JPH06227654A - リング状パッキンの位置決め装置 - Google Patents

リング状パッキンの位置決め装置

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JPH06227654A
JPH06227654A JP5042192A JP4219293A JPH06227654A JP H06227654 A JPH06227654 A JP H06227654A JP 5042192 A JP5042192 A JP 5042192A JP 4219293 A JP4219293 A JP 4219293A JP H06227654 A JPH06227654 A JP H06227654A
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packing
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shaped packing
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修 中松
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リング状パッキンを簡単な装置構成でありな
がら確実かつ精密にしかもすばやく位置決めすることが
できる位置決め装置を提供する。 【構成】 パッキン搬送装置1により1個ずつ搬送され
てきたリング状パッキンPは、当該搬送装置1の終端部
35に設けられた留置き装置4の2本の支柱41によっ
て形成されたゲートによって一時留置きされる。掻出し
装置5によって留置きされた当該リング状パッキンP
を、前記ゲートによる規制に抗して1個ずつ掻出し、形
状が復元したリング状パッキンPを位置決め受台72の
パッキン嵌合用凹部73に嵌め込むことにより、リング
状パッキンPが1個ずつ確実に位置決めされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リング状パッキン、例
えばゴム性のOリングや平パッキンなどを確実に1個ず
つ切出し、当該パッキンを取り付けるべき場所に精密に
位置決めするための装置に関する。
【0002】
【従来技術】従来、ゴム製のOリングや平パッキンなど
のリング状パッキンをキャップやフランジに設けられた
パッキン溝に装着する作業は手作業による組付けがほと
んどであり、そのため生産性が大変悪く、コストダウン
を図ることが難しかった。したがって従来からリング状
パッキン取付けの自動化が望まれていたが、リング状パ
ッキンは通常、製造元から一括して箱またはビニール袋
に雑多に収納されて届けられるため、それらをキャップ
等のパッキン溝に組付ける際にはリング状パッキンを1
個ずつ分離してから位置決めして取り付ける必要があ
る。しかしながら、リング状パッキンは上述のように弾
性材料で形成されているので柔軟であって変形しやす
く、また滑りに対して摩擦力が大きいなどの理由によ
り、正常なリング形状の保持が困難であり、機械化によ
る位置決めが難しく、手作業に頼らざるを得なかった。
【0003】このような作業の自動化を試みた例とし
て、例えば実開昭64−7118号公報や実開昭2−1
43116号公報および特開昭62−21615号公報
に開示された技術が公知である。各技術の概要は次のよ
うになっている。
【0004】(1) 実開昭64−7118号公報は、
リング状製品の搬送装置に関するものであって、搬送装
置によって搬送されてきたリング状製品のリング部に回
転板の周囲に設けられたフックを引っ掛けて1個ずつ取
り出して袋詰めするようになっている。
【0005】(2) 実開昭2−1431116号公報
は、リング供給装置に関するものであって、Oリング収
納部からエア吐出力により搬送されるOリングの搬送路
が途中L字型に屈曲しており、当該屈曲部の角で止まっ
たOリングを1個ずつ突起部先端に引っ掛けて掻出す構
造になっている。
【0006】(3) 特開昭62−21615号公報
は、弾性環状体の搬送・位置決め装置に関するものであ
って、周囲に整送用の螺旋状のリングを付設した送り出
しリングに多数の弾性環状体を引っ掛け、当該送り出し
リングを回転させることにより当該弾性環状体を1個ず
つ搬送しながら落下させ、この落下した弾性環状体を引
っ掛けピンで引っ掛けて案内板を移動させた後、整形位
置決めガイドをアクチュエータで駆動して2方、あるい
は4方から狭み込むようにして当該弾性環状体の位置決
