JPH0622622B2 - 血液浄化装置 - Google Patents

血液浄化装置

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JPH0622622B2
JPH0622622B2 JP63159308A JP15930888A JPH0622622B2 JP H0622622 B2 JPH0622622 B2 JP H0622622B2 JP 63159308 A JP63159308 A JP 63159308A JP 15930888 A JP15930888 A JP 15930888A JP H0622622 B2 JPH0622622 B2 JP H0622622B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、血液浄化装置に係り、特に血液過法を使
用して血液浄化器から過する液量と補充液の充填さ
れた容器(以下、補充液容器という)より補充する補充
液量とのバランス制御を簡便に行うことができる血液浄
化装置に関する。
〔従来の技術〕
一般に、血液透析法(hemodialysis)は、透析膜を介す
る拡散と限外過によって血液中の老廃物の除去および
体液電解質や酸塩基平衡の是正をおこなう方法として、
今日血液浄化装置として広く採用されている。しかし、
この種の血液透析法による透析療法が一般化する一方に
おいて、血液透析法では改善されない種々の合併症や透
析困難症が生じたことから、血液過法(hemofiltrati
on)が開発された。
この血液過法は、生体腎の糸球体で行われる過と同
様に、中分子量物質をも通過させる過膜を使用して、
血液中から水と溶質の除去を行うものである。しかし、
この血液過法は、生体腎と異なり液の再吸収が行わ
れないため、これに代わって補充液の注入を行う必要が
ある。しかるに、この場合の補充液は、液量とバラン
スするよう注入しなければならない。もし、液量と補
充液量にアンバランスを生じた場合には、低血圧ショッ
クや除水不完成による溢れなどの危険性がある。
そこで、従来この種の血液過法を実施する血液浄化装
置においては、液量と補充液量のバランスをとる方法
として、液容量を測定して液量に見合った補充液
の注入を行う容量制御方式と、液量と補充液量を重
量測定器で直接重量を測定する重量制御方式とが知られ
ている。
しかるに、前者の容量制御方式では、時間あたりの液
量(過率)を測定し、それから除水率を差引いた補充
液注入率で補充液を注入する。この場合、流量を正確か
つ自動的に測定することが困難なため、実際的には定容
量ポンプを使用して、液と補充液の同一流量を維持す
る手段が採用される。従って、この方式では、時間当り
の誤差が治療中に累積することになるので、十分な信頼
性が要求されると共に、定容量ポンプの無菌性も要求さ
れるなど多くの困難性を伴う。
これに対し、後者の重量制御方式は、累積過量と補充
液量残量とを、個別にもしくはその和の重量を高精度の
重量センサで測定することができるため、一時的な誤動
作が生じても累積値を測定していることから、装置構成
について難点はあるが治療および安全性の点で有利であ
る。
このような観点から、本出願人は、前述した重量制御方
式による血液過法として、第6図に示すように構成し
た血液浄化装置を開発した(特公昭59−5304号公
報)。すなわち、第6図に示す装置は、血液ポンプ10
により生体から取出した動脈血は血液浄化器12に導入
される。血液浄化器12は真空ライン14に接続された
液タンク16と液導管18を介して連通し、血液浄
化器12に内蔵される過膜20に陰圧が作用して血液
過が行われる。この場合、液量は、真空ライン14
に設けられた制御弁22によって液タンク16に作用
する真空度を調整することにより調節する。しかるに、
血液浄化器12で過され濃縮された血液は、混合器2
4へ送出され、ここで補充液タンク26に貯留された補
充液が補充液ポンプ28により供給され、血液と補充液
とが混合されて生体へ戻される。この場合、液量から
除水量を除去した還流量と補充液量とをバランスさせる
ため、液タンク16および補充液タンク26の底部に
それぞれ荷重検出器30,32を設け、これらの荷重検
出器30,32により液タンク16および補充液タン
ク26内の液量に比例した出力電圧E,Eを発生さ
せる。そこで、血液浄化治療に際しては、時間と共に
