JPH06226995A - インクジェットプリンタの廃インクタンク構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 廃インクタンク内に収納された廃インクの吸
収材を容易に取り出すことができるインクジェットプリ
ンタの廃インクタンク構造を提供する。 【構成】 プリンタのハウジング１０に一体的に形成さ
れた廃インクタンク１２内に収納された廃インクの吸収
材を４枚に分割してある。各吸収材１３ａ〜１３ｄに
は、インクポンプに接続された廃インクチューブを挿入
するための穴１５が形成されており、かつこの穴１５
が、吸収材を取り出すための工具２０を挿入する穴とも
なっている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はインクジェットプリンタ
の廃インクタンク構造に関する。特に、廃インクタンク
内に収納された廃インクの吸収材を容易に取り出すこと
ができるようにしたインクジェットプリンタの廃インク
タンク構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】一般に、インクジェットプリンタにおい
ては、そのインクジェットヘッドの目詰まりを解消する
目的で、インクポンプによるインクの吸引動作がなされ
る。インクポンプにより吸引されたインクは、プリンタ
ハウジングに設けられている廃インクタンクに廃インク
として回収される。

【０００３】従来の廃インクタンク構造を図３に示す。

【０００４】同図において、１はプリンタのハウジン
グ、２はハウジング１と一体的に形成された箱形の廃イ
ンクタンクである。廃インクタンク２には、廃インクを
吸収して保持する吸収材３が収納されている。吸収材３
には、インクポンプ（図示せず）に接続された廃インク
チューブ４を挿入するための穴５が形成されている。

【０００５】インクポンプにより吸引されたインクは、
廃インクチューブ４から滴下され、吸収材に吸収保持さ
れるようになっている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上述したような廃イン
クタンク構造は、通常、プリンタがその寿命に達するま
でに廃出される廃インクを回収し得るように設計されて
いる。

【０００７】しかしながら、ユーザーにおいて予想以上
にプリンタが使用された場合、希にではあるが、廃イン
クタンク２が廃インクで一杯になってしまうことがあ
る。

【０００８】このような場合には吸収材３を交換する必
要があるが、従来の構造では、吸収材３が１つのブロッ
ク状に構成されていたので、廃インクを多量に吸収保持
した吸収材３を廃インクタンク２から取り出すことが非
常に困難であった。

【０００９】本発明の目的は、以上のような問題点を解
決し、廃インクタンク内に収納された廃インクの吸収材
を容易に取り出すことができるインクジェットプリンタ
の廃インクタンク構造を提供することにある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項１記載のインクジェットプリンタの廃インクタ
ンク構造は、プリンタに設置される廃インクタンクと、
この廃インクタンク内に収納された廃インクの吸収材と
を備えた構造において、前記吸収材を上下に２以上に分
割したことを特徴とする。

【００１１】請求項２記載のインクジェットプリンタの
廃インクタンク構造は、請求項１記載のインクジェット
プリンタの廃インクタンク構造において、吸収材には、
インクポンプに接続された廃インクチューブを挿入する
ための穴を形成し、かつこの穴を、吸収材を取り出すた
めの工具が挿入される大きさに形成したことを特徴とす
る。

【００１２】請求項３記載のインクジェットプリンタの
廃インクタンク構造は、請求項１または２記載のインク
ジェットプリンタの廃インクタンク構造において、廃イ
ンクタンクが、プリンタのハウジングと一体的に形成さ
れていることを特徴とする。

【００１３】

【作用】請求項１記載のインクジェットプリンタの廃イ
ンクタンク構造によれば、吸収材が上下に２以上に分割
されているので、上段に位置する吸収材から順次取り出
すことができる。したがって、吸収材が多量の廃インク
を吸収保持していてもこれを容易に取り出すことができ
る。

