JPH06226959A - 印刷シリンダ洗浄装置 - Google Patents
印刷シリンダ洗浄装置Info
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- JPH06226959A JPH06226959A JP1338193A JP1338193A JPH06226959A JP H06226959 A JPH06226959 A JP H06226959A JP 1338193 A JP1338193 A JP 1338193A JP 1338193 A JP1338193 A JP 1338193A JP H06226959 A JPH06226959 A JP H06226959A
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】 操作も簡単でメンテナンスが容易で、しかも
良好な洗浄効果が得られ、洗浄時間が大幅に短縮できる
印刷シリンダ洗浄装置。 【構成】 洗浄ヘッド３は、上部に吸気口８を持つ洗浄
ケース９と、風箱１０より構成される。洗浄ケース９
は、内部を、印刷シリンダ１の回転方向について前部１
１と後部１２及び中間部１３に仕切られ、前部１１と後
部１２には、それぞれ洗浄部材１４、１５が装着され
る。中間部１３には弾性部材のリップ１６が装着され
る。リップ１６と前部１１の間及び後部１２の下方に
は、適当な隙間を持つスリット１７、１８が形成され、
何れも風箱１０に貫通している。洗浄液は供給口１９か
ら洗浄部材１４、１５に供給され洗浄が行われる。洗浄
廃液を含んだ空気は、スリット１７、１８を介して風箱
１０に集められ、図示しない真空装置によって吸引され
る。
良好な洗浄効果が得られ、洗浄時間が大幅に短縮できる
印刷シリンダ洗浄装置。 【構成】 洗浄ヘッド３は、上部に吸気口８を持つ洗浄
ケース９と、風箱１０より構成される。洗浄ケース９
は、内部を、印刷シリンダ１の回転方向について前部１
１と後部１２及び中間部１３に仕切られ、前部１１と後
部１２には、それぞれ洗浄部材１４、１５が装着され
る。中間部１３には弾性部材のリップ１６が装着され
る。リップ１６と前部１１の間及び後部１２の下方に
は、適当な隙間を持つスリット１７、１８が形成され、
何れも風箱１０に貫通している。洗浄液は供給口１９か
ら洗浄部材１４、１５に供給され洗浄が行われる。洗浄
廃液を含んだ空気は、スリット１７、１８を介して風箱
１０に集められ、図示しない真空装置によって吸引され
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、オフセット印刷機のブ
ランケット胴、圧胴等の各種印刷シリンダの洗浄装置に
関するものである。
ランケット胴、圧胴等の各種印刷シリンダの洗浄装置に
関するものである。
【０００２】
【従来の技術】オフセット印刷機による印刷に際して、
印刷シリンダの表面にインキ、紙粉、パウダー、塵埃等
の異物が付着することがある。このような異物は印刷物
の品質を劣化する恐れがあり、高い印刷品質を維持する
ためには、印刷作業準備中または運転中に印刷シリンダ
表面を時々洗浄して、該表面に付着している上述の異物
を除去する必要がある。そして、印刷作業終了後は、付
着しているインキを完全に除去するため、印刷シリンダ
表面を完全に洗浄しなければならない。
印刷シリンダの表面にインキ、紙粉、パウダー、塵埃等
の異物が付着することがある。このような異物は印刷物
の品質を劣化する恐れがあり、高い印刷品質を維持する
ためには、印刷作業準備中または運転中に印刷シリンダ
表面を時々洗浄して、該表面に付着している上述の異物
を除去する必要がある。そして、印刷作業終了後は、付
着しているインキを完全に除去するため、印刷シリンダ
表面を完全に洗浄しなければならない。
【０００３】印刷シリンダの一つであるブランケット胴
の洗浄を例に、従来技術を説明する。ブランケット表面
を洗浄する従来の装置として、例えば実開昭６０−１６
８９４３号公報に示すものがある。この技術によると、
