JPH0622147Y2 - トロコイド型オイルポンプ - Google Patents
トロコイド型オイルポンプInfo
- Publication number
- JPH0622147Y2 JPH0622147Y2 JP1988144466U JP14446688U JPH0622147Y2 JP H0622147 Y2 JPH0622147 Y2 JP H0622147Y2 JP 1988144466 U JP1988144466 U JP 1988144466U JP 14446688 U JP14446688 U JP 14446688U JP H0622147 Y2 JPH0622147 Y2 JP H0622147Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- discharge port
- suction port
- radius
- port
- rotor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Rotary Pumps (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ポンプボディー,ポンプカバー等の構成部材
の小型,軽量化を実現することができるトロコイド型オ
イルポンプに関する。
の小型,軽量化を実現することができるトロコイド型オ
イルポンプに関する。
従来より、トロコイド歯に形成したアウターロータとイ
ンナーロータよりなるトロコイド型オイルポンプは、自
動車等のエンジン潤滑系統にオイルを圧送するものとし
て、特に、ギヤ型オイルポンプよりも構造が小型で、低
騒音である等の利点があり、一般の量産エンジンでは多
く使用されている。
ンナーロータよりなるトロコイド型オイルポンプは、自
動車等のエンジン潤滑系統にオイルを圧送するものとし
て、特に、ギヤ型オイルポンプよりも構造が小型で、低
騒音である等の利点があり、一般の量産エンジンでは多
く使用されている。
ところで、従来トロコイド型オイルポンプは、第8図に
示すように、ポンプボディーpb又はポンプカバーに設
けられた吸入ポートa及び吐出ポートbが左右対称の空
豆型に形成されている。即ち、吸入ポートaでは、その
始点から終点に至るにしたがつて次第に幅が広くなるよ
うに形成されている。また、吐出ポートbでは、その始
点から終点に至るにしたがつて次第に狭くなるように形
成されている。ここで、吸入ポートa及び吐出ポートb
の始点から終点に向かう方向とはアウターロータcの回
転方向、或いはアウターロータcとインナーロータdと
によって形成される空隙部の移動方向でもある。上記の
ように吸入ポートa及び吐出ポートbを空豆型としたの
は、その空豆型の吸入ポートa及び吐出ポートbの内側
をインナーロータdの歯底円に一致させ、且つ外側をア
ウターロータcの歯底円に一致させているためであり、
これは、吸入ポートa側では、空隙部が次第に大きくな
ってゆくのに合わせて吸入ポートaの形状が決まり、ま
た吐出ポートb側では、空隙部が次第に小さくなってゆ
くのに合わせて吐出ポートbの形状が決められている。
示すように、ポンプボディーpb又はポンプカバーに設
けられた吸入ポートa及び吐出ポートbが左右対称の空
豆型に形成されている。即ち、吸入ポートaでは、その
始点から終点に至るにしたがつて次第に幅が広くなるよ
うに形成されている。また、吐出ポートbでは、その始
点から終点に至るにしたがつて次第に狭くなるように形
成されている。ここで、吸入ポートa及び吐出ポートb
の始点から終点に向かう方向とはアウターロータcの回
転方向、或いはアウターロータcとインナーロータdと
によって形成される空隙部の移動方向でもある。上記の
ように吸入ポートa及び吐出ポートbを空豆型としたの
は、その空豆型の吸入ポートa及び吐出ポートbの内側
をインナーロータdの歯底円に一致させ、且つ外側をア
ウターロータcの歯底円に一致させているためであり、
これは、吸入ポートa側では、空隙部が次第に大きくな
ってゆくのに合わせて吸入ポートaの形状が決まり、ま
た吐出ポートb側では、空隙部が次第に小さくなってゆ
くのに合わせて吐出ポートbの形状が決められている。
また、吸入ポートa側では、アウターロータcとインナ
ーロータdにて形成される空隙部の容積が吸入ポートa
の始点から終点にかけて次第に増加するようにして流体
を吸入してゆくものであり、吸入ポートaは、常に充分
な量の流体を収容しておく必要があり、また、吐出ポー
トbでも前記空隙部が吐出ポートbの始点から終点にか
けて次第に狭くなるようにして流体を吐出ポートb内に
