JPH06227349A - サイドエアバッグ装置 - Google Patents

サイドエアバッグ装置

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JPH06227349A
JPH06227349A JP5042263A JP4226393A JPH06227349A JP H06227349 A JPH06227349 A JP H06227349A JP 5042263 A JP5042263 A JP 5042263A JP 4226393 A JP4226393 A JP 4226393A JP H06227349 A JPH06227349 A JP H06227349A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
airbag
chamber
gas supply
occupant
Prior art date
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Pending
Application number
JP5042263A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoyuki Fukatsu
友之 深津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP5042263A priority Critical patent/JPH06227349A/ja
Publication of JPH06227349A publication Critical patent/JPH06227349A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置の小型化およびエアバッグ展開時間の短
縮を図る。 【構成】 エアバッグ11内を前室11a,中室11
b,後室11cの3室に分割し、座席位置検出手段18
によって、座席17が前寄りにセットされていることが
検出された場合には、後室11cへのガス供給を遮断
し、前室11aと中室11bだけ膨張させ、また、座席
17が後寄りにセットされていることが検出された場合
には、前室11aへのガス供給を遮断し、中室11bと
後室11cだけ膨張させるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、衝突時に車室内側面
と乗員との間にエアバッグを膨張させ、このエアバッグ
によって衝撃を吸収することにより二次衝突から乗員を
保護するサイドエアバッグ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】側面衝突時に膨張させて乗員を保護する
サイドエアバッグ装置においては、座席の位置が前後方
向に移動できる構造のため、座席の位置が前寄りあるい
は後寄り等のどんな位置であっても、側面衝突時に座席
に座っている乗員を、確実に保護する必要があり、その
ために広い範囲をカバーできるように、エアバッグを大
きくしていた。しかし、広い範囲をカバーするために、
エアバッグを大きくすると、これを膨張させるために大
量のガスが必要とされ、インフレータが大型化するとと
もに、膨張させるのに時間が多くかかるという問題があ
った。
【0003】側面衝突時に膨張させて乗員を保護するサ
イドエアバッグ装置としては、例えば特開平3−258
636号公報に記載されたものがある。このサイドエア
バック装置は、エアバッグとインフレータとを一体に構
成したエアバッグモジュールを車体のセンタピラー内に
収容することによって、ドアの開閉あるいは座席の移動
等に影響されないようにしてエアバッグ作動の信頼性を
高めている。そして、センタピラー内に収容したエアバ
ッグモジュールは、展開角度調整手段によってその展開
方向を座席の位置に応じて調整可能に構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した従来
のサイドエアバッグ装置においては、前後方向に調整さ
れた座席位置に応じてエアバッグの展開角度を調整する
ようになっているが、このエアバッグによって保護する
範囲は、座席の最前位置からセンタピラーまでと広く、
したがって、サイドエアバッグ装置も大型化し、その結
果、エアバッグを膨張させるのに要する時間が長くなる
という問題があった。
【0005】この発明は、上記の事情に鑑みなされたも
ので、前後方向に調整された座席位置に応じて、必要な
範囲のみ保護できるようにしたコンパクトなサイドエア
バッグ装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの手段としてこの発明は、衝突時に、座席に着いた乗
員と車室内側面との間にエアバッグを展開させて二次衝
突から乗員を保護するサイドエアバッグ装置において、
車体前後方向に連続する複数の空気室を有するエアバッ
グと、これら空気室に供給するガスを発生させる手段
と、前後方向調整可能な座席の位置に応じて、前記発生
したガスにより前記空気室を選択的に膨張させる手段と
を備えていることを特徴としている。
【0007】
【作用】上記のように構成することにより、例えば、座
席が前方寄りに調整されている場合は、エアバッグの複
数の空気室のうち、後方寄りの空気室へのガス供給を遮
断する。したがって、衝突時に、ガス発生手段から発生
