JPH0622511A - 回転電気機械用電機子を製造するための方法及び装置 - Google Patents

回転電気機械用電機子を製造するための方法及び装置

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JPH0622511A
JPH0622511A JP5040625A JP4062593A JPH0622511A JP H0622511 A JPH0622511 A JP H0622511A JP 5040625 A JP5040625 A JP 5040625A JP 4062593 A JP4062593 A JP 4062593A JP H0622511 A JPH0622511 A JP H0622511A
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Ronnie G Smitley
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    • HELECTRICITY
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 オペレータが1箇所で諸要素の配置及び除去
を行う以外は全自動化された回転電気機械用電機子の製
造方法及び装置を提供する。 【構成】 所定数のヘアピン導体を形成し、所定数のヘ
アピン導体を上部ねじり工具110中に移動させる工程
と、両脚部を回転させてそれらを上部ねじり動作に対応
する所定の角度変位だけ互いに反対方向に変位させる工
程と、上部ねじり工具110から所定数のヘアピン導体
を除去する工程と、その円周に沿って所定数に対応する
複数の導体受けスロットを有する電機子鉄心中にヘアピ
ン導体を挿入する工程と、ヘアピン導体を電機子鉄心に
通ずるように駆動してその電機子鉄心に近接配置された
下部ねじり工具124中に突入させる工程と、下部ねじ
り工具124を駆動することによりヘアピン導体の両脚
端を回転させてその下部ねじり動作に対応する所定の角
度変位だけ互いに反対方向に変位させる工程、及び電機
子鉄心上に整流子を圧着固定してヘアピン導体の両脚端
を受容させる工程を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、広くは電気機械に関
し、より特定すれば回転電気機械用電機子の形成にあた
り複数の単巻ヘアピン導体を、電機子鉄心の円周配列さ
れたスロット中に挿入すると共に、それらヘアピン導体
の両脚端を電機子鉄心上に圧入固定された整流子中に保
持することからなる電機子製造方法及び装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】例えばゴルフカート、リフトトラック、
及びその他同種の装置に用いられる電気モータのための
電機子の製造においては、電機子成層体束(スタック)
を電機子シャフト上に圧着支持して電機子鉄心を形成す
るのが普通である。これらの成層体は、各々周縁に近接
もしくは到達し、順次円周方向に間隔を有する複数の開
口を備え、そられの開口は全成層体が束ねられたとき、
鉄心周に沿って複数の半径方向に刻まれたスロットを形
成するように実質的に整列する。電機子鉄心スロット中
には、矩形断面を有するワイヤより形成されたいわゆる
ヘアピンと称されるループ状単巻コイルが挿入される。
これらのヘアピン導体は挿入に先立ってヘアピン形の両
脚幅を拡大して電機子鉄心の異なったスロットに挿入さ
れるように整形される。そのような整形を経たヘアピン
導体は、いわゆる“蛙脚”と称される。
【0003】電機子の組立、特に手作業による組立を容
易にするため、スロットは成層体の周縁に対して開放、
すなわち交差しており、ヘアピン導体がその開放スロッ
ト中を鉄心の円筒側面から移動できるに十分な幅を有す
る。しかしながら、そのような広幅のスロットの場合、
絶縁ウエッジをもスロット中に嵌入するか、または他の
構造を採用することによりそれらのヘアピンを電機子の
回転中においてスロット内に維持するようにしなければ
ならない。一つのヘアピン維持構造は成層体の周縁にお
いて閉じられるか、または幅を狭くしたスロットを形成
することである。スロットが閉じられているか、または
ヘアピン導体より狭い開口である場合、ヘアピン導体は
鉄心の端面から電機子鉄心中に挿入しなければならな
い。
【0004】電機子鉄心の他端から突出するヘアピン導
体の自由端は更に拡幅されると共に、整流子のライザま
たはその他の導体受け構造内に受容されるように配置さ
れる。最終的に、整流子は電機子シャフトに圧着されて
ヘアピン導体の自由端と係合しそれらのヘアピン導体は
最後に整流子にロウ付け、溶接またはその他の手段によ
り保持される。
【0005】従来より、電気モータの製造を自動化する
試みにおいて、電機子製造のために必要な注目すべき1
または2以上の作業については、これらを実行するため
の多数のシステムが開発されてきた。例えば米国特許第
1555931号はまず電機子鉄心を形成し、次いでヘ
アピン導体を蛙脚形状にすることからなる電機子の組立
方法を開示している。蛙脚導体は電機子鉄心中に手で挿
入され、次いでプレス作業により電機子鉄心中に同時に
挿入される。
【0006】次にRe.16823号として再発行され
た米国特許第1544623号は、すでに挿入された蛙
脚導体を有する電機子鉄心を受入れ、スロット絶縁を定
位置に保持しつつそれらの導体を鉄心中に強制挿入し、
さらに鉄心を越えて突出するそれらの導体端を所定の位
置に折り曲げるようにした機械を開示している。
【0007】米国特許第1661344号は蛙脚導体を
まず電機子鉄心のスロット中に部分的に挿入し、次いで
この電機子鉄心を組立装置に乗せるようにした電機子組
立装置を開示している。この場合すべての導体はシリン
ダ駆動により1動作において鉄心中に強制挿入される。
【0008】米国特許第1556893号は整流子を電
機子鉄心上に圧入(プレスばめ)することによりその電
機子を完成するようにした装置を開示している。電機子
鉄心の内側を貫通したヘアピン導体の自由端はカム駆動
されるスライド装置により整流子内に受け入れられる。
【0009】米国特許第1556892号はカム駆動さ
れるスライド素子が変形可能なライザタング(なかご)
を整流子上にクランプし、これによってすべての整流子
バーを電機子導体に同時に接続するようにした電機子製
造装置を開示している。
【0010】米国特許第1556981号は電機子鉄心
中にすでに挿入されたヘアピン導体の両脚端を同時にね
じることにより、それらを整流子バーと整列させるよう
にした装置を開示している。この装置においてはカムを
挿入した形成部材を用いることにより曲げ動作がヘアピ
ン絶縁を物理的に弱めないようにする。
【0011】米国特許第1690336号は電機子鉄心
中にすでに挿入されたヘアピン導体の両脚端を曲げるた
めの装置を開示している。
【0012】米国特許第1703188号は挿入された
ヘアピン導体を有する電機子鉄心を受入れ、かつヘアピ
ン導体の自由端を電機子中心シャフトに向かって折り曲
げ、その後ヘアピン導体を整流子バーと整列するように
折り曲げるようにした機械を開示している。
【0013】米国特許第4437230号はヘアピン巻
線の自由端を予備的に折り曲げることにより電機子鉄心
と整流子との間に伸びる端子部間に絶縁層を必要としな
いようにする方法を開示している。
【0014】米国特許第4207669号はコイル巻線
から開始して電機子鉄心が整流子を受け入れられる状態
にする部分自動化システムを開示している。この場合ワ
イヤは個々に保持機構中に挿入されるヘアピンループと
して形成される。機構が必要部品を完全に装荷される
と、それはコイルセットを形成すべき作業域に搬送され
る。コイルを収容した機構はそれを手動で整列させるテ
ーブルに搬送され、そのテーブルはコイルを機構から分
離するためのヘッドに向かって移動する。空になった機
構は再使用のために戻される。ヘッドは次にコイルを電
機子鉄心のスロット中に挿入し、この電機子鉄心はコイ
ルを機構から分離している受け器中に手動で配置され
る。ここで電機子鉄心は手作業で貯蔵ステーションに搬
入される。電機子鉄心は更にコイルを電機子鉄心中に圧
入するための機構に供給される。コイルの自由端はここ
で機構動作により互いに分離させられる。
【0015】以上見てきた実質的な開発努力にもかかわ
らず、電気モータの電機子の製造はなお一般に手作業の
占める率が大きく、したがって高価となり、かつ手作業
に基づく製品のばらつきが生ずることになる。したがっ
て回転電気機械の電機子の製造においては複数の端巻ヘ
アピン導体を電機子鉄心及び整流子に機械的に結合する
ことにより、手作業組立によらない廉価でかつ確実な電
機子を得るための自動化方法及び装置が要求されるとこ
ろである。
【0016】
【発明の概要】このような従来技術の要求は、本発明の
方法及び装置によればオペレータが製造すべき電機子の
ために必要な数のヘアピン導体を収容したマガジンを自
動化システム中に順次挿入するようにした方法及び装置
により満たされるものである。すなわち電機子鉄心は、
鉄心本体を形成するために予め組み立てられた複数の実
質的に整列した成層体と整流子を含んでおり、オペレー
タは上記の要素を組み立てることにより完成した電機子
をシステムから分離するものである。全ての挿入及び除
去段階はオペレータ位置から実行される。すなわち本発
明を具体化したシステムオペレーションは諸要素及び完
成した電機子が実質的な重量を有する場合においても容
易、かつ簡単に実行可能である。
【0017】電機子に必要なヘアピン導体を含むヘアピ
ン導体マガジンは全てのヘアピン導体を上部ねじり工具
に同時に移送できるものである。上部ねじり工具におい
ては導体の曲折端部に近接したヘアピン導体の上端が互
いに相手側から分離するように駆動される。このように
して形成された蛙脚導体は上部ねじり工具から除去され
てシステムオペレータにより最初にシステム中に配置さ
れている電機子鉄心のスロット中に挿入される。蛙脚導
体は電機子中に完全に圧入されて下部ねじり工具に達
し、そこで電機子鉄心を突出した導体端は互いに分離す
るように、かつ他の導体と整列するように強制され、そ
の電機子の整流子中に挿入される。この整流子もまたオ
ペレータにより最初にシステム中に配置されているもの
である。整流子は電機子鉄心の下方に正確に配置され、
この電機子鉄心が整流子上に押圧される。完成された電
機子はオペレータ位置まで移送され、ここでオペレータ
は完成された電機子を除去して次の電機子のための整流
子と共にそれを交換する。オペレータは電機子要素のシ
ステムへの挿入を続行すると共に、そのように挿入され
た部品を組み立てることにより完成した電機子を除去す
るものである。
【0018】本発明の一つの局面によれば、回転電気機
械用電機子の製造方法は次の工程を含むものとして構成
される。すなわちこの方法は複数のヘアピン導体を上部
ねじり工具中に同時に移送する工程と、上部ねじり工具
を駆動してヘアピン導体の曲折端に近接した導体両脚部
を回転させて互いに反対方向に上部ねじり動作に対応す
る所定の角度範囲だけ変位させる工程と、前記複数のヘ
アピン導体を前記上部ねじり工具から除去する工程と、
前記ヘアピン導体を電機子鉄心においてその周面に沿っ
て形成された対応する数の導体受けスロット中に挿入す
る工程と、前記ヘアピン導体を前記電機子鉄心中に強制
的に挿入してその電機子鉄心に隣接配置された下部ねじ
り工具中に突入させる工程と、前記下部ねじり工具を駆
動することにより前記ヘアピン導体の両脚端を回転させ
て下部ねじり動作に対応する所定角度範囲だけそれぞれ
の両脚端を互いに逆方向に変位させる工程、及び前記電
機子鉄心に整流子を圧着させて前記ヘアピン導体の両脚
端を受容させる工程からなるものである。
【0019】好ましくは所定数のヘアピン導体を上部ね
じり工具中に同時に移送する工程が、所定数のヘアピン
導体を形成する工程と、前記所定数のヘアピン導体をそ
の周面において形成された対応する所定数の導体受け部
を有するマガジン中に装填する工程と、前記マガジンを
前記上部ねじり工具に近接配置する工程、及び前記マガ
ジンの導体受け部中に所定数のストッパブレードを挿入
することにより前記所定数のヘアピン導体を上部ねじり
工具中に移し入れる工程から構成される。
【0020】本発明の別の局面によれば回転電気機械用
電機子を製造する方法は次の諸段階ら構成される。すな
わちこの方法はその周面に複数の導体受けスロットを有
する電機子鉄心を形成する工程と、各々が曲折端により
連結された2脚を有する複数のヘアピン導体を形成する
工程と、前記鉄心に受け入れられるようにした整流子を
形成する工程と、その周面に形成された複数の導体受け
部を有するマガジンを形成する工程と、前記複数のヘア
ピン導体を前記マガジンに装填する工程と、前記装填済
マガジンをシステムの第1またはオペレータステーショ
ンに位置するターンテーブル上の一つの位置であって、
上部ねじり工具を含む第1位置上に載置くする工程と、
前記ターンテーブルを一つの位置分だけ回転させること
により前記第1位置に置かれた装填済マガジンがシステ
ムの第2ステーションに達し、ターンテーブルの第2位
置がシステムの第1ステーションに移動するように駆動
する工程と、前記複数のヘアピン導体を前記マガジンか
ら上部ねじり工具中に同時に装填する工程と、ターンテ
ーブルを一つの位置分だけ回転させることによりそのタ
ーンテーブルの前記第1位置における装填済上部ねじり
工具をシステムの第3ステーションに移動させると共
に、ターンテーブルの第1位置をシステムの第2ステー
ションに移動させ、更にターンテーブルの一つの位置で
あって下部ねじり工具を含む第3位置をシステムの第1
ステーションに移動させる工程と、電機子鉄心を前記タ
ーンテーブルの第3位置上に載置する工程と、前記上部
ねじり工具を駆動してヘアピン導体の曲折端に近接した
両脚部を回転させて上部ねじり動作に対応する所定の角
度変位だけ互いに反対方向に変位させる工程と、前記複
数のヘアピン導体を前記上部ねじり工具から除去する工
程と、前記ターンテーブルを一つの位置分だけ回転させ
ることによりその第1位置がシステムの第4ステーショ
ンに移動し、そのターンテーブルの第2位置がシステム
の第3ステーションであって、複数のヘアピン導体を保
持したステーションに移動し、第3位置がシステムの第
2ステーションに移動し、更にそのターンテーブルの第
4位置がシステムの第1ステーションに移動するように
駆動する工程と、前記ターンテーブルを一つの位置分だ
け回転させることによりその第1位置をシステムの第1
ステーションに移動させ、そのターンテーブルの第2位
置をそのシステムの第4ステーションに移動させ、その
ターンテーブルの第3位置をそのシステムの第3ステー
ションに移動させ、更にそのターンテーブルの第4位置
をシステムの第2ステーションに移動させ、これによっ
て前記ターンテーブルの第3位置における電機子鉄心を
前記システムの第3ステーションにおける複数のヘアピ
ン導体に近接して配置するようにする工程と、前記複数
のヘアピン導体を前記電機子鉄心中に挿入する工程と、
前記ヘアピン導体を前記電機子鉄心中に押圧駆動してそ
の電機子鉄心に近接配置された下部ねじり工具中に部分
的に突入させる工程と、前記ターンテーブルを一つの位
置分だけ回転させることにより、その第1位置をシステ
ムの第2ステーションに移動させ、ターンテーブルの第
2位置をシステムの第1ステーションに移動させ、ター
ンテーブルの第3位置をシステムの第4ステーションに
移動させ、更にターンテーブルの第4位置をシステムの
第2ステーションに移動させ、これによってヘアピン導
体がシステムの第4ステーションにおける電機子を完全
に貫通し、かつ下部ねじり工具中に挿入されるようにす
る工程と、下部ねじり工具を駆動してヘアピン導体の両
脚端を回転させ、下部ねじり動作に対応する所定の角度
変位だけそれらを互いに逆方向に変位させる工程と、タ
ーンテーブルを一つの位置分だけ回転させることにより
その第1位置をシステムの第3ステーションに移動さ
せ、ターンテーブルの第2位置をシステムの第2ステー
ションに移動させ、ターンテーブルの第3位置をシステ
ムの第1ステーションに移動させ、更にターンテーブル
の第4位置をしの第4ステーションに移動させ、これに
よりシステムの第4ステーションにおいて整流子が電機
子に近接配置されるようにする工程と、整流子を電機子
鉄心上に圧着して複数のヘアピン導体の両脚端をその整
流子に受容させ、これによって電機子を完成させる工程
と、ターンテーブルを一つの位置分だけ回転させること
により、その第1位置をシステムの第4ステーションに
移動させ、その第2位置をシステムの第3ステーション
に移動させ、その第3位置をしの第2ステーションに移
動させ、その第4位置をシステムの第1ステーションに
