JPH06228928A - 冷却還元液を蘇生・融雪地熱液とする循環地中装置 - Google Patents

冷却還元液を蘇生・融雪地熱液とする循環地中装置

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JPH06228928A
JPH06228928A JP5040530A JP4053093A JPH06228928A JP H06228928 A JPH06228928 A JP H06228928A JP 5040530 A JP5040530 A JP 5040530A JP 4053093 A JP4053093 A JP 4053093A JP H06228928 A JPH06228928 A JP H06228928A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 旧来の無撒水融雪ロードでは2井の井戸が必
要であったが、本願は1井の井戸でよく井戸製作費が安
くなると同時に、使用済融雪冷却還元液を処理する都市
下水施設が不用になるなどの効果を有する冷却還元液を
蘇生・融雪地熱液とする循環地中装置の提供を目的とす
るものである。 【構成】 融雪媒体液である融雪地熱液は、地中地熱で
融雪温のある滞水層ロ中の地下水を融雪地熱液として使
用して、融雪地熱液の融雪稼動によって、熱を放熱した
融雪冷却還元液ヘを還元層に還元する。すなわち、融雪
媒体液である使用済融雪冷却還元液を還元層に還元し
て、同一地熱収集ケーシング21下部にある融雪温の滞
水層中の融雪地熱液と交換するよう構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な構成を有する融雪
還元液を融雪地熱液に交換・蘇生することのできる地中
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のものにあっては、下記の
ようなものになっている。従来行われている融雪ロード
方法の中で、比較的経済的で融雪効果の良い方法とし
て、地下水利用方法があり、この方法には撒水式消雪法
(消雪路面に地下水を撒水して消雪する方法)と、無撒
水融雪法(地下水を地中に埋設した配管に循環させて融
雪をする方法)の2方法がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術である地下
水利用の融消雪方法では下記の問題点があった。 1.撒水式消雪法と無撒水融雪法は、いずれも消雪・融
雪の現場地下地質には、地下水を吸引できる滞水層が必
ずなくてはならない。 2.撒水式消雪法は大量の地下水を必要とするので、消
雪稼動を行うと地下水水位が低下して、地下水の枯渇を
誘発する環境の変化と、貴重な地下資源である地下水の
浪費になる。
【0004】3.撒水式は大量の地下水を消費するの
で、地下水水位降下と貴重な地下資源である地下水枯渇
で環境破壊があったり、使用済消雪水を処理する下水溝
あるいは下水道が必要である。 4.厳寒地での撒水式消雪法は、消雪路面に地下水を噴
射撒水を行うので風などにより路面通行物に付着凍結し
たり、撒水粒は靄になって路面を漂う。又、撒水面の凍
結現象をも起こす。 5.撒水式消雪法は撒水される水質によっては消雪路面
の水質酸化による汚れが甚しくなる。
【0005】6.無撒水融雪法で使用する地下水の水質
によっては、融雪配管が水垢等で詰まることがある。 7.無撒水融雪法の現在行われている方法では、地下水
の揚水井と還元井との2井が必要で、施工時には場所・
費用等でかなり制約される。 上記問題点を解決課題として解決すると、融雪還元液を
地熱液に交換・蘇生する地中装置になる。
【0006】本願は、従来の技術の有するこのような問
題点に鑑みなされた発明であり、その目的とするところ
は、次のようなことのできるものを提供しようとするも
のである。 1.本願は無散水融雪ロードに使用した融雪媒体液を使
用する。 2.融雪媒体液である融雪地熱液は、地中地熱で融雪温
