JPH06222624A - 電子写真方法および電子写真装置 - Google Patents

電子写真方法および電子写真装置

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JPH06222624A
JPH06222624A JP2765293A JP2765293A JPH06222624A JP H06222624 A JPH06222624 A JP H06222624A JP 2765293 A JP2765293 A JP 2765293A JP 2765293 A JP2765293 A JP 2765293A JP H06222624 A JPH06222624 A JP H06222624A
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JP
Japan
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surface potential
photoconductor
image
charger
charge
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JP2765293A
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English (en)
Inventor
Minoru Umeda
実 梅田
Tatsuya Niimi
達也 新美
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像の品質、階調性に優れ、とりわけ色再現
性に優れたカラー画像の作成に適した電子写真法及びそ
の装置を提供する。 【構成】 本発明は、少なくとも感光体に対して、帯
電、像露光、現像、転写、除電を繰り返して行なう電子
写真法及び装置において、感光体の帯電を行なうとき、
帯電器が放電する電荷量(Q)と感光体の表面電位
(V)との間に、下記(I)式が成立する範囲の表面電
位で作像を行なう(放電電荷量(Q)と感光体の表面電
位(V)との間に比例関係が成立する範囲の表面電位の
上限を限度とした表面電位で作像を行なう)ことを特徴
とする。なお、その帯電方式にはスコロトロン方式を採
用するのが望ましい。 Q=CV (I) (ここで、Cは比例定数である。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、プリンタなど
の画像形成に用いられ、画像の品質、画像の階調性が良
好で、とりわけ色再現性に優れたカラー画像を形成する
電子写真法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真用感光体としては、導電
性基体上にセレン(Se)またはセレン合金(SeT
e、SeAsなど)を主体とする光導電層を設けたも
の、酸化亜鉛、硫酸カドミウムなどの無機光導電材料
をバインダー中に分散させ光導電層を設けたもの、ポ
リ−N−ビニルカルバゾールとトリニトロフルオレノ
ン、アゾ顔料などの有機光導電材料を主体とする光導電
層を設けたもの、及び非晶質シリコンを光導電層とし
て設けたもの、などが一般に知られている。
【0003】これら感光体を用いて行なう「電子写真方
式」は、一般にの感光体をまず暗所で例えばコロナ放電
によって帯電させ、次いで像露光し、露光部のみの電荷
を選択的に散逸せしめて静電潜像を得、この潜像部を染
料、顔料などの着色剤と高分子物質などの結着剤とから
構成される検電微粒子(トナー)で現像し、可視化して
画像を形成するようにした画像形成法の一つである。こ
のような電子写真法において、感光体に要求される基本
的な特性としては、 (1)暗所において、適当な電位に帯電できること。 (2)暗所において、電荷の散逸が少ないこと。 (3)光照射によって、速やかに電荷を散逸せしめ得る
こと、などが挙げられる。近年、機能分離型の有機感光
体の開発が盛んに行われ、無機感体の感度に匹敵する感
度を有するものが開発され、前記(3)の特性を満たす
ことが有機感光体でも可能になってきつつある。
【0004】一方、電子写真方式には次第に高画質が要
求されるようになってきており、特に階調性の高い画像
を得ることがコピーのカラー化に伴って重要な課題とな
ったきている。この点で感光体の立場からすると、前記
(1)、(2)の特性が重要な課題となってくる。感光
体の帯電性に関しては、導電性基体と感光層の間に下引
き層としてSiO2、Al23などの無機材料を蒸着、
スパッタリング、陽極酸化などの方法で設ける方法が公
知であり、例えば、電荷発生層中にAl23を含有させ
たり(特開昭55−142354号公報)、また電荷発
