JPH06224733A - 送受信回路およびそのための方法 - Google Patents

送受信回路およびそのための方法

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JPH06224733A
JPH06224733A JP5312839A JP31283993A JPH06224733A JP H06224733 A JPH06224733 A JP H06224733A JP 5312839 A JP5312839 A JP 5312839A JP 31283993 A JP31283993 A JP 31283993A JP H06224733 A JPH06224733 A JP H06224733A
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JP
Japan
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terminal
circuit
transistor
voltage
voltage range
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Pending
Application number
JP5312839A
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English (en)
Inventor
John H Quigley
ジョン・エイチ・キグレイ
James S Caravella
ジェームス・エス・カラベラ
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Motorola Solutions Inc
Original Assignee
Motorola Inc
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K19/00Logic circuits, i.e. having at least two inputs acting on one output; Inverting circuits
    • H03K19/0175Coupling arrangements; Interface arrangements
    • H03K19/0185Coupling arrangements; Interface arrangements using field effect transistors only
    • H03K19/018507Interface arrangements
    • H03K19/018521Interface arrangements of complementary type, e.g. CMOS
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K19/00Logic circuits, i.e. having at least two inputs acting on one output; Inverting circuits
    • H03K19/0175Coupling arrangements; Interface arrangements
    • H03K19/0185Coupling arrangements; Interface arrangements using field effect transistors only
    • H03K19/018592Coupling arrangements; Interface arrangements using field effect transistors only with a bidirectional operation

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 異なる電圧範囲の論理レベルを有するデジタ
ル信号のインターフェースとして機能する送受信回路
(19)を提供する。 【構成】 上記送受信回路は、送信回路(21)と、抵
抗性負荷(23)と、受信回路(22)とを備えてい
る。送信回路は、第1電圧範囲のデジタル信号を受信す
る第1入力(24)と、制御信号を受信する第2入力
(26)と、第1端子(27)と、第2端子(28)と
を有する。抵抗性負荷は、前記第1および第2出力を共
に結合する。送信回路は、第2電圧範囲の論理レベルを
有する相補デジタル信号を、第1端子および第2端子に
発生する。送信回路は、前記制御信号によって、動作不
能とすることができる。受信回路は、夫々第1および第
2端子に結合されている第1および第2入力とを有し、
更に出力(29)を有する。受信回路は、第1および第
2端子間の電圧差を感知し、出力に第1電圧範囲のデジ
タル信号を発生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般的に、送受信回路
に関し、特に、2つの異なる電圧範囲の論理レベルを有
するデジタル回路間のインターフェースを行なうための
送受信回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】多重に相互接続された集積回路を基にし
たシステム設計が、非常に高いシステム速度を達成しつ
つある。トランジスタの高密度化、1つのチップ上の機
能(functionality)の増加、交互接続レベルの向上、お
よびパッケージ処理の進歩は、しかしながら、システム
性能の向上に寄与した重要な利点が得られた領域の内の
わずかな部分に過ぎない。集積回路の速度は、容量性ま
たは誘導性が高い負荷を駆動しなければならない、特定
