JPH06226846A - 既設管路の更新工法 - Google Patents

既設管路の更新工法

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JPH06226846A
JPH06226846A JP3953893A JP3953893A JPH06226846A JP H06226846 A JPH06226846 A JP H06226846A JP 3953893 A JP3953893 A JP 3953893A JP 3953893 A JP3953893 A JP 3953893A JP H06226846 A JPH06226846 A JP H06226846A
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pipe
pipeline
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sliding
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JP3953893A
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Shoichi Iimura
正一 飯村
Shigeru Toyoda
繁 豊田
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Tokyo Gas Co Ltd
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Tokyo Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 老朽化した既設管路の管内に強度を有するパ
イプを挿入して管路を更新する際に、管路内へのパイプ
の挿通,内挿が滑りよく適正,容易に行える更新工法を
提供する。 【構成】 既設管1の管内に、更新用のパイプ5を挿入
する前段の第1工程で、挿入するパイプ5に対して滑り
をよくする材質の内張りチューブ34を従来公知の内張
り工法によりライニング施工して管内面に滑り膜を形成
する。 その後、第2工程で、所要の口径,強度を有す
るパイプ5を加熱軟化した状態で既設管1の管内に挿入
して上記滑り膜を介してパイプ5を滑らせながら管路内
に挿通,内挿するように施工する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、永年の敷設により老朽
化した既設管路の管内に所要の強度を有するパイプを内
挿して管路を更新する工法に関し、さらに詳しくは、既
設管路の管内に更新用のパイプを非開削工法により挿通
する際、パイプの管内挿通が滑り易く円滑,適性にパイ
プを管路内に挿通,内挿できる既設管路の更新工法に関
するものである。
【0002】
【従来技術】老朽化した既設管路の再生法として、従来
より、管路を掘り起して旧い既設管を取り出し、新管と
入れ替えて埋め戻すように施工する開削工法は、一般に
よく知られている。この開削工法は、管路が敷設された
地表(道路)を堀り起すために施工工事に多くの時間と
労力を要して費用がかかり過ぎ、また工期も長くかかる
等の問題がある上に、道路の掘削に伴う交通の遮断で交
通渋滞を招くという重大問題もあり実用性に欠ける。
【0003】そこで非開削工法として、従来、例えば特
開昭62−21992号公報、特開昭62−35190
号公報等に記載されているように既設管路の管路内に新
しいパイプを引き込むパイプ・イン・パイプ工法(イン
サーション工法)や、特公昭57−50551号公報に
記載されているように既設管路の管内に筒状の柔軟なチ
ューブを内張りして管路内に筒状体を形成した内張ライ
ニング工法等が注目されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来技術におい
て、内張ライニング工法は、既設管路の管路途中に曲管
部がある場合でも内張チューブの挿通が容易であるとい
う施工上の利点を有するが、反面、管路の更新としては
チューブ自体の強度に問題があり、単に更生補強工法と
しての機能しか得られない。
【0005】この点、既設管路の管内に所要の強度を有
するパイプを引き込むように施工するパイプ・イン・パ
イプ工法の場合、充分な管路強度が得られることより管
路の更新工法としては、強度上好ましい。しかし、この
工法の場合、既設管路の管路途中に連続90度エルボ等
の曲管部が介在している場合、その曲管部でのパイプの
通過が困難となることより直線区間しか適用できない問
題があり、また、老朽化した既設の管路内には抜け止め
