JPH0622530Y2 - 軽金属製シリンダブロックの鋳造装置 - Google Patents

軽金属製シリンダブロックの鋳造装置

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JPH0622530Y2
JPH0622530Y2 JP16879688U JP16879688U JPH0622530Y2 JP H0622530 Y2 JPH0622530 Y2 JP H0622530Y2 JP 16879688 U JP16879688 U JP 16879688U JP 16879688 U JP16879688 U JP 16879688U JP H0622530 Y2 JPH0622530 Y2 JP H0622530Y2
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JP
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casting
cylinder block
mold
pin
insert
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JP16879688U
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JPH0293059U (ja
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在忠 柴田
近藤  誠
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Mazda Motor Corp
Hiroshima Aluminum Industry Co Ltd
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Hiroshima Aluminum Industry Co Ltd
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  • Insertion Pins And Rivets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、軽金属製のエンジンシリンダブロックの鋳造
装置に関し、さらに詳しくは、V型エンジンの軽金属製
のシリンダブロックのクランクシャフト軸受部にジャー
ナルインサートを鋳ぐるむ鋳造装置に関するものであ
る。
(従来の技術) 自動車等に組み込まれるエンジンにおいては、その軽量
化を図る目的から、エンジンのシリンダブロックをアル
ミニウム合金等に代表される軽金属を用いて鋳造するこ
とが知られている。この場合には、シリンダブロックの
クランクシャフト軸受部の耐久性および強度が不十分と
なる。そのために、この部分に、鋳鉄製のジャーナルイ
ンサートを鋳ぐるむ構造が採用されている。例えば、実
開昭58−136609号公報には、クランクシャフト
の軸受部にジャーナルインサートを鋳ぐるんだ構成の軽
合金製のシリンダブロックが開示されている。
(考案が解決しようとする課題) ここに、このようにジャーナルインサートを鋳ぐるむ場
合には、シリンダブロックの鋳造型内にジャーナルイン
サートを正確に位置決めする必要がある。また、このジ
ャーナルインサートによって構成されるクランクシャフ
トの軸受部に潤滑油を供給するオイル通路を、巣などの
発生を伴うことなく好ましい状態に形成することが必要
である。
本考案の目的は、V型エンジンのシリンダブロックに鋳
ぐるまれるジャーナルインサートの位置決めを確実にで
き、しかもクランクシャフト軸受部の潤滑用オイル通路
を好適に形成することが可能となった鋳造装置を実現す
ることにある。
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するために、本考案は、V型エンジン
の軽金属製シリンダブロックのクランクシャフト軸受部
に、オイル孔およびボルト孔が形成されたジャーナルイ
ンサートを鋳ぐるむ鋳造装置において、その鋳造型に、
前記ジャーナルインサートの前記オイル孔に連通するク
ランクシャフト軸受部潤滑用のオイル通路をシリンダブ
ロック内に形成するための鋳抜きピンが配置されてい
る。さらに、鋳造型には、ジャーナルインサートのボル
ト孔に挿通可能な位置決め用ピンが配置されている。そ
して、ジャーナルインサートは、前記オイル孔に前記鋳
抜きピンが貫通し、前記ボルト孔内に前記位置決め用ピ
