JPH06223390A - 光学ヘッドのオフセット修正回路 - Google Patents

光学ヘッドのオフセット修正回路

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JPH06223390A
JPH06223390A JP3432893A JP3432893A JPH06223390A JP H06223390 A JPH06223390 A JP H06223390A JP 3432893 A JP3432893 A JP 3432893A JP 3432893 A JP3432893 A JP 3432893A JP H06223390 A JPH06223390 A JP H06223390A
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signal
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JP3432893A
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Shigeaki Wachi
滋明 和智
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 予め設定した光記憶媒体の物理的特性の異な
る他の着脱自在な未設定の光記憶媒体に対してもオフセ
ットキャンセルを行うことを目的とする。 【構成】 所定の周波数を参照用試験信号TSとして発
生させる試験信号発生器15と、直流オフセット除去ア
ンプ14からの出力と上記試験信号発生器15とを切換
スイッチ16で切り換え、試験信号発生器15側に切り
換えた際に直流オフセット除去アンプ14からの出力を
レベル比較部17でレベル差を係数制御回路18に供給
して補正係数KC を乗算器13に供給することにより、
直流オフセットを除去した信号をアクチュエータ19に
供給している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、データ信号を記録する
トラックの両側に設けた案内溝と、オフセットを除去す
るために設けたミラー領域とを有する光記憶媒体を用い
て、上記光ディスクに出射したレーザ光の戻り光を2分
割された受光素子で検出する2分割光検出手段から得ら
れたプッシュプル信号に含まれるオフセット成分をキャ
ンセルする光学ヘッドのオフセット修正回路に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスク記録再生装置は、光ディスク
に照射された集光ビームスポットを常時記録トラック上
に位置させるためトラッキングサーボをかけている。こ
のトラッキングサーボは、ビームスポットの記録トラッ
クからのずれをトラッキングエラー信号として検出し、
集光したビームスポットを一定の偏差内で移動させるサ
ーボである。
【0003】上述したトラッキングサーボのためのトラ
ッキングエラー信号の検出方法には、例えばプッシュプ
ル法、スリービーム法等がある。
【0004】上記プッシュプル法は、光ディスクの基板
からの反射光を戻り光として2分割光検出器に供給し、
受光素子で光電変換した光量差に基づく差信号をトラッ
キングエラー信号としてサーボ制御する方式である。こ
のプッシュプル方式によるトラッキングサーボ制御で
は、トラッキング制御に伴い対物レンズが変動し、2分
割光検出器の中心と回折光中心が一致しなくなるとトラ
ッキングエラー信号に直流変動成分が含まれることがあ
る。この直流変動成分が、直流オフセットである。
【0005】直流オフセットは、上述した対物レンズの
光軸ずれの他に、光ディスクの半径方向の傾き、光ディ
スクの溝形状のアンバランスや光ディスクのアドレス領
域とデータ領域で生じるオフセットの差等が原因で生じ
る。これらの原因による直流オフセットを除去するため
に、図4に示すオフセット除去回路が例えば光ディスク
記録再生装置に用いられている。
【0006】図4において、2分割光検出器10は、受
光検出した光を光電変換してオフセット除去回路内の差