のある滞水層中の地下水を融雪地熱液として使用する。
融雪地熱液の融雪稼動によって、熱を放熱した融雪冷却
還元液を還元層に還元する。すなわち、融雪媒体液であ
る使用済融雪冷却還元液を還元層に還元して、同一地熱
収集ケーシング下部にある融雪温の滞水層中の融雪地熱
液と交換する。この結果、融雪媒体液の交換で効率の良
い循環継続融雪稼動ができる。
【0007】3.地下の滞水層中から融雪地熱水を得ら
れない場合でも、必ず温存されている地熱を融雪媒体液
の流動中に、地熱収集ケーシング外壁に沿って造られた
人工滞水層を濾過すると、地熱を収集して融雪地熱液と
なる。融雪地熱液が融雪稼動によって融雪冷却還元液と
なって、地熱収集ケーシングに還元されたものを、前述
の地質地熱を得て蘇生され融雪地熱液になる。この融雪
媒体液の蘇生で循環継続融雪稼動ができる。 4.本願は使用済融雪冷却還元液を還元層に還元した
り、使用済融雪冷却還元液を融雪地熱液として蘇生さ
せ、循環継続融雪機構で構成されているので旧来の無撒
水融雪ロードでは2井の井戸が必要であったが、本願で
は1井の井戸でよく井戸製作費が安くなると同時に、使
用済融雪冷却還元液を処理する都市下水施設が不用にな
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のものは下記のようになるものである。すな
わち、第1発明は、円筒部2Aと、この円筒部の上下端
に張設密閉した天板2B、底板2Cとから構成された地
熱収集ケーシング2を地中に所定深度まで達するよう植
設せしめ、地熱収集ケーシング2の軸心には、円筒部3
Aと、この円筒部の上端に張設密閉した天板3Bで構成
された断熱ケーシング3が上方から引込まれていると共
に、当該断熱ケーシング3の下方開口部3Cは地熱収集
ケーシング2の底板2Cの近傍で開口され、断熱ケーシ
ング3内に上方から引込まれた融雪地熱液循環配管4の
下端4Aには蘇生融雪地熱液ニを当該融雪地熱液循環配
管4に圧送するポンプ5を設け、また融雪地熱液循環配
管4の先端4Bは地熱収集ケーシング2の天板2Bを貫
通して地熱収集ケーシング2内上方に連通している冷却
還元液を蘇生・融雪地熱液とする循環地中装置である。
【0009】また、第2発明は、地中に所定深度まで達
するよう植設された地熱収集ケーシング21は、円筒部
21Aと、この円筒部の上端に張設密閉した天板21B
とから構成され、この円筒部21Aには還元層イに対応
する位置をもって融雪冷却還元液還元ストレーナ21A
1が設けられ、また滞水層ロに対応する位置をもって地
熱液収集ストレーナ21A2が設けられ、地熱収集ケー
シング21の軸心に上方から引込まれている断熱ケーシ
ング31は、円筒部31Aと、この円筒部の上端に張設
密閉した天板31Bで構成され、当該断熱ケーシング3
1の下方開口部31Cは地熱収集ケーシング21の底部
近傍で開口され、断熱ケーシング31内に上方から引込
まれた融雪地熱液循環配管41の下端41Aにはポンプ
51が取付けられ、融雪地熱液循環配管41の先端41
Bは地熱収集ケーシング21の天板21Bを貫通して地
熱収集ケーシング21内上方に連通され、地熱収集ケー
シング21と断熱ケーシング31との間には還元液と地
熱液との分断パッカー61が張設されている冷却還元液
を蘇生・融雪地熱液とする循環地中装置である。
【0010】さらに、第3発明は、地中に所定深度まで
達するよう植設された地熱収集ケーシング22は、円筒
部22Aと、この円筒部の上端に張設密閉した天板22
Bとから構成され、この円筒部22Aには還元層イに対
応する位置をもって融雪冷却還元液還元ストレーナ22
A1が設けられ、また滞水層ロに対応する位置をもって
地熱液収集ストレーナ22A2が設けられ、地熱収集ケ
ーシング22の軸心に上方から引込まれている断熱ケー
シング32は、円筒部32Aと、この円筒部の上端に張
設密閉した天板32Bで構成され、当該断熱ケーシング
32の下方開口部32Cは地熱収集ケーシング22の底
