アンチモンやフッ素を
ドープした酸化錫、酸化インジウム、錫をドープした酸
化インジウム、酸化アンチモンの如き導電性の金属酸化
物からなるものなどがあげられる。
【0015】導電性透明微粒子の分散量は、透明膜10
0重量部あたり0.1〜1000重量部、就中1〜50
0重量部が適当である。その配合量が0.1重量部未満
では充分な帯電防止能を付与できないし、1000重量
部を超えると透明膜の薄膜化が困難となり、また透明膜
より脱落しやすくなる。導電性透明微粒子も透明膜中に
凝集することなく一次粒子の状態で均等に分散した状態
が好ましい。
0重量部あたり0.1〜1000重量部、就中1〜50
0重量部が適当である。その配合量が0.1重量部未満
では充分な帯電防止能を付与できないし、1000重量
部を超えると透明膜の薄膜化が困難となり、また透明膜
より脱落しやすくなる。導電性透明微粒子も透明膜中に
凝集することなく一次粒子の状態で均等に分散した状態
が好ましい。
【0016】本発明の反射防止膜の形成は、例えばパー
フルオロ系溶媒等の透明膜形成材を溶解させうる溶媒に
透明膜形成材を溶解させると共に保護用の微粒子と、必
要に応じての導電性透明微粒子とを分散させた液を調製
し、その調製液を薄膜展開して造膜処理する方法などに
より行うことができる。
フルオロ系溶媒等の透明膜形成材を溶解させうる溶媒に
透明膜形成材を溶解させると共に保護用の微粒子と、必
要に応じての導電性透明微粒子とを分散させた液を調製
し、その調製液を薄膜展開して造膜処理する方法などに
より行うことができる。
【0017】前記の薄膜展開は、例えばディッピング方
式、スピンコート方式、スプレー方式等の適宜なコーテ
ィング方式で行うことができる。膜厚の均一性等の点よ
りはディッピング方式が好ましい。なお前記液の調製に
際しては、薄膜形成の点より透明膜形成材の濃度が0.
1〜20重量%、就中0.5〜10重量%となるように
調製することが好ましい。
式、スピンコート方式、スプレー方式等の適宜なコーテ
ィング方式で行うことができる。膜厚の均一性等の点よ
りはディッピング方式が好ましい。なお前記液の調製に
際しては、薄膜形成の点より透明膜形成材の濃度が0.
1〜20重量%、就中0.5〜10重量%となるように
調製することが好ましい。
【0018】本発明の反射防止部材は、透明基材の少な
くとも片面に本発明の反射防止膜を有するものである。
その例を図3に示した。4が透明基材である。なお5は
必要に応じて設けられる粘着層で、6は粘着層を実用に
供するまでの間その表面を汚染等より保護するためのセ
パレータである。
くとも片面に本発明の反射防止膜を有するものである。
その例を図3に示した。4が透明基材である。なお5は
必要に応じて設けられる粘着層で、6は粘着層を実用に
供するまでの間その表面を汚染等より保護するためのセ
パレータである。
【0019】透明基材としては、光学材料として用いう
るものであれば特に限定はない。一般には、ガラスやプ
ラスチックからなるフィルムないしシート、あるいは板
などが用いられる。また偏光板や位相差板等の光学機能
素材なども用いうる。反射防止部材の形成は、かかる透
明基材の片面又は両面に上記したコーティング方式等に
より反射防止膜を付設する方法などにより行うことがで
きる。
るものであれば特に限定はない。一般には、ガラスやプ
ラスチックからなるフィルムないしシート、あるいは板
などが用いられる。また偏光板や位相差板等の光学機能
素材なども用いうる。反射防止部材の形成は、かかる透
明基材の片面又は両面に上記したコーティング方式等に
より反射防止膜を付設する方法などにより行うことがで
きる。
【0020】透明基材への粘着層の付設は、適宜な塗工
機を用いて粘着剤を塗工する方式や、セパレータ上に設
けた粘着層を移着する方式などの粘着テープ等の形成方
法に準じた適宜な方式で行うことができる。付設する粘
着層の厚さは、使用目的に応じて決定でき一般には1〜
500μmとされる。用いる粘着剤は、例えばアクリル
系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤など接着
対象に応じて適宜に決定してよく、透明性や耐候性等に
優れるものが好ましい。
機を用いて粘着剤を塗工する方式や、セパレータ上に設
けた粘着層を移着する方式などの粘着テープ等の形成方
法に準じた適宜な方式で行うことができる。付設する粘