したガスは、中央および前方寄りの空気室にのみ供給さ
れて膨張させ、後方寄りの空気室は膨張させない。その
結果、前方寄りに調整された座席に座っている乗員の側
方となる限られた範囲にのみエアバッグが展開するた
め、短時間で展開でき、二次衝突から乗員を保護するた
めに有効に働く。
【0008】また、座席が後方寄りに調整されている場
合は、エアバッグの複数の空気室のうち、前方寄りの空
気室へのガス供給を遮断する。したがって、衝突時に、
ガス発生手段から発生したガスは、中央および後方寄り
の空気室にのみ供給されて膨張させ、前方寄りの空気室
は膨張させない。その結果、後方寄りに調整された座席
に座っている乗員の側方となる限られた範囲にのみエア
バッグが展開するため、短時間で展開でき、二次衝突か
ら乗員を保護するために有効に働く。
【0009】
【実施例】以下、この発明のサイドエアバッグ装置の一
実施例を図1ないし図4に基づいて説明する。
【0010】サイドエアバッグ装置のエアバッグ11
は、常態においては折畳まれてインフレータ12ととも
にバックアッププレート13の凹部内に収容され、サイ
ドドア14内のインナプレート(図示せず)に支持して
取り付けられ、衝突時に膨張してドアトリム14aの上
端付近に設けられたトリムカバー(図示せず)を押し開
いて、車室内へ展開可能に取り付けられている。
【0011】前記エアバッグ11は、その内部を車体前
後方向に三分割されて、前室11a、中室11bおよび
後室11cの3つの空気室が形成されている。またイン
フレータ12は、円筒容器内にガス発生剤を収納したも
ので、図示してない衝突センサが、側面衝突を検知した
時にスクイブ(電気雷管)に流れる電流によってガス発
生剤が着火されて大量のガスを発生する。このインフレ
ータ12は、上面に3個のガス供給孔15a,15b,
15cが、サイドドア14への取付け状態において前後
方向に一列に形成されたカバー容器15に気密に覆わ
れ、また前後2つのガス供給孔15a,15cには、そ
れぞれ開閉弁16が取付けられている。そして、カバー
容器15の上部には前記エアバッグ11が配設されると
ともに、三分割された空気室のうち、前室11aは前寄
りのガス供給孔15aに、また中室11bは中央のガス
供給孔15bに、後室11cは後寄りのガス供給孔15
cに、それぞれガス供給可能に接続されている。
【0012】一方、ドライバー等の乗員Mが着座する座
席17は、車体前後方向にスライドさせて位置調整可能
に設けられており、この座席17の前後方向の調整位置
は、この座席17の下部側方に設けられた座席位置検出
装置18によって常時検出されるようになっている。こ
の座席位置検出装置18は、車体側のシートトラック付
近に設けられた固定接点18aと、座席17側に設けら
れた可動接点18bとからなり、例えば座席17が後方
寄りにセットされている時だけ、可動接点18bと固定
接点18aとが接触して、座席17の後方セット状態を
検出できるようになっている。
【0013】そして、座席位置検出装置18によって検
出された座席位置データは、前記ガス供給孔15a,1
5cに設けられた開閉弁16,16の開閉を制御する制
御装置19に入力され、この制御装置19により、座席
位置に応じて開閉弁16,16の開閉制御が行われるよ
うに構成されている。
【0014】次に、上記のように構成されるこの実施例
の作用を説明すると、サイドエアバッグ装置のエアバッ
グ11は、常態においてはサイドドア14内に収容され
ており、図示してない衝突センサが側面衝突を検知して
インフレータ12内のガス発生剤が着火して大量のガス
を発生すると、その発生したガスによって膨張する。
【0015】エアバッグ11は、座席17の前後方向の
位置に応じて三分割されて前室11aと中室11bと後
室11cとの3つの空気室が形成され、このうち必要な
2つだけを膨張させ、乗員M1 の側方から外れた残りの
1つの空気室を膨張させないようになっている。すなわ
ち、図3に示すように、比較的大柄な乗員M1 が、着座
している座席17を後方に位置調整した場合には、位置
調整を行うと同時に、座席17に取付けられた可動接点
18bが、固定接点18aに接触することによって座席
17が後方寄りに位置調整されたことが検出され、この
座席17の位置情報は制御装置19に入力される。そし
て、制御装置19からは、前側のガス供給孔15aの開
閉弁16を閉じ、後側のガス供給孔15cを開く信号が
出力される。
【0016】その結果、座席17が後方寄りにセットさ
れているときに衝突センサが側面衝突を検出してインフ
レータ12に電流を流すと、着火されたインフレータ1
2で発生したガスは、ガス供給孔15b,15cからエ
アバッグ11の中室11bと後室11cとの2つの空気
室のみに供給されて膨張する。したがって、エアバッグ
11の3つの空気室のうち、乗員M1 の側方となる2つ
だけ膨張させれば良いため、エアバッグ11を最適な範
囲に展開できるとともに、使用するガスの量を削減でき
ることからインフレータ12を小型化でき、またエアバ
ッグ11を膨張させるのに要する時間を短縮できる。
【0017】また、図4に示すように、比較的小柄な乗
員M2 が、体型に合わせて着座している座席17を前方
に位置調整した場合には、座席17に取付けられた可動
接点18bが、固定接点18aから離れることによって
座席17が前方寄りに位置調整されたことが検出され、
この座席17の位置情報は制御装置19に入力される。
そして、制御装置19からは、前側のガス供給孔15a