用ボルト等の突出物や、腐蝕による凹凸等があり、これ
にパイプが引っ掛って引込み不能になる等の施工上の問
題点があった。
【0006】上述の問題点に対し、管路内に引き込まれ
るパイプの口径を既設管の内径より大巾に小さくするこ
とでパイプの管内通過性は改善されるが、この対策によ
る場合は、更新された管路の管断面積が小さくなって輸
送流量性能が減少するため好ましくない。
【0007】また、管路途中に曲管部が介在する既設管
路に対してのパイプ・イン・パイプ工法として、従来、
特開昭61−23435号公報、特開昭61−4955
1号公報、特開昭62−24672号公報等には、曲管
部の管内に独立した別の短尺曲管を内挿し、曲管部を挟
む両側の直線管路内にはそれぞれ各別に両側の開口部よ
り直線状のパイプを挿入して、挿入後、直線状パイプの
端部を曲管部に内挿した短尺曲管と接続して更新用管路
を構成する工法が提案されているが、このような先行技
術による工法では、曲管部と、曲管部を挟む両側の直線
管路とに、それぞれ別の更新用パイプを各別に引き込ん
で接続する関係からパイプの引込み施工や管の接続が大
巾に煩雑となる不都合が生じる。
【0008】本発明は、上述した種々の問題点に鑑み、
管路の更生法として強度上より好ましいパイプ・イン・
パイプ工法を実施する際、既設管路の途中に曲管部や管
内に突出物、凹凸等がある場合でも、更新用パイプの管
内挿通が、従来工法の利点を有利に複合して滑りよく円
滑にパイプ挿通が行える更新工法を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明による工法は、既設管路の管路内に所要の口
径,強度を有するパイプを挿入して管路を更新する際、
パイプを挿入する前段の第1工程で、挿入するパイプと
接する内面に滑り性のよい材質を備えたチューブ,フイ
ルム等からなる内張り材を所要の内張り工法によりライ
ニング施工して管内面に滑り膜を形成し、その後、第2
工程で、パイプを加熱軟化させた状態で既設管の管内に
挿入して上記滑り膜を介してハイプを滑らせながら管内
に挿通,内挿するように施工することを特徴とする。
【0010】また、本発明による更新工法は、既設管路
が中間に曲管部を有する場合、曲管部は第1工程による
内張り膜で管路を更生し、直線管路の部分にのみ第2工
程においてパイプを挿入するように施工を行うことを他
の特徴としている。
【0011】さらに、本発明による更新工法は、第2工
程でのパイプ挿入の際、挿入されるパイプの先頭に滑り
性のよい材質で作られた滑動体を連接して該滑動体を滑
りガイドとして管内にパイプを挿入することを特徴と
し、また、挿入されるパイプの外周に潤滑油を塗布して
挿入することを特徴としている。
【0012】
【作 用】このような工法によると、第2工程において
既設管路の管内に更新用のパイプを挿入させる際、その
前段の第1工程において管内に滑り膜となる内張り材が
ライニング施工されていて、この滑り膜が、引き込まれ
るハイプに対して滑りをよくすることから、パイプの管
内通過性がよくなり、従ってパイプを加熱軟化させた状
態で挿入する場合、管路途中に曲管部が介在する場合で
も曲管部でのパイプの通過が可能となって、老朽化した
既設管路の管内全域に更新用のパイプを容易適正に引き
込むことができるようになる。
【0013】また、既設管路の管路内にボルト類その他
の突出物が突き出ていたり、腐蝕による凹凸ができてい
る場合でも、これらの突出物や凹凸は、管路内に内張さ
れたライニング膜(滑り膜)により覆われて、これにパ
イプが引っ掛らないから管内突出物や凹凸によるパイプ
の引込み不能も解消される。
【0014】さらに挿入されるパイプの先頭に、滑りを
よくする材質で作られた滑動体を連接してパイプを挿入
する場合、あるいは、挿入されるパイプの外周に潤滑油
を塗布して挿入する場合には、管内におけるパイプの滑
りがさらに一段とよくなってバイプの管内挿通をより円
滑に達成できるようになる。
【0015】しかも施工上、第1工程では、内張ライニ
ング工法の有する施工上の利点が生かされて管路途中に
曲管部や管内突出物がある場合でもそれらに影響を受け
ることなく内張り材を適性に挿通施工でき、第2工程で
は、その第1工程の内張ライニングにより更新用パイプ
の滑りがよくなって管内へのパイプの引き込みが容易適
性に行えることより管路強度を高めるインサーション工
法が実施でき、かくて従来工法の有する利点を複合し欠
点をカバーした更新工法が得られる。
【0016】また既設管路が中間に曲管部を有する場
合、曲管部は第1工程による内張り膜で管路を更生し、
直線管路の部分にのみ第2工程によるパイプの挿入を行
うように施工する場合には、曲管部を内張り膜で或る程
度に更生しつつも既設管路に対する更新用パイプの挿通
