JPH06228686A - 亜鉛基合金線及び亜鉛合金線の製造方法 - Google Patents

亜鉛基合金線及び亜鉛合金線の製造方法

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JPH06228686A
JPH06228686A JP5034695A JP3469593A JPH06228686A JP H06228686 A JPH06228686 A JP H06228686A JP 5034695 A JP5034695 A JP 5034695A JP 3469593 A JP3469593 A JP 3469593A JP H06228686 A JPH06228686 A JP H06228686A
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JP
Japan
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zinc
wire
alloy wire
base
ingot
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Application number
JP5034695A
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English (en)
Inventor
Kiyotaka Terajima
清隆 寺島
Minoru Otake
実 大竹
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NISSO KINZOKU KAGAKU KK
Original Assignee
NISSO KINZOKU KAGAKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 【構成】 Cu:0.2〜0.8%、 Al:0.01
〜0.08%、 Ti:0.01〜0.08%、 M
n:0.001〜0.008%、 Cr:0.0001
〜0.0008%、残部Zn(重量%)の亜鉛基合金
線。この合金を加熱処理(170℃〜230℃)し、熱
間圧延し、次いで冷間伸線する摩擦材用亜鉛基合金線の
製造方法。 【効果】鋳引けが少なく、面削なしに、伸び切れ或いは
断線せずに、0.15〜0.19mmφの線径まで冷間
加工でき、伸線加工性に優れている。摩擦材用基材に使
用するとサビ発生等によるクラッチの固着はなく、半ク
ラッチ状態での耐ジャダ性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、摩擦材用基材に用いら
れる亜鉛合金線に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、加工性の良い亜鉛基合金は既に知
られている。例えば、特公昭43−14596、特公昭
45−37430、特公昭46−3856、特開昭50
−39217、特公昭37−15216、特公昭38−
24556等がある(近年には本分野の研究は見当たら
ない)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の合金はシート、線等に加工できても、摩擦材用基材に
用いられる0.15〜0.19mmφの線径まで冷間で
加工する事は、加工時に線が伸び切れをおこしたりある
いは断線し、困難であった。本発明は、Znをベースに
Al,Cu,Ti及び微量のCr,Mnを添加し、各元
素共にある狭い組成範囲内に限定する事により、従来で
は製造困難であった摩擦材用基材向けの0.15〜0.
19mmφの亜鉛合金線を提供する事を目的とするもの
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、重量パーセン
トで、Cuが0.2〜0.8%、Alが0.01〜0.
08%、Tiが0.01〜0.08%、Mnが0.00
1〜0.008%、Crが0.0001〜0.0008
%、残部不可避不純物及び亜鉛からなる事を特徴とする
亜鉛合金である。
【0005】この合金を線に加工するには、公知の種々
の方法に準じて行なうことができる。例えば、上記の合
金組成に調合し、ルツボ炉で溶融し、例えば450℃〜
500℃の温度範囲30ロ×1300mmLの金型へ鋳
造し、鋳塊を製造する。この鋳塊を170℃〜230
℃、好ましくは180℃〜220℃にて加熱し圧延す
る。例えば200℃×3時間加熱し、熱間のまま圧延
し、8mmロ×25m程度の線とする。この8mmロ線
20本を電気溶接し、約500mの1本の線とする。次
にこの線を冷間で、金属石けん水中に浸した超硬ダイス
を通し、皮ムキ、伸線し4mmφまでに仕上げる。更
に、ダイス伸線1の工程では金属石けん水中に浸したダ
イヤモンドダイスを通し、2mmφまで伸線する。ダイ
ス伸線2の工程では金属石けん水中に浸したダイヤモン
ドダイスを通し、0.5mmφまで伸線する。更に、ダ
イス伸線3の工程では金属石けん水中に浸したダイヤモ
ンドダイスを通し、0.15〜0.19mmφまでに伸
線加工する。本発明合金は従来の加工用合金と異なり、
鋳造時の鋳引けが少なく、又、鋳塊の表面が緻密なの
