JPH06228871A - 洗濯用助剤組成物 - Google Patents

洗濯用助剤組成物

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JPH06228871A
JPH06228871A JP1530393A JP1530393A JPH06228871A JP H06228871 A JPH06228871 A JP H06228871A JP 1530393 A JP1530393 A JP 1530393A JP 1530393 A JP1530393 A JP 1530393A JP H06228871 A JPH06228871 A JP H06228871A
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美貴 長谷川
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和代 渡部
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正明 山村
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 柔軟基剤等の洗濯用助剤成分が、(A) N,N −
ジメチルアミノプロピルアクリル酸アミド等の塩基性モ
ノマー、(B) アクリル酸エステル、メタクリル酸エステ
ル等の実質上水不溶性のモノマー及び(C) 2−ヒドロキ
シエチルアクリル酸等のジアルキルアミノアルキル基を
含有しない水溶性モノマーの3種のモノマーを、(A) 5
〜100 mol %、(B) 0〜95 mol%、(C) 0〜95 mol%の
割合で共重合させて得られる共重合体で被覆されている
洗濯用助剤組成物。 【効果】 洗濯水がアルカリ性から中性に変化すること
を利用して、洗剤と同時に使用しても助剤の効果を発揮
でき、特に全自動洗濯機による助剤処理に適している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、洗濯用助剤組成物に関
し、更に詳細には、衣料等の洗濯時に、アルカリ性洗剤
と一緒に使用できる洗濯用助剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】一般に、洗濯機による洗濯
工程は、注水→洗浄→排水→脱水→注水→濯ぎ→排水→
脱水の各工程からなり、柔軟剤、糊料などの洗濯用助剤
は、その効果をいかんなく発揮させるために、濯ぎ行程
時、特に最終のすすぎ行程時に添加されるのが一般的で
ある。しかしながら、すすぎ行程時に仕上げ剤を入れ忘
れたり、或いは、投入の手間がかかるため入れないで済
ますこともある。又、近年、全自動洗濯機の普及に伴
い、洗濯の全行程が終了するまで、作業者が全く立ち会
わなくなり、すすぎ行程時に洗濯用助剤を添加すること
が、作業者にとって苦痛となり、ひいてはこれらの洗濯
用助剤の使用の減少につながっている。従って、すすぎ
行程時にではなく、洗濯の洗浄行程時に洗剤と一緒に使
用しても、充分な効果のある洗濯用助剤が要望されてい
る。
【0003】これらの要望に対し、例えば柔軟剤の場合
は、溶解・分散を抑制するために造粒物にし洗剤に配合
したり、高融点の被膜で柔軟基剤をコーティングし、洗
濯終了時や温風乾燥時に柔軟成分を徐放させる手段が考
えられている。しかし、前者には、柔軟基剤が洗剤成分
と結合して、洗浄効果も柔軟効果も低下させてしまうと
いう問題点がある。また、後者には、高温洗浄式の洗濯
機や乾燥機には有効であるが、それ以外の洗濯では充分
な効果を発揮し得ないという問題がある。
【0004】また、アルカリ性洗剤を用いると洗浄時に
洗濯液がアルカリ性になり、すすぎ時に中性になること
に着目し、pHにより溶解性が変化するポリマーで洗濯
用助剤を被覆する方法が知られている。例えば、特開昭
50−77406 号公報にはポリビニルアセタールジエチルア
ミノアセテートと有機酸からなる水溶性フィルムで被覆
された洗濯用助剤が開示されている。しかしながら、こ
の水溶性フィルムはpH6以下より低い酸性域では問題な
く溶解するが、すすぎ時のような中性領域における溶解
が遅いため、未だ実用上満足のいくものではなかった。
また、特開昭59−115398号公報には、特定の第3級アミ
ン基含有水溶性ポリマーで被覆された洗濯用助剤が、特
開昭61−28596 号公報には特定の塩基性モノマーを必須