ブランケット胴に対してその中心軸と平行に配置され且
つ該ブランケット胴表面に対して着脱自在とされ、その
接線方向に移動可能な剛毛植設のブラシベルトと、該ブ
ラシベルトに洗浄液を供給する洗浄液噴射装置と、ブラ
シベルト表面の剛毛に食い込んでそれに付着した洗浄廃
液や異物をかき落とすスクレーパ装置とを備えている。
の洗浄を例に、従来技術を説明する。ブランケット表面
を洗浄する従来の装置として、例えば実開昭６０−１６
８９４３号公報に示すものがある。この技術によると、
ブランケット胴に対してその中心軸と平行に配置され且
つ該ブランケット胴表面に対して着脱自在とされ、その
接線方向に移動可能な剛毛植設のブラシベルトと、該ブ
ラシベルトに洗浄液を供給する洗浄液噴射装置と、ブラ
シベルト表面の剛毛に食い込んでそれに付着した洗浄廃
液や異物をかき落とすスクレーパ装置とを備えている。
【０００４】しかしながら、この従来技術は、ブラシベ
ルトに剛毛を植設しているので洗浄液の保液性が悪い。
そのため、洗浄液を多量に消費してしまうという問題が
あった。また、スクレーパをブラシベルトの該剛毛に押
しつけるために、該剛毛が損傷してしまう。
ルトに剛毛を植設しているので洗浄液の保液性が悪い。
そのため、洗浄液を多量に消費してしまうという問題が
あった。また、スクレーパをブラシベルトの該剛毛に押
しつけるために、該剛毛が損傷してしまう。
【０００５】さらに、十分な洗浄効果を出すために、ブ
ラシベルトをブランケット胴に強く押しつける必要があ
り、回転するブランケット胴との接触に伴い該ブラシベ
ルトを巾方向に押す力が作用するため、構造的にも頑丈
なものとなり、駆動動力も大きくなってしまう。その結
果、ブランケット胴近傍のスペースが狭い場合には、配
置することが困難であり、また、メンテナンス作業を行
う上でも好ましくないという問題があった。
ラシベルトをブランケット胴に強く押しつける必要があ
り、回転するブランケット胴との接触に伴い該ブラシベ
ルトを巾方向に押す力が作用するため、構造的にも頑丈
なものとなり、駆動動力も大きくなってしまう。その結
果、ブランケット胴近傍のスペースが狭い場合には、配
置することが困難であり、また、メンテナンス作業を行
う上でも好ましくないという問題があった。
【０００６】その他の従来技術として、特公平２−６６
２９号公報には、不織布の供給ロールと巻取ロールとを
備え、供給ロールと巻取ロールとの間で、洗浄液に湿し
た前記不織布を、圧縮空気によって膨張させた膨張部材
を介してブランケット胴の全面長に亘って接触させ、異
物などを拭き取る装置が示されている。そして、この技
術によれば洗浄液の消費量は少なくて済む。
２９号公報には、不織布の供給ロールと巻取ロールとを
備え、供給ロールと巻取ロールとの間で、洗浄液に湿し
た前記不織布を、圧縮空気によって膨張させた膨張部材
を介してブランケット胴の全面長に亘って接触させ、異
物などを拭き取る装置が示されている。そして、この技
術によれば洗浄液の消費量は少なくて済む。
【０００７】しかし、プレッシャーパッドがブランケッ
ト胴のギャップ部を通過するとき、不織布に付着した異
物が、該ギャップ内に押し込まれることがあり印刷性能
を低下させるという問題があった。このため、ブランケ
ット胴の洗浄が終わった後にブランケット胴の回転を止
めて、作業者が布などで付着した異物を手作業により拭
き取る必要があった。また、洗浄効果を向上させるため
に不織布をブランケット胴に強く押しつける必要があ
る。このため、不織布の切断という事故が起きることが
あり、この場合には、不織布の破断端が回転中のブラン
ケット胴の回転方向に巻き込まれ大事故を発生するとい
う問題があった。また、拭取後に不織布は消費財として
廃棄するので、そのための費用が嵩んでしまう。これに
加えて、構造的にも広いスペースを取るため、許容され
た狭い空間内に配置することが困難であり、メンテナン
ス上からも好ましくない。
ト胴のギャップ部を通過するとき、不織布に付着した異
物が、該ギャップ内に押し込まれることがあり印刷性能
