JPH06221058A

JPH06221058A - 保護キャビン用の扉

Info

Publication number: JPH06221058A
Application number: JP5301908A
Authority: JP
Inventors: Klaus Schmidt; シュミットクラウス; Roland Quent; クェントロラント
Original assignee: Maho Werkzeugmas Babel & Co; Maho Werkzeugmaschinenbau Babel and Co; Maho AG
Current assignee: Maho Werkzeugmas Babel & Co; Maho Werkzeugmaschinenbau Babel and Co; Maho AG
Priority date: 1993-01-14
Filing date: 1993-12-01
Publication date: 1994-08-09
Also published as: EP0606560A1; DE9300424U1

Abstract

(57)【要約】【目的】工作機械の作業室への接近性が改善され、し
かも開閉時に周囲空間の邪魔にならないような保護キャ
ビン用扉を提供する。【構成】各扉面５，６が、垂直のヒンジ１２を中心と
して旋回可能に相互結合された少なくとも２つのセグメ
ント７，８から成り、一方のセグメント８は、その後方
端縁部が保護キャビン１の垂直縦材にリンク結合され、
正面セグメント７は、ほぼ水平の、旋回可能な案内腕１
５を介してキャビンフレームの上部横材１７とリンク結
合されるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、プログラム制御式工作
機械、特に切削加工センターの保護キャビン用の扉、そ
れも覗き窓を有する少なくとも１つの扉面から成り、こ
の扉面が、保護キャビンに可動に取付けられ、かつまた
扉の取手と、主駆動装置と電気接続された遮断器の操作
用開閉部材とを有する形式の扉に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】加工センターのキャビネットの従来式の
扉は、通例は引き扉として構成されている。この引き扉
は、開位置に引き開けると、工作物台への接近が可能に
なり、大ていはパレット上にチャックされている工作物
を、正面側に配置されたパレット交換器を用いて交換で
きる。

【０００３】引き扉の開閉は、プログラム制御式加工セ
ンターやフレキシブルな製作セルの場合の加工サイクル
に応じて、その時々のプログラムに従って起動制御され
る駆動モータ・ユニットにより行なわれる。開き扉に比
較した場合のこの種の引き扉の利点は、開閉運動の間に
扉面が周囲空間内へ突出しない点である。このため周囲
にある補助ユニットに衝突する危険もない。しかし、他
面、その時々の機械の作業室へ接近性が制限される。引
き扉は、通常は直線的にしか可動でないため、開位置で
も作業室の一部を遮蔽したままとなるからである。作業
室への、ひいては工作物台への自由な接近性が、そのた
めに制限される。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、プロ
グラム制御式工作機械、特に切削加工センターの保護キ
ャビン用の扉、それも工作機械の作業室への接近性が、
周囲空間を著しく侵害することなしに、十分に改善され
るようにすることにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この課題は、本発明によ
り各扉面が、垂直ヒンジを中心として旋回可能に相互結
合された少なくとも２個のセグメントから成るようにす
ることによって解決された。その場合、これらセグメン
トの一方のセグメントは、その垂直の端縁がキャビンの
フレームにリンク結合され、かつまた正面セグメントの
一方が、ほぼ水平に配置された旋回可能な連接腕を介し
て、キャビンフレームの上部横材とリンク結合されてい
る。

【０００６】本発明による扉は、両開きの折りたたみ式
扉として構成するのが好ましい。その場合、少なくとも
２つのセグメントから成る扉面のそれぞれは、正面セグ
メントの正面閉鎖縁部のところが、形状安定的で、水平
平面内を旋回する案内腕により案内される。この案内腕
は、作業区域の上方に位置しているので、旋回運動時に
かさの大きい工作物に衝突するおそれがない。

