JPH06225328A - 被写体抽出装置 - Google Patents

被写体抽出装置

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JPH06225328A
JPH06225328A JP1173293A JP1173293A JPH06225328A JP H06225328 A JPH06225328 A JP H06225328A JP 1173293 A JP1173293 A JP 1173293A JP 1173293 A JP1173293 A JP 1173293A JP H06225328 A JPH06225328 A JP H06225328A
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JP
Japan
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signal
subject
video signal
circuit
processing
Prior art date
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Application number
JP1173293A
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English (en)
Inventor
Ryushi Nishimura
龍志 西村
Mayuko Yamamoto
真愉子 山本
Takuya Imaide
宅哉 今出
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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  • Processing Of Color Television Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 映像信号から簡単に被写体抽出を行なうこと
ができるようにする。 【構成】 YC信号生成回路4からの輝度信号と色差信
号とは、被写体抽出回路15において、加工回路8でこ
れら輝度信号と色差信号での被写体部分に対する所定の
処理がなされ、また、加工回路8で同じく背景部分に対
する所定の処理がなされる。2値化回路10,11,1
2には、マイコン17により、夫々被写体抽出条件が設
定されており、これら輝度信号と色差信号でのかかる被
写体抽出条件を満たす信号部分を被写体部分とみなして
“H”となる2値信号を生成出力する。これら2値化回
路10,11,12の出力信号はキー信号生成回路13
で合成されて被写体部分全体の領域を示すキー信号が形
成される。セレクタ14は、キー信号が“H”のとき、
加工回路8の出力信号の被写体部分を選択し、キー信号
が“L”のとき、加工回路9の出力信号の背景部分を選
択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特殊効果用装置等に用
いられる被写体抽出装置に係り、特に、入力映像信号の
被写体部分を抽出して、該被写体部分とこれ以外の背景
部分とを個別に処理する被写体抽出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、映像信号の被写体部分を抽出する
装置としては、例えば特公平4ー3155号公報に記載
されるように、クロマキー装置が知られている。クロマ
キー装置では、単一色の背景部分を色信号から抽出する
ことにより、被写体部分と背景部分とを分離する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の装
置では、被写体部分を抽出するためには、単一色の背景
が必要があり、このため、スタジオ等限られた環境でし
か使用することができないという問題があった。
【0004】また、照度が変化したときや背景に影がで
きたとき等では、安定した被写体抽出を行なうことが難
しいという問題があった。
【0005】本発明の第1の目的は、かかる問題を解消
し、撮影環境にかかわらず、簡単に映像信号の被写体部
分を抽出できるようにした被写体抽出装置を提供するこ
とにある。
【0006】また、本発明の第2の目的は、照度が変化
しても、安定した被写体抽出を可能とした被写体抽出装
置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明は、入力映像信号に互いに異なる信号
処理を加える複数の加工手段と、予め抽出条件が設定さ
れ該入力映像信号の該抽出条件を満たす信号部分とそれ
以外の部分とでレベルが異なる2値信号を生成する複数
の2値化手段と、これら2値化手段の出力信号を合成し