液量が増加し、この状態を荷重検出器30で検出して所
要の出力電圧Eを発生させる。この出力電圧Eは、
時間と共に直線的に増加する基準値Eと比較器34で
比較し、偏差を生じた場合にこの偏差出力に応じて真空
ライン14に設けた真空制御弁22を調整し、過速度
を一定に制御する。これに対し、補充液ポンプ28によ
り供給する補充液は、補充液タンク26内の補充液量が
時間と共に減少し、この状態を荷重検出器32で検出し
て所要の出力電圧Eを発生させる。この出力電圧E
は、前記液タンク16の液量に相当する出力電圧E
と共に演算器36に入力され、両出力電圧の和(E
+E)が演算され、次いで比較器38に入力されて基
準値Eと比較し、偏差を生じた場合にこの偏差出力に
応じて増幅器40を介し補充液ポンプ28の駆動モータ
Mを駆動制御する。なお、第6図においては、液導管
18に対し絞り機構42および真空制御弁44を設けた
バイパス管を接続して液タンク16へ導入する液か
ら除水量を予め除去するよう構成しているが、このよう
なバイパス管を設けないで、演算により除水量に相当す
る部分を除くことも可能である。
また、前記と同様の重量制御方式からなる限外過装置
として、第7図に示すように構成したものも提案されて
いる(特公昭54−93899号公報)。第7図におい
て、参照符号10は血液ポンプ、12は過器、16は
液容器、18は液導管、20は過膜、24はエア
トラップ、26は補充液容器、28は補充液ポンプをそ
れぞれ示し、その基本的な構成は第6図に示す装置と同
じである。しかるに、第7図に示す装置において、液
導管18に液ポンプ19を設けると共に弁43および
排液流量調節計45を備えたバイパス管を分岐接続す
る。また、液容器16と補充液容器26とは単一の保
持体46で保持し、この保持体46に掛る液と補充液
の総重量を計量さおからなる秤量機構48で秤量する。
この場合、前記保持体46における総重量を基準値と比
較し、偏差を生じた場合にその偏差出力に応じて補充液
ポンプ28の送液制御を行うようにしたものである。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、前述した従来の血液浄化装置において
は、液を貯留するタンク等が必要であり、例えば血液
過法の場合には治療終了時に20以上の液量とな
り、この液を貯留するためのタンクは大型化すると共
にその荷重も30kg以上となる。このため、この種液
タンクの取扱いが面倒となるばかりでなく、液タンク
の設置スペースを必要とすることから装置構成が大型化
する難点がある。また、液タンクと補充液タンクの液
量を個別に測定するものでは高価な荷重計を2個使用す
るため製造コストが増大し、また液容器と補充液容器
とを単一の保持体で保持して両液の総重量を秤量するも
のでは、秤量機構が簡略化されるが保持体の設置スペー
スが拡大する等の難点がある。
さらに、液を直接タンク等に貯留する場合、タンク等
が液で汚染され、治療終了時にはタンク等の洗浄や消
毒が必要となり取扱いが繁雑になる。しかも、感染症の
患者の液を取扱う場合、取扱者は常に感染の危険にさ
らされるという問題を生じる。
そこで、本発明の目的は、血液過を行う血液浄化装置
において、液の取出しを高精度の容積形定量ポンプで
単独に制御し、所要量の補充液の注入を行う補充液ポン
プに対し時間と共に変化する理論荷重値に基づいて補充
液容器の実荷重変化を検出して駆動モータの設定速度を
理論荷重値と一致するように制御することにより、液
量と補充液量とのバランス制御を高精度に維持して簡略
化することができると共に装置全体を小型化することが
できる血液浄化装置を提供するにある。
また、本発明において、実質上液を貯留するための容
器類を省略することができるが、特に液ラインに対し
補充液ラインの制御系とは独立して制御可能な計量容器
を設けることにより、液量の適正化を管理することが
できる液管理装置を備えた血液浄化装置を提供するに
ある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係る血液浄化装置は、血液ラインに血液ポンプ
を介して血液浄化器を設け、この血液浄化器に対し濾液
ラインを接続して血液濾過を行うと共に前記血液ライン
に補充液ラインを接続して補充液の注入を行うよう構成
し、前記濾液ラインに濾液の定量排出を行う定量ポンプ