成分として含む共重合体と水不溶性無機化合物若しくは
非イオン性高分子化合物との混合物で被覆された洗濯用
助剤が開示されている。しかしながら、これらのポリマ
ーでは、洗濯水のpH(9〜11)とすすぎ水のpH(7〜
8)との溶解性の変化がまだ十分でなく、助剤の効果が
充分に発揮されない。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる実状において、本
発明者らは、上記の問題を解決せんと鋭意研究を行った
結果、アルカリ性の洗濯液中で不溶性のポリマーを用い
ることにより、助剤成分の流出が回避でき、更に中性の
すすぎ液中で前記ポリマーが可溶性となることにより、
助剤成分も溶解、分散し、効率的に助剤の効果を発揮で
きることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、洗濯用助剤成分が、 (A) 一般式(I)
【0007】
【化4】
【0008】(式中、R は水素又は炭素数1〜4のアル
キル基を示し、R1、R2は同一でも異なっていてもよく、
それぞれ水素又は炭素数1〜4のアルキル基又はヒドロ
キシエチル基、ヒドロキシプロピル基を示し、x は1〜
5の整数を示す。)で示される塩基性モノマーの少なく
とも1種 (B) 実質上水不溶性のモノマーの少なくとも1種 (C) 分子中にジアルキルアミノアルキル基を含まない水
溶性モノマーの少なくとも1種 の3成分を、(A) 5〜100mol%、(B) 0〜95 mol%、
(C) 0〜95 mol%の割合で共重合させて得られる共重合
体で被覆されている洗濯用助剤組成物を提供するもので
ある。
【0009】本発明に係る共重合体は、pH9以上のアル
カリ水には実質上不溶であり、pH8以下の弱アルカリ〜
中性〜酸性の水に可溶であり、pH条件による溶解性の比
が大きいことが好ましい。また、かかる共重合体はモノ
マー(A) を必須成分とし、その他はモノマー(B) 及び
(C) を前記の割合で組み合わせればよい。
【0010】(A) の一般式(I)で表されるモノマーの
具体例としては、N,N −ジメチルアミノプロピルアクリ
ル酸(またはメタクリル酸)アミド、N,N −ジメチルア
ミノメチルアクリル酸(またはメタクリル酸)アミド、
N,N −ジメチルアミノエチルアクリル酸(またはメタク
リル酸)アミド、N,N −ジメチルアミノブチルアクリル
酸(またはメタクリル酸)アミド等が挙げられる。
【0011】(B) の実質上水不溶性のモノマーの具体例
としては、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステ
ル、クロトン酸エステル、イタコン酸エステル、酢酸ビ
ニルおよびスチレンから選ばれる1種又は2種以上が挙
げられる。アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イ
タコン酸の各アルキルエステルをモノマー(B) として使
用する場合、エステル結合しているアルキル基の炭素鎖
長1〜18のものを使用できるが、アルキル鎖が長くなる
と生成共重合体の微アルカリ性の水溶液中における溶解
が遅くなるので、これらのアルキル基の炭素数は1〜12
であることがより好ましい。アクリル酸メチル、アクリ
ル酸エチル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸メチルお
よびメタクリル酸エチルなどのアクリル酸若しくはメタ
クリル酸のエステルがより好ましい。
【0012】また、(C) のジアルキルアミノアルキル基
を含有しない水溶性モノマーの具体例としては、2−ヒ
ドロキシエチルアクリル酸(またはメタクリル酸)、2
−ヒドロキシプロピルアクリル酸(またはメタクリル
酸)、ポリエチレングリコール又はメトキシポリエチレ
ングリコール(エチレンオキシド(EO)平均付加モル数
=1〜30)とアクリル酸又はメタクリル酸のエステル、
ビニルピロリドン、又はN,N −ジメチルアクリルアミ
ド、N,N −ジメチルメタクリルアミド等のN,N −ジアル
キルアクリル(又はメタクリル)アミド等が挙げられ
る。更に、分子中にジアルキルアミノアルキル基を含む
水溶性モノマーであっても、これを公知の方法で4級化
したものは用いることができる。具体的には、アクリル
酸−N,N −ジメチルアミノエチル、アクリル酸−N,N −
ジメチルアミノメチル、アクリル酸−N,N −ジメチルア