生層中に金属粉末を含有させる(特開昭60−2143
64号公報)などが提案されている。また、下引き層と
してポリアド樹脂(特開昭58−30757号公報、特
開昭58−987397号公報)、アルコール可溶性ナ
イロン樹脂(特開昭60−196766号公報)、水溶
性ポリビニルブチラール樹脂(特開昭60−23255
3号公報)、ポリビニルブチラール樹脂(特開昭60−
232553号公報)などの樹脂で形成することも提案
されている。
【0005】しかしながら、これらの手段によって得ら
れた感光体に従来の電子写真方式を当てはめただけで
は、上述した電子写真画像の高画質化に対していまだ充
分ではなく、従って、新たな方式の開発が強く望まれて
いた。電子写真画像の高品質化は、複写機、プリンタで
要求されており、特にデジタル・カラー複写機ではその
要望が強く、この際、色再現性の面で最も重視されるの
が階調性である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】先に触れたように、有
機感光体においても、無機感光体と同等の感度を有する
ものが使用されるようになった現在、感光体の示す光減
衰特性に関しては画像形成上の問題は少なくなり、むし
ろ感光体の暗減衰特性が関与する問題の方が顕在化され
るに至っている。即ち、帯電電位が小さい場合は十分な
コントラストがとれず、また、帯電電位の暗減衰が速い
場合は高電位側のコントラストがとれず、通常の現像に
おいては画像濃度の高い方、反転現像においては画像濃
度の低い側で階調性が著しく低下することになる。この
ように暗減衰の大きい場合の階調性の低下は、通常のア
ナログ方式の複写機は勿論のこと、光量可変のデジタル
露光においても問題になる。
【0007】従って、本発明は電子写真感光体の帯電電
位の暗減衰を抑制して、階調性が高く、カラー画像にお
ける色再現性の優れた電子写真方法、及びその装置を提
供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1は、少なく
とも感光体に対して帯電、像露光、現像、転写、除電を
繰り返して行なう電子写真法において、該感光体の帯電
を行なうとき、帯電器が放電する電荷量(Q)と該感光
体の表面電位(V)との間に、下記(I)式 Q=CV (I) (ここで、Cは比例定数である。)が成立する範囲の表
面電位で作像を行うことを特徴とする。この電子写真法
においては、感光体を帯電する工程の帯電電位が前記
(I)式が成立する最大表面電位を超えないことが望ま
しく、更には、ここで使用される感光体は有機感光体で
あるのが望ましい。
【0009】また、本発明の第2は少なくとも感光体、
スコトロン帯電器、像露光光源、現像器、転写器、除電
器を有する電子写真装置において、該スコトロン帯電器
のグリッド電圧の絶対値が、該感光体の帯電時に帯電器
が放電する電荷量(Q)と感光体の表面電位(V)との
間に前記(I)式が成立する際の最大表面電位を超えな
いものであることを特徴としている。この電子写真法装
置においては、前記像露光光源は光量制御可能なデジタ
ル光源であるのが望ましい。
【0010】本発明者らは、電子写真感光体の表面電位
とその暗減衰速度の間に特異な関係のあることを見出
し、それを詳細に検討した結果、本発明を完成するに至
ったものである。そこでまず、感光体の帯電性について
から説明を進めることにする。帯電性の評価は、「電子
写真学会誌第25巻303〜309(1982年)」に
記載されているように、市販の静電複写紙試験装置、あ
るいは特開昭60−100167号公報に開示されてい
る評価装置を用いて測定できる。このような装置で感光
体を帯電するとき、帯電器が放電する電荷量(Q)と感
光体の表面電位(V)との間には、前記(I)式に示さ
れるような一定の比例関係が存在し、その比例定数
(C)は感光体の静電容量を表わすことが知られてい
る。
【0011】しかし、前記(I)式の関係はすべての実
測値に対して成り立つものではなく、図1に模式的に示
したように、通常の多くの感光体では、表面電位がある
数値以上に高くなると、感光体に電荷Qを与えても表面
電位Vはそれ程上昇しなくなる。図1中、丸は測定値、
右上がり直線は電荷量(Q)と表面電位(V)とが常に
比例関係にあると仮定したことの例である。ここで、前
記(I)式の成立する最大表面電位をV0以上とする。
なお、図1において表面電位がV0以上で前記(I)式
から外れる理由についての定説はない。かかる実況にあ
って、本発明らは、感光体の表面電位がV0以上のとき
の暗減衰が、表面電位がV0以下のときに比して異常に
速いことを見い出し、さらに、感光体の帯電時の表面電
位がV0以上のときの画像の階調性が、帯電時の表面電
位がV0以下のときに比して優れていることを見い出し