【００１４】請求項２記載のインクジェットプリンタの
廃インクタンク構造によれば、請求項１記載のインクジ
ェットプリンタの廃インクタンク構造において、吸収材
には、インクポンプに接続された廃インクチューブを挿
入するための穴が形成されており、かつこの穴は、吸収
材を取り出すための工具が挿入される大きさに形成され
ているので、この穴に工具を挿入することにより一層容
易に吸収材を取り出すことができる。

【００１５】上述したような作用効果は、廃インクタン
クが、プリンタのハウジングと一体的に形成されている
場合に特に有効である。

【００１６】

【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。

【００１７】図１は本発明に係るインクジェットプリン
タの廃インクタンク構造の一実施例を示す斜視図、図２
は図１におけるＩＩーＩＩ断面図である。

【００１８】これらの図において、１０はプリンタのハ
ウジング、１２はハウジング１０と一体的に形成された
箱形の廃インクタンクである。

【００１９】廃インクタンク１２には、廃インクを吸収
して保持する吸収材１３が収納されている。

【００２０】吸収材１３は、上下に４つに分割され、４
枚の吸収材１３ａ，１３ｂ，１３ｃ，１３ｄからなって
いる。

【００２１】各吸収材１３ａ，１３ｂ，１３ｃ，１３ｄ
には、インクポンプ（図示せず）に接続された廃インク
チューブ１４を挿入するための穴１５が形成されてい
る。なお、図１は廃インクチューブ１４を引き抜いた状
態を示している。

【００２２】また、穴１５は、吸収材を取り出すための
棒状工具２０を挿入することができる大きさに形成して
ある。

【００２３】このような構造によれば、吸収材１３が４
枚の吸収材１３ａ，１３ｂ，１３ｃ，１３ｄに分割され
ているので、図２に仮想線で示すように、上段に位置す
る吸収材１３ａから順次取り出すことができる。したが
って、吸収材が多量の廃インクを吸収保持していても、
最下段の吸収材１３ｄまでこれを容易に取り出すことが
できる。しかも、廃インクチューブ１４を挿入するため
の穴１５は、工具２０を挿入するための穴として兼用さ
れるので、この穴１５に工具２０を挿入することにより
一層容易に吸収材を取り出すことができる。

【００２４】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本
発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能である。

【００２５】例えば、吸収材を分割する数も任意である
し、穴を形成する位置も任意である。

【００２６】

【発明の効果】本発明によれば、廃インクタンク内に収
納された廃インクの吸収材を容易に取り出すことができ
る。また、廃インクの吸収材を上下に２以上に分割した
ため、吸収材を一層にして平面方向に面積を広げる場合
に比べ、上下方向に分割された各吸収材の隅々まで行き
渡らせながら、一層毎に順次インクを浸透させることが
できるため、廃インクの吸収効率が良好である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明に係るインクジェットプリンタの廃イ
ンクタンク構造の一実施例を示す斜視図。

【図２】 図１におけるＩＩーＩＩ断面図。

【図３】 従来構造の断面図。

【符号の説明】

１０ プリンタのハウジング １２ 廃インクタンク １３ａ〜１３ｄ 吸収材 １４ 廃インクチューブ １５ 穴 ２０ 工具

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 プリンタに設置される廃インクタンク
   と、この廃インクタンク内に収納された廃インクの吸収
   材とを備えた構造において、前記吸収材を上下に２以上
   に分割したことを特徴とするインクジェットプリンタの
   廃インクタンク構造。
2. 【請求項２】 前記吸収材には、インクポンプに接続さ
   れた廃インクチューブを挿入するための穴が形成されて
   おり、かつこの穴が、吸収材を取り出すための工具が挿
   入される大きさに形成されていることを特徴とする請求
   項１記載のインクジェットプリンタの廃インクタンク構
   造。
3. 【請求項３】 前記廃インクタンクが、プリンタのハウ
   ジングと一体的に形成されていることを特徴とする請求
   項１または２記載のインクジェットプリンタの廃インク
   タンク構造。