JPH06222333A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JPH06222333A
JPH06222333A JP861893A JP861893A JPH06222333A JP H06222333 A JPH06222333 A JP H06222333A JP 861893 A JP861893 A JP 861893A JP 861893 A JP861893 A JP 861893A JP H06222333 A JPH06222333 A JP H06222333A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
state
display
display device
reset pulse
Prior art date
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Pending
Application number
JP861893A
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English (en)
Inventor
Hiroo Nomura
浩朗 野村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP861893A priority Critical patent/JPH06222333A/ja
Publication of JPH06222333A publication Critical patent/JPH06222333A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 双安定型ネマティック液晶表示体の実用的な
駆動方法を提供する。もって、高速応答、高精細のディ
スプレイを実現する。 【構成】 周波数によって誘電率が分散するいわゆる2
周波液晶を用い、初期配向をアンチパラレル・ラビング
する事によって180゜のツイスト状態とし、これをリ
セットパルスに続く数ボルトの有電位と高周波パルス、
あるいは、ゼロ電位と高周波パルス群によって0゜ユニ
フォームと360゜ツイストの2安定状態間を切り換
え、かつ、その遷移時間を短縮する。この原理に基づき
表示をマトリクス駆動し、大容量ディスプレイを形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカイラルネマチック液晶
を用いた双安定液晶表示装置に関する。更に詳しくは、
その応答を改善する駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】カイラルネマチック液晶を用いた双安定
性液晶表示には特公平1−51818が既に開示されて
おり、初期配向条件、2つの安定状態、また、その安定
状態の切り換えの方法等が記述されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記特公平1
−51818に述べられている駆動方法は、実際的と云
えず問題が多い。例えば、2つの安定状態間の切り換え
は、トグルスイッチを用いて60Hz、ピーク・ツ・ピ
ーク15Vの電圧をターンオフするか、可変電圧器を用
いて、約1秒間にわたって緩慢に同一電圧をターンオフ
する事によって得ている。また、他の方法としては低周
波界がターンオフされて、1500KHzの高周波が直
ちに印加されるとツイストで360゜の状態が実現さ
れ、低周波のターンオフに続いて約1/4秒後に同一高
周波を印加するならば、0゜のユニフォーム状態になる
としている。しかし、前者の方法は全く実用的でなく、
単なる実験室での現象確認の方法に過ぎない。また、後
者は我々の実験によれば、低周波のターンオフに続いて
約1/4秒後に同一高周波を与えれば、これも360゜
のツイストの状態となり、2安定間の切り換えにはなら
なかった。
【0004】更に云うならば、特公平1−51818に
は現在最も表示として実用性が高く、表示能力が高いマ
トリクス表示について何等記述が無く、その駆動方法に
ついても何等開示されていない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
する為に、(1)駆動周波数によって誘電率の分散を示
す2周波液晶を母体液晶とし、これに光学活性剤を添加
した液晶材料を注入した液晶表示装置において、液晶の
配向を上下基板界面においておおよそ180度反対方向
とし、かつ、液晶層厚/液晶配向ねじれピッチの比を
0.5±0.2近辺に設定したものを基本配向とし、第
1の表示安定状態は配向状態を一時的にホメオトロピッ
クに遷移させるリセットパルス電圧と、それに連続した
ゼロ電位と高周波パルス群によって選択し、また、第2
の表示安定状態は前記リセットパルスとそれに続く数ボ
ルトのしきい値以上の電位と高周波パルス群によって選
択し、表示の書き換えを行う液晶表示装置であり、ま
た、(2)複数の行と複数の列からなるマトリクス型の
表示において、順次走査される行側の電極には画素の状
態をonまたはoffに切り換える為のリセットパルス
と、それに続くゼロ電位の選択期間と更にそれに続く非
選択期間の高周波を与え、また、列側の電極には前記選
択期間に同期してしきい値以上の電位、あるいは、ゼロ
電位の2種類の切り換えパルスを印加する事によって、
画素のonまたはoffの状態を選択するようにした液