の種類の回路または個々の回路によって、制限されるこ
とが多い。システムの速度を制限する回路は、集積回路
上のどこにでもあり得るものである。システム速度を制
限することの多い回路の種類の1つは、入出力回路即ち
I/O回路である。入出力回路は、集積回路の外部イン
ターフェースであり、誘導性または容量性が高い負荷を
駆動しなければならないことが多い。I/O回路がデー
タを高速で転送する場合、伝送線路効果も信号品質に影
響を与え得る。例えば、多数のCMOS集積回路を含む
デジタルシステムは、互いに情報を転送しあう各集積回
路の能力によって、システム速度が制限される可能性が
ある。CMOS集積回路は、通常5ボルトで動作する。
5ボルトシステムでは、1論理レベルは約5ボルトであ
り、0論理レベルは約0ボルトである。CMOSインタ
ーフェース回路は、CMOS素子の性能特性と、入出力
サイト(インターフェース回路が配置される所)のサイ
ズ制限によって、その駆動力が制限される。また、イン
ターフェース回路上の大きな容量性および誘導性負荷、
並びに「端から端までの(raii to rail)」(ゼロから5
ボルトまでの)信号振幅(swing)が、情報を転送できる
速度を制限することになる。
【0003】より高い転送速度を実現するために、業界
全体で例外なく用いられる手法は、信号振幅レベルを減
少させることである。この概念は非常に単純であり、所
与の負荷に対して小さな電圧変化を発生する場合、大き
な電圧変化を発生する場合よりも、短い時間で済むとい
うものである。バイポーラ回路については、エミッタ結
合ロジック(ECL)が一般的な手法であり、CMOS
回路については、ガンニング・トランシーバ・ロジック
(Gunning Transceiver Logic)(GTL)が広く用いら
れる。小さな信号レベルを用いることによって速度を得
ることはできるが、この場合欠点もある。これら欠点に
は、ノイズ・マージンの減少、回路の複雑化、および
D.C.電力消費の増大等が含まれる。また、集積回路
の内部回路は、典型的に、より広い電圧範囲の論理レベ
ルを有するデジタル信号に応答するので、インターフェ
ースにおける小さな信号レベルは、内部論理レベルに変
換しなければならない。
【0004】特に関心があるのは、ガンニング・トラン
シーバ・ロジック(GTL)であり、高性能集積回路シ
ステム用CMOS回路の要求および使用の増大によっ
て、増々関心が高まっている。GTLは、当業者にはよ
く知られているインターフェース手法である。2つの別
個の回路がGTLでは用いられる。それらは送信回路と
受信回路である。集積回路の入出力セルは、データを受
信および送信する場合、両方のタイプの回路を有してい
なければならない。GTLで用いられる信号レベルは、
Voh〜1.2ボルト(1論理状態)およびVol〜
0.4ボルト(0論理状態)である。負荷抵抗器または
プル・アップ抵抗器が、1.2ボルトの電圧基準および
信号線に結合されている。単一の抵抗器または多数の負
荷抵抗器が、構成に応じて用いられ、負荷抵抗器は反射
を低減するための終端としても作用する。GTL送信回
路は、オープン・ドレインのn−チャンネルCMOSト
ランジスタであり、信号線に結合されて、その信号線上
にゼロ論理状態を発生する。負荷抵抗器は、全ての送信
回路が動作不能(disable)の時、1論理状態を発生す
る。GTL受信回路は比較器であり、第1入力が0.8
ボルトの電圧基準に結合されており、第2入力が信号線
に結合されている。受信回路は、信号線から1または0
の論理状態を受け取り、内部集積回路の論理レベルで
の、対応する1または0論理状態を出力する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】信号の振幅を800ミ
リボルトにまで狭めると、システム内でデータを転送可
能な速度を高めるだけでなく、信号線間のクロストーク
を低減すると共に、電力消費も抑えることができる。G
TL回路は、CMOSのプロセス・フローに準拠した素
子を用いて、作成することができる。終端抵抗器として
も作用する負荷抵抗器またはプル・アップ抵抗器は、チ
ップ上に作成することも、外部構成物として付け加える
こともできる。GTLはシステム性能を向上させるため
の多くの問題を解決するものではあるが、負の特性もい
くつか有する。まず、GTLは、ECLインターフェー
ス・ロジックとは直接的に互換性がなく、したがって混
合使用(同一システム内のECLおよびGTO回路)に
は適用できない。第2に、GTLは安定した0.8ボル
トの基準を必要とし、そのためにインターフェース・ロ
ジックに回路(そして複雑度も)を付け加えなくてはな
らない。第3に、安定した1.2ボルトの電源を付加し
なければならないので、大きな遷移電流を扱う可能性が
ある。第4に、GTLは、共通モードの除去(common mo
de rejection)によってノイズを低減するために必須
の、差動結合用に設計するのが困難である。第5に、1
論理レベルを発生する速度が、終端抵抗器の値によって
制限される。第6に、数百もの送受信回路を1つの集積
回路上で用いる時、電力消費が問題になり得る。即ち、
0論理レベルを発生するための回路が、無視できなくな
るのである。最後に、業界はCMOS回路用電源電圧を
5ボルトから3ボルトに低下させる傾向にあり、0論理
レベルを発生するためにGTLに用いられるオープン・
ドレインn−チャンネル素子は、低い電圧で速度を維持
するには、サイズを大幅に広くしなければならなくな
る。
【0006】したがって、ECL論理レベルと互換性が
あり、二次的電源電圧レベル即ち基準電圧の必要性を除
去し、終端抵抗器の必要性を低減し、シングル・エンド
および差動駆動の双方を有し、5ボルトまたは3ボルト
で機能し、そして多くの技術(CMOS、Bipola
