JPH062213A - 多孔性アクリル繊維 - Google Patents
多孔性アクリル繊維Info
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- JPH062213A JPH062213A JP18599092A JP18599092A JPH062213A JP H062213 A JPH062213 A JP H062213A JP 18599092 A JP18599092 A JP 18599092A JP 18599092 A JP18599092 A JP 18599092A JP H062213 A JPH062213 A JP H062213A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 緻密性の優れた、カラーイールドの高い吸水
多孔性アクリル繊維を安価に提供する。 【構成】 少なくとも94重量%のアクリロニトリル単
位を含有し、かつ3重量%以上のスルホン酸塩基を持つ
共重合可能なモノマーを共重合したポリマーを80〜9
5重量%および酢酸セルロース20〜5重量%からなる
ポリマーの混合物からなり、吸水率が18%以上である
ことを特徴とする多孔性アクリル繊維。
多孔性アクリル繊維を安価に提供する。 【構成】 少なくとも94重量%のアクリロニトリル単
位を含有し、かつ3重量%以上のスルホン酸塩基を持つ
共重合可能なモノマーを共重合したポリマーを80〜9
5重量%および酢酸セルロース20〜5重量%からなる
ポリマーの混合物からなり、吸水率が18%以上である
ことを特徴とする多孔性アクリル繊維。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は衣料用途,インテリア用
途,産業資材用途に用いられる吸水性の多孔性アクリル
繊維に関する。
途,産業資材用途に用いられる吸水性の多孔性アクリル
繊維に関する。
【0002】
【従来の技術】木綿,羊毛,絹等の天然繊維は20から
40重量%の吸水性があるが、一般の合成繊維は吸水性
が低く天然繊維と比べて商品価値が劣っている。こうし
た合成繊維の吸水性の不足を解決するために従来より種
々の改良がなされてきた。中でも繊維を多孔性にし、毛
細管現象を利用した繊維が提案されている。
40重量%の吸水性があるが、一般の合成繊維は吸水性
が低く天然繊維と比べて商品価値が劣っている。こうし
た合成繊維の吸水性の不足を解決するために従来より種
々の改良がなされてきた。中でも繊維を多孔性にし、毛
細管現象を利用した繊維が提案されている。
【0003】例えば特公昭60−11124号公報に8
0重量%以上のアクリロニトリル(以下「AN」と略記
する。)単位を含有し、かつスルホン酸塩基を持つ共重
合可能なモノマーを0.3〜1.2重量%共重合したポ
リマーを70〜98重量%および酢酸セルロース30〜
2重量%からなるポリマーを有機溶剤に15〜30重量
%溶解し、湿式紡糸する製造方法が記載されている。し
かし、スルホン酸塩基を持つ共重合可能なモノマーを3
重量%以上共重合した例の記載はない。また少なくとも
94重量%のAN単位を含有し、かつ3重量%以上のス
ルホン酸塩基を持つ共重合可能なモノマーを共重合した
ポリマーを一般に用いられている湿式紡糸をすると緻密
性の優れた繊維が形成されるが充分な多孔が得られず、
吸水性も低いものしか得られない。
0重量%以上のアクリロニトリル(以下「AN」と略記
する。)単位を含有し、かつスルホン酸塩基を持つ共重
合可能なモノマーを0.3〜1.2重量%共重合したポ
リマーを70〜98重量%および酢酸セルロース30〜
2重量%からなるポリマーを有機溶剤に15〜30重量
%溶解し、湿式紡糸する製造方法が記載されている。し
かし、スルホン酸塩基を持つ共重合可能なモノマーを3
重量%以上共重合した例の記載はない。また少なくとも
94重量%のAN単位を含有し、かつ3重量%以上のス
ルホン酸塩基を持つ共重合可能なモノマーを共重合した
ポリマーを一般に用いられている湿式紡糸をすると緻密
性の優れた繊維が形成されるが充分な多孔が得られず、
吸水性も低いものしか得られない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は緻密性
の優れた、カラーイールドの高い吸水多孔性アクリル繊
