JPH0622724A - 栄養食品の製造方法 - Google Patents

栄養食品の製造方法

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JPH0622724A
JPH0622724A JP4203162A JP20316292A JPH0622724A JP H0622724 A JPH0622724 A JP H0622724A JP 4203162 A JP4203162 A JP 4203162A JP 20316292 A JP20316292 A JP 20316292A JP H0622724 A JPH0622724 A JP H0622724A
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protein
milk
milk protein
food
ascorbic acid
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Hiroyuki Mizukami
浩之 水上
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KUMAMOTO PREF GOV
Kumamoto Prefecture
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KUMAMOTO PREF GOV
Kumamoto Prefecture
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 玄米、乳蛋白、人参を原料として使用し、カ
ルシウム蛋白複合体が保持され、アスコルビン酸及びβ
−カロチンに富む上、嗜好性において優れ且つ吸収能の
高い食品を提供しようとすることを目的とする。 【構成】玄米粉と乳蛋白と人参材料とをエクストルーダ
ーにより加熱加工することを特徴とする栄養食品の製造
方法

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、栄養食品特に玄米粉と
乳蛋白と人参材料などを含む栄養食品の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術と問題点】我が国における高齢化は、諸外
国に例を見ない早さで進んでおり、65歳以上の高齢者
は、現在で12%、西暦2020年には約23%になる
と推計されている。この高齢社会の到来と、経済の発
展、生活の向上、科学技術の進歩に伴って国民の食品に
対する考え方は、安全性、栄養性、経済性に加え、嗜好
性、利便性や高級性が重視されるようになっているが、
高齢者の健康の保持及び食生活については、必ずしも恵
まれた状況にあるとは言い難い。高齢者の場合咀嚼能力
の低下、消化吸収力の低下等の身体的要因のほか、核家
族の進行に伴う扶養意識の減退といった社会的要因も重
なり、適正な栄養の摂取が困難な場合が多い。同時に乳
児の離乳食についても同様に安全性、栄養性、経済性だ
けでなく、栄養の摂取が容易であることが要求されてい
る。このような要請のもとに種々の食品が検討されてい
るわけであるが、とりわけ玄米は白米に比べ蛋白質、脂
質、ビタミン類の栄養が豊富であるものの、消化吸収性
に劣り、嗜好性も十分ではなく、十分に活用されている
とは言えない。人参も、繊維質を多く含む上、β−カロ
チンが多く含まれているが、消化吸収性、嗜好性に欠け
る嫌いがある。特に人参ジュースの搾り滓は繊維質に富
みβ−カロチンなどの栄養分がかなり残っているが、処
理方法が見付からずそのまま廃棄されているのが現状で
ある。一方、乳蛋白中のカルシウム蛋白複合体は炭酸カ
ルシウムと異なり消化吸収性に優れている。従って、こ
れらの原料が一体となりその栄養価が保持され且つ消化
吸収がよく嗜好性に富むものとすることができるなら
ば、ビタミンのバランスが非常によく、高齢者、乳児だ
けでなく、一般人にも好適な栄養食品となる。その加工
処理としてはオーブンによる加熱処理も考えられるが、
加工時間が長いためアスコルビン酸及びβ−カロチンの
減少が著しいことが判明している。また、玄米のα化が
十分行われるとは言えず、咀嚼能力および消化吸収力に
おいて劣る高齢者や乳児の栄養食品としては満足のいく
ものではなかった。
【0003】
【問題点を解決するための手段】本発明は以上の点に関
し研究した結果完成を見たもので、その目的とするとこ
ろは、玄米、乳蛋白、人参を原料として使用し、カルシ
ウム蛋白複合体が保持され、アスコルビン酸及びβ−カ
ロチンに富む上、嗜好性において優れ且つ吸収能の高い
食品を提供しようとするものであり、その要旨とすると
ころは、玄米粉と乳蛋白と人参材料とをエクストルーダ
ーにより加熱加工することを特徴とする栄養食品の製造
方法である。以下更に説明すると、玄米は籾米から籾殻
を取り除いた状態の精白していない米であり、玄米粉と
はこれを適当な粒度に粉砕した粉体である。乳蛋白は、
乳中に含まれる蛋白質であり、乳は、牛乳を主とする
が、羊乳、馬乳等でもよい。牛乳中の乳蛋白は、全体の
約2.8〜3.3%でそのうちカゼインが約8割を占
め、他が乳清蛋白質群である。本発明で使用される乳蛋
白は、純粋な乳蛋白だけでなく、乳蛋白を多く含む素材
