JPH062290A - カバー体のケーブルへの取付け装置および方法 - Google Patents

カバー体のケーブルへの取付け装置および方法

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JPH062290A
JPH062290A JP15813192A JP15813192A JPH062290A JP H062290 A JPH062290 A JP H062290A JP 15813192 A JP15813192 A JP 15813192A JP 15813192 A JP15813192 A JP 15813192A JP H062290 A JPH062290 A JP H062290A
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cable
cover body
cover
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JP15813192A
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Takashi Daiguuji
尚 大宮司
Makoto Tomimoto
信 富本
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HARUMOTO IRON WORKS
HARUMOTO TEKKOSHO KK
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HARUMOTO IRON WORKS
HARUMOTO TEKKOSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ケーブル3に装着されたカバー体9に半割れ
状の取付け装置1を装着し、引上げ手段によってケーブ
ル3の一端部から他端部側へ引上げてそのケーブルに順
次的にカバー体を装着し、再び取付け装置1を下降させ
ながら各カバー体を相互に近接する方向に付勢してその
カバー体をケーブルに取付ける。 【効果】 ケーブル3へのカバー体9の装着作業を迅速
の行い、取付作業の効率を格段に向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば斜張橋に用い
られるケーブルにカバー体を取付けるための装置および
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】雨水の付着による腐食、あるいは長期使
用による劣化を防止するために、アルミニウム製のカバ
ー体を装着すればその防止効果は実証されている。しか
しこのカバー体を、ケーブルが塔と橋桁とにわたって張
架されるに先立って橋桁上で装着する必要があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような先行技術で
は、作業者が手作業によって橋桁上に載置されたケーブ
ルにカバー体を装着しなければならず、ケーブルが比較
的長い場合には多くのカバー体を装着しなければなら
ず、カバー体の装着作業に多くの手間を要してしまう。
またケーブルにカバー体を装着するときには、ケーブル
を橋桁上に載置した状態で全長にわたって全てのカバー
体を装着し、その後、カバー体が装着されたケーブルを
吊下げて塔と橋桁とにわたって張架しなければならない
ため、このような吊上げ時にケーブルが大きく弯曲する
と前記カバー体は折れてしまうという問題を有する。
【0004】したがって本発明の目的は、カバー体が折
れてしまうことなしに容易かつ迅速にケーブルに取付け
ることができるようにしたカバー体のケーブルへの取付
け装置および方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、軸線方向一端
部から軸線方向他端部寄りになるにつれて上方となるよ
うに張架されたケーブルを外囲する一対の半割れ状カバ
ー片を有し、各カバー片のうちいずれか一方のカバー片
には係止爪が形成され、かつ他方のカバー片には前記係
止爪が嵌り込んで係止する係止孔が形成されるカバー体