て映像信号の被写体部分全体の領域を示す示すキー信号
を生成する手段と、該キー信号に応じて該加工手段の出
力信号を選択的に出力する手段とで構成される。
【0008】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明は、前記入力信号の色差信号が輝度信号Yで規格
化された信号を生成する手段を設け、この規格化された
信号と輝度信号とから前記キー信号を生成するように構
成する。
【0009】
【作用】複数の2値化手段は、以下のようにして、被写
体の各部を抽出する。被写体は複雑な形や色,輝度を持
っていても、一定範囲の輝度、色相、色飽和度を持った
部分に分けることができる。そこで、夫々の2値化手段
において、輝度信号と色差信号について上下2つの閾値
を設定し、夫々が同時にこれら上下の閾値の間にある場
合に“H”(ハイレベル)、そうでない場合に“L”
(ロ−レベル)となる2値信号を生成する。これによ
り、映像信号の被写体の各部を抽出できる。そして、2
値化手段の出力信号は被写体の各部に対応しているの
で、それらを合成することにより、被写体部分全体を示
すキー信号を生成することができる。
【0010】上記選択手段は、得られたキー信号を基に
して、被写体部分と背景部分毎に、入力映像信号と入力
映像信号に加工を加えた信号、あるいは、別の外部映像
信号を選択的に出力する。
【0011】また、輝度信号で規格化された色信号を2
値化することにより、輝度や照度の変化が色信号に影響
を与えないことになり、被写体や周囲の物体が動いたと
きに生じる輝度変化や照度変化に対して、安定した被写
体部分の抽出が可能となる。
【0012】
【実施例】本発明の実施例を図面を用いて説明する。図
1は本発明による被写体抽出装置の一実施例を示すブロ
ック図であって、1はレンズ、2はCCDタイプの撮像
素子、3はA/D(アナログ/ディジタル)変換回路、
4はY/C(輝度/色差)信号生成回路、5はエンコ−
ダ、6はD/A(ディジタル/アナログ)変換回路、
8,9は加工回路、10〜12は2値化回路、13はキ
−信号生成回路、14はセレクタ、15は被写体抽出
部、17はマイクロコンピュータ(以下、マイコンとい
う)である。
【0013】同図において、レンズ1を介して入射され
た被写体(図示せず)からの光により、撮像素子2の受
光部に被写体像が結像し、撮像素子2はこの被写体像を
光電変換して被写体像を表わす電気信号を出力する。こ
の電気信号は、A/D変換回路3でディジタル信号に変
換された後、Y/C信号生成回路4に供給されてディジ
タルの輝度信号Yinと色差信号Cinとが生成される。こ
れら輝度信号Yinと色差信号Cinとは被写体抽出部15
に供給される。
【0014】被写体抽出部15では、これら輝度信号Y
inと色差信号Cinとが夫々加工回路8,9と2値化回路
10〜12とに供給される。2値化回路10〜12は、
夫々マイコン17で条件づけられる輝度範囲や色相範
囲,色飽和度範囲の夫々に同時に含まれる映像信号の信
号部分を被写体部分とみなし、この被写体部分で“H”
となる2値信号を出力する。これら2値化回路10〜1
2毎にマイコン17によって設定される抽出条件は異な
っており、夫々から被写体部分で“H”となる2値信号
が出力される。これら2値化回路10〜12からの2値
信号はキ−信号生成回路13で合成され、2値化回路1
0〜12で被写体部分とみなされる部分で“H”となる
2値のキ−信号が生成される。
【0015】加工回路8,9は夫々輝度信号Yinと色差
信号Cinに所定の加工処理を施す。加工処理の一例とし
ては、輝度信号Yinのレベルを変化させたり、色相や色
飽和度を変化させたりすることができるようにしたもの
がある。これら加工回路8,9の出力信号はセレクタ1
4に供給され、キー信号生成回路13からのキ−信号の
レベルに応じていずれか一方が選択される。セレクタ1
4から出力される輝度信号と色差信号とは、キー信号の
“H”期間に選択される被写体部分とみなされる部分と
これ以外の背景部分とみなされる部分とで、加工回路
8,9により、異なる加工処理がなされている。
【0016】このセレクタ14の出力信号が被写体抽出
部15の出力信号であり、エンコ−ダ5に供給されてN
TSC等の規格に基づく映像信号が生成される。この映
像信号はD/A変換回路6でアナログ信号に変換され、
出力端子7から出力される。
【0017】図2は図1における2値化回路10〜12
の一具体例を示すブロック図であって、18は軸変換回
路、19は比較回路、20は掛算回路、21はアンドゲ
ート、22,23は入力端子である。
【0018】同図において、入力端子22からは輝度信
号Yinが、入力端子23からは色差信号Cinが夫々入力
される。色差信号Cinは2つの色差信号R−Y(以下、