移動させる工程、及びシステムの第1ステーションにお
いて完成された電機子をそのシステムから除去する工程
からなるものである。
【0021】本発明の好ましい実施例においては、前記
方法は更に例えばターンテーブルの第2位置にある整列
手段中にヘアピン導体の両脚端を挿入し、その後ヘアピ
ン導体を電機子導体に挿入する工程を含むものである。
整列手段は導体の両脚端を共に正確な整列状態となるよ
うに強制し、これによってその導体の電機子鉄心への挿
入を容易にかつ正確に実行できるようにするものであ
る。
【0022】ヘアピン導体の上部ねじり工具への挿入及
びマガジンの再使用を容易にするため、本発明の方法は
更に次の諸工程を含んでいる。すなわちマガジンと係合
し、ヘアピン導体がそこから除去された後において、そ
のマガジンを復帰位置に移動させる工程である。マガジ
ンの除去を容易にするため、本発明の方法は更にマガジ
ンを上部ねじり工具から分離してヘアピン導体をそこか
ら完全に除去し、その後マガジンを復帰位置に戻す工程
を含むものである。好ましく実施される方法において、
複数のヘアピン導体を上部ねじり工具から除去する工程
は複数のストリッパブレードを上部ねじり工具中に挿入
して複数のヘアピン導体を上部ねじり工具から移動さ
せ、更にそれらのヘアピン導体を導体係合フィンガ中に
クランプし、かつ支持する工程を含むものである。
【0023】ヘアピン導体を電機子鉄心に挿入する工程
はヘアピン導体の曲折端に係合し、それに挿入強制力を
働かせる工程を含むことができる。選択的に、挿入強制
力が実質的に得られるならばヘアピン導体を電機子鉄心
中に挿入する工程は、ヘアピン導体の曲折端に係合して
それに挿入強制力を加えてそれらのヘアピン導体を電機
子鉄心中に部分的に挿入し、それらのヘアピン導体を曲
折端から隔たった位置においてクランプフィンガにより
クランプし、更にそのクランプフィンガを介してヘアピ
ン導体に挿入強制力を加える工程からなっている。
【0024】ねじり動作を受けた後において、ヘアピン
導体がそれらの初期位置に戻ろうとする形状記憶作用を
克服するために、上部ねじり工具を駆動する工程は次の
諸工程を含むものである。すなわち上部ねじり工具を第
1の方向に駆動してヘアピン導体の曲折端に近接した両
脚部を回転させることにより、それらの両脚部を上部ね
じり動作に対応する所定の角度範囲を上まわる範囲にお
いて互いに逆方向に変位させ、更に上部ねじり工具を前
記第1の方向と反対の第2の方向に駆動することにより
前記ヘアピン導体における曲折端近傍の脚部を上部ねじ
り動作に対応する所定の角度変位となるようにもとの方
向に変位させ、これにより曲折端近傍の両脚部を上部ね
じり動作に対応する所定の角度変位だけ安定して変位さ
せるものである。ヘアピン導体を電機子鉄心のスロット
と容易に整列させるためには電機子鉄心のスロットに合
わせてねじり動作を規制することが望ましい。そのよう
のオペレーションを行う場合、上部ねじり工具を前記第
1の方向に駆動する工程が実行されて、導体の両脚部を
電機子鉄心のx+1本のスロットに対応する円周方向の
距離だけ変位させ、更に上部ねじり工具を第2の方向に
おいて駆動する工程を実行することにより前記両脚部を
電機子鉄心のx本のスロットに対応する円周間隔となる
ように互いに変位させる。この円周間隔は電機子鉄心の
スロットにおいて上部ねじり動作に対応する所定の角度
変位に等しいものである。
【0025】本発明の方法の好ましい実施例において下
部ねじり工具を作動させる工程は、次の諸工程からなっ
ている。すなわち電機子鉄心の円周方向の位置を監視
し、下部ねじり工具を駆動してヘアピン導体の両脚端に
近接した脚部を互いに反対方向に変位させ、このとき電
機子鉄心を下部ねじり工具の駆動により円周方向に変位
させるとともに、電機子鉄心が所定の円周方向距離だけ
角度変位するまでヘアピン導体の両脚部を回転させ、電
機子鉄心をクランプし、更に両脚端に近接したヘアピン
導体の両脚部を下部ねじり動作に対応する所定の角度変
位だけ互いに変位させるまで下部ねじり工具を駆動する
ものである。
【0026】本発明の今一つの局面によれば、回転電気
機械用電機子を製造するシステムは複数の処理位置及び
複数の処理ステーションを含み、第1の処理ステーショ
ンは電機子の諸要素が組立のためにシステム中に配置さ
れるべきオペレータステーションとされる。オペレータ
によりシステム中に配置された諸要素は複数のヘアピン
導体を保持したマガジンと、電機子鉄心及び整流子であ
る。諸要素を電機子となるように組み立てるため、搬送
手段は複数の処理位置を支持及び設定してそれらを複数
の処理ステーションと整合するように順次移動させるも
のである。前記複数の処理位置は上部ねじり工具を設置
した第1位置を有し、この第1位置はそれがオペレータ
ステーションに整合配置されるときマガジンを受け取
る。
【0027】複数の処理ステーションは更に第2ステー
ションを含んでいる。この第2ステーションは複数のヘ
アピン導体をマガジンから上部ねじり工具中に移送し、
その間第1位置を前記第2ステーションに維持するため
のヘアピン挿入押動手段、及びその上部ねじり工具から
マガジンを強制的に分離させるためのマガジン放出手段
を備えている。第2ステーションは更にマガジンと係合
してそれを複数のヘアピン導体のマガジンから上部ねじ
り工具への移送中において安定に維持するためのマガジ
ン把持手段を備えている。マガジンの再使用を容易にす
るためシステムは更に空のマガジンを再使用のために第
2ステーションから搬出するためのマガジン復帰手段を
備えている。好ましくはマガジン把持手段は可動機構か
らなる空のマガジンを第2ステーションとマガジン復帰
手段に移動させるものである。
【0028】複数の処理ステーションは第3ステーショ
ンを含んでいる。この第3ステーションは上部ねじり工
具を作動させるための上部ねじり駆動手段と、ヘアピン
導体を上部ねじり工具から除去するためのヘアピン除去
プレス手段、及びヘアピン導体を上部ねじり工具とは独
立して第3ステーションで把持するためのヘアピン支持
手段を備えている。
【0029】ヘアピン導体の電機子鉄心への挿入を容易
にするため、複数の処理位置にはヘアピン導体の両脚端
を受入れ、かつ整列させるための整列手段を形成する第
2位置を含んでいる。
【0030】複数の処理位置はまた下部ねじり工具を設
置した第3位置を含んでおり、この第3位置はそれがオ
ペレータステーションに位置するとき電機子鉄心を受け
入れる。ヘアピン支持手段は第3位置が第3ステーショ
ンに位置するときヘアピン導体を電機子鉄心中に挿入す
るものである。この第3ステーションは更にヘアピン導
体を電機子中に通じ、かつ下部ねじり工具中に突入させ
るためのヘアピン駆動手段を含んでいる。ヘアピン支持
手段はまたヘアピンを電機子中に通ずると共に下部ねじ
り工具中に突入させるために設けられる。
【0031】複数の処理ステーションは更に複数のヘア
ピン導体の曲折端と係合する第1押動手段と、下部ねじ
り工具及び電機子を前記第1押動手段に向かって駆動す
ることにより前記複数のヘアピン導体の両脚端を下部ね
じり工具中に完全に挿入するための第2押動手段を含む
第4ステーションを備えている。下部ねじり駆動手段は
下部ねじり工具を駆動するため第4ステーションに配置
されている。この第4ステーションはまた下部ねじり工
具が駆動されるとき電機子鉄心の位置を監視するための
センサ手段、及び電機子鉄心が所望の位置に達したとき
その電機子鉄心をクランプするためのクランプ手段を備
えている。この第4ステーションは更にヘアピン導体を
把持してヘアピン導体及び電機子鉄心を下部ねじり工具
とは独立して支持するための保証を行うヘアピン把持手
段を備えている。
【0032】複数の処理位置は更にこの位置がオペレー
タステーションに整合配置されるとき整流子を受け入れ
るための第4位置を含んでいる。前記第1押動手段はま
た整流子を電機子鉄心上に圧入するものである。好まし
くは前記搬送手段は前述した各処理位置を分離配置した
ターンテーブルからなり、それらの処理位置をそのター
ンテーブル構造の回転に従って前記複数の処理ステーシ
ョンに通じ、システム動作により組み立てられた電機子
がオペレータステーション、すなわち第1ステーション
において除去されるようにしたものである。
【0033】本発明の更に別の局面によれば、回転電気
機械用電機子を製造するためのシステムはその円周方向
において分離配置された第1、第2、第3及び第4の処
理位置を有するターンテーブルを含んでいる。ターンテ
ーブルは固定された処理手段に包囲され、この処理手段
はターンテーブルの周囲に分離配置された第1、第2、
第3及び第4処理ステーションを形成するものである。
これらの処理ステーションの間隔はターンテーブルの処
理位置の間隔に対応し、これによって各処理位置はター
ンテーブルの回転に従って各処理ステーションと整列す
るものである。第1処理ステーションはいわゆるオペレ
ータステーションであり、ここで電機子の諸要素が組立
のためにシステム中に配置される。電機子組立のために
用いられる諸要素は複数のヘアピン導体を保持するマガ
ジンと、電機子鉄心及び整流子である。
【0034】ターンテーブルの第1位置は上部ねじり工
具を含み、これはオペレータステーションに位置すると
きマガジンを受け入れる。第2ステーションは前記第1
位置がこのステーションに位置する間に複数のヘアピン
導体をマガジンから上部ねじり工具中に移し入れるため
のヘアピン挿入押動手段及び前記マガジンを上部ねじり
工具から分離させるためのマガジン放出手段を含んでい
る。好ましくは第2ステーションは更にマガジンに係合
してそのマガジンから複数のヘアピン導体が上部ねじり
工具に移される間において、そのマガジンを固定するた
めのマガジン把持手段を含んでいる。
【0035】マガジンの再使用を容易にするためシステ
ムは更に空のマガジンを第2ステーションから搬送する
ためのマガジン返送手段を備えている。好ましい実施例
においてマガジン把持手段は可動機構からなり、空のマ
ガジンを第2ステーションからマガジン返送手段まで移
動させることができる。
【0036】第3ステーションは上部ねじり工具を駆動
するための上部ねじり駆動手段と、ヘアピン導体を上部
ねじり工具から除去するためのヘアピン除去押動手段、
及びそれらのヘアピンを上部ねじり工具から独立して前
記第3ステーションにおいて把持固定するためのヘアピ
ン支持手段を備えている。ヘアピン導体の電機子鉄心へ
の挿入を容易にするため、好ましくは第2位置には前記
ヘアピン導体を電機子鉄心に挿入する前にそれらの両脚
端を受入れ、かつ整列させるための整列手段を設置して
いる。
【0037】第3位置は下部ねじり工具を設置し、かつ
それがオペレータステーションに整合配置されたとき電
機子鉄心を受け入れるものである。第3ステーションに
おける前記ヘアピン支持手段は更に前記第3位置がその
第3ステーションに整合配置されたとき、前記ヘアピン
導体を電機子鉄心中に挿入するものである。第3ステー
ションは更にヘアピンを電機子中に通じ、かつ下部ねじ
り工具中に突入させるためのヘアピン駆動手段を含んで
いる。ヘアピン支持手段は更にヘアピン導体を電機子中
に通じ、かつ下部ねじり工具中に突入駆動させる動作を
も行うことができる。
【0038】第4ステーションは複数のヘアピン導体の
曲折端と係合する第1押動手段と、下部ねじり工具及び
電機子を前記第1押動手段に向かって駆動することによ
り複数のヘアピン導体の両脚端を下部ねじり工具中に完
全に挿入するための第2押動手段、及び下部ねじり工具
を駆動するための下部ねじり駆動手段を備えている。第
4ステーションは更に下部ねじり工具が駆動されている
とき、電機子鉄心の位置を監視するためのセンサ手段、
及び電機子鉄心が所望の位置に達したときその電機子鉄
心をクランプするためのクランプ手段を備えている。第
4ステーションは更にヘアピン導体を把持することによ
りヘアピン導体及び電機子鉄心が下部ねじり工具から独
立して支持されるように保証するためのヘアピン把持手
段を含んでいる。第4位置はそれがオペレータステーシ
ョンに整合配置されたとき整流子を受け入れる。第4ス
テーションにおける前記第1押動手段は更に整流子を電
機子鉄心上に圧着固定することができる。
【0039】したがって本発明の一つの目的は回転電気
機械用電機子を製造するための改良された方法及び装置
を提供すること、オペレータがオペレータ位置において
回転電気機械用電機子の諸要素を配置し、かつ同位置に
おいて完成した電機子を除去するようにした回転電気機
械用電機子の改良された製造方法及び装置を提供するこ
と、オペレータがヘアピン導体を保持したマガジンと電
機子鉄心及びその電機子のための整流子をオペレータ位
置において順次配置すると共に、同位置において完成し
た電機子を除去することができる改良された回転電気機
械用電機子製造方法及び装置を提供すること、複数のヘ
アピン導体を上部ねじり工具中に同時に挿入し、かつ上
部ねじり工具の動作により対応する複数の蛙脚導体を形
成するようにした回転電気機械用電機子を製造するため
の改良された方法及び装置を提供すること、更に第1、
第2、第3及び第4の処理位置がその周縁において設定
されたターンテーブルと、前記ターンテーブルが回転す
るときそれらの処理位置と整列するように前記ターンテ
ーブルのまわりに間隔をおいて設定された第1、第2、
第3及び第4の処理ステーションを有する前記ターンテ
ーブルを包囲した固定処理手段を含む装置により実行さ
れる回転電気機械用電機子の改良された製造方法を提供
することである。
【0040】本発明のその他の目的及び利益は以下図面
を参照して行う詳細な説明から明らかになるであろう。
【0041】
【実施例の説明】以下、図面を参照して、本発明に従っ
た方法を実行することにより、回転電気機械の電機子を
製造するための機械、又はシステムの好ましい実施例を
説明する。図示されたシステムの動作の概要は、システ
ムの好ましい実施例中に含まれたターンテーブルの処理
位置、及びその処理位置がターンテーブルにより移送さ
れる際の固定処理ステーションを最初に参照して説明さ
れる。図示のシステムは電機子製造のために近年最もよ
く用いられている装置を含んでいるが、他の形式の装置
であっても、本発明の方法を遂行するために十分用いら
れることが理解されよう。
【0042】
【システム動作の概要】最初に、図1ないし3を参照す
ると、それらの図には本発明において回転電気機械、一
般には電気モータの電機子を形成するためのシステム1
00の斜視図及び平面図が示されている。システム10
0は、その動作により種々の要素を完成された電機子と
なるように組み立てるものである。特にオペレータはマ
ガジンMに収納された複数のヘアピン導体HCと、複数
の電機子鉄心AC及び複数の整流子Cをシステム中に挿
入し、これによってそれらの要素が完成された電機子A
として図34ないし37に示すような順序で組み立てら
れる。これらの要素はオペレータによりシステムに供給
され、完成された電機子Aはやはりそのオペレータによ
りシステムから除去されるものであり、すべての動作は
システムの第1処理ステーション、すなわちオペレータ
ステーションに位置する1人のオペレータにより実行さ
れる。
【0043】システム100は、システム100の他の
要素を支持する支持フレーム102を有する。中央に位
置するターンテーブル104は、矢印106で示すよう
に、時計方向に回転するように支持されている。このタ
ーンテーブル104は支柱104Aに支持され、液圧モ
ータ104Bにより回転駆動されるようになっており、
その周縁において円周方向に隔たった複数の処理位置を
有する。これらのターンテーブル処理位置は、ターンテ
ーブル104が回転するとき、支持フレーム102の周
りに位置する複数の処理ステーションの各々と整列す
る。図示の実施例においては、ターンテーブル104の
周縁に4つの処理位置が設定されると共に、支持フレー
ム102の範囲内における円周方向に4個所の処理ステ
ーションが設定されている。これらの処理位置及び処理
ステーションの種々の組合せにより実行される電機子組
立オペレーションは、本発明に従ってそれぞれ異なった
数のターンテーブル位置、及びシステムステーションが
準備され、したがって、そのターンテーブル位置及びシ
ステムステーションの数が、互いに必ず等しくなければ
ならないという制約を受けることなく組み合わされ、又
は分離される。
【0044】第1の処理位置108には、図6及び7に
関して後述する上部ねじり工具110を設置し、これが
オペレータステーション、すなわち第1ステーション1
12に位置するとき、図34に示すような複数のヘアピ
ン導体HCを保持したマガジンMを受け入れるものであ
る。マガジンMは所定の電機子Aを形成するに必要なヘ
アピン導体HCの数に等しい数のスロットM100を含
んでおり、各スロットには、本発明における使用に先立