施工を簡略化できる。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して本発明による更新工法
の1実施例を説明する。図1は、本発明の更新工法が適
用される既設管路の1例を示すもので、管路を構成する
既設管1は、通常、道路下に埋設されている管径が10
0mm〜350mm程度の低圧ガス管を1例としてい
る。この管路は、既設管1がその途中に連続90度エル
ボ2(曲管部)を介して長く接続されているもので、管
路には曲管部が介在するばかりでなく、既設管路の管内
には図示していないが抜け出し防止用のボルト等の突出
物があり、また永年の敷設により発生した腐蝕による凹
凸等もあり、さらにエルボ2の介在によっても管内面に
はパイプの挿通に障害となる凹凸ができている。既設管
1の管路は、本施工に際して適当な長さを施工区間とし
て、その施工区間の両端に作業口となる竪穴A,Bが地
上に開口して設けられ、既設管1はこの竪穴A,Bの位
置で切り離されて分離口1a、1bが開口されている。
【0018】上述の既設管1の管路に対し、本発明で
は、第1工程として図2あるいは図3に示す内張ライニ
ング施工と、その後の第2工程として図4に示す更新用
パイプの挿通工程とが複合して施工される。
【0019】図2に示す第1工程では、既設管1の一方
の分離口1aに、内張ライニング装置3が設備される。
この装置3は、従来周知の反転工法を採用した内張ライ
ニング装置で、既設管1の分離口1aにチューブ送出筒
31を介して接続された反転器32を有し、反転器32
内には巻取リール33を有してこれに内張り材となる柔
軟な円筒状のチューブ34が扁平に折畳まれた状態で巻
き付けられている。そしてチューブ34は、その先端が
巻取リール33より繰り出されて先端筒口34aが分離
口1aの管内に折り返し状に固定され、チューブ送出筒
31に備えた加圧供給口35より圧力空気を吹き込むこ
とにより、内部の圧力と外部の大気圧との差によりチュ
ーブ34が、その内部を外側になるように反転しながら
既設管1の管内に反転挿入される。この過程で管壁に接
するチューブ34の反転面(内側)が、その面に塗布し
た接着剤により管壁面に膨脹貼着されて内張りライニン
グが進行され、この進行につれて巻取リール33に巻き
取られたチューブ34が順次,繰り出されて既設管1の
管内面全域に内張チューブ34によるライニング膜が施
工されるようになっている。
【0020】上述の内張り材となるチューブ34は、従
来から知られているように硬化性樹脂を含浸したプラス
チックのチューブからなるが、本発明による内張りチュ
ーブ34は、管壁に反転接着されたチューブの内面が、
後述の第2工程において既設管1の管内に引き込まれる
パイプ5に対し、そのパイプ5に滑りを与えるような性
能を有するプラスチック材(1例としてCAB,AB
S,PVC,FRP,PE,ポリエステル,ナイロン
等)が用いられる。このような性能を有する内張チュー
ブ34は、チューブ34自体を上述の滑りをよくする材
質で成形してもよいが、管壁面に貼着されたチューブ3
4の内面に上述の性質を有するように、滑りのよい材質
をチューブ内面に含浸または塗布した構成にしてもよ
く、要するに既設管1の管壁面に内張りされたライニン
グ膜の内面は滑り膜しての機能を有する構成になってい
る。
【0021】上述の図2に示す内張ライニング装置3
は、前記したように従来より公知の反転工法を適用した
ライニング装置であるが、この内張ライニング装置は、
図3に示すような非反転工法を適用した装置4であって
もよい。この装置4も従来公知のものが利用される。図
3に示す内張ライニング装置4の場合、内張りチューブ
41はこれを細く折り畳んだ状態で既設管1の管内に挿
通され、密閉された分離口1aに連通されている加圧装
置42より圧力空気を管内に吹き込むことにより、チュ
ーブ41を膨脹させつつチューブ41内に内装された拡
径治具43を移動させてチューブ41の外面(接着剤の
塗布面)を管壁面に貼り着けるように内張ライニングが
施工される。
【0022】図4は、第2工程のパイプ挿通工程を示
し、この工程では先の第1工程で内張ライニング施工さ
れた既設管1の管内に、更新用のパイプ5が挿入され
る。このパイプ5は、ポリエチレン、塩化ビニール、ナ
イロン、テフロン等の合成樹脂製のパイプが使用され、
パイプ5は筒方向において多少の撓み性を有しているも
のが好ましいが、所要の強度を有するものが選ばれる。
またパイプ5は、既設管1の管径に対して管断面積が大
きく変化しないようにその既設管1の管内径に対し周囲
に僅かな挿入間隙を有する口径のパイプが用いられる。
【0023】上述のパイプ5の管内挿通は、従来公知の