を設け、前記補充液ラインに補充液容器と補充液ポンプ
とを接続すると共に補充液容器の全重量を検出する荷重
検出器を設けた血液浄化装置において、 前記定量ポンプで設定される濾液量に基づき補充液の時
間と共に変化する理論荷重値特性と前記補充液容器の全
重量とから所定の理論荷重値特性直線を設定し、かつ所
定のタイミングで速度設定を行うための一定周期を設定
して、この一定周期での理論減少荷重と初期速度とを設
定し、補充液ポンプの駆動に際し一定周期毎に荷重検出
器によって検出される補充液容器の荷重変位量に基づい
て次の一定周期での前記補充液ポンプの速度演算とその
制御とを行う演算制御回路を設けることを特徴とする。
前記の血液浄化装置において、液ラインに接続する定
量ポンプは容積形定量ポンプからなり、補充液ポンプと
は分離独立して制御するよう構成することができる。
また、血液浄化器に透析液供給ラインと透析液排出ライ
ンとを接続し、該透析液排出ラインに液ラインを分岐
接続し、血液透析、血液過および血液過透析を選択
的に行うよう構成すれば好適である。
さらに、前記血液浄化装置において、濾液ラインに計量
容器とその自動排液を行うための自動開閉弁を設け、前
記計量容器にその計量開始と終了とを検知するためのセ
ンサをそれぞれ設け、これらセンサの計量開始信号と計
量終了信号とを順次入力して濾液量の時間的もしくは容
量的数値を測定するカウンタ回路とデータラッチ回路と
を設けると共にこれら回路により得られる測定値を基準
値と比較する比較回路を設け、さらに前記測定値が基準
値から外れた際に所要の情報を出力する情報出力回路を
設けて濾液管理装置を構成することができる。
〔作用〕
本発明に係る血液浄化装置によれば、血液ラインに血液
ポンプを介して血液浄化器を設け、この血液浄化器に対
し液ラインを接続して血液過を行うと共に前記血液
ラインに補充液ラインを接続して補充液の注入を行うよ
う構成した血液浄化装置において、液ラインには定量
ポンプを設けて液量を独立して制御し、補充液ライン
は補充液容器の全重量を検出してこの検出値を予め設定
した理論荷重値特性と比較しながら適正な補充液量とな
るよう補充液ポンプの演算制御を行うことによって、制
御系の簡略化と装置の全体構成の小型化とを達成するこ
とができる。
また、前記液ラインは補充液ラインに対し制御系が分
離独立することから、液管理システムを採用すること
により、液制御の安全性を高めることができると共に
補充液量とのバランス制御をより一層高精度のものとす
ることができる。
〔実施例〕
次に、本発明に係る血液浄化装置の実施例につき添付図
面を参照しながら以下詳細に説明する。
第1図は、本発明に係る血液浄化装置の一実施例を示す
系統図である。第1図において、参照符号50は血液ラ
インを示し、この血液ライン50には血液ポンプ52、
血液浄化器54、エアトラップ56が順次接続され、生
体の動脈血を取出してこれを静脈血として返還するよう
構成する。血液浄化器54には過膜56により画成さ
れた液側より液ライン60が導出され、この液ラ
イン60に液ポンプ62が設けられる。この場合、
液ポンプ62には、高精度の容積形定量ポンプを使用す
ることができる。また、血液ライン50の血液浄化器5
4の下流側には補充液ライン64を接続し、この補充液
ライン64には補充液容器66、液切検出器68、補充
液ポンプ70および補充液加温用ヒータ72が順次接続
される。この場合、補充液ポンプ70には、公知の蠕動
形ポンプを使用することができる。
しかるに、本発明装置において、液ポンプ62は所定
の定容量制御により駆動する。また、補充液ポンプ70
は、補充液容器66の全重量を荷重検出器74により常
時検出し、この荷重検出値と前記液ポンプ62の定容
量制御の設定値に基づいて決定される理論荷重値とに基
づき、時間の経過と共に補充液量が理論荷重値と一致す
るように補充液ポンプ70の回転速度を演算して駆動モ
ータMの制御を行う演算制御回路76を設けて駆動する
ことを特徴とする。
そこで、まず本発明装置における補充液ポンプ70の回
転速度制御の原理につき第2図に基づいて説明する。第
2図は、液ポンプ62の定容量制御の設定値により定
められた補充液の理論荷重値特性直線Aの一例を示すも
のである。補充液ポンプ70の始動に際して、予め始動
時間Tとその時の補充液容器66の全重量Wとをそ
れぞれ第2図のグラフ上に設定する。次に、時間の経過