吐き出すので、該吐出ポートbは充分な容積が必要であ
る。これらの条件を満たすためには、従来の空豆型の吸
入ポートaや吐出ポートbでは、その幅の広い部分に対
して幅の狭い部分の深さを深くして(第10図参照)、
吐出ポートb全体の必要な容積を確保している。しか
し、吸入ポートa及び吐出ポートbの深さを深くするこ
とは、その吸入ポートa及び吐出ポートbを有するポン
プボディーpb或いはポンプカバーの厚みが厚くなっ
て、外形が大きくなり、小型軽量を条件とする自動車の
部品に不適当となる。さらに、ポンプボディーpb或い
はポンプカバーは、ダイカスト鋳造により形成されるも
のであるが、吸入ポートa及び吐出ポートbの深さが深
くなって、その吸入ポートa,吐出ポートbの円周方向
の断面が第9図のように逆へ字状となると、ポンプボデ
ィーpbの厚さも厚くなり、材料も多くなり、割高とな
る等の課題があった。
ーロータdにて形成される空隙部の容積が吸入ポートa
の始点から終点にかけて次第に増加するようにして流体
を吸入してゆくものであり、吸入ポートaは、常に充分
な量の流体を収容しておく必要があり、また、吐出ポー
トbでも前記空隙部が吐出ポートbの始点から終点にか
けて次第に狭くなるようにして流体を吐出ポートb内に
吐き出すので、該吐出ポートbは充分な容積が必要であ
る。これらの条件を満たすためには、従来の空豆型の吸
入ポートaや吐出ポートbでは、その幅の広い部分に対
して幅の狭い部分の深さを深くして(第10図参照)、
吐出ポートb全体の必要な容積を確保している。しか
し、吸入ポートa及び吐出ポートbの深さを深くするこ
とは、その吸入ポートa及び吐出ポートbを有するポン
プボディーpb或いはポンプカバーの厚みが厚くなっ
て、外形が大きくなり、小型軽量を条件とする自動車の
部品に不適当となる。さらに、ポンプボディーpb或い
はポンプカバーは、ダイカスト鋳造により形成されるも
のであるが、吸入ポートa及び吐出ポートbの深さが深
くなって、その吸入ポートa,吐出ポートbの円周方向
の断面が第9図のように逆へ字状となると、ポンプボデ
ィーpbの厚さも厚くなり、材料も多くなり、割高とな
る等の課題があった。
そこで考案者は、上記課題を解決すべく、鋭意,研究を
重ねた結果、その考案を、吸入ポート及び吐出ポートを
有するポンプボディー又はポンプカバーにおいて、その
吸入ポート,吐出ポートの外周円弧状縁の半径を、その
吸入ポートの終端部及び吐出ポートの始端部の近傍のア
ウターロータの歯底円径の半径と同等に形成し、且つ吸
入ポート,吐出ポートの内周円弧状縁の半径をその吸入
ポートの終端部及び吐出ポートの始端部の近傍のインナ
ーロータの歯底円径の半径と同等に形成し、さらに、そ
の外周円弧状縁及び内周円弧状縁のそれぞれの半径の中
心をアウターロータの半径中心とインナーロータの半径
中心との間に存在させ、吸入ポート,吐出ポートの深さ
を略均一としたトロコイド型オイルポンプとしたことに
より、ポンプボディー,ポンプカバー等の構成部材の小
型,軽量化を実現することができ、前記課題を解決した
ものである。
重ねた結果、その考案を、吸入ポート及び吐出ポートを
有するポンプボディー又はポンプカバーにおいて、その
吸入ポート,吐出ポートの外周円弧状縁の半径を、その
吸入ポートの終端部及び吐出ポートの始端部の近傍のア
ウターロータの歯底円径の半径と同等に形成し、且つ吸
入ポート,吐出ポートの内周円弧状縁の半径をその吸入
ポートの終端部及び吐出ポートの始端部の近傍のインナ
ーロータの歯底円径の半径と同等に形成し、さらに、そ
の外周円弧状縁及び内周円弧状縁のそれぞれの半径の中
心をアウターロータの半径中心とインナーロータの半径
中心との間に存在させ、吸入ポート,吐出ポートの深さ
を略均一としたトロコイド型オイルポンプとしたことに
より、ポンプボディー,ポンプカバー等の構成部材の小
型,軽量化を実現することができ、前記課題を解決した
ものである。
以下、本考案の実施例を第1図乃至第7図に基づいて説
明する。
明する。
Aはケーシングであって、ポンプボディー1,ポンプカ
バー2とから分割可能に構成されている。ケーシングA
の内部には、ロータ室3が形成されている。具体的に
は、ポンプボディー1の内部に、円筒状の凹部が形成さ
れ、円板状のポンプカバー2の内面とで実質的なロータ
室3が形成されている。該ロータ室3内に内歯を設けた
(実施例では、10歯)アウターロータ4と、外歯を設
けた(実施例では、9歯)インナーロータ5とが互いに
噛合されつつ、偏心されて内装されている。そのアウタ
ーロータ4とインナーロータ5とは、歯がトロコイド曲
線となっており、インナーロータ5の歯がアウターロー
タ4の歯数よりも、一枚少なく、インナーロータ5が一