めを行う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来の装置においてはそれぞれ次のような問題点
があった。
【0008】(1) 実開昭64−7118号公報に開
示された装置は、リング状製品を1個ずつ取り出せたと
しても取り出し後の精密な位置決め機構を有していない
ため、リング状製品を計数したり、袋詰めしたりはでき
るが、吸着によるハンドリングや装着作業等、位置決め
精度を要する工程には適用できない。また、リング状製
品を取り出す際、フックを高速で回転させると、リング
状製品が係合していたフックからはずれて飛散するた
め、高速で搬送することは困難である。
【0009】(2) 実開昭2−143116号に開示
された装置は、L字型に屈曲したOリング搬送路の屈曲
部の角に当接させることによってOリングが留め置かれ
るが、当該Oリングが後方のOリングに押されて当該屈
曲部で止まらずに直角方向に延びるOリング搬送路へ侵
入するおそれがあり、搬送力を微妙に調整しなければ複
数のOリングが供給されてしまう結果となり、後段の装
着場所でトラブルが生じるという欠点を有する。また、
装着場所まで移送されたOリングは精密な位置決めがな
されないため、吸着によるハンドリングなどの精密な位
置決めを有する工程には適用できない。
【0010】(3) 特開昭62−21615号公報に
開示された装置は、最終的に精密な位置決めをする際
に、アクチュエータの駆動を伴うため位置決めに時間を
要するとともに、装置全体の構成が複雑となるという欠
点がある。
【0011】本発明は、上述のような問題点を解消する
ためになされたものであって、リング状パッキンを簡単
な装置構成でありながら確実かつ精密に、しかもすばや
く位置決めすることができる位置決め装置を提供し、こ
れによりリング状パッキンの自動装着を確実に行えるよ
うにすることを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかるリング状パッキンの位置決め装置
は、リング状パッキンを1個ずつ供給するパッキン搬送
手段と、前記パッキン搬送手段の搬送終端部に設けら
れ、前記リング状パッキンの径より幅の狭いゲートを有
して前記搬送されたリング状パッキンを留め置きする留
置き手段と、前記リング状パッキンを嵌め込んで位置決
めするための段部を有する位置決め手段と、前記ゲート
で留め置かれたリング状パッキンを前記ゲートによる規
制に抗して1個ずつ掻出して前記位置決め手段の段部に
嵌め込む掻出し手段と、を備えたことを特徴とする。
【0013】請求項2にかかるリング状パッキンの位置
決め装置は、請求項1における位置決め手段の段部上方
にはガイド板が設けられて高さが規制されており、これ
によりリング状パッキンが前記位置決め手段の段部から
外部へ飛び出すのを阻止するようにしたことを特徴とす
る。
【0014】なお、本明細書において「段部」とは、所
定の基準面に対して段差を有する部分を意味し、凸部の
みならず凹部や溝部など、リング状パッキンを装着した
ときにその内周または外周、もしくは内周および外周が
嵌合するような段部を全て含むものである。また、本発
明にかかる位置決め装置に適用可能なリング状パッキン
とは、弾性部材で形成された円環状のものであって、外
力を受けた際には変形するが外力を除去すればほぼ元の
円形状態に復元するものを意味する。
【0015】
【作用】請求項1の発明によれば、パッキン搬送手段に
より1個ずつ搬送されてきたリング状パッキンは、当該
搬送手段の終端部に設けられた留置き手段のゲートによ
って一時留置きされる。掻出し手段によって当該リング
状パッキンを、前記ゲートによる規制に抗して1個ずつ
引き出し、復元したリング状パッキン位置決め手段の段
部に嵌め込むことにより、リング状パッキンが1個ずつ
確実に位置決め手段の段部に位置決めされる。
【0016】請求項2の発明によれば、前記位置決め手
段の上方にはガイド板が設けられて高さが規制されてお
り、これによりリング状パッキンが前記位置決め手段の
段部から外部へ飛び出すのを阻止するようにしているの
で、リング状パッキンの位置決めがより確実に行なえ
る。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して本発明にかかるリング
状パッキンの位置決め装置の一実施例を詳細に説明する
が、本発明の技術的範囲がこれによって制限されるもの
ではない。
【0018】図1は、本発明のリング状パッキンの実施
例の全体の構成を示す斜視図である。