部近傍で開口され、断熱ケーシング32内に上方から引
込まれた融雪地熱液循環配管42の下端42Aにはポン
プ52が取付けられ、融雪地熱液循環配管41の先端4
2Bは地熱収集ケーシング22の天板22Bを貫通して
地熱収集ケーシング22内上方に連通され、地熱収集ケ
ーシング22と断熱ケーシング32との間には還元液と
地熱液との分断パッカー62が張設されている冷却還元
液を蘇生・融雪地熱液とする循環地中装置である。
【0011】
【実施例】実施例について図面を参照して説明する。 図1を参照して〜 1は地熱収集ケーシング内で冷却還元液を蘇生・融雪地
熱液とする循環地中装置(以下地中装置1と云う)であ
る。この地中装置1は下記の不適条件の場合に適用する
ものである。融雪施設地下地質に滞水層ロが存在して、
その地層中に滞水する融雪地熱液があっても、その水質
が融雪地熱液循環配管を融雪稼動中水垢など分離して配
管内壁に付着詰まらせる水質にあっては融雪液媒体とし
て不適である。また、地下地質構成が逸水甚しく融雪媒
体液をいくら補充しても滞留できない地層の場合にも不
適である。
【0012】そこで、地中装置1の構成は下記の通りで
ある。円筒部2Aと、この円筒部の上下端に張設密閉し
た天板2B,底板2Cとから構成された地熱収集ケーシ
ング2を地中に所定深度まで達するよう植設せしめ、地
熱収集ケーシング2の軸心には、円筒部3Aと、この円
筒部の上端に張設密閉した天板3Bで構成された断熱ケ
ーシング3が上方から引込まれていると共に、当該断熱
ケーシング3の下方開口部3Cは地熱収集ケーシング2
の底板2Cの近傍で開口され、断熱ケーシング3内に上
方から引込まれた融雪地熱液循環配管4の下端4Aには
ポンプ5を介して融雪地熱液が圧送され融雪地熱液循環
配管4で融雪稼動する。また、融雪地熱液循環配管4の
先端4Bは地熱収集ケーシング2の天板2Bを貫通して
地熱収集ケーシング2内上方に連通している。
【0013】ついで、地中装置1の作用効果は下記の通
りである。地熱収集ケーシング2内で融雪媒体液を地質
に温存されている地熱によって、蘇生融雪地熱液ニに変
え、ポンプ5の稼動で、融雪地熱液循環配管4で融雪稼
動の後、地熱収集ケーシング2に還流され、さらに、地
熱収集ケーシング2の外壁より地質地熱を収集しながら
順次融雪冷却還元液ヘから蘇生融雪地熱液ニに変化す
る。すなわち、地熱収集ケーシング2の底部の蘇生融雪
地熱液ニが、ポンプ5の稼動吸引力で断熱ケーシング3
の下方開口部3Cよりポンプ5に至り、その圧送力で融
雪地熱液循環配管4で融雪冷却還元液ヘとなって地熱収
集ケーシング2に還元される。さらに、地熱収集ケーシ
ング2の中を流下中に当該地熱収集ケーシング2の外壁
より地質地熱を伝導収集して、地熱収集ケーシング2の
底部に至る迄に蘇生融雪地熱液ニに蘇生する。以上の行
程を繰返し継続して連続融雪稼動することになる。
【0014】図2を参照して〜 11は他の実施例の冷却還元液を蘇生・融雪地熱液とす
る循環地中装置(以下地中装置11と云う)であるが、
融雪冷却還元液ヘを融雪地熱液ユと交換するものであ
る。この地中装置11は、融雪施設の地下地質に地下水
を収集出来る滞水層ロがある場合、滞水層中の地下水を
融雪地熱液ユとして用いるのに好適なものである。
【0015】そこで、地中装置11の構成は下記の通り
である。21は地中に所定深度まで達するよう植設され
た地熱収集ケーシングで、円筒部21Aと、この円筒部
の上端に張設密閉した天板21Bとから構成され、この
円筒部21Aには還元層イに対応する位置をもって融雪
冷却還元液還元ストレーナ21A1が設けられ、また滞
水層ロに対応する位置をもって地熱液収集ストレーナ2
1A2が設けられている。なお、トは還元層イと滞水層
ロ以外に位置する融雪地熱液ユ(地下水)を収集できな
い粘土などの不透水層である。
【0016】31は地熱収集ケーシング21の軸心に上
方から引込まれている断熱ケーシングであるが、円筒部
31Aと、この円筒部の上端に張設密閉した天板31B