信号出力アンプ11にそれぞれ供給する。差信号出力ア
ンプ11は、直流オフセット除去アンプ14の非反転端
子に供給すると共に、ミラー部切換スイッチ12aの一
端側に供給している。ミラー部切換スイッチ12aは、
光ディスクのミラー部をビームスポットが通過する度に
オン状態に切り換えている。このようにミラー部切換ス
イッチ12aを介してミラー部からの情報がホールド部
12bの非反転端子に供給される。
【0007】このミラー部からの情報は、ビームスポッ
トの変位した移動量だけを情報として有している。この
ミラー部からの情報は、プッシュプル方式を採用するこ
とにより生じるオフセットである。直流オフセット除去
アンプ14は、反転端子に上記ホールド部12bからの
直流オフセット成分に乗算器13を介してK倍し、トラ
ッキングエラー信号の直流オフセット成分と同じ振幅の
信号された信号を入力している。直流オフセット除去ア
ンプ14は、これらの信号の入力して差信号を出力して
直流オフセットがキャンセルされたトラッキングエラー
信号をアクチュエータに供給している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したプ
ッシュプル方式における直流オフセット除去に要する係
数Kは、予め例えば工場出荷時に設定された常に一定の
固定値である。
【0009】ところが、上述した係数Kは、光ディスク
の案内溝であるグルーブの条件により異なることが知ら
れている。従って、上記光ディスクの直流オフセット除
去用の係数Kは、予め測定された設定値に対応する光デ
ィスクに対してしか有効でない。また、最近、従来のグ
ルーブ等の設定条件と異なる光ディスクが市場に供給さ
れきている。
【0010】このように光ディスク記録再生装置は、光
ディスクの物理的特性に応じて直流オフセットを除去す
るための係数Kを記憶しておき、ミラー部から得られる
信号に上記係数Kを乗算してトラッキングサーボを行っ
ているので、光ディスクの物理的特性の異なる光ディス
クを装着して使用する場合、直流オフセットが除去でき
なくなってしまう。
【0011】そこで、本発明は、上述したような実情に
鑑みてなされたものであり、予め設定した光記憶媒体の
物理的特性と一致する光記憶媒体に対して直流オフセッ
トを除去するだけでなく、光記憶媒体の物理的特性の異
なる他の着脱自在な未設定の光記憶媒体に対しても簡単
にオフセットキャンセルを行うことができる光学ヘッド
のオフセット修正回路を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光学ヘッド
のオフセット修正回路は、データ信号を記録するトラッ
クの両側に設けた案内溝と、オフセットを除去するため
に設けたミラー領域とを有する光記憶媒体を用いて、上
記光ディスクに出射したレーザ光の戻り光を2分割され
た受光素子で検出する2分割光検出手段から得られたプ
ッシュプル信号に含まれるオフセット成分をキャンセル
する光学ヘッドのオフセット修正回路において、上記2
分割光検出手段から出力される信号に基づいて差信号を
出力する差信号出力手段と、上記光記憶媒体のミラー領
域からの得られる信号をサンプルホールドするサンプル
ホールド手段と、該サンプルホールド手段からの出力信
号に係数を乗算する係数乗算器と、該係数乗算器からの
出力と上記差信号出力手段からの出力を合成する合成手
段と、 所定の周波数を参照用試験信号として発生させ
る試験信号発生手段と、 上記合成手段からの出力と上
記試験信号発生手段とを切り換える切換手段と、該切換
手段からの出力に応じて動作するアクチュエータと、上
記光記憶媒体の最内周位置及び最外周位置での上記合成
手段から出力される信号のエンベロープのレベルを比較
するレベル比較手段と、該レベル比較手段で検出したレ
ベルの比較結果に応じて上記係数乗算器の係数を補正す
る補正係数を供給する補正係数供給手段とを有すること
により、上述の課題を解決する。
【0013】ここで、光学ヘッドのオフセット修正回路
は、連続サーボ方式の光記憶媒体を駆動するドライバ装
置に直流オフセットを除去するため用いる。また、上記
光記憶媒体には、照射されるレーザ光の波長λに対して