r等)と互換性のある、デジタル論理送受信回路を開発
することができれば、大きな利益となろう。
【0007】
【課題を解決するための手段】端的に述べると、デジタ
ル信号を送受信する回路および方法が提供される。この
回路は、第1トランジスタと第2トランジスタとを備え
る。第1トランジスタは第1導電型のものであり、電圧
ホロワ構成となる。第1トランジスタは、第1電圧範囲
のデジタル信号に応答する制御入力と、第1電源の端子
に結合された第1導電端子と、出力に結合された第2導
電端子とを有する。第2トランジスタは第2導電型のも
ので、電圧ホロワ構成となる。第2トランジスタは、前
記第1電圧範囲のデジタル信号に応答する制御入力と、
第2電源の端子に結合される第1導電端子と、出力に結
合される第2導電端子とを有する。前記第1および第2
トランジスタは、制御入力に結合される第1電圧範囲の
デジタル信号に応答して、第2電圧範囲のデジタル信号
を発生する。
【0008】
【実施例】図1は、本発明による、論理レベルを有する
第1電圧範囲のデジタル信号に応答し、第2電圧範囲の
論理レベルを有するデジタル信号を発生する回路の概略
図である。
【0009】回路が小さな電圧変化を生じるには、大き
な電圧変化を生じる際に要するより短い時間ですむこと
は、当業者には公知である。この前提は、バイポーラを
基にしたエミッタ結合ロジック(ECL)や、CMOS
を基にしたガンニング・トランシーバ・ロジック(GT
L)のような回路群に広く用いられている。例えば、
1.0ミクロンのゲート長を有する標準5ボルトの相補
MOSFET(CMOS)プロセス・フローでは、入出
力(I/O)回路の制限により、最大システム速度は5
0メガヘルツ(MHz)である。I/O回路が動作する
最大速度は、素子形状大きさ(geometries)、外部負荷
(容量性、抵抗性、および誘導性)、ならびに生じなけ
ればならない電圧変化などの要因による影響を受ける。
素子形状は、I/O配置用に割り当てられる領域によっ
て制限される。外部負荷は回路の用途によって大幅に変
動する。デジタル論理レベル間の電圧差は、用いられる
特定の技術によって異なる。論理レベル間の電圧差また
は電圧範囲を狭めると、速度を大幅に上昇させることが
できる。しかしながら、たとえより高速になっても、信
号レベルを低くすると、ノイズ耐性が低下すると共に、
時として回路の複雑さや電力消費が増加する結果とな
る。二次的な問題には、伝送線路効果(オーバシュー
ト、リンギング(ringing)、反射等)、ラッチ・アッ
プ、外部構成物の追加、基準電圧の追加、および同時ス
イッチング・ノイズ等が含まれる。近い将来起こると思
われる問題は、CMOS集積回路の電源電圧が5.0ボ
ルトから3.0ボルトに移行する時に、信号振幅が小さ
い回路の機能性および性能の双方に影響を及ぼすことで
ある。
【0010】本発明は、高速データ転送用の、小電圧振
幅のデジタル論理レベルを送信および受信する送受信回
路11を提供する。送受信回路11は、先にまとめた問
題を大幅に低減し、しかも非常に簡素、高速で、技術に
左右されない(バイポーラ、CMOS、ガリウムヒ素等
と互換性がある)ものである。この送受信回路は、2つ
の基本回路、すなわち送信回路40と受信回路15とに
分割される。送信回路40は、プロセス技術に共通の
「標準」デジタル論理レベルに応答するものである。例
えば、5ボルトCMOSプロセスは、約5ボルト(1論
理レベル)と約0ボルト(0論理レベル)の標準論理レ
ベルを有する。送信回路40は、第1電圧範囲の標準論
理レベルを有するデジタル信号を変換して、第2電圧範
囲の低デジタル論理レベルを有するデジタル信号を出力
する。逆に、受信回路15は、第2電圧範囲のデジタル
信号を変換して、第1電圧レベルのデジタル信号を出力
する。双方の回路は、たがいに独立して動作する。送受
信回路が、特定の用途に応じて、送信回路40或は受信
回路15のみ(または両方)を備える場合もあることは
明白である。
【0011】送受信回路11は、高速データ転送のため
に、2つの異なる電圧範囲のデジタル信号を変換するイ
ンターフェース回路である。送信回路40はトランジス
タ12とトランジスタ13とで構成されており、これら
は双方共、電圧ホロワ構成となる。好適実施例では、ト
ランジスタ12は、第1導電型に対応するn−チャンネ
ル・エンハンスメント型MOSFETであり、トランジ
スタ13は、第2導電型に対応するp−チャンネル・エ
ンハンスメント型MOSFEである。トランジスタ1
2,13は、夫々ゲート、ドレインおよびソースに対応
する、制御電極、第1導電電極または端子、および第2
導電電極または端子を有する。
【0012】トランジスタ12のゲートは入力14に結
合され、ドレインは第1電源16の端子に結合され、ソ
ースは端子17に結合される。トランジスタ13のゲー
トは入力14に結合され、ドレインは第2電源18の端
子に結合され、ソースは端子17に結合される。
【0013】送信回路40の動作説明が、その一例によ
って最良に示される。この例では、電源16が3ボルト
を出力し、電源18が0ボルト(またはグラウンド)を
出力し、そしてトランジスタ12,13は1ボルトのし
きい値電圧を有する。しきい値電圧とは、ここでは、動
作バイアス点における有効なトランジスタ・ターン・オ
ン電圧として解釈する。送受信回路11は、入力14に
結合される入力デジタル信号に応答する。入力デジタル
信号は、1(または高)論理レベルに対して約3ボル
ト、(または低)0論理レベルに対してほぼグラウンド
の標準論理レベルを有する。入力デジタル信号は入力1
4に結合される。
【0014】入力14が0論理レベルから1論理レベル
に遷移する時、トランジスタ12は端子17に1論理レ
