JPH06227990A - 安定な局所的処方剤 - Google Patents
安定な局所的処方剤Info
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- JPH06227990A JPH06227990A JP5251731A JP25173193A JPH06227990A JP H06227990 A JPH06227990 A JP H06227990A JP 5251731 A JP5251731 A JP 5251731A JP 25173193 A JP25173193 A JP 25173193A JP H06227990 A JPH06227990 A JP H06227990A
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- Japan
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- erythromycin
- counterion
- alkyl
- salicylate
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- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K31/00—Medicinal preparations containing organic active ingredients
- A61K31/70—Carbohydrates; Sugars; Derivatives thereof
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K47/00—Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient
- A61K47/50—Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient the non-active ingredient being chemically bound to the active ingredient, e.g. polymer-drug conjugates
- A61K47/51—Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient the non-active ingredient being chemically bound to the active ingredient, e.g. polymer-drug conjugates the non-active ingredient being a modifying agent
- A61K47/54—Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient the non-active ingredient being chemically bound to the active ingredient, e.g. polymer-drug conjugates the non-active ingredient being a modifying agent the modifying agent being an organic compound
- A61K47/541—Organic ions forming an ion pair complex with the pharmacologically or therapeutically active agent
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P31/00—Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
- A61P31/04—Antibacterial agents
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 良好な作用物質−遊離特性を有する安定な局
所的処方剤。 【構成】 1種又は数種の直鎖及び/又は分枝鎖のアル
キル置換基を有する少なくとも1種の対イオン生成体
(Gegenionenbildner)によって脂肪
親和性にされている少なくとも1種のマクロライド系抗
生物質を含有する、良好な作用物質−遊離特性を有する
安定な局所的処方剤であり、該対イオン生成体は、アル
キルスルフェート、アルキルスルホネート及びアルキル
サリチレートからなる群から選ばれる。
所的処方剤。 【構成】 1種又は数種の直鎖及び/又は分枝鎖のアル
キル置換基を有する少なくとも1種の対イオン生成体
(Gegenionenbildner)によって脂肪
親和性にされている少なくとも1種のマクロライド系抗
生物質を含有する、良好な作用物質−遊離特性を有する
安定な局所的処方剤であり、該対イオン生成体は、アル
キルスルフェート、アルキルスルホネート及びアルキル
サリチレートからなる群から選ばれる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1種又は数種の直鎖及
び/又は分枝鎖のアルキル置換基を有する少なくとも1
種の対イオン生成体(Gegenionenbildn
er)で安定化されている少なくとも1種のマクロライ
ド系抗生物質を含有する、良好な作用物質−遊離特性を
有する安定な局所的処方剤に関する。
び/又は分枝鎖のアルキル置換基を有する少なくとも1
種の対イオン生成体(Gegenionenbildn
er)で安定化されている少なくとも1種のマクロライ
ド系抗生物質を含有する、良好な作用物質−遊離特性を
有する安定な局所的処方剤に関する。
【0002】
【従来の技術】マクロライド系抗生物質、例えばエリス
ロマイシンは、その親水性の構造要素に基づき、吸収さ
れ難い薬剤の群に属する(P.ラングス(Langgu
th)及びE.ムッチュラー(Mutschler)、
Arzneim.−Forsch.37 II(1
2)、1362〜1366頁、1987年)。
ロマイシンは、その親水性の構造要素に基づき、吸収さ
れ難い薬剤の群に属する(P.ラングス(Langgu
th)及びE.ムッチュラー(Mutschler)、
Arzneim.−Forsch.37 II(1
2)、1362〜1366頁、1987年)。
【0003】H.ボヤルスカ(Bojarska)−ダ
ーリッヒ(Dahlig)等(Curr.Chemot
her.Immunother.Proc.Int.C
ongr.Chemother.12th、Meeti
ng Date 1981、第2巻、898〜900
頁、Ed.by P.ペリチ(Periti)and
G.ギアルドロニ(Gialdroni)−グラッシ
(Grassi)、Am.Soc.Microbio
l.、ワシントンD.C.、1982年)は、エリスロ
マイシンもしくは1,3−ジオキソラン−2−オン−単
位を有するエリスロマイシン−誘導体の脂肪親和性化及
びそれによって条件付けられたエリスロマイシン−誘導
体の抗菌作用の上昇を記載している。エリスロマイシン
−分子の堅さ及び表面状態への、新たに導入された置換
基の影響並びに微生物中のリボソーム複合体の生成へ
の、このパラメーターの効果が論じられている。
ーリッヒ(Dahlig)等(Curr.Chemot
her.Immunother.Proc.Int.C
ongr.Chemother.12th、Meeti
ng Date 1981、第2巻、898〜900
頁、Ed.by P.ペリチ(Periti)and
G.ギアルドロニ(Gialdroni)−グラッシ
(Grassi)、Am.Soc.Microbio
l.、ワシントンD.C.、1982年)は、エリスロ
マイシンもしくは1,3−ジオキソラン−2−オン−単
位を有するエリスロマイシン−誘導体の脂肪親和性化及
びそれによって条件付けられたエリスロマイシン−誘導
体の抗菌作用の上昇を記載している。エリスロマイシン