と共に理論荷重値と実荷重値に偏差を生じた場合に、補
充液ポンプ70の回転速度の修正を行うための一定周期
ΔTを設定する。これにより、一定周期ΔTにおける理
論荷重値の減少荷重Wを求めることができる。これら
の関係から、補充液ポンプ70の初期設定速度Vは、
次式で求められる。
そこで、前記初期設定速度Vで補充液ポンプ70を駆
動し、一定周期ΔT後の時点Tにおける補充液容器6
6の荷重からその実減少荷重Wを演算し、この実減少
荷重Wと理論減少荷重Wとを比較演算し、その時の
偏差荷重をΔWとすれば、次式が成立する。
−W=ΔW …(2) もし、この時、式(2)における偏差ΔW=0であれ
ば、補充液ポンプ70の回転速度は、初期設定速度V
を維持することができる。
しかし、第2図に示すように、所定の偏差ΔWを生じ
た場合には、次の一定周期においてその偏差分(Δ
)を理論減少荷重Wに加える必要がある。
このため、次の一定周期における理論減少荷重の目標値
D2は次式で示される。
D2=W+ΔW ……(3) ここで、前述した補充液ポンプ70の各一定周期ΔTの
設定速度Vは、前記式(1)から、次式が成立する。
従って、第2図に示す実施例から、次の一定周期ΔTの
設定速度Vを求めると、前記式(1)〜(4)の関係から次
式が成立する。
同様にして、その各一定周期ΔTの設定速度V,V
…Vは、前記式(5)を一般式化することにより、次式
で求められる。
以上説明したように、本発明装置においては、前記演算
制御回路76において、各一定周期ΔT毎の設定速度を
演算により算定し、駆動モータMの制御を行い、補充液
ポンプ70の適正な運転を達成することができる。
従って、前述した演算制御回路76における演算制御プ
ログラムを要約すれば、第3図のフローチャートに示す
通りである。また、このように構成されるプログラムを
実行するためのハードウェアとしての演算制御回路76
は、公知の回路素子を使用して容易に組立てることがで
きる。さらに、本実施例における荷重検出器74として
は、荷重を電気信号に変換し得る抵抗素子、容量素子、
圧電素子、光電素子、静電素子、電磁素子、その他変位
変換素子等を好適に使用することができる。
第4図は、本発明装置に好適に応用し得る液管理装置
の一実施例を示すものである。すなわち、第1図に示す
実施例からも明らかなように、本発明装置においては、
液を貯留するための容器等を不要にして装置全体の小
型化と制御系統の簡略化を実現したものである。しか
し、液量の管理もシステムの安全運転には欠かせない
要素である。そこで、本実施例においては、液ライン
60の液ポンプ62の下流側に自動開閉弁78を設
け、この自動開閉弁78と液ポンプ62との間の液
ライン60に所定容積の計量容器80を接続配置したも
のである。この計量容器80には、その下部と上部に液
位を検出する超音波センサ等からなる下部センサ82お
よび上部センサ84を設け、これらセンサ82,84の
出力を管理回路86に入力するよう構成する。管理回路
86は、液ポンプ62のポンプ動作を示すパルス信号
(例えば、ポンプ駆動パルス1cc/パルスからなるポン
プ送液量の理論値を有するので好適)を入力してこれを
カウントするカウンタ回路88と、このカウンタ回路8
8でカウントされる値を一時的に保持するデータラッチ
回路90と、データラッチされたカウント値と予め設定
した基準値とを比較しカウント値が基準値に対し許容範
囲外となった際には所要の出力を発生する比較回路92
と、前記比較回路92により警報や偏差吐出量等の信号
を出力する情報出力回路94とから構成される。
次に、このように構成した本実施例システムの動作につ
いて説明する。最初、自動開閉弁78を開放して計量容
器80内の液を全て排除する。次いで、自動開閉弁7
8を閉じることにより下部センサ82が計量容器80内
の液面を検知すると、この下部センサ82の出力信号が
カウンタ回路88へ供給されてカウンタの値をゼロにク
リアし、入力パルスのカウントを開始する。所要時間経
過後、上部センサ84が液面を検知するとこの上部セン
サ84の出力信号がデータラッチ回路90へ供給され
て、カウンタ回路88でカウントされた現在値をラッチ
する。このようにして、データラッチ回路90にデータ
ラッチされたカウント値は、比較回路92に入力されて
予め計量容器80の容積に基づいて設定された基準値と
比較される。この場合、カウン値が基準値の許容範囲外
