JPH06228946A - 鋼製矢板ならびにこれを用いた鋼製矢板壁の止水工法 - Google Patents

鋼製矢板ならびにこれを用いた鋼製矢板壁の止水工法

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Publication number
JPH06228946A
JPH06228946A JP1827993A JP1827993A JPH06228946A JP H06228946 A JPH06228946 A JP H06228946A JP 1827993 A JP1827993 A JP 1827993A JP 1827993 A JP1827993 A JP 1827993A JP H06228946 A JPH06228946 A JP H06228946A
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JP
Japan
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steel sheet
pile
joint
sheet pile
water stop
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Pending
Application number
JP1827993A
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English (en)
Inventor
Ryo Nishiyama
領 西山
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KAWATETSU METAL FUABURIKA KK
Original Assignee
KAWATETSU METAL FUABURIKA KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 あらゆる形式の鋼矢板にも適用できる止水処
理工法を提供する。 【構成】 小孔21を設けた細管20を継手11部分に沿って
長手方向に取り付けた鋼製矢板10を土中に打ち込み、前
記細管20から土中に薬液を注入して継手部分周囲の土壌
を固結させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼製矢板壁の止水工法
に関する。更に詳しくは、継手部分周囲の土壌内に薬液
を注入して固結させて止水する鋼製矢板壁の止水工法に
関する。
【0002】
【従来の技術】U形鋼矢板、直線形鋼矢板、鋼管鋼矢板
等の鋼製矢板を地盤内に連続打設して地盤掘削に伴う仮
締切りや護岸等の矢板壁を構築することがひろく行われ
ている。こうした矢板壁は、仮設構造であるにせよ、水
中、陸上を問わず止水性を要求される場合が多い。しか
し、鋼製矢板の継手部分には空隙が必要であり、このま
までは継手部分からの漏水が避けられないので、止水性
の必要な場合においては継手部分に何らかの止水処理が
必要であり、従来、さまざまな工法が開発されて来てい
る。
【0003】例えば、図4ならびに図5に示すのは、特
公昭48-17296号公報に記載されたパイプ状継手を有する
鋼管矢板継手部の処理方法である。図4はパイプ状継手
を有する鋼管矢板継手部の部分断面図で、1は鋼管本
体、2はこれらに一体的に設けられたパイプ状継手であ
り、パイプ状継手2には、それぞれ長手方向にスリット
2aが穿たれていて、鋼管矢板を互いに隣接して打設した
とき、それぞれのパイプ状継手が連鎖的に係合するよう
に挿入されて継手部を形成し、この継手部には空間3、
3'が形成される。
【0004】そこでこれら空間3、3'内の土砂をジェッ
ト水等にて排除した後内部を洗浄し、両側の空間3内に
有底のチューブ6を垂下する。そして各チューブ6内に
経時凝固剤、たとえばアスファルト、粘土モルタルのよ
うな充填物7を充填する。図5に示すように、充填物7
が充填されるに従いチューブ6は徐々に膨張して各空間
3の内壁に密着するとともに、スリット2aを閉塞する。
チューブ6はそのまま空間内に残置される。
【0005】しかる後、中央の空間3'内にも充填物7を
充填する。かくして空間3、3'は一体的に結合され、し
かも充填物7の硬化により剛性および止水性の高い継手
部が実現するのである。なお、ここで空間3内に直接充
填物7を充填せずに有底のチューブ6を使用するのは、
充填物7がスリット2aを通って矢板壁の外側の大気中あ
るいは水中に漏洩することを防止するためである。しか
し、有底のチューブ6の底部にはしわが発生することが
あり、また、底部においてチューブ構成材が重なって空
隙が発生しやすく、この空隙が通水路となって止水性を
低下させるという欠点がある。
【0006】この点を改良した特公昭61-47254号公報記
載の発明を図6により説明する。なお、図7は図6のA
A視による断面図である。この発明は、可撓性材料から
なるチューブ6の下端開口部に取り付けられている係合
部材8に、注入用パイプ9の中間部を係合した状態で、
注入用パイプ9により前記チューブ6を鋼管矢板1の継
手空間3に挿入し、つぎに経時凝固剤からなる先打ち充
填材7を注入用パイプ9から継手空間3に注入してその
先打ち充填材7を前記チューブ6の下端開口部よりも上
方まで充填し、つぎに前記注入用パイプ9を引き抜きな
がら、前記先打ち充填材7と同一または類似の材料から
なる後打ち充填材7'を、前記注入用パイプ9からチュー
ブ6内に注入充填する止水処理方法であって、継手外へ
の漏洩のおそれのない根入れ部分ではチューブを使用せ
ず、上方ではチューブを使用するがその底部へは先打ち
充填材の上面に連続して注入充填が行われるから、後打
ち充填材7'の注入開始時の攪拌作用によって先打ち充填
材7と後打ち充填材7'とは一体に連続され、止水性に問
題が発生しない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に鋼管矢板においては有効な止水処理が可能となってい
るが、継手部分に空間が形成されないU形鋼矢板、Z形
鋼矢板あるいは直線形鋼矢板等にあっては上記のような
止水処理は困難である。本発明は、これらを含むあらゆ
る形式の鋼矢板にあっても有効な止水処理工法を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の構成矢板は、小