λ/6〜λ/8のグルーブを有している。
【0014】また、光学ヘッドのオフセット修正回路に
おいて、上記試験信号発生手段は、上記試験信号発生手
段が出力する安定位相の周波数を選択して上記アクチュ
エータの応答波形と上記試験信号発生手段の出力波形と
の位相関係を同相、または逆相関係にすることにより、
上述の課題を解決する。
【0015】
【作用】本発明に係る光学ヘッドのオフセット修正回路
は、トラックの両側に設けた案内溝及びミラー部を有す
る光記憶媒体を用いて、2分割光検出手段で光電変換し
た信号を差信号出力手段に供給して直流オフセットを含
むトラッキングエラー信号を合成手段に供給し、上記合
成手段にレベル比較手段で検出したレベルの比較結果に
応じた上記係数乗算器への補正係数値を供給することに
より、乗算器の係数を適切な値に自動設定してトラッキ
ングエラー信号にのっている直流変動成分の除去を行っ
ている。
【0016】また、本発明に係る光学ヘッドのオフセッ
ト修正回路において、上記試験信号発生手段は、上記試
験信号発生手段が出力する安定位相の周波数を選択して
上記アクチュエータの応答波形と上記試験信号発生手段
の出力波形との位相関係を同相、または逆相関係にする
ことにより、案内溝の条件が異なる光記憶媒体に対して
上記アクチュエータの応答波形に応じた乗算器に対する
補正係数の増減方向を試験信号の位相タイミングで検出
して自動設定することができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明に係る光学ヘッドのオフセット
修正回路の一実施例について、図面を参照しながら説明
する。光記憶媒体として光ディスクには、一対の案内溝
(以下グルーブという)の間にデータ信号を記録する領
域として記録トラックが配されている。光ディスクに
は、上記一対のグルーブをなくして、ミラー部を設けて
いる光ディスクがある。このような光ディスクを使用す
る光ディスク記録再生装置は、この光ディスクのミラー
部からの戻り光量を利用してビームスポットの移動量を
検出してトラッキング制御に含まれる直流オフセット成
分を除去している。
【0018】光ディスク記録再生装置に用いている光学
ヘッドのオフセット修正回路は、実際に光ディスクから
の反射光を光電変換した信号のミラー部領域をサンプリ
ングし、この信号に係数Kをかけた信号を用いて上記ト
ラッキングエラー信号に含まれる直流オフセット成分を
除去している。
【0019】しかしながら、前述したように係数Kは、
光ディスクの物理的特性に依存していることにより、測
定する光ディスクに固有の値として現れる値である。従
って、光ディスク記録再生装置は、直流オフセット成分
を含まないトラッキングエラー信号に応じてトラッキン
グサーボ制御を行う場合、記憶した係数Kに対応してい
ない光ディスクに対して直流オフセット成分を除去した
トラッキングサーボ制御ができないことになる。これ
は、直流オフセット成分を含まないトラッキングサーボ
を可能にする光ディスクに制限が設けられることにな
り、使用可能な光ディスクの自由度を低いものにしてし
まっている。
【0020】そこで、本発明に係る光学ヘッドのオフセ
ット修正回路は、光ディスクの物理的特性に対応した係
数Kの値を自動的に設定して光ディスクの使用環境の自
由度を高めようとするものである。本発明に係る光学ヘ
ッドのオフセット修正回路の概略的なブロック図を図1
に示す。
【0021】本発明の光学ヘッドのオフセット修正回路
は、主に、2分割光検出器10、差信号出力アンプ1
1、サンプルホールド部12、係数乗算器13、直流オ
フセットキャンセル用アンプ14、試験信号発生器1
5、切換スイッチ16、レベル比較部17、係数制御回
路18及びアクチュエータ19で構成している。この
他、位相補償回路20、アンプ21も用いてもよい。
【0022】上記2分割光検出器10は、光ディスクに
出射したレーザ光の戻り光を2分割された受光素子で検
出する2分割光検出手段として用いている。上記差信号
出力アンプ11は、2分割光検出器10から出力される
一対の信号に基づいて差信号を出力する差信号出力手段