晶表示装置である。
【0006】
【実施例】
(実施例1)液晶材料は室温におけるクロスオーバー周
波数約5kHzの市販の2周波用液晶(ロッシュNr3
333)を母体として用い、これに左ねじれの光学活性
剤(メルクS811)を添加して螺旋ピッチを3〜4μ
mに調整した。セルはガラス上にITO透明電極パター
ンを形成し、ポリイミド配向膜(東レSP−740)を
塗布、上下基板で反平行方向(180゜)のラビングを
施した。2枚のガラス基板はスペーサを介して保持し、
セル間隔は2μm以下とした。従って、液晶層厚/ねじ
れピッチの比は0.5±0.2の範囲の設定である。こ
のセルに液晶を注入するとプレティルト数度、初期配向
180度のツイスト状態となり、これを2枚の直交偏光
板で挟み込み表示体とした。
【0007】以上のようにして得た試料にピーク電圧±
30V、パルス幅5msのリセットパルスを印加した
後、引き続きパルス幅5ms、ピーク値0〜±1Vの電
圧を与えると、特公平1−51818でいう360゜ツ
イストの状態が発現し、表示は暗くなった。また、リセ
ットパルスに続くパルスのピークをしきい値を越えた3
V、あるいは、これ以上にすると、0゜ユニフォームが
形成され、表示は明の状態となった。
【0008】この表示体を用い、応答波形を観測した。
図1(a)は駆動波形と光学的応答を対比させてみた図
であり、リセットパルス1に続く選択パルス2の数ボル
トの電位が表示の安定状態を決め、この場合は0゜ユニ
フォームへの遷移で、その応答時間はリセット時間後4
2msである。しかし、これに選択パルスの後に20k
Hzの高周波3を印加すると、応答時間は24msに短
縮される。理由としてはリセットパルスによってホメオ
トロピック状態になった液晶に、次の状態を決めるトリ
ガーとなる電位が与えられ、液晶分子はゆっくりと倒れ
出す。ここに高周波が印加されるので、液晶は負の誘電
率を与えられ、これが液晶分子の倒れ込む方向に強制力
として働くためと考えられる。もし、図1(a)のよう
に高周波が与えられない場合には、液晶は正の誘電異方
性をもったままであり、次の状態への遷移は単なる緩和
だけであるので、上記のように時間がかかるのである。
配向遷移の緩和時間だけで応答時間の比較をすると、上
記実験結果は応答32msから14msへの大幅改善と
もいえる。
【0009】一方、もう一つの表示安定状態である36
0゜ツイストへの移行は、リセットパルスに続くゼロ電
位またはしきい値以下の電位によって実現できる。しか
も、リセットパルスを与えられたホメオトロピックの状
態と、360゜のツイスト状態は光学的に区別のつかな
い暗の状態であるので、表示としての応答時間は事実上
明状態の0゜ユニフォームからホメオトロピック配向へ
の遷移時間で決まる。ちなみに、この応答時間は電界依
存型で数100μs以下であるので全く問題とならない
範囲である。
【0010】その他、本双安定状態はメモリ性を有する
もので、数分から10分以上のメモリ時間を有する。従
って、従来の累積応答効果とは異なった駆動方法が可能
である。即ち、5ms程度の1ライン走査で大型のマト
リクス表示書き込みを行い、画面の書き込み・書換が無
い間はメモリによる保持状態を持続すれば良い。
【0011】(実施例2)図2は実施例1の結果に基づ
いてマトリクス表示を形成した際の行側の走査電圧波
形、及び、列側の画素選択波形を示したものである。走
査波形1〜3は大きなピーク電圧を持つリセット信号R
が順次送られていくのが特徴であり、画素のon/of
fの選択期間はこのリセットパルスの直後にくるある時
間幅Taが相当する。この時の電圧はゼロである。しか
し、この選択期間が過ぎた非選択期間中は高周波が常に
印加された走査波形とする。一方、行電極と直交する列
電極群にはこの選択期間に同期して画素をonにする場
合は数ボルトの電圧、また、画素を0ffにする場合に
はゼロの電位が印加され、行・列のそれぞれの交点の液
晶には図のようにリセットパルスに引き続いてゼロ、あ
るいは、数ボルトのパルスが印加され、その後には引き
続いて高周波がくるような波形となる。この様にする
と、実施例1の所で述べたように画素のon/offの
状態はリセットパルス直後の電位状態によって選別さ
れ、高周波はこの2つの状態への遷移時間の短縮にあづ
かるように働く。本発明者はこの方法によって100ラ
イン程度のマトリクス表示が可能な事を確認したが、更
に、液晶の粘性の改良によって応答時間を短縮し、数1
00ラインのマルチプレックス駆動が可能であるという
見込みを持っている。
【0012】
【発明の効果】以上述べたように、本発明は2周波の液
晶を用いる事によって、従来のネマチック液晶を用いた
場合と同等の双安定状態を得る事が出来た。さらには、
2周波液晶の誘電率の周波数分散特性を応用して、高周
波による応答の改善を達成した。本発明による液晶表示
装置はメモリ性を有するため、単純マトリクス駆動が可
能であり、デューティ比の大きな大画面・高精細表示に
応用する事が可能である。また、コントラスト比も10
0以上と大きいため、表示を反射型にしても見やすい表
示が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による液晶表示体の駆動波形とそれに対
する応答波形図である。(a)は高周波を印加しない場
合、(b)は高周波が印加された場合。
【図2】本発明による液晶表示体の駆動波形図である。
【符号の説明】
1 リセットパルス 2 選択パルス 3 高周波パルス