回転すると、アウターロータ4は、一歯分遅れて回転す
る関係に構成されている。またインナーロータ5は何れ
の回転角度であっても、常にインナーロータ5の歯先が
アウターロータ4の歯先又は歯底に接触し、インナーロ
ータ5の隣接する歯先と、アウターロータ4との間に空
隙部sが形成され、該空隙部sが1回転中に、大きくな
ったり、小さくなったりして、吸入、吐出が行われる。
バー2とから分割可能に構成されている。ケーシングA
の内部には、ロータ室3が形成されている。具体的に
は、ポンプボディー1の内部に、円筒状の凹部が形成さ
れ、円板状のポンプカバー2の内面とで実質的なロータ
室3が形成されている。該ロータ室3内に内歯を設けた
(実施例では、10歯)アウターロータ4と、外歯を設
けた(実施例では、9歯)インナーロータ5とが互いに
噛合されつつ、偏心されて内装されている。そのアウタ
ーロータ4とインナーロータ5とは、歯がトロコイド曲
線となっており、インナーロータ5の歯がアウターロー
タ4の歯数よりも、一枚少なく、インナーロータ5が一
回転すると、アウターロータ4は、一歯分遅れて回転す
る関係に構成されている。またインナーロータ5は何れ
の回転角度であっても、常にインナーロータ5の歯先が
アウターロータ4の歯先又は歯底に接触し、インナーロ
ータ5の隣接する歯先と、アウターロータ4との間に空
隙部sが形成され、該空隙部sが1回転中に、大きくな
ったり、小さくなったりして、吸入、吐出が行われる。
前記ポンプボディー1のロータ室3の円形面の左右両側
(第1図において左右側参照)には、吸入ポート6及び
吐出ポート7がそれぞれ形成されている。その吸入ポー
ト6より吸入通路8aを介して、また吐出ポート7より
吐出通路8bを介してそれぞれケーシングAの外方に通
ずるように構成されている(第2図,第6図参照)。
(第1図において左右側参照)には、吸入ポート6及び
吐出ポート7がそれぞれ形成されている。その吸入ポー
ト6より吸入通路8aを介して、また吐出ポート7より
吐出通路8bを介してそれぞれケーシングAの外方に通
ずるように構成されている(第2図,第6図参照)。
その吸入ポート6は前記空隙部sが形成され始めてから
該空隙部sが略最大容積となるまでの区間に形成され、
また吐出ポート7はその略最大容積となった空隙部sか
ら該空隙部sが消滅する区間に形成されている。その吸
入ポート6及び吐出ポート7において、外周円弧状縁6
aと内周円弧状縁6bとの間隔、或いは外周円弧状縁7
aと内周円弧状縁7bとの間隔は、何れの位置において
も略等しくなっている。即ち、吸入ポート6は、その始
点から終点に至る区間において常に等しい幅となってい
る。吐出ポート7も同様である。そして、第1図,第5
図に示すように、その吸入ポート6,吐出ポート7の外
周円弧状縁6a,7aの半径r01は、その吸入ポート6
の終端部及び吐出ポート7の始端部の近傍における前記
アウターロータ4の歯底円径の半径r1(第8図参照)
と同等に形成されたり、或いは、該半径r1よりも僅か
に大きく形成されている。また、吸入ポート6,吐出ポ
ート7の内周円弧状縁6b,7bの半径r02は、その吸
入ポート6の終端部及び吐出ポート7の始端部の近傍に
おける前記インナーロータ5の歯底円径と同等の半径r
2(第8図参照)と同等に形成されたり、或いは、該半
径r2よりも僅かに小さく形成されることもある。
該空隙部sが略最大容積となるまでの区間に形成され、
また吐出ポート7はその略最大容積となった空隙部sか
ら該空隙部sが消滅する区間に形成されている。その吸
入ポート6及び吐出ポート7において、外周円弧状縁6
aと内周円弧状縁6bとの間隔、或いは外周円弧状縁7
aと内周円弧状縁7bとの間隔は、何れの位置において
も略等しくなっている。即ち、吸入ポート6は、その始
点から終点に至る区間において常に等しい幅となってい
る。吐出ポート7も同様である。そして、第1図,第5
図に示すように、その吸入ポート6,吐出ポート7の外
周円弧状縁6a,7aの半径r01は、その吸入ポート6
の終端部及び吐出ポート7の始端部の近傍における前記
アウターロータ4の歯底円径の半径r1(第8図参照)
と同等に形成されたり、或いは、該半径r1よりも僅か
に大きく形成されている。また、吸入ポート6,吐出ポ
ート7の内周円弧状縁6b,7bの半径r02は、その吸
入ポート6の終端部及び吐出ポート7の始端部の近傍に
おける前記インナーロータ5の歯底円径と同等の半径r
2(第8図参照)と同等に形成されたり、或いは、該半
径r2よりも僅かに小さく形成されることもある。
また、その吸入ポート6及び吐出ポート7の外周円弧状
縁6a,7aの半径r01の中心をO01とし、内周円弧状