ンが挿通した状態で、鋳造型内に配置されるようになっ
ている。
(実施例) 以下に、図面を参照して本考案の実施例を説明する。
第1図は本例のシリンダブロックの鋳造装置の鋳型断面
図である。第2図は第1図の鋳型装置の固定鋳型の図で
あり、第3図は本例において用いたジャーナルインサー
トを示す図である。
本例によって鋳造されるシリンダブロックの形状は、第
4図ないし第6図に示してある。
まず、第4図ないし第6図を参照して、本例によって鋳
造されるシリンダブロックの全体構造を説明する。本例
のシリンダブロック1は、V型の6気筒エンジンを構成
するものであり、各気筒2a〜2gは二列に配列され、
一方の列の各気筒2a〜2cは、他方の列の各気筒2e
〜2gに対して僅かに列方向にずれた状態に配列されて
いる。第6図には第4図のVI−VI線で切断した部分の断
面を示してある。この図から分かるように、左右のバン
クの気筒2a、2fのシリンダボアの間に位置するシリ
ンダブロックの部分1aには、各バンクの方向に向けて
潤滑油供給用のオイルギャラリー3が形成されており、
このギャラリー3から下方向に向けて垂直に、軸受部潤
滑用のオイル通路4が形成されている。このオイル通路
4の下端は、このシリンダブロック1に鋳ぐるまれたジ
ャーナルインサート5に形成されたオイル孔5aに接続
している。
次に、第3図に示すように、上記のジャーナルインサー
ト5は、全体として半円形状をした鋳鉄からなる鋳造品
である。このインサートの両端には、半径方向の外方に
延びる連結用フランジ5bが形成されており、これらの
フランジ5bには、取り付け用のボルト孔5cが形成さ
れており、エンジン組み立て時には、他方の半円形のジ
ャーナルを取り付けて、クランクシャフトの軸受部を構
成するようになっている。また、上述したようにジャー
ナルインサート5の半円形状をした本体の中央位置に
は、半径方向に向けて貫通したオイル孔5aが形成され
ており、そのオイル孔5aの外周縁部分には、環状のボ
ス5dが形成されている。また、ジャーナルインサート
5の内周面には、円周方向に向けてオイル溝5eが形成
されている。
次に、第1図ないし第2図を参照して、上述したシリン
ダブロック1を鋳造するための鋳造装置の鋳型の構造を
説明する。第1図には、第6図に示す気筒2aの側の部
分に対応する鋳造型の断面を示す。この断面図を参照し
て説明すると、鋳造型11は、縦割りに分割された固定
型12と、図面上側に配置された可動型13とから構成
されている。可動型13は、左右の水平方向に往復移動
する水平可動型14と、気筒の軸線方向に沿って斜め方
向に向けて往復移動可能な斜め可動型15と、水平可動
型14と直交する水平方向に向けて移動する可動型16
からなっている。上記の斜め可動型15は、油圧シリン
ダ151によって移動されるロッド152を有し、その
先端には、気筒のシリンダボアーを形成するためのボア
ーインサート(シリンダライナー)153が保持されて
いる。
上記の固定型12において、図面上面の中央部分には、
半円形の突出部121が形成され、この部分に予め鋳造
したジャーナルインサート5が配置される。ここに、固
定型12の図面上面には、オイル通路形成用の鋳抜きピ
ン21と、一対の位置決め用ピン22が図面上面から垂
直に突出状態に固定されている。すなわち、第2図に示
すように、固定型12には、鋳抜きピン21および一対
の位置決め用ピン22をそれぞれ取り付けるための取り
付け孔122、123が形成されている。取り付け孔1
22の中には、第2図(B)に示す形状の鋳抜きピン2
1が固定されており、半円形の突出部121の中央から
図面上方に向けて予め設定した長さだけ突出している。
第6図に示すように、このピン21の突出長さは、その
先端がシリンダボアーの下隅よりも上方に位置するよう
に設定してあり、鋳造後に先端部分からオイルギャライ
ー3までの間を切削して連通するようになっている。一
方、取り付け孔123内には位置決め用ピン22が固定
され、固定型の図面上面から、ジャーナルインサートの
フランジ5bの厚さだけ突出した状態とされている。こ
の一対のピン22は、上記のインサート5のボルト孔5
c内に丁度嵌る直径とされている。
なお、固定型12には、クランクシャフト軸受部が形成
される位置、本例では第5図から明らかなように、4箇
所に鋳抜きピンおよび位置決め用ピンが取り付けられて
いる。
次に、このように構成した鋳型を使用して上記構成のシ
リンダブロックを鋳造する場合には、まず、予め鋳造し
たジャーナルインサート5を、それぞれ4箇所に取り付
ける。すなわち、それらのオイル孔5a内に鋳抜きピン