維を安価に提供するにある。
の優れた、カラーイールドの高い吸水多孔性アクリル繊
維を安価に提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは緻密性の優
れたアクリル繊維に多孔を付与し、吸水性を付与する製
造方法を見いだすため、湿式紡糸工程の詳細を検討した
結果、無緊張下高温のスチームでアクリル繊維をリラッ
クスさせることにより多孔が形成されることを見いだ
し、本発明の完成に至った。
れたアクリル繊維に多孔を付与し、吸水性を付与する製
造方法を見いだすため、湿式紡糸工程の詳細を検討した
結果、無緊張下高温のスチームでアクリル繊維をリラッ
クスさせることにより多孔が形成されることを見いだ
し、本発明の完成に至った。
【0006】本発明の多孔性アクリル繊維は少なくとも
94重量%のAN単位を含有し、かつ3重量%以上のス
ルホン酸塩基を持つ共重合可能なモノマーを共重合した
ポリマーを80〜95重量%および酢酸セルロース20
〜5重量%からなるポリマーの混合物からなり、吸水率
が18%以上であることを特徴とする。
94重量%のAN単位を含有し、かつ3重量%以上のス
ルホン酸塩基を持つ共重合可能なモノマーを共重合した
ポリマーを80〜95重量%および酢酸セルロース20
〜5重量%からなるポリマーの混合物からなり、吸水率
が18%以上であることを特徴とする。
【0007】本発明に用いるアクリルポリマーは少なく
とも94重量%のAN単位を含有し、かつ3重量%以上
のスルホン酸塩基を持つ共重合可能なモノマーを共重合
する。ANが94重量%未満では無緊張下高温でのスチ
ームセット時に膠着を生じ、スルホン酸塩基を持つ共重
合可能なモノマーが3重量%未満の場合はカラーイール
ドが低下する。
とも94重量%のAN単位を含有し、かつ3重量%以上
のスルホン酸塩基を持つ共重合可能なモノマーを共重合
する。ANが94重量%未満では無緊張下高温でのスチ
ームセット時に膠着を生じ、スルホン酸塩基を持つ共重
合可能なモノマーが3重量%未満の場合はカラーイール
ドが低下する。
【0008】本発明に用いるスルホン酸塩基を持つ共重
合可能なモノマーとしては2−アクリルアミド2−メチ
ルプロパンスルホン酸ナトリウム(以下「SAM」と略
記する。),アリルスルホン酸ナトリウム,メタアリル
スルホン酸ナトリウム(以下「MAS」と略記す
る。),スチレンスルホン酸ナトリウム等がある。
合可能なモノマーとしては2−アクリルアミド2−メチ
ルプロパンスルホン酸ナトリウム(以下「SAM」と略
記する。),アリルスルホン酸ナトリウム,メタアリル
スルホン酸ナトリウム(以下「MAS」と略記す
る。),スチレンスルホン酸ナトリウム等がある。
【0009】その他の3〜0重量%の共重合可能なモノ
マー(一般に用いられる第2共重合モノマー)としては
例えばメチルアクリレート(以下「MA」と略記す
る。),メチルメタクリレート,スチレン,酢酸ビニル
(以下「VA」と略記する。),エチルアクリレート,
ブチルアクリレート,アクリルアミド,メタクリルアミ
ド等がある。
マー(一般に用いられる第2共重合モノマー)としては
例えばメチルアクリレート(以下「MA」と略記す
る。),メチルメタクリレート,スチレン,酢酸ビニル
(以下「VA」と略記する。),エチルアクリレート,
ブチルアクリレート,アクリルアミド,メタクリルアミ
ド等がある。
【0010】本発明に用いる有機溶剤は例えばジメチル
ホルムアミド(以下「DMF」と略記する。),ジメチ
ルアセトアミド,ジメチルスルホキシド等がある。
ホルムアミド(以下「DMF」と略記する。),ジメチ
ルアセトアミド,ジメチルスルホキシド等がある。
【0011】本発明に用いる上記のポリマーは公知の重
合法、例えばサスペンジョン重合,溶液重合,乳化重合
等で共重合できる。重合開始剤としてはサスペンジョン
重合,乳化重合では過硫酸ナトリウム等を用いればよ
く、適当な安定剤,乳化剤,着色防止剤を併用するとよ
い。溶液重合では重合開始剤として一般に用いられるア
ゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化合物や過酸化物が
用いられる。
合法、例えばサスペンジョン重合,溶液重合,乳化重合
等で共重合できる。重合開始剤としてはサスペンジョン
重合,乳化重合では過硫酸ナトリウム等を用いればよ