ミノブチル、アクリル酸−N,N −ジメチルアミノプロピ
ル、メタクリル酸−N,N −ジメチルアミノエチル、メタ
クリル酸−N,N −ジメチルアミノメチル、メタクリル酸
−N,N −ジメチルアミノブチル、メタクリル酸−N,N −
ジメチルアミノプロピル、アクリル酸−N,N −ジエチル
アミノエチル、アクリル酸−N,N −ジエチルアミノメチ
ル、アクリル酸−N,N −ジエチルアミノブチル、アクリ
ル酸−N,N −ジエチルアミノプロピル、メタクリル酸−
N,N −ジエチルアミノエチル、メタクリル酸−N,N −ジ
エチルアミノメチル、メタクリル酸−N,N −ジエチルア
ミノブチル、メタクリル酸−N,N −ジエチルアミノプロ
ピル、N,N −ジメチルアミノプロピルアクリル酸(また
はメタクリル酸)アミド、N,N −ジメチルアミノメチル
アクリル酸(またはメタクリル酸)アミド、N,N −ジメ
チルアミノエチルアクリル酸(またはメタクリル酸)ア
ミド、N,N −ジメチルアミノブチルアクリル酸(または
メタクリル酸)アミド等のモノマーを公知の方法で4級
化したもの等が挙げられる。
【0013】この3成分の共重合比(モル%)は、(A)
/(B) /(C) =5〜100 /0〜95/0〜95、好ましくは
(A) /(B) /(C) =10〜90/10〜90/10〜90である。
【0014】本発明で用いられる共重合体は、常圧下ま
たは加圧下での通常のラジカル重合により得ることがで
きる。重合溶媒としてはアセトンなどが、また重合開始
剤としてはアゾビスイソブチロニトリルなどが使用でき
る。重合温度および時間は、使用する重合溶媒やモノマ
ーの組合せによって異なるが、一般的には40〜90℃で5
〜20時間が適当である。
【0015】本発明において、洗濯用助剤とは、洗濯工
程において洗浄以外の目的で添加される剤をいい、具体
的には、柔軟仕上剤、消泡剤、漂白剤、糊料、蛍光増白
剤等が挙げられる。助剤成分としては、柔軟基剤、糊料
基剤、消泡基剤等が挙げられる。本発明においては、こ
れらの助剤成分は本発明に係る共重合体で被覆されてい
るが、任意成分を配合する場合は、それらを含めて被覆
してもよい。
【0016】特に、柔軟基剤としては、下記一般式 (1)
〜(5) に示される実質上水不溶性の4級化アンモニウム
塩、実質上水不溶性のアミン、実質上水不溶性のアミン
の中和塩から選ばれる一種又は二種以上が用いられる。
【0017】
【化5】
【0018】
【化6】
【0019】R9:炭素数11〜21のアルキル基又はアルケ
ニル基 R10:炭素数12〜22のアルキル基又はアルケニル基 p:2〜3 m:1〜5 n:1〜3 Q:-O- 又は-NH- Y,Z:H 又はCH3 でいずれか一方は必ずH を示す X:ハロゲン、CH3SO4、C2H5SO4 、1/2SO4、HCO2、CH3CO
2又はHOCH2CO2 を意味する。〕 式中、R3,R4,R10 は好ましくは炭素数16〜22、特に好
ましくは炭素数16〜18のアルキル基又はアルケニル基、
R7,R8,R9は好ましくは炭素数15〜21、特に好ましくは
炭素数15〜17のアルキル又はアルケニル基である。具体
的に上記一般式で表される化合物中のR3,R4としては、
オレイル基或いは硬化牛脂アルキル基であってもよく、
R7,R8,R9を含むR7CO,R8CO,R9COの基がオレイン酸等
の脂肪酸残基或いは硬化牛脂脂肪酸残基であってもよ
い。本発明の組成物を柔軟仕上げ剤として用いる場合、
上記のような柔軟基剤は組成物中に5〜90重量%、好ま
しくは10〜70重量%、特に好ましくは20〜60重量%配合
するのが一般的である。また、本発明に係る共重合体
は、柔軟基剤と共重合体との重量比率が99.99 /0.01〜
50/50となる範囲で配合するのが一般的である。
【0020】また、カチオン化澱粉等の糊料基剤を本発
明に係る共重合体で被覆して糊料組成物とすることもで
きる。本発明の組成物を糊料組成物として用いる場合、
糊料基剤は組成物中に5〜90重量%、好ましくは10〜60
重量%配合するのが一般的である。また、本発明に係る
共重合体は、糊料基剤と共重合体との重量比率が99.99
/0.01〜50/50となる範囲で配合するのが一般的であ
る。
【0021】また、その他の洗濯用助剤の場合も公知の
洗濯用助剤成分を用いて調製すればよい。本発明の洗濯
用助剤を消泡剤組成物として調製するための消泡基剤と
しては、シリコーン油等が挙げられる。また、漂白剤組