って、各1本のヘアピン導体HCが装填される。システ
ムオペレータが導体装填後のマガジンMを上部ねじり工
具110上においてシステム100に挿入した後、ター
ンテーブル104は約90°、すなわち1ターンテーブ
ル位置だけ時計方向に回転し、これによって上部ねじり
工具110上に位置するマガジンMを含むターンテーブ
ル104の第1位置108が、システム100の第2ス
テーション114に移動すると共に、ターンテーブル1
04の第2位置116がシステム100の第1ステーシ
ョンに移動する。
【0045】ターンテーブル位置の位置設定は、中央検
知アームSAの片腕部上に設けられた3個の近接センサ
S1、S2及びS3により検知される。これらのセンサ
S1、S2及びS3は、ターンテーブル104の上面中
に挿入されたポストPと整列する。2個の付加的な近接
センサS4及びS5が、中央検知アームSAの両腕の各
先端に調製可能に支持される。センサS4及びS5は、
後述の通り、ターンテーブル位置が第3及び第4のシス
テムステーションに位置設定され、かつ、動作するとき
のターンテーブル位置における動作を検出するために用
いられる。図3に示す通り、光学センサシステム117
は第1システムステーション112におけるオペレータ
により、諸要素がターンテーブル位置に正確に位置決め
されたか否かを検出するように配置されている。もし、
正確に位置決めされていなければ、システム100のオ
ペレーションは休止して、誤った、又は不正確な要素位
置決めに基づいて生ずるような誤動作問題を阻止するも
のである。
【0046】ターンテーブル104が停止し、それが正
確な位置であることを検知されると、複数のヘアピン導
体HCがシステムの第2ステーション114に配置され
た装置によりマガジンMから上部ねじり工具110に同
時に挿入される。空になったマガジンMはシステム10
0のオペレータに返送され、図1、3、4及び5を参照
して、後述するような遠隔点における導体の再装填、及
び再使用に供される。ターンテーブル104の第2位置
116は、ヘアピン導体HCの先端を同時に強制して、
図8及び9を参照して後述するような電機子鉄心ACへ
の挿入のための妥当な整列状態にするための整列手段1
18を含んでいる。図示の実施例においては、整列手段
118が好ましく用いられるが、本発明によるシステム
を作動させることは、このような整列手段を用いなくて
も可能であることが理解されよう。
【0047】システムオペレータはターンテーブル10
4の第2位置116がシステム100のオペレータステ
ーション、すなわち第1ステーション112に位置する
とき、何らの電機子要素をも挿入しないか、又は何らの
電機子完成品をもシステム100から除去しない。した
がって、オペレータはこの時間を第1ステーション11
2でのハウスキーピング動作の実行に当てることができ
る。すなわち、この間、オペレータは空のマガジンM、
電機子要素及び/又は電機子完成品を第1ステーション
112内の位置に移すか、又はそこから除去してオペレ
ータ自身に基づく遅延を生ずることなく、システム10
0の効果的な動作を容易にするものである。
【0048】上部ねじり工具110がヘアピン導体を受
け入れると、ターンテーブル104は約90°、すなわ
ち、1ターンテーブル位置だけ時計方向に回転し、これ
によってターンテーブル104の上部ねじり工具110
を含む第1位置108は、システム100の第3ステー
ション120に移動する。ターンテーブル104の第2
位置116はシステム100の第2ステーション114
に移動する。また、ターンテーブル104の第3位置1
22はシステム100の第1ステーション112に移動
する。このターンテーブル104の第3位置122は下
部ねじり工具124を含んでいる。
【0049】ターンテーブル104が停止して,それが
妥当な位置であることを検出されると、システム100
のオペレータは、図35に示すような、電機子鉄心AC
をターンテーブル104の第3位置122上に配置し、
これによって鉄心は下部ねじり工具124の上面に配置
される。システム100は上部ねじり工具110を駆動
することにより、ヘアピン導体HCにおけるその曲折端
部に近接した両脚部を回転させて、それらを上部ねじり
動作に対応する所定の角度だけ互いに逆方向に変位させ
る。上部ねじり工具110の動作は、第3ステーション
120に設けられた可動ラック組立体125により実行
されるが、それについては図14ないし17を参照して
後述する。システム100の第3ステーション120に
おける上部ねじり工具110の動作が行われると、それ
によって、いわゆる蛙脚導体型に成形されたヘアピン導
体HCが、第3ステーション120における装置に把持
されて、上部ねじり工具110から除去されると共に,
ターンテーブル104上に支持される。これらの動作は
図24ないし29を参照して後述する。上部ねじり動作
が実行された後、ヘアピン導体HCは一般に蛙脚導体と
称される形状となるが、この明細書を通じて記述を簡略
化するため、“ヘアピン導体HC”なる用語は上述の導
体形成の前後いずれの段階の導体に対しても用いること
とする。導体の形状は、実行されたオペレーション及び
機械動作の説明から明らかになるであろう。
【0050】ターンテーブル104は、さらに約90
°、すなわち1ターンテーブル位置だけ時計方向に回転
し、これによってターンテーブル104の第1位置はシ
ステム100の第4ステーション126に移動する。タ
ーンテーブル104の第2位置116はシステム100
の第3ステーション120に移動する。また、ターンテ
ーブル104の第3位置122は、システム100の第
2ステーション114に移動する。さらにターンテーブ
ル104の第4位置128はシステム100の第1ステ
ーション112に移動する。第4位置128はシステム
100により組み立てられるべき電機子のための図36
に示すような整流子Cを受け入れる整流子位置決め工具
130を含んでいる。複数のヘアピン導体HCはシステ
ム100の第3ステーション120に維持される。
【0051】ターンテーブル104が停止して、それが
妥当な位置であることを検出されると、オペレータは整
流子Cをシステム100の第1ステーション(オペレー
タステーション)におけるターンテーブル104の第4
位置128に設けられた整流子位置決め工具130上に
配置する。ある種の利用形態においては、さらに整流子
スリーブCSをターンテーブル104の第4位置128
に挿入する。もし、これが用いられると、整流子スリー
ブCSはヘアピン導体HCの両端を整流子Cの導体受ス
ロット中に維持するものであり、これについては後に説
明する。本発明の好ましい実施例において、第3ステー
ション120に支持されたヘアピン導体HCの両脚端
は、それらが電機子鉄心AC挿入される前にターンテー
ブル104の第2位置116上における整列手段118
中に挿入される。整列手段118はヘアピン導体の両脚
端と係合して、それらを電機子鉄心ACへの挿入のため
の妥当な位置にもたらすが、これについては後に詳述す
る。
【0052】ターンテーブル104はここでさらに約9
0°、すなわち1ターンテーブル位置だけ時計方向に回
転し、これによってターンテーブル104の第1位置は
システム100の第1ステーション112に移動する。
ターンテーブル104の第2位置116は、システム1
00の第4ステーション126に移動する。また、ター
ンテーブル104の第3位置122はシステムの第3ス
テーション120に移動する。さらにターンテーブル1
04の第4位置128はシステム100の第2ステーシ
ョン114に移動する。ターンテーブル104のこのよ
うな回転が完了し、かつ、それが停止して妥当な位置で
あることを検出されると、ターンテーブル104の第3
位置122上における電機子鉄心ACはシステム100
の第3ステーション120における複数のヘアピン導体
HCの直下に近接配置される。
【0053】ヘアピン導体HCを支持した第3ステーシ
ョン120の装置はここで駆動され、ヘアピン導体HC
を電機子鉄心AC中に導入すると共に、これらのヘアピ
ン導体HCを電機子鉄心ACを貫通するように駆動し、
これによってヘアピン導体は少なくとも部分的に第3タ
ーンテーブル位置122において電機子鉄心ACに近接
配置された下部ねじり工具124中に突入する。オペレ
ータはこの時間中、別の導体保有マガジンMをシステム
100において第1ターンテーブル位置108の上部ね
じり工具110に挿入する。すなわち、第1ターンテー
ブル位置108は製造されるべき次の電機子Aを製造す
るためにオペレータステーションに位置している。
【0054】ターンテーブル104はさらに約90°、
すなわち1ターンテーブル位置だけ時計方向に回転し、
これによって上部ねじり工具110上に位置する次の電
機子Aのための導体保有マガジンMを含むターンテーブ
ル104の第1位置は、システム100の第2ステーシ
ョン114に移動する。ターンテーブル104の第2位
置はシステム100の第1ステーションに移動する。ま
た、ターンテーブル104の第3位置122はシステム
100の第4ステーション126に移動し、さらにター
ンテーブル104の第4位置128はシステム100の
第3ステーション120に移動する。
【0055】ターンテーブル104が停止して、それが
妥当な位置であることを検出されると、ヘアピン導体H
Cは電機子鉄心を完全に貫通し、その導体HCの両脚端
は、システム100の第4ステーション126における
下部ねじり工具124中に完全に挿入される。この間、
次の電機子のためのヘアピン導体HCがシステム100
の第2ステーション114に設けられた装置により、マ
ガジンMから上部ねじり工具110中に同時に挿入され
る。下部ねじり工具124は第4ステーション126に
おいて作動し、ヘアピン導体の両脚端を下部ねじり動作
に対応する所定の角度変位だけ互いに逆方向に変位させ
る。下部ねじり工具124の動作は、第4ステーション
126に設けられた可動ラック組立体125’により実
行される。この可動ラック組立体125’は図14ない
し17に示した可動ラック組立体125と実質的に同じ
ものである。ヘアピン導体HCが電機子鉄心ACを貫通
すると共に、その導体の上部及び下部がねじり変位して
いる電機子Aの半成品はここで持ち上げられ、ヘアピン
導体HCの両端を下部ねじり工具124から分離させ
る。
【0056】ターンテーブル104はさらに約90°、
すなわち1ターンテーブル位置だけ時計方向に回転し、
これによってターンテーブル104の第1位置108は
システム100の第3ステーション120に移動し、タ
ーンテーブル104の第2位置116はシステム100
の第2ステーション114に移動し、ターンテーブル1
04の第3位置122はシステム100の第1ステーシ
ョン112に移動し、さらにターンテーブル104の第
4位置128はシステム100の第4ステーション12
6に移動する。このとき、第4位置128上における整
流子C、及び所望に応じて用いられる整流子スリーブC
Sは、システム100の第4ステーション126におけ
る電機子半成品の直下に近接配置される。
【0057】ターンテーブル104が停止して、それが
妥当な位置であることを検出されると、システム100
の第4ステーション126における装置が駆動され、整
流子を電機子鉄心上に押圧して整流子スリーブCS(そ
れが用いられる場合)に保持される複数のヘアピン導体
HCの両脚端を、その整流子が受け入れられるように
し、これによってシステム100の第4ステーション1
26に配置された電機子Aの組立てが完了する。この装
置及び動作については図30ないし33を参照して後に
詳述する。システム100の第1ステーション112に
位置するターンテーブル104の第3位置122上には
別の電機子鉄心ACが配置され、上述した上部ねじり動
作及びヘアピン導体HC処理手順がシステム100の第
3ステーション120におけるヘアピン導体HCについ
て実行される。
【0058】ターンテーブル104はさらに約90°、
すなわち1ターンテーブル位置だけ時計方向に回転し、
これによってターンテーブル104の第1位置はシステ
ム100の第4ステーション126に移動する。ターン
テーブル104の第2位置116は、システム100の
第3位置120に移動する。ターンテーブル104の第
3位置122は、システム100の第2ステーション1
14に移動する。さらにターンテーブル104の第4位
置128は、システム100の第1ステーション112
に移動する。このようにしてシステム100の第4ステ
ーション126において完成し、その直後にターンテー
ブル104の第4位置128上に保持された電機子は、
システム108の第1ステーション112に移される。
【0059】ターンテーブル104が停止して、それが
妥当な位置であることを検出されると、完成した電機子
はシステムのオペレータステーション、すなわち第1ス
テーション112においてオペレータにより除去され
る。次にオペレータは、整流子、及び必要なら整流子ス
リーブを次の電機子形成のためにターンテーブル104
の第4位置128における整流子位置決め工具130上
に配置する。この時間中、組み立てられる次の電機子の
ための複数のヘアピン導体HCは、第3位置122上の
電機子鉄心の第3ステーション120への移動準備にお
いて、システム100の第3ステーション120に維持
される。
【0060】前述した通り、本発明の好ましい実施例に
おいては、第3ステーション120において支持された
ヘアピン導体HCの両脚端は、それが電機子鉄心に挿入
される前に整列手段118中に挿入される。整列手段1
18はヘアピン導体HCの両脚端と係合してそれらを電
機子鉄心への挿入のための妥当な位置にもたらす。シス
テム100の動作は前述の態様に従って繰り返し行わ
れ、本発明の実施例の動作においては毎分約1個の電機
子を製造することができた。
【0061】すなわち、オペレータはシステム動作の開
始のために導体保有マガジンMをシステム中に挿入し、
ターンテーブルが2つの位置だけ前進し、この間、オペ
レータによりハウスキーピング動作が実行される。ター
ンテーブルが1つの位置だけ前進すると、オペレータは
整流子、及び必要に応じて整流子スリーブをシステム中
に挿入する。この点において最初の電機子のためのすべ
ての要素がシステム中に挿入されたことになる。機械動
作はターンテーブルが1つの位置を前進するときに連続
し、オペレータは次の電機子のための導体保有マガジン
Mをシステム中に挿入する。ターンテーブルが2つの位
置だけ前進し、この間、オペレータによりハウスキーピ
ング動作が実行される。再びオペレータは次の電機子の
ための電機子鉄心をシステム中に挿入し、ターンテーブ
ルは1つの位置だけ前進する。このとき、最初に完成し
た電機子はオペレータの前に出現し、オペレータはこの
電機子完成品を除去し、整流子、及び必要に応じて整流
子スリーブをシステムにおけるその電機子完成品のあっ
た位置に挿入する。この時点において第2電機子のため
のすべての要素がシステム中に挿入されたことになる。
そしてシステム動作は電機子要素が受け入れられる限
り、また、所望数の電機子が組み立てられるまで続行さ
れる。
【0062】システム動作のこのような概観を踏まえ、
ターンテーブル位置及びシステムステーションの関係
を、システム動作の明確化のために次に詳細に説明す
る。
【0063】
【第1ターンテーブル位置】第1ターンテーブル位置1
08は上部ねじり工具110を含み、これは図6及び7
を参照して説明される。上部ねじり工具110はターン
テーブル104に取り付けられた内側シリンダ132及
び外側シリンダハウジング134を備えている。内側シ
リンダ132はその外側円筒面に形成された複数のスロ
ット136を含み、各スロットはヘアピン導体の一脚、
すなわち内側脚部を受け入れる。内側シリンダ132の
周りには、外側シリンダ138が回転可能に取り付けら
れ、このスリーブは内側シリンダのスロット136に対
応する複数のスロット140を有し、これらは上部ねじ
り工具110がその初期位置にあるとき、互いに整列す
るようになっている。スロット140の各々は、図7に
示す通り、ヘアピン導体HCの他の一脚、すなわち外側
脚部を受け入れる。ヘアピン導体HCがスロット136
及び140中に強制的に挿入されると、これらの脚部は
図7に示すように整列したスロット136及び140に
より互いに相手方向に押し付けられる。
【0064】外側スリーブ138は、伝動歯車144に
係合した駆動歯車142を有する。伝動歯車144はタ
ーンテーブル104を貫通し、かつ、ベアリング148
により回転可能に支持された伝動軸146に保持されて
いる。駆動歯車150はステーション120の一部とし
て図14ないし17において最もよく示す可動ラック1
52と係合している。歯車144及び伝動軸146は、
ハウジング154に包囲されており、このハウジングは
