JPH06226601A - 研磨方法及び研磨装置 - Google Patents

研磨方法及び研磨装置

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JPH06226601A
JPH06226601A JP1841393A JP1841393A JPH06226601A JP H06226601 A JPH06226601 A JP H06226601A JP 1841393 A JP1841393 A JP 1841393A JP 1841393 A JP1841393 A JP 1841393A JP H06226601 A JPH06226601 A JP H06226601A
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JP
Japan
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polishing
solvent
organic
wiring
polished
Prior art date
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JP1841393A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Tenmyo
浩之 天明
Tetsuya Yamazaki
哲也 山崎
Makoto Fukushima
誠 福島
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、有機物等の粘弾性材料の高効
率な研磨方法に関するものであり、特に、電子回路基板
等の複合材料の表面を平坦に研磨する方法を提供するこ
とにある。 【構成】高密度,高アスペクト比の配線パターンをポリ
イミドで塗布して絶縁層を形成した表面凹凸の大きい電
子回路基板表面を、有機樹脂を溶解することが出来る溶
剤と金属を研磨できる砥粒を組み合わせることにより研
磨する。 【効果】本発明により、電子回路基板等の高密度,高ア
スペクト比の配線段差表面を平坦に研磨することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、研磨効率の低い有機材
料の研磨に関するものである。特に凹凸を持つ複合材料
の表面を平坦に研磨する方法に関するものであり、配線
による凹凸を持つ電子回路用薄膜多層基板に用いる層間
絶縁膜の製造方法に適するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の研磨方法は、テープ研磨、サンド
ペーパーによる研磨、ダイヤモンドペーストによる研磨
等の方法が用いられてきた。しかし、これらの方法は、
いずれも金属等弾性体の研磨には効果があるが、粘弾性
体(例えば有機高分子材料)や複合材料(例えば有機物
と無機物、例えば金属と樹脂)の研磨に対しては、十分
な効果が見出せなかった。即ち、従来の研磨方法では、
弾性体からなる部分は研磨されるが、粘弾性体から成る
部分では研磨効率が低いといった欠点があった。
【0003】一方近年要求される高性能の電子回路部品
の製造プロセスにおいては、性能の大幅向上のため高密
度、高アスペクト比の配線パターンを高度に平坦化する
方法が必要とされている。その作成方法を図1に示す。
基板2上にポリイミド1を塗布し、その上に配線層3を
形成し、さらに絶縁層を形成することにより薄膜多層基
板を作成する方法である。
【0004】この方法では、配線の形状が塗布した絶縁
層の表面に出る。このため基板上に凹凸が生じる。この
凹凸は、後の上層配線層形成時のフォト工程において障
害となる。そこで有機高分子材料や金属/有機物等の複
合材料の研磨が必要である。
【0005】平面研磨を多層基板作成工程に用いること
は、特開平4−8495に述べられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の研磨方法は、固
い材質の研磨または、やわらかい材質の研磨のみに重点
が置かれた研磨方法であったと言える。このため複合材
料に対する配慮に欠けていた。
【0007】上記特許では、多層基板の表面の樹脂除去
について述べられている。すなわち、多層プリント配線
板の積層時に穴から表面に溶け出した樹脂を固化後にベ
ルトサンダーにて研磨除去するものである。しかし、こ
の発明においても複合材料については触れられておら
ず、本発明は新規性が認められる。
【0008】表面の平坦化は、近年要求される高性能の
電子回路部品の製造プロセスにおいて性能の大幅向上の
ための重要な技術である。また、平坦性は、性能の大幅