【0019】リング状パッキンPを1個ずつ搬送するた
めのパッキン搬送装置1は、振動式のパーツフィーダで
あって、大きく分けてボウルフィーダ部2とリニアフィ
ーダ部3からなっており、ボウルフィーダ部2上部のボ
ウル21には多数のリング状パッキンPが重なりあって
供給されている(図示せず)。ボウル21の下部には振
動発生装置22があり、当該振動発生装置22により所
定方向に振動を発生させると、リング状パッキンPはボ
ウル21の周囲に形成された搬送スロープ23の搬送面
を矢印方向に上っていき、リニアフィーダ部3との接続
部24に達する。この間、リング状パッキンPは振動に
よってならされて、ほとんど重ならない状態で1個ずつ
搬送されるが、さらに接続部24に設けられた重なり防
止ゲート25によって規制される。この重なり防止ゲー
ト24の高さはほぼリング状パッキンPの1個分の厚み
分しかなく、これによりリング状パッキンPが確実に1
個ずつリニアフィーダ部3に移送されるようになってい
る。
【0020】リニアフィーダ部3は直線状の搬送部31
を下部の振動装置32により所定方向に振動させるよう
になっており、搬送部31の側方には、リング状パッキ
ンPの径より若干広めの幅を有する第1のガイド33
a,33bが設けられるとともに、搬送部31の搬送面
39上方には、ほぼリング状パッキンPの厚さ分の高さ
を有して第2のガイド34が付設されており、リング状
パッキンPが1個ずつ列をなして搬送されるようになっ
ている。
【0021】なお、リング状パッキンPの形状は、図2
(a)に示すように円環状のものであって、その断面
は、円形(同図(b)),矩形(同図(c)),V字形
(同図(d))などの形状やさらにはW字形などの形状
を有するものでもよく、その素材として、ニトリルゴ
ム、スチレンブタジエンゴム、シリコンゴム、フッ素ゴ
ム、アクリルゴム、ブチルゴム、エチレンプロピレンゴ
ム、ウレタンゴムなど用途に応じた弾性材料が使用され
ており、変形してもほぼ元の円環状に復元するようにな
っている。
【0022】上記パッキン搬送装置1によって搬送され
るべきリング状パッキンPの径が大きいものであった
り、また摩擦係数が大きなシリコンゴムによって形成さ
れている場合には、能率よく搬送できないので、当該パ
ッキン搬送装置1の振動搬送面やガイド33a,33
b,34をテフロンコーティングあるいは焼結金属とし
てリング状パッキンとの密着力を極力小さくすることが
望ましい。
【0023】リニアフィーダ部3の搬送終端部35と若
干の隙間を有して留置き装置4が設けられている。当該
溜置き装置4は、ゲートとして2本の支柱41を有し、
その通過幅W(図3参照)は、上記リング状パッキンP
の外径より小さく設定されており、リング状パッキンP
を変形しなければ通過できないようになっている。これ
によりパッキン搬送装置1から搬送されてきたパッキン
Pは確実に留め置きされる。
【0024】図3に示すように支柱41は、台座42に
ボルト43によって固定されているが、2本の支柱41
の間を、リング状パッキンPが後述の掻出し装置によっ
て変形されつつ引出される際に(以下この動作を「掻出
し」という)、リング状パッキンPの外周に傷が付かな
いように、少なくともリング状パッキンPと接触する部
分にはテフロン加工などを施して、摩擦係数が極力小さ
くなるようにする方が望ましい。
【0025】また、図3(b)のように支柱44に円筒
部材45を回転自在に嵌挿したり、台座42にボルト4
3´により固定した軸46にボールベアリング47を介
して円筒部材48を回転自在に保持することにより上記
掻出し動作をさらに円滑に行なうことができる。
【0026】上記支柱41の通過部の幅Wは、パッキン
搬送装置1の搬送力とリング状パッキンP自身の弾性度
にもよるが、リング状パッキンPの外径寸法に対しおよ
そ60%から90%の寸法とすることが好ましい。
【0027】なお、溝42aは、後述する掻出し棒53
の先端部がリング状パッキンPを掻出すときに通過する
空間として設けられているものである。
【0028】図1に戻って、符号5は、上記掻出し動作
を行なうための掻出し装置であって、掻出し装置本体5
1に保持された掻出しアーム52の先端部に掻出し棒5
3が垂下されて固設されており、この掻出し棒53の先
端をリング状パッキンPのリング部に引っ掛けて、上記
溜置き装置4の支柱41の規制に抗して手前側に引き出
し、後述する位置決め装置6の位置決め台61に設置す
るように動作する(図10参照)。
【0029】掻出しアーム52は、掻出し装置51内に