として用いている。
【0023】上記サンプルホールド部12は、光ディス
クのミラー領域Mを走査して得られる信号をサンプルホ
ールドするサンプルホールド手段である。このサンプル
ホールド部12は、ミラー部切換スイッチ12aと、サ
ンプルホールド回路12bとで構成している。上記ミラ
ー部切換スイッチ12aは、入力端子22を介して供給
されるミラー部検出信号に応じてオン状態に切り換えて
いる。
【0024】上記係数乗算器13は、サンプルホールド
部12のサンプルホールド回路12bからの出力信号に
係数Kを乗算している。上記直流オフセットキャンセル
用アンプ14は、係数乗算器13からの出力と上記差信
号出力アンプ11からの出力を合成する合成手段として
用いている。直流オフセットキャンセル用アンプ14
は、係数乗算器13からの出力を反転端子側に供給し、
差信号出力アンプ11からの出力を例えば位相補償回路
20を介して非反転端子側に供給している。
【0025】また、直流オフセットキャンセル用アンプ
14は、乗算器13からの出力信号を反転端子側に供給
している。直流オフセットキャンセル用アンプ14は、
トラッキングエラー信号に含まれる直流オフセットを除
去するように処理して位相補償回路20に出力すると共
に、レベル比較部17に出力信号を供給している。位相
補償回路20は、位相調整されたトラッキングエラー信
号を切換スイッチ16の端子a側に供給している。
【0026】また、切換スイッチ16の端子b側には、
所定の周波数を参照用試験信号として発生させる試験信
号発生手段である試験信号発生器(以下SGという)1
5から試験信号が供給されている。ここで、上記切換ス
イッチ16は、上記直流オフセットキャンセル用アンプ
14からの出力と上記試験信号発生手段とを切り換える
切換手段として用いている。
【0027】上記アクチュエータ19は、切換スイッチ
16からアンプ21を介した出力に応じて動作する。ま
た、上記直流オフセットキャンセル用アンプ14は、出
力される信号のエンベロープにおける上記アクチュエー
タ19の上記光ディスクの最内周と最外周位置でのレベ
ルP1 、P2 を比較するレベル比較手段としてレベル比
較部17に供給している。
【0028】係数制御回路18は、上記レベル比較部1
7で検出したレベルの比較結果に応じて上記係数乗算器
13の係数を補正する補正係数を供給する補正係数供給
手段として用い、後述する条件に応じて補正係数を係数
乗算器13に出力している。この光学ヘッドのオフセッ
ト修正回路の動作について図1〜図3を参照しながら説
明する。
【0029】光学ヘッドのオフセット修正回路による直
流オフセットを含まない安定したサーボ制御を行う上で
前記アクチュエータ19の性能は、重要な意味を有して
いる。一般に、アクチュエータは、外乱に対して3つの
伝達関数を基に動作している。これら3つの伝達関数
は、トラッキングエラー信号検出の伝達関数、アクチュ
エータの伝達関数及び位相補償回路系の伝達関数であ
る。ここで、光ヘッドのアクチュエータは、質量・コン
プライアンス系で、いわゆる2次系と言われる一般的な
伝達特性を図2に示す。
【0030】アクチュエータには、サーボシステム上、
適切な共振周波数fC 及びQを有し、2次共振が上記共
振周波数fC 以上10kHz程度までなく、位相特性
(遅れ)が良好で十分な感度を有していること等の条件
が要求される。このような条件を満足する方式の例とし
てガルバノミラータイプや2軸アクチュエータがある。
これらの方式の共振周波数は、それぞれ100Hz程
度、〜20Hz程度になっている。図2(A)は、アク
チュエータの周波数−ゲインの関係を示している。図2
(A)の共振周波数以上の高い周波数における伝達特性
は、12dB/OCTで低下する特性を示している。
【0031】図2(B)は、アクチュエータの周波数−
位相遅延関係を示している。アクチュエータは、図2
(B)において位相遅延が図2(A)の共振周波数fC
で−90゜になり、この共振周波数fC を境にしてその
前後ではそれぞれ0゜、−180゜に漸近していく特性
を有している。
【0032】ここで、試験信号発生器15が出力する周