で構成され、当該断熱ケーシング31の下方開口部31
Cは地熱収集ケーシング21の底部近傍で開口されてい
る。断熱ケーシング31内に上方から引込まれた融雪地
熱液循環配管41の下端41Aにはポンプ51が取付け
られ、融雪地熱液循環配管41の先端41Bは地熱収集
ケーシング21の天板21Bを貫通して地熱収集ケーシ
ング21内上方に連通している。
【0017】61は地熱収集ケーシング21と断熱ケー
シング31との間に張設された還元液と地熱液との分断
パッカーである。図中、21Cは融雪冷却還元液の還元
室、21Dは融雪地熱液ユの受入室である。
【0018】ついで、地中装置11の作用効果は下記の
通りである。滞水層ロ中の地下水が融雪地熱液としてポ
ンプ51の稼動で地熱液収集ストレーナ21A2により
熱の不導材料である断熱ケーシング31の下方開口部3
1Cより吸引され、ポンプ51を通って融雪地熱液循環
配管41に圧送された蘇生融雪地熱液ニは、積雪路面の
融雪稼動を行って、融雪冷却還元液ヘとなり地熱収集ケ
ーシング21と断熱ケーシング31の間に還流される。
還流された融雪冷却還元液ヘは、還元液と地熱液との分
断パッカー61によって、地熱収集ケーシング21中を
流下せず、融雪冷却還元液還元ストレーナ21A1を通
って還元層イに還元される。以上の行程を繰返し継続し
て連続融雪稼動することになる。
【0019】図3を参照して〜 12は他の実施例の冷却還元液を蘇生・融雪地熱液とす
る循環地中装置(以下地中装置12と云う)で、人工滞
水層ハで融雪冷却還元液ヘを蘇生融雪地熱液ニに蘇生す
る装置である。この地中装置12は、下記の条件の場合
に用いるのに好適なものである。人工滞水層ハで融雪冷
却還元液を蘇生融雪地熱液ニに蘇生する地中装置融雪施
設の地下地質形態が蘇生融雪地熱液ニを収集できない地
層である粘土などの不透水層トで構成されている地質の
場合、地熱収集ケーシング22の挿管孔掘削時には地熱
収集ケーシングの外壁に沿って、人工滞水層ハを付設で
きる掘削口径大でさく井工事を施工、地熱収集ケーシン
グを挿管後に、当該地熱収集ケーシング外壁と掘削口径
との隙間に滞水層材である砂利等を投入埋設して、地熱
収集ケーシングの外壁に人工滞水層ハを構成する。その
後、融雪媒体液(主として水)を作られた人工滞水層ハ
の外に当該融雪全施設を満たす。
【0020】そこで、地中装置12の構成は下記の通り
である。22は地中に所定深度まで達するよう植設され
た地熱収集ケーシングで、円筒部22Aと、この円筒部
の上端に張設密閉した天板22Bとから構成され、この
円筒部22Aには還元層イに対応する位置をもって融雪
冷却還元液還元ストレーナ22A1が設けられ、また滞
水層ロに対応する位置をもって地熱液収集ストレーナ2
2A2が設けられている。なお、トは還元層イと滞水層
ロ以外の地層で蘇生融雪地熱液ニ(地下水)を収集でき
ない粘土などの不透水層である。
【0021】32は地熱収集ケーシング22の軸心に上
方から引込まれている断熱ケーシングであるが、円筒部
32Aと、この円筒部の上端に張設密閉した天板32B
で構成され、当該断熱ケーシング32の下方開口部32
Cは地熱収集ケーシング22の底部近傍で開口されてい
る。断熱ケーシング32内に上方から引込まれた融雪地
熱液循環配管42の下端42Aにはポンプ52が取付け
られ、融雪地熱液循環配管42の先端42Bは地熱収集
ケーシング22の天板22Bを貫通して地熱収集ケーシ
ング22内上方に連通している。
【0022】62は地熱収集ケーシング22と断熱ケー
シング32との間に張設された還元液と地熱液との分断
パッカーである。図中、22Cは融雪冷却還元液の還元
室、22Dは融雪地熱液の受入室である。
【0023】ついで、地中装置12の作用効果は下記の
通りである。人工滞水層ハは、融雪媒体液ユがない不透
水層トの場合の地中装置であり、装置全体に満たされた
融雪媒体液は、人工滞水層ハを通過中に地質の地熱伝達
によって滞留中に蘇生融雪地熱液ニに蘇生する。
【0024】ポンプ52の稼動によって人工滞水層ハ中