縁6b,7bの半径r02の中心をO02とし、その中心O
01とO02とは共に、異なる位置となることもあるし(第
5図等参照)、この両中心O01とO02を共に一致させ
て、これを上位概念として中心O0とすることもある
(第1図参照)。
縁6a,7aの半径r01の中心をO01とし、内周円弧状
縁6b,7bの半径r02の中心をO02とし、その中心O
01とO02とは共に、異なる位置となることもあるし(第
5図等参照)、この両中心O01とO02を共に一致させ
て、これを上位概念として中心O0とすることもある
(第1図参照)。
それぞれ異なる位置の中心O01,O02は、第5図に示すよ
うに、アウターロータ4の中心O1とインナーロータ5
の中心O2との間に存在している。或いは、その一つと
なった中心O0が、第1図に示すように、アウターロー
タ4の中心O1とインナーロータ5の中心O2との間に
存在している実施例も存在している。
うに、アウターロータ4の中心O1とインナーロータ5
の中心O2との間に存在している。或いは、その一つと
なった中心O0が、第1図に示すように、アウターロー
タ4の中心O1とインナーロータ5の中心O2との間に
存在している実施例も存在している。
図中9はポンプ軸であって、インナーロータ5に固着さ
れている。
れている。
本考案においては、吸入ポート6及び吐出ポート7を有
するポンプボディー1又はポンプカバー2において、そ
の吸入ポート6,吐出ポート7の外周円弧状縁6a,7
aの半径r01を、その吸入ポート6の終端部及び吐出ポ
ート7の始端部の近傍のアウターロータ4の歯底円径の
半径r1と同等に形成し、且つ吸入ポート6,吐出ポー
ト7の内周円弧状縁6b,7bの半径r02をその吸入ポ
ート6の終端部及び吐出ポート7の始端部の近傍のイン
ナーロータ5の歯底円径の半径r2と同等に形成し、さ
らに、その外周円弧状縁6a,7a及び内周円弧状縁6
b,7bのそれぞれの半径r01,r02の中心をアウターロ
ータ4の半径中心O1とインナーロータ5の半径中心O
2との間に存在させ、吸入ポート6,吐出ポート7の深
さを略均一としたトロコイド型オイルポンプとしたこと
により、まず第1に吸入ポート6及び吐出ポート7を有
するポンプボディー1又は、ポンプカバー2を小型軽量
にすることができるし、第2に吸入ポート6及び吐出ポ
ート7を有するポンプボディー1又はポンプカバー2の
製作が容易となり比較的低価格にて提供することがで
き、第3にシール効果を好適にできる等の効果を奏す
る。
するポンプボディー1又はポンプカバー2において、そ
の吸入ポート6,吐出ポート7の外周円弧状縁6a,7
aの半径r01を、その吸入ポート6の終端部及び吐出ポ
ート7の始端部の近傍のアウターロータ4の歯底円径の
半径r1と同等に形成し、且つ吸入ポート6,吐出ポー
ト7の内周円弧状縁6b,7bの半径r02をその吸入ポ
ート6の終端部及び吐出ポート7の始端部の近傍のイン
ナーロータ5の歯底円径の半径r2と同等に形成し、さ
らに、その外周円弧状縁6a,7a及び内周円弧状縁6
b,7bのそれぞれの半径r01,r02の中心をアウターロ
ータ4の半径中心O1とインナーロータ5の半径中心O
2との間に存在させ、吸入ポート6,吐出ポート7の深
さを略均一としたトロコイド型オイルポンプとしたこと
により、まず第1に吸入ポート6及び吐出ポート7を有
するポンプボディー1又は、ポンプカバー2を小型軽量
にすることができるし、第2に吸入ポート6及び吐出ポ
ート7を有するポンプボディー1又はポンプカバー2の
製作が容易となり比較的低価格にて提供することがで
き、第3にシール効果を好適にできる等の効果を奏す
る。
これらの効果について詳述すると、吸入ポート6,吐出
ポート7の外周円弧状縁6a,7aの半径r01をアウタ
ーロータ4の歯底円径の半径r1と同等に形成し、且つ
吸入ポート6,吐出ポート7の内周円弧状縁6a,7b
の半径r02をインナーロータ5の歯底円径の半径r2と
同等に形成し、吸入ポート6,吐出ポート7の深さを略
均一としたことで、内周円弧状縁6b,7bと、外周円
弧状縁6a,7aとの平面上での幅(第2図において左
右方向の幅)が格段と大きくできるため、即ち、平面方
向の十分な幅を全長に亘って得ることができるため、従
来の第8図,第9図に示すように、一部だけ深さを深く
する必要もなくなり、本考案の第3図のように、深さを
略均一にしても、所望の吸入に必要な体積、吐出に必要
な体積をそれぞれ得ることができるため、トロコイド型
オイルポンプの厚さ(第2図において上下方向の厚さ)
を薄くでき、ひいては、一層小型,軽量化に寄与でき
る。
ポート7の外周円弧状縁6a,7aの半径r01をアウタ