−分子の堅さ及び表面状態への、新たに導入された置換
基の影響並びに微生物中のリボソーム複合体の生成へ
の、このパラメーターの効果が論じられている。
【0004】欧州特許(EP−A)第0426029号
明細書(US−Ser.No.89/428803)
は、ステロイド、例えばコレート、デスオキシコレー
ト、グリココレート等々から構成されているミセル中へ
の前記の物質の加入による、エリスロマイシンもしくは
6−0−メチル−エリスロマイシンの脂肪親和性の減少
法を記載している。注射可能なエマルジョンが、得ら
れ、これでマクロライド系抗生物質を静脈内投与するこ
とができる。
明細書(US−Ser.No.89/428803)
は、ステロイド、例えばコレート、デスオキシコレー
ト、グリココレート等々から構成されているミセル中へ
の前記の物質の加入による、エリスロマイシンもしくは
6−0−メチル−エリスロマイシンの脂肪親和性の減少
法を記載している。注射可能なエマルジョンが、得ら
れ、これでマクロライド系抗生物質を静脈内投与するこ
とができる。
【0005】公開特許昭62−029511号明細書
(=欧州特許(EP−A)第211250号明細書)
は、加圧下で他の乳化剤の添加によって製造されるホス
ファチドの水溶液中のエリスロマイシン−塩基の脂肪親
和性エマルジョンを記載している。水性マトリクス中の
脂肪親和性粒子は、平均粒度約0.1μmを有する。
(=欧州特許(EP−A)第211250号明細書)
は、加圧下で他の乳化剤の添加によって製造されるホス
ファチドの水溶液中のエリスロマイシン−塩基の脂肪親
和性エマルジョンを記載している。水性マトリクス中の
脂肪親和性粒子は、平均粒度約0.1μmを有する。
【0006】世界知的所有権機関(WO)90/085
37号明細書は、治療的に有効な薬剤成分、有機溶剤、
油並びに場合により脂肪親和性の対イオン、安定剤及び
乳化剤を包括する製薬学的化合物の径口投与のための処
方剤を記載している。殊にこの処方剤は、吸収し難い抗
生物質、例えばエリスロマイシン、ドキソルビシン、ゲ
ンタマイシン又はトスフロキサシンを含有する。エリス
ロマイシン−塩基の径口使用は慣用の錠剤処方剤に対し
て、2倍にあげられる。
37号明細書は、治療的に有効な薬剤成分、有機溶剤、
油並びに場合により脂肪親和性の対イオン、安定剤及び
乳化剤を包括する製薬学的化合物の径口投与のための処
方剤を記載している。殊にこの処方剤は、吸収し難い抗
生物質、例えばエリスロマイシン、ドキソルビシン、ゲ
ンタマイシン又はトスフロキサシンを含有する。エリス
ロマイシン−塩基の径口使用は慣用の錠剤処方剤に対し
て、2倍にあげられる。
【0007】欧州特許(EP)第43738号明細書
(=米国特許(US)第4954487号明細書)は、
(1)3〜4個の炭素原子を有するジオール、ジオール
エステル又はジオールエーテル並びに(2)細胞壁摂動
性(zellwandperturbierende
n)物質、例えばアルケノール、アルケニルカルボン
酸、脂肪酸並びにグリセリドから成る、完全な皮膚を通
る薬剤の移行のための媒体を含有する製薬学的化合物の
局所的投与のための処方剤を包含する。エリスロマイシ
ンを含有する局所使用のための処方剤は、改善された皮
膚浸透性に基づき、座瘡及び他の全身的疾患の治療のた
めの効果的な薬剤として実証された。
(=米国特許(US)第4954487号明細書)は、
(1)3〜4個の炭素原子を有するジオール、ジオール
エステル又はジオールエーテル並びに(2)細胞壁摂動
性(zellwandperturbierende
n)物質、例えばアルケノール、アルケニルカルボン
酸、脂肪酸並びにグリセリドから成る、完全な皮膚を通
る薬剤の移行のための媒体を含有する製薬学的化合物の
局所的投与のための処方剤を包含する。エリスロマイシ
ンを含有する局所使用のための処方剤は、改善された皮
膚浸透性に基づき、座瘡及び他の全身的疾患の治療のた
めの効果的な薬剤として実証された。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】目下のところ市場にあ
る、マクロライド系抗生物質の局所的使用のための調製
剤、特にエリスロマイシン−調製剤は、作用物質の僅少
な遊離及び安定性もしくは易揮発性アルコール、例えば
ばエタノール又は2−プロパノールの大きな割合を有
し、この際、揮発性によって、調製剤の有効性及び稠度
の変化が惹起される。
る、マクロライド系抗生物質の局所的使用のための調製
剤、特にエリスロマイシン−調製剤は、作用物質の僅少
な遊離及び安定性もしくは易揮発性アルコール、例えば
ばエタノール又は2−プロパノールの大きな割合を有
し、この際、揮発性によって、調製剤の有効性及び稠度
の変化が惹起される。
【0009】公知技術水準で挙げた刊行物は、一方で
は、マクロライド系抗生物質の脂肪親和性の減少に関係
し(欧州特許(EP−A)第0426029号明細
書)、他方では、それが局所的使用に所望されているよ
うな、脂肪親和性の増加に関係する。
は、マクロライド系抗生物質の脂肪親和性の減少に関係
し(欧州特許(EP−A)第0426029号明細
書)、他方では、それが局所的使用に所望されているよ
うな、脂肪親和性の増加に関係する。
【0010】H.ボヤルスカーダーリッヒ等(前記参
照)によって記載された、エリスロマイシンもしくはエ
リスロマイシン−誘導体の脂肪親和性化法は、合成に経
費がかかり、かつ最初は、抗生物質の高い血液吸収性
で、同時に十分な耐胃液性で径口的に使用することを目
的とする。
照)によって記載された、エリスロマイシンもしくはエ
リスロマイシン−誘導体の脂肪親和性化法は、合成に経
費がかかり、かつ最初は、抗生物質の高い血液吸収性
で、同時に十分な耐胃液性で径口的に使用することを目
的とする。
【0011】公開特許昭−62−029511号明細書
に包含された脂肪親和性エマルジョンは、腸管外で投与
され、かつ世界的所有権機関(WO)第90/0853
7号明細書における作用物質(エリスロマイシン)のほ
かに、油、有機溶剤並びに他の添加剤を含有するゼラチ
ン−カプセルでの径口投与可能な処方剤と同様に、局所
的使用には不適当である。
に包含された脂肪親和性エマルジョンは、腸管外で投与
され、かつ世界的所有権機関(WO)第90/0853
7号明細書における作用物質(エリスロマイシン)のほ
かに、油、有機溶剤並びに他の添加剤を含有するゼラチ
ン−カプセルでの径口投与可能な処方剤と同様に、局所
的使用には不適当である。
【0012】欧州特許(EP)第43738号明細書に
記載された、薬剤の局所的使用のための処方剤は、作用
物質として、例えばエリスロマイシン、添加剤として、
ジオール又はジオール−誘導体並びにアルケノール及び
アルケノール−誘導体を含有する。この経費のかかる処
方剤は、長時間の安定性での前記の問題に結びつく易揮
発性物質を一定の割合まで含有する。それから生じる、
良好な作用物質−遊離特性を有する局所的使用のため
の、脂肪親和性化されたマクロライド系抗生物質もしく
はマクロライド系抗生物質を含有する処方剤を見い出す
という課題は、意外にも、次のマクロライド系抗生物質
によってかなえられる。
記載された、薬剤の局所的使用のための処方剤は、作用
物質として、例えばエリスロマイシン、添加剤として、
ジオール又はジオール−誘導体並びにアルケノール及び
アルケノール−誘導体を含有する。この経費のかかる処
方剤は、長時間の安定性での前記の問題に結びつく易揮
発性物質を一定の割合まで含有する。それから生じる、
良好な作用物質−遊離特性を有する局所的使用のため
の、脂肪親和性化されたマクロライド系抗生物質もしく
はマクロライド系抗生物質を含有する処方剤を見い出す
という課題は、意外にも、次のマクロライド系抗生物質
によってかなえられる。
【0013】
【課題を解決するための手段】マクロライド系抗生物質
及びアルキルスルフェート、アルキルスルホネート及び
アルキルサリチレートRX[ここで、Rは6〜32個の
炭素原子を有する分枝鎖又は直鎖のアルキル基を表わ
し、かつXはスルフェート−、スルホネート−又はサリ
チレート基を表わす]の群から選択された対イオン生成