また、図示の実施例においてはスプリング支持ボルト1
56として形成された回転指示器を包囲している。ボル
ト156はスライドブロック158に保持され、このス
ライドブロック158は回転カムフォロワ160におい
て終端を有する。カムフォロワ160は、上部ねじり工
具110の外側スリーブ138に保持された環状カラー
164に形成された刻み目162に受け止められる。し
たがって、ボルト156は最初には後退して上部ねじり
工具110がその初期位置にあることを指示し、ねじり
動作中において突出する。第2の刻み目165は上部ね
じり工具110がこの刻み目165により規定される完
全回転位置に達したとき、ボルト156の後退を許容す
るものである。
【0065】内側シリンダ132及び外側スリーブ13
8間には約0.02インチの厚さを有する薄型スリーブ
166が保持され、これによって上部ねじり工具110
の動作中にヘアピン導体HCの両脚部を分離させ、ヘア
ピン導体HC上の絶縁物が損傷を受けないようにするも
のである。スプリング装荷されたマガジンM放出用シャ
フト168は、内部シリンダ132内に中心配置され、
ヘアピン導体HCがシステム100の第2ステーション
114におけるマガジンMから完全に除去されるように
する。
【0066】
【第2ターンテーブル位置】第2ターンテーブル位置1
16はヘアピン導体HCの両脚端を束ねるように強制
し、これらを図8及び図9に示すように電機子鉄心中に
挿入するため、正確に整列させる。整列手段118は整
列ジグ172を保持した略円筒状ハウジング170を有
する。整列ジグ172はヘアピン導体HCが上部ねじり
工具110により蛙脚導体に変形された後、これらの導
体の両脚端を受け入れるように寸法設定された複数のス
ロット174を有する。この点においてヘアピン導体H
Cの両脚端は、互いに反対方向にねじられており、これ
によって2本の異なったヘアピン導体HCの脚端が互い
に整列するものである。これらの脚端はそれらがある微
小間隔だけ互いに半径方向に分離している場合でもスロ
ット174中に受け入れられる。
【0067】整列手段118の好ましい実施例において
は、その外周囲に一連の鋸歯状刃、又はドッグ178を
形成した回転部材176を装備している。ドッグ178
は所定の電機子のために用いられるヘアピン導体HCの
数に対応する数の刃を有する。しかしながら、それより
少ない刃数のドッグであっても、回転部材176が十分
な円弧範囲を通じて回動し、これによってドッグがすべ
てのヘアピン導体HCと係合し、それらの両脚端を互い
に束ねることによりヘアピン導体HCの電機子鉄心AC
への挿入を容易にすることが可能である。回転部材17
6はシャフト180に保持され、このシャフト180は
ベアリング182によりハジング170内に回転可能に
取り付けられる。シャフト180は伝動歯車186と係
合した駆動歯車184を具備している。伝動歯車186
は伝動軸188に保持され、この軸188はターンテー
ブル104を貫通するようにベアリング190に回転自
在に取り付けられる。
【0068】駆動歯車192はターンテーブル104の
下方において伝動軸188に取り付けられ、可動ラック
152と係合している。この可動ラック152はステー
ション120の一部をなし、その態様は図14ないし1
7において最もよく示されている。歯車186及び伝動
軸188は、ハウジング194に包囲される。ハウジン
グ194はさらに、図示の実施例においてはスプリング
装荷ボルト196により形成された回転指示器を包囲し
ている。ボルト196は回転カムフォロワ200におい
て終端を有するスライドブロック198に保持される。
カムフォロワ200は整列手段118のシャフト180
に保持された環状カラー204において形成された刻み
目202に受け止められる。かくしてボルト196はま
ず後退して整列手段がその初期位置にあることを指示
し、実際の整列動作中において突出する。
【0069】先に述べた通り、本発明によるシステムを
整列手段なしに動作させることも可能である。さらに、
本発明おいては種々の整列手段を用いることができる。
開示された実施例においては、選択的な数の鋸歯状刃を
用いることができることにまず留意すべきである。さら
にスロット174の内端及び外端は下向きにテーパー付
けされ、これにより整列手段の機械的運動を必要とする
ことなく整列を行うことができる。本発明の開示より付
加的な整列構造もまた当業者にとって容易に想起される
ところである。
【0070】
【第3ターンテーブル位置】下部ねじり工具124を含
む第3ターンテーブル122は、図10及び11に示さ
れている。下部ねじり工具124はターンテーブル10
4に支持された内側スリーブ206、外側円筒ハウジン
グ208を備えている。内側スリーブ206は、自身の
外周円筒面の上端に形成された複数の浅いスロット21
0を有し、これらのスロット210の各々は、電機子鉄
心ACを越えて突出したヘアピン導体HCの一方の脚
部、すなわち、内側脚部の短い先端部を受け入れる。外
側スリーブ212は、内側スリーブ206の周りで回転
できるように取り付けられ、下部ねじり工具124がそ
の初期位置にあるとき、内側スリーブ206の浅いスロ
ット210と整列した対応する複数の浅いスロット21
4を有する。浅いスロット214の各々は、図10に示
すように、ヘアピン導体の1脚部、すなわち外側脚部の
短い先端部を受け入れるものである。
【0071】外側スリーブ212は、伝動歯車218と
係合した駆動歯車216を備えている。伝動歯車218
はターンテーブル104を貫通して、ベアリング222
に回転自在に保持された伝動軸220に取り付けられて
いる。駆動歯車224はターンテーブル104の下方に
おいて伝動軸220に取り付けられ、図14ないし17
において最もよく示す第4ステーション126の一部を
なす可動ラック152’と係合している。歯車218及
び伝動軸220は、ハウジング226に包囲されてい
る。このハウジング226はまた、図示の実施例におい
てはスプリング装荷ボルト228より形成された回転指
示器を包囲している。ボルト228は回転カムフォロア
232において終端を有するスライドブロック230に
取り付けられる。カムフォロア232は下部ねじり工具
124の外側スリーブ212に取り付けられた環状カラ
ー236における刻み目234内に受け止められる。し
たがって、ボルト228は最初の後退位置において下部
ねじり工具124がその初期位置にあることを指示し、
ねじり動作中において突出する。第2の刻み目238は
下部ねじり工具124が、その第2の刻み目238によ
り規定される完全回転位置に達したとき、ボルト228
の後退を許容する。
【0072】内側スリーブ206と外側スリーブ212
との間には、厚さ約0.02インチの薄型セパレータス
リーブ240が可動的に支持され、下部ねじり工具12
8の装置においてヘアピン導体HCの両脚端を分離さ
せ、その両脚端上の絶縁物が損傷することを防止する。
このスリーブ240は、ベース床244の一部をなす薄
型円筒突出部242上に支持される。スリーブ240は
図11のA及びBに示されたロッド245及び245’
により持ち上げられる。ロッド245は第3のシステム
ステーション120において、ターンテーブル104の
下方に位置する液圧シリンダにより上昇及び下降し、ロ
ッド245’は第4システムステーション126におい
てターンテーブル104の下方に位置する液圧シリンダ
により上昇及び下降させられる。
【0073】スリーブ240は、第3のシステムステー
ション120において上昇することにより、電機子鉄心
ACの底面を押圧し、その鉄心のスロットに挿入された
絶縁材料がヘアピン導体HCのスロットへの初期挿入及
び貫通操作中において、鉄心スロットから押し出される
ことを防止するものである。スリーブ240はターンテ
ーブル104の回転に際して下降させられる。スリーブ
240が第4ステーション126においてもう一度上昇
すると、これは下部ねじり動作中においてヘアピン導体
HCの両脚端を分離させることになる。スリーブ240
は第4ステーション126において下降させられ、これ
によってヘアピン導体HCを半径方向内向きに折り曲げ
る。この折り曲げはヘアピン導体の外側脚部をその内側
脚部に向かって加圧し、押動ブレードを用いることによ
り両脚部を移動させ、ヘアピン導体HCの幅にほぼ等し
い寸法だけ折り曲げることにより行われる。これらの押
動ブレードについては第4ステーション126に関して
後に詳述するが、その動作によりヘアピン導体HCの両
脚端が図36に示すような整流子CのライザーRにおけ
る導体受スロット247と整列するように位置決めされ
る。この整流子Cは電機子鉄心ACに圧入(プレスば
め)装着されたものである。
【0074】ヘアピン導体HCが挿入され、かつ、その
上で折り曲げられる場を提供する電機子鉄心ACは、鉄
心の下方に突出するヘアピン導体HCの両脚端をねじり
下降する前に、ヘアピン導体上に完全に駆動される。こ
のリフト動作はターンテーブル104の下方に配置され
た液圧シリンダにより駆動される中心シャフト246に
より実行される。第3のターンテーブル位置122は、
内側スリーブ206内に摺動可能に受け入れられ、か
つ、ターンテーブル104を貫通するシャフト246と
係合した電機子鉄心中心リフト部材248を含んでい
る。この中心リフト部材248とシャフト246との係
合は、それがシステム100の第4ステーション126
に位置するとき行われる。リフト部材248は組立中の
電機子、特に図35のシャフト249に対応して選択さ
れる他のリフト部材と交換することができる。例えば、
図10及び11(A及びB)に示すように、リフト部材
248は電機子鉄心ACのシャフト249を受け入れる
に十分な深さを有する中空シリンダである。折曲げ端係
合部材は、電機子鉄心ACが上昇するとき、そのヘアピ
ン導体HCの両脚端に近接し、かつ、固く保持するもの
である。これは、システム100の第4ステーション1
26に関して説明する下部ねじり動作を実行する前にヘ
アピン導体HCを完全に挿入すべく行われる。図11
(A)において、リフト部材248及びスリーブ24
0、薄型円筒突出部242、ベース床244からなる係
合は、それらの下降位置において示されているが、図1
1(B)においてはそれらの上昇位置において示されて
いる。
【0075】
【第4ターンテーブル位置】システム100により組み
立てられるべき電機子のための整流子C、及び必要なら
整流子スリーブCSを受け入れる整流子位置決め工具1
30を含む第4ターンテーブル位置128は、図12及
び13に示されている。第4ターンテーブル位置128
は、完全に貫通した中心開口252、及び上端におい
て、図36に示す整流子Cの導体バー255を受容する
ための受入孔254を有する中央シリンダ250を装備
している。
【0076】整流子Cは、整流子Cのヘアピン導体係合
スロット247と係合するように間隔配置された3個の
タブ256により工具130上に位置決めされる。図示
の実施例において整流子Cのヘアピン導体係合スロット
247は、この種の整流子において一般的に採用される
構造を有する整流子ライザーR内に位置している。タブ
256は中央シリンダ250の外側に摺動可能に取り付
けられた拡大環状ベース260を有する外側スリーブ2
58の先端上に形成される。環状ベース260及び外側
スリーブ258は、図13(A)においては1個のみ示
した一連のスプリング262によりスプリングバイアス
され、伸長位置に付勢される。環状ベース260はカム
268と係合してタブ256を後退させ、ヘアピン導体
HCの両脚端が整流子CのライザーR中に完全に挿入さ
れるようにするためのカムフォロア264を含んでい
る。このヘアピン導体の完全挿入は、整流子が電機子鉄
心AC上に圧入・装着されるとき行われる。整流子スリ
ーブCSが用いられる場合、それは図13(A)の破線
で示すように外側スリーブ258の拡大部258’に係
合し、かつ、支持されるものである。
【0077】カム268は、ターンテーブル104を通
じて伸び、かつ、ベアリング272よって回転自在に支
持されたシャフト270に取り付けられている。駆動歯
車274はターンテーブル104の下方においてシャフ
ト270に取り付けられ、可動ラック152’と係合す
る。この可動ラック152’は図14ないし17に最も
よく示す通り、第4のステーション126の一部をなす
ものである。図示の実施例において、スプリング装荷ブ
ロック部材276より形成された回転指示器は、ボルト
280がねじ込まれ、かつ、ロックナット282により
固定された上部曲折端278を有する。ブロック部材2
76は回転カムフォロア284において終端を有し、そ
のカムフォロアはカム268の内面に形成された刻み目
286に受け止められる。このようにしてボルト280
はまず後退位置において下部ねじり工具124がその初
期位置にあることを指示し、ねじり動作中において突出
するものである。第2の刻み目288は、カム268が
その刻み目により形成された完全回転位置に達したと
き、ボルト280の後退を許容するものである。
【0078】整流子Cは、第4ステーション126に関
して図示及び説明された装置により電機子鉄心AC上に
圧入される。整流子スリーブCSが用いられる場合、カ
ム268はその初期位置に復帰して整流子スリーブCS
を整流子ライザーRのスロット247内に受け入れられ
たヘアピン導体HCを越えて上昇させる。しかしなが
ら、その上昇はタブ256がライザーRのスロット25
7に挿入される点までは達しない。電機子Aはスプリン
グ装荷ボルト292により中央シリンダ250の受入孔
254内に支持された整流子支持ブロック290により
持ち上げ可能となっている。電機子Aを持ち上げて、そ
の受入孔254からの除去を助けるため、ボルト292
はターンテーブル104の下方において第1システムス
テーション112内に位置し、かつ、液圧シリンダより
駆動されるロッド298に係合される。ボルト292及
び支持ブロック290は、図13(A)においてはその
下降位置において示され、図13(B)においてはその
上昇位置において示されている。
【0079】
【第1システムステーション】図18及び19は、電機
子持上げ用液圧シリンダ296を含む第1システムステ
ーション112を示すものである。シリンダ296はシ
ステム100のオペレータにより付勢され、3本のロッ
ド298を整流子支持ブロック290に取り付けられた
ボルト292と係合するように上昇させる。整流子支持
ブロック290は、第4ターンテーブル128の整流子
位置決め工具130の中央シリンダ250における受入
孔254内に位置している。したがって、シリンダ29
6の動作はオペレータが電機子完成品を第4ターンテー
ブル位置128から除去し、整流子Cをその電機子上に
配置する補助を行うものである。
【0080】
【第2システムステーション】図20及び21は、マガ
ジン持上げ用液圧シリンダ298を含む第2システムス
テーション114の下部を示している。シリンダ298
はシステム100に駆動されて図7に示したような第1
ターンテーブル位置108のスプリング装荷されたマガ
ジン放出用シャフト168と係合して、ヘアピン導体H
Cのシステム100に第2ステーション114のマガジ
ンMからの完全な除去を助けるものである。図22及び
23は、液圧シリンダ300及びセンサ支持シャフト3
02を含む第2システムステーション114の上部を示
している。シリンダ300は押圧ブレード組立体304
を支持フレーム102の上面102A及びターンテーブ
ル104に関して移動させる。押圧ブレード組立体30
4は、整列ロッド306により支持フレーム102と整
列し、ロッド312を安定化することより互いに結合さ
れるベースプレート308と押圧ブレード整列板310
を含んでいる。ロッド312は、ブレード整列板310
に保持されと共に、ベース板308及び支持フレーム1
02の天板102Aを摺動可能に貫通している。整列板
310はスプリング314によりプレート308から一
定の距離だけバイアス保持される。
【0081】シリンダ300が駆動されると、それはベ
ースプレート308及びロッド板310をテーブル10
4及びマガジンMに向かって突出させる。これは図22
(B)に示された位置から図22(A)に示された位置
まで行われる。整列板310がマガジンMの頂部に到達
すると、整列ピン316がマガジンMにおいて対応する
整列孔と係合し、整列板310をマガジンMと整列させ
る。シリンダ300がさらに突出すると、ベース板30
8はスプリング314の力に抗してプレート310に向
かって突出する。ベース板308に取り付けられた複数
のストリッパーブレード318は、整列板310を貫通
し、かつ、これに案内されて図34に示すマガジンMの
スロットM100中に入り、これによってマガジンM中
のヘアピン導体HCを第1ターンテーブル位置108の