ーロータ4の歯底円径の半径r1と同等に形成し、且つ
吸入ポート6,吐出ポート7の内周円弧状縁6a,7b
の半径r02をインナーロータ5の歯底円径の半径r2と
同等に形成し、吸入ポート6,吐出ポート7の深さを略
均一としたことで、内周円弧状縁6b,7bと、外周円
弧状縁6a,7aとの平面上での幅(第2図において左
右方向の幅)が格段と大きくできるため、即ち、平面方
向の十分な幅を全長に亘って得ることができるため、従
来の第8図,第9図に示すように、一部だけ深さを深く
する必要もなくなり、本考案の第3図のように、深さを
略均一にしても、所望の吸入に必要な体積、吐出に必要
な体積をそれぞれ得ることができるため、トロコイド型
オイルポンプの厚さ(第2図において上下方向の厚さ)
を薄くでき、ひいては、一層小型,軽量化に寄与でき
る。
以上のように、厚さを薄くできるのは、外周円弧状縁6
a,7a及び内周円弧状縁6b,7bを設けたポンプボ
ディー1又はポンプカバー2であり、この一方に設ける
ことで、ポンプボディー1又はポンプカバー2を軽量化
とコンパクト化等に応用できる。
a,7a及び内周円弧状縁6b,7bを設けたポンプボ
ディー1又はポンプカバー2であり、この一方に設ける
ことで、ポンプボディー1又はポンプカバー2を軽量化
とコンパクト化等に応用できる。
また、そのポンプボディー1又はポンプカバー2は、一
般には、ダイキャスト等で製造することが多く、これが
ため、部材の厚さを薄く成形することは、ダイキャスト
自体の材料の節約ができると共に、金型も割安となり、
さらに成形が容易となるし、より量産に適したものにで
きるし、部品の大きさが小型化し、さらには、製品全体
の製造価格を低価格にできる利点がある。
般には、ダイキャスト等で製造することが多く、これが
ため、部材の厚さを薄く成形することは、ダイキャスト
自体の材料の節約ができると共に、金型も割安となり、
さらに成形が容易となるし、より量産に適したものにで
きるし、部品の大きさが小型化し、さらには、製品全体
の製造価格を低価格にできる利点がある。
さらに、その外周円弧状縁6a,7a及び内周円弧状縁
6b,7bのそれぞれの半径r01,r02の中心をアウター
ロータ4の半径中心O1とインナーロータ5の半径中心
O2との間に存在させたことで、アウターロータ4の中
心に、より近づいたこととなり、これによって、インナ
ーロータ5の歯底円が、ポンプボディー1又はポンプカ
バー2の中心に、より近づき、偏心量が減少したことと
なり、インナーロータ5の歯底円と、ポンプボディー1
又はポンプカバー2とのシール部も真円状となり、シー
ルを十分効果的にできる利点もある。
6b,7bのそれぞれの半径r01,r02の中心をアウター
ロータ4の半径中心O1とインナーロータ5の半径中心
O2との間に存在させたことで、アウターロータ4の中
心に、より近づいたこととなり、これによって、インナ
ーロータ5の歯底円が、ポンプボディー1又はポンプカ
バー2の中心に、より近づき、偏心量が減少したことと
なり、インナーロータ5の歯底円と、ポンプボディー1
又はポンプカバー2とのシール部も真円状となり、シー
ルを十分効果的にできる利点もある。
さらに、吸入ポート6及び吐出ポート7の平面積を従来
タイプのものよりも拡大することとなるので、アウター
ロータ4及びインナーロータ5との摺動面積を減少し、
作動時のフリクッションを低減させることができる。
タイプのものよりも拡大することとなるので、アウター
ロータ4及びインナーロータ5との摺動面積を減少し、
作動時のフリクッションを低減させることができる。
図面は本発明の実施例を示すものであって、その第1図
は第2図I−I矢視のポンプボディーの正面図、第2図
は本考案の横断面図、第3図は第1図III-III矢視断面
図、第4図は第1図に使用したポンプボディーの斜視
図、第5図はポンプボディーの別の実施例の一部正面
図、第6図は本考案の別の実施例の横断面図、第7図は
第6図に使用したポンプカバーの斜視図、第8図は従来
のポンプボディー又はポンプカバーの正面図、第9図は
第8図IX-IX矢視断面図、第10図は第8図X−X矢視
断面図、第11図は第8図X−X矢視断面図である。 1…ポンプボディー、2…ポンプカバー、 4…アウターロータ、5…インナーロータ、 6…吸入ポート、6a,7a…外周円弧状縁、 6b,7b…内周円弧状縁、7…吐出ポート、 r01、r02,r1,r2…半径、 O1,O2…半径中心。
は第2図I−I矢視のポンプボディーの正面図、第2図
は本考案の横断面図、第3図は第1図III-III矢視断面
図、第4図は第1図に使用したポンプボディーの斜視
図、第5図はポンプボディーの別の実施例の一部正面