方法が用いられる。図示の実施例では、パイプ5を加熱
軟化させた状態で既設管1の管内に牽引方式によって引
き込む例が示され、一方の竪穴Aの外に、パイプ5を扁
平に折り畳んで巻き取った軟化装置54が設けてある。
この軟化装置54より繰り出されるパイプ5の先端に牽
引ワイヤ53を備え、牽引ワイヤ53の先端を、既設管
1の他方の分離端1aより引き出して、竪穴Bの側に設
備したウインチ装置55により牽引することによって既
設管1の管内にパイプ5が引き込まれる手段が採用され
ている。
【0024】このパイプ5の挿入に際しは、パイプ5の
引込みを助けるために、挿入されるパイプ5の先頭に、
滑りをよくする材質で作られた滑動体52を連接してこ
の滑動体52を滑りガイドとして管内に挿通するように
してもよい。またパイプ5の挿入に際して、パイプ5の
外周に潤滑油を塗布して滑りをよくしたり、またパイプ
5の断面形状をU形、V形等に折り曲げて管内への挿通
性をよくする手段を採用してもよい。
【0025】上述の第1工程、第2工程を実施する場
合、第1工程では、従来公知の内張ライニング工法が有
する施工上の利点が生かされて既設管1の管路途中に連
続90度エルボ2の曲管部が介在する場合でも、その曲
管部内にチューブ34を支障なく挿通して既設管1の管
内全域に内張チューブ34を貼着したライニング施工が
適性に実施できる。
【0026】この第1工程の施工により、既設管1の管
内には、その管内全域にわたって内張チューブ34によ
る滑り膜が形成され、また、既設管1の管内に突き出て
いる抜け出し防止用のボルト類(突出物)や腐蝕による
凹凸等も、管路内に内張されたライニング膜(滑り膜)
により覆われて内張チューブ34の内面より突出しない
状態になる。
【0027】よって、第2工程において、既設管1の管
内に更新用のパイプ5を挿通.内挿させる工程では、そ
の前段の第1工程で管内に滑り膜となる内張チューブ3
4がライニング施工されていて、この滑り膜が、引き込
まれるハイプ5に対して滑りをよくする作用が発揮され
るから、パイプ5の管内通過性がよくなり、ここにパイ
プ5が加熱軟化されていることと相俟って管路途中にエ
ルボ2の曲管部が介在する場合でも、その曲管部でのパ
イプ5の通過が可能となり、老朽化した既設管1内への
パイプ5の引込みが適正,容易に行えるようになる。
【0028】また前述したように既設管1の管内に突き
出ているボルト等の突出物や腐蝕による凹凸等も、第1
工程時に、管路内に内張されたライニング膜(滑り膜)
により覆われてこれにパイプ5の進入端が引っ掛ること
が避けられるから、管内突出物や凹凸によるパイプ5の
引込み不能の事態も起らず既設管1内へのパイプ5の引
込みが円滑,適正に行えるようになる。
【0029】上述の第2工程時、既設管1の管内に引き
込まれるパイプ5の先頭に滑りをよくする材質で作られ
た滑動体52を連接してパイプ5を引き込む場合、ある
いは引き込まれるパイプ5の外周に潤滑油を塗布して引
き込む場合には、管内におけるパイプ5の滑りがさらに
一段とよくなって既設管1内へのパイプ5の引込みをよ
り円滑に達成できるようになる。
【0030】なお第1工程,第2工程の施工時、更新す
る既設管1の管路中間に連続90度エルボ2の曲管部を
有する場合、第1工程による内張チューブ34のライニ
ング施工は管路全域に施工し、第2工程によるパイプ5
の挿通は、エルボ2を挾む両側の直線管路に対してのみ
両側の分離開口部より各別に内挿する形態に施工するこ
とができる。このような施工形態では、管路中間の曲管
部(エルボ2)は内張されるライニング膜により管路が
更生され、パイプ5は直線管路の部分にのみ内挿される
施工となるから更新用パイプの挿通施工が簡略化でき
る。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、以上に説明したよう
に、老朽化した既設管路の管内に更新用のパイプ5を挿
通.内挿させて管路を更新する際に、パイプ5の挿入に
先行する第1工程で管内に滑り膜となる内張り材34を
ライニング施工し、その後の第2工程において、内張り
材34を滑り膜としてハイプ5を滑らせながら管内に挿
通する工法としたから、既設管1内に対するパイプ5の
引込み通過性が大巾によくなり、管路途中に曲管部が介
在する場合や管路内に突出物,凹凸等ある場合でも既設
管路内への更新用パイプ5の引込みが適正,容易に実施
できるようになって老朽化した既設管路を、パイプ5の
内挿によって強度の高い管路に更新させることができ
る。
【0032】しかも工法上、前段の第1工程においては
従来公知の内張ライニング工法が有する施工上の利点が
生かされて管路途中に曲管部,突出物,凹凸等が介在す
る場合でも管路内への内張り材の挿通が適正に施工で