成物として調製するためには、次亜塩素酸塩、過炭酸
塩、過ホウ酸塩、有機過酸、有機過酸前駆体、青味付
剤、蛍光増白剤、酵素、香料などの漂白剤に一般的に用
いられる成分と、本発明に係る共重合体を配合する。本
発明の組成物をこれら洗濯用助剤として用いる場合、上
記のような洗濯用助剤成分と本発明に係る共重合体との
重量比率が99.99 /0.01〜50/50の範囲で配合するのが
一般的である。
【0022】また、本発明の洗濯用助剤組成物には、任
意成分として、洗濯用助剤の水中での分散、溶解を促進
するための分散促進剤を混合できる。分散促進剤として
は、非イオン性又は陽イオン性の水溶性の分散促進剤が
用いられ、特に活性水素を3個以上有する化合物にEOを
必須成分として含むアルキレンオキシドを付加して得ら
れ、かつポリオキシエチレン(エチレンオキシドを以後
EOと略記する)鎖の部分の合計の重量が全重量の50%以
上であり、更に分子量が 5,000〜2,000,000 であるポリ
エーテル化合物又はその誘導体が好適である。ポリオキ
シアルキレン付加物の出発物質である活性水素を3ケ以
上有する化合物としては、多価アルコールでは、グリセ
リン、ペンタエリスリトール、ソルビトール、ショ糖、
ポリグリセリン、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニ
ルの部分ケン化物等があり、多価フェノール類としては
フェノール樹脂やアルキルフェノールのホルマリン縮合
物などがあり、ポリアミン化合物としてはジエチレント
リアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペ
ンタミン、ペンタエチレンヘキサミンなどやポリエチレ
ンイミンなとがあり、ジエタノールアミン等のアルカノ
ールアミンも使用できる。又、これらのポリアミンの誘
導体である部分アミド化物やN−アルキル置換ポリアミ
ンであって、活性水素の数が3ケ以上残存するものであ
れば使用できる。ポリオキシアルキレン付加物であるポ
リエーテル化合物の製造は、活性水素を3ケ以上有する
化合物に通常の方法によりEOを必須として含むアルキレ
ンオキシドを付加することにより容易に行うことができ
る。そのうち特にEO単独又はEOとプロピレンオキシド
(以後POと略記する)とのブロックまたは一部ブロック
状の付加物が好ましく、その付加の順序はいずれが先で
も良いが、POを先に付加させた後EOを付加させた場合が
良好である。
【0023】ポリエーテル化合物又はその誘導体の分子
量は 5,000〜2,000,000 であり、好ましくは 5,000〜1,
000,000 、特に好ましくは 5,000〜200,000 の範囲であ
る。またEO鎖の部分の合計の重量は全分子量の50重量%
以上であり、好ましくは80重量%以上、更に好ましくは
85重量%以上である。ポリエーテル化合物としては、 R11NH(CsH2sNH)rH 〔R11 は炭素数12〜22の炭化水素基、アルカノイル基又
はアルケノイル基、s は2又は3、r は1〜3であ
る。〕で表される化合物のアルキレンオキシド付加物が
特に好ましい。
【0024】また、ポリエーテル化合物の誘導体として
はポリエーテル化合物の末端水酸基の硫酸化物、リン酸
化物、カルボキシアルキル化物、脂肪酸エステル化物あ
るいは窒素原子の一部をカチオン化したものが挙げられ
る。その中でも特にカチオン化物が好ましい。カチオン
化物としては、ポリエーテル化合物をジアルキル硫酸や
ハロゲン化アルキル等によりカチオン化した化合物や酢
酸、アルキルベンゼンスルホン酸等により中和したカチ
オン化物が挙げられる。
【0025】また、上記の他に分散促進剤としては、尿
素、パラトルエンスルホン酸塩、無機塩、モノアルキル
カチオン、水溶性高分子(ヒドロキシアルキルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、寒天、ヒドロキシア
ルキル化澱粉、カチオン化澱粉、ポリビニルアルコー
ル、ポリスチレンスルホン酸塩等)、ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェ
ニルエーテル、プルロニック型非イオン界面活性剤、脂
肪酸エステル高級脂肪酸のエステルやポリオキシエチレ
ン付加物及びモノ/ジグリセライド等の非イオン活性剤
が挙げられる。本発明において、洗濯用助剤成分と分散
促進剤の重量比率は95/5〜50/50の範囲が好ましい。