を低下させるという問題があった。このため、ブランケ
ット胴の洗浄が終わった後にブランケット胴の回転を止
めて、作業者が布などで付着した異物を手作業により拭
き取る必要があった。また、洗浄効果を向上させるため
に不織布をブランケット胴に強く押しつける必要があ
る。このため、不織布の切断という事故が起きることが
あり、この場合には、不織布の破断端が回転中のブラン
ケット胴の回転方向に巻き込まれ大事故を発生するとい
う問題があった。また、拭取後に不織布は消費財として
廃棄するので、そのための費用が嵩んでしまう。これに
加えて、構造的にも広いスペースを取るため、許容され
た狭い空間内に配置することが困難であり、メンテナン
ス上からも好ましくない。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の従来
技術の問題点に鑑みて提案されたもので、構造的に簡単
で広いスペースを必要とせず、消費動力も少なくて済
み、洗浄時間が短く、洗浄液の消費量も少なく、高価な
不織布等の消費財を必要とせず、ブランケット胴のギャ
ップ部に異物が押し込まれる心配もなく、洗浄液の保液
性もよく、操作も簡単でメンテナンスも容易な印刷装置
のシリンダ洗浄装置の提供を目的とする。
技術の問題点に鑑みて提案されたもので、構造的に簡単
で広いスペースを必要とせず、消費動力も少なくて済
み、洗浄時間が短く、洗浄液の消費量も少なく、高価な
不織布等の消費財を必要とせず、ブランケット胴のギャ
ップ部に異物が押し込まれる心配もなく、洗浄液の保液
性もよく、操作も簡単でメンテナンスも容易な印刷装置
のシリンダ洗浄装置の提供を目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明の印刷装置の印刷
シリンダ洗浄装置は、印刷シリンダの中心軸と平行に配
置されて該印刷シリンダの全面巾に亘って接離可能な洗
浄ヘッドを、回転中の該印刷シリンダの表面に押しつけ
て洗浄を行うもので、洗浄液を供給し洗浄を行うための
洗浄部材と洗浄廃液を掻き取るためのリップと洗浄廃液
を排出するためのスリット及び風箱より構成される洗浄
ヘッドを備えていることを特徴とする。
シリンダ洗浄装置は、印刷シリンダの中心軸と平行に配
置されて該印刷シリンダの全面巾に亘って接離可能な洗
浄ヘッドを、回転中の該印刷シリンダの表面に押しつけ
て洗浄を行うもので、洗浄液を供給し洗浄を行うための
洗浄部材と洗浄廃液を掻き取るためのリップと洗浄廃液
を排出するためのスリット及び風箱より構成される洗浄
ヘッドを備えていることを特徴とする。
【００１０】また、本発明の印刷装置の印刷シリンダ洗
浄装置は、前記洗浄ヘッドが洗浄ケースと吸気口と風箱
を含み、該洗浄ケースは内部を印刷シリンダの回転方向
について前部と後部及び中間部に仕切って、該前部及び
後部のそれぞれには洗浄部材が装着され、中間部にはリ
ップが装着され、該洗浄部材を該リップの先端と共に印
刷シリンダ表面に押しつける手段と、該前部及び後部の
該洗浄部材に洗浄液を供給する洗浄液供給手段と、吸気
口と洗浄ケース下部より空気を流入する手段とが設けら
れ、該リップと該前部及び後部の下方にはそれぞれ該風
箱に通じる上部及び下部スリットが形成されていること
を特徴とする。
浄装置は、前記洗浄ヘッドが洗浄ケースと吸気口と風箱
を含み、該洗浄ケースは内部を印刷シリンダの回転方向
について前部と後部及び中間部に仕切って、該前部及び
後部のそれぞれには洗浄部材が装着され、中間部にはリ
ップが装着され、該洗浄部材を該リップの先端と共に印
刷シリンダ表面に押しつける手段と、該前部及び後部の
該洗浄部材に洗浄液を供給する洗浄液供給手段と、吸気
口と洗浄ケース下部より空気を流入する手段とが設けら
れ、該リップと該前部及び後部の下方にはそれぞれ該風
箱に通じる上部及び下部スリットが形成されていること
を特徴とする。
【００１１】また、本発明の印刷装置の印刷シリンダ洗
浄装置は、前記風箱の内部底面を洗浄廃液の流れの方向
に傾斜させ、その終端の下部に洗浄廃液の排出口を設