き、また、後段の第2工程においては第1工程の内張ラ
イニング工法により更新用パイプの引込みが容易,適正
に施工できて管路強度を高めるインサーション工法が実
施できるから、本発明によると従来工法の有する利点を
複合して生かした既設管路の更新工法を提供することが
できる。
【0033】また既設管路がその管路中間に曲管部を有
する場合、曲管部は第1工程による内張り膜で管路を更
新し、直線管路の部分にのみ第2工程によるパイプの挿
入を行うように施工する場合には、曲管部を内張り膜で
或る程度に更生させつつも既設管路に対する更新用パイ
プの挿通施工を大きく簡略化することができる利点が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の更新工法が適用される既設管路の1例
を示す説明図である。
【図2】本発明の更新工法における第1工程(内張りラ
イニング工程)の1例を示す説明図である。
【図3】本発明の更新工法における第1工程(内張りラ
イニング工程)の他の例を示す説明図である。
【図4】本発明の更新工法における第2工程(パイプ挿
入工程)の1例を示す説明図である。 1 既設管 1a 一方の分離口 1b 他方
の分離口 2 連続90度エルボ(曲管部) 3 内張りライニング装置 31 チューブ送出筒 32 反転器 33 巻取リール 34 内張りチューブ 35 空気供給口 41 内張りチューブ 42 加圧装置 43 拡径治具 52 滑動体 53 牽引ワイヤ 54 軟化装置 55 ウインチ装置 A、B 竪穴
【手続補正書】
【提出日】平成5年4月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】
【作用】このような工法によると、第2工程において既
設管路の管内に更新用のパイプを挿入させる際、その前
段の第1工程において管内に滑り膜となる内張り材がラ
イニング施工されていて、この滑り膜が、引き込まれる
パイプに対して滑りをよくすることから、パイプの管内
通過性がよくなり、従ってパイプを加熱軟化させた状態
で挿入する場合、管路途中に曲管部が介在する場合でも
曲管部でのパイプの通過が可能となって、老朽化した既
設管路の管内全域に更新用のパイプを容易適正に引き込
むことができるようになる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 老朽化した既設管路の管路内に所要の強
    度を有するパイプを内挿して管路を更新させる工法にお
    いて、 上記既設管の管内に、パイプを挿入する前段の第1工程
    で、挿入するパイプと接する内面に滑り性のよい材質を
    備えたチューブ,フイルム等からなる内張り材を所要の
    内張り工法によりライニング施工して管内面に滑り膜を
    形成し、 その後、第2工程で、所要の口径,強度を有するパイプ
    を加熱軟化させた状態で既設管の管内に挿入して上記滑
    り膜を介してハイプを滑らせながら管路内に挿通,内挿
    するように施工することを特徴とする既設管路の更新工
    法。
  2. 【請求項2】 既設管路が中間に曲管部を有する場合、
    曲管部は第1工程による内張り膜で管路を更新し、直線
    管路の部分にのみ第2工程においてパイプを挿通するよ
    うに施工することを特徴とする請求項1記載の既設管路
    の更新工法。
  3. 【請求項3】 第2工程のパイプ挿入の際に、挿入され
    るパイプの先頭に滑り性のよい材質で作られた滑動体を
    連接して該滑動体を滑りガイドとして管内にパイプを挿
    通するように施工することを特徴とする請求項1または
    2記載の既設管路の更新工法。
  4. 【請求項4】 第2工程のパイプ挿入の際に、挿入され
    るパイプの外周に潤滑油を塗布してパイプを管内に挿入
    することを特徴とする請求項1,2,3記載の既設管路
    の更新工法。
JP3953893A 1993-02-03 1993-02-03 既設管路の更新工法 Pending JPH06226846A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010190411A (ja) * 2009-02-20 2010-09-02 Kando:Kk 排水管の更生工法

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JP2010190411A (ja) * 2009-02-20 2010-09-02 Kando:Kk 排水管の更生工法

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