をも含むものであり、脱脂乳は勿論、チーズをも含むも
のである。
【0004】人参は、生のままのもののほか、乾燥人参
を含み、更に人参ジュースを搾った残渣も含まれる。生
の人参の場合には予めジューサーで液状にし、乾燥人参
の場合は、粉砕機で粉砕して混ぜ合せる。かかる材料
は、混合した上でエクストルーダーに入れられ、加圧加
熱しながら、排出口から排出される。必要に応じて、ビ
タミンB1 、ビタミンB2 及び/またはアスコルビン酸
を更に添加してもよい。更に必要ならば水を加えてもよ
い。エクストルーダーは、処理物質を加熱しながら圧送
する加工装置であり、圧送手段としては通常スクリュウ
が使用される。スクリュウ軸は単数、複数いずれのもの
でもよい。エクストルーダーによる加熱処理における材
料温度は、140〜180℃が適当であり、望ましく
は、150〜170℃がよい。圧送圧力は、40〜10
0kg/cm2 、望ましくは50〜70kg/cm2
ある。処理時間は、0.5〜3分、望ましくは0.45
〜1.5分程度がよい。
【0005】
【実施例】図1に示すスクリュウを2本内装する二軸エ
クストルーダーを用いて、従来法であるオーブンによる
加熱方法と比較しながら、栄養や消化性の点で優位であ
ることを確かめるために比較試験を行った。原料として
は、玄米粉と栄養性を高めるため脱脂粉乳、そして熊本
県内の人参ジュース工場からの副産物であるジュース搾
汁後の人参残渣を凍結乾燥して得られた乾燥人参粉に、
ビタミンB1 、B2 、アスコルビン酸を添加したものを
用いて、それぞれ加熱加工を行った。その配合比は表1
の通りである。
【表1】
【0006】表1の配合原料100重量%に、更にビタ
ミンB1 とビタミンB2 をそれぞれ0.02重量%、ア
スコルビン酸を0.1重量%を加え、これらを撹拌し原
料20kgを得、二軸エクストルーダーに搬入し、16
0℃に加熱し1分間で装置を通過させて製品を得た。比
較のため同一原料20kgをオーブンを使用し160℃
で30分間加熱処理して製品を得た。本発明に係る製品
は、スナック風の膨化した形状、一方オーブンによる製
品はビスケット状で、両方ともそのままもしくは粉末状
で食品として使用できるものであった。蛋白質、脂質、
糖質、繊維、灰分、鉄分、ナトリウム、カルシウム、リ
ンについては変化がなかったが、アスコルビン酸、β−
カロチン、アルファ化度については大きな相違が見られ
た。
【0007】先ず、製品100g当たりのアスコルビン
酸、β−カロチンの成分比較は表2の通りである。
【表2】 またα化度は表3の通りである。
【表3】
【0008】また、高齢者用食品として必要な栄養吸収
性をみるために、熊本大学医学部で動物実験を行い、本
発明処理含有飼料とオーブン処理含有飼料を6匹の郡に
区分したラットに30日間与えて、コレステロールを調
べた。その結果を表4に示す。
【表4】
【0009】以上のように本発明では、エクストルーダ
ーを用いることによって、オーブン処理と比較して短時
間の工程ですむことから、省力的・省エネルギー的であ
り、また栄養面では、蛋白質からミネラル類までは変化
はみられなかったが、糊化度については、本発明で作っ
た方が高く澱粉質が分解されやすいことが判った。また
重量当たりのアスコルビン酸、β−カロチン量は、本発
明の方がはるかに多く、著しい改善を見たものである。
また、動物実験の結果では、コレステロールの総量はオ
ーブン処理の方が多いが、良性のHDLコレステロール
は本発明に係る飼料を与えたラット群に増加する傾向が
みられたものである。このように、玄米粉と乳蛋白と人
参材料とをエクストルーダーにより加熱加工する本発明
法は、栄養性、消化性に優れた栄養食品を製造すること
ができるものであり、これからの高齢者及び乳幼児用栄
養食品の製造には有効な方法であることが認められ、企
業での実用化の可能性が非常に大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 二軸エクストルーダーの簡略図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A23L 1/302 1/305

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】玄米粉と乳蛋白と人参材料とをエクストル
    ーダーにより加熱加工することを特徴とする栄養食品の
    製造方法
  2. 【請求項2】ビタミンB1 、ビタミンB2 及び/または
    アスコルビン酸を添加したことを特徴とする特許請求の
    範囲第1項の栄養食品の製造方法
JP4203162A 1992-07-08 1992-07-08 栄養食品の製造方法 Expired - Lifetime JP2608511B2 (ja)

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JP2008141957A (ja) * 2006-12-05 2008-06-26 National Agriculture & Food Research Organization 機能性米粉、その製造方法及び該米粉を用いた飲食品
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