内蔵された図示しない駆動装置によって、図10に示す
ようにA,B,C,Dの矩形の軌跡を描いて掻出し動作
をするように構成される。
【0030】図4は、エアシリンダを用いた場合の掻出
しアーム52の駆動機構の具体例を示すものであって、
掻出しアーム52は掻出し装置本体51に付設されたエ
アシリンダ54によって水平方向に駆動され、掻出し棒
53は掻出しアーム52の先端部に付設されたエアシリ
ンダ55によって上下方向に駆動される。エアシリンダ
54、エアシリンダ55の両方の動作の組み合わせで掻
出し操作が実行される。
【0031】図10に示すような掻出し動作をする駆動
機構は、もちろん上記のものに限られず、例えばカム式
ピックアンドプレイス方式のものなどであってもよい。
【0032】なお、図4に示すように、掻出し棒53の
下端部にはテーパー部分53aが設けられているため、
リング状パッキンPを掻出した後、掻出し棒53を上昇
させる際にリング状パッキンPからの離脱が容易であ
り、リング状パッキンPのリング部に引っ掛かって位置
ずれを発生させるような問題が生じない。
【0033】さらに掻出し棒53の材質は、テフロン製
もしくはステンレスの鏡面仕上げとすれば、リング状パ
ッキンPに損傷などを与えず、また錆やごみも付着しな
いので好ましい。
【0034】再び図1に戻り、留置き装置4から掻き出
されたリング状パッキンPは、位置決め台搬送装置6上
に載置された位置決め装置7に載置される。位置決め装
置7は、基台71に3台の位置決め受台72を直列に配
設して形成され、当該搬送装置6によって当該パッキン
位置決め部と後述のパッキン吸引部8との間を往復動す
るようになっている。
【0035】図5(a)は、当該位置決め受台72の斜
視図、図5(b)は、図5(a)におけるX−X矢視断
面図である。同図に示すように位置決め受台72は中央
部に断面形状がリング状パッキンPと同じ円形のパッキ
ン嵌合凹部73を備えており、その凹部の側面にはテー
パー部73aが形成され、掻き出されたリング状パッキ
ンPを内部に落とし込み易いようになっている。
【0036】当該テーパー部73aの傾斜角度θ1(図
5(b))は、発明者の実験によれば、概ね5°から3
0°が望ましく、それ以上小さければリング状パッキン
Pが基準面74に引っ掛かり、また、それ以上角度が大
きければリング状パッキンPが当該テーパー部73aに
載ったままで底まで落ち込まず、いずれにしろ正しい位
置決めは困難となる。
【0037】パッキン嵌合凹部73の底面部の直径Do
は、リング状パッキンPの外径より若干大きめの寸法に
設定されるが、リング状パッキンPを精度よく位置決め
するためには、リング状パッキンPの外径に対して0.
1mm 〜0.3mm 程度の寸法誤差にとどめるのが望ま
しい。またパッキン嵌合凹部73の基準面74からの深
さは、リング状パッキンPの厚みのおよそ0.5倍から
1倍程度にしておけば、位置決めに十分であり、また後
段のパッキン取り付けのためのハンドリングもしやす
い。
【0038】パッキン嵌合凹部73に連接されて設けら
れた溝75は上記掻出し棒53の下端部が通過するため
のものであり、また、外周の側壁部76は、その開口部
76a方向から搬送されてきたリング状パッキンPをパ
ッキン嵌合凹部73までスムーズに導くためのガイドの
役割を果たし、その高さMはリング状パッキンPの厚さ
に比べて十分高い方が望ましいが、後段のパッキン取り
付けのためのハンドリングを考慮すると、リング状パッ
キンPの厚みのおよそ1.2倍から1.8倍程度とする
ことが好ましい。しかし、この高さに限定されるもので
はないことはもちろんである。
【0039】図6(a)は、位置決め受台72の別の実
施例の斜視図、図6(b)は、図6(a)におけるY−
Y矢視断面図である。両図に示すようにこの第2実施例
においては、図5におけるパッキン嵌合凹部73の代わ
りに環状溝77を有しており、その内周および外周の側
面部はそれぞれテーパ−部77a,77bを形成し、そ
れぞれの傾斜角θ2,θ3も図5におけるテーパ−部7
3aの傾斜角θ1同様概ね5°から30°程度にするの
が望ましい。
【0040】環状溝77の底面部77bの外径Doは上
述のパッキン嵌合凹部73の外周Doと同じで、内径D
iはリング状パッキンPの内径より若干小さめで、その
誤差は、0.1mm 〜0.3mm 程度に止めることが望
ましい。このような環状溝77を形成するとリング状パ
ッキンPの外周部と内周部で嵌合して位置決めできるの
で、リング状パッキンPが変形せずより精度良く位置決