図、第6図は本考案の別の実施例の横断面図、第7図は
第6図に使用したポンプカバーの斜視図、第8図は従来
のポンプボディー又はポンプカバーの正面図、第9図は
第8図IX-IX矢視断面図、第10図は第8図X−X矢視
断面図、第11図は第8図X−X矢視断面図である。 1…ポンプボディー、2…ポンプカバー、 4…アウターロータ、5…インナーロータ、 6…吸入ポート、6a,7a…外周円弧状縁、 6b,7b…内周円弧状縁、7…吐出ポート、 r01、r02,r1,r2…半径、 O1,O2…半径中心。
Claims (1)
- 【請求項1】吸入ポート及び吐出ポートを有するポンプ
ボディー又はポンプカバーにおいて、その吸入ポート,
吐出ポートの外周円弧状縁の半径を、その吸入ポートの
終端部及び吐出ポートの始端部の近傍のアウターロータ
の歯底円径の半径と同等に形成し、且つ吸入ポート,吐
出ポートの内周円弧状縁の半径をその吸入ポートの終端
部及び吐出ポートの始端部の近傍のインナーロータの歯
底円径の半径と同等に形成し、さらに、その外周円弧状
縁及び内周円弧状縁のそれぞれの半径の中心をアウター
ロータの半径中心とインナーロータの半径中心との間に
存在させ、吸入ポート,吐出ポートの深さを略均一とし
たことを特徴としたトロコイド型オイルポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988144466U JPH0622147Y2 (ja) | 1988-11-07 | 1988-11-07 | トロコイド型オイルポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988144466U JPH0622147Y2 (ja) | 1988-11-07 | 1988-11-07 | トロコイド型オイルポンプ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0264774U JPH0264774U (ja) | 1990-05-15 |
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Family
ID=31412208
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---|---|---|---|
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JP (1) | JPH0622147Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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Families Citing this family (1)
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Citations (1)
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---|---|---|---|---|
JPS6143288A (ja) * | 1984-08-08 | 1986-03-01 | Aisin Seiki Co Ltd | 内接型ギヤポンプ |
-
1988
- 1988-11-07 JP JP1988144466U patent/JPH0622147Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
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JPS6143288A (ja) * | 1984-08-08 | 1986-03-01 | Aisin Seiki Co Ltd | 内接型ギヤポンプ |
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JP2014062482A (ja) * | 2012-09-20 | 2014-04-10 | Asmo Co Ltd | 電動ポンプ |
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Also Published As
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JPH0264774U (ja) | 1990-05-15 |
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