ベルを発生する。トランジスタ12は、入力デジタル信
号の電圧強度を「受け継ぐ」が、そのゲート・ソース間
電圧だけ低下した電圧を出力する。トランジスタ12
は、入力デジタル信号が3ボルトの時、端子17に最大
電圧を出力する。トランジスタ12は、ゲート・ソース
電圧がほぼしきい値電圧(1ボルト)の時、オフとな
る。したがって、端子17における1論理レベルは、3
ボルト(ゲート電圧)からしきい値電圧(1ボルト)を
減じたものにほぼひとしく、2ボルトである。
【0015】同様に、トランジスタ13は、入力14が
1論理レベルから0論理レベルに遷移する時、端子17
に0論理レベルを発生する。トランジスタ13は、この
入力デジタル電圧強度を「受け継ぐ」が、そのゲート・
ソース間電圧だけ高い電圧を出力する。トランジスタ1
3は、入力デジタル信号が0ボルトの時、端子17に最
少電圧を出力する。トランジスタ13は、ゲート・ソー
ス電圧がほぼしきい値電圧(1ボルト)になった時、オ
フとなる。したがって、端子17における0論理レベル
は、0ボルト(ゲート電圧)にしきい値電圧(1ボル
ト)を加えたものとなり、1ボルトである。
【0016】非反転回路11は1ボルトと2ボルトとの
間で変化する出力デジタル信号を(端子17に)発生す
ることに注意されたい。強度を低下させた出力デジタル
信号は、トランジスタ12,13の自然な特徴を用い
て、生成されるものである。第2電圧範囲の論理レベル
を有する出力デジタル信号を生成するために、電源や基
準電圧を付加する必要はない。この出力デジタル信号
は、電源16および18によって出力される電圧の中心
の値をとる。この例では、1.5ボルトである。
【0017】送信回路40は、非常に高い速度で動作す
ることができる。実際、回路40がほかの回路に結合さ
れると、その動作は反射やリンギングのような伝送線路
効果の影響を受ける。トランジスタ12,13に電圧ホ
ロワ構成を用いることによって、エミッタ結合ロジック
(ECL)またはガンニング・トランシーバ・ロジック
(TGL)のような小信号振幅技術において、点対点(p
oint-to-point)接続のために共通して用いられる、終端
抵抗器の必要性をなくすることができる。電圧ホロワ構
成では、トランジスタ12,13のいずれかが動作可能
の時端子17のインピーダンスが低くなる。このインピ
ーダンスは、信号レベルがその最終値に向かって動くに
つれて、増加する。送信端において効果的なインピーダ
ンスは、端子17に戻ってくる反射を除去または減衰さ
せるので、点対点接続の受信端における信号相殺効果(s
ignal cancellation effects)を低下させることができ
る。
【0018】送信回路40の速度について支配的な役割
を果す他の要素は、電圧ホロワ構成の利得が1であるこ
とである。GTLにおけるような他の送信器の構成は、
利得段を有しており、この利得段が性能に大きく影響す
る「ミラー」容量効果を受ける。送信回路40は、入力
デジタル信号の遷移エッジ速度を「受け継ぐ」ことによ
って動作するので、入力信号と同様な遷移エッジ速度を
達成している。第2電圧範囲の1および0論理レベルを
変更する二次的な効果は、トランジスタのしきい値電圧
を変化させるバック・バイアス即ちバルク効果(bulk ef
fect)である。この効果は、図2により詳細に記載され
る。
【0019】受信回路15は、比較器20を備える。受
信回路15は、第2電圧範囲のデジタル信号を有する、
端子17のデジタル信号に応答して、第1電圧範囲のデ
ジタル信号を出力する。比較器20は、端子17に結合
される第1入力(+)と、電圧基準25に結合される第
2入力(−)と、出力35とを有する。電圧基準電圧
は、第2電圧範囲の1論理レベルと0論理レベルとの間
に選択されており、この例では1.5ボルトである。端
子17の1論理レベル(2ボルト)は、比較器入力間に
1.5ボルトの正方向の差電圧を生成し、これは比較器
によって増幅されて、約3ボルトの1論理レベルを出力
35に発生する。同様に、端子17の0論理レベル(1
ボルト)は、比較器入力間に0.5ボルトの負方向の差
電圧を生じ、これが比較器20によって増幅されて、約
0ボルトの0論理レベルを出力35に発生する。比較器
20によって発生した1および0論理レベルは双方と
も、第1電圧範囲のものである。
【0020】本例では、エンハンスメント型MOSFE
Tを送信回路40に用いたが、この構成は、バイポーラ
またはガリウム・ヒ素のような他の多くの技術にも用い
ることができることは、当業者には自明であろう。
【0021】図2は、本発明による送受信回路の概略図
である。
【0022】送受信回路19は、第1強度のデジタル信
号を第2強度に、そしてその逆に変換するためのインタ
ーフェース回路である。一般的に、送受信回路19は、
データが転送される速度を高めることによって、システ
ム速度を向上させるために用いられる。システム速度を
制限している共通の障害は、集積回路用外部インターフ
ェースである、入出力回路(I/O回路)である。I/
O回路上の負荷は、用途およびI/O回路と共に結合さ
れる集積回路の数によって、変動する可能性がある。ま
た、I/O回路は、容量性および誘導性が高い負荷を高
速で駆動しなければならないこともある。大きな電圧遷
移を必要とするデジタル論理レベル(CMOSまたはト
ランジスタ・トランジスタ・ロジック(TTL))と結
合された過度の出力負荷が、それらの組み合わせによっ
て、データを転送する速度を低下させることになる。デ
ジタル論理レベル間の電圧範囲を狭めると、所与の出力
負荷に対して、データを転送することができる速度を大
幅に上昇させることになる。送受信回路19は、送信回
路21、受信回路22、および抵抗性負荷23を備え
る。送信回路21は、第1電圧範囲の論理レベルを有す
