JP2602684B2 - プラスチック製オイルポンプ - Google Patents
プラスチック製オイルポンプInfo
- Publication number
- JP2602684B2 JP2602684B2 JP4664088A JP4664088A JP2602684B2 JP 2602684 B2 JP2602684 B2 JP 2602684B2 JP 4664088 A JP4664088 A JP 4664088A JP 4664088 A JP4664088 A JP 4664088A JP 2602684 B2 JP2602684 B2 JP 2602684B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- case
- rotor
- oil pump
- outer rotor
- plastic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Rotary Pumps (AREA)
- Details And Applications Of Rotary Liquid Pumps (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は自動車,建設機械,工作機械などに使用す
る低圧オイルポンプに関するものである。
る低圧オイルポンプに関するものである。
(従来の技術) 自動車用オイルポンプにおいては従来内接ギヤーポン
プのロータに関しては公開実用新案公報昭62−12785に
示されているように摺動製の良いプラスチックで製作す
るというのがあるがポンプケースまでプラスチック化し
たものはまだない。
プのロータに関しては公開実用新案公報昭62−12785に
示されているように摺動製の良いプラスチックで製作す
るというのがあるがポンプケースまでプラスチック化し
たものはまだない。
(発明が解決しようとする課題) 歯車形オイルポンプ(トロコイド形を含む)のオンプ
ケースおよびロータをともにプラスチック化する場合,
ロータとケースの摺動面の周速が通常10m/s〜30m/sと非
常に早いため潤滑作用が十分に行なわれずプラスチック
同士の摺動では耐摩耗性が悪く,熱伝導率も低いため摺
動部が発熱し溶着してしまう。
ケースおよびロータをともにプラスチック化する場合,
ロータとケースの摺動面の周速が通常10m/s〜30m/sと非
常に早いため潤滑作用が十分に行なわれずプラスチック
同士の摺動では耐摩耗性が悪く,熱伝導率も低いため摺
動部が発熱し溶着してしまう。
ロータ外周にリング状の金属インサートを用いる案も
あるがインサードの寸法精度やプラスチックの熱膨張率
の差の問題がある。
あるがインサードの寸法精度やプラスチックの熱膨張率
の差の問題がある。
(課題を解決するための手段及び作用) この発明は上記課題に鑑みなされたもであって,内接
ギヤーポンプの場合はアウタロータの外周とケースとの
摺動部の間に片側端部をケースに固定した複数の金属ベ
ルトを挿入し,プラスチック同士の摺動を避けてかつ摺
動によって発生する熱を金属ベルトによって冷却するも
のである。
ギヤーポンプの場合はアウタロータの外周とケースとの
摺動部の間に片側端部をケースに固定した複数の金属ベ
ルトを挿入し,プラスチック同士の摺動を避けてかつ摺
動によって発生する熱を金属ベルトによって冷却するも
のである。
また複数の金属ベルトはフリーの状態のリング状にす
ることによっても同じ目的が達せられる。
ることによっても同じ目的が達せられる。
さらに外接ギヤポンプの場合は同様に複数のベルトを
各ギアー外周(歯先部分)とケースとの間に挿入するこ
とによって同じ目的が達せられる。
各ギアー外周(歯先部分)とケースとの間に挿入するこ
とによって同じ目的が達せられる。
(実施例) づきにこの発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図,第2図は第1の実施例で第1図は第2図のケ
ース(ふた)1bを外してA−Aの矢印の方向に見た図で
ある。また第2図は第1図のB−B断面である。
ース(ふた)1bを外してA−Aの矢印の方向に見た図で
ある。また第2図は第1図のB−B断面である。
第1図に於いてケース1aの内側にはアウタロータ2が
あり,さらにアウタロータ2の内側にはインナロータ3
がアウタロータ2の中心とは偏心した軸10に固着されて
いる。アウタロータ2の内側に設けられた歯とインナロ
ータ3の外周に設けられた歯とは図示のごとく噛み合
い,インナロータ3の軸10を矢印Cの方向に回転させる
ことによりアウタロータ2を回転させる。
あり,さらにアウタロータ2の内側にはインナロータ3
がアウタロータ2の中心とは偏心した軸10に固着されて
いる。アウタロータ2の内側に設けられた歯とインナロ
ータ3の外周に設けられた歯とは図示のごとく噛み合
い,インナロータ3の軸10を矢印Cの方向に回転させる
ことによりアウタロータ2を回転させる。
また17は作動油の入口,6は入口17と連通した室で両ロ
ータに両側でケース1aのおよびケース(ふた)1bに設け
られたみぞ15とも連通している。同様に作動油の吐出口
18は室7(第2図では7a,7bと表示)と連通,さらにケ
ース1aおよびケース(ふた)1bに設けられたみぞ16(第
2図では16a,16bと表示)と連通している。
ータに両側でケース1aのおよびケース(ふた)1bに設け
られたみぞ15とも連通している。同様に作動油の吐出口
18は室7(第2図では7a,7bと表示)と連通,さらにケ
ース1aおよびケース(ふた)1bに設けられたみぞ16(第
2図では16a,16bと表示)と連通している。
作動油は軸10をC方向に回軸することによりインナロ
ータ3が回転し,従ってアウタロータ2が回転すること
により入口17から矢印D方向に吸い込まれインナロータ
3とアウタロータ2の作る空間14aが回転と共に14bへと
その空間を広げながら作動油をみぞ15から吸込んでゆき
14cからはこの空間が縮少して14dの如くなるので作動油
はみぞ16(第2図では16a,16b)へ押し出し,押し出さ
れた作動油は室7(第2図では7a,7b)を通り吐出口18
を通って矢印E方向へ吐出される。
ータ3が回転し,従ってアウタロータ2が回転すること
により入口17から矢印D方向に吸い込まれインナロータ
3とアウタロータ2の作る空間14aが回転と共に14bへと
その空間を広げながら作動油をみぞ15から吸込んでゆき
14cからはこの空間が縮少して14dの如くなるので作動油
はみぞ16(第2図では16a,16b)へ押し出し,押し出さ
れた作動油は室7(第2図では7a,7b)を通り吐出口18
を通って矢印E方向へ吐出される。
通常ケース1aとアウタロータ2の外周との隙間13は0.