上部ねじり工具110に押入れる。
【0082】センサ支持シャフト302は、近接センサ
320、322及び324を支持し、かつ、妥当に位置
決めしている。センサ320はベース308の完全上昇
位置を検出するが、センサ320はベース板308の完
全下降位置を検出する。図22に示したベース板308
の完全下降位置においてヘアピン導体HCは上部ねじり
工具110中に挿入され終わっている。この挿入はヘア
ピン導体HCの両脚端が約1+7/8インチだけ工具の
頂上から突出するまで行われる。センサ324は整列板
310が完全に上昇してターンテーブル104を安全に
回転せしめるものであることを検出する。
【0083】図4及び5はシステム100の第2システ
ムステーション114に関連するマガジンM把持アーム
326を示している。アーム326は概して垂直な支柱
328に回動自在に取り付けられて、支持フレーム10
2の天板102Aから支持される。アーム326はま
た、所定の運動範囲内において上昇及び下降することが
でき、その先端に一対のグリッパ330を形成したもの
である。一対のグリッパ330は選択的に閉じられてシ
ステム100の第2ステーション114に位置するマガ
ジンMと係合する。使用上、ターンテーブル104の第
1位置108は、第2ステーション114に移動するこ
とにより、上部ねじり工具110上に位置するワイヤー
保有マガジンMが、その工具110内に装着されたマガ
ジンMの内側にヘアピン導体HCをもたらすための準備
をする。好ましくは、ヘアピン導体HCを工具110内
に移すシリンダ300の動作が行われる前に、把持アー
ム326が回動して図5において破線で示す位置までグ
リッパ330がマガジンMに近接し、かつ、これに包囲
するようにする。グリッパ330はここで閉じられるこ
とによりマガジンMと係合し、これによってヘアピン導
体HCの移送中における保持、及び安定化に寄与するも
のである。
【0084】ヘアピン導体HCが上述のように上部ねじ
り工具110内に移管されると、シリンダ298が駆動
されて、シャフト168と係合し、かつ、これを上昇さ
せ、したがって、マガジンMを上昇させてヘアピン導体
HCがマガジンMから完全に除去されることを保証する
ものである。アーム326は同時に上昇してそのグリッ
パ330内に空のマガジンMを保持する。アーム326
はここで図5の実線位置まで回動し、これによって空の
マガジンMはマガジンM返送シュート332上に置かれ
る。グリッパ330はここで開放することにより空のマ
ガジンMをシュート332上に放出し、このシュートは
そのマガジンMをシステム100のオペレータまで移送
する。オペレータは空のマガジンMを選別してそれをシ
ステム100から除去すべき適当な位置に配置し、さら
に新たな電機子製造のために再使用すべくヘアピン導体
を再充填する。
【0085】第3システムステーション
【0086】図24及び25はロッド245を上昇さ
せ、これによって第3ターンテーブル位置122が第3
システムステーション120に位置するとき、図11
(A)に示すようにスリーブ240を持ち上げるための
液圧シリンダ334を含むこの第3システムステーショ
ン120の下部を示している。スリーブ240は上昇位
置において電機子鉄心ACの底面を押圧し、その鉄心ス
ロット中に挿入された絶縁材料がヘアピン導体HCのス
ロットへの初期挿入時において押し出されないようにす
るものである。押圧ブレード組立体336は整列ロッド
338により支持フレーム102に関して整列保持され
ており、それ自体は整列ロッド338により互いに結合
されたベース板340及び押圧ブレード整列板342を
含んでいる。液圧シリンダ344はベース板340及び
これに保持された押圧ブレード346を突出及び後退さ
せるように連結されている。押圧ブレード346は上部
ねじり作業が第3システムステーション120において
実行されることにより、ヘアピン導体HCから蛙脚導体
が形成されたのち、そのヘアピン導体HCを上部ねじり
工具110から放出すべく伸長する。
【0087】第3ステーション120の一部をなす可動
ラック152及び第4ステーション126の一部をなす
同様な可動ラック152’についてここで図14〜17
を参照して説明する。ラック152、152’はその構
造及び動作が実質上同じものであるため、ここではラッ
ク152についてのみ説明する。ラック152は支持板
348を横切って直線運動するように取り付けられてお
り、この直線運動は図16及び17に示された液圧シリ
ンダ350の動作により達せられる。ラック152のホ
ーム位置、すなわち完全突出位置はストッパ352によ
り規制されると共に、近接センサ352Aにより検知さ
れる。この近接センサ352Aは第1ターンテーブル位
置108の上部ねじり工具110及び第3ターンテーブ
ル位置120の下部ねじり工具124の所定の角度運動
に対応するラック152の完全後退位置に関連して配置
されている。ヘアピン導体HCの形状記憶特性を克服す
るため、それらは所望のねじり角以上にねじられてから
所望のねじり角位置に戻される。これはスロット数にお
いて第3システムステーション120では約16スロッ
ト幅から約15スロット幅まで戻され、第4システムス
テーション126では約16.5スロット幅から約16
スロット幅に戻されることに対応する。したがって近接
センサ352はラック152のホーム位置または当初ね
じり位置に対応し、かつ規制するものである。ねじり動
作は液圧シリンダ350、したがってラク152を完全
に後退させることにより達成される。液圧シリンダ35
4はここでストッパブロック354Aを上昇させるよう
に駆動され、それがラック152に取り付けられた当接
板356の通路に入るようにする。液圧シリンダ350
は当接板356がストッパブロック354Aに係合して
ラック152のためのねじり戻し位置を規制するまで突
出する。
【0088】ターンテーブル104が支障なく回転でき
るようにするため、ラック152はターンテーブル10
4に関して垂直に駆動される。この垂直運動のため、支
持板348は支持フレーム102の底板102Bに取り
付けられたシャフト360を収容する垂直支持ガイド3
58を有する。液圧シリンダ362は支持板348、し
たがってラック152を上昇及び下降させてそれを第
1、第2、第3及び第4ターンテーブル位置108、1
16、122及び128の駆動歯車150、192、2
24及び274とそれぞれ係合させ、及び離脱させるよ
うに動作するものである。ラック152、152’の一
つと、第3または第4ステーション120、126のい
ずれかにおける駆動歯車150、192、224及び2
74の一つの係合はそれらのステーションにおいて実行
されるべき仕事に従ったものであり、それは前述のこと
から容易に理解されるであろう。
【0089】図26は第3システムステーション120
の上部を示しており、このステーションには支柱372
に沿って垂直運動するように設けられたプラテン370
を含んでいる。支柱372は天板102A及び底板10
2B間において取り付けられて直立している。プラテン
370は天板102Aに保持された液圧シリンダ374
により支柱372に沿って移動する。図26、27及び
28に示す通り、曲折端保持リング376は液圧シリン
ダ378の制御によりプラテン370に関して垂直移動
する。この曲折端保持リング376は回転自在に保持さ
れたことによりその曲折端受けスロット379がヘアピ
ン導体HCの曲折端と整列し、かつこれを受け入れるよ
うになっている。プラテン370の完全上昇位置、プラ
テン370の完全下降位置及びプラテン370の90%
下降位置はそれぞれ近接センサ380、382及び38
4により近接される。これらの近接センサは支柱372
の一つに取り付けられたプラテン370と共に移動する
素子386を検出するものである。プラテン370は通
常完全上昇位置と90%下降位置との間において、その
90%下降位置と完全下降位置との間の速度より高速で
作動し、これによってシステム動作の高速化を図るよう
になっている。
【0090】ヘアピン導体HCを挿入された上部ねじり
工具110を含むターンテーブル104の第1位置10
8が第3システムステーション120に移動する点まで
システム100が作動すると、プラテン370は図26
に示すように上部ねじり工具110の上端に隣接するそ
の完全下降位置まで下降させられる。上部ねじり工具1
10の存在はプラテン370に取り付けられた近接セン
サ388により検知される。曲折端保持リング376は
このリング376に連結されたレバー392と係合する
液圧シリンダ390の動作により所定の位置に初期設定
される。曲折端保持リング376が妥当に配置された
後、その曲折端保持リング376は下降して上部ねじり
工具110内における曲折端と係合する。液圧シリンダ
390は上部ねじり動作の実行前に後退している。かく
して曲折端保持リング376は上部ねじり動作中におい
て回転可能となり、これによってヘアピン導体HCの曲
折端とそれとの係合が上部ねじり動作に干渉しないよう
にする。
【0091】プラテン370はカム駆動式の、ヘアピン
導体HC係合及び保持用フィンガ394を備えている。
図29に示す通りフィンガ394はヘアピン導体HCを
把持するために伸長し、ヘアピン導体HCを解放するた
めに後退する。説明の簡略化のため、図29には限られ
た少数のフィンガ394のみを示すが、フィンガ394
はヘアピン導体HCの個数に等しい個数がリングの全周
に展開し、これによって全てのヘアピン導体HCが一対
のフィンガ394に把持されることができる。フィンガ
394は液圧シリンダ396により駆動される。すなわ
ち液圧シリンダ396はフィンガ駆動ピン402がフィ
ンガ394の伸長及び後退のために収容されるカムスロ
ット400を含むカム板398を回転駆動するものであ
る。液圧シリンダ396はそのシリンダの位置を検出す
るための中間突出センサ(図示せず)を備えている。調
節自在なストッパ404が液圧シリンダ396の完全突
出位置、したがってフィンガ394の、完全挿入された
ヘアピン導体の把持位置を規制するようになっている。
【0092】上部ねじり動作が上部ねじり工具110と
協同するラック152の動作により実行された後、ヘア
ピン導体HC、すなわち正しくは蛙脚導体は上部ねじり
工具110からその工具110に約0.5インチの導体
部分のみを残す点まで放出される。このシステム100
の動作点において、液圧シリンダ396が駆動されてフ
ィンガ394内における工具110に近接したヘアピン
導体HCを把持する。プラテン370はここでヘアピン
導体HCを工具110から完全に分離するまで上昇し、
ヘアピン導体を第3システムステーション120に維持
するものである。
【0093】ターンテーブル104はこのターンテーブ
ル104の第2位置116が第3システムステーション
120に位置決めされるまで駆動される。このステーシ
ョンには第3システムステーション120におけるフィ
ンガ394内に支持されたヘアピン導体HCの両脚端の
下方において整列手段118が配置されている。プラテ
ン370はここで下降し、ヘアピン導体HCの両脚端を
整列手段118中に挿入し、この整列手段118は図8
及び9を参照して説明した通りに駆動されて、それらの
両脚端を電機子鉄心ACに挿入するため正確に位置決め
駆動する。フィンガ394は整列手段118の動作中に
おいてわずかに緩められ、ヘアピン導体HCがすでに述
べたように整列し、かつフィンガ394自身がヘアピン
導体HCをそれぞれの整列位置に固定保持するように再
び拘束状態にされる。プラテン370は今一度ヘアピン
導体HCと共に持ち上げられ、ターンテーブル104は
その第3位置122を第3システムステーション120
に位置決めするように移動する。このステーション12
0ではフィンガ394内に支持されたヘアピン導体HC
の両脚端の下方に電機子鉄心ACを配置する。本発明に
従って電機子Aを製造すべく用いられる電機子鉄心AC
が、その鉄心内のスロット位置を第3システムステーシ
ョン122における下部ねじり工具124から保証され
るような仕様において形成されているものとすれば、ヘ
アピン導体HCは電機子鉄心AC中に直接挿入すること
ができる。このように厳密に制御された電機子鉄心AC
がコストまたは市場的に入手できない場合には、電機子
鉄心ACは例えば光学センサなどのような検知手段(図
示せず)により監視される。このような検知手段は第1
及び第3システムステーション112、120間のいず
れかの箇所に配置され、電機子鉄心ACまたはヘアピン
導体HCを両者の妥当な整列関係のために変位させるこ
とを可能にする。第1及び第3システムステーション1
12、120間のいずれかの間において電機子鉄心AC
を検知するかわりに電機子鉄心ACをシステム中に装荷
する前に計測または検出することができる。このような
計測は前述のセンサにより発生されたものに対応する信
号を発生し、システム中での電機子鉄心ACの初期位置
設定、または電機子鉄心ACもしくはヘアピン導体HC
の両者間の整列のための位置調整のために用いられる。
【0094】何らかの場合において、電機子鉄心ACが
一度第3システムステーション120内の適正な位置に
配置されると、プラテン370は電機子鉄心ACに向か
って下降し、ヘアピン導体HCの両脚端は電機子鉄心A
Cの対応するスロット405中に挿入される。これらの
スロット405には絶縁材料がすでに挿入されている。
フィンガ394はここで液圧シリンダ396の動作によ
り後退させられ、液圧シリンダ378がヘアピン導体H
Cを電機子鉄心AC、及び少なくとも部分的にその鉄心
ACの直下に近接配置された下部ねじり工具124、に
挿入するために駆動される。すでに述べた通り、スリー
ブ240は電機子鉄心ACのスロット405内に挿入さ
れた絶縁材料がヘアピン導体HCの挿入によりそのスロ
ット405から押し出されることを阻止すべく上昇駆動
される。
【0095】ヘアピン導体HCは液圧シリンダ378の
動作により電機子鉄心AC中に完全に挿入されるが、あ
る種の電機子の製造においてはフィンガ394によりヘ
アピン導体HCの挿入を助けることが望まれる。ヘアピ
ン導体HCの挿入を保証するためのフィンガ394の仕
様は、例えば電機子鉄心ACのスロット405にねじり
を与え、これによって電機子Aを含むモータの運転中に
発生するノイズを減少させようとする場合などに有益で
ある。電機子鉄心におけるノイズ減少のための一般的な
ねじれとは、電機子鉄心ACの導体曲折端側の端面から
整流子端までのスロット配列が1本のスロット分だけね
じられたものである。ヘアピン導体HCはそのようなね
じりスロット型電機子鉄心における挿入に際して直線ス
ロット型鉄心の場合より大きい抵抗を受けることが明ら
かである。
【0096】ヘアピン導体の挿入がフィンガ394に助
けられる場合、ヘアピン導体HCはまずプラテン370
の下降により挿入され、さらにフィンガ394が前述し
たように引き出されるものである。ヘアピン導体HCは
次にこれも前述した態様で液圧シリンダ378の動作に
より部分的に挿入される。挿入を完了するためプラテン
370が上昇し、この間ヘアピン導体HCは電機子鉄心
AC上の位置において再び把持されている。当然なが
ら、プラテン370が電機子鉄心AC上に持ち上げられ
る距離が短ければ短いほどヘアピン導体HCに損傷を与
えることなくより大きい力を加えることができる。ここ
でヘアピン導体HCはフィンガ394を用い、典型的に
は曲折端保持リング376と液圧シリンダ378との協
同において挿入されることができる。
【0097】ヘアピン導体HCが電機子鉄心AC中に完
全に挿入されると共にその少なくとも一部が第3ターン
テーブル位置122の下部ねじり工具124中に挿入さ
れると、もし用いられていればフィンガ394が後退
し、かつプラテン370がその完全上昇位置まで上昇す
る。次にターンテーブル104が回転して、電機子鉄心
AC及びそれに挿入されたヘアピン導体HCを含む第3
ターンテーブル位置120を第4システムステーション
126に係合するまで移動させる。
【0098】第4システムステーション
【0099】図30及び31は第4システムステーショ
ン126の下部を示している。このステーション126
の下部は第3ターンテーブル位置122がこの第4シス
テムステーション126に位置したとき、図11(A)
に示すようにロット245’を上昇させてスリーブ24
0を持ち上げるための液圧シリンダ410を備えてい
る。この上昇位置において、スリーブ240はヘアピン
導体HCの両脚端を分離させることにより、その導体の
端部絶縁がこの第4システムステーション126におい
て実行される下部ねじり動作中において損傷を受けない
ようにするものである。液圧シリンダ412はシャフト
246を突出させて第3ターンテーブル位置122の電
機子鉄心中央リフト部材248と係合させ、そのリフト
