JPH0622623Y2 - フォークリフトのサイドフレーム - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この考案は、断面ほぼコ字形をなすフォークリフトのサ
イドフレームの形状に考案を施し、製作容易なサイドフ
レームを提供しようとするものである。

［従来の技術］ 第４図ないし第６図に従来公知のフォークリフトのサイ
ドフレームの構造例を示す。

一般にフォークリフトのサイドフレーム１は、上面１
ａ，側面１ｂ，下面１ｃからなり、その断面形状はほぼ
コ字形をなし、上面１ａと下面１ｃとは互いに平行に配
設されている。

そして、このサイドフレーム１に別の部材であるインナ
ーフレーム２を組み合わせて構成された空間部が燃料あ
るいは作動油タンクとなるように構成されている。

フォークリフトには、小型車種（第４図）から大型車種
（第５図）まで様々な車種があり、大容量のフォークリ
フトほど容積の大きなタンクを必要とするのが通常であ
り、そのためサイドフレームの形状も、第６図にＡ
（小），Ｂ（大）で示すように、ほぼ相似形で大小異な
ったサイズのものを数種類用意しなければならない。

このサイドフレーム１を曲げ加工により製作する場合、
ＡとＢでは、垂直側面１ｂの高さがＨａとＨｂで示すよ
うに異なるため、サイズに対応して数種類の異なった曲
げ型を準備しなければならいばかりでなく、製造ライン
ではその段取りが面倒であるという問題点があった。

［この考案が解決しようとする課題］ この考案は、上記問題点を解決することを課題とするも
のであって、サイドフレームの形状に考案を施し、容量
の異なる大小種々の車種のサイドフレームを単一の共通
曲げ型で製造可能としたものである。

［課題を解決するための手段］ この考案は、上記課題解決の手段を提供するもであっ
て、上面１ａ，側面１ｂ，下面１ｃからなり、断面ほぼ
コ字形をなすフォークリフトのサイドフレームにおい
て、上面１ａと下面１ｃとが平行でなく相対角度を有す
る平面で構成されていることを特徴をするフォークリフ
トのサイドフレームを考案要旨とするものである。

［作用］ 本考案によるフォークリフトのサイドフレームは、上面
１ａ，側面１ｂ，下面１ｃからなり断面コ字形をなすこ
とは従来公知のとおりであるが、上面１ａと下面１ｃと
は互いに平行でなく、第１図（小型車種）および第２図
（大型車種）に示すように、互いに相対角度をもつ平面
で構成されている。

したがって第３図に示すように、小型車種用サイドフレ
ーム４から大型車種用サイドフレーム５まで、共通の曲
げ金型３によって曲げ加工が可能である。

なお、図面においては、上面１ａを前傾斜，下面１ｃを
後傾斜とした例を示したが、逆に、上面１ａを後傾斜，
下面１ｃを前傾斜とすることもでき、また、上面１ａ，
下面１ｃの何れか一方を水平とし他方を傾斜面とするこ
ともできる。

［効果］ この考案によれば、断面コ字形をなすフォークリフトの
サイドフレームにおいて、上面１ａと下面１ｃとを互い
に平行とすることなく、相対角度を有する平面で構成し
たことにより、従来のようにサイズに対応して数種類の
異なった曲げ金型を準備する要がなく、単一の共通曲げ
金型によって容量の異なる大小様々な車種のサイドフレ
ームを製作することが可能となり、曲げ金型製作コスト
を削減でき、また、製作工程において曲げ金型の段取り
替えが不要となるので加工コストも大幅に軽減できる効
果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は本考案のサイドフレームの構成を
示し、第１図は小型車種の側面図、第２図は大型車種の
側面図、第３図は曲げ加工についての説明図である。 第４図ないし第６図は従来例を示し、第４図は小型車種
の側面およびサイドフレーム部分の断面を示す説明図、
第５図は同じく大型車種の側面およびサイドフレーム部
分の断面を示す説明図、第６図は大小サイズの異なるサ
イドフレームの側面および断面を示す説明図である。 １：サイドフレーム（従来例） １ａ：サイドフレームの上面 １ｂ：サイドフレームの側面 １ｃ：サイドフレームの下面 ２：インナーフレーム ３：曲げ加工用金型 ４：小型車種用サイドフレーム ５：大型車種用サイドフレーム

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】上面(1a)，側面(1b)，下面(1c)からなり、
   断面ほぼコ字形をなすフォークリフトのサイドフレーム
   において、上面(1a)と下面(1c)とが平行でなく相対角度
   を有する平面で構成されていることを特徴をするフォー
   クリフトのサイドフレーム。