体からの組成物が、局所的使用のための軟膏調製剤中
で、優れた安定性及び遊離特性を有することが判明し
た。皮膚科学的に重要な賦形剤、例えばプロピレングリ
コール中のマクロライド系抗生物質及び対イオンよりな
る本発明による組成物の飽和溶解性は、非変性化マクロ
ライド系抗生物質に比べて明かに高められている。
及びアルキルスルフェート、アルキルスルホネート及び
アルキルサリチレートRX[ここで、Rは6〜32個の
炭素原子を有する分枝鎖又は直鎖のアルキル基を表わ
し、かつXはスルフェート−、スルホネート−又はサリ
チレート基を表わす]の群から選択された対イオン生成
体からの組成物が、局所的使用のための軟膏調製剤中
で、優れた安定性及び遊離特性を有することが判明し
た。皮膚科学的に重要な賦形剤、例えばプロピレングリ
コール中のマクロライド系抗生物質及び対イオンよりな
る本発明による組成物の飽和溶解性は、非変性化マクロ
ライド系抗生物質に比べて明かに高められている。
【0014】マクロライド系抗生物質 マクロライド系抗生物質は、殊にグラム陽性菌に対す
る、優れた抗菌作用を有する。マクロライド系抗生物質
の分類は、巨大環状のラクトン環の大きさによって行な
われる。マクロライド系抗生物質は多官能性分子であ
り、この際、大多数は少なくとも1個のアミノ糖単位を
有しかつ塩基性である(キルク−オスマ−(Kirk−
Othmer)、エンサイクロペディア・オブ・ケミカ
ル・テクノロジー(Encyclopedia of
Chemical Technology)、第3版、
第2巻、937頁、J.ウイリー(Wiley)、19
78年参照)。
る、優れた抗菌作用を有する。マクロライド系抗生物質
の分類は、巨大環状のラクトン環の大きさによって行な
われる。マクロライド系抗生物質は多官能性分子であ
り、この際、大多数は少なくとも1個のアミノ糖単位を
有しかつ塩基性である(キルク−オスマ−(Kirk−
Othmer)、エンサイクロペディア・オブ・ケミカ
ル・テクノロジー(Encyclopedia of
Chemical Technology)、第3版、
第2巻、937頁、J.ウイリー(Wiley)、19
78年参照)。
【0015】これは、有利に土壌中で見い出されうる微
生物、特に有利に種々のストレプトマイシン属の菌株の
二次代謝産物として生産される。マクロライド抗生物質
は、工業的に、20〜40℃で適当な培地の好気性液中
発酵によって、使用された化合物の複合体混合物として
得られる。単離は、発酵溶液のpHを9.5に調整した
後に、適当な溶剤、例えば酢酸エチル、クロロホルム又
は塩化メチレンで抽出し、並びに引続いて結晶性の粗生
成物を沈殿させることによって行なわれ、この際、クロ
マトグラフィーによる精密後処理が後に続く(キルク−
オスマー、前記引用文献、940頁参照)。
生物、特に有利に種々のストレプトマイシン属の菌株の
二次代謝産物として生産される。マクロライド抗生物質
は、工業的に、20〜40℃で適当な培地の好気性液中
発酵によって、使用された化合物の複合体混合物として
得られる。単離は、発酵溶液のpHを9.5に調整した
後に、適当な溶剤、例えば酢酸エチル、クロロホルム又
は塩化メチレンで抽出し、並びに引続いて結晶性の粗生
成物を沈殿させることによって行なわれ、この際、クロ
マトグラフィーによる精密後処理が後に続く(キルク−
オスマー、前記引用文献、940頁参照)。
【0016】12−環員のラクトン環を有するマクロラ
イド系抗生物質の例には、メチルマイシン(その構造が
決定された最初のマクロライド)又はネオメチルマイシ
ンが挙げられる。14−環員のラクトン環を有するマク
ロライド系抗生物質には、有利にエリスロマイシンが挙
げられ、これはストレプトマイシス・エリスレウス(S
treptomyces erythreus)によっ
て生産される。例えば次のものが挙げられる:エリスロ
マイシンA.エリスロマイシンB.エリスロマイシン
C.エリスロマイシンD.エリスロマイシンE.エリス
ロマイシン−エリストレート(Erythromyci
n−Estolat)、エリスロノリドB(Eryth
ronolid B)又はクラリスロマイシン(Cla
rithromycin)。14−環員のラクト環を有
するマクロライド系抗生物質の他の例は、次のものであ
る:メガロマイシン(Megalomycin)及びメ
ガロマイシン−誘導体、ピクロマイシン(Picrom
ycin)、ナルボマイシン(Narbomyci
n)、オレアンドマイシン、トリアセチル−オレアンド
マイシン、並びに中性化合物、ラウカマイシン(Lau
kamycin)、クジマイシンK(Kujimyci
nK)、アルボサイクリン(Albocyclin)及
びシネロマイシンB(Cineromycin B)。
16−環員のラクトン環を有するマクロライド系抗生物
質の代表的なものとして、例えば次のものが挙げられ
る:マグナマイシン(Magnamycin)(=カル
ボマイシン(Carbomycin))及び誘導体、例
えばニッダマイシン(Niddamycin)、スピラ
マイシン(Spiramycin)及びその誘導体、ロ
イコマイシン及びロイコマイシン−誘導体、例えばミデ
カマイシン(Midecamycin)、マリドマイシ
ン(Maridomycin)、チロシン(Tylos
in)、シッラマイシン(Cirramycin)、ジ
ュベニマイシン(Juvenimycin)、並びに中
性の代表的なものとして、シャルコマイシン(Chal
comyci)及びニュートラマイシン(Neutra
mycin)(前記引用文献、941〜950頁参
照)。
イド系抗生物質の例には、メチルマイシン(その構造が
決定された最初のマクロライド)又はネオメチルマイシ
ンが挙げられる。14−環員のラクトン環を有するマク
ロライド系抗生物質には、有利にエリスロマイシンが挙
げられ、これはストレプトマイシス・エリスレウス(S
treptomyces erythreus)によっ
て生産される。例えば次のものが挙げられる:エリスロ
マイシンA.エリスロマイシンB.エリスロマイシン
C.エリスロマイシンD.エリスロマイシンE.エリス
ロマイシン−エリストレート(Erythromyci
n−Estolat)、エリスロノリドB(Eryth
ronolid B)又はクラリスロマイシン(Cla
rithromycin)。14−環員のラクト環を有
するマクロライド系抗生物質の他の例は、次のものであ
る:メガロマイシン(Megalomycin)及びメ
ガロマイシン−誘導体、ピクロマイシン(Picrom
ycin)、ナルボマイシン(Narbomyci
n)、オレアンドマイシン、トリアセチル−オレアンド
マイシン、並びに中性化合物、ラウカマイシン(Lau
kamycin)、クジマイシンK(Kujimyci
nK)、アルボサイクリン(Albocyclin)及
びシネロマイシンB(Cineromycin B)。
16−環員のラクトン環を有するマクロライド系抗生物
質の代表的なものとして、例えば次のものが挙げられ
る:マグナマイシン(Magnamycin)(=カル
ボマイシン(Carbomycin))及び誘導体、例
えばニッダマイシン(Niddamycin)、スピラ
マイシン(Spiramycin)及びその誘導体、ロ
イコマイシン及びロイコマイシン−誘導体、例えばミデ
カマイシン(Midecamycin)、マリドマイシ
ン(Maridomycin)、チロシン(Tylos
in)、シッラマイシン(Cirramycin)、ジ
ュベニマイシン(Juvenimycin)、並びに中
性の代表的なものとして、シャルコマイシン(Chal
comyci)及びニュートラマイシン(Neutra
mycin)(前記引用文献、941〜950頁参
照)。
【0017】より大きなラクトン環を有する例えば26
〜40以上の環員を有するマクロライド系抗生物質の例
は、次のものである:ピマリシン(Pimarici
n)、ルセンソマイシン(Lucensomyci
n)、ニスタチン(Nystatin)、アンポテリシ
ンB(Amphotericin B)、ハマイシン
(Hamycin)、カンジシジン(Candicid