波数fS は、図2(B)に示す2つの安定に漸近してい
く安定位相である0゜近傍の上記共振周波数fC より極
端に低い周波数関係に設定する。この実施例では、共振
周波数fC と試験信号の周波数fS との周波数関係は、
例えば図3(a)に示すようにこの関係を用いて説明す
る。
【0033】なお、試験信号発生器15の出力周波数f
S は、安定位相である−180゜近傍の周波数を設定し
てもよい。このときの周波数fS は、共振周波数fC
りかなり高い周波数になる。
【0034】実際、図1の直流オフセットキャンセル用
アンプ14は、係数Kの任意の値に応じて例えば図3
(b)に示す直流オフセット成分を含んだ波形信号を出
力する。上記直流オフセットキャンセル用アンプ14の
反転端子側に供給される入力信号は、入力端子22から
供給される制御信号に応じてミラー部切換スイッチ12
aをオン/オフしてオン時にサンプルし、ホールド回路
12bでホールドした信号を乗算器13に供給し、この
入力信号に係数Kがかけられた信号である。レベル比較
部17は、直流オフセットキャンセル用アンプ14から
出力されるこの波形信号を入力する。ここで、入力され
た図3(b)に示す出力波形のエンベロープとしては、
上側エンベロープ信号EU と下側エンベロープ信号ED
が考えられる。
【0035】この実施例において、レベル比較部17
は、上側エンベロープ信号EU を用いる。レベル比較部
17は、上側エンベロープ検出回路17a、最外周位置
レベル検出回路17b、最内周位置レベル検出回路17
c及びレベル差比較回路17dで構成している。上側エ
ンベロープ検出回路17aは、直流オフセットキャンセ
ル用アンプ14からの出力信号を入力して上側エンベロ
ープ信号EU を検出して最外周位置レベル検出回路17
bと最内周位置レベル検出回路17cとに上側エンベロ
ープ信号EU をそれぞれ供給する。
【0036】最外周位置レベル検出回路17bは、光デ
ィスクの最外周位置における上側エンベロープ信号EU
のレベルP1 を検出する。また、最内周位置レベル検出
回路17cは、光ディスクの最内周位置における上側エ
ンベロープ信号EU のレベルP2 を検出する。最外周位
置レベル検出回路17bと最内周位置レベル検出回路1
7cは、それぞれ上側エンベロープ信号EU で検出して
レベルをレベル差比較回路17dに供給している。レベ
ル差比較回路17dは、供給された各レベルP1 、P2
を基にレベル差(P1 −P2 )を求めて係数制御回路1
8に出力している。
【0037】係数制御回路18は、供給されたレベル差
(P1 −P2 )を基にこのレベル差がゼロになるように
係数Kに対して供給する補正係数KC の増減方向を決め
て、乗算器13に出力している。直流オフセットキャン
セル用アンプ14は、差信号出力アンプ11の出力信号
から光ディスクのミラー部をサンプリングし、ホールド
した信号に係数Kが乗算された信号を直流オフセット成
分として引いている。従って、直流オフセットキャンセ
ル用アンプ14の出力にレベル差(P1 −P2)がある
ことは、直流オフセット成分の除去が適切でないことを
意味している。例えばレベル差(P1 −P2 )が正の値
になった((P1 −P2 )>0)のとき、直流オフセッ
ト成分の除去する量が少ない、すなわち係数Kが小さい
ことを意味している。従って、係数制御回路18では、
係数Kを大きくするために補正係数KC の値を大きくす
ればよい。
【0038】また、例えばレベル差(P1 −P2 )が負
の値になった((P1 −P2 )<0)のとき、直流オフ
セット成分の除去する量が多い、すなわち係数Kが大き
いことを意味している。従って、係数制御回路18で
は、係数Kを小さくするために補正係数KC の値を小さ
くすればよい。
【0039】係数制御回路18は、このように係数Kに
対して供給する補正係数KC の値をレベル差(P1 −P
2 )の極性に応じて補正する係数増減方向を決めてい
る。実際にこの補正係数KC を決定するためには、アク
チュエータ19が現在内周側、外周側のどちらの方向に
移動させているかに依存する。
【0040】光学ヘッドのオフセット修正回路は、例え