と、各カバー片にそれぞれ装着され、一対の半割れ状挟
持片を有する挟持手段と、前記挟持手段に設けられ、前
記一対のカバー片を相互に近接する方向に付勢する付勢
手段と、前記挟持手段を、ケーブルの軸線方向に沿って
前記一端部から他端部側へ引上げる引上げ手段とを含む
ことを特徴とするカバー体のケーブルへの取付け装置で
ある。
【0006】また本発明は、軸線方向一端部から軸線方
向他端部寄りになるにつれて上方となるように張架され
たケーブルの前記一端部に、一対の半割れ状カバー片を
有するカバー体を前記ケーブルの軸線方向に沿って移動
可能に装着する第1工程と、一対の半割れ状挟持片を有
する挟持手段をケーブルに装着し、前記第1工程におい
てケーブルに装着された前記カバー体の各カバー片にそ
れぞれ対応して一対の挟持片を臨ませて、カバー体に挟
持手段を装着する第2工程と、前記第2工程においてカ
バー体に装着された挟持手段を、カバー体の軸線方向長
さに等しい長さだけケーブルの前記他端部側へ移動させ
る第3工程と、前記ケーブルの一端部に次のカバー体を
装着して、そのカバー体を、前記第3工程においてケー
ブルの一端部よりも他端部側へ引上げられている前記カ
バー体に連結する第4工程と、前記挟持手段が装着され
たカバー体がケーブルの他端部に配置されるまで前記第
3および第4工程を繰返す第5工程と、前記第5工程を
終了した後、最も一端部寄りに配置されたカバー体上に
挟持手段を移動させ、各挟持片を相互に近接する方向に
変位させて一方のカバー片の係止爪を他方のカバー片の
係止孔に押込んでケーブルに各カバー片を挟着させ、各
挟持片の挟持状態を解除して挟持手段を前記ケーブルに
挟着させたカバー体よりも一端部側でそのカバー体に連
結されているカバー体に移動する第6工程と、前記挟持
手段がケーブルの一端部に配置されるまで前記第6工程
を繰返した後、前記一端部に配置されている各カバー片
をケーブルに挟着する第7工程とを含むことを特徴とす
るカバー体のケーブルへの取付け方法である。
【0007】
【作用】本発明に従えば、ケーブルの軸線方向一端部に
カバー体を構成する一対の半割れ状カバー片が装着され
る。この状態では各カバー片にそれぞれ形成される係止
爪と係止孔とが対向し、係止爪が部分的に係止孔に嵌り
込んだ状態で仮止めされる。ケーブルに装着されたカバ
ー体には挟持手段が装着され、引上げ手段によってその
挟持手段がケーブルの他端部側へ引上げられる。
【0008】こうして前記一端部が引上げられたカバー
体には新たなカバー体が連結されて、このようにして連
結された複数のカバー体のうち最も上方にある前記カバ
ー体がケーブルの他端部へ配置されるまで、このカバー
体の装着作業が繰返される。その後、付勢手段によって
各挟持片は相互に近接する方向に付勢され、これによっ
て各カバー片が相互に近接する方向に押圧され、前記係
止爪が係止孔に嵌り込んで係止される。このような挟持
動作を他端部から一端部側へ各カバー体毎に行うことに
よって、全てのカバー体をケーブルに取付けることがで
きる。
【0009】したがって前記ケーブルが比較的長い場合
であっても、カバー体の取付け作業に手間を要すること
なしに迅速にそのカバー体をケーブルに取付けることが
できる。また上述のようにして既に張架されたケーブル
にカバー体を取付けるようにしたので、前記先行技術に
関連して述べたように、カバー体をケーブルに装着した
後に吊上げる必要がなくなり、これによってカバー体が
折れてしまうおそれがなくなる。
【0010】また本発明に従えば、第1工程においてケ
ーブルの一端部に装着されたカバー体には第2工程にお
いて挟持手段が装着され、さらに第3工程においてケー
ブルの他端部側へ移動される。こうして第3工程におい
て他端部側へ移動されたカバー体には、第4工程におい
て前記一端部に装着された新たなカバー体が連結され、
挟持手段が装着されている前記最も他端部側のカバー体
が、前記ケーブルの他端部に配置されるまで、前記第4
工程の動作が第5工程で繰返される。
【0011】前記第5工程において、ケーブルの一端部
から他端部にわたって全てのカバー体が装着された後、
挟持手段の各挟持片を相互に近接する方向に変位させ
て、一方のカバー片に設けられている係止爪を他方のカ