in)A及びB、カンジジン(Candidin)並び
にレボリン(Levorin)。これらの群の作用は実
際に独占的に菌類及び酵母に照準する。細菌は全くもし
くはほとんど影響されず、この際前記の物質の毒性は全
く低い(ウルマンス・エンシクロペディエ・デア・テヒ
ニッシエン・ヒェミー(Ullmanns )Enzy
klopaedie der technischen
Chemie)第4版、第9巻、673、674頁、
ヒェミー出版 (Verlag Chemie)、バイ
ンハイム(Weinheim)、1980年参照)。臨
床範囲では、主に連鎖球菌、ブドウ球菌及び肺炎双球菌
での感染の治療に、マクロライド系抗生物質が使用され
る。マクロライド系抗生物質の毒性は一般に低い。マク
ロライド系抗生物質のエステルが治療的に重要になって
きたが、それというも、それが、径口投与により速かに
高い血中濃度を生ぜしめ、実際に無味無臭でありかつ高
い安定性を有するからである。
〜40以上の環員を有するマクロライド系抗生物質の例
は、次のものである:ピマリシン(Pimarici
n)、ルセンソマイシン(Lucensomyci
n)、ニスタチン(Nystatin)、アンポテリシ
ンB(Amphotericin B)、ハマイシン
(Hamycin)、カンジシジン(Candicid
in)A及びB、カンジジン(Candidin)並び
にレボリン(Levorin)。これらの群の作用は実
際に独占的に菌類及び酵母に照準する。細菌は全くもし
くはほとんど影響されず、この際前記の物質の毒性は全
く低い(ウルマンス・エンシクロペディエ・デア・テヒ
ニッシエン・ヒェミー(Ullmanns )Enzy
klopaedie der technischen
Chemie)第4版、第9巻、673、674頁、
ヒェミー出版 (Verlag Chemie)、バイ
ンハイム(Weinheim)、1980年参照)。臨
床範囲では、主に連鎖球菌、ブドウ球菌及び肺炎双球菌
での感染の治療に、マクロライド系抗生物質が使用され
る。マクロライド系抗生物質の毒性は一般に低い。マク
ロライド系抗生物質のエステルが治療的に重要になって
きたが、それというも、それが、径口投与により速かに
高い血中濃度を生ぜしめ、実際に無味無臭でありかつ高
い安定性を有するからである。
【0018】脂肪親和性にする対イオン生成体 世界知的所有権機関(WO)90/08537号明細書
に、“脂肪親和性対イオン(lipophile Ge
genionen)”が記載されていて、これは、処方
剤において一般的なpH−値での解離を保証するため
に、そのpka−値が十分に低い有機酸又はその塩によ
って生成される。その有機酸は、油酸、アルキルスルホ
ン酸、サリチル酸、胆汁酸(一定のステロイドの酸)、
パルミチン酸及び他の脂肪族酸を包含する。本発明によ
る対イオン生成体は、アルキルスルフェート、アルキル
スルホネート及びアルキルサリチレートRX[ここで、
Rは、6〜32個の炭素原子を有する直鎖及び/又は分
枝鎖のアルキル置換基を表わしかつXはスルフェート
−、スルホネート−又はサリチレート−基を表わす]を
包含する。12〜32個の炭素原子を有するアルキル置
換基Rが有利であり、特に16〜24個の炭素原子を有
するアルキル置換基が有利である。有利な基Xは、スル
フェート−及びスルホネート−基である。対イオン生成
体の例として次のものが挙げられる:サリチル酸ヘキシ
ル、サリチル酸ヘプチル、サリチル酸オクチル、サリチ
ル酸イソオクチル、サリチル酸ノニル、サリチル酸デシ
ル、サリチル酸イソデシル、サリチル酸ウンデシル、サ
リチル酸ドデシル、サリチル酸テトラデシル、サリチル
酸イソテトラデシル、サリチル酸ヘキサデシル、サリチ
ル酸オクタデシル、サリチル酸エイコシル、硫酸ヘキシ
ル、硫酸オクチル、硫酸イソオクチル、硫酸デシル、硫
酸イソデシル、硫酸ドデシル、硫酸テトラデシル、硫酸
イソテトラデシル、硫酸ヘキサデシル、硫酸オクタデシ
ル、硫酸エイコシル、スルホン酸ヘキシル、スルホン酸
オクチル、スルホン酸イソオクチル、スルホン酸デシ
ル、スルホン酸イソデシル、スルホン酸ドデシル、スル
ホン酸テトラデシル、スルホン酸イソテトラデシル、ス
ルホン酸ヘキサデシル、スルホン酸オクタデシル、スル
ホン酸エイコシル。
に、“脂肪親和性対イオン(lipophile Ge
genionen)”が記載されていて、これは、処方
剤において一般的なpH−値での解離を保証するため
に、そのpka−値が十分に低い有機酸又はその塩によ
って生成される。その有機酸は、油酸、アルキルスルホ
ン酸、サリチル酸、胆汁酸(一定のステロイドの酸)、
パルミチン酸及び他の脂肪族酸を包含する。本発明によ
る対イオン生成体は、アルキルスルフェート、アルキル
スルホネート及びアルキルサリチレートRX[ここで、
Rは、6〜32個の炭素原子を有する直鎖及び/又は分
枝鎖のアルキル置換基を表わしかつXはスルフェート
−、スルホネート−又はサリチレート−基を表わす]を
包含する。12〜32個の炭素原子を有するアルキル置
換基Rが有利であり、特に16〜24個の炭素原子を有
するアルキル置換基が有利である。有利な基Xは、スル
フェート−及びスルホネート−基である。対イオン生成
体の例として次のものが挙げられる:サリチル酸ヘキシ
ル、サリチル酸ヘプチル、サリチル酸オクチル、サリチ
ル酸イソオクチル、サリチル酸ノニル、サリチル酸デシ
ル、サリチル酸イソデシル、サリチル酸ウンデシル、サ
リチル酸ドデシル、サリチル酸テトラデシル、サリチル
酸イソテトラデシル、サリチル酸ヘキサデシル、サリチ
ル酸オクタデシル、サリチル酸エイコシル、硫酸ヘキシ
ル、硫酸オクチル、硫酸イソオクチル、硫酸デシル、硫
酸イソデシル、硫酸ドデシル、硫酸テトラデシル、硫酸
イソテトラデシル、硫酸ヘキサデシル、硫酸オクタデシ
ル、硫酸エイコシル、スルホン酸ヘキシル、スルホン酸
オクチル、スルホン酸イソオクチル、スルホン酸デシ
ル、スルホン酸イソデシル、スルホン酸ドデシル、スル
ホン酸テトラデシル、スルホン酸イソテトラデシル、ス
ルホン酸ヘキサデシル、スルホン酸オクタデシル、スル
ホン酸エイコシル。
【0019】マクロライド系抗生物質の脂肪親和性化へ
の対イオン生成体の特別な作用は、分配係数P=n−オ
クタノール中のマクロライド系抗生物質の濃度(分子)
及び水性燐酸塩緩衝液中のマクロライド系抗生物質の濃
度(分母)からの商によって特徴付けられる、n−オク
タノール/水性燐酸塩緩衝液の系における分配平衡によ
って、明らかにされ得る。Pの値は、マクロライド系抗
生物質及び対イオン生成体よりなる組合せの脂肪親和性
に対する尺度である。種々の対イオンに対する、n−オ
クタノール/水性燐酸塩緩衝液の系中でのエリスロマイ
シン−塩基の分配平衡を調査し、この際、生理学的に重
要なpH−範囲は、pH=6.0(吸収する皮膚表面)
及びpH=7.4(血液の平均pH−値)の間で線引さ
れた。第1表は、脂肪親和性相中のエリスロマイシン+
対イオンの極めて高い含量を伴う、pH−値に全く無関
係の分配平衡を調整するには、検査された対イオン生成
体のうち、特に硫酸ドデシル及びスルホン酸オクタデシ
ルが好適であることを示す。公知技術水準の対イオン生
成体、例えばデスオキシコレート、デヒドロコレート、
オクチルカルボン酸、ドデシルカルボン酸又はシクラメ
ート(Cyclamat)との比較は、エリスロマイシ
ン−塩基の脂肪親和性化の際の、本発明による対イオン
生成体の卓越性を示す。分配係数Pは、明らかにより高
くかつ水相のpH−値とは全く無関係である。
の対イオン生成体の特別な作用は、分配係数P=n−オ
クタノール中のマクロライド系抗生物質の濃度(分子)
及び水性燐酸塩緩衝液中のマクロライド系抗生物質の濃
度(分母)からの商によって特徴付けられる、n−オク
タノール/水性燐酸塩緩衝液の系における分配平衡によ
って、明らかにされ得る。Pの値は、マクロライド系抗
生物質及び対イオン生成体よりなる組合せの脂肪親和性
に対する尺度である。種々の対イオンに対する、n−オ
クタノール/水性燐酸塩緩衝液の系中でのエリスロマイ
シン−塩基の分配平衡を調査し、この際、生理学的に重