ば光ディスクの条件が異なる場合、一定時間調整するた
め必要に応じて試験信号発生器15から試験信号を出力
し、上述した操作を繰り返すことによって、現在、使用
している光ディスクに対して適切な(上記レベル差(P
1 −P2 )をゼロとするような)係数Kに自動的にお調
整されることにより、直流オフセット成分の除去が可能
となる。このように係数Kを変更する自動調整により、
物理的な特性が異なる光ディスクを用いた場合でも直流
オフセット成分が除去でき、使用する光ディスクの自由
度を高めることもできる。
【0041】また、補正係数KC は、上述した方法に限
定されるものでなく、レベル比較部17内の最外周位置
レベル検出回路17b、最内周位置レベル検出回路17
cに試験信号発生器15から試験信号TSを供給し、上
記試験信号TSの基準位相で上側エンベロープ信号EU
をサンプルし、レベル差を係数制御回路18に供給して
求めてもよい。上記試験信号TSの基準位相は、試験信
号TSを余弦信号とした場合、ピークレベル及びボトム
レベルになる位相0゜及び180゜である。
【0042】また、共振周波数fC より大きい位相が1
80゜遅れを起こす近傍の周波数fS を用いた場合、試
験信号TSのピークレベルのタイミングでサンプリング
してアクチュエータ19を移動させてもアクチュエータ
19は、アクチュエータの特性である位相遅れのため、
光ディスクの最内周に位置している。このことを考慮し
て使用する試験信号の周波数fS に応じて係数制御回路
18の補正係数KC を選択すれば、光学ヘッドのオフセ
ット修正回路は、上記周波数fS を用いても係数Kの値
を調整することができる。
【0043】なお、上述した係数Kの調整は、完全にレ
ベル差がゼロにしなくとも、ある範囲、あるいは一定時
間調整を行うことによっても、十分に調整することがで
きる。また、前述した実施例ではエンベロープ信号の上
側EU を用いたが、エンベロープ信号の下側ED のピー
クレベル、ボトムレベルをサンプルホールドしてレベル
差から係数Kを調整してもよい。
【0044】このように構成することにより、光ディス
クの物理的な条件に依存することなく、自動的に直流オ
フセットをキャンセルさせることができ、使用する光デ
ィスクの自由度を高めている。
【0045】
【発明の効果】本発明に係る光学ヘッドのオフセット修
正回路によれば、データ信号を記録するトラックの両側
に設けた案内溝と、オフセットを除去するために設けた
ミラー領域とを有する光記憶媒体を用いて、上記光ディ
スクに出射したレーザ光の戻り光を2分割された受光素
子で検出する2分割光検出手段から得られたプッシュプ
ル信号に含まれるオフセット成分をキャンセルする光学
ヘッドのオフセット修正回路において、上記2分割光検
出手段から出力される信号に基づいて差信号を出力する
差信号出力手段と、上記光記憶媒体のミラー領域からの
得られる信号をサンプルホールドするサンプルホールド
手段と、該サンプルホールド手段からの出力信号に係数
を乗算する係数乗算器と、該係数乗算器からの出力と上
記差信号出力手段からの出力を合成する合成手段と、所
定の周波数を参照用試験信号として発生させる試験信号
発生手段と、上記合成手段からの出力と上記試験信号発
生手段とを切り換える切換手段と、該切換手段からの出
力に応じて動作するアクチュエータと、上記光記憶媒体
の最内周位置及び最外周位置での上記合成手段から出力
される信号のエンベロープのレベルを比較するレベル比
較手段と、該レベル比較手段で検出したレベルの比較結
果に応じて上記係数乗算器の係数を補正する補正係数を
供給する補正係数供給手段とを有することにより、光デ
ィスクの物理的な条件に依存することなく、自動的に直
流オフセットをキャンセルさせることができる。
【0046】また、上記試験信号発生手段は、上記試験
信号発生手段が出力する安定位相の周波数を選択して上
記アクチュエータの応答波形と上記試験信号発生手段の
出力波形との位相関係を同相、または逆相関係にするこ
とにより、案内溝の条件が異なる光記憶媒体に対して上
記アクチュエータの応答波形に応じた乗算器に対する補