バー片に設けられている係止孔に押込んで、各カバー片
をケーブルに挟着させ、こうしてカバー体をケーブルに
挟着した後、一端部側に連なるカバー体を挟持手段によ
って順次的に前述のようにしてケーブルに挟着してい
き、第7工程で最も一端部寄りに配置されているカバー
片をケーブルに挟着することによって、カバー体のケー
ブルへの取付け作業が終了する。
【0012】このようにして挟持手段をケーブルの一端
部から他端部側に移動させながらそのケーブルにカバー
体を装着し、再び前記挟持手段を他端部から一端部側へ
移動させながら各カバー片をケーブルに挟着させながら
初期位置に復帰させるので手作業によることなしにカバ
ー体をいわば自動的にケーブルへ取付けることができ、
カバー体の取付け作業に手間を要しない。またケーブル
が張架された状態でカバー体の取付け作業が行われるの
で、そのカバー体が折れてしまうおそれはない。
【0013】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の取付け装置1の
使用状態を示す全体の簡略化した正面図である。たとえ
ば斜張橋2に用いられるケーブル3は、その軸線方向一
端部4が橋桁5に緊結され、軸線方向他端部6が塔7の
頂部8に緊結されて張架される。したがってケーブル3
は、前記一端部4から他端部6寄りになるにつれて上方
となるように傾斜しており、このケーブル3には複数の
カバー体9が取付け装置1によって装着される。
【0014】取付け装置1には、ワイヤロープなどの索
条10の一端部が連結され、この索条10の他端部は引
上げ手段であるウインチ11の巻取りホイール12に巻
掛けられる。巻取りホイール12が巻取り方向D1に回
転駆動されることによって、索条10が巻取られ、取付
け装置1はケーブル3の軸線方向に沿って上方に引上げ
られる。また巻取りホイール12の巻取り方向D2の回
転を制御しながら徐じょに解除することによって、索条
10が緩められて、取付け装置1は前記ケーブル3の軸
線方向に沿って自重で下降させることができる。
【0015】前記塔7は、鉛直方向(図1の上下方向)
に延び、また前記橋桁5はほぼ水平(図1の左右方向)
に延びて設けられる。またケーブル3の前記一端部4か
ら他端部6までの距離L1は、たとえば100m程度で
あり、また取付け装置1の軸線方向長さL2はたとえば
1m程度である。
【0016】図2は図1に示される取付け装置1を拡大
して示す正面図であり、図3は図2の切断面線III−
IIIから見た拡大断面図である。前記取付け装置1
は、一対の半割れ状挟持片15,16を有する。これら
の挟持片15,16は、材料はMCナイロンで大略的に
半円弧状に形成され、ボルト17,18によって上本体
部分19と下本体部分20とにそれぞれ着脱可能に取付
けられる。上本体部分19には、付勢手段である複動シ
リンダS1a,S2a,S3a,S4a;S1b,S2
b,S3b,S4bがそれぞれ設けられる。各複動シリ
ンダS1a〜S4a;S1b〜S4bのピストン棒21
は下本体部分20に固定され、橋桁5上に載置された油
圧ポンプなどによって実現される駆動圧源22からの圧
力によって各ピストン棒21は伸長/縮退変位駆動され
る。
【0017】図4は、カバー体9が装着されたケーブル
3の軸直角断面図である。前記カバー体9は、大略的に
半円弧状の半割れ状カバー片25,26を有し、各カバ
ー片25,26の周方向一端部には係止爪27,28が
それぞれ形成され、周方向他端部には各係止爪27,2
8が嵌り込んで係止される係止孔29,30がそれぞれ
形成される。これらの係止爪27,28および係止孔2
9,30は、軸線方向、すなわち図4の紙面に垂直方向
に延びて形成される。このような係止爪27,28およ
び係止孔29,30を有する各カバー片25,26は、
たとえばアルミニウム製である。
【0018】各カバー片25,26の各内周面には、半
径方向内方に向けて突出した嵌合爪31,32;33,
34が前記軸線方向に延びて形成される。各嵌合爪31
〜34には、たとえばネオプレーンゴムなどの可撓性お
よび弾発性材料からなる支持片35〜38がそれぞれ嵌
着される。これらの支持片35〜38によって、前記ケ
ーブル3がカバー体9内で位置決めされた状態で支持さ