要なpH−範囲は、pH=6.0(吸収する皮膚表面)
及びpH=7.4(血液の平均pH−値)の間で線引さ
れた。第1表は、脂肪親和性相中のエリスロマイシン+
対イオンの極めて高い含量を伴う、pH−値に全く無関
係の分配平衡を調整するには、検査された対イオン生成
体のうち、特に硫酸ドデシル及びスルホン酸オクタデシ
ルが好適であることを示す。公知技術水準の対イオン生
成体、例えばデスオキシコレート、デヒドロコレート、
オクチルカルボン酸、ドデシルカルボン酸又はシクラメ
ート(Cyclamat)との比較は、エリスロマイシ
ン−塩基の脂肪親和性化の際の、本発明による対イオン
生成体の卓越性を示す。分配係数Pは、明らかにより高
くかつ水相のpH−値とは全く無関係である。
【0020】ジカルボン酸、アゼライン酸の検査は、座
瘡−治療剤としてのその陽性作用に基づいて行なわれ
た。脂肪親和性にする対イオン生成体として、それは、
特に低いpH−値では、不適当である。一定のpH=
7.4における、対イオン生成体の濃度に依存する、エ
リスロマイシンの分配係数Pの考察は、本発明により有
利に作用する硫酸ドデシル及びスルホン酸オクタデシル
のほかに、サリチル酸ヘキシル(これはpH−依存の考
察では、僅かしか卓越しない作用を示す)も、エリスロ
マイシン:対イオン生成体1:2の比以上で、極めて良
好に脂肪親和性にする作用を有することを示す(第2
表)。
瘡−治療剤としてのその陽性作用に基づいて行なわれ
た。脂肪親和性にする対イオン生成体として、それは、
特に低いpH−値では、不適当である。一定のpH=
7.4における、対イオン生成体の濃度に依存する、エ
リスロマイシンの分配係数Pの考察は、本発明により有
利に作用する硫酸ドデシル及びスルホン酸オクタデシル
のほかに、サリチル酸ヘキシル(これはpH−依存の考
察では、僅かしか卓越しない作用を示す)も、エリスロ
マイシン:対イオン生成体1:2の比以上で、極めて良
好に脂肪親和性にする作用を有することを示す(第2
表)。
【0021】脂肪親和性化されたエリスロマイシンを含
有する半固体の調製剤の遊離検査 半固体の調製剤、例えばクリーム、軟膏又はパスタは、
有利に、局所的に作用するマクロライド系抗生物質の処
方剤である。クリームの基剤は、例えばロウ様の物質で
あり、これを溶かし、作用物質を加えかつ冷却下で撹拌
する。一般に、その後に、処方剤をロールミル中で、分
散された作用物質の一定の粒度の調整のために続けて撹
拌する。ペーストは同様に製造され、これは単により高
い固体含量を有するにすぎない。
有する半固体の調製剤の遊離検査 半固体の調製剤、例えばクリーム、軟膏又はパスタは、
有利に、局所的に作用するマクロライド系抗生物質の処
方剤である。クリームの基剤は、例えばロウ様の物質で
あり、これを溶かし、作用物質を加えかつ冷却下で撹拌
する。一般に、その後に、処方剤をロールミル中で、分
散された作用物質の一定の粒度の調整のために続けて撹
拌する。ペーストは同様に製造され、これは単により高
い固体含量を有するにすぎない。
【0022】クリームは半固体の油中水型もしくは水中
油型エマルジョンである。一般に、両相の成分は別々に
70〜80℃に加熱され、かつその後に冷却下で撹拌さ
れてエマルジョンになる。乳化された小球体を更に細か
くするために、エマルジョンを最終冷却の前に、均質化
装置、例えばコロイドミルで調製する(例えば、キルク
−オスマー、エンサイクロペディア・オブ・ケミカル・
テクノロジー、第3、17巻、285頁、J.ウイリ
ー、1982年、参照)。
油型エマルジョンである。一般に、両相の成分は別々に
70〜80℃に加熱され、かつその後に冷却下で撹拌さ
れてエマルジョンになる。乳化された小球体を更に細か
くするために、エマルジョンを最終冷却の前に、均質化
装置、例えばコロイドミルで調製する(例えば、キルク
−オスマー、エンサイクロペディア・オブ・ケミカル・
テクノロジー、第3、17巻、285頁、J.ウイリ
ー、1982年、参照)。
【0023】本発明による脂肪親和性化されたマクロラ
イド系抗生物質の半固体調製剤として、殊に安定した軟
膏製剤が、所望される。そのために、先ず、局所的使用
にとって重要な飽和溶解性を、皮膚科学的に重要な賦形
剤中で、検査した。この際、水性環境中のエリスロマイ
シンの分解を心配しなければならず、このことは賦形剤
成分としての水の排除を必要とさせ、並びに座瘡−治療
剤としての使用の際に、全く脂肪を含まない賦形剤の使
用を必要とさせる。多数の検査溶剤、例えばパラフィン
類、ミグリオール(Miglyol)、オクタン酸、ミ
リスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピルエ
ステル、エチレングリコール、ヘキサデカン、ポリエチ
レングリコール400等から、安定な軟膏製剤を考慮し
て、プロピレングリコール、グリセリン及びヘキシレン
グリコールが特に有効であると判明した。第3表は、皮
膚科学的に重要な賦形剤の例と見なすことができる溶
剤、グリセリン及びプロピレングリコール中の、エリス
ロマイシンもしくはエリスロマイシン−対イオン−複合
体、エリスロマイシンオクチルスルホネート及びエリス
ロマイシンヘキシルサリチレートの飽和溶解性を示す。
グリセリン中では、エリスロマイシンオクチルスルホネ
ートだけが、エリスロマイシンに比べて改善された飽和
溶解性を示すが、両方の考察されたエリスロマイシン−
対イオン−複合体はプロピレングリコール中で、プロピ
レングリコール中のエリスロマイシンに比べて、並びに
グリセリン中のエリスロマイシン及びエリスロマイシン
−複合体に比べて、明らかに改善された飽和溶解性を有
する。エリスロマイシンオクタデシルスルホネートは、
ヘキシレングリコール中で、優れた飽和溶解性を有す
る。
イド系抗生物質の半固体調製剤として、殊に安定した軟
膏製剤が、所望される。そのために、先ず、局所的使用
にとって重要な飽和溶解性を、皮膚科学的に重要な賦形
剤中で、検査した。この際、水性環境中のエリスロマイ
シンの分解を心配しなければならず、このことは賦形剤
成分としての水の排除を必要とさせ、並びに座瘡−治療
剤としての使用の際に、全く脂肪を含まない賦形剤の使
用を必要とさせる。多数の検査溶剤、例えばパラフィン
類、ミグリオール(Miglyol)、オクタン酸、ミ
リスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピルエ
ステル、エチレングリコール、ヘキサデカン、ポリエチ
レングリコール400等から、安定な軟膏製剤を考慮し
て、プロピレングリコール、グリセリン及びヘキシレン
グリコールが特に有効であると判明した。第3表は、皮
膚科学的に重要な賦形剤の例と見なすことができる溶
剤、グリセリン及びプロピレングリコール中の、エリス
ロマイシンもしくはエリスロマイシン−対イオン−複合
体、エリスロマイシンオクチルスルホネート及びエリス
ロマイシンヘキシルサリチレートの飽和溶解性を示す。
グリセリン中では、エリスロマイシンオクチルスルホネ
ートだけが、エリスロマイシンに比べて改善された飽和
溶解性を示すが、両方の考察されたエリスロマイシン−
対イオン−複合体はプロピレングリコール中で、プロピ
レングリコール中のエリスロマイシンに比べて、並びに
グリセリン中のエリスロマイシン及びエリスロマイシン
−複合体に比べて、明らかに改善された飽和溶解性を有
する。エリスロマイシンオクタデシルスルホネートは、
ヘキシレングリコール中で、優れた飽和溶解性を有す
る。
【0024】遊離検査は、多層膜型(R.ノイベルト)
(Neubert)及びW.ォールラブ(Wohlra
b、Acta Pharm.Technol.36
(4)、197〜200頁、1990年)で行ない、こ
の際、分析は、ダブロウスカ(Dabrouwska)
等による方法によって(Sci.Phaem.52、2
20〜228頁、1984年)実施された。4枚の膜で
作業したが、この際、第一の膜は、ドデカノール及び燐
酸塩緩衝液(pH−値=5.5)で飽和された乾燥した
ネフロフアン(Nephrophan:登録商標)から
成り、並びに他の3枚の接続した膜は、コロジオン50