向上に伴う高密度、高アスペクト比の配線パターンにお
いては、必須である。
【0009】本発明の目的は、上記従来技術の欠点を克
服し、溶剤と砥粒を選択することにより、様々な材料の
組合せによる凹凸表面に対しても効率良く表面研磨を行
う方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、異なった材質
から成る複合材料を平坦に研磨しようとする時、有機物
等やわらかい材質を溶剤で溶解し、かつ無機物等固い材
質を砥粒で研磨する方法である。
【0011】
【作用】本発明においては、凹凸基板表面に塗布した有
機物(樹脂,絶縁膜)及び無機物(金属,配線)の複合材
料の研磨を溶剤と砥粒が混合した状態で研磨する。この
ため、有機物部分については、溶剤の効果により研磨が
促進される。一方、無機物部分については、砥粒の効果
により研磨される。即ち、従来の研磨方法においては、
固い金属材料に適した砥粒を用いた場合、やわらかい有
機樹脂部分が研磨されない。また、固い材料,やわらか
い材料の両者が同時に存在する場合は、固い材料(金属
など)のみが研磨されるといった欠点がある。従来方法
による研磨後の形状は、図2に示すようにポリイミドの
バリ4が生じている。電子回路基板に適応した場合に
は、配線(スタッド)と絶縁層の境界のバリ部分で配線
切れといった問題が生じる可能性がある。本発明におい
ては、各々に適した溶剤および砥粒を用いることにより
効率良く研磨することが出来る。
【0012】
【実施例】本発明における研磨の原理を図3に示す。有
機樹脂は、砥粒のみでは研磨されにくい。そこで本発明
においては研磨治具5の上に、砥粒7と溶剤6を含浸さ
せた研磨剤を用い、基板2上の有機樹脂1の表面を溶解
させながら研磨する方法を提供するものである。
【0013】研磨に供した基板を図4に示す。基板2
は、アルミナを用いた。その上にスパッタおよびフォト
工程を用いて配線3を形成した。配線幅8および高さ9
は、20μmとした。
【0014】この上にポリイミドを20μm塗布した直
後の表面形状を図5に示す。図5の10部分が配線によ
る表面凹凸部分である。この表面上にフォトレジストを
用いて配線パターンを作製することは段差による配線切
れが懸念される。そのため近年要求されている高密度、
高アスペクト比の配線パターンに対しては、本発明のよ
うな高度に平坦化された表面が要求されている。
【0015】本発明では、まず凸部分の有機樹脂が溶剤
によって溶解され削れていく。続いて金属と有機物が同
時に存在する表面では、金属が砥粒により研磨され、有
機物が溶剤によって溶解/研磨される。
【0016】本発明を実現するためには、有機溶剤が研
磨剤(サンドペーパーや研磨テープの砥粒)の隙間に適
度に浸透するようにすると共に、基板表面に付着した溶
剤を除去する必要がある。
【0017】以下において、上記プロセス条件を実現す
るために必要な装置構造を含め、研磨条件を表1に示す
と共に、本発明の詳細を実施例により説明する。
【0018】
【表1】
【0019】実施例1:研磨装置として泉谷機械工業株
式会社製マイクロラップマシンMLS-315YWを用いた。そ
の装置の構造概略を図6に示す。
【0020】本装置は、テープ供給リール13から研磨
テープを送りだし、テープ巻取りリール14で巻取るよ
うになっている。途中の駆動ローラ16で研磨テープの
送り速度を調節し、コンタクトローラ17でワーク18
と接し、研磨する構造になっている。このときコンタク
トローラ17が振動し、研磨する距離を稼いでいる。
【0021】本発明により付加した機能を図7に示す。
図7は、図6のワーク接触部分を拡大したものである。
【0022】本発明で付加した機能は、溶剤供給装置1
9と溶剤20で研磨テープを湿らせるための不織布21
および過剰の溶剤を拭き取る不織布22である。研磨条
件を表1に示し、研磨テープの仕様を表2に示す。
【0023】
【表2】
【0024】この装置を用いて、銅を配線した上に、日
立化成工業(株)製ポリイミドワニスPIQをスピンコート
した凹凸基板(100mm角)を研磨した。PIQは数回重ねて塗
布し、このときPIQフルキュア後の最終膜厚は、20μm
狙いとした。銅配線は、垂直段差20±2μmでパター
ン形状として20μmライン&スペースとした。溶剤とし
て、N-メチル-2-ピロリドンを用いた。研磨の差を評価
するため、砥粒のみで研磨した表面形状を図8に示し、
砥粒+溶剤で研磨した表面形状を図9に示す。
【0025】従来方法(砥粒のみ)で研磨した基板の表
面は、図5に示すように塗布直後6μmあった段差が図
8に示すように0.5μm程度に平坦化された。しかし、
銅配線部分の研磨速度が速いため平坦部分に比べて0.