になると、過剰液ないしは過少液となるため、補充
液の注入量とアンバランスになる。そこで、この時に
は、比較回路92は情報出力回路94に対し所定の作動
信号を出力してこれを付勢する。従って、この情報出力
回路94からの出力情報に基づき、例えば液ポンプ6
2の設定速度を再調整する等の手段が採られる。このよ
うにして、1回の計量操作が終了するが、本システムで
は前述したように、上部センサ84が液面を検知すると
同時に自動開閉弁78を開放し、計量容器80内の液面
低下を下部センサ82で検出した際に若干のタイムラグ
を以って自動開閉弁78を閉じ、前述した計量操作を連
続的に反復することができる。
なお、前述した実施例において、カウンタ回路88に入
力するパルス信号としては、ポンプ駆動パルス以外にポ
ンプの回転数に関するパルスや時間に関するクロックパ
ルスを入力して、ポンプの動作回数もしくは動作時間と
の関係で液量の基準値を定め、この基準値と実測値と
を比較して適正な液管理を行うよう構成することがで
きる。
このように構成した液管理装置は、第1図に示す血液
浄化装置に適用することにより、補充液ポンプの自動制
御と分離された液ポンプの駆動に関する安全管理を高
めることができ、この種血液浄化装置の安全性と性能の
向上に寄与することができる。
第5図は、本発明に係る血液浄化装置の別の実施例を示
すものである。すなわち、本実施例装置は第1図に示す
血液浄化装置において、血液浄化器54の液側に透析
液供給ライン100と透析液排出ライン102をそれぞ
れ連通接続し、これら両ライン100,102に対し定
容量複式ポンプ104を接続して透析液の供給を可能に
構成したものである。この場合、液ライン60は、血
液浄化器54に接続される透析液排出ライン102の一
部に分岐接続される。その他の構成は、第1図に示す血
液浄化装置と同一であり、同一の構成部分には同一の参
照符号を付してその詳細な説明は省略する。
このように構成した本実施例装置によれば、血液透析と
血液過とを同時に行う血液過透析(hemodiafiltrat
ion)を行うことができるばかりでなく、血液過機能
を停止して、血液透析のみを行うことができる多用途血
液浄化装置として好適に使用することができる。
〔発明の効果〕
前述した種々の実施例から明らかなように、本発明によ
れば、定量ポンプからなる液ポンプの動作特性に基づ
いて算出される液量から、これに対応する理想的な時
間と共に変化する補充液の理論荷重値特性を設定し、こ
の理論荷重値特性に適合するよう補充液ラインに接続さ
れた補充液容器の荷重変化を所定のタイミングで検出す
ることによって、補充液ポンプの適正な速度設定を行う
ことにより、簡単で高精度な補充液の注入を達成するこ
とができる。
従って、本発明によれば、従来装置で必要とした液を
貯留するための容器および荷重を検出するための機構を
省略することができるため、装置の小型化と制御系の簡
略化を実現することができ、しかも低コストに製造する
ことができる。
また、液容器を省略することができることから、液
系の洗浄消毒を行う際、従来のような液容器の着脱作
業が不要となるため自動洗浄消毒が可能となり、排液処
理の容易化と共に液による汚染の危険性を防止するこ
とができる。
さらに、本発明において、液ラインは補充液ラインと
分離して独立の制御系で構成することができるため、こ
の液ラインに自動排液可能な計量容器を設け、この計
量容器内に所定量の液が貯留されるまでの時間ないし
はポンプ動作信号をカウントし、このカウント値を予め
定めた基準値と比較することによって、基準値から外れ
た場合の液量の不適正を検出し、液量が常に適正と
なるよう液ポンプの制御を行う液管理装置を設ける
ことによって、液量の安全管理と共に液量と補充液
量とのバランス調整をより一層高精度のものとすること
ができる。
以上、本発明の好適な実施例について説明したが、本発
明は前述した実施例に限定されることなく、本発明の精
神を逸脱しない範囲内において種々の設計変更をなし得
ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る血液浄化装置の一実施例を示す系
統図、第2図は本発明に係る血液浄化装置における補充
液ポンプの速度制御の原理を示す動作特性線図、第3図
は第1図に示す血液浄化装置の補充液ポンプに対する演
