JPH0622616U - ヒンジ構造 - Google Patents

ヒンジ構造

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JPH0622616U
JPH0622616U JP5920292U JP5920292U JPH0622616U JP H0622616 U JPH0622616 U JP H0622616U JP 5920292 U JP5920292 U JP 5920292U JP 5920292 U JP5920292 U JP 5920292U JP H0622616 U JPH0622616 U JP H0622616U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一体成形において金型のゲート部が一個所
で、且つ、成形後に軸とその軸を軸支する軸受部との隙
間を最小限に抑えることができるヒンジ構造を得る。 【構成】 ヒンジ構造では、パイプ用クランク10の本
体28の軸受部32と回転体30の軸部34とを支持部
16で連結させることにより、成形時に樹脂が一個所の
ゲートから軸受部32と軸部34とへ流動され、一体成
形を行うことができる。また、成形後に軸部34あるい
は軸受部32のいずれか一方を強制的に捩じることによ
り薄肉部14が破断され、軸部34はその破断された支
持部16の破断先で回転自在に軸支される。これによ
り、軸部34とその軸部34を軸支する軸受部32との
隙間を最小限に抑えることができ、金型のゲート部を一
個所とすることもできる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、受け部とこの受け部に回転自在に軸支される軸部が一体成形される ヒンジ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、合成樹脂製のパイプを保持するパイプ用クランプやなす環等に設けられ ているヒンジ部分の構造では、軸部を軸受部に向けて押圧係入させることにより 、軸部が軸受部に嵌入されて回転自在に軸支される構造のものがある。また、一 体成形によって、ヒンジ部分の軸が軸受部に嵌入された状態で成形され回転自在 に軸支される構造のものがある。
【0003】 図7〜図9には、一体成形によるヒンジ構造が示されている。 図7に示される如く、例えば、車両のブレーキホース等のパイプを保持するパ イプ用クランプ100のヒンジ構造では、回転体110の軸104と本体108 の軸受部106とが、1組の金型を用いて1回の工程で、軸104を軸受部10 6に嵌入させた状態で成形される。
【0004】 上記のように、パイプ用クランプ100の回転体110の軸104を軸受部1 06に1回の工程で嵌入させた状態で成形するには、図9に示される金型116 を用い、本体108の軸受部106を中空筒状の突部114の外周部で、また軸 104を、中空部112で成形する必要がある。
【0005】 また、図8に示される如く、なす環118のヒンジ部120の軸受部122と 軸124とについてもパイプ用クランプ100と同様に、中空筒状の突部を有す る金型を用いて一体成形することができる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】 しかしながら、例えば、パイプ用クランプ100のヒンジ部102では、図9 に示される如く、突部114の肉厚が軸104と軸受部106との隙間となり( 図7参照)、この隙間が軸104のガタツキの原因となっていた。
【0007】 また、軸104を有する回転体110と軸受部106を有する本体108との 2成形品となるために、金型にゲート部を2箇所設ける必要があった。このため 、金型の形状が複雑となり、金型が大きくなる。
【0008】 本考案は上記事実を考慮し、一体成形において金型のゲート部が一個所で、且 つ、成形後に軸とその軸を軸支する軸受部との隙間を最小限に抑えることができ るヒンジ構造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本考案は、受け部とこの受け部に回転自在に軸支される軸部が 一体成形されるヒンジ構造であって、前記軸部を前記受け部に軸支させた状態で 前記受け部に連結し、軸部あるいは受け部のいずれか一方を捩じることにより破 断する支持部を設けたことを特徴とする。
【0010】
【作用】
請求項1記載の本考案のヒンジ構造では、受け部と軸部とを支持部で連結させ ることにより、成形品となる樹脂が一個所のゲート部から金型の型枠内へ流動す ることができ、受け部と軸部との一体成形が行われる。
【0011】 ここで、一体成形により成形された軸部あるいは受け部のいずれか一方を強制 的に捩じることにより、支持部が破断し、軸部はその破断面で回転自在に軸支さ れる。
【0012】 これにより、従来の一体成形のように軸部と受け部との間に金型の肉厚分だけ の隙間が生じず、軸部とその軸部を軸支する受け部との隙間を最小限に抑えるこ とができる。このため、軸部のガタツキを押さえることができる。
【0013】 また、受け部と軸部とが支持部により連結されるために、金型のゲート部を一 個所設けるだけでヒンジ部の一体成形が可能とされる。このため、金型の形状を 複雑にすることなく、金型の形状を簡単にすることができる。
【0014】
【実施例】
本考案のヒンジ構造の一実施例について図1〜図5に従って説明する。
【0015】 図1に示される如く、本実施例に係るヒンジ構造が適用されたパイプ用クラン プ10は、アセタール樹脂(ホモポリマー)からなる本体28と回転体30とで 構成されており、図3に示される如く、本体28に設けられた受け部としての軸 受部32と、回転体30に設けられた軸部34とが支持部16によって連結され 、一体成形されている。
【0016】 図1に示される如く、本体28の略中央部には、挟持部38が形成されており 、挟持部38には、平面状の平面部42と、この平面部42の両側に湾曲状の湾 曲部44が夫々形成されている。
【0017】 一方、回転体30には、本体28と同様に略中央部に挟持部60が形成されて いる。この挟持部60は、本体28の挟持部38と同様に平面状の平面部62と 、この平面部62の両側に湾曲状の湾曲部64が夫々形成されている。この回転 体30は、軸部34を中心として回転し、本体28と重ね合わせられるようにな っている。