孔を設けた細管を、継手部分に沿って長手方向に取り付
けたことを特徴とする。また、本発明の鋼製矢板壁の止
水工法は、小孔を設けた細管を、継手部分に沿って長手
方向に取り付けた鋼製矢板を土中に打ち込み、前記細管
から土中に薬液を注入して継手部分周囲の土壌を固結さ
せることを特徴とする。
【0009】
【作 用】本発明によれば、打ち込まれた構成矢板の継
手部分に沿って長手方向に取り付けられた小孔を設けた
細管から土中に薬液を注入することによって継手部分周
囲の土壌を固結させるから、止水性能のすぐれた矢板壁
が実現する。
【0010】
【実施例】
実施例1 図1により本発明の第1の実施例を説明する。この図は
本発明を実施したラッカワナ式継手を持つ直線形鋼矢板
の継手部分を含む側断面図である。10は直線形鋼矢板、
11はその両端に設けられたラッカワナ式の継手で、継手
部分外面に沿って継手結合に支障とならずできるだけ先
端に近い位置に、小孔を設けた細管20、20' が長手方向
に溶接等により取り付けられている。小孔は、継手の結
合部分に向けられていることが望ましい。また、この図
では継手の結合部分の片側あたり2本の細管20、20' が
示されているが、いずれか一方を省略してもよい。
【0011】図2は、細管20を一部切断した正面図であ
る。小孔21は、細管20の同一方向に、すなわち前記した
ように継手の結合部分に向けられて、適当間隔で設けら
れている。間隔は矢板の寸法や打設する土質等により決
定すればよいが、薬液が到達して上下の土壌の固結部分
が連続しなければならないから、通常 100〜200mm 程度
である。また、矢板打設の際孔づまりしないように、小
孔21は、矢印で示す打設方向に対して後向きに傾斜させ
ることが望ましい。また、地層によって止水性を持たせ
る必要のない部分に対しては細管20の小孔21を設けない
か、ふさいでおくことにより薬液を節約できる。
【0012】この実施例の矢板を施工する要領は、細管
20により打設抵抗がやや大きい程度であって通常の直線
形鋼矢板の打設と何ら変わらない。打設後、細管20の上
部にポンプからの配管を接続して土中に薬液を注入し、
継手部分周囲の土壌を固結させる。注入する薬液として
は、軟弱地層のトンネル掘削用等に使用されている硬化
剤がそのまま適用できる。すなわち、セメントミルクや
モルタル、粘土等の無機系硬化剤、水ガラスと前記無機
系硬化剤との混合懸濁液形硬化剤、高分子系硬化剤等の
なかから、止水性能や周辺土壌や地下水への汚染等のな
いものを選定すればよい。
【0013】実施例2 図3により本発明の第2の実施例を説明する。この図は
本発明を実施したラルゼン式継手を持つU形鋼矢板の側
面図である。12はU形鋼矢板、13はその両端に設けられ
たラルゼン式の継手で、継手部分に沿って継手結合に支
障とならずできるだけ先端に近い位置に、小孔を設けた
細管20、20' が長手方向に溶接等により取り付けられて
いる。小孔は、継手の結合部分に向けられていることが
望ましい。また、この図でも継手の結合部分の片側あた
り2本の細管20、20' が示されているが、いずれか一方
を省略してもよい。
【0014】以上、ラッカワナ式継手を持つ直線形鋼矢
板とラルゼン式継手を持つU形鋼矢板の2例を示した
が、本発明はこれらの矢板に限定されるものでないこと
はいうまでもなく、その他の任意の継手形式を持つ各種
鋼矢板に適用することができる。例えば、さきに図4で
示した鋼管矢板の継手におけるスリット部分(2a)の内
側に細管を取り付ければ、可撓性材料からなるチューブ
等を使用しないで止水性を向上させることができる。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、あらゆる形式の鋼矢板
に対して、継手部分に細管を取り付けるという簡単な手
段によって止水性能を向上させることができ、基礎工事
等の効率化が推進されるというすぐれた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す側断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例における細管の正面図で
ある。
【図3】本発明の第2の実施例を示す側面図である。
【図4】従来の技術を示す側断面図である。
【図5】同じく従来の技術を示す側断面図である。
【図6】他の従来の技術を示す正面断面図である。
【図7】図6におけるAA視による断面図である。
【符号の説明】
1 鋼管本体 2 パイプ状継手 2a スリット 3、3' 空間 6 チューブ 7、7' 充填物 8 係合部材 9 注入用パイプ 10 直線形鋼矢板 11、13 継手 12 U形鋼矢板 20、20' 細管 21 小孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 小孔(21)を設けた細管(20)を、継手
    (11、13)部分に沿って長手方向に取り付けたことを特
    徴とする鋼製矢板(10、12)。
  2. 【請求項2】 小孔(21)を設けた細管(20)を、継手
    (11、13)部分に沿って長手方向に取り付けた鋼製矢板
    (10、12)を土中に打ち込み、前記細管(20)から土中
    に薬液を注入して継手(11、13)部分周囲の土壌を固結
    させることを特徴とする鋼製矢板壁の止水工法。
JP1827993A 1993-02-05 1993-02-05 鋼製矢板ならびにこれを用いた鋼製矢板壁の止水工法 Pending JPH06228946A (ja)

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JP1827993A JPH06228946A (ja) 1993-02-05 1993-02-05 鋼製矢板ならびにこれを用いた鋼製矢板壁の止水工法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115478549A (zh) * 2022-08-23 2022-12-16 中交第二航务工程局有限公司 一种强透水地层锁扣钢管桩与钢板桩组合围堰施工方法

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