るデジタル信号を、第2電圧範囲の論理レベルを有する
デジタル信号に変換する。好適実施例では、第1電圧範
囲は第2電圧範囲より大きな強度を有する。逆に、受信
回路22は、第2電圧範囲の論理レベルを有するデジタ
ル信号を、第1電圧範囲の論理レベルを有するデジタル
信号に変換する。送信回路21、受信回路22および抵
抗性負荷23は、互いに独立して機能し、各々、特定の
用途に応じて、回路19から取り除くことができる。
【0023】送信回路21は、論理制御信号を発生する
ためのいくつかの論理素子を備える。これらの論理素子
は、2つの信号、即ち入力信号と三状態信号とに応答す
る。入力信号は、変換すべきデジタル信号であり、送信
回路21によって送信される。入力信号は入力24に結
合される。三状態信号は送信回路21を動作不能とし、
他の回路が情報を送信できるようにする。三状態信号は
入力26に結合される。反転器36は、入力24に結合
される入力と、反転入力信号を発生する出力とを有す
る。反転器37は、入力26に結合された入力と、反転
三状態信号を発生する出力とを有する。以下に説明する
ように、トランジスタ29,39,31,32を動作可
能および不能にする論理素子も設けられている。
【0024】ノア・ゲート33が、トランジスタ29に
対するディゼーブル/イネーブル信号を供給する。ノア
・ゲート33は、入力24に結合される第1入力と、入
力26に結合される第2入力と、出力とを有する。トラ
ンジスタ29は、ノア・ゲート33の出力に結合される
制御電極と、電源34の端子に結合される第1導電端子
と、端子27に結合される第2導電端子とを有する。
【0025】ナンド・ゲート38が、トランジスタ30
に対するディゼーブル/イネーブル信号を供給する。ナ
ンド・ゲート38は、入力24に結合される第1入力
と、版天気37の出力に結合される第2入力と、出力と
を有する。トランジスタ30は、ナンド・ゲート38の
出力に結合される制御電極と、電源39の端子に結合さ
れている第1導電端子と、端子27に結合される第2導
電端子とを有する。
【0026】ノア・ゲート41が、トランジスタ31に
対するディゼーブル/イネーブル信号を供給する。 ノ
ア・ゲート41は、反転器36の出力に結合される第1
入力と、入力26に結合される第2入力と、出力とを有
する。トランジスタ31は、ノア・ゲート41の出力に
結合される制御電極と、電源34の端子に結合される第
1導電端子と、端子28に結合される第2導電端子とを
有する。
【0027】ナンド・ゲート42が、トランジスタ32
に対するディゼーブル/イネーブル信号を供給する。ナ
ンド・ゲート42は、反転器36の出力に結合される第
1入力と、反転器37の出力に結合される第2入力と、
出力とを有する。トランジスタ32は、ナンド・ゲート
42の出力に結合された制御電極と、電源39の端子に
結合されている第1導電端子と、端子28に結合されて
いる第2導電端子とを有する。論理素子33,36,3
7,38,41,42の素子形状(geometries)は、入力
24または入力26にある信号から端子27,28に等
しい遅れが現れるような比率が設定されている。
【0028】好適実施例では、トランジスタ29,3
0,31,32は、電圧ホロワ構成である。トランジス
タ29,31は、第1導電型に対応するn−チャンネル
・エンハンスメント型MOSFETである。また、トラ
ンジスタ30,32は、第2導電型に対応するp−チャ
ンネル・エンハンスメント型MOSFETである。トラ
ンジスタ29,30,31,32は、制御電極、第2導
電端子、および第2導電端子に夫々対応する、ゲート、
ドレインおよびソースを有する。
【0029】抵抗性負荷23が端子27,28を共に結
合する。好適実施例では、抵抗性負荷23は、トランジ
スタ43とトランジスタ44とから成る能動負荷であ
る。トランジスタは、制御電極と、端子27に結合され
る第1導電端子と、端子28に結合されるソースとを有
する。トランジスタ44は、制御電極と、端子28に結
合される第1導電端子と、端子27に結合されるソース
とを有する。好適実施例では、トランジスタ43,44
は、制御電極、第1導電端子、および第2導電端子に対
応する、ゲート、ドレインおよびソースを有する、エン
ハンスメント型MOSFETトランジスタである。好適
実施例では、トランジスタ43,44は、第1導電型に
対応する、n−チャンネル・エンハンスメント型MOS
EFTである。トランジスタ43,44は、ダイオード
状構成となっており、抵抗性負荷23を通じて双方向に
電流が流れる。これらの非線形抵抗性要素は、素子形状
の関数としての電流制限、しきい値電圧、およびバルク
効果を生じる。トランジスタ29〜32が、1論理状態
の三状態信号によって動作不能にされた時、抵抗性負荷
23は端子27,28間にどのような電圧差があっても
これを等価する。抵抗性負荷23は抵抗器とすることも
できるが、ゲート・アレイまたは標準セルのような多く
のタイプの用途では、抵抗器は容易に使用可能ではな
い。
【0030】受信回路22は、第2電圧範囲の論理レベ
ルを有するデジタル信号を感知し、第1電圧範囲の論理
レベルを有するデジタル信号を供給する。受信回路22
は比較器46を備える。比較器46は、端子27に結合
される第1入力と、端子28に結合される第2入力と、
出力29とを有する。比較器46は、電源34の端子お
よび電源39の端子に結合され、第1電圧範囲の出力振
幅を発生する。
【0031】送受信回路19の動作は、その機能(送信
および受信)によって最良に説明できよう。本例では、
電源34が5ボルトを出力し、電源39が0ボルトを出
力すると仮定する。5ボルト・システムは、CMOSデ
ジタル回路では一般的である。第1電圧範囲では、0論
理レベルは約0ボルトであり、1論理レベルは約5ボル