部材248を図10及び11に関して述べた通りに上昇
させる。第4システムステーション126の一部をなす
可動ラック152’は図14〜17に関して前述した第
3ステーション120の一部をなす可動ラック152と
実質的に同じものである。
【0100】図32は第4システムステーション126
の上部を示している。このステーション126の上部に
は支柱416に沿って垂直運動するように取り付けられ
たプラテン414が装備されている。支柱416は天板
102A及び底板102B間に支持されて直立してい
る。プラテン414は天板102Aに取り付けられた液
圧シリンダ418により支柱416に沿って移動する。
プラテン414はカム駆動式ヘアピン導体係合及び保持
フィンガ420を備えている。図33に示す通りフィン
ガ420は伸長することによりヘアピン導体HCを把持
し、後退することによりヘアピン導体HCを解放する。
図示を簡略化するため図33には一つのフィンガ420
のみを示すが、実際にはフィンガ420はヘアピン導体
HCの数に等しい個数のものがリングの全周にわたって
配置され、これにより全てのヘアピン導体HCが各一対
のフィンガ420に把持されることができる。
【0101】フィンガ420は液圧シリンダ422によ
り駆動される。この液圧シリンダ422はそれ自身の位
置を検出するための中間突出センサ(図示せず)を備え
ている。液圧シリンダ422の動作はカムスロット42
6を有するカム板424を回転させ、それらのスロット
に受け入れられたフィンガ駆動ピン428によりフィン
ガ420の伸長及び後退を可能にするものである。シリ
ンダ422の完全突出位置、従って完全挿入されたヘア
ピン導体HCのフィンガ420による把持位置は調節可
能なストッパ43により規制される。フィンガ420の
動作は図29に関して前述したフィンガ394の動作と
実質上同じものである。
【0102】ヘアピン導体係合及び保持用フィンガ42
0は、プラテン370のヘアピン導体係合及び保持用フ
ィンガ394と同じ態様でプラテン414の上面に設置
される。プラテン414の下方にはフィンガ420と協
同する一連の押圧ブレード432が設けられ、これはプ
ラテン414を貫通する開口の全周に、所定の電機子の
ために用いられるヘアピン導体HC数に等しい個数だけ
配置されるが、図33においては簡略化のため1個のみ
を示すものである。押圧ブレード432は液圧シリンダ
434により駆動される。この液圧シリンダ434はそ
のシリンダの位置を検出するための内部突出センサ(図
示せず)を備えている。液圧シリンダ434の動作はカ
ムスロット438を含むカム板430を回転させて、そ
のスロット中に受け入れた押圧ブレード駆動ピン440
により押圧ブレード432の伸長及び後退を可能にする
ものである。シリンダ434の完全突出位置及びこれに
伴った押圧ブレード432における完全挿入されたヘア
ピン導体との係合位置は調節可能なストッパ442によ
り決定される。押圧ブレード432の動作は前述したフ
ィンガ420及びフィンガ394の動作と極めて類似し
ている。
【0103】プラテン414はさらに液圧シリンダ45
2により駆動される電機子鉄心クランプ450を備えて
いる。このクランプ450は第4システムステーション
126においてヘアピン導体HCに対する下部ねじり動
作が実行される間に、そのステーション126に電機子
鉄心を固定保持するものである。プラテン414には一
対の垂直に伸びる背板454が保持され、これらの背板
454はプラテン414を曲折端支持及び押圧用アセン
ブリー460に選択的に結合させるためにショットピン
458を伸縮させる液圧シリンダ456を支持してい
る。このアセンブリー460はガイドロッド464、4
66により天板102Aに関して整列したベース板46
2を装備し、ガイドロッド464、466をして支持フ
レーム102の天板102Aを摺動自在に貫通させたも
のである。
【0104】ベース板はアセンブリー460をプラテン
414に固定して同期動作させるため、その両側部に側
板468を保持している。アセンブリー460はショッ
トピン458を側板468の開口470中に突入させる
ことによりプラテン414に固定される。好ましくはナ
イロンまたは他の適当なプラスチック材料からなる曲折
端係合部材472は整流子を電機子鉄心AC上に押圧す
るための金属製の中央突出プレスシャフト474を備え
ている。係合部材472はベース板462に分離可能に
保持され、これによって製造されるべき電機子に対応す
る種々の部材がシステム100の第4ステーション12
6において互換的に用いられるようにしてある。曲折端
支持及び押圧アセンブリー460は天板102Aに保持
され、かつ底板462に連結された液圧シリンダ476
により駆動される。プラテン414の完全上昇位置は近
接センサ478により検知され、プラテン414の完全
下降位置は近接センサ480により検知される。
【0105】ベース板462の位置は天板102Aの上
面に設けられ、かつガイドロッド464に結合された可
動部材を備えたセンサ機構482により検知される。セ
ンサ機構482はベース板462の完全上昇位置を検知
するための第1近接センサ482Aとベース板462の
完全下降位置を検知するための第2近接センサ482B
と、ベース板462の移動速度を制御する第3位置を検
知するための第3近接センサ482Cを含んでいる。す
なわちベース板462は完全上昇位置と第3位置との間
を迅速に移動するものであるが、それは第3位置以下で
はゆるやかな速度である。またセンサ機構482はヘア
ピン導体HCの電機子鉄心AC中に完全挿入するために
曲折端係合部材472がヘアピン導体HCの曲折端と係
合する位置を規制するための第4近接センサ482D、
及び完全下降位置に極めて近い位置を規制する第5近接
センサ482Eを備えている。ベース板462及びプラ
テン414の位置はショットピン458が開口470と
整列してプラテン414をアセンブリー460に結合す
るように調整されなければならない。かくして第5近接
センサ482Eはショットピン458を駆動するために
ベース板462の妥当な位置を規制するものである。
【0106】第4ステーション126においてヘアピン
導体HCは電機子鉄心AC中に完全挿入され、電機子鉄
心ACの整流子端に向かって突出するヘアピン導体の両
脚端は下部ねじり動作においてねじり加工され、かつ整
流子Cが電機子鉄心ACに圧入される。これらの動作は
第3ターンテーブル位置122が第3システムステーシ
ョン120から第4システムステーション126に移動
したとき開始される。このとき、電機子鉄心ACに挿入
されたヘアピン導体HCまたは蛙脚導体は第3ターンテ
ーブル位置の下部ねじり工具124中に突入する。ター
ンテーブル104が停止してそれが妥当な位置であるこ
とを検出されると、曲折端係合部材472が下降してヘ
アピン導体HCの曲折端と係合し、それぞれの導体を
(未だ完全挿入されていなければ)下部ねじり工具12
4中に完全に挿入する。
【0107】シリンダ412は電機子鉄心を係合部材4
72により位置規制されたヘアピン導体HCの上に持ち
上げるように動作し、セパレータスリーブ240がここ
でシリンダ410の動作によりロッド245’を介して
持ち上げられる。このようにして、ヘアピン導体HCは
第4ステーション126において電機子鉄心AC中に完
全挿入されると共に下部ねじり工具124中に完全挿入
される。このときスリーブ240はヘアピン導体HCの
両脚端上の絶縁物を保護するように位置している。ここ
で上端位置まで持ち上げられたラック152’が前述し
た通りに駆動されて駆動歯車224を回転させ、これに
よってヘアピン導体HCの下部ねじり作業を実行させる
ものである。ヘアピン導体HCの下部ねじり作業はヘア
ピン導体HCの両脚端を分離させると共に電機子鉄心A
Cを整流子Cと整列させるために行われ、整流子Cは後
に電機子鉄心AC上に圧入される。このため図1に示し
た光学的センサまたは他の適当なセンサ素子からなるセ
ンサ490が電機子鉄心の外面上におけるスロットまた
は他の適当なマーキングを検出及び監視するものであ
る。
【0108】下部ねじり動作中において、電機子鉄心A
Cは下部ねじり工具124上のヘアピン導体HCにより
支持され、これにより電機子鉄心ACはヘアピン導体H
Cがねじられるとき回転し、かつ下降するものである。
下部ねじり動作が達せられるとスロットの回転、または
閉じられたスロットの場合にはこれを表す他のマーキン
グなどの回転がセンサ490により監視される。電機子
鉄心が例えば7本のスロット位置だけ回転すると下部ね
じり動作が停止され、曲折端係合部材472はその完全
下降位置に近い停止位置まで下降し、クランプ450は
シリンダ452を介して閉じられて電機子鉄心ACをこ
の位置に固定保持する。またショットピン458がシリ
ンダ456により伸長して開口470と係合し、これに
よってアセンブリー460をプラテン414に拘束し、
両者の一体的な動作を可能にするものである。ラック1
52’は再駆動されて電機子鉄心を16.5本のスロッ
ト分ねじると共にそのねじれを16本のスロット分まで
わずかに戻す。この動作は液圧シリンダ354’により
行われる。この点において下部ねじり動作が完了し、ラ
ック152’はターンテーブル104の回転を許容する
まで下降させられる。なるべくならラック152’は第
4システムステーション126における動作が第3ター
ンテーブル位置122の諸要素の妥当な整列を確保する
ために完了するまでその上昇位置に維持される。
【0109】ターンテーブル104の回転に先立ってセ
パレータスリーブ240が下降する。第3システムステ
ーション120において第4ターンテーブル位置128
上で待機している整流子Cを受け入れるべく電機子鉄心
を準備するため、フィンガ420及び押圧ブレード43
2が伸長駆動される。押圧ブレード432はヘアピン導
体HCの両脚端と係合し、ここでヘアピン導体の両脚端
は、セパレータスリーブ240が下降しているため図1
3(A)、32及び37に示すように電機子鉄心の中心
に向かって半径方向内向きに共に曲折される。押圧ブレ
ード432はヘアピン導体HCの両脚端をその導体の1
脚の幅におよそ等しい距離だけ半径方向内向きに折り曲
げる。フィンガ420はここで押圧ブレード432への
圧力が解除された状態で、ヘアピン導体HCの内向き折
り曲げ端を保持する。押圧ブレード432は後退するこ
となくヘアピン導体HCに当接して休止し、フィンガ4
20を補助するものである。クランプ450及びフィン
ガ420により維持された電機子鉄心ACはプラテン4
14及びアセンブリー460のピン結合を上昇させるシ
リンダ418及び476の同時的な後退動作により上昇
させられる。ヘアピン導体HCの両脚端はこのようにし
て下部ねじり工具124から分離される。
【0110】ターンテーブル104はここで1ターンテ
ーブル位置だけ時計方向に回転し、これによってターン
テーブル104の第4位置128がシステム100の第
4ステーション126まで移動し、第4位置128上の
整流子Cがシステム100の第4ステーション126に
おける電機子半製品の直下において近接配置される。タ
ーンテーブル104が停止してその位置が正しいことを
検知されると、ラック152’がその上昇位置まで移動
して駆動歯車274を回転するように駆動され、その結
果カム268が回転して整流子設定タブ256を後退さ
せる。シリンダ418及び476は整流子Cを電機子鉄
心AC上に押圧するように動作し、これによってヘアピ
ン導体HCの両脚端は整流子CのライザRのスロット2
47内に受け入れられる。
【0111】ある種の適用例においては、タブ256の
上方を包囲する薄いヘアピン保持バンドまたは整流子ス
リーブCSを用いることが望ましい。もし整流子スリー
ブCSが用いられるならば、ラック152は整流子スリ
ーブCSを支持する外側スリーブ258を部分的に上昇
させるように駆動され、これによってそれはヘアピン導
体HC上にわたって伸びるが、タブ256がヘアピン導
体HCと係合するまでには伸びないことになる。フィン
ガ420及び押圧ブレード432はここで後退し、この
ときヘアピン導体HCは整流子CにおけるライザRのス
ロット247に対してわずかに引き出される傾向にあ
る。しかしながら整流子スリーブCSが用いられるなら
ば、ヘアピン導体HCは整流子スリーブCSと係合して
これに保持され、そのヘアピン導体HCを整流子Cに溶
接または他の接続手段により接続することが容易とな
る。この接続動作は本発明のシステム100によっては
達成されない。ラック152’は下降し電機子鉄心AC
の完成品はシステム100の第4ステーション126に
配置される。電機子鉄心Aの完成品はつぎに第1システ
ムステーション112に移送され、オペレータはここで
シリンダ296を作動させて電機子鉄心Aをシステムか
ら除去するものである。
【0112】以上の説明において用いた回転電気機械な
る用語は電気モータ及び発電機の双方に適用されるもの
である。そして本発明は種々の装置駆動モータ、自動車
始動モータ、玩具用モータまたは他の産業用モータ及び
発電機における整流巻線型ロータまたは電機子に適用で
きることが理解されるであろう。
【0113】ここに説明した方法及び装置を用いること
により効果的に製造できる電気機械それ自体については
1991年9月3日付米国特許第5045742号(ブ
ラットミューラーその他)に記載されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による回転電気機械用電機子を製造する
ための機械を略示する斜視図である。
【図2】前記機械のターンテーブルの下方に位置する機
械処理装置を略示する図1の平面図である。
【図3】前記ターンテーブル上に設けられた処理ステー
ションの装備を略示する比較的高位置の部分を示す図1
の平面図である。
【図4】図1の機械における第2ステーションの動作に
関連するマガジン把持アームの部分側面図である。
【図5】図1の機械における第2ステーションの動作に
関連するマガジン把持アームの部分平面図である。
【図6】図1の機械におけるターンテーブルの第1処理
位置を示す平面図である。
【図7】図1の機械におけるターンテーブルの第1処理
位置を示す側断面図である。
【図8】図1の機械におけるターンテーブルの第2処理
位置を示す平面図である。
【図9】図1の機械におけるターンテーブルの第2処理
位置を示す側断面図である。
【図10】図1の機械におけるターンテーブルの第3処
理位置を示す平面図である。
【図11】図1の機械におけるターンテーブルの第3処
理位置の側断面図(A)及び同様の側断面図であってタ
ーンテーブルの下方に位置する液圧シリンダにより持ち
上げられた第3位置の部分を示す図(B)である。
【図12】図1の機械におけるターンテーブルの第4位
置を示す平面図である。
【図13】図1の機械におけるターンテーブルの第4位
置を示す側断面図(A)及び同様の側断面図であって前
記ターンテーブルの下方に位置する液圧シリンダにより
持ち上げられた前記第4位置中央部を示す図(B)であ
る。
【図14】第3及び第4システムステーションに設けら
れた後退位置にある駆動ラックの側面図である。
【図15】第3及び第4システムステーションに設けら
れた突出位置にある駆動ラックの側面図である。
【図16】図14及び図15の駆動ラックの平面図であ
る。
【図17】図16の駆動ラックを17−17線に沿って
見た側面図である。
【図18】図1の機械における第1システムステーショ
ンの側面図である。
【図19】図18の19−19線に沿って見た図1の機
械における第1システムステーションの平面図である。
【図20】図1の機械における第2システムステーショ
ンにおける下部を示す側面図である。
【図21】図20の21−21線に沿って見た図1の機
械における第2システムステーションの下部を示す平面
図である。
【図22】図1の機械における第2システムステーショ
ンの上部がその完全駆動位置にある状態を示す部分側断
面図(A)、及び同様の部分側断面図であって、その前
動作において完全上昇位置にあるステーション上部を示
す部分側断面図(B)である。
【図23】図22(A)の23−23線に沿って見た図
1の機械における第2システムステーションの平面図で
ある。
【図24】図1の機械における第3システムステーショ
ンの下部を示す部分側断面図である。
【図25】図24の25−25線に沿って見た図1の機
械における第3システムステーションの下部を示す平面
図である。
【図26】図1の機械における第3ステーションの上部
を示す部分側断面図である。
【図27】図1の機械における第3ステーションの上部
の一部分であって、その上昇位置にある曲折端保持リン
グと共に拡大して示す部分側断面図(A)、及び同様の
部分側断面図においてその下降位置にある曲折難保持リ
ングと共に拡大して示す図(B)である。