1〜0.2mm程度あるので,この隙間13に厚さ0.05ないし0.
07mmの金属ベルト8a,8b,8c,8dのようにその一端をケー
ス1aに固定し,他端をフリーの状態で装着する。この金
属ベルトによりケース1aの内側とアウタロータ2の外周
とは直接接触することなく,アウタロータ2の外周は金
属ベルトに摺接しながら回転するので摩耗は少なく,ま
た摺動によって生ずる熱も金属ベルトの伝熱により冷却
されるので溶着の恐れはない。
1〜0.2mm程度あるので,この隙間13に厚さ0.05ないし0.
07mmの金属ベルト8a,8b,8c,8dのようにその一端をケー
ス1aに固定し,他端をフリーの状態で装着する。この金
属ベルトによりケース1aの内側とアウタロータ2の外周
とは直接接触することなく,アウタロータ2の外周は金
属ベルトに摺接しながら回転するので摩耗は少なく,ま
た摺動によって生ずる熱も金属ベルトの伝熱により冷却
されるので溶着の恐れはない。
第3図は第2の実施例で金属ベルト9をエンドレスに
アウタロータの外周に挿入したものである。
アウタロータの外周に挿入したものである。
第4図は外接ギヤポンプに適用した第3の実施例であ
る。21はケース,22,23は一対の歯車,33a,33bはケース21
の内周と外装ギヤ22,23の外周との隙間で,この隙間に
金属ベルト28a,28bをその一端を固定して挿入したもの
である。30a,30bは外接ギヤ22,23の軸で22を矢印Haの方
向に回転することにより23はHbの方向に回転し,作動油
は矢印F方向に吸込まれ矢印G方向に吐出される。
る。21はケース,22,23は一対の歯車,33a,33bはケース21
の内周と外装ギヤ22,23の外周との隙間で,この隙間に
金属ベルト28a,28bをその一端を固定して挿入したもの
である。30a,30bは外接ギヤ22,23の軸で22を矢印Haの方
向に回転することにより23はHbの方向に回転し,作動油
は矢印F方向に吸込まれ矢印G方向に吐出される。
(発明の効果) この発明は上述したようにして成るので、従来の技術
ではプラスチック同士の接触で耐久性が乏しかったもの
が,金属ベルトを挿入することによってプラスチック同
士の接触が回避でき,熱伝導性のよい金属ベルトで放熱
が容易となるので,ケースやロータがすべてプラスチッ
ク化できる。
ではプラスチック同士の接触で耐久性が乏しかったもの
が,金属ベルトを挿入することによってプラスチック同
士の接触が回避でき,熱伝導性のよい金属ベルトで放熱
が容易となるので,ケースやロータがすべてプラスチッ
ク化できる。
従ってオイルポンプの軽量化および原価低減につなが
りその効果は非常に大で実用価値は極めて高い。
りその効果は非常に大で実用価値は極めて高い。
第1図,第2図はこの発明の第1の実施例で第1図は第
2図のA−A矢視図,第2図は第1図のB−B断面図,
第3図は第2の実施例を示すもので第1図に準じたも
の,第4図は第3の実施例を示す図である。 1a……ケース、2……アウタロータ 22,23……外接ギヤ 8a,8b,8c,8d,9,28a,28b……金属ベルト
2図のA−A矢視図,第2図は第1図のB−B断面図,
第3図は第2の実施例を示すもので第1図に準じたも
の,第4図は第3の実施例を示す図である。 1a……ケース、2……アウタロータ 22,23……外接ギヤ 8a,8b,8c,8d,9,28a,28b……金属ベルト
Claims (1)
- 【請求項1】プラスチック製のケース,ギヤで構成され
るオイルポンプにおいて,内接ギヤの場合はアウタロー
タ外周とケースとの間に,外接ギヤの場合は歯先とケー
スとの間に金属ベルトを挿入したことを特徴としたプラ
スチック製オイルポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4664088A JP2602684B2 (ja) | 1988-02-29 | 1988-02-29 | プラスチック製オイルポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4664088A JP2602684B2 (ja) | 1988-02-29 | 1988-02-29 | プラスチック製オイルポンプ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01219375A JPH01219375A (ja) | 1989-09-01 |
JP2602684B2 true JP2602684B2 (ja) | 1997-04-23 |
Family
ID=12752902
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4664088A Expired - Lifetime JP2602684B2 (ja) | 1988-02-29 | 1988-02-29 | プラスチック製オイルポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2602684B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014526648A (ja) * | 2011-09-26 | 2014-10-06 | ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 内歯歯車ポンプ |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6974315B2 (en) * | 2003-02-18 | 2005-12-13 | Harley-Davidson Motor Company Group, Inc. | Reduced friction gerotor |
DE102015225734A1 (de) * | 2015-12-17 | 2017-06-22 | Robert Bosch Gmbh | Innenzahnradpumpe |
-
1988
- 1988-02-29 JP JP4664088A patent/JP2602684B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014526648A (ja) * | 2011-09-26 | 2014-10-06 | ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 内歯歯車ポンプ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01219375A (ja) | 1989-09-01 |
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