Crという),B−Y(以下、Cbという)の順次信号と
なっている。この2値化回路では、一定範囲の色相,色
飽和度及び輝度を持った信号部分を抽出し、この信号部
分を示す2値化信号を生成する。
【0019】この抽出範囲を定める各パラメ−タは、マ
イコン17(図1)から軸変換回路18や比較回路1
9,掛算回路20に設定される。軸変換回路18に設定
されるパラメータは、抽出される色相範囲の中心角をθ
としたときのsinθ,cosθである。また、比較回路19
に設定されるパラメータは抽出される輝度範囲と色飽和
度を決めるものであって、その輝度範囲の下限値Y1と
上限値Y2、及び色飽和度範囲の下限値C1と上限値C2
である。さらに、掛算回路20に設定されるパラメータ
は、抽出される色相範囲を示すtanΔである。
【0020】以上のパラメータを、2値化回路による抽
出範囲をベクトルスコ−プ表示に対応する色差平面上に
示した図3により、説明する。
【0021】図3において、横軸がCb信号を、縦軸が
Cr信号を夫々表わしており、また、中心からの距離が
色飽和度を、角度が色相を夫々表わしている。かかる色
差平面において、斜線を施した部分が上記の抽出領域A
である。
【0022】かかる色差平面はCb/Cr座標系をなして
いるが、図2の軸変換回路18は、かかるCb/Cr座標
系をCx/Cy座標系に変換するものである。このCx/
Cy座標系は、直交する座標軸Cx,Cyの交点、即ち原
点はCb/Cr座標系の交点と一致するが、座標軸Cx,
Cyの一方(ここでは、座標軸Cx)が抽出領域の中心を
通る。ここで、この座標軸Cxと座標軸Cbとのなす角度
が上記のθであり、従って、軸変換回路18はCb/Cr
座標系を、原点を中心として、角度θだけ回転させるも
のである。Cb/Cr座標系とCx/Cy座標系との間の関
係は、 Cx=Cr・sinθ + Cb・cosθ ……(1) Cy=Cr・cosθ − Cb・sinθ ……(2) の演算によって表わされる。
【0023】図2において、軸変換回路18は、かかる
式(1),(2)の演算を行ない、CxとCyの絶対値|
Cy|とを出力する。掛算回路20は軸変換回路18から
出力されるCxにtanΔを掛算し、Cx・tanΔを出力す
る。このCx・tanΔは図3の抽出領域Aの座標軸Cy方
向の範囲を決めるものであり、マイコン17(図1)に
よってtanΔが設定される。比較回路19では、マイコ
ン17により、入力映像信号の抽出領域の輝度範囲を決
めるパラメータY1,Y2と、図3に示す抽出領域Aの座
標軸Cx方向の範囲、即ち色飽和度範囲を決めるパラメ
ータC1,C2とが設定される。なお、抽出領域Aの座
標軸Cx方向の範囲、即ち色相範囲を決めるパラメータ
は、掛算回路20で得られるCx・tanΔである。につい
て、マイコン17から入力されたパラメ−タとの比較を
行なう。比較回路19は、かかるパラメータをもとに、 Y1<Yin<Y2 ……(3) C1<Cx <C2 ……(4) |Cy|<Cx・tanΔ ……(5) の比較判定を行なう。
【0024】式(3)は輝度信号Yinのうちの上記抽出
領域の輝度範囲に含まれる信号部分を示すものであり、
かかる信号部分では、比較回路19が“H”の判定信号
a1を出力する。また、式(4)は色差信号Cinのうち
の抽出領域Aの色飽和度範囲内に含まれる信号部分を示
すものであって、かかる信号部分では、比較回路19が
“H”の判定信号a2を出力する。式(4)は色差信号
Cinのうちの抽出領域Aの色相範囲内に含まれる信号部
分を示すものであって、かかる信号部分では、比較回路
19が“H”の判定信号a3を出力する。かかる判定信
号a1,a2,a3はアンドゲート21に供給され、こ
れらが同じに“H”のときのみ、“H”の2値化信号a
が得られる。即ち、かかる2値化回路により、色相,色
飽和度が図3の抽出領域Aに含まれ、かつ輝度信号Yin
が上記式(3)を満たす範囲にある映像信号の信号部分
を示す2値化信号が2値化回路で生成されることにな
る。
【0025】図1においては、かかる2値化回路が3
つ、即ち2値化回路10,11,12が設けられてお
り、抽出したい被写体の図3に示すような抽出領域をほ
ぼ等しい3つの領域に分割し、夫々の分割領域を2値化
回路10,11,12毎に割り当てて夫々毎の信号部分
を抽出できるようにしている。なお、夫々の分割領域に
対する輝度範囲は、同一であってもよいし、異なってい
てもよい。
【0026】2値化回路10,11,12から出力され
る2値化信号は、キー信号生成回路13に供給される。
このキー信号生成回路13は、通常、オア回路で構成さ
れており、2値化回路10,11,12から出力される
2値化信号のいずれか1つでも“H”となるときに
“H”となるキー信号が生成される。このキー信号は、
それが“H”であるときには、抽出したい被写体の抽出