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動周波数によって誘電率の分散を示す
    2周波液晶を母体液晶とし、これに光学活性剤を添加し
    た液晶材料を注入した液晶表示装置において、液晶の配
    向を上下基板界面においておおよそ180度反対方向と
    し、かつ、液晶層厚/液晶配向ねじれピッチの比を0.
    5±0.2近辺に設定したものを基本配向とし、第1の
    表示安定状態は配向状態を一時的にホメオトロピックに
    遷移させるリセットパルス電圧と、それに連続したゼロ
    電位と高周波パルス群によって選択し、また、第2の表
    示安定状態は前記リセットパルスとそれに続く数ボルト
    のしきい値以上の電位と高周波パルス群によって選択
    し、表示の書き換えを行う事を特徴とする液晶表示装
    置。
  2. 【請求項2】 複数の行と複数の列からなるマトリクス
    型の表示において、順次走査される行側の電極には画素
    の状態をonまたはoffに切り換える為のリセットパ
    ルスと、それに続くゼロ電位の選択期間と更にそれに続
    く非選択期間の高周波を与え、また、列側の電極には前
    記選択期間に同期してしきい値以上の電位、あるいは、
    ゼロ電位の2種類の切り換えパルスを印加する事によっ
    て、画素のonまたはoffの状態を選択する事を特徴
    とする請求項1に記載の液晶表示装置。
JP861893A 1993-01-21 1993-01-21 液晶表示装置 Pending JPH06222333A (ja)

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JP861893A JPH06222333A (ja) 1993-01-21 1993-01-21 液晶表示装置

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JP861893A JPH06222333A (ja) 1993-01-21 1993-01-21 液晶表示装置

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JPH06222333A true JPH06222333A (ja) 1994-08-12

Family

ID=11697941

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP861893A Pending JPH06222333A (ja) 1993-01-21 1993-01-21 液晶表示装置

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JP (1) JPH06222333A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6061042A (en) * 1997-02-06 2000-05-09 Ricoh Company, Ltd. Liquid crystal display device

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6061042A (en) * 1997-02-06 2000-05-09 Ricoh Company, Ltd. Liquid crystal display device

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