で、鋳塊のまま面削なしに加工できる事を特徴とし、か
つ、前述の0.15〜0.19mmφまで加工できる伸線
加工性に優れたものである。
【0006】
【作用】本発明は伸線加工用を目的とし、Znをベース
にAl,Cu,Ti及び微量のCr,Mnを添加した事
を特徴としている。以下、夫々の添加元素の作用ならび
に添加限度量について述べる。
【0007】本発明において、Cuの含有量は0.2〜
0.8%が適当である。0.2%未満では引張り強度が
低く伸線加工時に伸び切れを起こし、0.8%を越える
と伸びが少なくなり、伸線加工時に断線して加工が難し
く、実用的でない。Alの含有量は0.01〜0.08
%が適当である。0.01%未満では合金の溶解時に湯
の表面が酸化しやすく、鋳造の際、酸化物等の巻込みが
多くなり鋳造欠陥が多くなり伸線加工時の断線しやすく
なる。又、0.08%を越えると鋳造時の鋳引けが大き
くなり、鋳塊のまま圧延するので加工時に欠陥となり伸
線工程で断線しやすくなる。
【0008】Tiの含有量は0.01〜0.08%が適
当である。0.01%未満では引張り強度が低く伸線加
工時に断線し加工が難しく実用的でない。0.08%を
越えるとAl−Tiの硬く、脆い化合物が析出して、伸
線時の断線につながる。Mnの含有量は0.001〜
0.008%が適当である。0.001%未満では鋳塊
の表面が荒く、圧延加工時にバリが発生し、収率の低下
や断線につながる。0.008%を越えるとMn−Zn
の硬く、脆い化合物が析出して、加工時に断線が生じ
る。
【0009】Crの含有量は0.0001〜0.000
8%が適当である。0.0001%未満では加工用鋳塊
を伸線工程の中で電気溶接を行ない長い1本の線とする
が、この溶接部の強度が不足し、伸線加工時に溶接部の
断線につながる。0.0008%を越えるとCr−Zn
の硬く、脆い化合物が析出し、伸びが少ないため伸線加
工時に溶接部の断線につながる。次に、本発明合金線の
実施例について説明する。
【0010】
【実施例】表1に示される合金組成について30mm□
×1300mmLの鋳塊を製造し、従来例と違って面削
なしに鋳塊のまま200℃で3時間加熱し、次いで熱間
のまま圧延し、線の断面30mm□から8mm□まで加
工した。更に、この線を20本電気溶接し、1本の線と
して皮ムキ、伸線し、次にダイス伸線1工程、ダイス伸
線2工程まではいづれの合金組成も加工可能であった。
【0011】更に、ダイス伸線3工程では、発明合金1
〜3は伸線加工ができ0.15〜0.19mmφまで加
工可能であった。しかし、比較合金1〜4は伸び切れ
や、伸びが少ないため断線し、ダイス伸線3工程での加
工はできなかった。表1には本発明合金と比較合金につ
いて、上記の工程で加工できる最小の線径を示してある
が、明らかに本発明合金の加工性が優れている事が分か
る。
【0012】
【0013】
【0014】
【発明の効果】従来は摩擦材用基材に用いられる0.1
5〜0.19mmφの細い亜鉛合金線の製造は困難であ
ったが、本合金にすることにより鋳塊のまま面削せず加
工でき、しかも冷間で伸線加工できる様になり、又、摩
擦材用基材に使用するとサビ発生等によるクラッチの固
着はなくなり、又、半クラッチ状態での耐ジャダ性が向
上する等、工業的価値は極めて大である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量パーセントで、Cuが0.2〜0.
    8%、Alが0.01〜0.08%、Tiが0.01〜
    0.08%、Mnが0.001〜0.008%、Crが
    0.0001〜0.0008%及び残部不可避不純物を
    含有する亜鉛基合金線
  2. 【請求項2】 上記の亜鉛基合金を170℃〜230℃
    に加熱処理し、熱間で圧延し、次いで冷間で伸線する事
    を特徴とする摩擦材用基材に用いられる亜鉛基合金線の
    製造方法である。
JP5034695A 1993-01-29 1993-01-29 亜鉛基合金線及び亜鉛合金線の製造方法 Pending JPH06228686A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997020959A1 (de) * 1995-12-06 1997-06-12 Rheinzink Gmbh Bänder und tafeln aus legiertem zink
CN101906555A (zh) * 2010-08-05 2010-12-08 中南大学 一种含Mn的抗蠕变轧制锌合金板带材及其制备方法
CN103627930A (zh) * 2013-11-25 2014-03-12 宁波博威合金材料股份有限公司 一种高塑性易切削锌合金
CN103882258A (zh) * 2014-02-26 2014-06-25 蚌埠市英路光电有限公司 一种阀座用锌合金材料及其制备方法

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CN103627930A (zh) * 2013-11-25 2014-03-12 宁波博威合金材料股份有限公司 一种高塑性易切削锌合金
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