たことが、本発明を完成に寄与しているのである。
【0012】次に、電子写真プロセスの一例を示す図2
を用いて、本発明の説明を行なう。感光体21は、少な
くとも導電性基体の上に感光層が設けられてなるもので
ある。感光層には、セレン、セレン合金、アモルファス
シリコンをはじめとする無機感光層、あるいは有機材料
から構成される有機感光層が用いられる。感光層上に
は、保護層が設けられることもあり、また、導電性基体
と感光層との間に下引き層が設けられることもある。本
発明に用いられる感光体はこれらの何れでもよいが、特
に、電荷発生材料層と電荷移動材料層とを導電性基体上
に形成して構成される機能分離型感光体である場合に
は、より良好な結果が得られるものである。
【0013】感光体21は、帯電器22によって帯電が
施され、次いで像露光光源23により像露光され、現像
器24によって潜像の現像が行なわれる。この一連の工
程において、少なくとも現像器24による現像時に感光
体21上の非露光部の表面電位が、前述のように定義さ
れたV0を超えないようにすると、階調性の高い良好な
品質の画像が得られる。さらに好ましくは、帯電器22
による帯電時の感光体21の表面電位がV0を超えない
ようにすれば、一層良好な品質の画像が得られる。
【0014】帯電器22には、コロトロン帯電器、スコ
トロン帯電器、固体帯電器(ソリッド・ステート・チャ
ージャ)、ローラ帯電器をはじめとする公知の帯電器が
すえ使用できる。中でも、スコトロン帯電器を用いて、
そのグリッド電圧の絶対値がV0を超えないように設定
すれば、感光体21に良好な帯電を施すことができ、良
好な画像が得られる。
【0015】像露光光源23には、蛍光灯、タングステ
ンランプ、ハロゲンランプ、水銀灯、ナトリウム灯、発
光ダイオード(LED)、半導体レーザ(LD)、エレ
クトロルミネッセンス(EL)などの発光物全般を用い
ることができる。そして、所望の波長域の光のみを照射
するために、シャープカットフィルタ、バンドパスフィ
ルタ、近赤外カットフィルタ、ダイクロイックフィル
タ、干渉フィルタ、色温度変換フィルタなどの各種のフ
ィルタを用いることもできる。既に述べた理由により、
像露光光源がゼロ・ワン方式である場合には、本発明に
よる階調性の良好な画像は得られにくいが、最近のデジ
タル露光光源には光量可変なものが使用されるようにな
ってきている。このような光量制御可能なデジタル光源
を用いた場合には、本発明の効果が好適に発現するもの
である。
【0016】
【実施例】実施例によって本発明をさらに具体的に説明
するが、本発明が実施例により制限を受けるものではな
い。なお、実施例中の部はすべて重量部である。
【0017】実施例1 〔電荷発生層塗工液〕 下記構造式で示されるトリスアゾ顔料 10部
【化1】 ポリビニルブチラール樹脂 5部 (積水化学工業社製、エスレックBL−1) シクロヘキサノン 185部 からなる組成物をボールミルで分散混合して電荷発生層
塗工液を調製した。この塗工液をアルミニウム円筒基体
上に塗布乾燥して、膜厚約0.2μmの電荷発生層を形
成した。この上に、以下の組成の電荷輸送層塗工液を塗
布乾燥して、膜厚約21μmの電荷輸送層を形成して、
電子写真感光体をつくった。
【0018】 〔電荷輸送層塗工液〕 下記構造式で示される電荷輸送物質 10部
【化2】 ポリカーボネート 10部 (帝人化成社製、パンライトL−1250) テトラヒドロフラン 80部
【0019】このようにして作成したドラム状の機能分
離型感光体を、特開昭60−100167号公報に開示
されている評価装置を用いて、図1に示されるようなV
Q特性を測定し、前記(I)式が成立する最大表面電位
0を調べたところ、V0=−685Vであった。次に、
上記評価装置を図3のように設定して、感光体21を回
転させながら、帯電器22で帯電させ、帯電した部位が
表面電位計31の前面にきたところで感光体21の回転
を停止し、表面電位の暗減衰を観測した。感光体21の
回転を停止したときの表面電位をViとし、Viからの
暗減衰の初速度を暗減衰速度とした。帯電器22の印加
電気を変えることにより、上記Viを変化せしめ、その
時の暗減衰速度を測定した。結果を表1に示す。表1か
らViがV0を超えると急激に暗減衰速度が大きくなる
ことがわかる。
【0020】
【表1】
【0021】実施例2 アルミニウム円筒基体上に下記の各塗工液により、電荷
輸送層(厚さ約20μm)、電荷発生層(厚さ約0.3
μm)を順次設け、電子写真感光体を作成した。 〔電荷輸送層塗工液〕 下記構造式で示される電荷輸送物質 8部
【化3】 ポリカーボネート 10部 (帝人化成社製、パンライトK−1300) テトラヒドロフラン 80部 〔電荷発生層塗工液〕 下記構造式で示されるビスアゾ顔料 10部
