JPH06221561A - 触媒燃焼器 - Google Patents

触媒燃焼器

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JPH06221561A
JPH06221561A JP1269693A JP1269693A JPH06221561A JP H06221561 A JPH06221561 A JP H06221561A JP 1269693 A JP1269693 A JP 1269693A JP 1269693 A JP1269693 A JP 1269693A JP H06221561 A JPH06221561 A JP H06221561A
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combustion
catalyst
flame
catalysts
fuel
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JP1269693A
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Masahiro Nagae
正浩 長江
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 燃料流量制御性および排気ガス性状の悪化を
招くことなく燃焼状態を切り替えることの可能な触媒燃
焼器を提供する。 【構成】 高温触媒121、122および貴金属触媒1
4と、火炎燃焼部とを具備する触媒燃焼器であって、空
気供給流路15から供給される燃焼用空気と、燃料噴射
ノズル17から供給される燃料は混合して混合気とな
る。触媒には内筒13を介して混合気が供給され、火炎
燃焼部に対しては触媒をバイパスするバイパス流路を構
成する開口131を介して混合気が直接供給される。こ
のバイパス流路は仕切り弁16により開閉可能である。
低負荷時には仕切り弁を開として火炎燃焼器において火
炎燃焼が行われて触媒の暖機が完了するまでの間燃焼の
安定性が維持され、高負荷時は仕切り弁を閉として触媒
が行われて燃焼ガスの性状を改善する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は燃焼器に係わり、特に高
負荷域において触媒燃焼を行う触媒燃焼器に関する。
【0002】
【従来の技術】燃料と空気の混合気を燃焼させて高温ガ
スを発生する燃焼器として、近年窒素酸化物排出量を低
減する観点から触媒燃焼器が使用されている。しかし実
用化されている触媒燃焼器にあっては、始動時触媒を暖
機する必要のあること、急速*負荷上昇に対する応答性
が十分でないこと等の理由から火炎燃焼器を組み合わせ
て使用することが一般的である。
【0003】このような触媒燃焼と火炎燃焼とを適宜切
り替えて運転を行う触媒燃焼器にあっては燃焼状態を適
切に切り替えることが重要であり、各種の提案がなされ
ている。例えば触媒燃焼器を2重同心円状に形成し、外
側流路に円盤状の触媒を配設するとともに内側流路を触
媒のバイパス流路として使用する触媒燃焼器が提案され
ている(特願昭63−163716号公報参照)。
【0004】そして高負荷時に触媒燃焼を行う場合には
内側流路をバイパス弁で遮断することとしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記提案
にかかる触媒燃焼器にあっては、触媒の上流側に主燃料
噴射ノズルを設置する構造であるためバイパス弁を閉状
態とした場合には、主燃料噴射ノズルから噴射された燃
料がバイパス弁に付着するだけでなく内側流路に滞留し
易いため、燃料流量の制御性、燃費の悪化は避けること
ができなかった。さらに触媒燃焼と火炎燃焼とを切り替
える際に排気ガスの性状が悪化することもあった。
【0006】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あって、燃料流量制御性および排気ガス性状の悪化を招
くことなく燃焼状態を切り替えることの可能な触媒燃焼
器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる触媒燃焼
器は、触媒と、火炎燃焼部と、火炎燃焼部に接続され前
記触媒をバイパスして混合気を前記火炎燃焼部に供給お
よび/または燃焼ガスを排出するバイパス流路と、低負
荷時に該バイパス流路を開として火炎燃焼部で火炎燃焼
させ高負荷時にバイパス流路を閉として触媒燃焼させる
仕切り弁と、仕切り弁の触媒燃焼器ガス流れ方向直上流
で開口し触媒に混合気を供給する主流路を具備する。
【0008】
【作用】低負荷時には仕切り弁を開弁することにより、
燃焼用空気と燃料との混合気を触媒をバイパスするバイ
パス流路を介して直接火炎燃焼部に供給して火炎燃焼が
なされる。高負荷時には仕切り弁を閉弁することによ
り、混合気を仕切り弁の触媒燃焼器ガス流れ方向直上流
に開口する主流路を介して触媒に供給して触媒燃焼がな
される。
【0009】
【実施例】図1および図2は本発明にかかる触媒燃焼器
の第1の実施例の縦断面図および横断面図であって、2
重円筒状の構造である。外筒11はビン状に形成され、
外筒11の底部はいわゆるめくらフランジ111で蓋が
され、外筒11の出口部は徐々に口径の減少するテーパ
ー状に形成され、例えば出力タービンに接続される。
【0010】外筒11の内部には円盤状の高温触媒12
1および122が配設される。高温触媒121および1
22を貫通して内筒13が配設され、内筒13の底部に
は貴金属触媒14が設置される。内筒13の上部には外
筒11を貫通する空気供給流路15が接続され、内筒1
3の上端面には開口131が設けられている。
【0011】この開口131はスライド可能に配設され
た仕切り弁16により開閉することが可能な構造となっ
ている。空気供給流路15中には燃料供給管16が内筒
13の中心にまで差し込まれ、先端には燃料噴射ノズル
17が設置されている。さらに外筒11の出口部には点
火プラグ18が設置される。
【0012】また点火プラグ18より出口側には空気孔
111が設けられ、この空気孔111から吸入される空
気量は空気孔111の周囲でスライド可能に設置された
ライナ112の回転角を調節することにより調節可能な
構造となっている。そして仕切り弁16とライナ112
とはリンク機構(図示せず。)によって1つのアクチュ
エータ(図示せず。)により、仕切り弁16が開となる
