JPH06225483A - 静電誘導電源装置 - Google Patents

静電誘導電源装置

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Publication number
JPH06225483A
JPH06225483A JP5010441A JP1044193A JPH06225483A JP H06225483 A JPH06225483 A JP H06225483A JP 5010441 A JP5010441 A JP 5010441A JP 1044193 A JP1044193 A JP 1044193A JP H06225483 A JPH06225483 A JP H06225483A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
induction power
conductive wire
insulated
conductor
electrostatic induction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5010441A
Other languages
English (en)
Inventor
Chiaki Isokawa
千秋 磯川
Tetsuo Harano
哲夫 原野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SANKOOSHIYA KK
Sankosha Co Ltd
Original Assignee
SANKOOSHIYA KK
Sankosha Co Ltd
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Publication date
Application filed by SANKOOSHIYA KK, Sankosha Co Ltd filed Critical SANKOOSHIYA KK
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Abstract

(57)【要約】 【構成】送配電線5に沿って架設された絶縁導電線1に
静電誘導電力を発生させる静電誘導電源装置において、
絶縁導電線1が、複数の素線fが適宜配置された所定の
等価直径De を有する複導体Fからなるようにしたもの
である。 【効果】絶縁導電線の鉄塔より碍子で絶縁する亘長を小
さくすることができるとともに小さい絶縁導電線で大き
い電力を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、必要且つ十分な電力を
得ることができる送配電線路の静電誘導電源装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、送配電線路の送配電線と近接して
絶縁架設された導電線に誘導される静電誘導電力を、例
えば、送配電線路の補助機器である航空障害灯等の電源
として利用する静電誘導電源装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の静電誘
導電源装置は、送配電線路の鉄塔に架設された架空地線
又はこの架空地線とは別に鉄塔に架設された導電線を鉄
塔から絶縁して、この絶縁して架設された架空地線又は
導電線に送配電線から静電誘導作用により静電誘導電力
を発生させている。
【0004】ところで、送配電線と近接して絶縁架設さ
れた架空地線又は導電線の亘長を大きくするほど静電容
量が大きくなるので、静電誘導電力を大きくするために
は、絶縁架設された架空地線又は導電線の亘長を大きく
することが行われている。また、誘導線輪を絶縁架設さ
れた架空地線又は導電線と大地間に設けることにより、
上記の絶縁架設された架空地線又は導電線の亘長を見か
け上大きくし、静電誘導電力を大きくすることも行われ
ている。
【0005】上述したように、静電誘導電力は、絶縁架
設された架空地線又は導電線を架設すれば得られ、ま
た、絶縁架設された架空地線又は導電線の亘長を大きく
すれば静電誘導電力を大きくすることができる。しかし
ながら、例えば、低光度の航空障害灯の場合には、送配
電線の送電電圧或いは送電回線数等の条件により相違す
るが、一般的に1〜2スパン(隣接する鉄塔と鉄塔間を
1スパンという。)を絶縁架設された導電線とすれば所
定の静電誘導電力を得ることができたが、これより上位
光度に対応する航空障害灯に用いる場合には、低光度の
航空障害灯に比較して3〜5倍以上の静電誘導電力が必
要となり、従って、絶縁架設された導電線の亘長、即
ち、鉄塔絶縁の数は5〜6スパン以上が必要となり、理
論的には可能であっても現実的には実用化は不可能であ
る。
【0006】また、見かけ上の亘長を増大する誘導線輪
を用いると静電誘導電力を大きくすることができるが、
同時に発生電圧も高電圧となり絶縁耐圧対策や使用時の
制御等に大きな問題が生じ、限定的に使用することは可
能であっても、一般的に広範囲に使用することは不可能
である。
【0007】本発明の目的は、上述したような従来の静
電誘導電源装置が有する課題を解決し、亘長が小さい絶
縁架設された架空地線又は導電線でも大きな静電誘導電
力が得られる静電誘導電源装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、送配電線に沿って架設された絶縁導電
線に静電誘導電力を発生させる静電誘導電源装置であっ
て、絶縁導電線が、複数の素線が適宜配置された所定の
等価直径を有する複導体からなるように構成したもので
ある。
【0009】以下に、本発明の実施例について、図1〜
図4を用いて説明するが、本発明の趣旨を越えない限り
何ら本実施例に限定されるものではない。図1は静電誘
導電力を得るための概要図であり、図1において、1は
鉄塔2、2’より絶縁して架設された架空地線(架空地
線は、送配電線路を雷害から保護するために送配電線路
の上部に架設され、落雷をここに誘導して大地に流して
送配電線路を保護するもので、この架空地線を避雷の役
目を損なうことなく絶縁するものである。)又は架空地
線とは別に絶縁して架設された導電線(以下、単に、こ
のような架空地線或いは導電線を「絶縁架設された導電
線」或いは「絶縁導電線」ともいう。)であり、3、
3’は架空地線或いは導電線を鉄塔2、2’から絶縁し
絶縁導電線1を構成するための絶縁碍子である。なお、
図1には、鉄塔2と鉄塔2’間の1スパンが絶縁された
場合が示されているが、所望の静電誘導電力の大きさに
より、適宜、絶縁されるスパン数を増減することができ
る。
【0010】図1において、4は大地であり、5は送配
電線である。また、Ccgは絶縁導電線1と送配電線5と
の間の静電容量であり、Cgbは絶縁導電線1と大地4と
の間の静電容量であり、更に、Vc は送配電線5と大地
4との間の電圧であり、Voは絶縁導電線1と大地4と
の間の静電誘導電圧である。