く、適当な安定剤,乳化剤,着色防止剤を併用するとよ
い。溶液重合では重合開始剤として一般に用いられるア
ゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化合物や過酸化物が
用いられる。
【0012】本発明に用いるアクリルポリマーの分子量
は、一般にアクリル系合成繊維に用いられる平均分子量
が4万から6万の物を用いる。
は、一般にアクリル系合成繊維に用いられる平均分子量
が4万から6万の物を用いる。
【0013】本発明に用いる酢酸セルロースは酢化度4
8〜63%で平均重合度50〜300の物である。マト
リックスが緻密な本発明の場合は、酢酸セルロースの平
均重合度が大きい方が多孔性アクリル繊維の吸水率は高
くなる。しかし、酢酸セルロースの平均重合度が大きく
なるにつれて、相分離時の酢酸セルロース液滴の粒径が
大きくなる。酢酸セルロースの液滴の粒径と繊維中に形
成される酢酸セルロース粒子径は相関する。繊維中の酢
酸セルロースは紡糸時には異物と同じであり、大きな粒
子は紡糸時の糸切れの原因になる。従って、酢酸セルロ
ースの平均重合度は100〜200が好ましい。
8〜63%で平均重合度50〜300の物である。マト
リックスが緻密な本発明の場合は、酢酸セルロースの平
均重合度が大きい方が多孔性アクリル繊維の吸水率は高
くなる。しかし、酢酸セルロースの平均重合度が大きく
なるにつれて、相分離時の酢酸セルロース液滴の粒径が
大きくなる。酢酸セルロースの液滴の粒径と繊維中に形
成される酢酸セルロース粒子径は相関する。繊維中の酢
酸セルロースは紡糸時には異物と同じであり、大きな粒
子は紡糸時の糸切れの原因になる。従って、酢酸セルロ
ースの平均重合度は100〜200が好ましい。
【0014】酢酸セルロースの添加量はポリマー総量の
5〜20重量%であり、好ましくは7〜10重量%であ
る。酢酸セルロースの添加量が5重量%未満の場合は吸
水率が低く、20重量%を超える場合は吸水率は増加す
るが、紡糸時の糸切れ増加や糸の機械的物性の低下が起
こる。
5〜20重量%であり、好ましくは7〜10重量%であ
る。酢酸セルロースの添加量が5重量%未満の場合は吸
水率が低く、20重量%を超える場合は吸水率は増加す
るが、紡糸時の糸切れ増加や糸の機械的物性の低下が起
こる。
【0015】本発明の多孔性アクリル繊維は上記のポリ
マーをブレンドし、相分離状態で湿式紡糸する。湿式紡
糸は通常用いられる方法でよい。即ち、例えば水を凝固
剤とした有機溶剤/水系の凝固浴に紡出し、段階的に水
の濃度を上げながら例えば3〜7倍延伸を行い、水洗後
1次オイリングを行う。次に乾燥緻密化を行った後、必
要に応じ延伸,収縮を行い、クリンプを付与した後、ス
チームセットを行う。
マーをブレンドし、相分離状態で湿式紡糸する。湿式紡
糸は通常用いられる方法でよい。即ち、例えば水を凝固
剤とした有機溶剤/水系の凝固浴に紡出し、段階的に水
の濃度を上げながら例えば3〜7倍延伸を行い、水洗後
1次オイリングを行う。次に乾燥緻密化を行った後、必
要に応じ延伸,収縮を行い、クリンプを付与した後、ス
チームセットを行う。
【0016】本発明の特徴はこのスチームセット条件に
ある。即ち、スチームセットは無緊張下、125〜15
0℃で30秒間〜10分間の条件で行う。好ましくは1
30〜140℃である。125℃から急激に吸水率は増
加して来るが、処理温度が高くなり過ぎると繊維が膠着
気味になって来る。処理時間は処理温度,処理前の真空
処理,処理品の密度とも関係するが1〜5分間が好まし
い。処理温度が高い場合は短時間でよいが、処理斑を発
生しないようにするためには適当な温度で余り短時間の
処理時間にならない様にした方がよい。
ある。即ち、スチームセットは無緊張下、125〜15
0℃で30秒間〜10分間の条件で行う。好ましくは1
30〜140℃である。125℃から急激に吸水率は増
加して来るが、処理温度が高くなり過ぎると繊維が膠着
気味になって来る。処理時間は処理温度,処理前の真空
処理,処理品の密度とも関係するが1〜5分間が好まし
い。処理温度が高い場合は短時間でよいが、処理斑を発
生しないようにするためには適当な温度で余り短時間の
処理時間にならない様にした方がよい。
【0017】セット温度が120℃未満の場合には吸水
率の高い値が得られず、150℃を越えると糸の着色が