の開閉弁16を開き、後側のガス供給孔15cを閉じる
信号が出力される。
【0018】その結果、座席17が前方寄りにセットさ
れているときに衝突センサが側面衝突を検出してインフ
レータ12に電流を流すと、着火されたインフレータ1
2で発生したガスは、ガス供給孔15a,15bからエ
アバッグ11の前室11aと中室11bとの2つの空気
室のみに供給されてエアバッグ11を膨張させる。した
がって、エアバッグ11の3つの空気室のうち、乗員M
2 の側方となる前寄りの2つだけ膨張させれば良いた
め、前述の場合と同様に、エアバッグ11を最適な範囲
に展開できるとともに、インフレータ12を小型化で
き、またエアバッグ11を膨張させるのに要する時間を
短縮することができる。
【0019】なお、この実施例においては、内部を三分
割したエアバッグ11の場合について説明したが、座席
の前後方向の調整量等に応じて、二分割あるいは四分割
以上とすることもできる。また、バッグ内部を分割する
代わりに、複数の袋体を車体前後方向に連結してエアバ
ッグとすることもできる。さらに、この実施例の座席位
置検出手段18はその一例を示したものでこれに限定さ
れるものではない。
【0020】また、この実施例においては、ガス供給孔
15a,15cに開閉弁16を設けて、この開閉弁16
を、座席位置に応じて自動的に開閉制御する場合につい
て説明したが、複数の空気室を選択的に膨張させる他の
方法としては、複数の空気室をそれぞれインフレータと
接続し、座席位置に応じてインフレータを選択的に作動
させる方法、あるいは弁装置を使用せずに、一端をイン
フレータに連通したガス供給路の他端側のエアバッグと
の接続状態を切り替える方法等でも良く、また座席位置
に応じて手動操作で行うようにしても良い。
【0021】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明のサイドエ
アバッグ装置は、車体前後方向に連続する複数の空気室
を、座席の位置に応じて、例えば座席が後方寄りにセッ
トされている場合には、乗員の側方から外れた前方側の
空気室へのガス供給を遮断するようにしてエアバッグを
必要な範囲にだけ展開させるようにしたので、エアバッ
グ装置の小型化およびエアバッグ展開時間の短縮が図
れ、より確実に乗員を保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例におけるエアバッグが展開
した状態を示すサイドドアの斜視図である。
【図2】開閉弁の制御機構の構成を示す説明図である。
【図3】座席が後方寄りにセットされている場合のエア
バッグの展開状態を示す説明図である。
【図4】座席が前方寄りにセットされている場合のエア
バッグの展開状態を示す説明図である。
【符号の説明】
11 エアバッグ 11a 前室 11b 中室 11c 後室 12 インフレータ 15a 前側のガス供給孔 15b 中央のガス供給孔 15c 後側のガス供給孔 16 開閉弁 17 座席 18 座席位置検出装置 19 制御装置 M1 ,M2 乗員

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 衝突時に、座席に着いた乗員と車室内側
    面との間にエアバッグを展開させて二次衝突から乗員を
    保護するサイドエアバッグ装置において、 車体前後方向に連続する複数の空気室を有するエアバッ
    グと、これら空気室に供給するガスを発生させる手段
    と、前後方向調整可能な座席の位置に応じて、前記発生
    したガスにより前記空気室を選択的に膨張させる手段と
    を備えていることを特徴とするサイドエアバッグ装置。
JP5042263A 1993-02-05 1993-02-05 サイドエアバッグ装置 Pending JPH06227349A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5042263A JPH06227349A (ja) 1993-02-05 1993-02-05 サイドエアバッグ装置

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JP5042263A JPH06227349A (ja) 1993-02-05 1993-02-05 サイドエアバッグ装置

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JPH06227349A true JPH06227349A (ja) 1994-08-16

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ID=12631152

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JP5042263A Pending JPH06227349A (ja) 1993-02-05 1993-02-05 サイドエアバッグ装置

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5829779A (en) * 1996-03-28 1998-11-03 Toyoda Gosei Co., Ltd. Side protecting air bag
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