重量%及びドデカノール50重量%よりなる混合物から
成る。軟膏(各々エリスロマイシン2%を有する局所用
調製剤)の塗布及び32℃200分間での加熱後に、
0.1N NaOH−溶液0.2ml及びクロロホルム
3mlを、各膜に加え、かつ30分間振出した。クロロ
ホルム層を分離しかつ燐酸塩緩衝液(pH=5.3)3
ml及びブロモクレゾールパープル水溶液(ブロモクレ
ゾールパープル0.1717gに、0.1M水酸化ナト
リウム−溶液4mlを加え、かつ蒸留水で200mlに
満たし、かつその後に濾過する)3mlよりなる混合物
と共に、もう一度30分間振出した。その後に、クロロ
ホルム相を0.1N NaOH 2mlで振出し、かつ水
相を590nmで光度測定した。ドデカノール−コロジ
オン−膜中のエリスロマイシンの再検出率(Wiede
rfindungsrate)は96.2%であった。
(Neubert)及びW.ォールラブ(Wohlra
b、Acta Pharm.Technol.36
(4)、197〜200頁、1990年)で行ない、こ
の際、分析は、ダブロウスカ(Dabrouwska)
等による方法によって(Sci.Phaem.52、2
20〜228頁、1984年)実施された。4枚の膜で
作業したが、この際、第一の膜は、ドデカノール及び燐
酸塩緩衝液(pH−値=5.5)で飽和された乾燥した
ネフロフアン(Nephrophan:登録商標)から
成り、並びに他の3枚の接続した膜は、コロジオン50
重量%及びドデカノール50重量%よりなる混合物から
成る。軟膏(各々エリスロマイシン2%を有する局所用
調製剤)の塗布及び32℃200分間での加熱後に、
0.1N NaOH−溶液0.2ml及びクロロホルム
3mlを、各膜に加え、かつ30分間振出した。クロロ
ホルム層を分離しかつ燐酸塩緩衝液(pH=5.3)3
ml及びブロモクレゾールパープル水溶液(ブロモクレ
ゾールパープル0.1717gに、0.1M水酸化ナト
リウム−溶液4mlを加え、かつ蒸留水で200mlに
満たし、かつその後に濾過する)3mlよりなる混合物
と共に、もう一度30分間振出した。その後に、クロロ
ホルム相を0.1N NaOH 2mlで振出し、かつ水
相を590nmで光度測定した。ドデカノール−コロジ
オン−膜中のエリスロマイシンの再検出率(Wiede
rfindungsrate)は96.2%であった。
【0025】第4表中には、膜中のエリスロマイシン−
含有率が、種々の時間に対してまとめて記載られてい
る。エリスロマイシン−作用物質含量2%を有する各処
方剤を検査した:複合体エリスロマイシン−オクタデシ
ルスルホネートを有する本発明による処方剤、対照とし
て、レーム・ファルマ社(Fa.Roehm Phar
ma)のシネリト(Zineryt:登録商標)−軟
膏。シネリトは座瘡治療に用いられ、作用物質としてエ
リスロマイシン2%を含有する。本発明による処方剤
は、4枚の膜において、増菌に相応して、より良好な局
所的効果を示す。エリスロマイシンオクタデシルスルホ
ネートの遊離特性において特に有効な軟膏処方剤とし
て、処方剤IIIが第5表に見られ、これは軟膏基剤と
して、プロピレングリコール、ヘキシレングリコール、
パルミチン酸及びグリセリンを含有する。
含有率が、種々の時間に対してまとめて記載られてい
る。エリスロマイシン−作用物質含量2%を有する各処
方剤を検査した:複合体エリスロマイシン−オクタデシ
ルスルホネートを有する本発明による処方剤、対照とし
て、レーム・ファルマ社(Fa.Roehm Phar
ma)のシネリト(Zineryt:登録商標)−軟
膏。シネリトは座瘡治療に用いられ、作用物質としてエ
リスロマイシン2%を含有する。本発明による処方剤
は、4枚の膜において、増菌に相応して、より良好な局
所的効果を示す。エリスロマイシンオクタデシルスルホ
ネートの遊離特性において特に有効な軟膏処方剤とし
て、処方剤IIIが第5表に見られ、これは軟膏基剤と
して、プロピレングリコール、ヘキシレングリコール、
パルミチン酸及びグリセリンを含有する。
【0026】
【効果】本発明による対イオン生成体で脂肪親和性化さ
れたマクロライド系抗生物質は、脂肪親和性化の媒体中
で優れた溶解性を示し、その際、生理学的に重要なpH
−範囲6.0〜7.4に渡る水性媒体と接触する際の溶
解性は、高く一定に留まる。それに反して、公知技術水
準の対イオン複合体の場合には、水性媒体との接触でマ
クロライド系抗生物質の脂肪親和性特性の強い逆行が認
められる。
れたマクロライド系抗生物質は、脂肪親和性化の媒体中
で優れた溶解性を示し、その際、生理学的に重要なpH
−範囲6.0〜7.4に渡る水性媒体と接触する際の溶
解性は、高く一定に留まる。それに反して、公知技術水
準の対イオン複合体の場合には、水性媒体との接触でマ
クロライド系抗生物質の脂肪親和性特性の強い逆行が認
められる。
【0027】有利に局所的使用に使用されるような半固
体調製剤から、本発明によるマクロライド系抗生物質−
対イオン生成体−複合体が、市場で慣例の処方剤に比べ
て、卓越した遊離特性を示す。
体調製剤から、本発明によるマクロライド系抗生物質−
対イオン生成体−複合体が、市場で慣例の処方剤に比べ
て、卓越した遊離特性を示す。
【0028】水性調製剤中の本発明による複合体の安定
性は、純粋なマクロライド系抗生物質(特にエリスロマ
イシンの場合がそうである)に比べて、明らかにより高
い。
性は、純粋なマクロライド系抗生物質(特にエリスロマ
イシンの場合がそうである)に比べて、明らかにより高
い。
【0029】第1表 n−オクタノール/水性燐酸塩緩衝液系中の、対イオン
生成体の種類及び水性燐酸塩緩衝液のpH−値に依存す
るエリスロマイシンの分配係数P 対イオン生成体 (モル比 対イオン生成体/ Pエリスロマイシン=1:1) pH=6.0 6.8 7.4 スルホン酸オクタデシル 28.5±2.1 29.1±3.3 27.1±2.5 硫酸ドデシル 20.6±1.7 21.7±1.1 20.1±0.7 サリチル酸ヘキシル 6.2±0.7 10.5±0.3 10.5±0.4 比較例: デスオキシコレート 5.4±0.7 9.2±0.3 10.1±0.5 デヒドロコレート 0.3±0.1 4.5±0.2 10.9±0.2 オクチルカルボン酸 4.9±0.1 7.5±1.1 15.1±0.2 ドデシルカルボン酸 < 0.01 4.2±0.8 5.9±0.2 シクラメート 4.2±0.7 8.7±0.6 9.7±0.2 アゼライン酸 < 0.01 4.2±0.8 5.3±0.3 対イオン生成対無し 0.2±0.2 2.9±1.2 5.5±0.4 第2表 pH=7.4におけるn−オクタノール/水性燐酸塩緩
衝液系中の対イオン生成体の濃度に依存するエリスロマ
イシンの分配係数P P 対イオン生成体 1:1 1:2 1.5 (モル比 エリスロマイ シン:対イオン生成体) スルホン酸オクタデシル 27.1±2.5 30.1±3.6 28.3±2.5 硫酸ドデシル 20.1±0.7 23.8±1.3 22.3±1.4 サリチル酸ヘキシル 10.5±0.4 24.4±3.2 21.0±1.0 比較例: デスオキシコレート 10.1±0.5 9.6±1.2 11.2±0.9 デヒドロコレート 10.9±0.2 14.8±2.2 17.5±1.6 オクチルカルボン酸 15.1±2.0 12.9±1.3 14.1±0.6 ドデシルカルボン酸 9.5±0.2 5.7±0.1 6.3±0.5 シクラメート 9.7±0.2 9.6±0.8 9.5±1.4 アゼライン酸 5.3±0.2 5.4±0.2 5.9±0.3 対イオン生成体無し 5.5±0.4 第3表 皮膚科学的に重要な賦形剤中の、エリスロマイシン
(E)もしくは脂肪親和性化された複合体、エリスロマ
イシンヘキシルサリチレート、(E+HS~)、エリス
ロマイシンオクチルスルホネート(E+OS~)及びエリ
スロマイシンオクタデシルスルホネート(E+ODS~)
の飽和溶解性SL 賦形剤 SL(mg/ml) E E +HS~ E +OS~ E +ODS~ グリセリン 1.9 1.6 3.4 プロピレングリコール 6.7 12.2 20.8 ヘキシレングリコール > 20 (SLは公知方法により(例えばレンプス・ヒェミーレ