の融雪媒体液が蘇生融雪地熱液ニに変化して、地熱収集
ケーシング22の下部に設けられている地熱液収集スト
レーナ22A2より地熱液収集ケーシング22D内に吸
引され、さらに、断熱ケーシング32内のポンプ52を
通って融雪地熱液循環配管42に圧送され、融雪稼動を
行って融雪冷却還元液ヘとなり、地熱収集ケーシング2
2と断熱ケーシング32の間に還流される。
【0025】還流された融雪冷却還元液ヘは、融雪冷却
還元液ヘと蘇生融雪地熱液ニとの分断パッカー62によ
って地熱収集ケーシング22中を流下せず、融雪冷却還
元液還元ストレーナ22A1を通って人工滞水層ハに還
元される。すなわち、人工滞水層ハに融雪冷却還元液還
元ストレーナ22A1を通って融雪冷却還元液ヘが還元
され人工滞水層ハを通過中に蘇生融雪地熱液ニに蘇生す
る→ポンプ52の稼動吸引力で→地熱収集ケーシング2
2→断熱ケーシング32→ポンプ52に至り、圧送力で
→融雪地熱液循環配管42で融雪冷却→地熱収集ケーシ
ング22に還流・・・融雪冷却還元液ヘと蘇生融雪地熱
液ニとが分断パッカー62によって遮断され地熱収集ケ
ーシング22を流下せず・・・人工滞水層ハに還流す
る。以上の行程を繰返し継続して連続融雪稼動すること
になる。
【0026】図4を参照して還元液と地熱液との分断パ
ッカー61,62は下記の通り構成されている。すなわ
ち、分断パッカー61,62は融雪冷却還元液還元スト
レーナ21A1,22A1と地熱液収集ストレーナ21
A2,22A2の中間適当位置に地熱収集ケーシング2
1,22の内壁と断熱ケーシング31,32の外壁との
隙間に還元液と地熱液とを分断するよう設置して、融雪
地熱液循環配管41,42より融雪冷却還元液ヘが還流
され、一方、滞水層中の融雪地熱液ユと蘇生融雪地熱液
ニとが温度差の大きい融雪冷却還元液ヘとの混流を避け
分断するためのものである。地熱収集ケーシングの内壁
に図4のごとく、斜面付きリングを溶着させ分断パッカ
ーの弁座61A,62Aを構成し、一方、断熱ケーシン
グが融雪地中装置として完備された位置で、当該断熱ケ
ーシングの外壁に弁座61A,62Aに密接するように
斜面付リング弁を熔着して弁61B,62Bを構成し、
これら両者を密接させることで分断パッカー61,62
が完備されることになる。
【0027】なお、 1.地熱収集ケーシングは熱伝導の良い金属でパイプ加
工して構成されている。 2.断熱ケーシングは熱伝導の悪い材料でパイプ加工し
て構成されている。 3.還元層イは融雪冷却還元液ヘを地中に戻す層であ
る。 4.滞水層ロは融雪地熱液ユ(地下水)を滞水する層で
ある。 5.人工滞水層ハは地熱収集ケーシング外壁に沿って人
為的に造られた滞水層である。 6.融雪地熱液ユは滞水層中の地下水で深度の深い滞水
層程温度は高い。 7.蘇生融雪地熱液ニは地熱収集ケーシング外壁の地温
が高いほど高地熱液となる。 8.ポンプは断熱ケーシング内に設置され、融雪地熱液
ユを吸引して融雪地熱液循環配管41,42に圧送する
ものである。
【0028】本発明のものは下記のように作用する。融
雪を所望する箇所の地下地質によって、図1・図2・図
3の融雪冷却還元液ヘを融雪地熱液ユと交換または蘇生
融雪地熱液ニに蘇る蘇生地中装置の類型に分けて説明す
る。図1を参照して、地中装置1は、地熱収集ケーシン
グ内で融雪冷却還元液ヘを蘇生融雪地熱液ニに蘇生する
地中装置の滞水層ロ中の水質が融雪地熱液循環装置に不
適であったり、融雪媒体液を滞留できない地質の場合に
おいて、地熱収集ケーシング内を融雪媒体液チがポンプ
の吸引・圧送力によって流下する間に地下地質の地熱を
地熱収集ケーシング外壁より収集して、蘇生融雪地熱液
ニとなり融雪地熱液循環配管41,42で融雪冷却還元
液ヘとなり、地熱収集ケーシング内に還元され、さらに
地熱を収集して蘇生融雪地熱液ニに蘇生する。このよう
にして、融雪媒体液を地熱収集ケーシング内で蘇生させ
る。
【0029】図2を参照して、地中装置2は、滞水層ロ