この重量比率が95/5より大きくなると洗濯用助剤成分
の水中への分散性が低下し、充分に洗濯物に移染せず、
効果が低下する場合がある。また、50/50より小さくな
ると、洗濯用助剤成分が少ないため、効果が低下してし
まう場合もある。
【0026】また、助剤としての目的に応じて、殺菌
剤、抗菌剤、酸化防止剤、香料、蛍光増白剤、アイロン
滑りをよくするシリコーン、食塩、塩化アンモニウム、
塩化カルシウムなどの水溶性塩等を配合することもでき
る。
【0027】本発明の洗濯用助剤組成物の形態は特に限
定されないが、固体状、例えば粉末、粒状、顆粒であっ
てもよく、さらにはそれらを成形し、錠剤としてもよ
い。その場合、固化粉砕法、押出造粒法、噴霧冷却法等
々公知の方法で製造される。また、造膜性水溶性ポリマ
ーと混合しフィルム化したり、或いはそのフィルム上に
吸着・吸収させてもよい。
【0028】また本発明の洗濯用助剤組成物は、非水溶
性基体に吸収・吸着させてもよい。非水溶性基体として
は、その形・材質は特に限定されないが、形はシート状
・ブロック状・球状が好ましく、材質は布、不織布、
紙、スポンジ、発泡スチロール等の多孔質体等が用いら
れる。不織布の繊維はポリエステル、ポリエチレン−ポ
リプロピレンコンジュゲート繊維、ポリプロピレン繊
維、パルプ、レーヨン、ナイロン等々が使われる。
【0029】本発明の洗濯用助剤組成物を非水溶性基体
に担持する方法としては、浴中での浸漬法・プリント
法、スプレー法、また基体の材質によっては、基体成形
時に本発明の洗濯用助剤組成物を混入して成形してもよ
い。基体のあるなしにかかわらず、洗濯用助剤と本発明
に係る共重合体を混合し、成形或いは塗布してもよい
し、また、助剤のみで成形・塗布した後、外層に該共重
合体を被覆してもよい。
【0030】本発明の洗濯用助剤組成物は、洗剤組成物
とは別途保存し、洗浄に際して個々に洗剤液中に投入し
てもよい。また、洗剤と併用することなく単独で使用す
ることもできる。さらには洗剤中に配合し、洗剤組成物
として用いるのが便利である。また、本発明に係る共重
合体は、耐加水分解性が良好であり、長期保存安定性に
優れた組成物が得られる。
【0031】
【発明の効果】本発明の洗濯用助剤組成物は、洗剤と一
緒に使用しても、その助剤の効果が充分に得られる。特
に、近年急速に普及してきている全自動洗濯機を用いる
場合には、入れ忘れによるミスや手間を省けるなど使用
者にとってメリットがある。
【0032】
【実施例】以下に実施例により本発明を具体的に説明す
るが本発明はこれらに限定されるものではない。
【0033】実施例における処理方法及び性能評価方法
を以下に示す。 (洗浄/助剤処理)全自動洗濯機(日立(株)製「静御
前」4.5kg 用)を用いて、市販の木綿メリヤス肌着、ポ
リエステル/綿混紡(65/35)Yシャツ計1kgと泥汚染
布(10cm×10cm)、カーボン/油汚染布(10cm×10cm)
各5枚と、表に示す各組成物、及び市販洗剤「アタッ
ク」(花王(株)製)30gを入れ、3.5 °DH硬水(36リ
ットル)中にて標準コースで洗浄・すすぎを行なった。
尚、洗濯水のpHは10.2であった。
【0034】(性能評価)上記方法で処理した衣類を室
内でつり干し、風乾後、20℃、65%R.H.の恒温恒湿室に
て24時間放置した。これらの衣料について、助剤の性能
評価を官能評価で行った。助剤の性能の評価は共重合体
で被覆・混合しない助剤のみ添加し、処理した衣料を対
照にして、一対比較を行った。この時、本発明品及び比
較品、対照はそれぞれ助剤の処理濃度を助剤の種類によ
って一定にした。 評価基準は次のように表す。 +2;対照よりも効果があった。 +1;対照よりもやや効果があった。 0;対照と同じ。 −1;対照の方がやや効果があった。 −2;対照の方が効果があった。
【0035】実施例1 表1の(A),(B),(C) 及びその他のモノマーからなる共重
合体と、洗濯用助剤成分(D) の粉末(粒径 300〜500 μ
m )を混合し、更に常法により共重合体で(D)を被覆し
て種々の洗濯用助剤組成物を調製した。共重合体は、組
成物中の配合量が10重量%となるように用いた。これら
の洗濯用助剤組成物を用いて、上記のようにして性能の
評価を行なった。その結果を表1に示す。
【0036】
【表1】
【0037】実施例2 表2の(A),(B),(C) 及びその他のモノマーからなる共重
合体で、洗濯用助剤成分(D) の錠剤(直径2cm×高さ0.