トである。入力信号および三状態信号は、0ボルトまた
は5ボルトの論理レベル(第1電圧範囲)を有する。
【0032】表1は、送信回路21の入力および前記論
理素子の出力の可能な論理状態を示す論理表であり、ト
ランジスタを動作可能にする出力情報も含まれている。
表内の信号名は、以下のように省略されている。IS=
入力信号、TS=三状態信号、O33=ノア・ゲート3
3の出力、O38=ナンド・ゲート38の出力、O41
=ノア・ゲート41の出力、O42=ナンド・ゲート4
2の出力、T29=トランジスタ29、T30=トラン
ジスタ30、T31=トランジスタ31、およびT32
=トランジスタ32。表内のトランジスタは、論理要素
によって、動作可能にされる(=E)か、或は動作不能
にされる(=D)。
【0033】
【表1】 表1では、三状態信号が論理1レベルにある時、送信回
路21は動作不能とされる。これは、入力信号の論理レ
ベルとは独立して、トランジスタ29〜32が動作不能
となっているという事実によって、示される。
【0034】送信回路21は、ノイズ耐性を高めるため
に、他の回路に差動結合する2つの出力(端子27およ
び28)を有する。送信回路21によって端子27,2
8に発生された強度を低下した論理レベルは、ノイズに
影響されやすく、エラーを生じる可能性がある。差動結
合すると、共通ノイズを有する2つの出力が得られるこ
とにより、ノイズが低減する。言い替えれば、端子2
7,28は非常に接近しており、しかも結合が同様であ
るため、端子27に侵入するノイズは、端子28にも侵
入する。端子27および端子28上の信号に応答する受
信回路は、差動信号を増幅し、共通モード信号(ノイ
ズ)を除去するように結合されるので、ノイズ・マージ
ンが増加することになる。
【0035】第2電圧範囲の1論理レベルが送信回路2
1によって発生されるのは、入力信号が第1電圧範囲の
1論理レベル(5ボルト)を有し、かつ三状態信号が第
1電圧範囲の0論理レベル(0ボルト)を有する時であ
る。表1は、これらの入力条件の下で、ノア・ゲート4
1の出力が1論理レベルを有するとトランジスタ31を
動作可能にし、ナンド・ゲート38の出力が0論理レベ
ルを有するとトランジスタ30を動作可能にすることを
示している。トランジスタ29,32は動作不能とされ
ている。トランジスタ31、抵抗性負荷23、およびト
ランジスタ30から成る導電路が形成される。能動負荷
(トランジスタ43,44)を抵抗性負荷23として用
いることの主要な特徴は、初期に最大駆動(力)が与え
られて端子27,28にデジタル信号を発生し、その後
トランジスタ43,44が動作可能とされた際に駆動力
が減衰されることであり、高速遷移に起因するリンギン
グのような影響を減少させている。本例では、トランジ
スタ31のソースは、ゲート・ソース間電圧分だけ低下
しているが、5ボルトのノア・ゲート41の出力を受け
継ぐ。同様に、トランジスタ30のソースも、ゲート・
ソース電圧分だけ上昇しているが、グラウンドのナンド
・ゲート38の出力を受け継ぐ。トランジスタ31,3
0の双方がオンするのは非常に困難であり、夫々端子2
8および端子27を駆動する。端子27,28間の電圧
差が、トランジスタ44を動作可能にする程に大きい
時、トランジスタ31、抵抗性負荷23、およびトラン
ジスタ30から成る導電路が形成される。端子27,2
8が最終電圧レベルに達した時、バイアス電流がこの通
電路を通じて安定化する。このバイアス電流は、トラン
ジスタ31,44,30のトランジスタ形状によって決
定される。相補論理レベルが、端子27,28に生成さ
れる。第2電圧範囲の1論理レベルが端子28に発生さ
れる。第2電圧範囲の1論理レベルは、約5ボルトから
トランジスタ31のゲート・ソース間電圧(バイアス電
流における)を減じたものである。第2電圧範囲の0論
理レベルは、端子27に発生される。第2電圧範囲の0
論理レベルは、ほぼトランジスタ30のソース・ゲート
電圧(バイアス電流における)となる。受信回路は、端
子28の1論理レベルと、端子27の0論理レベルとに
応答し、5ボルト範囲の第1電圧範囲の0論理レベルを
出力する。
【0036】第2電圧範囲の論理レベル強度に影響を与
える二次的要因は、バック・バイアスまたはバルク効果
である。バルク効果は、バルク/ソース接合が逆バイア
スになった時に生じる。逆バイアスは、MOSFETト
ランジスタのしきい値電圧の強度を増大させる効果を有
する。バルク効果は送信回路21内で用いられる。先の
例では、トランジスタ31,30が動作可能とされた。
両トランジスタは、バルク効果によってしきい値が増加
したために、第2電圧範囲の1論理レベルが低下し、一
方0論理レベルが上昇した。ここで得られる別の利点
は、端子29の電圧が上昇し(トランジスタ31)、そ
して端子27の電圧が低下した(トランジスタ30)た
めに、しきい値電圧が上昇したことによって、トランジ
スタ駆動力を低減できることである。駆動力の低減は減
衰効果を生じ、それによって高速遷移に起因するエッジ
問題(edge problem)を最少限に抑える。駆動力の低減に
よって、待機時電力の要求も抑えることになる。
【0037】第2電圧範囲の0論理レベルが送信回路2
1によって発生されるのは、入力信号と三状態信号の双
方が、第1電圧範囲の0論理レベルを有する時である。
表1は、このような入力条件において、ノア・ゲート3
3の出力が0論理レベルを有する時トランジスタ29を
動作可能とし、一方ナンド・ゲート42の出力が0論理
レベルを有する時トランジスタ32を動作可能とするこ
とを示している。トランジスタ30,31は、動作不能
とされる。好適実施例では、トランジスタ29はトラン
ジスタ31と同じ素子形状を有しており、一方トランジ
スタ30はトランジスタ32と同じ素子形状を有してい