け、該終端の前部に空気の排出口を別に設けたことを特
徴とする。
浄装置は、前記風箱の内部底面を洗浄廃液の流れの方向
に傾斜させ、その終端の下部に洗浄廃液の排出口を設
け、該終端の前部に空気の排出口を別に設けたことを特
徴とする。
【００１２】
【作用】洗浄装置の洗浄ヘッドが印刷シリンダに接触す
ると、印刷シリンダの表面に付着したインキ、紙粉、塵
埃、パウダー等の異物は洗浄ケース前部及び後部に装着
した洗浄部材との間に導入される。一方、洗浄部材に
は、洗浄液供給装置から洗浄液が供給されており、ここ
で洗浄が行われる。洗浄は、先ず洗浄ケースの前部で予
備洗浄が行われる。この洗浄によって、異物の大部分を
含む洗浄廃液はリップによって掻き取られ、洗浄ケース
の上部に開口した吸気口から送り込まれる流入空気によ
って、上部スリットを通って風箱に送られる。次にリッ
プで掻き取れなかった異物を含む洗浄廃液は後部に送ら
れ、新しい洗浄液の供給によって仕上げ洗浄が行われ、
この洗浄廃液は洗浄ケース下部と印刷シリンダとの隙間
から送り込まれる流入空気によって、下部スリットを通
って風箱に送られる。風箱に集められた空気と洗浄廃液
は、真空装置によって吸引され回収される。かくて、印
刷シリンダは洗浄液によって短時間で十分に洗浄され
る。
ると、印刷シリンダの表面に付着したインキ、紙粉、塵
埃、パウダー等の異物は洗浄ケース前部及び後部に装着
した洗浄部材との間に導入される。一方、洗浄部材に
は、洗浄液供給装置から洗浄液が供給されており、ここ
で洗浄が行われる。洗浄は、先ず洗浄ケースの前部で予
備洗浄が行われる。この洗浄によって、異物の大部分を
含む洗浄廃液はリップによって掻き取られ、洗浄ケース
の上部に開口した吸気口から送り込まれる流入空気によ
って、上部スリットを通って風箱に送られる。次にリッ
プで掻き取れなかった異物を含む洗浄廃液は後部に送ら
れ、新しい洗浄液の供給によって仕上げ洗浄が行われ、
この洗浄廃液は洗浄ケース下部と印刷シリンダとの隙間
から送り込まれる流入空気によって、下部スリットを通
って風箱に送られる。風箱に集められた空気と洗浄廃液
は、真空装置によって吸引され回収される。かくて、印
刷シリンダは洗浄液によって短時間で十分に洗浄され
る。
【００１３】
【実施例】以下、図１〜４を参照して、本発明の実施例
について説明する。
について説明する。
【００１４】図１、図２、図３及び図４に示すように、
印刷シリンダ１の中心軸２と平行に配置されて印刷シリ
ンダ１の全巾長に亘って接離可能な洗浄ヘッド３を、回
転中の印刷シリンダ１の表面に押しつけて洗浄を行うよ
うに構成されている。
印刷シリンダ１の中心軸２と平行に配置されて印刷シリ
ンダ１の全巾長に亘って接離可能な洗浄ヘッド３を、回
転中の印刷シリンダ１の表面に押しつけて洗浄を行うよ
うに構成されている。
【００１５】両側の印刷機本体フレーム４に固着された
ブラケット５上には、圧縮空気によって作動するエヤー
シリンダ６がそれぞれ取り付けられ、該エヤーシリンダ
６はガセット７を介して洗浄ヘッド３を作動させること
により、印刷シリンダ１の表面に接離可能である。印刷
シリンダ１の表面への接触圧は図示しない調節装置によ
って適宜に調節することが出来る。該洗浄ヘッド３は、
上部に吸気口８を持つ洗浄ケース９と風箱１０より構成
される。洗浄ケース９は、内部を印刷シリンダ１の回転
方向について前部１１と後部１２及び中間部１３に仕切
り、前部１１と後部１２にはそれぞれにスポンジで構成
される洗浄部材１４、１５が装着或いは収納され、中間
部１３にはゴムのような弾性部材から構成されるリップ
１６が装着されている。リップ１６は、洗浄ケース９の
全巾長が長い場合には、リップ１６の先端を印刷シリン
ダ表面に均一に当てるため調整機構を設けてもよい。ま
た、リップ１６と前部１１の間及び後部１２の下方に
は、適当な隙間を持つスリット１７、１８がそれぞれ形
成され、何れも該風箱１０に貫通している。
ブラケット５上には、圧縮空気によって作動するエヤー