中の融雪地熱液ユを収集して、融雪稼動を行って、融雪
冷却還元液ヘとなったものを還元層イに還元する。この
ようにして、滞水層中の融雪地熱液ユを融雪冷却還元液
ヘと交換する。図3を参照して、地中装置3は、滞水層
のない粘土層などの不透水層トの場合において、地中装
置の地熱収集ケーシング外壁に沿って造られた人工滞水
層ハを融雪稼動終了の融雪冷却還元液ヘがポンプ圧送力
によって、通過中に、地下地質の地熱を収集して蘇生融
雪地熱液ニに蘇生する。このようにして、融雪冷却還元
液ヘを人工滞水層ハによって蘇生融雪地熱液ニ蘇生させ
る。
【0030】
【発明の効果】融雪施設を計画された地下地質には必ず
深度を増すごとに一定の割合で上昇する地熱がある。本
発明は、融雪施設地下地質形態によって前項に記述した
各種類の構成で地下装置を選択施設することで、次に記
載の効果を奏する。 1.融雪稼働は融雪冷却還元液ヘを融雪地熱液ユと交換
し、蘇生融雪地熱液ニを蘇生によって効果のあがる融雪
地熱液ユ、または蘇生融雪地熱液ニとして循環継続され
るので如何なる地質形態(滞水層ロあり、全地質が不透
水層ト)でもその地下形態に合わせた計画ができる。 2.一ケ所の地中装置で融雪媒体液の還元,交換,蘇生
ができるので集中管理がしやすくなる。 3.旧来はこのような企画をする場合、揚水井,還元井
の2井の井戸が必要であると考えられていたが、1孔井
で良いのでさく井費が安くなる。 4.融雪地熱液ユである貴重な地下資源である地下水の
枯渇がない。
【0031】5.融雪地熱液ユが融雪稼働後、融雪冷却
還元液ヘとなって還元層イに還元され、一方では滞水層
ロより新鮮な融雪地熱液ユとして採取する。すなわち、
常に蘇生融雪地熱液ニを新鮮なまま還元層イに還元して
繰返し連続循環融雪方法であるため地下地質,地下水の
汚染がない。 6.熱源の地熱が無限大であるため燃料費が不要であ
る。 7.機構が簡単なので故障が少ない。 8.融雪地熱液ユの交換、蘇生融雪地熱液ニの蘇生循環
方式のため、都市の下水道施設の整備されていない地域
でも融雪施設ができる。 以上から明らかなように、本願のものは総合的利点があ
るので、融雪システムとして必要とする場所に計画施工
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】冷却還元液を蘇生・融雪地熱液とする循環地中
装置の縦断面図である。
【図2】冷却還元液を蘇生・融雪地熱液とする循環地中
装置の他の実施例の縦断面図である。
【図3】冷却還元液を蘇生・融雪地熱液とする循環地中
装置の他の実施例の縦断面図である。
【図4】分断パッカー部分の拡大縦断面図である。
【符号の説明】
1 冷却還元液を蘇生・融雪地熱液とする循環地中装置 2 地熱収集ケーシング 3 断熱ケーシング 4 融雪地熱液循環配管 5 ポンプ 11 冷却還元液を蘇生・融雪地熱液とする循環地中装
置 21 地熱収集ケーシング 21A1 融雪冷却還元液還元ストレーナ 21A2 地熱液収集ストレーナ 31 断熱ケーシング 41 融雪地熱液循環配管 51 ポンプ 61 還元液と地熱液との分断パッカー 12 冷却還元液を蘇生・融雪地熱液とする循環地中装
置 22 地熱収集ケーシング 22A1 融雪冷却還元液還元ストレーナ 22A2 地熱液収集ストレーナ 32 断熱ケーシング 42 融雪地熱液循環配管 52 ポンプ 62 還元液と地熱液との分断パッカー イ 還元層 ロ 滞水層 ハ 人工滞水層 ユ 融雪地熱液 ニ 蘇生融雪地熱液 ヘ 融雪冷却還元液 ト 不透水層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒部(2A)と、この円筒部の上下端
    に張設密閉した天板(2B)、底板(2C)とから構成
    された地熱収集ケーシング(2)を地中に所定深度まで
    達するよう植設せしめ、地熱収集ケーシング(2)の軸
    心には、円筒部(3A)と、この円筒部の上端に張設密
    閉した天板(3B)で構成された断熱ケーシング(3)