る。トランジスタ29は、第2電圧範囲の1論理状態に
向けて、端子27を駆動し始める。トランジスタ32
は、第2電圧範囲の0論理状態に向けて、端子28を駆
動し始める。端子27,28間の差電圧が抵抗性負荷2
3のトランジスタ43を動作可能とするのに十分な大き
さになった時、導電路が、トランジスタ29、抵抗性負
荷23、およびトランジスタ32によって形成される。
そして、端子27が第2電圧範囲の1論理レベルに安定
し、端子28が第2電圧範囲の0論理レベルに安定した
時、トランジスタ29、抵抗性負荷23、およびトラン
ジスタ32を通じて、バイアス電流が形成される。先に
述べたように、動作可能とされた素子のトランジスタ形
状と、バルク効果のような二次的効果によって、バイア
ス電流および出力電圧レベルが決定される。注意すべき
は、端子27,28は、入力信号が1論理レベルだった
場合とは逆の論理レベルを有することである。受信回路
は、端子27の1論理レベルと、端子28の0論理レベ
ルに応答し、第1電圧範囲の0論理レベルを出力する。
【0038】第2電圧範囲の0および1論理レベルに所
与の電圧強度を与えて、上述の例をより一層明確にす
る。約1ミクロンのゲート長を有するCMOSプロセス
・フローにおけるシミュレーション結果が示すところに
よると、トランジスタ29〜32が動作可能となると、
これらのトランジスタに対して、約1.6ボルトのゲー
ト・ソース間電圧降下が予想される。これが、約3.4
ボルトの第2電圧範囲(5ボルト供給)の1論理レベル
に変換する。第2電圧範囲の0論理レベルは、約1.6
ボルトとなる。バイアス電流は、トランジスタ29〜3
2の形状および抵抗性負荷23によって決まる。
【0039】受信回路22は、第2電圧範囲の論理レベ
ルを有するデジタル信号を、第1電圧範囲の論理レベル
を有するデジタル信号に変換する。比較器46は、端子
27と端子28との間の電圧差を増幅する。好適実施例
では、比較器46は共通モード信号を除去して、ノイズ
問題を最少限に抑える。比較器46は、端子27に結合
されている第1入力に対応する負(−)入力と、端子2
8に結合されている第2入力に対応する正(+)入力と
を有する。端子28における3.4ボルトの1論理レベ
ルと、端子27における1.6ボルトの0論理レベルと
で、比較器46の入力間に1.8ボルトの正方向の差電
圧が供給され、出力29に第1電圧範囲の1論理レベル
(約5ボルト)を発生する。端子27における3.4ボ
ルトの1論理レベルと、端子28における1.6ボルト
の0論理レベルとで、比較器46の入力間に1.8ボル
トの負方向の差電圧が供給され、出力29に第1電圧範
囲の0論理レベル(約0ボルト)を発生する。
【0040】ノイズ・マージンを増加するため、または
相互接続数を減少させるために差動結合が望ましくない
時には、シングル・エンド結合の受信回路22を用い
る。シングル・エンド結合は、受信回路22の一方の入
力を端子27または28のいずれかに結合し、そして他
方の入力を基準電圧に結合することによって、構成する
ことができる。ノイズ・マージンを最大にするには、基
準電圧を第2電圧範囲の2つの論理レベルの中心に設定
すべきである。例えば、比較器の正入力(+)が端子2
8に結合され、負入力(−)が2.5ボルトの基準電圧
(3.4ボルトと1.6ボルトとの中間)に結合される
とする。端子28における3.4ボルトの1論理レベル
が、比較器の入力間に、0.9ボルトの正方向の差電圧
を発生する。比較器はこの正方向の差電圧を増幅して、
出力に第1電圧範囲の1論理レベル(約5ボルト)を発
生する。1.6ボルトの0論理レベルは、比較器の入力
間に0.9ボルトの負方向の差電圧を発生する。この負
方向の差電圧は比較器によって増幅され、出力に第1電
圧範囲の0論理レベル(約0ボルト)を発生する。
【0041】送受信回路19は、デジタル情報を転送可
能な速度を制限していた障害の多くを克服するものであ
る。第1に、デジタル信号の電圧範囲を狭めることによ
って、論理レベルを発生するのに必要な時間を短縮す
る。第2に、電圧ホロワ構成のトランジスタを用いて、
電圧強度を低下したデジタル信号を発生することは簡単
であり、当然強度が低下した電圧を供給することにな
り、容易に異なるプロセス技術に移植することができ、
更により低い電圧で動作するような技術にも応用可能で
ある。第3に、電圧ホロワ構成は、利得が1の利得段で
あり、「ミラー容量」降下による速度低下が起らず、信
号を送信する際反射を減衰させるインピーダンスとな
る。第4に、共通モードのノイズを除去する受信回路に
よって感知される信号強度を2倍にすることにより、差
動出力がノイズ・マージンを増加させる。第5に、能動
性負荷と駆動部との組み合わせにより、初期遷移状態に
おいてピーク電流での駆動を可能とし、更に待機中の電
力消費を最少にしつつ、伝送線路に対するインピーダン
スを整合することができる。最後に、比較器を受信回路
として用いることにより、共通モード信号(ノイズ)を
除去し、出力に発生する差信号を容易に増幅して、強度
を低下したデジタル信号を第1電圧範囲のデジタル信号
に変換することができる。
【0042】図3は、先に述べた送受信回路の一般的な
用法を例示した図である。
【0043】集積回路内部の回路は、入出力(I/O)
回路の速度によって制限されなければ、大幅に高い速度
で動作可能なことが多い。入出力回路は、集積回路の外
部インターフェースであり、チップとの間で情報の転送
および受信を行なう役目を担っている。図3は、3つの
集積回路47,49,52の図である。各集積回路4
7,49,52は、夫々単一の送受信回路48,51,
53を有するものとして示されている。送受信回路4
8,51,53は、図2に示した回路と同様なものであ