シリンダ６がそれぞれ取り付けられ、該エヤーシリンダ
６はガセット７を介して洗浄ヘッド３を作動させること
により、印刷シリンダ１の表面に接離可能である。印刷
シリンダ１の表面への接触圧は図示しない調節装置によ
って適宜に調節することが出来る。該洗浄ヘッド３は、
上部に吸気口８を持つ洗浄ケース９と風箱１０より構成
される。洗浄ケース９は、内部を印刷シリンダ１の回転
方向について前部１１と後部１２及び中間部１３に仕切
り、前部１１と後部１２にはそれぞれにスポンジで構成
される洗浄部材１４、１５が装着或いは収納され、中間
部１３にはゴムのような弾性部材から構成されるリップ
１６が装着されている。リップ１６は、洗浄ケース９の
全巾長が長い場合には、リップ１６の先端を印刷シリン
ダ表面に均一に当てるため調整機構を設けてもよい。ま
た、リップ１６と前部１１の間及び後部１２の下方に
は、適当な隙間を持つスリット１７、１８がそれぞれ形
成され、何れも該風箱１０に貫通している。
【００１６】前記洗浄ケース９の上部には、洗浄液供給
口１９が設けられ、図示しない洗浄液供給装置から送ら
れた洗浄液は、供給管２０、２１を介してそれぞれ洗浄
部材１４、１５に供給される。かくて、印刷シリンダ１
の表面に付着して洗浄ヘッド３に導入されたインキや紙
粉やパウダー等の異物は、この洗浄液によって洗浄され
る。
口１９が設けられ、図示しない洗浄液供給装置から送ら
れた洗浄液は、供給管２０、２１を介してそれぞれ洗浄
部材１４、１５に供給される。かくて、印刷シリンダ１
の表面に付着して洗浄ヘッド３に導入されたインキや紙
粉やパウダー等の異物は、この洗浄液によって洗浄され
る。
【００１７】前記風箱１０は、メンテナンスに便利な様
に両側面を盲板２２として取り外し可能な構造となって
いる。前記スリット１７及び１８を介して該風箱１０内
に集められた空気は、中央前部の排出口２３より図示し
ない真空装置によって吸引される。尚、前記洗浄ヘッド
３の巾長が短い場合には、何れか一方に排出口２３を設
けてもよい。該スリット１７及び１８からの空気の巾方
向の片流れは、洗浄廃液の排出を悪くし、洗浄効果の低
下につながる。この片流れは該洗浄ヘッド３の巾長の増
加と共に多くなるが、該風箱１０内の空気の流速にも関
係する。このため、この流速は洗浄効果に影響しない程
度に押さえるように風箱１０の断面積が選ばれる。
に両側面を盲板２２として取り外し可能な構造となって
いる。前記スリット１７及び１８を介して該風箱１０内
に集められた空気は、中央前部の排出口２３より図示し
ない真空装置によって吸引される。尚、前記洗浄ヘッド
３の巾長が短い場合には、何れか一方に排出口２３を設
けてもよい。該スリット１７及び１８からの空気の巾方
向の片流れは、洗浄廃液の排出を悪くし、洗浄効果の低
下につながる。この片流れは該洗浄ヘッド３の巾長の増
加と共に多くなるが、該風箱１０内の空気の流速にも関
係する。このため、この流速は洗浄効果に影響しない程
度に押さえるように風箱１０の断面積が選ばれる。
【００１８】また、前記風箱１０の内部の底面傾斜板２
５は、両側から中央底部に向けて傾斜しており、該スリ
ット１７及び１８を介して該風箱１０内に集められた洗
浄廃液は、重力下降に加えて、空気により吹き飛ばされ
て中央底部の排出口２４に集められ、前記の図示しない
真空装置によって空気と共に吸引される。
５は、両側から中央底部に向けて傾斜しており、該スリ
ット１７及び１８を介して該風箱１０内に集められた洗
浄廃液は、重力下降に加えて、空気により吹き飛ばされ
て中央底部の排出口２４に集められ、前記の図示しない
真空装置によって空気と共に吸引される。
【００１９】次に動作について説明する。印刷中及び印
刷が終わった状態では、洗浄ヘッド９は印刷シリンダ１
の表面から離脱した状態にある。洗浄作業に際して、先
ず印刷シリンダ１を回転し、エヤーシリンダ６を伸長作
動させて、洗浄ヘッド９を印刷シリンダ１に接触させ
る。同時に真空装置と洗浄液供給装置を作動させる。こ
れにより、洗浄液の供給と洗浄廃液の処理とが行われ