【化4】 ポリエステル(東洋紡績社製、バイロン200) 6部 シクロヘキサノン 80部
【0022】このようにして作成したドラム状の機能分
離型感光体を、実施例1と同様にして、図1に示される
ようなVQ特性を測定し、前記(I)式が成立する最大
表面電位V0を調べたところ、V0=−660Vであっ
た。続いて、上記評価装置を図3のコロナ帯電器22を
スコトロン帯電器に変え、実施例1と同様にして暗減衰
速度を求めた。この時、スコトロン帯電器のグリッド電
圧Vgを変えて測定を行なった。結果を表2に示す。表
2からVgがV0=−660V以上に設定すると、暗減
衰速度が大きくなることがわかる。
【0023】
【表2】
【0024】実施例3 アルミニウム円筒基体上に、下記組成の電荷輸送塗工
液、電荷発生層塗工液、保護層塗工液を順次、塗布乾燥
して、約22μm厚の電荷輸送層、約0.4μm厚の電
荷発生層、及び約2.5μm厚の保護層を設けた電子写
真感光体を作成した。 〔電荷輸送層塗工液〕 下記構造式で示される電荷輸送物質 10部
【化5】 ポリカーボネート 10部 (帝人化成社製、パンライトL−1250) テトラヒドロフラン 85部 〔電荷発生層塗工液〕 下記構造式で示されるビスアゾ顔料 5部
【化6】 ポリエステル(東洋紡績社製、バイロン100) 4部 テトラヒドロフラン 90部 2−ブタノン 70部 〔保護層用塗工液〕 スチレンメチル−メタアクリレート−2ヒドロキシエチル 10部 メタクリレート−リフロロエチルメタクリレート共重合体 導電性酸化チタン 8部 トルエン 100部 n−ブタノール 50部
【0025】このようにして作成したドラム状の機能分
離型感光体を実施例1と同様にして、図1に示されるよ
うなVQ特性を測定し、前記(I)式が成立する最大表
面電位V0を調べたところ、V0=−650Vであった。
このドラム感光体を普通紙複写機(リコー社製、リコピ
ーFT7050)に搭載し、また前記複写機の帯電器に
スコロトロン帯電器を用いた。そして、グリッド電圧を
変えて、10段のグレスケールを有するテストチャート
を用いて画像の階調性を評価した。複写画像において、
グレイスケールが何段まで判別できたかを表3に示す。
表3からVgをV0=650V以上に設定すると、階調
性が低下することがわかる。
【0026】
【表3】 (注)階調性:数値の多いほど階調性が高い。
【0027】実施例4 アルミニウム円筒基体上に下記組成の各塗工液を塗布、
乾燥して膜厚約2μmの下引き層、膜厚約0.2μmの
電荷発生層、膜厚約25μm電荷輸送層を順次設けた機
能分離型感光体をつくった。 〔下引き層塗工液〕 TiO2粉末(石原産業社製、タイペークR−670) 8部 重複アルコール司溶性ナイロン 10部 (帝国化学産業社製、トレジン) エタノール 200部 〔下引き層塗工液〕 水溶性ポリビニルアセタール 2部 (積水化学工業社製、エスレックKW) 水 50部 メタノール 50部 〔電荷発生層塗工液〕 クロロインジウムフタロシアニン 5部 ポリサルホン(日産化学社製、P−1700) 3部 シクロヘキサノン 80部 2−ブタノン 30部 〔電荷輸送層塗工液〕 下記構造式で示されるビスアゾ顔料 10部
【化7】 ポリカーボネート 10部 (三菱ガス化学社製、ユーピロンZ−300) ジクロルメタン 75部
【0028】このようにして作成したドラム状の機能分
離型感光体を実施例1と同様にして、図1に示されるよ
うなVQ特性を測定し、前記(I)式が成立する最大表
面電位V0を調べたところ、V0=−69Vであった。こ
のドラム感光体を市販の普通紙デジタル複写機(イマジ
オ420、リコー社製)に搭載し、スコロトロン帯電器
のグリッド電圧を変えて、実施例3と同様にして、10
段のグレスケールを有するテストチャートを用いて画像
の階調性を評価した。複写画像において、グレイスケー
ルが何段まで判別できたかを表4に示す。表4からVg
をV0=690V以上に設定すると、階調性が低下する
ことがわかる。
【0029】
【表4】 (注)階調性:数値の多いほど階調性が高い。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、電子写真法において、
感光体の帯電を行うとき帯電器が放電する電荷量(Q)
と感光体の表面電位(V)との間に比例関係が成立する
範囲の表面電位の上限を限度とした表面電位で作駐を行
なうことにより、高品質な画像、とりわけ階調性の高い
画像がえられるようになり、カラー画像の色再現性の優
れた画像が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】通常の多くの感光体においての、帯電器が放電
する電荷量(Q)と感光体の表面電位(V)との関係を
示す図である。