れる。このケーブル3は、複数のケーブル素線39から
構成され、各ケーブル素線39はPC鋼線40をたとえ
ば合成樹脂などの被覆層41によって被覆して構成され
る。
【0019】図5は上本体部分19の正面図であり、図
6は上本体部分19の平面図であり、図7は上本体部分
19の底面図であり、図8は図6の切断面線VIII−
VIIIから見た断面図であり、図9は図6の切断面線
IX−IXから見た断面図である。
【0020】前記上本体部分19は、半円弧状の胴部4
5と、胴部45の周方向両端部に溶接によって固着され
るフランジ46,47と、前記胴部45およびフランジ
46,47にわたって胴部45の軸線(図5〜図7の左
右方向)と垂直な平面方向に延び、前記軸線方向に間隔
をあけて配置される複数のリブ48とを有する。前記胴
部45の内周面には、前記ボルト17,18が螺合する
ねじ孔49,50を有する取付け部材51,52が胴部
45の軸線方向全長にわたって溶接によって固着され
る。また胴部45の軸線方向両端部には、前記リブ48
と平行に端板53,54が溶接によって固着される。各
端板53,54には、ケーブル3の軸線方向に隣接する
カバー体9の上本体部分19と相互に連結するためのボ
ルト(図示せず)が挿通するボルト挿通孔55がその厚
み方向に挿通して形成される。また各フランジ46,4
7には、前記複動シリンダS1a〜S4a;S1b〜S
4bの各ピストン棒21が挿通する挿通孔56,57が
それぞれ形成される。
【0021】図10は下本体部分20の正面図であり、
図11は下本体部分20の平面図であり、図12は下本
体部分20の底面図であり、図13は図10の切断面線
XIII−XIIIから見た断面図であり、図14は図
10の切断面線XIV−XIVから見た断面図である。
【0022】前記下本体部分20は、大略的に半円弧状
の胴部60と、胴部60の周方向両端部に溶接によって
固着される一対のフランジ61,62と、胴部60およ
び各フランジ61,62に前記胴部60の軸線方向に間
隔をあけて固着される複数のリブ63とを有する。前記
胴部60の内周面には、前記ボルト18が螺合するねじ
孔64,65をそれぞれ有する取付け部材66,67が
胴部60の軸線方向全長にわたって溶接によって固着さ
れる。また胴部60の軸線方向両端部には、リブ63と
平行に端板68,69がそれぞれ溶接によって固着され
る。各端板68,69には、ケーブル3の軸線方向に隣
接するカバー体9の下本体部分20に連結するためのボ
ルト(図示せず)が挿通するボルト挿通孔70が形成さ
れる。また各フランジ61,62には、前記複動シリン
ダS1a〜S4a;S1b〜S4bのピストン棒21が
挿通する挿通孔71,72がそれぞれ形成される。
【0023】各本体部分19,20がケーブル3を挟ん
で対向した状態において、相互に対向するフランジ4
6,61;47,62の挿通孔56,71;57,72
は、前述したようにピストン棒21がそれぞれ挿通して
ナット73,74(図3参照)が螺着され、こうして上
本体部分19はピストン棒21を介して下本体部分20
に相互に近接/離反変位可能に連結される。
【0024】図15はカバー体9のケーブル3への取付
け手順を説明するためのフローチャートであり、図16
はカバー体9のケーブル3への取付け状態を簡略化して
示す正面図である。まずステップs1で、ケーブル3の
一端部4にカバー体9が装着される。この状態では各挟
持片15,16の係止爪27,28は、これらの係止爪
27,28がそれぞれ対向する係止孔29,30に部分
的に挿入されて相互に離反して落下しない程度に仮止め
されている。
【0025】このようにしてステップs2でケーブル3
にカバー体9が装着された後、ステップs3で、図16
(1)に示されるように、そのカバー体9には前述した
取付け装置1が装着される。この取付け装置1には、前
記索条10が係止されており、ステップs4でウインチ
11を駆動して巻取りホイール12を矢符D1方向に回
転させて、取付け装置1の軸線方向長さL2に等しい距
離だけ前記カバー体9を上昇させる。
【0026】その後、ステップs5で、前述したように
上昇されたカバー体9の下端側の領域で、ケーブル3に