る。ここで、洗浄は洗浄液と水をエマルジョン状にして
供給しても、洗浄液と水とを交互に供給してもよい。洗
浄作業が始まり、前記の真空装置が運転されると、外気
は、図４の破線の矢印で示すように洗浄ケース９の上部
の吸気口８から吸入され、リップ１６によって掻き取ら
れた廃液は、スリット１７を介して風箱１０に空気輸送
される。一方、洗浄ケース９の下方からも図４の破線の
矢印で示すように外気が吸入され、後部１２で洗浄を終
えた洗浄廃液は、スリット１８を介して風箱１０に空気
輸送される。前記真空装置で吸引された廃液は、図示し
ない廃液回収装置で回収される。
刷が終わった状態では、洗浄ヘッド９は印刷シリンダ１
の表面から離脱した状態にある。洗浄作業に際して、先
ず印刷シリンダ１を回転し、エヤーシリンダ６を伸長作
動させて、洗浄ヘッド９を印刷シリンダ１に接触させ
る。同時に真空装置と洗浄液供給装置を作動させる。こ
れにより、洗浄液の供給と洗浄廃液の処理とが行われ
る。ここで、洗浄は洗浄液と水をエマルジョン状にして
供給しても、洗浄液と水とを交互に供給してもよい。洗
浄作業が始まり、前記の真空装置が運転されると、外気
は、図４の破線の矢印で示すように洗浄ケース９の上部
の吸気口８から吸入され、リップ１６によって掻き取ら
れた廃液は、スリット１７を介して風箱１０に空気輸送
される。一方、洗浄ケース９の下方からも図４の破線の
矢印で示すように外気が吸入され、後部１２で洗浄を終
えた洗浄廃液は、スリット１８を介して風箱１０に空気
輸送される。前記真空装置で吸引された廃液は、図示し
ない廃液回収装置で回収される。
【００２０】適当な時間が経過して印刷シリンダ１の表
面が綺麗になったならば、洗浄液の供給のみ停止し、真
空装置はそのまま作動させて残った洗浄液を十分に拭き
取る。その後、エヤーシリンダ６を作動させて洗浄ヘッ
ド９を印刷シリンダ１から離脱させる。そして、真空装
置を停止して洗浄作業を終了する。
面が綺麗になったならば、洗浄液の供給のみ停止し、真
空装置はそのまま作動させて残った洗浄液を十分に拭き
取る。その後、エヤーシリンダ６を作動させて洗浄ヘッ
ド９を印刷シリンダ１から離脱させる。そして、真空装
置を停止して洗浄作業を終了する。
【００２１】実施例では、前記洗浄部材１４、１５にス
ポンジを使用したが、ブラシを使用してもよい。
ポンジを使用したが、ブラシを使用してもよい。
【００２２】
【発明の効果】本発明は、従来の印刷装置の印刷シリン
ダ洗浄装置に較べ、構造的に簡単で、本体部分に可動部
分が少なく、複雑な制御を必要としないため操作も簡単
で、メンテナンス作業が容易である。また、高価な不織
布等の消費材を必要とせず、広いスペースが不必要で、
駆動動力も少なくて済むという利点がある。更に、吸気
口の採用により、洗浄ヘッドが印刷シリンダのギャップ
部を通過するときを含め、上部スリット内は、常にほぼ
一定量の空気の流れを確保することができ、ギャップ部
での洗浄廃液の残りを解消できる。更に、風箱の内部構
造の工夫により、巾長方向の風速のバラツキを少なくで
き、また洗浄ケースを上部、下部及び中間部に区分する
ことにより、予備洗浄と仕上げ洗浄の２段階の洗浄を行
うことにより、洗浄効果の向上と洗浄時間の大幅な短縮
が期待できる。
ダ洗浄装置に較べ、構造的に簡単で、本体部分に可動部
分が少なく、複雑な制御を必要としないため操作も簡単
で、メンテナンス作業が容易である。また、高価な不織
布等の消費材を必要とせず、広いスペースが不必要で、
駆動動力も少なくて済むという利点がある。更に、吸気
口の採用により、洗浄ヘッドが印刷シリンダのギャップ
部を通過するときを含め、上部スリット内は、常にほぼ
一定量の空気の流れを確保することができ、ギャップ部
での洗浄廃液の残りを解消できる。更に、風箱の内部構
造の工夫により、巾長方向の風速のバラツキを少なくで
き、また洗浄ケースを上部、下部及び中間部に区分する
ことにより、予備洗浄と仕上げ洗浄の２段階の洗浄を行
うことにより、洗浄効果の向上と洗浄時間の大幅な短縮
が期待できる。