【図2】電子写真プロセスの一例を示す図である。
【図3】本発明の電子写真方法による電子写真感光体の
評価を示す図である。
【符号の説明】
21 感光体 22 帯電器 23 像露光光源 24 現像器 25 転写前除電ランプ 26 転写チャージ
ャ 27 分離チャージャ 28 クリーニング
前除電ランプ 29 クリーニング部 30 帯電除電ラン
プ 31 表面電位計
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年5月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】一方、電子写真方式には次第に高画質が要
求されるようになってきており、特に階調性の高い画像
を得ることがコピーのカラー化に伴って重要な課題とな
きている。この点で感光体の立場からすると、前記
(1)、(2)の特性が重要な課題となってくる。感光
体の帯電性に関しては、導電性基体と感光層の間に下引
き層としてSiO2、Al23などの無機材料を蒸着、
スパッタリング、陽極酸化などの方法で設ける方法が公
知であり、例えば、電荷発生層中にAl23を含有させ
たり(特開昭55−142354号公報)、また電荷発
生層中に金属粉末を含有させる(特開昭60−2143
64号公報)などが提案されている。また、下引き層と
してポリアド樹脂(特開昭58−30757号公報、特
開昭58−987397号公報)、アルコール可溶性ナ
イロン樹脂(特開昭60−196766号公報)、水溶
性ポリビニルブチラール樹脂(特開昭60−23255
3号公報)、ポリビニルブチラール樹脂(特開昭60−
232553号公報)などの樹脂で形成することも提案
されている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】また、本発明の第2は少なくとも感光体、
スコトロン帯電器、像露光光源、現像器、転写器、除電
器を有する電子写真装置において、該スコトロン帯電器
のグリッド電圧の絶対値が、該感光体の帯電時に帯電器
が放電する電荷量(Q)と感光体の表面電位(V)との
間に前記(I)式が成立する際の最大表面電位の絶対値
を超えないものであることを特徴としている。この電子
写真法装置においては、前記像露光光源は光量制御可能
なデジタル光源であるのが望ましい。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】本発明者らは、電子写真感光体の表面電位
とその暗減衰速度の間に特異な関係のあることを見出
し、それを詳細に検討した結果、本発明を完成するに至
ったものである。そこでまず、感光体の帯電性について
から説明を進めることにする。帯電性の評価は、「電子
写真学会誌第25巻303〜309(198年)」に
記載されているように、市販の静電複写紙試験装置、あ
るいは特開昭60−100167号公報に開示されてい
る評価装置を用いて測定できる。このような装置で感光
体を帯電するとき、帯電器が放電する電荷量(Q)と感
光体の表面電位(V)との間には、前記(I)式に示さ
れるような一定の比例関係が存在し、その比例定数
(C)は感光体の静電容量を表わすことが知られてい
る。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】しかし、前記(I)式の関係はすべての実
測値に対して成り立つものではなく、図1に模式的に示
したように、通常の多くの感光体では、表面電位がある
数値以上に高くなると、感光体に電荷Qを与えても表面
電位Vはそれ程上昇しなくなる。図1中、丸は測定値、
右上がり直線は電荷量(Q)と表面電位(V)とが常に
比例関係にあると仮定したことの例である。ここで、前
記(I)式の成立する最大表面電位を0とする。な
お、図1において表面電位がV0以上で前記(I)式か
ら外れる理由についての定説はない。かかる実況にあっ
て、本発明らは、感光体の表面電位がV0以上のときの
暗減衰が、表面電位がV0以下のときに比して異常に速
いことを見い出し、さらに、感光体の帯電時の表面電位
がV0以上のときの画像の階調性が、帯電時の表面電位
がV0以下のときに比して優れていることを見い出した
ことが、本発明の完成に寄与しているのである。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】このようにして作成したドラム状の機能分
離型感光体を、実施例1と同様にして、図1に示される
ようなVQ特性を測定し、前記(I)式が成立する最大
表面電位V0を調べたところ、0=660Vであった。
続いて、上記評価装置を図3のコロナ帯電器22をスコ
トロン帯電器に変え、実施例1と同様にして暗減衰速度
を求めた。この時、スコトロン帯電器のグリッド電圧V