【図28】図1の機械における第3ステーションのヘア
ピン曲折端係合板を最初に整列させるための装置を示す
平面図である。
【図29】図1の機械における第3ステーションのプラ
テンを示す平面図である。
【図30】図1の機械における第4システムステーショ
ンの下部を示す部分側断面図である。
【図31】図30の31−31線に沿って見た図1の機
械における第4ステーションの下部を示す平面図であ
る。
【図32】図1の機械における第4ステーションの上部
を示す部分側断面図である。
【図33】図1の機械における第4ステーションのプラ
テンを示す平面図である。
【図34】電機子を製造するために本発明において用い
られるヘアピン導体が受け入れるためのマガジンを示す
斜視図である。
【図35】電機子を製造するために本発明において用い
られる電機子鉄心の斜視図である。
【図36】電機子を製造するために本発明において用い
られる整流子を示す斜視図である。
【図37】本発明によって製造される電機子の斜視図で
ある。
【図38】直線導体からヘアピン導体(HC)に変形す
る過程の第1工程における初期直線形状を示す斜視図で
ある。
【図39】直線導体からヘアピン導体(HC)に変形す
る過程の第2工程における初期直線形状を示す図であ
る。
【図40】直線導体からヘアピン導体(HC)に変形す
る過程の第3工程における両脚部結束状態を示す斜視図
である。
【図41】本発明の実施において各ヘアピン導体を変形
する第1工程を示す斜視図である。
【図42】本発明の実施において各ヘアピン導体を変形
する第2工程(最終変形)を示す斜視図である。
【図43】1群のヘアピン導体が図34のマガジンM中
に装填されたときの相対位置関係を示す斜視図である。
【図44】電機子鉄心に挿入される直線及びその間にお
ける1群の蛙脚導体の展開形状を示す斜視図である。
【図45】1群の展開蛙脚導体が電機子鉄心中に同時に
挿入される直前の状態を示す斜視図である。
【図46】1群の展開蛙脚導体が電機子鉄心中に同時に
挿入される直後における状態を示す斜視図である。
【図47】導体の両脚端に整流子を組み付ける形態を示
す斜視図である。
【図48】所定の手順により組立工程が完了したときの
鉄心と、所定の導体群と整流子の空間的関係を示す斜視
図である。
【符号の説明】
100 電機子製造システム 102 支持フレーム 104 ターンテーブル 108 第1処理位置 110 上部ねじり工具 112 第1システムステーション 114 第2システムステーション 116 第2位置 118 整列手段 120 第3ステーション 122 第3位置 124 下部ねじり工具 126 第4システムステーション 128 第4位置 130 整流子位置決め工具 134 外部シリンダハウジング 154 ハウジング
フロントページの続き (72)発明者 グスタフ フレドリック ヴィーデマン アメリカ合衆国、インディアナ州 46774、 ニューヘヴン、ペアレント ロード 11726 (72)発明者 デビッド マイケル ピエァー アメリカ合衆国、インディアナ州 46815、 フォート ウェイン、セイモアー コート 3523 (72)発明者 ロニー ジーン スミトリー アメリカ合衆国、インディアナ州 46805、 フォート ウェイン、シャーロット アベ ニュー 609

Claims (55)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定数のヘアピン導体を上部ねじり工具
    中に同時に移動させる工程と、 前記上部ねじり工具を駆動することにより前記ヘアピン
    導体における曲折端に近接した両脚部を回転させてそれ
    らを上部ねじり動作に対応する所定の角度変位だけ互い
    に反対方向に変位させる工程と、 前記上部ねじり工具から前記所定数のヘアピン導体を除
    去する工程と、 その円周に沿って前記所定数に対応する複数の導体受け
    スロットを有する電機子鉄心中に前記ヘアピン導体を挿
    入する工程と、 前記ヘアピン導体を前記電機子鉄心に通ずるように駆動
    してその電機子鉄心に近接配置された下部ねじり工具中
    に突入させる工程と、 前記下部ねじり工具を駆動することにより前記ヘアピン
    導体の両脚端を回転させてその下部ねじり動作に対応す
    る所定の角度変位だけ互いに反対方向に変位させる工
    程、及び前記電機子鉄心上に整流子を圧着固定して前記
    ヘアピン導体の両脚端を受容させる工程を含むことを特
    徴とする回転電気機械用電機子を製造する方法。
  2. 【請求項2】 前記所定数のヘアピン導体を上部ねじり
    工具中に同時に移動させる工程が、 前記所定数のヘアピン導体を形成する工程と、 前記所定数のヘアピン導体をその周縁部に形成された対
    応する数の導体受け部を有するマガジン中に装填する工
    程と、 前記上部ねじり工具に近接して前記マガジンを位置決め
    する工程、及び前記マガジンの導体受け部中に所定数の
    ストリッパブレードを挿入して前記所定数のヘアピン導
    体を前記上部ねじり工具中に移動させる工程からなるこ
    とを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記方法が、更に前記マガジンと係合し
    てそのマガジンを、前記ヘアピン導体がそこから除去さ
    れた後において、復帰位置に移動させる工程を含むこと
    を特徴とする請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記方法が、更に前記上部ねじり工具か
    ら前記マガジンを遠ざけて前記マガジンが前記復帰位置
    に移動する前に前記ヘアピン導体を完全に除去する工程
    を含むことを特徴とする請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記所定数のヘアピン導体を前記上部ね
    じり工具から除去する工程が、 前記上部ねじり工具中に所定数のストリッパブレードを
    挿入して前記所定数のヘアピン導体を前記上部ねじり工
    具から離脱させる工程、及び前記ヘアピン導体を導体係
    合フィンガ中にクランプしてこれらのフィンガ中に支持
    する工程からなることを特徴とする請求項1記載の方
    法。
  6. 【請求項6】 前記方法が、更に前記ヘアピン導体の電
    機子鉄心への挿入に先立って前記ヘアピン導体の両脚端
    を整列手段中に挿入することによりそれらの両脚端を電
    機子鉄心への挿入のための妥当な整列状態となるように
    同時に強制する工程を含むことを特徴とする請求項1記
    載の方法。
  7. 【請求項7】 前記ヘアピン導体を電機子鉄心中に挿入
    する工程が、 前記ヘアピン導体の曲折端に係合してその部分に前記挿
    入のための力を加える工程を含むことを特徴とする請求
    項1記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記ヘアピン導体を電機子鉄心中に挿入
    する工程が、 前記ヘアピン導体の曲折端に機械的に係合する工程と、 その曲折端に挿入用の力を加えて前記ヘアピン導体を前
    記電機子鉄心中に部分的に挿入する工程と、 ヘアピン導体を前記曲折端から分離した位置においてク
    ランプフィンガによりクランプする工程、及び前記ヘア
    ピン導体に前記クランプフィンガを介して挿入用の力を
    加える工程からなることを特徴とする請求項1記載の方
    法。
  9. 【請求項9】 前記上部ねじり工具を駆動する工程が、 前記上部ねじり工具を第1の方向に駆動して前記ヘアピ
    ン導体の前記曲折端に近接した両脚部を回転させてそれ
    らの脚部を前記上部ねじり動作に対応する前記所定の角
    度変位を上回る角度変位だけ互いに反対方向に変位させ
    る工程、及び前記上部ねじり工具を第2の方向に駆動す
    ることにより前記ヘアピン導体における前記曲折端に近
    接した両脚部を前記所定の角度変位まで逆方向に回動さ
    せ、これにより前記曲折端に近接した両脚部を前記上部
    ねじり動作に対応する所定の角度変位だけ安定的に変位
    させる工程を含むことを特徴とする請求項1記載の方
    法。
  10. 【請求項10】 前記上部ねじり工具を前記第1の方向
    に駆動する工程が、 前記電機子鉄心のx+1スロット分に対応する円周間隔
    だけ変位させるべく実行され、次いで前記上部ねじり工
    具を前記第2の方向に駆動する工程が、前記両脚部を前
    記電機子鉄心の1スロット分に対応する円周間隔だけ接
    近させるべく実行され、残存するxスロット分の間隔を
    前記電機子鉄心の前記上部ねじり動作に対応する所定の
    角度変位に等しくするものであることを特徴とする請求
    項9記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記下部ねじり工具を駆動する工程
    が、 前記電機子鉄心の円周方向の位置を監視する工程と、 前記下部ねじり工具を駆動して前記ヘアピン導体におけ
    るその曲折端に近接した両脚部を互いに逆方向に変位さ
    せ、前記下部ねじり工具を駆動することにより前記電機
    子鉄心を円周方向に変位させ、その電機子鉄心の変位が
    所定の円周距離だけ角度変位するまで前記両脚部を回転
    させる工程と、 前記電機子鉄心をクランプする工程、及び前記ヘアピン
    導体における前記両脚端に近接した脚部が前記下部ねじ
    り動作に対応する所定の角度変位だけ互いに変位するま
    で前記下部ねじり工具を作動させる工程からなることを
    特徴とする請求項1記載の方法。
  12. 【請求項12】 その円周に沿って複数の導体受けスロ
    ットを有する電機子鉄心を形成する工程と、 各々曲折端により互いに連結された2脚を有する複数の
    ヘアピン導体を形成する工程と、 前記鉄心に受容されるべき整流子を形成する工程と、 その周縁に複数の導体受け部を有してなるマガジンを形
    成する工程と、 前記複数のヘアピン導体を前記マガジンに装填する工程
    と、 前記システムの第1ステーションに整合したターンテー
    ブル上における上部ねじり工具を含む第1位置上に導体
    装填済マガジンを配置する工程と、 前記ターンテーブルをその上に設定された複数の位置の
    一つ分だけ回転させることにより前記第1位置におかれ
    た前記装填済マガジンを前記システムの第2ステーショ
    ンまで移動させ、かつ前記ターンテーブルの第2位置を
    前記システムの前記第1ステーションまで移動させるよ
    うに駆動する工程と、 前記複数のヘアピン導体を前記マガジンから前記上部ね
    じり工具中に同時に装填する工程と、 前記ターンテーブルを前記一つの位置分だけ回転させる
    ことにより前記ターンテーブルの前記第1位置における
    前記装填済の上部ねじり工具を前記システムの第3ステ
    ーションまで移動させると共に、前記ターンテーブルの
    前記第2位置を前記システムの前記第2ステーションま
    で移動させ、更に前記ターンテーブルにおいて下部ねじ
    り工具を含む第3位置を前記システムにおける前記第1
    ステーションまで移動させるように駆動する工程と、 前記電機子鉄心を前記ターンテーブルの前記第3位置上
    に配置する工程と、 前記上部ねじり工具を駆動することにより前記ヘアピン
    導体におけるその曲折端に近接した両脚部を回転させて
    それらの脚部を前記上部ねじり動作に対応する所定の角
    度変位だけ互いに反対方向に変位させる工程と、 前記複数のヘアピン導体を前記上部ねじり工具から除去
    する工程と、 前記ターンテーブルを前記一つの位置分だけ回転させる
    ことにより前記ターンテーブルの第1位置が前記システ
    ムの第4ステーションまで移動し、前記ターンテーブル
    の前記第2位置が前記システムの第3ステーションまで
    移動し、前記ターンテーブルの第3位置が前記システム
    の第2位置まで移動し、更に前記ターンテーブルの第4
    位置が前記システムの第1位置に移動し、これによって
    前記複数のヘアピン導体が前記システムの第3ステーシ
    ョンに維持されるようにする工程と、 前記整流子を前記ターンテーブルの前記第4位置上に配
    置する工程と、 前記ターンテーブルを前記一つの位置分だけ回転させる
    ことにより前記ターンテーブルの第1位置を前記システ
    ムの第1ステーションに移動させ、前記ターンテーブル
    の第2位置を前記システムの第4位置に移動させ、前記
    ターンテーブルの第3位置を前記システムの第3ステー
    ションに移動させ、更に前記ターンテーブルの第4位置
    を前記システムの第2ステーションまで移動させ、これ
    により前記ターンテーブルの前記第3位置におかれた前
    記電機子鉄心を前記システムの前記第3ステーションに
    維持された前記複数のヘアピン導体に近接配置する工程
    と、 前記複数のヘアピン導体を前記電機子鉄心中に挿入する
    工程と、 前記ヘアピン導体を前記電機子鉄心を通ずるように駆動
    してそれらの導体を少なくとも部分的に前記電機子鉄心
    に近接配置された前記下部ねじり工具中に突入させる工
    程と、 前記ターンテーブルを前記一つの位置分だけ回転させる
    ことにより前記ターンテーブルの第1位置を前記システ
    ムの第2ステーションに移動させ、前記ターンテーブル
    の第2位置を前記システムの第1ステーションに移動さ
    せ、前記ターンテーブルの第3位置を前記システムの第
    4ステーションに移動させ、更に前記ターンテーブルの
    第4位置を前記システムの第3位置に移動させ、これに
    より前記システムの前記第4ステーションにおいて前記
    ヘアピン導体が前記電機子鉄心中に完全に通じ、かつ前
    記下部ねじり工具中に完全に突入するように駆動する工
    程と、 前記下部ねじり工具を駆動することにより前記ヘアピン
    導体の両脚端を回転させて前記下部ねじり動作に対応す
    る所定の角度変位だけ互いに反対方向に変位させる工程
    と、 前記ヘアピン導体を前記下部ねじり工具から除去する工
    程と、 前記ターンテーブルを前記一つの位置分だけ回転させる
    ことにより前記ターンテーブルの第1位置を前記システ
    ムの第3ステーションに移動させ、前記ターンテーブル
    の第2位置を前記システムの第2ステーションに移動さ
    せ、前記ターンテーブルの第3位置を前記システムの第
    1ステーションに移動させ、更に前記ターンテーブルの
    第4位置を前記システムの第4ステーションに移動さ
    せ、これにより前記システムの第4ステーションにおい
    て前記整流子が前記電機子に近接して配置されるように
    する工程と、 前記整流子を前記電機子鉄心上に圧着して前記複数のヘ
    アピン導体の両脚端を受容させることにより電機子を完
    成する工程と、 前記ターンテーブルを前記一つの位置分だけ回転させる
    ことにより前記ターンテーブルの第1位置を前記システ
    ムの第4ステーションに移動し、前記ターンテーブルの
    第2位置を前記システムの第3ステーションに移動し、
    前記ターンテーブルの第3位置を前記システムの第2ス
    テーションに移動し、更に前記ターンテーブルの第4位
    置を前記システムの第1位置に移動させる工程、及び前
    記完成した電機子を前記第1ステーションにおいて前記
    システムから除去する工程からなることを特徴とする回
    転電気機械用電機子を製造する方法。
  13. 【請求項13】 前記ターンテーブルの前記第2位置が
    前記ヘアピン導体の両脚端を前記電機子鉄心への挿入の
    ための妥当な整列状態となるように同時に強制するため
    の整列手段を含み、前記方法が更に前記ヘアピン導体の
    前記電機子鉄心への挿入の前にそのヘアピン導体の両脚
    端を前記整列手段中に挿入する工程を含むことを特徴と
    する請求項12記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記方法が更に、前記マガジンに係合
    してこのマガジンを前記ヘアピン導体がそこから除去さ
    れた後において復帰位置に移動させる工程を含むことを
    特徴とする請求項12記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記方法が更に、前記マガジンを前記