めできるという利点がある。なお環状溝77に設けられ
た溝78は、掻出し棒53の下端部が通過するための空
間を提供するためのものであり、上記溝75の延長上に
形成される。
【0041】図7は、位置決め受台72の第3の実施例
を示す縦断面図であり、環状溝77のの底面部77bの
ほぼ中央部に環状の突起79が形成されているため、当
該環状溝77に落とし込まれて位置決めされたリング状
パッキンPが環状溝77の底面に密着することがなく、
後段のパッキン取付け操作時に当該環状溝77から容易
に取り出すことができる。特にリング状パッキンPの素
材が粘着性の高いシリコンゴムなどの場合には、上記環
状突起79の効果は大きい。
【0042】図8は、リング状パッキン引出し位置にお
いて位置決め受台72の上方にガイド板37を水平に設
けた場合の様子を示す斜視図であり、図9は、図8の側
面断面図である。当該ガイド板37と位置決め受台72
との間隙Nは、出来るだけ小さい方が好ましいが、少な
くともリング状パッキンPの厚みより小さくしておけば
良い。
【0043】これにより、リング状パッキンPを掻し出
す際、あるいは位置決め後に掻出し棒53を上昇させる
際に、リング状パッキンPが万が一でも周辺に飛び出る
ことがないため、リング状パッキンPの位置決めがより
確実に行なえる。
【0044】ガイド板37の材質は、特に限定されない
が、他のリング状パッキンPと接触する部材と同様、テ
フロン製あるいはステンレス製の鏡面仕上げとすること
が望ましい。また、後段のパッキン吸引部8での作業の
妨げとならないように、ガイド板37は、留置き装置4
の位置に固定しておくか、位置決め受台72の上方から
後退できるようにガイド板移動機構を設けるようにして
もよい。
【0045】なお、リニアフィーダ部3の搬送終端部3
5の搬送面に設けられた切り欠き36および、ガイド板
37に設けられた切り欠き38は、掻出し棒53が掻出
し動作の際に通過するための空間を提供するためのもの
である。
【0046】図10は、掻出し棒53によってリング状
パッキンPを掻き出す様子を示す図である。まず、掻出
し棒53は留置き装置4上方のAの位置に移動し、その
まま下降してBの位置で停止し、留置かれているリング
状パッキンPのリング部にその下端部を突出させる。そ
の後右方向に水平移動してリング状パッキンPを掻き出
すようにして、2本の支柱41によって形成されるゲー
トに抗して引き出し、リング状パッキンPの前端部Pa
が側壁部76に当接したCの位置で水平移動を停止して
上昇し、Dの位置で当該上昇を停止した後、左側に水平
移動しAの基本位置に戻る。
【0047】掻出されたリング状パッキンPは自重によ
りテーパー部77a,77bに沿って下に落ち込み、当
該環状溝77によって正確に位置決めされる。
【0048】図1に戻り、このようにして位置決め装置
7に装着されて位置決めされたリング状パッキンPは、
位置決め台搬送装置6によってパッキン吸引部8に移送
される。パッキン吸引部8には、図示しないロボット装
置により3台の吸着ヘッド81が駆動され、位置決め受
台72のパッキン嵌合凹部73に嵌合したリング状パッ
キンPの上面にその吸着面81aを当接させる。吸着面
81aには、当該リング状パッキンPと同じ径のリング
状に複数の吸引穴が配列されており、図示しない真空ポ
ンプによりリング状パッキンPを吸引保持し、そのまま
吸着ヘッド81を移動してキャップ91が供給されてい
るパッキン取付部9に搬送し、キャップ91の内周に形
成されたパッキン溝92に当該リング状パッキンPを押
し付けて装着する。その後、吸引を停止して吸着ヘッド
81は上方に移動し、これによりリング状パッキンPの
装着動作が終了する。
【0049】なお、本実施例では、3台の位置決め受台
72にリング状パッキンPを設置してから、位置決め台
搬送装置6によってパッキン吸引部8まで移送している
が、1台の位置決め受台72を留置き装置4に隣接して
据え置きしておき、その場で吸引ヘッド81により吸引
保持してキャップ91に取り付けるようにしてもよい。
この場合には、掻取り装置5や当該掻取り装置5の掻取
りアーム52の位置が吸引ヘッド81の動作の妨げとな
らないように、たとえば、掻取り装置5を留置き装置4
と位置決め受台72とを結ぶラインに平行に設置し、掻
取りアーム52をそのラインに沿って移動するように構
成すればよい。
【0050】また、パッキン搬送装置1は、上述のよう
に振動式のものに限られず、ベルトコンベア、ローラコ
ンベアなどの搬送手段でもよい。ただし、振動式以外の
搬送装置を用いる場合には搬送力が強いので、各種のガ