gを変えて測定を行なった。結果を表2に示す。表2か
らVgが0=660V以上に設定すると、暗減衰速度
が大きくなることがわかる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】
【表2】
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】このようにして作成したドラム状の機能分
離型感光体を実施例1と同様にして、図1に示されるよ
うなVQ特性を測定し、前記(I)式が成立する最大表
面電位V0を調べたところ、V0650Vであった。こ
のドラム感光体を普通紙複写機(リコー社製、リコピー
FT7050)に搭載し、また前記複写機の帯電器にス
コロトロン帯電器を用いた。そして、グリッド電圧を変
えて、10段のグレスケールを有するテストチャートを
用いて画像の階調性を評価した。複写画像において、グ
レイスケールが何段まで判別できたかを表3に示す。表
3からVgをV0=650V以上に設定すると、階調性
が低下することがわかる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】
【表3】 (注)階調性:数値の多いほど階調性が高い。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】実施例4 アルミニウム円筒基体上に下記組成の各塗工液を塗布、
乾燥して膜厚約2μmの下引き層、膜厚約0.2μmの
電荷発生層、膜厚約25μm電荷輸送層を順次設けた機
能分離型感光体をつくった。 〔下引き層塗工液〕 TiO2粉末(石原産業社製、タイペークR−670) 8部 重複アルコール司溶性ナイロン 10部 (帝国化学産業社製、トレジン) エタノール 200部 〔電荷発生層塗工液〕 クロロインジウムフタロシアニン 5部 ポリサルホン(日産化学社製、P−1700) 3部 シクロヘキサノン 80部 2−ブタノン 30部 〔電荷輸送層塗工液〕 下記構造式で示されるビスアゾ顔料 10部
【化7】 ポリカーボネート 10部 (三菱ガス化学社製、ユーピロンZ−300) ジクロルメタン 75部
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】このようにして作成したドラム状の機能分
離型感光体を実施例1と同様にして、図1に示されるよ
うなVQ特性を測定し、前記(I)式が成立する最大表
面電位V0を調べたところ、V0=−690Vであった。
このドラム感光体を市販の普通紙デジタル複写機(イマ
ジオ420、リコー社製)に搭載し、スコロトロン帯電
器のグリッド電圧を変えて、実施例3と同様にして、1
0段のグレスケールを有するテストチャートを用いて画
像の階調性を評価した。複写画像において、グレイスケ
ールが何段まで判別できたかを表4に示す。表4から
gを−690Vより負にすると、階調性が低下すること
がわかる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも感光体に対して帯電、像露
    光、現像、転写、除電を繰り返して行なう電子写真法に
    おいて、該感光体の帯電を行なうとき、帯電器が放電す
    る電荷量(Q)と該感光体の表面電位(V)との間に、
    下記(I)式が成立する範囲の表面電位で作像を行なう
    ことを特徴とする電子写真法。 Q=CV (I) (ここで、Cは比例定数である。)
  2. 【請求項2】 前記感光体を帯電する工程の帯電電位は
    前記(I)式が成立する最大表面電位を超えない請求項
    1記載の電子写真方法。
  3. 【請求項3】 前記感光体が有機感光体である請求項1
    又は2記載の電子写真方法。
  4. 【請求項4】 少なくとも感光体、スコロトロン帯電
    器、像露光光源、現像器、転写器、除電器を有する電子
    写真装置において、該スコトロン帯電器のグリッド電圧
    の絶対値が、該感光体の帯電時に該スコロトロン帯電器
    が放電する電荷量(Q)と該感光体の表面電位(V)と
    の間に前記(I)式が成立する際の最大表面電位を超え
    ないものであることを特徴とする電子写真装置。
  5. 【請求項5】 前記像露光光源が光量制御可能なデジタ
    ル光源である請求項4記載の電子写真装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006171704A (ja) * 2004-12-13 2006-06-29 Toshiba Corp 画像形成装置とその制御方法および一体型プロセスカートリッジの制御装置

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