条件を満たす信号部分を表わしている。
【0027】なお、被写体の抽出条件を満たすような領
域が背景にも存在する場合があり、このような場合に
は、2値化回路10,11,12の出力信号から被写体
以外の部分を削除する必要が生じることもある。このた
めに、キー信号生成回路13において、これら2値化回
路10,11,12の出力信号をオア演算する前あるい
は後で、逐次成長法等の処理を行なってもよい。この逐
次成長法に関しては、例えば特願平2ー325643号
公報に記載されている。
【0028】また、図1では、3つの2値化回路10,
11,12を設けたものとしているが、これ以外の任意
の個数であってもよいことはいうまでもない。
【0029】図4は図1における加工回路8,9の一具
体例を示すブロック図であって、25〜28は掛算回
路、29,30は加算回路、31,32は入力端子、3
3,34は出力端子、35,36は入力端子である。
【0030】同図において、入力端子31からは輝度信
号Yinが入力され、また、入力端子35からは、マイコ
ン17により、置換信号Ysetが入力される。この輝度
信号Yinは掛算回路25で係数(1−ψy)が掛算さ
れ、置換信号Ysetが掛算回路26で係数ψyが掛算され
て、夫々加算回路29で加算される。従って、出力端子
33には、輝度信号Yinと置換信号Ysetとが係数ψyで
決まる比率で加算されてなる輝度信号 (1−ψy)・Yin+ψy・Yset が得られる。このようにして、入力輝度信号Yinはマイ
コン17によって設定される任意の輝度レベルに置き換
えられる。
【0031】また、入力端子32からは色差信号Cinが
入力され、また、入力端子36からは、マイコン17に
より、置換信号Csetが入力される。この色差信号Cin
は掛算回路27で係数(1−ψy)が掛算され、置換信
号Csetが掛算回路28で係数ψyが掛算されて、夫々加
算回路30で加算される。従って、出力端子34には、
色差信号Cinと置換信号Csetとが係数ψyで決まる比率
で加算されてなる色差信号 (1−ψy)・Cin+ψy・Cset が得られる。このようにして、入力色差信号Cinはマイ
コン17によって設定される任意の色相,色飽和度の色
差信号に置き換えられる。
【0032】以上のように、図1における加工回路8,
9では、夫々、色差信号Cinが任意の色相と飽和度を持
った色差信号に、また、輝度信号Yinが任意の輝度レベ
ルの輝度信号に変換される。
【0033】以上の被写体抽出部15の動作を、具体例
として、図5に示す画像が入力された場合について説明
する。なお、同図(A)は被写体抽出部15の入力映像
信号が表わす画像とし、同図(B)はその出力映像信号
が表わす画像とする。
【0034】いま、図5(A)に示す画像(以下、画像
(A)という)において、花を被写体として抽出し、そ
れ以外の部分を消去して背景となる空の青に置き換えた
いものとする。花は葉の部分と花びらの部分からなり、
花びらは、さらに、赤い部分と黄色い部分からなるもの
とする。
【0035】図1の2値化回路10は黄色い花びら部分
を、2値化回路11は赤い花びら部分を、2値化回路1
2は緑の葉の部分を夫々抽出して2値化するように、マ
イコン17によって夫々2値化条件が設定される。この
とき、画像(A)の色差信号の色差平面上の分布が図6
に示すものとすると、例えば、図6の黄色に対応する部
分を示すパラメ−タC1,C2及びΔ,θを2値化回路1
0の抽出条件として設定する。同様にして、2値化回路
11,12についても、赤い花びら部分,緑の葉の部分
を抽出できるように、パラメータを設定する。かかる抽
出条件が設定された2値化回路10〜12からの2値信
号をキー信号生成回路で合成して得られるキー信号が、
花の部分のみで“H”、それ以外の背景部分で“L”と
なる2値の信号である。
【0036】一方、加工回路8が入力映像信号の被写体
部分を処理するものとし、加工回路9が入力映像信号の
背景部分を処理するものとすると、被写体部分である花
の部分をそのまま表示し、それ以外の背景部分を青色一
色で表示する場合、加工回路8は入力映像信号をそのま
ま出力し、加工回路9は青色一色を表わす映像信号に加
工する。このために、加工回路8では、図4において、
係数ψy,φcをともに0とし、加工回路9では、図4に
おいて、入力端子35から置換信号Ysetとして適当な
一定レベルの輝度信号を、入力端子36から置換信号C
setとして青色を表わす色差信号を夫々入力し、係数ψ
y,φcをともに1とする。
【0037】図1のセレクタ14では、上記のキ−信号
が“H”のとき、つまり花の部分で加工回路8の出力映
像信号を選択し、花以外の背景部分で加工回路9の出力
映像信号を選択する。これにより、図5(B)に示すよ
うに、一定輝度の青色の背景に花が描かれた画像が得ら
れる。