イド板の存在にもかかわらずリング状パッキンPが圧縮
されて重なって搬送されるおそれがある。そこで、留置
き装置4の位置に光電装置などのリング状パッキン検知
手段を設けておき、当該検知手段で検知したときに搬送
を停止するようにしておけばこのような問題は生じな
い。また、当該リング状パッキンPの検知により掻出し
装置5を即座に動作させるようにしておけば、所定時間
間隔で掻き出す場合に比べ操作時間を短縮できるととも
に確実にリング状パッキンPを掻き出すことができる。
【0051】また、位置決め受台72はその中央部にパ
ッキン嵌合凹部73や環状溝77など、基準面74より
高さの低い「段部」を形成しているが、場合によっては
基準面74より高い突部を形成してこれにリング状パッ
キンPの内周面を嵌合させるようにすることも可能であ
ろう。
【0052】また、位置決め装置7を搬送する搬送装置
6は、限定されるものではなく単軸ロボットなどの他
に、ベルトコンベア、チェーンコンベア、エアシリン
ダ、ロータリーテーブルなどの搬送手段を使用すること
ができる。
【0053】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1の発明によ
れば、パッキン搬送手段により1個ずつ搬送されてきた
リング状パッキンは、当該搬送手段の終端部に設けられ
た留置き手段のゲートによって一時留置きされ、掻出し
手段によって当該リング状パッキンを、前記ゲートによ
る規制に抗して1個ずつ掻出し、復元したリング状パッ
キンを位置決め手段の段部に嵌め込むようにしているの
で、リング状パッキンを確実に1個ずつ引き出すことが
できるとともに、リング状パッキンの形状を変化させな
い状態で位置決めすることができ、短い位置決め時間で
も、精度の極めて高い位置決めを実施することができ
る。これにより、リング状パッキンの装着などの操作を
完全自動化することができるようになった。
【0054】請求項2の発明によれば、前記位置決め手
段の上方にはガイド板が設けられて高さが規制されてお
り、これによりリング状パッキンが前記位置決め手段の
段部から外部へ飛出すのを阻止するようにしているの
で、リング状パッキンが確実に1個ずつ位置決め手段に
搬入して位置決めすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるリング状パッキンの
位置決め装置の全体の構成を示す斜視図である。
【図2】リング状パッキンの形状を示す図である。
【図3】留置き装置の支柱の構造を示す図である。
【図4】掻出し装置の駆動機構の一例を示す図である。
【図5】位置決め台の第1の実施例の形状を斜視および
断面により示す図である。
【図6】位置決め台の第2の実施例の形状を斜視および
断面により示す図である。
【図7】位置決め台の第3の実施例の形状を断面により
示す図である。
【図8】位置決め台上方にガイド板を設けた様子を示す
斜視図である。
【図9】図8の側面断面図である。
【図10】掻出し棒の動作を説明する側面断面図であ
る。
【符号の説明】
1 パッキン搬送装置 4 留置き装置 5 掻出し装置 6 位置決め台搬送装置 7 位置決め装置 8 パッキン吸引部 9 パッキン取付部 41 支柱 52 掻出しアーム 53 掻出し棒 72 位置決め台 73 パッキン嵌合用凹部 77 環状溝

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リング状パッキンを1個ずつ供給するパ
    ッキン搬送手段と、 前記パッキン搬送手段の搬送終端部に設けられ、前記リ
    ング状パッキンの外径より幅の狭いゲートを有して前記
    搬送されたリング状パッキンを留め置きする留置き手段
    と、 前記リング状パッキンを嵌め込んで位置決めするための
    段部を有する位置決め手段と、 前記ゲートで留め置かれたリング状パッキンを前記ゲー
    トによる規制に抗して1個ずつ掻出して前記位置決め手
    段の段部に嵌め込む掻出し手段と、を備えたことを特徴
    とするリング状パッキンの位置決め装置。
  2. 【請求項2】 前記位置決め手段の段部上方にはガイド
    板が設けられて高さが規制されており、これによりリン
    グ状パッキンが前記位置決め手段の段部から外部へ飛び
    出すのを阻止するようにしたことを特徴とする請求項1
    記載のリング状パッキンの位置決め装置。
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