5cm )を被覆して種々の洗濯用助剤組成物を調製した。
共重合体は、組成物中の配合量が1重量%となるように
用いた。これらの洗濯用助剤組成物を用いて、上記のよ
うにして性能の評価を行なった。その結果を表2に示
す。
【0038】
【表2】
【0039】実施例3 表3の洗濯用助剤(D) 成分を適当な溶媒に分散又は溶解
したものを不織布(20cm×20cm、ポリプロピレン/ポリ
エステル=50/50、坪量25g/m2)に含浸させ、溶媒を
除去した上に、表3の(A),(B),(C) 及びその他のモノマ
ーからなる共重合体で前記(D) 成分を含有する不織布を
被覆する。共重合体は、不織布部分を除いた組成物中の
配合量が3重量%となるように用いた。これらの洗濯用
助剤組成物を用いて、上記のようにして性能の評価を行
なった。その結果を表3に示す。
【0040】
【表3】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗濯用助剤成分が、 (A) 一般式(I) 【化1】 (式中、R は水素又は炭素数1〜4のアルキル基を示
    し、R1、R2は同一でも異なっていてもよく、それぞれ水
    素又は炭素数1〜4のアルキル基又はヒドロキシエチル
    基、ヒドロキシプロピル基を示し、x は1〜5の整数を
    示す。)で示される塩基性モノマーの少なくとも1種 (B) 実質上水不溶性のモノマーの少なくとも1種 (C) 分子中にジアルキルアミノアルキル基を含まない水
    溶性モノマーの少なくとも1種 の3成分を、(A) 5〜100mol%、(B) 0〜95 mol%、
    (C) 0〜95 mol%の割合で共重合させて得られる共重合
    体で被覆されていることを特徴とする洗濯用助剤組成
    物。
  2. 【請求項2】 実質上水不溶性のモノマー(B) が、アク
    リル酸エステル、メタクリル酸エステル、クロトン酸エ
    ステル、イタコン酸エステル、酢酸ビニル及びスチレン
    からなる群から選ばれる1種又は2種以上である請求項
    1記載の洗濯用助剤組成物。
  3. 【請求項3】 洗濯用助剤成分が、実質上水不溶性の4
    級化アンモニウム塩、実質上水不溶性のアミン及び実質
    上水不溶性のアミンの中和塩からなる群から選ばれる1
    種又は2種以上の柔軟基剤である請求項1又は2記載の
    洗濯用助剤組成物。
  4. 【請求項4】 柔軟基剤が、次の一般式 (1)〜(5) で示
    される4級化アンモニウム塩、アミン及びアミンの中和
    塩から選ばれる一種又は二種以上である請求項3記載の
    洗濯用助剤組成物。 【化2】 【化3】 R9:炭素数11〜21のアルキル基又はアルケニル基 R10:炭素数12〜22のアルキル基又はアルケニル基 p:2〜3 m:1〜5 n:1〜3 Q:-O- 又は-NH- Y,Z:H 又はCH3 でいずれか一方は必ずH を示す X:ハロゲン、CH3SO4、C2H5SO4 、1/2SO4、HCO2、CH3CO
    2又はHOCH2CO2を意味する。〕
  5. 【請求項5】 洗濯用助剤成分が、糊料基剤である請求
    項1又は2記載の洗濯用助剤組成物。
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