    が上方から引込まれていると共に、当該断熱ケーシング
    (3)の下方開口部(3C)は地熱収集ケーシング
    (2)の底板(2C)の近傍で開口され、断熱ケーシン
    グ(3)内に上方から引込まれた融雪地熱液循環配管
    (4)の下端(4A)には蘇生融雪地熱液(ニ)を当該
    融雪地熱液循環配管(4)に圧送するポンプ(5)を設
    け、また融雪地熱液循環配管(4)の先端(4B)は地
    熱収集ケーシング(2)の天板(2B)を貫通して地熱
    収集ケーシング(2)内上方に連通していることを特徴
    とする冷却還元液を蘇生・融雪地熱液とする循環地中装
    置。
  2. 【請求項2】 地中に所定深度まで達するよう植設され
    た地熱収集ケーシング(21)は、円筒部(21A)
    と、この円筒部の上端に張設密閉した天板(21B)と
    から構成され、この円筒部(21A)には還元層(イ)
    に対応する位置をもって融雪冷却還元液還元ストレーナ
    (21A1)が設けられ、また滞水層(ロ)に対応する
    位置をもって地熱液収集ストレーナ(21A2)が設け
    られ、地熱収集ケーシング(21)の軸心に上方から引
    込まれている断熱ケーシング(31)は、円筒部(31
    A)と、この円筒部の上端に張設密閉した天板(31
    B)で構成され、当該断熱ケーシング(31)の下方開
    口部(31C)は地熱収集ケーシング(21)の底部近
    傍で開口され、断熱ケーシング(31)内に上方から引
    込まれた融雪地熱液循環配管(41)の下端(41A)
    にはポンプ(51)が取付けられ、融雪地熱液循環配管
    (41)の先端(41B)は地熱収集ケーシング(2
    1)の天板(21B)を貫通して地熱収集ケーシング
    (21)内上方に連通され、地熱収集ケーシング(2
    1)と断熱ケーシング(31)との間には還元液と地熱
    液との分断パッカー(61)が張設されていることを特
    徴とする冷却還元液を蘇生・融雪地熱液とする循環地中
    装置。
  3. 【請求項3】 地中に所定深度まで達するよう植設され
    た地熱収集ケーシング(22)は、円筒部(22A)
    と、この円筒部の上端に張設密閉した天板(22B)と
    から構成され、この円筒部(22A)には還元層(イ)
    に対応する位置をもって融雪冷却還元液還元ストレーナ
    (22A1)が設けられ、また滞水層(ロ)に対応する
    位置をもって地熱液収集ストレーナ(22A2)が設け
    られ、地熱収集ケーシング(22)の軸心に上方から引
    込まれている断熱ケーシング(32)は、円筒部(32
    A)と、この円筒部の上端に張設密閉した天板(32
    B)で構成され、当該断熱ケーシング(32)の下方開
    口部(32C)は地熱収集ケーシング(22)の底部近
    傍で開口され、断熱ケーシング(32)内に上方から引
    込まれた融雪地熱液循環配管(42)の下端(42A)
    にはポンプ(52)が取付けられ、融雪地熱液循環配管
    (41)の先端(42B)は地熱収集ケーシング(2
    2)の天板(22B)を貫通して地熱収集ケーシング
    (22)内上方に連通され、地熱収集ケーシング(2
    2)と断熱ケーシング(32)との間には還元液と地熱
    液との分断パッカー(62)が張設されていることを特
    徴とする冷却還元液を蘇生・融雪地熱液とする循環地中
    装置。
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KR20160017919A (ko) * 2014-08-07 2016-02-17 동의대학교 산학협력단 지하수 순환식 수막 재배 시스템 및 그 작동 방법
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