21を貫通させる。次に、それらのボルト孔5c内に、
位置決め用ピン22が嵌入させて、ジャーナルインサー
ト5の固定型12への取り付けが完了する。すなわち、
本例によれば、鋳抜きピン21および位置決め用ピン2
2によって、ジャーナルインサート5の位置決めが確実
にできる。この後は、可動型11をそれぞれ引っ込み位
置から作動位置まで移動させて、第1図の状態となし、
この後に軽合金、例えばアルミニウム合金の溶湯を注入
して、シリンダブロックの鋳造を行う。
溶湯注入後においては、オイル通路4を形成するための
鋳抜きピン21の存在によって、その廻りに位置する溶
湯は、冷却速度が早く、このために生ずるチル効果によ
って、形成されたオイル通路4の内周面を形成する金属
組織は硬く、しかも緻密なものとなる。特に、V型エン
ジンのシリンダブロックにおいては、第6図に示すよう
に、シリンダボアの下隅31とオイル通路4とが接近し
ており、これらの間の部分に巣などができると、そこを
とおってオイル漏れ等の弊害が発生することがある。し
かるに、本例では、このオイル通路廻りが緻密な組織構
造となるので、そのような弊害の発生を回避できる。
また、位置決め用ピン22によって、ジャーナルインサ
ート5のボルト孔5cが塞がれた状態となっているの
で、これらのボルト孔5c内に溶湯が侵入してしまうこ
とを防止できる。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案の鋳造装置においては、そ
の鋳造型内に鋳抜きピンおよび位置決め用ピンを配置し
てある。従って、シリンダブロックの鋳造時には、鋳抜
きピンによるチル効果によって、形成されるオイル孔の
内周壁面の組織が緻密となり、この部分に巣などが発生
するこを防止できる。また、この鋳抜きピンと位置決め
用ピンとによって、ジャーナルインサートを確実に鋳造
型内に位置決めすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の鋳造装置の鋳型の一例を示す断面図、
第2図(A)は第1図の鋳型を構成する固定型を示す断
面図、第2図(B)は第1図の鋳型に取り付ける鋳抜き
ピンを示す側面図、第3図(A)ないし(C)は第1図
の鋳型によって鋳まれるジャーナルインサートを示す側
面図、B−B線で切断した部分の断面図および底面図、
第4図は第1図の鋳型によって鋳造されたシリンダブロ
ックの側面図、第5図は第4図のシリンダブロックの底
面図、第6図は第4図のVI−VI線で切断した部分の断面
図である。 符号の説明 1……シリンダブロック 2a〜2g……気筒 3……オイルギャラリー 4……オイル通路 5……ジャーナルインサート 5a……オイル孔 5c……ボルト孔 11……鋳型 12……固定型 13……可動型 21……鋳抜きピン 22……位置決め用ピン

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】V型エンジンの軽金属製シリンダブロック
    のクランクシャフト軸受部に、オイル孔およびボルト孔
    が形成されたジャーナルインサートを鋳ぐるむ鋳造装置
    において、 この鋳造装置の鋳造型には、前記ジャーナルインサート
    の前記オイル孔に連通するクランクシャフト軸受部潤滑
    用のオイル通路をシリンダブロック内に形成するための
    鋳抜きピンと、前記ボルト孔に挿通可能な位置決め用ピ
    ンとが配置されており、 前記ジャーナルインサートは、前記オイル孔に前記鋳抜
    きピンが貫通し、前記ボルト孔内に前記位置決め用ピン
    が挿通した状態で、前記鋳造型内に配置するようになっ
    ていることを特徴とする軽金属製シリンダブロックの鋳
    造装置。
JP16879688U 1988-12-27 1988-12-27 軽金属製シリンダブロックの鋳造装置 Expired - Lifetime JPH0622530Y2 (ja)

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JPH0293059U JPH0293059U (ja) 1990-07-24
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JP6518097B2 (ja) * 2015-03-19 2019-05-22 株式会社Subaru シリンダブロックの鋳造方法およびジャーナルピース
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