新たなカバー体を装着して前記カバー体9に連結する。
このようにして図16(2)に示されるように、ケーブ
ル3にカバー体9を順次装着し、ステップs6で図16
(3)に示されるように、全てのカバー体9がケーブル
3に装着されると、ステップs7に移り、駆動圧源22
からのたとえば圧油の供給によって各複動シリンダS1
a〜S4a;S1b〜S4bが付勢されると、各ピスト
ン棒21は縮退して、下本体部分20は上本体部分19
に近接する方向に変位し、したがって下側の挟持片16
は上側の挟持片15に近接する方向に変位して、各カバ
ー片25,26が挟着される。これによって各係止孔2
9,30に部分的に嵌り込んでいわば仮止めされた状態
の係止爪27,28は、各係止孔29,30に奥深く挿
入されて係止され、これによってケーブル3は各支持部
材35〜38によって弾発的に押圧されて支持される。
【0027】このようにして最も上方のカバー体9がケ
ーブル3に取付けられるとステップs8に移り、取付け
装置1を一カバー体9分の長さL2だけ下降させて2番
目のカバー体9上に配置し、前述のようにして各カバー
片25,26をケーブル3に挟着させ、ステップs9で
全てのカバー体をケーブル3に取付けたとき、ステップ
s10で取付け装置1を最下段のカバー体から取外し、
ステップs11でケーブル3へのカバー体9の取付け作
業が完了する。
【0028】上述のようにしてケーブル3の一端部4で
カバー体9を装着し、取付け装置1を一往復させること
によって全てのカバー体9をケーブル3に取付けること
ができるので、取付け時間を格段に短縮することができ
るとともに、前記先行技術に関連して述べたように、ケ
ーブル3を塔7の頂部8と橋桁5とにわたって張架した
状態でカバー体9を取付けることができるので、ケーブ
ル3が一端部4から他端部6にわたって比較的長いたと
えば100m以上の場合であっても、カバー体9が折り
曲げられてしまうおそれはなく、ケーブル3の長さにか
かわらず迅速にカバー体を取付けることができる。
【0029】上述の実施例では、ケーブル3は一端部4
から他端部6寄りになるにつれて上方となるように傾斜
して配置されるようにしたけれども、鉛直方向に張架さ
れたケーブルであっても本発明に従う取付け装置1を用
いてカバー体の装着が可能であることは、当業者にとっ
て容易に想定し得るであろう。
【0030】また前述の実施例では、各カバー片25,
26は半円弧状であったけれども、その他の形状、たと
えば正六角形あるいは正八角形であってもよく、その他
の多角形であってもよく、これらのカバー片25,26
の形状に対応して各挟持片15,16の形状を適宜選択
して変更するようにしてもよい。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、ケーブルに装着された
カバー体に半割れ状の挟持片を装着して、その挟持片を
引上げ手段によってケーブルの一端部から他端部側へ引
上げてそのケーブルに順次的にカバー体を装着してい
き、再び取付け装置を下降させながら各カバー体を相互
に近接する方向に付勢してそのカバー体をケーブルに取
付けるようにしたので、ケーブルへのカバー体の装着作
業を迅速に行うことができ、取付作業の効率を格段に向
上することができる。また比較的長いケーブルであって
も、ケーブルにカバー体を装着した後にそのケーブルを
張架する必要はなく、言い換えれば、軸線方向一端部か
ら軸線方向他端部寄りになるにつれて上方となるように
張架されたケーブルに直接カバー体を装着するようにし
たので、ケーブルの吊上げ時などにカバー体が折曲げら
れてしまうおそれはなく、またケーブルへのカバー体の
取付け作業に要する作業空間や大型機材をも少なくする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の取付け装置1の使用状態を
示す全体の簡略化した正面図である。
【図2】図1に示される取付け装置1を拡大して示す正
面図である。
【図3】図2の切断面線III−IIIから見た拡大断
面図である。
【図4】カバー体9が装着されたケーブル3の軸直角断
面図である。
【図5】上本体部分19の正面図である。
【図6】上本体部分19の平面図である。
【図7】上本体部分19の底面図である。