着層の厚さは、使用目的に応じて決定でき一般には1〜
500μmとされる。用いる粘着剤は、例えばアクリル
系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤など接着
対象に応じて適宜に決定してよく、透明性や耐候性等に
優れるものが好ましい。
【0021】本発明の反射防止膜ないし反射防止部材
は、偏光板等の光学機能素材や液晶表示装置等のディス
プレイ装置、重量計等の計器類など、種々の物品の表面
反射防止に好ましく用いることができる。
は、偏光板等の光学機能素材や液晶表示装置等のディス
プレイ装置、重量計等の計器類など、種々の物品の表面
反射防止に好ましく用いることができる。
【0022】実施例1
【0023】上記の式で表されるフッ素系ポリマーの1
重量%パーフルオロ溶媒溶液80部(重量部、以下同
じ)に、粒径が250〜350nm(平均粒径300nm)
のシリカ微粒子20部を添加して充分に撹拌分散させ、
その分散液を厚さ80μmのトリアセテートフィルムの
表面にディッピング法にてコーティングし80℃で1時
間乾燥させて造膜処理し、シリカ微粒子が存在しない部
分の厚さが130nmの反射防止膜を有する反射防止部材
を得た。
重量%パーフルオロ溶媒溶液80部(重量部、以下同
じ)に、粒径が250〜350nm(平均粒径300nm)
のシリカ微粒子20部を添加して充分に撹拌分散させ、
その分散液を厚さ80μmのトリアセテートフィルムの
表面にディッピング法にてコーティングし80℃で1時
間乾燥させて造膜処理し、シリカ微粒子が存在しない部
分の厚さが130nmの反射防止膜を有する反射防止部材
を得た。
【0024】前記の反射防止膜は、シリカ微粒子が膜よ
り突出した状態で部分的に存在して膜にて固定されたも
のであった。また反射防止部材の可視光の表面反射率は
0.5%以下であった。なおトリアセテートフィルム単
体の場合の表面反射率は3.8%である。
り突出した状態で部分的に存在して膜にて固定されたも
のであった。また反射防止部材の可視光の表面反射率は
0.5%以下であった。なおトリアセテートフィルム単
体の場合の表面反射率は3.8%である。
【0025】実施例2 平均粒径が20nmの酸化錫微粒子100部を追加配合し
た分散液としたほかは実施例1に準じて反射防止膜を有
する反射防止部材を得た。前記の反射防止膜は、シリカ
微粒子が膜より突出した状態で部分的に存在して膜にて
固定されると共に、酸化錫微粒子が反射防止膜内に分散
固定されたものであった。また反射防止部材の可視光の
表面反射率は0.5%以下であり、表面の電気抵抗は
1.2×108Ω/□であった。なお実施例1の場合に
おける表面の電気抵抗は1×1013Ω/□以上であっ
た。
た分散液としたほかは実施例1に準じて反射防止膜を有
する反射防止部材を得た。前記の反射防止膜は、シリカ
微粒子が膜より突出した状態で部分的に存在して膜にて
固定されると共に、酸化錫微粒子が反射防止膜内に分散
固定されたものであった。また反射防止部材の可視光の
表面反射率は0.5%以下であり、表面の電気抵抗は
1.2×108Ω/□であった。なお実施例1の場合に
おける表面の電気抵抗は1×1013Ω/□以上であっ
た。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、表面が突出微粒子で保
護された可視光の反射防止効果に優れる反射防止膜を得
ることができ、耐久性に優れて汚染や傷付きが発生しに
くく反射防止効果の持続性に優れている。また導電性透
明微粒子を含有する場合には帯電防止機能も有して汚染
されにくくより耐久性に優れている。
護された可視光の反射防止効果に優れる反射防止膜を得
ることができ、耐久性に優れて汚染や傷付きが発生しに
くく反射防止効果の持続性に優れている。また導電性透
明微粒子を含有する場合には帯電防止機能も有して汚染
されにくくより耐久性に優れている。
【図1】反射防止膜の実施例の断面図。
【図2】反射防止膜の他の実施例の断面図。
【図3】反射防止部材の実施例の断面図。
1:透明膜 2:保護用の微粒子 3:導電性透明微粒子 4:透明基材 5:粘着層
Claims (4)
- 【請求項1】 厚さが50〜300nmで低屈折率の透明
膜中に、平均粒径が100〜600nmで前記透明膜厚よ
りも大きい微粒子を分散保持させたことを特徴とする反
射防止膜。 - 【請求項2】 導電性の透明微粒子を分散保持する請求