時は空気孔111が全開となり、仕切り弁16が閉とな
る時は空気孔111が全閉となるように駆動される。
【0013】外筒11の底部Aは低温触媒燃焼部を、中
間部Bは高温触媒燃焼部を、そしてテーパー状の出口部
Cは火炎燃焼部を構成し、触媒燃焼器が定格で運転中は
仕切り弁16および空気孔111は閉に、定格以外で運
転中は仕切り弁16および空気孔111は開に制御され
る。なお内筒13の上端面に設けられた開口131はバ
イパス流路を形成し、内筒13内流路、外筒11の底部
Aおよび外筒11と内筒13との間の流路は主流路を形
成する。
【0014】図3は本発明にかかる触媒燃焼器を使用し
たガスタービンの運転曲線であって、縦軸にガスタービ
ン回転数およびガスタービン出力、横軸に時間をとる。
なお最下欄は燃焼状態を表す。即ちガスタービン始動時
は触媒が暖機しておらず触媒燃焼を行うことができない
ため、仕切り弁16を開として火炎燃焼を行う。
【0015】その後例えばセルモータである始動装置を
外し、自力で無負荷状態まで回転上昇を行う。回転上昇
の過程でまず低温で暖機が完了する貴金属触媒14の暖
機が完了すると、仕切り弁16を徐々に閉弁して、火炎
燃焼を継続するとともに貴金属触媒14による触媒燃焼
を開始する。
【0016】貴金属触媒14で発生した燃焼ガスは外筒
11の底で反転して、外筒11と内筒13の間の流路を
流れ、高温触媒121および122を暖機して出口に排
出される。そして高温触媒121および122の暖機が
完了すると仕切り弁16を全閉として火炎燃焼を停止
し、触媒燃焼による運転に移行し、例えば駆動輪である
負荷を駆動することが可能となる。
【0017】なお高温触媒121および122の暖機が
完了したことは、例えば高温触媒触121および122
の下流に熱電対(図示せず。)を設置し燃焼ガスの温度
を監視することにより知ることができる。ガスタービン
を停止する際は仕切り弁16を一気に全開とし点火プラ
グ18を作動させて火炎燃焼とする。
【0018】また急激な負荷上昇が要求される場合には
仕切り弁16を急速開し、点火プラグによって点火する
ことにより火炎燃焼を行い触媒燃焼の応答の遅さを補う
ことも可能である。図4は本発明の第2の実施例の縦断
面図であって、内筒13を第1の内筒131と第2の内
筒132に分割することにより熱膨張に適合可能として
いる。
【0019】即ち第1の内筒131と第2の内筒132
とは相互にスライド可能に嵌合しており、空気供給流路
15によって一端が固定されている第1の内筒131の
熱膨張による伸びが拘束されることがなく、外側に設置
される高温触媒121および122の割れの発生を抑制
することが可能となる。また第1の内筒131と第2の
内筒132との重なり部分に第1の内筒131が伸びた
状態で開、縮んだ状態で閉となる補助空気孔133を設
けることも可能である。
【0020】この補助空気孔133は高負荷運転時に混
合気で下流側高温触媒122を冷却し下流側高温触媒1
22が破損することを防止する機能も果たす。
【0021】
【発明の効果】本発明にかかる触媒燃焼器によれば、低
負荷時には仕切り弁を開弁し混合気を触媒をバイパスし
て直接火炎燃焼部に供給し火炎燃焼を行うことにより安
定な燃焼を確保して触媒を暖機することが可能となり、
高負荷時には仕切り弁を閉弁して仕切り弁直上流に開口
する主流路を介して混合気を触媒に供給することにより
混合気が滞留することなく全量確実に触媒に供給される
ため燃料流量制御性が損なわれることがないばかりでな
く、燃費の悪化を抑制することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は第1の実施例の縦断面図である。
【図2】図2は第1の実施例の横断面図である。
【図3】図3は本発明にかかる触媒燃焼器を使用したガ
スタービンの起動曲線である。
【図4】図4は第2の実施例の縦断面図である。
【符号の説明】
11…外筒 121、122…高温触媒 13…内筒 131…開口 14…貴金属触媒 15…空気供給流路 16…仕切り弁 17…燃料噴射ノズル 18…点火プラグ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 触媒と、 火炎燃焼部と、 該火炎燃焼部に接続され前記触媒をバイパスして混合気
    を前記火炎燃焼部に供給および/または燃焼ガスを排出
    するバイパス流路と、 低負荷時に該バイパス流路を開として火炎燃焼部で火炎
    燃焼させ、高負荷時に該バイパス流路を閉として触媒燃
    焼させる仕切り弁と、を具備する触媒燃焼器において、 該仕切り弁の触媒燃焼器ガス流れ方向直上流で開口し触
    媒に混合気を供給する主流路を具備する触媒燃焼器。
JP1269693A 1993-01-28 1993-01-28 触媒燃焼器 Expired - Lifetime JP2921317B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004510119A (ja) * 2000-09-26 2004-04-02 シーメンス ウエスチングハウス パワー コーポレイション 濃厚点火過薄触媒燃焼ハイブリッド燃焼器
JP2006118854A (ja) * 2004-10-20 2006-05-11 United Technol Corp <Utc> リッチ−リーン触媒燃焼のための方法及びシステム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004510119A (ja) * 2000-09-26 2004-04-02 シーメンス ウエスチングハウス パワー コーポレイション 濃厚点火過薄触媒燃焼ハイブリッド燃焼器
JP4772269B2 (ja) * 2000-09-26 2011-09-14 シーメンス エナジー インコーポレイテッド 濃厚点火過薄触媒燃焼ハイブリッド燃焼器
JP2006118854A (ja) * 2004-10-20 2006-05-11 United Technol Corp <Utc> リッチ−リーン触媒燃焼のための方法及びシステム

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JP2921317B2 (ja) 1999-07-19

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