算制御回路の制御プログラムの一実施例を示すフローチ
ャート、第4図は本発明に係る血液浄化装置に適用し得
る液管理装置の一実施例を示す構成図、第5図は本発
明に係る血液浄化装置の別の実施例を示す系統図、第6
図は従来の血液浄化装置の一構成例を示す系統図、第7
図は従来の血液浄化装置の別の構成例を示す系統図であ
る。 10……血液ポンプ 12……血液浄化器(過器) 14……真空ライン 16……液タンク(容器) 18……液導管 19……液ポンプ 20……過膜 22……制御弁 24……混合器(エアトラップ) 26……補充液タンク(容器) 28……補充液ポンプ 30……荷重検出器 32……荷重検出器 34……比較器 36……演算器 38……比較器 40……増幅器 42……絞り機構 43……弁 44……真空制御弁 45……排液流量調節計 46……保持体 48……秤量機構 50……血液ライン 52……血液ポンプ 54……血液浄化器 56……エアトラップ 58……過膜 60……液ライン 62……液ポンプ 64……補充液ライン 66……補充液容器 68……液切検出器 70……補充液ポンプ 72……補充液加温用ヒータ 74……荷重検出器 76……演算制御回路 78……自動開閉弁 80……計量容器 82……下部センサ 84……上部センサ 86……管理回路 88……カウンタ回路 90……データラッチ回路 92……比較回路 94……情報出力回路 100……透析液供給ライン 102……透析液排出ライン 104……定容量複式ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−82672(JP,A) 特開 昭56−132961(JP,A) 実開 昭54−56998(JP,U) 特公 昭62−52587(JP,B2) 実公 昭58−39720(JP,Y2)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】血液ラインに血液ポンプを介して血液浄化
    器を設け、この血液浄化器に対し濾液ラインを接続して
    血液濾過を行うと共に前記血液ラインに補充液ラインを
    接続して補充液の注入を行うよう構成し、前記濾液ライ
    ンに濾液の定量排出を行う定量ポンプを設け、前記補充
    液ラインに補充液容器と補充液ポンプとを接続すると共
    に補充液容器の全重量を検出する荷重検出器を設けた血
    液浄化装置において、 前記定量ポンプで設定される濾液量に基づき補充液の時
    間と共に変化する理論荷重値特性と前記補充液容器の全
    重量とから所定の理論荷重値特性直線を設定し、かつ所
    定のタイミングで速度設定を行うための一定周期を設定
    してこの一定周期での理論減少荷重と初期速度とを設定
    し、補充液ポンプの駆動に際し一定周期毎に荷重検出器
    によって検出される補充液容器の荷重値変位値に基づい
    て次の一定周期での前記補充液ポンプの速度演算とその
    制御とを行う演算制御回路を設けることを特徴とする血
    液浄化装置。
  2. 【請求項2】濾液ラインに接続する定量ポンプは容積形
    定量ポンプからなり、補充液ポンプとは分離独立して制
    御するよう構成してなる請求項1記載の血液浄化装置。
  3. 【請求項3】血液浄化器に透析液供給ラインと透析液排
    出ラインとを接続し、該透析液排出ラインに濾液ライン
    を分岐接続し、血液透析、血液濾過および血液濾過透析
    を選択的に行うよう構成してなる請求項1記載の血液浄
    化装置。
  4. 【請求項4】濾液ラインに計量容器とその自動排液を行
    うための自動開閉弁を設け、前記計量容器にその計量開
    始と終了とを検知するためのセンサをそれぞれ設け、こ
    れらセンサの計量開始信号と計量終了信号とを順次入力
    して濾液量の時間的もしくは容量的数値を測定するカウ
    ンタ回路とデータラッチ回路とを設けると共にこれら回
    路により得られる測定値を基準値と比較する比較回路を
    設け、さらに前記測定値が基準値から外れた際に所要の
    情報を出力する情報出力回路を設けて濾液管理装置を構
    成してなる請求項1乃至3のいずれかに記載の血液浄化
    装置。
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