【図１】印刷シリンダ洗浄装置の実施例を示す正面図。
【図２】図１の実施例を示す平面図。
【図３】図１のＡ−Ａ断面の拡大図。
【図４】図３の洗浄ヘッドの拡大断面図。
１ 印刷シリンダ ２ 中心軸 ３ 洗浄ヘッド ４ 印刷機本体フレーム ５ ブラケット ６ エヤーシリンダ ７ ガセット ８ 吸気口 ９ 洗浄ケース １０ 風箱 １１ 前部 １２ 後部 １３ 中間部 １４ 洗浄部材 １５ 洗浄部材 １６ リップ １７ スリット １８ スリット １９ 洗浄液供給口 ２０ 供給管 ２１ 供給管 ２２ 盲板 ２３ 排出口 ２４ 排出口 ２５ 底面傾斜板
Claims (3)
- 【請求項１】 印刷シリンダの中心軸と平行に配置され
て該印刷シリンダの全巾長に亘って接離可能な洗浄ヘッ
ドを、回転中の該印刷シリンダの表面に押しつけて洗浄
を行う印刷装置の洗浄装置に於いて、洗浄液を供給し洗
浄を行うための洗浄部材と洗浄廃液を掻き取るためのリ
ップと洗浄廃液を排出するためのスリット及び風箱より
構成される洗浄ヘッドを備えたことを特徴とする印刷装
置の印刷シリンダ洗浄装置。 - 【請求項２】 前記洗浄ヘッドは、洗浄ケースと吸気口
と風箱を含み、該洗浄ケースは内部を印刷シリンダの回
転方向について前部と後部及び中間部に仕切られ、該前
部及び後部のそれぞれには洗浄部材が装着され、中間部
にはリップが装着され、洗浄部材を該リップの先端と共
に印刷シリンダ表面に押しつける手段と、該前部及び後
部の該洗浄部材に洗浄液を供給する洗浄液供給手段と、
吸気口と該洗浄ケース下部より空気を流入する手段とが
設けられ、該リップと該前部の間及び後部の下方にはそ
れぞれ該風箱に通じる上部及び下部スリットを形成した
ことを特徴とする請求項１記載の印刷機装置の印刷シリ
ンダ洗浄装置。 - 【請求項３】 前記風箱は内部底面を洗浄廃液の流れの
方向に傾斜させ、その終端の下部に洗浄廃液の排出口を
設け、該終端の前部に空気の排気口を設けたことを特徴
とする請求項１記載の印刷装置の印刷シリンダ洗浄装
置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1338193A JP2904465B2 (ja) | 1993-01-29 | 1993-01-29 | 印刷シリンダ洗浄装置 |
| US08/607,200 US5657693A (en) | 1993-01-29 | 1996-02-26 | Apparatus for cleaning printing cylinder |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1338193A JP2904465B2 (ja) | 1993-01-29 | 1993-01-29 | 印刷シリンダ洗浄装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06226959A true JPH06226959A (ja) | 1994-08-16 |
| JP2904465B2 JP2904465B2 (ja) | 1999-06-14 |
Family
ID=11831522
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1338193A Expired - Fee Related JP2904465B2 (ja) | 1993-01-29 | 1993-01-29 | 印刷シリンダ洗浄装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2904465B2 (ja) |
-
1993
- 1993-01-29 JP JP1338193A patent/JP2904465B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2904465B2 (ja) | 1999-06-14 |
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