キシコン(RoemppsChemielexiko
n)、9版、3巻、2537〜2540頁、ティーメ出
版(Thieme−Verlag)、シュツッツガル
ト、1990年)測定され、この際試料を3時間32℃
で加熱し、かつ10分間の間隔で振出した。
生成体の種類及び水性燐酸塩緩衝液のpH−値に依存す
るエリスロマイシンの分配係数P 対イオン生成体 (モル比 対イオン生成体/ Pエリスロマイシン=1:1) pH=6.0 6.8 7.4 スルホン酸オクタデシル 28.5±2.1 29.1±3.3 27.1±2.5 硫酸ドデシル 20.6±1.7 21.7±1.1 20.1±0.7 サリチル酸ヘキシル 6.2±0.7 10.5±0.3 10.5±0.4 比較例: デスオキシコレート 5.4±0.7 9.2±0.3 10.1±0.5 デヒドロコレート 0.3±0.1 4.5±0.2 10.9±0.2 オクチルカルボン酸 4.9±0.1 7.5±1.1 15.1±0.2 ドデシルカルボン酸 < 0.01 4.2±0.8 5.9±0.2 シクラメート 4.2±0.7 8.7±0.6 9.7±0.2 アゼライン酸 < 0.01 4.2±0.8 5.3±0.3 対イオン生成対無し 0.2±0.2 2.9±1.2 5.5±0.4 第2表 pH=7.4におけるn−オクタノール/水性燐酸塩緩
衝液系中の対イオン生成体の濃度に依存するエリスロマ
イシンの分配係数P P 対イオン生成体 1:1 1:2 1.5 (モル比 エリスロマイ シン:対イオン生成体) スルホン酸オクタデシル 27.1±2.5 30.1±3.6 28.3±2.5 硫酸ドデシル 20.1±0.7 23.8±1.3 22.3±1.4 サリチル酸ヘキシル 10.5±0.4 24.4±3.2 21.0±1.0 比較例: デスオキシコレート 10.1±0.5 9.6±1.2 11.2±0.9 デヒドロコレート 10.9±0.2 14.8±2.2 17.5±1.6 オクチルカルボン酸 15.1±2.0 12.9±1.3 14.1±0.6 ドデシルカルボン酸 9.5±0.2 5.7±0.1 6.3±0.5 シクラメート 9.7±0.2 9.6±0.8 9.5±1.4 アゼライン酸 5.3±0.2 5.4±0.2 5.9±0.3 対イオン生成体無し 5.5±0.4 第3表 皮膚科学的に重要な賦形剤中の、エリスロマイシン
(E)もしくは脂肪親和性化された複合体、エリスロマ
イシンヘキシルサリチレート、(E+HS~)、エリス
ロマイシンオクチルスルホネート(E+OS~)及びエリ
スロマイシンオクタデシルスルホネート(E+ODS~)
の飽和溶解性SL 賦形剤 SL(mg/ml) E E +HS~ E +OS~ E +ODS~ グリセリン 1.9 1.6 3.4 プロピレングリコール 6.7 12.2 20.8 ヘキシレングリコール > 20 (SLは公知方法により(例えばレンプス・ヒェミーレ
キシコン(RoemppsChemielexiko
n)、9版、3巻、2537〜2540頁、ティーメ出
版(Thieme−Verlag)、シュツッツガル
ト、1990年)測定され、この際試料を3時間32℃
で加熱し、かつ10分間の間隔で振出した。
【0030】第4表 多層膜型でのエリスロマイシン−作用物質の遊離特性の
ための検査:市場で慣用の製品との比較。
ための検査:市場で慣用の製品との比較。
【0031】第1膜: ドデカノールで飽和され、乾燥
されかつ水性燐酸緩衝液pH5.5で飽和されたネフロ
ファン(登録商標) 第2〜4膜:コロジオン50重量%、ドデカノール50
重量% 時間/分 処方剤 最初に使用されたエリスロマイシンの量に対する、エリス ロマイシンもしくは複合体、エリスロマイシン−対イオン の含量(%) 合計: 膜 1−4 膜 2−4 15 I 19.9 8.6 II 20.3 9.0 ZE 7.3 1.4 30 I 33.2 17.3 II 28.8 15.0 ZE 10.4 1.9 60 I 53.4 32.4 II 49.1 30.6 ZE 20.8 9.8 記号説明: I:軟膏基剤:マクロゴルステアレート(Macrogolstearat) 15部 プロピレングリコール 10部 グリセリン 75部 エリスロマイシン2%に相応するエリスロマイシンオクタデシルスルホネー ト2.8% II:軟膏基剤:マクロゴルステアレート 15部 プロポレングリコール 10部 グリセリン 72部 酸化亜鉛 3部 エリスロマイシン2%に相応するエリスロマイシンオクタデシルスルホネー ト2.8% ZE:エリロスマイシン2%を含有するレーム・ファルマ
社のシネリト(登録商標) 第5表 特に良好に作用する軟膏調剤を見い出すための、多層膜
型でのエリロスマイシン−作用物質の遊離特性のための
検査。
されかつ水性燐酸緩衝液pH5.5で飽和されたネフロ
ファン(登録商標) 第2〜4膜:コロジオン50重量%、ドデカノール50
重量% 時間/分 処方剤 最初に使用されたエリスロマイシンの量に対する、エリス ロマイシンもしくは複合体、エリスロマイシン−対イオン の含量(%) 合計: 膜 1−4 膜 2−4 15 I 19.9 8.6 II 20.3 9.0 ZE 7.3 1.4 30 I 33.2 17.3 II 28.8 15.0 ZE 10.4 1.9 60 I 53.4 32.4 II 49.1 30.6 ZE 20.8 9.8 記号説明: I:軟膏基剤:マクロゴルステアレート(Macrogolstearat) 15部 プロピレングリコール 10部 グリセリン 75部 エリスロマイシン2%に相応するエリスロマイシンオクタデシルスルホネー ト2.8% II:軟膏基剤:マクロゴルステアレート 15部 プロポレングリコール 10部 グリセリン 72部 酸化亜鉛 3部 エリスロマイシン2%に相応するエリスロマイシンオクタデシルスルホネー ト2.8% ZE:エリロスマイシン2%を含有するレーム・ファルマ
社のシネリト(登録商標) 第5表 特に良好に作用する軟膏調剤を見い出すための、多層膜
型でのエリロスマイシン−作用物質の遊離特性のための
検査。
【0032】第1膜: コロジオン84重量%、ドデ
カノール16重量%乾燥、水性燐酸塩緩衝液pH5.5
で飽和 第2〜4膜 コロジオン50重量%、ドデカノール50
重量% 時間/分 処方剤 最初に使用された量に対するエリスロマイシ ンオクタデシルスルホネ ートの含量(%) 合計: 膜 1−4 膜 2−4 15 I 25.0 8.8 II 21.6 7.9 III 34.6 10.8 IV 21.8 7.3 30 I 35.6 15.6 II 41.7 17.8 III 57.8 18.4 IV 36.7 11.0 60 I 52.0 16.4 I1 60.5 20.6 III 69.9 23.1 IV 62.4 26.6 記号説明: I:軟膏基剤 マクロゴルステアレート 15部 (第4表中のIIに相応する)プロピレングリコール 10部 グリセリン 72部 酸化亜鉛 3部 II:軟膏基剤 マクロゴルステアレート 15部 プロピレングリコール 10部 グリセリン 75部 III:軟膏基剤 プロピレングリコール 10部 ヘキシレングリコール 10部 パリミチン酸 5部 グリセリン 75部 IV:軟膏基剤 セチルステアリルアルコール 15部 プロピレングリコール 10部 ヘキシレングリコール 10部 グリセリン 65部 全部の軟膏処方剤II〜IVは、総処方剤に対して、エ
リスロマイシン2%に相応するエリスロマイシンオクタ
デシルスルホネート2.8%を作用物質として含有す
る。
カノール16重量%乾燥、水性燐酸塩緩衝液pH5.5
で飽和 第2〜4膜 コロジオン50重量%、ドデカノール50