【0038】以上のように、この実施例によれば、背景
となる画面を予め用意する必要がなく、簡単に被写体部
分と背景部分とを分離できて、これら背景部分や被写体
部分の加工処理を行なうことができる。
【0039】図7は本発明による被写体抽出装置の他の
実施例を示すブロック図であって、37はC÷Y信号生
成回路であり、図1に対応する部分には同一符号をつけ
て重複する説明を省略する。
【0040】同図において、この実施例では、C÷Y信
号生成回路37で色差信号Cinを輝度信号Yinで割算し
て規格化し、このC÷Y信号生成回路37の出力信号
を、色差信号Cinの代りに、2値化回路10〜12に供
給する。このため、図1に示した実施例では、図3に示
したように、色差平面上で被写体抽出を行なったが、こ
の実施例では、輝度で規格化した色差平面で被写体抽出
を行なうことになる。これにより、以下に説明するよう
に、照度の変化があっても、安定に被写体部分を抽出す
ることができる。
【0041】色差信号Cr,Cbは、夫々およそ以下に示
す式で表わすことができる。 Cr= 0.7R−0.6G−0.1B ……(6) Cb=−0.3R−0.6G+0.9B ……(7) 但し、これら式(6),(7)において、R,G,Bは
夫々赤,緑,青の原色信号である。
【0042】いま、反射率のR,G,B成分がRr,G
r,Brで表わされる物体に、R,G,B成分が夫々lの
白色光が照射された場合、この物体からの反射光はRr
・l,Gr・l,Br・lとなる。このとき、ビデオカメ
ラから出力される色差信号Cr,Cbは、 Cr= (0.7Rr−0.6Gr−0.1Br)・l……(8) Cb=(−0.3Rr−0.6Gr+0.9Br)・l……(9) となる。このとき、照度が変化すると、Cr,Cbはlに
比例して変化する。色差信号Cr,Cbの比Cr/Cbは一
定であるから、色相の変化はないが、飽和度はlに比例
して変化する。従って、照度が変化したとき、安定した
被写体抽出ができなくなる場合が生じる。
【0043】そこで、この実施例では、色差信号Cr、
Cbを輝度信号Yで割算して規格化する。輝度信号Yは Y=(0.3Rr+0.6Gr+0.1Br)・l ……(10) で表わされるから、規格化された色差信号は Cr/Y=(0.7Rr−0.6Gr−0.1Br) /(0.3Rr+0.6Gr+0.1Br)……(11) Cb/Y=(−0.3Rr−0.6Gr+0.9Br) /(0.3Rr+0.6Gr+0.1Br)……(12) となってlの成分がないから、照度が変化しても、変化
しない。
【0044】以上説明したように、この実施例において
は、輝度信号で規格化した色差平面上で色の抽出を行な
うので、照度や輝度が変化しても、安定した被写体抽出
が可能となる。
【0045】図8は本発明による被写体抽出装置のさら
に他の実施例を示すブロック図であって、38は外部入
力端子、39はY/C分離回路、40はA/D変換回
路、41はメモリであり、図2に対応する部分には同一
符号をつけて重複する説明を省略する。
【0046】同図において、この実施例では、セレクタ
14に外部入力端子38から入力された外部映像信号が
供給され、図1の実施例で説明したようにして抽出され
た被写体部分以外の背景部分を、セレクタ14により、
この外部映像信号と置き換えることができるようにする
ものである。
【0047】また、図2での加工回路9の代りにメモリ
41が設けられ、Y/C信号生成回路4からの映像信号
の所望の1画面をメモリ36に記録し、この1画面を背
景として用いることができる。これは、例えば撮像素子
2で予め背景として望ましい画面を撮像してメモリ41
に記憶しておき、その後、撮像素子2で所望の被写体を
撮像するとき、このメモリ41に記憶されている画面を
背景として用いる。
【0048】図9は本発明による被写体抽出装置のさら
に他の一実施例を示すブロック図であって、42は記録
回路、43aは記録ヘッド、43bは再生ヘッド、44
は記録媒体、45は再生回路であり、前出図面に対応す
る部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
【0049】同図において、この実施例は、ビデオテ−
プ等の記録媒体44に撮像素子2で撮像された映像信号
を記録再生できる構成となっており、再生信号から被写
体抽出を行なうことができる。撮像素子2の出力信号が
供給されるYC信号再生回路4で生成された輝度信号と
色差信号は、記録回路42で記録方式に応じたフォ−マ
ットの信号に変換された後、記録ヘッド43によって記
録媒体44に記録される。この際には、ディジタル記録
であってもアナログ記録であってもよい。再生ヘッド4
3bによって記録媒体44から再生された輝度信号と色
差信号は、再生回路45で処理された後、被写体抽出部
15に供給され、先の実施例と同様の処理がなされる。