【0011】図2は、図1の静電誘導電源装置の等価回
路を表しており、図2(A)はその基本等価回路であ
り、また、図2(B)はその置替回路である。そして、
静電誘導電圧Vo は、Vo =Vc ×{Ccg/〔Ccg+C
gb〕}なる電圧で、Co =Ccg+Cgbなる静電容量を直
列インピーダンスとする電源が絶縁導電線1より得られ
る。よって、絶縁導電線1を太くすることにより、上記
の静電容量Co を大きくすることが可能であるが、実質
上絶縁導電線1を太くするためには、絶縁導電線1を構
成する素線自体を太くする必要があり、このため絶縁導
電線1の重量が増加することになり、従って、鉄塔2、
2’の支持強度の増強或いは既存の鉄塔或いは送配電線
等を大幅に設計変更しなければならない等の大きな問題
を惹起することになる。
【0012】ところで、上記のように素線自体を太くす
る代わりに、絶縁導電線1の等価直径を大きくすること
により静電容量Co を増加することが可能であり、これ
により静電誘導電力を大きくすることができる。
【0013】以下に、この点について図3を用いて説明
する。図3は、素線fを複数本配置して構成された複導
体Fであり、この複導体Fを図1に示されている絶縁導
電線1として使用することによって、絶縁導電線1の等
価直径De を大きくすることができ、従って、静電容量
Co を増加させ、また、絶縁導電線1の亘長を小さくす
ることができる。
【0014】図3(A)は素線fを3本一直線状に配置
して構成した複導体Fであり、図3(B)は略正方形の
角部に、それぞれ、4本の素線fを配置して構成した複
導体Fであり、また、図3(C)は略正六角形の角部
に、それぞれ、6本の素線fを配置して構成した複導体
Fである。図3において、一点鎖線で示されている円
は、それぞれ、複数本の素線fで構成された複導体Fの
等価直径De を表している。勿論、素線fの本数或いは
配置構造は、図3に示されているものに何ら限定される
ものではなく、必要に応じて適宜選択できるものであ
る。
【0015】なお、素線間距離Sを略等間隔にすること
により、素線f相互の影響が少なくなり、静電容量Co
の低下を抑えることができる。特に、一直線状に配置し
た素線fからなる複導体Fの場合には、素線間距離Sが
略等しいときが誘導電圧が等しく誘導されるので最も大
きな電力が得られる。
【0016】例えば、半径10.5mmの素線f、3本
を1mの間隔で一直線状に配置し複導体Fを構成した場
合には、複導体Fは半径255mm(直径510mm)
の素線に等価であり、また、これを10mの間隔とする
と半径1186mmの素線に等価となる。また、半径1
0.5mmの素線f、3本を1m間隔で略正三角形状に
配置し複導体Fを構成した場合には、複導体Fは半径2
19mm(直径438mm)の素線に等価である。更
に、半径10.5mmの素線f、6本を1m間隔で略正
六角形状に配置し複導体Fを構成した場合には、複導体
Fは半径535mm(直径1070mm)の素線に等価
である。
【0017】また、図4は、素線間距離Sと等価直径D
e との関係図であり、図4においてイ、ロ、ハ、ニの曲
線は、複導体Fを構成する素線の本数がイ、ロ、ハ、ニ
の順に増えていること、即ち、複導体Fを構成する素線
の本数がイ<ロ<ハ<ニの関係にあることを示してい
る。図4から、複導体Fを構成する素線の本数及び素線
間距離Sの増加に伴って静電容量Co が増大することが
わかる。なお、図4において、右上がりの直線は静電容
量Co を、また、右下がりの直線はリアクタンスXcoを
表している。
【0018】なお、上記の説明においては、負荷の一例
として航空障害灯について述べたが、何ら航空障害灯に
限定されるものではなく、送配電線路に併架されている
光ファイバ等の増幅器等の電気負荷等に使用できること
は言うまでもない。
【0019】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0020】絶縁導電線の鉄塔より碍子で絶縁する亘長
が小さくても大きい電力を得ることができる。
【0021】静電誘導電力が大きくなっても、発生電圧
が高電圧となることがないので絶縁耐圧対策や使用時の
制御等に何ら変化がない。
【0022】素線の線間距離を大きくするだけで等価直
径を大きくすることができ、且つ、素線の本数の増加と
相まって静電容量を大きくすることができ、静電容量に
比例して静電誘導電力が大きくできる。
【0023】絶縁導電線の亘長が小さくできるので、所
定スパン間で多くの電源数が取れ、その分、負荷の数を
増加することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は静電誘導電力を得るための概要図であ
る。
【図2】図2は図1の静電誘導電源装置の等価回路であ
る。
【図3】図3は素線を複数本配置した複導体である。
【図4】図4は素線間距離Sと等価直径De との関係図
である。
【符号の説明】
1・・・・・・・・絶縁導電線 2、2’・・・・・鉄塔 3、3’・・・・・碍子 4・・・・・・・・大地 5・・・・・・・・送配電線 f・・・・・・・・素線 F・・・・・・・・複導体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送配電線に沿って架設された絶縁導電線に
    静電誘導電力を発生させる静電誘導電源装置であって、
    該絶縁導電線が複数の素線が適宜配置された所定の等価
    直径を有する複導体からなることを特徴とする静電誘導
    電源装置。
JP5010441A 1993-01-26 1993-01-26 静電誘導電源装置 Pending JPH06225483A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5010441A JPH06225483A (ja) 1993-01-26 1993-01-26 静電誘導電源装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5010441A JPH06225483A (ja) 1993-01-26 1993-01-26 静電誘導電源装置

Publications (1)

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JPH06225483A true JPH06225483A (ja) 1994-08-12

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ID=11750247

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5010441A Pending JPH06225483A (ja) 1993-01-26 1993-01-26 静電誘導電源装置

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