【図8】図6の切断面線VIII−VIIIから見た断
面図である。
【図9】図6の切断面線IX−IXから見た断面図であ
る。
【図10】下本体部分20の正面図である。
【図11】下本体部分20の平面図である。
【図12】下本体部分20の底面図である。
【図13】図10の切断面線XIII−XIIIから見
た断面図である。
【図14】図10の切断面線XIV−XIVから見た断
面図である。
【図15】カバー体9のケーブル3への取付け手順を説
明するためのフローチャートである。
【図16】カバー体9のケーブル3への取付け状態を簡
略化して示す正面図である。
【符号の説明】
1 取付け装置 3 ケーブル 4 一端部 5 橋桁 6 他端部 7 塔 9 カバー体 11 ウインチ 15,16 挟持片 19 上本体部分 20 下本体部分 22 駆動圧源 25,26 カバー片 27,28 係止爪 29,30 係止孔 S1a〜S4a;S1b〜S4b 複動シリンダ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸線方向一端部から軸線方向他端部寄り
    になるにつれて上方となるように張架されたケーブルを
    外囲する一対の半割れ状カバー片を有し、各カバー片の
    うちいずれか一方のカバー片には係止爪が形成され、か
    つ他方のカバー片には前記係止爪が嵌り込んで係止する
    係止孔が形成されるカバー体と、 各カバー片にそれぞれ装着され、一対の半割れ状挟持片
    を有する挟持手段と、 前記挟持手段に設けられ、前記一対のカバー片を相互に
    近接する方向に付勢する付勢手段と、 前記挟持手段を、ケーブルの軸線方向に沿って前記一端
    部から他端部側へ引上げる引上げ手段とを含むことを特
    徴とするカバー体のケーブルへの取付け装置。
  2. 【請求項2】 軸線方向一端部から軸線方向他端部寄り
    になるにつれて上方となるように張架されたケーブルの
    前記一端部に、一対の半割れ状カバー片を有するカバー
    体を前記ケーブルの軸線方向に沿って移動可能に装着す
    る第1工程と、 一対の半割れ状挟持片を有する挟持手段をケーブルに装
    着し、前記第1工程においてケーブルに装着された前記
    カバー体の各カバー片にそれぞれ対応して一対の挟持片
    を臨ませて、カバー体に挟持手段を装着する第2工程
    と、 前記第2工程においてカバー体に装着された挟持手段
    を、カバー体の軸線方向長さに等しい長さだけケーブル
    の前記他端部側へ移動させる第3工程と、 前記ケーブルの一端部に次のカバー体を装着して、その
    カバー体を、前記第3工程においてケーブルの一端部よ
    りも他端部側へ引上げられている前記カバー体に連結す
    る第4工程と、 前記挟持手段が装着されたカバー体がケーブルの他端部
    に配置されるまで前記第3および第4工程を繰返す第5
    工程と、 前記第5工程を終了した後、最も一端部寄りに配置され
    たカバー体上に挟持手段を移動させ、各挟持片を相互に
    近接する方向に変位させて一方のカバー片の係止爪を他
    方のカバー片の係止孔に押込んでケーブルに各カバー片
    を挟着させ、各挟持片の挟持状態を解除して挟持手段を
    前記ケーブルに挟着させたカバー体よりも一端部側でそ
    のカバー体に連結されているカバー体に移動する第6工
    程と、 前記挟持手段がケーブルの一端部に配置されるまで前記
    第6工程を繰返した後、前記一端部に配置されている各
    カバー片をケーブルに装着する第7工程とを含むことを
    特徴とするカバー体のケーブルへの取付け方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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CN111641167A (zh) * 2020-06-13 2020-09-08 胡梦婷 一种电力输电线路连接金具

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