る。実際には、1つの集積回路が何百もの送受信回路を
有することもあるが、簡略化のために、1つのI/O回
路(送受信回路)のみを示してある。寄生負荷(抵抗、
容量および誘導)は、I/O速度を低下させる主要な要
因である。各送受信回路は、差動的に結合され、ノイズ
問題を最少限に抑える。
【0044】集積回路47,49,52内部の回路は、
標準デジタル信号レベルに応答する。送受信回路48,
51,53は、狭い電圧範囲の論理レベルを有するデジ
タル情報を送ることによって、送信速度を高める。受信
回路は、この狭い電圧範囲のデジタル信号を、内部で用
いられる標準電圧範囲に変換する必要がある。ある場合
には、能動性終端の代わりに抵抗器を用いて、送信され
る信号に影響を及ぼし得る反射を低減させなければなら
ないこともある。ECLのような他の論理レベルへの変
換は、適切な終端電圧に終端抵抗器を用いることによっ
て、容易に達成できる。送信回路19(図2)は、その
簡素さおよび少ないトランジスタ数のため、集積回路4
7,49,52上の入出力用配置場所に、容易に適応さ
せることができる。
【0045】
【発明の効果】以上のように、異なる電圧範囲を有する
デジタル信号のインターフェースを行なう、送受信回路
が提供されたことが認められよう。この送受信回路は、
狭い電圧範囲の論理レベルを有するデジタル信号を送信
および受信する。また、この送受信回路は、情報を転送
可能な速度を上昇させることにより、集積回路がより高
い動作速度で動作できるようにするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1電圧範囲のデジタル信号に応答して、第2
電圧範囲のデジタル信号を発生する、本発明による回路
を簡略化した図。
【図2】本発明による送受信回路の概略図。
【図3】送受信回路の一般的な用法を例示した図。
【符号の説明】
19...送受信回路 21...送信回路 23...抵抗性負荷 22...受信回路 29,30,31,32,43,44...トランジス

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1電圧範囲の第1デジタル信号を、第2
    電圧範囲のデジタル信号に変換する送受信回路(11)
    であって:電圧ホロワとして構成された第1導電型の第
    1トランジスタ(12)であって、前記送受信回路(1
    1)の一方の入力(14)に結合される制御電極と、第
    1電源の端子(16)に結合される第1導電電極と、第
    1端子(17)に結合される第2導電電極とを有する、
    前記第1トランジスタ(12);および電圧ホロワとし
    て構成された第2導電型の第2トランジスタ(13)で
    あって、前記入力(14)に結合される制御電極と、第
    2電源の端子(18)に結合される第1導電電極と、端
    子(17)に結合される第2導電電極とを有する、前記
    第2トランジスタ(13);から成り、前記第1および
    第2トランジスタは、前記送受信回路(11)の前記入
    力(14)に印加された前記第1電圧範囲の第1デジタ
    ル信号に応答して、前記第1端子(17)に前記第2電
    圧範囲のデジタル信号を生成することを特徴とする送受
    信回路。
  2. 【請求項2】送受信回路(19)であって:第1電圧範
    囲のデジタル信号を受信する制御電極と、第1電源の端
    子(34)に結合される第1導電電極と、前記送受信回
    路(19)の第1端子(27)に結合される第2導電電
    極とを有する、第1導電型の第1トランジスタ(2
    9);前記第1電圧範囲のデジタル信号を受信する制御
    電極と、第2電源の端子(39)に結合される第1導電
    電極と、前記第1端子(27)に結合される第2導電電
    極とを有する、第2導電型の第2トランジスタ(3
    0);前記第1電圧範囲のデジタル信号を受信する制御
    電極と、前記第1電源の前記端子(34)に結合される
    第1導電電極と、前記送受信回路(19)の第2端子
    (28)に結合される第2導電電極とを有する、前記第
    1導電型の第3トランジスタ(31);前記第1電圧範
    囲のデジタル信号を受信する制御電極と、前記第2電源
    の端子(39)に結合される第1導電電極と、前記第2
    出力(28)に結合される第2導電電極とを有する、前
    記第2導電型の第4トランジスタ(32);および前記
    第1(27)および第2(28)端子間に結合される抵
    抗性負荷(23);から成り、前記送受信回路(19)
    は、前記第1端子(27)および前記第2端子(28)
    に、第2電圧範囲のデジタル信号を生成することを特徴
    とする送受信回路。
  3. 【請求項3】請求項2記載の送受信回路(19)におい
    て、前記抵抗性負荷(23)は:前記第1端子(27)
    に結合される制御電極と、前記第1端子(27)に結合
    される第1導電電極と、前記第2端子に結合される第2
    導電電極とを有する、前記第1導電型の第5トランジス
    タ(43);および前記第2端子(28)に結合される
    制御電極と、前記第2端子(28)に結合される第1導
    電電極と、前記第1端子(27)に結合される第2導電
    電極とを有する、前記第1導電型の第6トランジスタ
    (44);を含むことを特徴とする送受信回路。
JP5312839A 1992-11-25 1993-11-19 送受信回路およびそのための方法 Pending JPH06224733A (ja)

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