著しくなる。また、スチームセットを緊張下行っても吸
水率はそれほど増加せず、乾熱で熱処理しても吸水率は
増加しない。
率の高い値が得られず、150℃を越えると糸の着色が
著しくなる。また、スチームセットを緊張下行っても吸
水率はそれほど増加せず、乾熱で熱処理しても吸水率は
増加しない。
【0018】本発明の多孔性アクリル繊維と一般の第2
共重合成分が7〜9重量%のアクリル繊維を示差走査熱
量計(理学電機(株)製DSC8230D、以下「DS
C」と略記する。)にてガラス転移温度(以下「Tg」
と略記する。)の測定をした結果、本発明の多孔性アク
リル繊維はTgが約100℃と一般のアクリル繊維より
約10℃高く、優れた耐熱性を示した。
共重合成分が7〜9重量%のアクリル繊維を示差走査熱
量計(理学電機(株)製DSC8230D、以下「DS
C」と略記する。)にてガラス転移温度(以下「Tg」
と略記する。)の測定をした結果、本発明の多孔性アク
リル繊維はTgが約100℃と一般のアクリル繊維より
約10℃高く、優れた耐熱性を示した。
【0019】本発明は本発明品を製造するに際し、他の
添加剤、例えば顔料を添加し、原着繊維としたり、ゲル
トウ染色を行い原着繊維とすることを妨げるものではな
い。
添加剤、例えば顔料を添加し、原着繊維としたり、ゲル
トウ染色を行い原着繊維とすることを妨げるものではな
い。
【0020】
【発明の効果】本発明の多孔性アクリル繊維は優れた吸
水性を示すと同時に優れた耐熱性を示す。また、スルホ
ン酸塩基を持つ共重合可能なモノマーを多く含有するた
め一般のアクリル繊維のポリマーを用いた多孔性のアク
リル繊維に比較して優れたカラーイールドを示す。
水性を示すと同時に優れた耐熱性を示す。また、スルホ
ン酸塩基を持つ共重合可能なモノマーを多く含有するた
め一般のアクリル繊維のポリマーを用いた多孔性のアク
リル繊維に比較して優れたカラーイールドを示す。
【0021】
【実施例】さらに詳細は実施例にて説明する。繊維の機
械的特性はJIS L 1015、繊維の吸水率はDI
N−53814に準じて測定した。繊維中のスルホン酸
塩基を持つ共重合可能なモノマーは硫黄を蛍光X線にて
測定し求め、第2共重合モノマーは赤外分光光度計(P
ERKIN ELMER社製 1600FTIR)にて
測定した。ポリマーの分子量は粘度法にて測定した。繊
維のTgはDSCにて窒素雰囲気中、昇温速度10℃/
分で測定した。カラーイールドは分光光度計(マクベス
社製 M2020PL)によりL値を求め、カラーイー
ルドとした。実施例中、特に断わらない限り、「%」は
「重量%」とする。
械的特性はJIS L 1015、繊維の吸水率はDI
N−53814に準じて測定した。繊維中のスルホン酸
塩基を持つ共重合可能なモノマーは硫黄を蛍光X線にて
測定し求め、第2共重合モノマーは赤外分光光度計(P
ERKIN ELMER社製 1600FTIR)にて
測定した。ポリマーの分子量は粘度法にて測定した。繊
維のTgはDSCにて窒素雰囲気中、昇温速度10℃/
分で測定した。カラーイールドは分光光度計(マクベス
社製 M2020PL)によりL値を求め、カラーイー
ルドとした。実施例中、特に断わらない限り、「%」は
「重量%」とする。
【0022】製造例1 表1に示すアクリルポリマーをDMF溶液重合により、
重合開始剤をアゾビスイソブチロニトリルを用い、モノ
マー濃度30%、重合温度65℃、重合時間6時間にて
共重合した。定法によりモノマーを蒸留除去し所定の濃
度のドープを得た。
重合開始剤をアゾビスイソブチロニトリルを用い、モノ
マー濃度30%、重合温度65℃、重合時間6時間にて
共重合した。定法によりモノマーを蒸留除去し所定の濃
度のドープを得た。
【0023】
【表1】 表中の数値は%を示す。
【0024】実施例1 製造例1で製造した表1のアクリルポリマー90%と酢
化度53%、重合度110の酢酸セルロース10%のポ
リマー比でDMF溶液をポリブレンドし、ポリマー濃度
18%の紡糸ドープを得た。
化度53%、重合度110の酢酸セルロース10%のポ
リマー比でDMF溶液をポリブレンドし、ポリマー濃度
18%の紡糸ドープを得た。
【0025】次に定法によりDMF50%、水50%、
25℃の凝固浴中に紡出し、3段階で6倍に延伸した
後、60℃の水で水洗し、DMFを除去した。1次オイ
リング後、緊張下ヒーターローラーにて130℃で乾