重量% 時間/分 処方剤 最初に使用された量に対するエリスロマイシ ンオクタデシルスルホネ ートの含量(%) 合計: 膜 1−4 膜 2−4 15 I 25.0 8.8 II 21.6 7.9 III 34.6 10.8 IV 21.8 7.3 30 I 35.6 15.6 II 41.7 17.8 III 57.8 18.4 IV 36.7 11.0 60 I 52.0 16.4 I1 60.5 20.6 III 69.9 23.1 IV 62.4 26.6 記号説明: I:軟膏基剤 マクロゴルステアレート 15部 (第4表中のIIに相応する)プロピレングリコール 10部 グリセリン 72部 酸化亜鉛 3部 II:軟膏基剤 マクロゴルステアレート 15部 プロピレングリコール 10部 グリセリン 75部 III:軟膏基剤 プロピレングリコール 10部 ヘキシレングリコール 10部 パリミチン酸 5部 グリセリン 75部 IV:軟膏基剤 セチルステアリルアルコール 15部 プロピレングリコール 10部 ヘキシレングリコール 10部 グリセリン 65部 全部の軟膏処方剤II〜IVは、総処方剤に対して、エ
リスロマイシン2%に相応するエリスロマイシンオクタ
デシルスルホネート2.8%を作用物質として含有す
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ザビーネ マチナー ドイツ連邦共和国 ハレ プシュキンシュ トラーセ 18 (72)発明者 カトリン ヴェルナー ドイツ連邦共和国 ハレ クライネ ウル リッヒシュトラーセ 3
Claims (5)
- 【請求項1】 少なくとも1種の対イオン生成体によっ
て脂肪親和性にされている少なくとも1種のマクロライ
ド系抗生物質を含有する、良好な作用物質−遊離特性を
有する安定な局所的処方剤において、対イオン生成体
は、アルキルスルフェート、アルキルスルホネート及び
アルキルサリチレートRX[ここでRは6〜32個の炭
素原子を有する直鎖及び/又は分枝鎖のアルキル基を表
わし、かつXはスルフェート−、スルホネート−又はサ
リチレート−基を表わす]の群から選択されていること
を特徴とする、良好な作用物質−遊離特性を有する安定
な局所的処方剤。 - 【請求項2】 対イオン生成体の直鎖及び/又は分枝鎖
のアルキル置換基は、12〜32個の炭素原子を有す
る、請求項1に記載の処方剤。 - 【請求項3】 マクロライド系抗生物質は、エリスロマ
イシン及び/又はエリスロマイシン−誘導体である、請
求項1又は2に記載の処方剤。 - 【請求項4】 半固体の調製剤中で使用する、請求項1
から3までのいずれか1項に記載の処方剤。 - 【請求項5】 半固体調製剤は、プロピレングリコー
ル、グリセリン、ヘキシレングリコール、セチルステア
リルアルコール、マクロゴルステアレート及びパルミチ
ン酸の群からなる1種又は数種の物質を含有する軟膏調
製剤である、請求項4に記載の処方剤。
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DE4234225A DE4234225A1 (de) | 1992-10-10 | 1992-10-10 | Stabile topische Formulierungen mit gutem Wirkstoff-Freisetzungsvermögen enthaltend mindestens ein lipophilisiertes Makrolidantibiotikum |
DE4234225.2 | 1992-10-10 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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JP (1) | JPH06227990A (ja) |
CA (1) | CA2107620C (ja) |
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US6120756A (en) * | 1998-08-19 | 2000-09-19 | Philip I. Markowitz | Topical anionic salicylate for disorders of the skin |
GB9826656D0 (en) * | 1998-12-03 | 1999-01-27 | Novartis Ag | Organic compounds |
GB0806851D0 (en) * | 2008-04-16 | 2008-05-14 | Syntopix Ltd | New use |
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AU513753B2 (en) * | 1974-07-08 | 1980-12-18 | Johnson & Johnson | Antimicrobial composition |
US3934013A (en) * | 1975-02-21 | 1976-01-20 | Syntex (U.S.A.) Inc. | Pharmaceutical composition |
US4588744A (en) * | 1978-09-19 | 1986-05-13 | Mchugh John E | Method of forming an aqueous solution of 3-3-Bis(p-hydroxyphenyl)-phthalide |
US4474748A (en) * | 1979-09-26 | 1984-10-02 | Johnson & Johnson | Medicaments potentiated with phenyl alkanols |
CA1165240A (en) * | 1980-07-09 | 1984-04-10 | The Procter & Gamble Company | Penetrating topical pharmaceutical compositions |
DE3524704A1 (de) * | 1985-07-11 | 1987-01-15 | Boehringer Ingelheim Kg | Nucleierungsmittel (porenregler) zur herstellung direktbegaster thermoplastschaeume |
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AU6461090A (en) * | 1989-10-30 | 1991-05-02 | Abbott Laboratories | Injectable formulation for lipophilic drugs |
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-
1993
- 1993-10-02 EP EP93115941A patent/EP0592904A1/de not_active Withdrawn
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- 1993-10-04 US US08/130,911 patent/US5476843A/en not_active Expired - Fee Related
- 1993-10-07 JP JP5251731A patent/JPH06227990A/ja active Pending
-
1995
- 1995-01-30 US US08/380,656 patent/US5559098A/en not_active Expired - Fee Related
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CA2107620A1 (en) | 1994-04-11 |
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US5559098A (en) | 1996-09-24 |
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DE4234225A1 (de) | 1994-04-14 |
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