【0018】 ところで、本体28と回転体30とが重ね合わされそれぞれの挟持部38と挟 持部60とによって形成される収容部には、図2に示される如く、車両のブレー キホース等のパイプ20を保持する保持部材12が嵌め込められる。この保持部 材12は、長円柱体で硬度40度のゴム材により成形されている。保持部材12 の外形は、挟持部38と挟持部60とによって形成される収容部より若干大きめ に加工され、長手方向の両端部には、収容部の開口部を覆うように、止め板22 が形成されている。
【0019】 また、両側の止め板22の間を貫通する貫通孔18が所定の間隔を有して長手 方向に沿って平行に2箇設けられており、これらの貫通孔18は、パイプ20を 保持できる大きさとされている。貫通孔18の長さ方向に沿って保持部材12の 外面から貫通孔18まで切れ込まれたスリット部26が設けられており、このス リット部26を押し広げてパイプ20を貫通孔18へ押し込めるようになってい る。
【0020】 図1に示される如く、本体28の外端部には、連結片50が立設されている。 この連結片50の先端部から矩形板状の引掛け片56が下斜め方向に弾性変形可 能に延設されている。また、回転体30の外端部には、爪片72が弾性変形可能 に立設されている。この爪片72の先端部には、三角形状の突片74が突設され ており、突片74は、本体28と回転体30とが重ね合わされた際に、引掛け片 56により係止されようになっている。
【0021】 図3、図4に示される如く、軸部34は、軸受部32の貫通孔58内に挿入さ れており、支持部16によって軸受部32に連結されている。支持部16は、貫 通孔58の内周面から軸部34へ向かって互いに対向するように突設され4点で 軸部34を支持している。また、図4に示される如く、支持部16は、略円錐体 を頂点から半分に切断された形状をしており、各支持部16の立面は、軸受部3 2の内側面32Aと同一面に形成されている。
【0022】 支持部16と軸部34との連結部分は薄肉部14とされ、軸受部32側あるい は軸部34側のいずれか一方を捩じることにより、この薄肉部14が破断するよ うに成形されている。なお、薄肉部14は、金型成形時に成形品となる樹脂が流 動可能となるように形成されている。
【0023】 次に、本実施例の作用について説明する。 本実施例のヒンジ構造では、軸受部32と軸部34とを支持部16で連結させ ることにより、成形品となる樹脂が一個所のゲート部から金型の型枠内へ流動さ れ、軸受部32と軸部34との一体成形が行われる。
【0024】 ここで、図5に示される如く、一体成形により成形された軸部34あるいは軸 受部32のいずれか一方を強制的に捩じることにより、薄肉部14に亀裂が生じ て破断状態となるとともに、軸部34はその破断された支持部16の破断面で回 転自在に軸支される。
【0025】 これにより、従来の一体成形のように軸部34と軸受部32との間には、金型 の肉厚分だけの隙間が生じず、軸部34とその軸部34を軸支する軸受部32と の隙間を最小限に抑えることができる。このため、軸部34のガタツキを押さえ ることができる。また、軸受部32と軸部34とが支持部16により連結される ために、金型のゲート部を一個所設けるだけでヒンジ部の一体成形が可能とされ る。このため、金型の形状を複雑にすることなく、金型の形状を簡単にすること ができる。
【0026】 なお、本実施例のヒンジ構造においては、図6に示されるように、軸部34と 軸受部32とを連結する支持部50を3箇所とすることもできる。従って、支持 部16の形状及び数に限定されるものでなく、成形時に樹脂が一個所のゲートか ら軸受部32と軸部34とへ流動可能とされ、成形後に軸部34あるいは軸受部 32のいずれか一方を強制的に捩じって破断された破断面で軸部34のガタツキ がほとんどない状態で回転自在に軸支できるものであればよい。
【0027】 また、本実施例のヒンジ構造においては、パイプ用クランプ10のヒンジ構造 について説明したが、これに限定されず、合成樹脂の一体成形によるヒンジ構造 であれば本考案は適用することができる。
【0028】 さらに、軸部34が軸方向に移動しないヒンジ構造であれば、逆に支持部16 の軸受部32側に薄肉部14を形成し、捩じって破断させるようにしてもよい。
【0029】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案のヒンジ構造は、一体成形において金型のゲート 部が一個所で、且つ、成形後に軸とその軸を軸支する軸受部との隙間を最小限に 抑えることができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るヒンジ構造のパイプ用クランプが
一体成形された状態を示す斜視図である。
【図2】本考案に係るヒンジ構造のパイプ用クランプが
パイプを保持した状態を示す斜視図である。
【図3】図1のパイプ用クランプのヒンジ部分を示す軸
方向から見た拡大側面図である。
【図4】図3の4−4線断面図である。
【図5】本考案に係るヒンジ構造の支持部が捩じられて
破断した状態を示す拡大断面図である。
【図6】本考案の一実施例に係るパイプ用クランプのヒ
ンジ部分の支持部が3箇所の場合を示す図3に対応する
拡大側面図である。
【図7】従来のヒンジ構造のパイプ用クランプを示す斜
視図である。
【図8】従来のヒンジ構造のなす環を示す斜視図であ
る。
【図9】図7、図8の軸と軸受部との隙間の状態を示す
要部拡大断面図である。
【符号の説明】
10 パイプ用クランプ 16 支持部 32 軸受部(受け部) 34 軸部 50 支持部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受け部とこの受け部に回転自在に軸支さ
    れる軸部が一体成形されるヒンジ構造であって、前記軸
    部を前記受け部に軸支させた状態で前記受け部に連結
    し、軸部あるいは受け部のいずれか一方を捩じることに
    より破断する支持部を設けたことを特徴とするヒンジ構
    造。
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JP2020536771A (ja) * 2017-10-10 2020-12-17 マグナ エクステリアーズ インコーポレイテッド 能動エアロシステムインモールドアセンブリのヒンジモジュール式フレーム

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