燥,緻密化を行い、クリンプを付与後、スチームセット
を無緊張下、130℃、3分間行い、3デニールの多孔
性アクリル繊維を得た。得られた多孔性アクリル繊維の
吸水率、引張強伸度を測定し結果を表2に示した。
25℃の凝固浴中に紡出し、3段階で6倍に延伸した
後、60℃の水で水洗し、DMFを除去した。1次オイ
リング後、緊張下ヒーターローラーにて130℃で乾
燥,緻密化を行い、クリンプを付与後、スチームセット
を無緊張下、130℃、3分間行い、3デニールの多孔
性アクリル繊維を得た。得られた多孔性アクリル繊維の
吸水率、引張強伸度を測定し結果を表2に示した。
【0026】
【表2】 アクリルポリマーの重合組成と多孔性アクリル繊維の物
性
性
【0027】実施例2 実施例1と同様にしてアクリルポリマーと酢酸セルロー
スのポリマー混合比のみを表3の通り変更し、3デニー
ルの多孔性アクリル繊維を得た。得られた多孔性アクリ
ル繊維の吸水率、引張強伸度を測定し結果を表3に示し
た。
スのポリマー混合比のみを表3の通り変更し、3デニー
ルの多孔性アクリル繊維を得た。得られた多孔性アクリ
ル繊維の吸水率、引張強伸度を測定し結果を表3に示し
た。
【0028】
【表3】
【0029】実施例3 実施例1で製造した多孔性のアクリル繊維を定法によ
り、マラカイトグリーンowf6%、浴比1対100
で、60分間ボイルし染色した。染色後、水洗、乾燥
し、充分に開繊して分光光度計によりL値を測定しカラ
ーイールドを比較した。結果を表4に示す。
り、マラカイトグリーンowf6%、浴比1対100
で、60分間ボイルし染色した。染色後、水洗、乾燥
し、充分に開繊して分光光度計によりL値を測定しカラ
ーイールドを比較した。結果を表4に示す。
【0030】
【表4】
【0031】実施例4 組成No.10のものを用いて実施例2と同様にしてス
チームセット温度とセット時間を変更し、得られた多孔
性アクリルの吸水率を測定し、結果を表5に示した。試
験No.9,10の比較例は着色が著しかった。試験N
o.8の本発明品も少し着色が認められた。試験No.
7の本発明品は着色も僅かであった。
チームセット温度とセット時間を変更し、得られた多孔
性アクリルの吸水率を測定し、結果を表5に示した。試
験No.9,10の比較例は着色が著しかった。試験N
o.8の本発明品も少し着色が認められた。試験No.
7の本発明品は着色も僅かであった。
【0032】
【表5】
Claims (1)
- 【請求項1】 少なくとも94重量%のアクリロニトリ
ル単位を含有し、かつ3重量%以上のスルホン酸塩基を
持つ共重合可能なモノマーを共重合したポリマーを80
〜95重量%および酢酸セルロース20〜5重量%から
なるポリマーの混合物からなり、吸水率が18%以上で
あることを特徴とする多孔性アクリル繊維。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18599092A JPH062213A (ja) | 1992-06-18 | 1992-06-18 | 多孔性アクリル繊維 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18599092A JPH062213A (ja) | 1992-06-18 | 1992-06-18 | 多孔性アクリル繊維 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH062213A true JPH062213A (ja) | 1994-01-11 |
Family
ID=16180440
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18599092A Pending JPH062213A (ja) | 1992-06-18 | 1992-06-18 | 多孔性アクリル繊維 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH062213A (ja) |
-
1992
- 1992-06-18 JP JP18599092A patent/JPH062213A/ja active Pending
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