JPH06228907A - 低騒音舗装体 - Google Patents

低騒音舗装体

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JPH06228907A
JPH06228907A JP1762893A JP1762893A JPH06228907A JP H06228907 A JPH06228907 A JP H06228907A JP 1762893 A JP1762893 A JP 1762893A JP 1762893 A JP1762893 A JP 1762893A JP H06228907 A JPH06228907 A JP H06228907A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aggregate
pavement
paving body
asphalt
binder
Prior art date
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Pending
Application number
JP1762893A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Shima
広志 島
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 舗装体内部での音波の減衰が大きく、騒音
源近傍での騒音低減効果の高い低騒音舗装体を提供す
る。 【構成】 バインダーと骨材とからなる舗装体におい
て、空隙率が20〜30%で、且つ、骨材中に含まれる
フィラー(粒径75μm以下の微粉体)の量が骨材全体
の2重量%以下であることを特徴とする。バインダーと
しては、アスファルトが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、路面の舗装体、詳しく
は、特定の骨材を含有することにより、道路交通騒音を
低減化させる舗装体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、道路交通騒音の対策としては、道
路の両側に遮音壁、防音植栽等を設置することが広く行
われているが、これらは、道路周辺に広い面積を要する
ため、主に自動車専用道路周辺等に用いられている。近
年、騒音源近傍での騒音対策として、道路の舗装体自体
に吸音性を付与した、多くの空隙を有するアスファルト
舗装体を表層とした舗装材が開発されている。この舗装
体は、吸音性と排水性を有し、その構成は、下記の表1
に示すようなものである(アスファルト舗装要綱日本道
路協会、平成4年11月刊行)。
【0003】
【表1】
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記表
1に示される如き、従来の舗装表層は、主に排水性を目
的としており、舗装体内部の細隙が少ないため、舗装体
内部での音波の減衰が小さく、充分な騒音低減効果が得
られなかった。
【0005】本発明の目的は、舗装体内部での音波の減
衰が大きく、騒音源近傍での騒音低減効果の高い舗装体
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1は、バ
インダーと骨材とからなる舗装体において、空隙率が1
7〜40%で、且つ、該骨材中に含まれるフィラーの量
が骨材全体の2重量%以下であることを特徴とする低騒
音舗装体に関する。
【0007】本発明の請求項2は、請求項1記載の低騒
音舗装体であって、前記バインダーがアスファルトであ
ることを特徴とする。
【0008】
【作用】舗装体において、骨材中に含まれるフィラーの
量が骨材全体の2重量%以下であると、フィラーによる
舗装体空隙中の吸音に影響を与える細かい空隙の目詰ま
りがなく、多くの細隙が確保される。このため、骨材と
バインダーを混合し舗装体を構成すると、同じ空隙率で
あっても、個々の細隙の保持性が良好なため、音波の減
衰が効果的に行われ、騒音低減効果の高い舗装体を得る
ことができるものである。
【0009】
【実施例】以下、本発明を具体例を挙げて詳細に説明す
る。
【0010】本発明は、バインダーと骨材とからなる舗
装体において、空隙率が17〜40%で、且つ、骨材中
に含まれるフィラーの量が骨材全体の2重量%以下であ
ることを特徴とする低騒音舗装体に関するものである。
【0011】本発明においては、硬化後に前記空隙率を
達成でき、フィラーの量が骨材全体の2重量%以下のも
のであれば、骨材及びバインダーの種類、配合量に特に
制限はない。骨材とバインダーを適当な比率で混合し、
均一化してから、路床に敷設し、平にならしてから、硬
化させて舗装体を得るものである。
【0012】骨材は、一般的には、例えば川砂利、川砂
等の天然石からなる天然骨材と、スラグや破石等からな
る人工骨材を含み、特に制限はないが、例えば、JIS
に規定される砕石5号(粒度範囲20〜13mm)、同6
号(13〜5mm)、同7号(5〜2.5mm)、珪砂4号
(0.3〜0.6mm)、同5号(0.15〜0.3mm)
又は同等の大きさの川砂利、山砂利、川砂、海砂等の天
然骨材等が挙げられる。
【0013】この時、骨材中に含まれるフィラー(石
粉)すなわち、直径75μm以下の(75μmふるいを
通過する鉱物質)微粉末は、骨材全体に対し2重量%以
下であることが必要であり、0重量%すなわち、フィラ
ーを全く含有しないことが好ましい。
【0014】舗装体のバインダーとしては、アスファル
ト、セメント等が一般的であり、低騒音の効果の観点か
らはアスファルトが好ましい。また、その他のバインダ
ーとしては、例えばエポキシ系、ウレタン系、アクリル
系及びポリエステル系の高分子樹脂系接着剤等が挙げら
れ、耐久性等を考慮して、これら高分子樹脂系接着剤を
用いたり、これらをアスファルトに混合して用いてもよ
い。また、アスファルト中に、SBR(スチレン−ブタ
ジエンゴム)、CR(クロロプレンゴム)等のゴム又
は、EVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)、SBS
(スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体)等の樹脂
の単体又は混合物を改質材として加えた改質アスファル
トを耐久性向上のため使用することができる。
【0015】低騒音舗装体の表層においては、前記の如
く、バインダーとしてアスファルトを用いることが一般
的であるので、前記骨材は、アスファルトとの付着性が
良好で、且つ、舗装としての耐摩耗性、滑り抵抗性、加
重に対する耐久性が良好なものが好ましく用いられる。
付着性の観点からは、酸化珪素含有量の比較的少ない塩
基性岩が、火成岩であれば、深成岩よりも噴出岩、例え
ば、安山岩、玄武岩等由来の骨材が好ましい。
【0016】前記骨材及びバインダーを混合することに
より、骨材は、バインダーを介して互いに一部が密着
し、バインダーの硬化後、空隙が保持される。
【0017】低騒音舗装体の敷設方法の一例としては、
骨材をふるいにかけ、75μmふるいを通過するフィラ
ーを除去若しくは、2重量%以下に調整したのち、ミキ
サーによって骨材を数分間空練りして粒度を均一化し、
バインダーとなるアスファルトを投入混合してアスファ
ルト混合物とした後、基層上に投入して、締め固める方
法等が挙げられる。アスファルト混合物はアスファルト
を加熱して用いる加熱混合物、液体アスファルトを常温
で用いる常温混合物のいずれも用いることができる。
【0018】本発明において、舗装体の空隙率は、17
〜40%であることが必要であり、特に20〜30%で
あることが好ましい。空隙率が17%未満であると、舗
装体内における音波の減衰率が小さく、騒音防止効果が
不充分であり、40%を超えると鋪装体の耐久性に問題
がでるため好ましくない。
【0019】本発明において、空隙率とは、以下の式で
表されるものである。 1−(見掛け密度/理論密度) 〔ここで、見掛け密度は、(舗装体の重量/舗装体の体
積)、理論密度は、(舗装体原料混合物総重量/混合物
各々の密度から得られる混合物体積の総和)から得られ
る。〕図1は、フィラーの量を変化させた場合の舗装体
内部での音波の減衰を表すグラフである。
【0020】横軸にフィラーの骨材に対する重量%を、
縦軸に単位長さ当たりの減衰量(dB/cm)を示す。
減衰量の測定は、2マイクロホン法によって行った。該
単位長さ当たりの減衰量が大きいほど、舗装体内に音が
吸収されやすく、騒音低減効果が大きいことを表す。な
お、本評価試験における舗装体の空隙率は22%であ
る。図1から、フィラーを2重量%以下にすると、減衰
量が大きくなることが分かる。
【0021】図2は、舗装体の空隙率と騒音低減量の関
係を表すグラフである。横軸に舗装体の空隙率を、縦軸
に騒音低減量(dB)を示す。騒音低減量は、小型車6
0km/hr走行時の通過騒音レベルの、密粒度アスフ
ァルト舗装での騒音レベルからの低減量である。騒音の
測定は、JIS D−1024に準拠し、車両走行中心
線から左側7.5m離れた、高さ1.2mの点で行い、
各々の車両通過時の騒音レベル最大値の差を求めて行っ
た。図2から、空隙率を17%、特に20%以上にする
と騒音低減効果が高いことが分かる。
【0022】(実施例1及び比較例1)下記、表2にお
ける配合で、空隙率22%、厚さ50mmのアスファル
ト舗装体を作製し、それぞれ、実施例1、比較例1と
し、各路面における小型車通過時の通過騒音レベルを測
定した。結果を図3に示す。
【0023】
【表2】 図3は、小型車走行時の通過騒音レベルと、小型車の速
度の関係を表すグラフである。
【0024】横軸に小型車の速度、縦軸に走行時の通過
騒音レベル(dB)を示す。騒音の測定は、JIS D
−1024に準拠し、車両走行中心線から左側7.5m
離れた、高さ1.2mの点で行い、車両通過時の騒音レ
ベル最大値を求めた。
【0025】図3から、明らかなように、本発明の舗装
体は、比較例に比べ、いずれの速度においても、約2d
Bの騒音低減効果を発現した。
【0026】
【発明の効果】本発明の低騒音舗装体は、前記構成とし
たので、舗装体内部での音波の減衰が大きく、騒音源近
傍での騒音低減効果の高い優れた効果を示した。
【図面の簡単な説明】
【図1】フィラーの量を変化させた場合の舗装体内部で
の音波の減衰を表すグラフである。
【図2】舗装体の空隙率と騒音低減量の関係を表すグラ
フである。
【図3】本発明の舗装体と、比較例1における、小型車
走行時の通過騒音レベルと、小型車の速度の関係を表す
グラフである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バインダーと骨材とからなる舗装体にお
    いて、空隙率が17〜40%で、且つ、該骨材中に含ま
    れるフィラーの量が骨材全体の2重量%以下であること
    を特徴とする低騒音舗装体。
  2. 【請求項2】 前記バインダーがアスファルトである請
    求項1記載の低騒音舗装体。
JP1762893A 1993-02-04 1993-02-04 低騒音舗装体 Pending JPH06228907A (ja)

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JP1762893A JPH06228907A (ja) 1993-02-04 1993-02-04 低騒音舗装体

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JP1762893A JPH06228907A (ja) 1993-02-04 1993-02-04 低騒音舗装体

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JPH06228907A true JPH06228907A (ja) 1994-08-16

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JP1762893A Pending JPH06228907A (ja) 1993-02-04 1993-02-04 低騒音舗装体

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