正係数の増減方向を試験信号の位相タイミングで検出
し、補正係数の大きさ及び方向を考慮して求めても自動
的に直流オフセットをキャンセルさせることができ、使
用できる光ディスクの自由度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光学ヘッドのオフセット修正回路
の概略的な構成を示すブロック回路図である。
【図2】(A)は周波数−ゲイン特性を示し、(B)は
周波数−位相特性を示した光学ヘッドを移動させるアク
チュエータの特性図である。
【図3】図1に示した光学ヘッドのオフセット修正回路
における各部からの出力波形を用いてオフセット修正す
るための動作を説明する模式的な出力波形図である。
【図4】従来の光学ヘッドのオフセット修正回路の概略
適な構成を示した回路図である。
【符号の説明】
10・・・・・2分割光検出器 11・・・・・差信号出力アンプ 12・・・・・サンプルホールド部 13・・・・・係数乗算器 14・・・・・直流オフセットキャンセル用アンプ 15・・・・・試験信号発生器 16・・・・・切換スイッチ 17・・・・・レベル比較部 17a・・・・上側エンベロープ検出回路 17b・・・・最外周位置レベル検出回路 17c・・・・最内周位置レベル検出回路 17d・・・・レベル差比較回路 18・・・・・係数制御回路 19・・・・・アクチュエータ 20・・・・・位相補償回路 21・・・・・アンプ 22・・・・・入力端子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データ信号を記録するトラックの両側に
    設けた案内溝と、オフセットを除去するために設けたミ
    ラー領域とを有する光記憶媒体を用いて、上記光ディス
    クに出射したレーザ光の戻り光を2分割された受光素子
    で検出する2分割光検出手段から得られたプッシュプル
    信号に含まれるオフセット成分をキャンセルする光学ヘ
    ッドのオフセット修正回路において、 上記2分割光検出手段から出力される信号に基づいて差
    信号を出力する差信号出力手段と、 上記光記憶媒体のミラー領域からの得られる信号をサン
    プルホールドするサンプルホールド手段と、 該サンプルホールド手段からの出力信号に係数を乗算す
    る係数乗算器と、 該係数乗算器からの出力と上記差信号出力手段からの出
    力を合成する合成手段と、 所定の周波数を参照用試験信号として発生させる試験信
    号発生手段と、 上記合成手段からの出力と上記試験信号発生手段とを切
    り換える切換手段と、 該切換手段からの出力に応じて動作するアクチュエータ
    と、 上記光記憶媒体の最内周位置及び最外周位置での上記合
    成手段から出力される信号のエンベロープのレベルを比
    較するレベル比較手段と、 該レベル比較手段で検出したレベルの比較結果に応じて
    上記係数乗算器の係数を補正する補正係数を供給する補
    正係数供給手段とを有することを特徴とする光学ヘッド
    のオフセット修正回路。
  2. 【請求項2】 上記試験信号発生手段は、上記試験信号
    発生手段が出力する安定位相の周波数を選択して上記ア
    クチュエータの応答波形と上記試験信号発生手段の出力
    波形との位相関係を同相、または逆相関係にすることを
    特徴とする請求項1記載の光学ヘッドのオフセット修正
    回路。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100551645B1 (ko) * 1996-09-12 2006-04-21 소니 가부시끼 가이샤 광디스크장치, 트랙킹에러신호산출회로 및 산출방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100551645B1 (ko) * 1996-09-12 2006-04-21 소니 가부시끼 가이샤 광디스크장치, 트랙킹에러신호산출회로 및 산출방법

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