項1に記載の反射防止膜。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載の反射防止膜を透
明基材の少なくとも片面に有することを特徴とする反射
防止部材。 - 【請求項4】 粘着層を有する請求項3に記載の反射防
止部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP50A JPH06230201A (ja) | 1993-02-05 | 1993-02-05 | 反射防止膜及び反射防止部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP50A JPH06230201A (ja) | 1993-02-05 | 1993-02-05 | 反射防止膜及び反射防止部材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06230201A true JPH06230201A (ja) | 1994-08-19 |
Family
ID=12629696
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP50A Pending JPH06230201A (ja) | 1993-02-05 | 1993-02-05 | 反射防止膜及び反射防止部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06230201A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6572973B1 (en) | 1999-10-29 | 2003-06-03 | Tomoegawa Paper Co., Ltd. | Low reflection member |
WO2005088363A1 (ja) * | 2004-03-11 | 2005-09-22 | Teijin Dupont Films Japan Limited | 反射防止多層積層フィルム |
JP2010164823A (ja) * | 2009-01-16 | 2010-07-29 | Nippon Zeon Co Ltd | 反射防止積層体 |
JP2014240956A (ja) * | 2013-05-13 | 2014-12-25 | 富士フイルム株式会社 | 反射防止フィルム、偏光板、カバーガラス、画像表示装置、反射防止フィルムの製造方法、反射防止フィルム清掃用布、反射防止フィルムと清掃用布を含むキット、反射防止フィルムの清掃方法 |
-
1993
- 1993-02-05 JP JP50A patent/JPH06230201A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6572973B1 (en) | 1999-10-29 | 2003-06-03 | Tomoegawa Paper Co., Ltd. | Low reflection member |
WO2005088363A1 (ja) * | 2004-03-11 | 2005-09-22 | Teijin Dupont Films Japan Limited | 反射防止多層積層フィルム |
JPWO2005088363A1 (ja) * | 2004-03-11 | 2008-01-31 | 帝人デュポンフィルム株式会社 | 反射防止多層積層フィルム |
US8339707B2 (en) | 2004-03-11 | 2012-12-25 | Teijin Dupont Films Japan Limited | Anti-reflection multi-layer laminated film |
JP2010164823A (ja) * | 2009-01-16 | 2010-07-29 | Nippon Zeon Co Ltd | 反射防止積層体 |
JP2014240956A (ja) * | 2013-05-13 | 2014-12-25 | 富士フイルム株式会社 | 反射防止フィルム、偏光板、カバーガラス、画像表示装置、反射防止フィルムの製造方法、反射防止フィルム清掃用布、反射防止フィルムと清掃用布を含むキット、反射防止フィルムの清掃方法 |
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