【0050】この実施例では、一旦記録した信号で被写
体抽出を行なえるので、背景を置き換えたり、背景と被
写体に個別の処理を加えたりする等の操作を記録媒体の
再生時や編集時に行なえるという効果がある。
【0051】なお、以上説明した実施例では、加工回路
の例として、任意の信号レベルに置き換える場合を示し
たが、輪郭強調を行なったり、ぼかしたり、あるいは拡
大縮小等の加工処理を行なってもよい。また、加工回路
や2値化回路とキー生成回路の数を増やすことにより、
さらに複雑な処理を行なうこともできる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
複数の2値化手段によって被写体の各部分を抽出できる
ので、特別な背景を用いなくても、容易に映像信号から
被写体を抽出することができる。
【0053】また、輝度信号で規格化した色平面で2値
化を行なうことにより、照度変化があっても、安定した
被写体抽出を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による被写体抽出装置の一実施例を示す
ブロック図である。
【図2】図1における2値化回路の一具体例を示すブロ
ック図である。
【図3】図2に示した2値化回路での色抽出範囲を示す
色度図である。
【図4】図1における加工回路の一具体例を示すブロッ
ク図である。
【図5】図1に示した被写体抽出回路の入力画像と出力
画像との一例を示す図である。
【図6】図5に示した画像の被写体部分の色度分布を示
す色度図である。
【図7】本発明による被写体抽出装置の他の実施例を示
すブロック図である。
【図8】本発明による被写体抽出装置のさらに他の実施
例を示すブロック図である。
【図9】本発明による被写体抽出装置のさらに他の実施
例を示すブロック図である。
【符号の説明】
2 撮像素子 4 YC(輝度、色差)信号生成回路 8,9 加工回路 10〜12 2値化回路 13 キ−信号生成回路 14 セレクタ 15 被写体抽出回路 37 C÷Y信号生成回路 38 外部入力端子 39 Y/C分離回路 40 A/D変換回路 41 メモリ 43a 記録ヘッド 43b 再生ヘッド

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め抽出条件が設定され、入力映像信号
    の該抽出条件を満たす信号部分とそれ以外の信号部分と
    で異なるレベルの2値信号を発生する複数の2値化手段
    と、 該複数の2値化手段から出力される2値信号を合成し、
    該入力映像信号の被写体領域を示すキー信号を生成する
    手段と、 該入力映像信号に異なる信号加工処理を加える複数の加
    工手段と、 該キー信号に応じて該複数の加工手段の出力映像信号を
    選択し出力する選択手段とからなることを特徴とする被
    写体抽出装置。
  2. 【請求項2】 入力映像信号の色信号が該入力映像信号
    の輝度信号で規格化された信号を生成する手段と、 予め抽出条件が設定され、該規格化された信号と該輝度
    信号の該抽出条件を満たす信号部分とそれ以外の信号部
    分とで異なるレベルの2値信号を発生する複数の2値化
    手段と、 該複数の2値化手段から出力される2値信号を合成し、
    該入力映像信号の被写体領域を示すキー信号を生成する
    手段と、 該入力映像信号に異なる信号加工処理を加える複数の加
    工手段と、 該キー信号に応じて該複数の加工手段の出力映像信号を
    選択し出力する選択手段とからなることを特徴とする被
    写体抽出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 外部映像信号が前記選択手段に供給され、 前記選択手段は、該キー信号に応じて該外部映像信号を
    選択し出力することを特徴とする被写体抽出装置。
  4. 【請求項4】 請求項1,2または3において、 1画面分の映像信号を記憶するメモリを設け、 前記選択手段は、該キー信号に応じて該メモリすから繰
    り返し読み出される該1画面分の映像信号を選択し出力
    することを特徴とする被写体抽出装置。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3または4において、 前記入力映像信号は、撮像素子の出力信号を信号処理回
    路で処理して得られた映像信号であることを特徴とする
    被写体抽出装置。
  6. 【請求項6】 請求項1,2,3または4において、 前記入力映像信号は、記録媒体から再生された映像信号
    であることを特徴とする被写体抽出装置。
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