    復帰位置に移動させる前に、そのマガジンを前記上部ね
    じり工具から分離させて前記ヘアピン導体を完全に除去
    する工程を含むことを特徴とする請求項14記載の方
    法。
  16. 【請求項16】 前記複数のヘアピン導体を前記上部ね
    じり工具から除去する工程が、 前記上部ねじり工具中に複数のストリッパブレードを挿
    入して前記複数のヘアピン導体を前記上部ねじり工具か
    ら離脱させる工程、及び前記ヘアピン導体を導体係合用
    フィンガ中にクランプし、かつ支持する工程を含むこと
    を特徴とする請求項12記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記ヘアピン導体を電機子鉄心中に挿
    入する工程が、 前記ヘアピン導体の曲折端に係合してその部分に挿入用
    の力を加えるものであることを特徴とする請求項12記
    載の方法。
  18. 【請求項18】 前記ヘアピン導体を電機子鉄心中に挿
    入する工程が、 前記ヘアピン導体の曲折端に機械的に係合する工程と、 その曲折端に挿入用の力を加えて前記ヘアピン導体を前
    記電機子鉄心中に部分的に挿入する工程と、 前記ヘアピン導体を前記曲折端から分離した位置におい
    てクランプフィンガによりクランプする工程、及び前記
    ヘアピン導体に前記クランプフィンガを介して挿入用の
    力を加える工程を含むことを特徴とする請求項12記載
    の方法。
  19. 【請求項19】 前記上部ねじり工具を駆動する工程
    が、 前記上部ねじり工具を第1の方向に駆動して前記ヘアピ
    ン導体におけるその曲折端に近接した両脚部を回転させ
    て前記上部ねじり動作に対応する前記所定の角度変位を
    上回る角度変位だけ互いに反対方向に変位させる工程、
    及び上部ねじり工具を前記第1の方向と反対の第2の方
    向に駆動して前記ヘアピン導体におけるその曲折端に近
    接した両脚部を前記上部ねじり動作に対応する前記所定
    の角度変位までそれらの両脚部を逆回転させ、これによ
    って前記曲折端に近接した前記ヘアピン導体の両脚部を
    前記上部ねじり動作に対応する所定の角度変位だけ安定
    的に変位させる工程からなることを特徴とする請求項1
    2記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記上部ねじり工具を前記第1の方向
    に駆動する工程が前記電機子鉄心のx+1スロット分に
    対応する円周間隔だけ前記両脚部を変位させるべく実行
    されるものであり、前記上部ねじり工具の前記第2の方
    向への駆動が前記電機子鉄心の1スロット分に対応する
    円周間隔だけ前記両脚部の変位を戻すべく実行されるも
    のであり、これにより残存する前記両脚部の間隔xが前
    記電機子鉄心のスロット数で特定した前記上部ねじり動
    作に対応する所定の角度変位に等しくなるようにしたこ
    とを特徴とする請求項19記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記下部ねじり工具を駆動する工程
    が、 前記電機子鉄心の円周方向の位置を監視する工程と、 前記下部ねじり工具を駆動して前記ヘアピン導体におけ
    るその両脚端に近接した脚部を互いに逆方向に変位さ
    せ、前記下部ねじり工具を駆動することにより前記鉄心
    を円周方向に変位させ、その変位が所定の円周上の距離
    に達するまで前記両脚部を回転させる工程と、前記電機
    子鉄心をクランプする工程、及び前記下部ねじり工具を
    前記ヘアピン導体の両脚端に近接した脚部が前記下部ね
    じり動作に対応する前記所定の角度変位だけ互いに変位
    するまで駆動する工程からなることを特徴とする請求項
    12記載の方法。
  22. 【請求項22】 複数の処理位置と、 複数の処理ステーションであって、そのうちの第1ステ
    ーションが複数のヘアピン導体を保持したマガジンと電
    機子鉄心及び整流子を含む電機子組立のための諸要素を
    システム中に配置するためのオペレータステーションと
    して設定された前記複数の処理ステーション、及び前記
    複数の処理位置を支持すると共に、それらの処理位置を
    前記複数の処理ステーションまで順次移動させることに
    より前記諸要素を電機子として組み立てるための搬送手
    段を備えたことを特徴とする回転電気機械用電機子を製
    造するためのシステム。
  23. 【請求項23】 前記複数の処理位置が上部ねじり工具
    を設置した第1位置を含み、この第1位置が前記第1ス
    テーションに整合配置されたとき、前記第1位置におい
    て前記マガジンを受け取るようにしたことを特徴とする
    請求項22記載のシステム。
  24. 【請求項24】 前記複数の処理ステーションが、第2
    ステーションを含み、この第2ステーションが前記第1
    位置が前記第2ステーションに位置している間に、前記
    複数のヘアピン導体を前記マガジンから前記上部ねじり
    工具に移すためのヘアピン導体挿入押動手段、及び前記
    マガジンを前記上部ねじり工具から分離させるためのマ
    ガジン放出手段を備えたものであることを特徴とする請
    求項23記載のシステム。
  25. 【請求項25】 前記第2ステーションが更に、前記複
    数のヘアピン導体が前記マガジンから前記上部ねじり工
    具に移される間において、前記マガジンを把持すること
    によりこのマガジンを固定するためのマガジン把持手段
    を含むことを特徴とする請求項24記載のシステム。
  26. 【請求項26】 前記システムが更に空のマガジンを第
    2ステーションから再使用のために搬出するためのマガ
    ジン返送手段を含み、前記マガジン把持手段が可動的で
    あって、前記空のマガジンを前記第2ステーションから
    前記マガジン返送手段に移動させる機能を有することを
    特徴とする請求項25記載のシステム。
  27. 【請求項27】 前記複数の処理ステーションが、 前記上部ねじり工具を駆動するための上部ねじり駆動手
    段と、 前記上部ねじり工具からヘアピン導体を除去するための
    ヘアピン除去押動手段、及び前記第3ステーションにお
    いて前記ヘアピン導体を把持し、前記上部ねじり工具か
    ら独立してこれらのヘアピン導体を支持するためのヘア
    ピン支持手段を含む第3ステーションを備えたことを特
    徴とする請求項24記載のシステム。
  28. 【請求項28】 前記複数の処理位置が、前記ヘアピン
    導体の両脚端を前記電機子鉄心への挿入のために受入
    れ、かつ整列させるための整列手段を設置した第2位置
    を含むことを特徴とする請求項27記載のシステム。
  29. 【請求項29】 前記複数の処理位置が、下部ねじり工
    具を設置し、それが前記第1ステーションに位置すると
    き前記電機子鉄心を受け入れるようにした第3位置を含
    むことを特徴とする請求項27記載のシステム。
  30. 【請求項30】 前記ヘアピン支持手段が更に、前記第
    3位置が前記第3ステーションに位置するとき、前記ヘ
    アピン導体を前記電機子鉄心中に挿入する機能を有する
    ものであることを特徴とする請求項29記載のシステ
    ム。
  31. 【請求項31】 前記第3ステーションが更に前記ヘア
    ピン導体を前記電機子中に通じ、かつ前記下部ねじり工
    具中に挿入駆動するためのヘアピン駆動手段を含むこと
    を特徴とする請求項30記載のシステム。
  32. 【請求項32】 前記ヘアピン支持手段が更に前記ヘア
    ピンを前記電機子に挿入し、かつこの電機子を通じて下
    部ねじり工具中に挿入駆動する機能を有するものである
    ことを特徴とする請求項31記載のシステム。
  33. 【請求項33】 前記複数の処理ステーションが前記複
    数のヘアピン導体の曲折端に係合する第1押動手段と、 前記下部ねじり工具及び電機子を前記第1押動手段に向
    かって駆動することにより前記複数のヘアピン導体の両
    脚端を前記下部ねじり工具中に完全に挿入するための第
    2押動手段、及び前記下部ねじり工具を駆動するための
    下部ねじり駆動手段を備えた第4ステーションを含むこ
    とを特徴とする請求項31記載のシステム。
  34. 【請求項34】 前記第4ステーションが更に、 前記下部ねじり工具が駆動されるときの前記電機子鉄心
    の位置を監視するためのセンサ手段、及び前記電機子鉄
    心が所望の位置に達したときに前記電機子鉄心をクラン
    プするためのクランプ手段を備えたことを特徴とする請
    求項33記載のシステム。
  35. 【請求項35】 前記第4ステーションが更に、 前記ヘアピン導体を把持し、前記下部ねじり工具からは
    独立して前記ヘアピン導体及び電機子鉄心を指示するた
    めの補助を行うヘアピン把持手段を備えたことを特徴と
    する請求項34記載のシステム。
  36. 【請求項36】 前記複数の処理位置は、それが第1ス
    テーションに位置したとき前記整流子を受け取るための
    第4位置を含むことを特徴とする請求項35記載のシス
    テム。
  37. 【請求項37】 前記第1押動手段が更に前記整流子を
    前記電機子上に押圧する機能を有するものであることを
    特徴とする請求項36記載のシステム。
  38. 【請求項38】 前記搬送手段が、前記複数の処理位置
    をその上に間隔配置し、これらの位置を自身の回転にお
    いて前記複数の処理ステーションに順次送ることができ
    るターンテーブルからなることを特徴とする請求項22
    記載のシステム。
  39. 【請求項39】 自身の円周に沿って第1、第2、第3
    及び第4の処理位置を設定したターンテーブル、及び前
    記ターンテーブルを包囲して前記処理位置の間隔に対応
    するように円周方向に間隔配置された第1、第2、第3
    及び第4の処理ステーションを設定し、これによって前
    記ターンテーブルが回転するとき前記複数の処理位置が
    前記複数の処理ステーションと整列し、前記第1処理ス
    テーションが複数のヘアピン導体を保持したマガジン
    と、電機子鉄心及び整流子を含む電機子組立のための諸
    要素をシステム中に配置するためのオペレータステーシ
    ョンとして設定されてなる固定処理手段を備えたことを
    特徴とする回転電気機械用電機子を製造するためのシス
    テム。
  40. 【請求項40】 前記第1位置が上部ねじり工具を含む
    とともに、それが前記第1ステーションに位置すると
    き、前記マガジンを受け取るものであることを特徴とす
    る請求項39記載のシステム。
  41. 【請求項41】 前記第2ステーションは、 前記第1位置が前記第2ステーションに位置する間にお
    いて前記複数のヘアピン導体を前記マガジンから前記上
    部ねじり工具中に移すためのヘアピン挿入押動手段、及
    び前記上部ねじり工具から前記マガジンを分離させるた
    めのマガジン放出手段を備えたものであることを特徴と
    する請求項40記載のシステム。
  42. 【請求項42】 前記第2ステーションが更に前記マガ
    ジンに係合して前記複数のヘアピン導体が前記マガジン
    から前記上部ねじり工具中に移される間において、前記
    マガジンを安定的に保持するためのマガジン把持手段を
    含むことを特徴とする請求項41記載のシステム。
  43. 【請求項43】 前記システムが更に空のマガジンを前
    記第2ステーションから再使用のために搬出するための
    マガジン復帰手段を含み、前記マガジン把持手段が可動
    的であって、前記空のマガジンを第2ステーションから
    前記マガジン復帰手段に移動させる機能を有するもので
    あることを特徴とする請求項42記載のシステム。
  44. 【請求項44】 前記第3ステーションが、 前記上部ねじり工具を駆動するための上部ねじり駆動手
    段と、 前記上部ねじり工具からヘアピン導体を除去するための
    ヘアピン除去押動手段、及び前記第3ステーションにお
    いて前記ヘアピンを前記上部ねじり工具から独立して把
    持及び指示するためのヘアピン支持手段を備えたことを
    特徴とする請求項43記載のシステム。
  45. 【請求項45】 前記第2位置が前記ヘアピン導体を前
    記電機子鉄心中に挿入するためにそれらの導体の両脚端
    を受入れ、かつ整列させるための整列手段を設置したも
    のであることを特徴とする請求項44記載のシステム。
  46. 【請求項46】 前記第3位置が下部ねじり工具を設置
    し、それが前記第1ステーションに位置するとき、前記
    電機子鉄心を受け入れるものであることを特徴とする請
    求項42記載のシステム。
  47. 【請求項47】 前記ヘアピン支持手段が、更に前記第
    3位置が前記第3ステーションに位置するとき、前記ヘ
    アピン導体を前記電機子鉄心中に挿入する機能を有する
    ものであることを特徴とする請求項44記載のシステ
    ム。
  48. 【請求項48】 前記第3ステーションが更に前記ヘア
    ピン導体を前記電機子に挿入し、かつこの電機子を通じ
    て前記下部ねじり工具中に挿入駆動するためのヘアピン
    駆動手段を含むことを特徴とする請求項47記載のシス
    テム。
  49. 【請求項49】 前記ヘアピン支持手段が更に前記ヘア
    ピンを前記電機子中に挿入し、かつこの電機子を通じて
    前記下部ねじり工具中に挿入するように動作するもので
    あることを特徴とする請求項48記載のシステム。
  50. 【請求項50】 前記第4ステーションが、 前記複数のヘアピン導体の曲折部に係合する第1押動手
    段と、 前記下部ねじり工具及び前記電機子を前記第1押動手段
    に向かって移動させることにより、前記複数のヘアピン
    導体の両脚端を前記下部ねじり工具中に完全に挿入する
    ための第2押動手段、及び前記下部ねじり工具を駆動す
    るための下部ねじり駆動手段を備えたことを特徴とする
    請求項48記載のシステム。
  51. 【請求項51】 前記第4ステーションが更に前記下部
    ねじり工具が駆動されるときの前記電機子鉄心の位置を
    監視するためのセンサ手段、及び前記電機子鉄心が所望
    の位置に達したとき、前記電機子鉄心をクランプするた
    めのクランプ手段を備えたことを特徴とする請求項50
    記載のシステム。
  52. 【請求項52】 前記第4ステーションが更にヘアピン
    導体を把持することにより、それらのヘアピン導体及び
    電機子鉄心を前記下部ねじり工具から独立して指示する
    補助を行うためのヘアピン把持手段を含むことを特徴と
    する請求項51記載のシステム。
  53. 【請求項53】 前記第4位置が前記ステーションに位
    置するとき、その第4位置が前記整流子をうけいれるよ
    うにしたことを特徴とする請求項52記載のシステム。
  54. 【請求項54】 前記第1押動手段が更に前記整流子を
    前記電機子鉄心上に圧着する機能を有するものであるこ
    とを特徴とする請求項53記載のシステム。
  55. 【請求項55】 所定数のヘアピン導体を第1の工具中
    に同時に挿入保持する工程と、 前記第1の工具を駆動して前記ヘアピン導体におけるそ
    れらの曲折端に近接した両脚部を変形し、所定の角度変
    位だけ互いに反対方向に変位させる工程と、 前記複数のヘアピン導体を前記第1の工具から、その円
    周上において前記所定数に対応する複数の導体受けスロ
    ットを有する電機子鉄心中に移す工程と、 前記ヘアピン導体を前記電機子鉄心中に通じて、前記電
    機子鉄心に近接配置された第2の工具中に突入するよう
    に駆動する工程と、 前記第2の工具を駆動して前記ヘアピン導体の両脚端を
    移動させ、所定の角度変位だけ互いに反対方向に変位さ
    せるようにした工程、及び前記電機子鉄心上に整流子を
    押圧して前記ヘアピン導体の両脚端をその整流子が受け
    入れるようにする工程からなることを特徴とする回転電
    気機械用電機子を製造する方法。
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