5μm程度凹んでいた。しかも金属と有機樹脂薄膜の研
磨効率が異なるためバリが生じていることがわかる。
【0026】本発明(砥粒+溶剤)による方法では、図
5に示すように塗布直後6μmあった段差が図9に示す
ように0.3μm程度に平坦化され、従来方法に比べて
0.2μm改善された。また、銅配線部分の凹みは0.2
μm程度になり、従来方法に比べて0.3μm改善され
た。しかも銅周辺部分のポリイミドのバリも研磨されて
いることが確認された。以上の結果より、本方法は、銅
とポリイミドを均一に研磨することにおいて優れた方法
であることが分かった。
【0027】実施例2:研磨装置の構造概略を図10に
示す。
【0028】本装置は、容器25の中に定盤28があ
り、この上に砥粒の間に溶剤が含浸している27。サン
プル基板は、凹凸面26が下になるようにセットした。
研磨時は、24方向に押しつけ、23方向に移動させ研
磨した。この装置を用いて実施例1と同様なサンプルを
研磨した。溶剤は、実施例1に用いた物と同じものを用
いた。研磨剤の仕様を表3に示す。また、研磨条件を表
4に示す。
【0029】
【表3】
【0030】
【表4】
【0031】従来方法(砥粒のみ)で研磨した基板の表
面は、図5に示すように塗布直後6μmあった段差が図
11に示すように0.6μm程度に平坦化された。しか
し、銅配線部分の研磨速度が速いため平坦部分に比べて
0.6μm程度凹んでいた。
【0032】本発明(砥粒+溶剤)による方法では、塗布
直後6μmあった段差が図12に示すように0.2μm程
度に平坦化され、従来方法に比べて0.4μm改善され
た。また、銅配線部分の凹みは0.2μm程度になり、従
来方法に比べて0.4μm改善された。よって本方法を用
いても実施例1同様に銅とポリイミドを均一に研磨でき
ることが実証された。
【0033】いずれの実施例においても従来法では得ら
れない極めて高度な平坦化が達成され、本発明の有効性
が実証された。
【0034】また、装置の選択により、様々な材料の研
磨を行うことができ、その応用の幅も広い。すなわち以
上の実施例においては、配線に銅、絶縁膜にポリイミド
を用いた配線基板について述べたが、配線および絶縁膜
の材料としてはこれに限らない。例えば、配線材として
はアルミニウムやニッケル,タングステンなどの各種金
属が使用できる。又絶縁材料としては、エポキシ樹脂な
どの他の有機材料も溶剤を選択することにより使用でき
る。また、本方法は、配線/絶縁層表面の平坦化のみな
らず、配線/レジスト表面の平坦化などにも応用が出来
る。
【0035】このようにして高度に平坦化された基板表
面上においては、種々の微細加工を高精度に実行するこ
とが可能となり、更に複雑な構造体を得ることが出来る
等の利点がある。例えば、電子回路基板においては、微
細パターンを形成し、上下方向への微細かつ高密度の接
続をすることが可能となり、以上の工程を繰り返すこと
により、高密度薄膜多層基板を形成することが可能であ
る。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、複合材料の研磨におい
て研磨剤と溶剤の適宜な選択を行うことにより、様々な
材料の研磨を効率良く行うことが出来る。そのため、電
子回路基板を例にとれば、高アスペクト比の配線段差表
面を高度に平坦化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】薄膜多層回路基板の作成方法を示す図である。
【図2】従来方法の研磨によるサンプルの形状を示す図
である。
【図3】本発明の原理を示す図である。
【図4】実験に用いた基板を示す本発明における平板型
研磨装置の原理を示す図である。
【図5】研磨前の表面形状を示す図である。
【図6】実験に用いたテープ研磨装置を示す図である。
【図7】本発明により付加した機構を示す図である。
【図8】従来方法を用いたテープ研磨の結果を示す図で
ある。
【図9】本発明によるテープ研磨装置を用いた結果を示
す図である。
【図10】実験に用いた研磨装置を示す図である。
【図11】従来方法を用いた研磨の結果を示す図であ
る。
【図12】本発明による研磨装置を用いた結果を示す図
である。
【符号の説明】
1…樹脂(絶縁材料)、2…基板、3…金属(配線)、
4…バリ、5…研磨治具、6…溶剤、7…砥粒、8…幅
(20μm)、9…高さ(20μm)、10…配線部
分、11…手動ハンドル(上下)、12…高さ調整ハン
ドル、13…テープ供給リール容器、14…テープ巻取
りリール、15…研磨テープ、16…駆動ローラ、17
…コンタクトローラ、18…ワーク、19…溶剤供給装
置、20…溶剤、21…溶剤供給用不織布、22…溶剤
拭き取り用不織布、23…左右移動、24…押しつけ方
向、25…容器、26…凹凸面、27…溶剤+研磨剤、
28…定盤。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】研磨効率の悪い有機物等の研磨を行う時に
    研磨剤に溶剤を添加し、溶剤による溶解と研磨剤による
    機械研磨を同時に行うことを特徴とする研磨方法。
  2. 【請求項2】砥粒による研磨に、溶剤による溶解性を付
    加することにより、無機物等から成る弾性物と有機物等
    から成る粘弾性物の複合材料を同一速度で平坦に研磨す
    ることを特徴とする研磨方法。
  3. 【請求項3】砥粒によるテープ研磨装置に溶剤を供給す
    る装置を付加した、複合材料を同一速度でテープ研磨す
    ることを特徴とする研磨装置。
  4. 【請求項4】砥粒による研磨に溶剤を供給する装置を付
    加した、複合材料を同一速度で研磨することを特徴とす
    る研磨装置。
JP1841393A 1993-02-05 1993-02-05 研磨方法及び研磨装置 Pending JPH06226601A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105690185A (zh) * 2013-09-28 2016-06-22 浙江科惠医疗器械股份有限公司 一种医用钛合金微小件超声波磁流变复合抛光机

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