【０００７】互いに交換可能な２つの工作物台が一緒に
キャビンによって覆われている特殊な加工センター形式
の場合、本発明による構成の扉は特に好適である。本発
明による扉は、各２つのセグメントから成る対称的で旋
回可能な２つの扉面を有し、しかも双方の側方セグメン
トは直線状に、双方の正面セグメントは山形に構成され
ているからである。これら正面セグメントの側面部は、
工作機械の垂直中心平面に対して斜めに、双方の側方セ
グメントの方向に延びている。これら双方の山形セグメ
ントの正面部は、工作機械の正面を覆っている。工作物
の加工中、第２工作物台上にチャックされた工作物がチ
ップや冷却液体等によって汚されないようにするため
に、双方の工作物台の間に形状安定的な、垂直のガラス
板を組付けておくのが好ましい。このガラス板により、
保護キャビンの覗き窓を通して加工の進捗状況を知るこ
とができる。

【０００８】本発明による別の好ましい構成によれば、
セグメントの垂直側縁部が、垂直のヒンジのところで斜
めに面取りされ、Ｖ字形の間隙を形成している。こうす
ることによって、扉の開閉時に指その他のものが挟まる
ことが防止される。

【０００９】扉を開くさいに十分に大きい旋回区域が得
られ、しかも外方への旋回区域が著しく拡大されないよ
うにするため、双方の案内腕は、一端がキャビンフレー
ムの横材の中央区域に、また他端が正面セグメントの前
端区域にリンク結合され、垂直及び／又は水平に屈折さ
れた形状を有している。更に、これら双方の案内腕に
は、たとえば液圧シリンダ形式のサーボ駆動装置が作用
するようにすることができる。これらの液圧シリンダ
は、その時々の加工プログラムに従って起動制御され、
それに応じて扉が開閉される。

【００１０】本発明の別の好ましい構成によれば、各扉
面の正面セグメントには、その閉鎖縁部区域に、ハンド
スイッチが取付けられた取手棒が配置されている。この
ハンドスイッチは、閉鎖位置にある各扉面の錠止状態を
解錠し、同時に工作機械の作動を、たとえば主駆動装置
を切ることにより停止させる。

【００１１】

【実施例】以下で、図示の一好適実施例につき、このほ
かの好ましい措置及び特徴を説明する。図示の保護キャ
ビン１は２つの作業台２，３を有する加工センター用に
構成されたものである。これら作業台は、回転テーブル
として構成され、図１には図示されていないパレット交
換器の回転運動により、その時々の位置から直径方向で
反対側の位置へ１８０°旋回可能である。双方の作業台
２，３の間には、図２のみに示されているガラス板４が
垂直に配置されている。このガラス板４は双方の作業台
２，３と一緒に旋回する。この旋回の軌跡が図２に破線
で示されている。

【００１２】次の加工用に前方の作業台３上に用意され
た工作物を外部から遮蔽するため、図示の扉は次のよう
に構成されている。すなわち、扉は、その閉じ位置で
は、作業台３の前方及び側方を遮蔽し、その完全開位置
では、作業台３への、ないしは場合により既に台上に用
意されている工作物への、３方からの自由な接近を可能
にする。

【００１３】本発明による折りたたみ式扉は２つの扉面
５，６から成っている。この場合、これらの扉面のそれ
ぞれは２つのセグメント７，８から形成されている。各
セグメントには覗き窓９が設けられている。双方の扉面
は等しい構成なので、以下では一方の扉面についてのみ
説明する。特に図２から分かるように、側方セグメント
８は、その一方の垂直端縁部がヒンジ１０を介してキャ
ビンフレームの垂直の縦材にリンク結合されている。ま
た、他方の垂直端縁部１１は斜めに面取りされ、隣接す
る正面セグメントの、同じく斜めに面取りされた垂直端
縁部１３と、ヒンジ１２を介してリンク結合されてい
る。双方のセグメント８，７の双方の斜めの端縁部１
１，１３は、Ｖ字形の間隙を形成する。この間隙は十分
に幅広に寸法づけられているため、特に扉を閉じるさい
に、指が挟まって、つぶされるようなことは確実に防止
される。

【００１４】山形の正面セグメント７の前方の閉鎖縁部
区域には、連接腕１５がリンク結合されている。この案
内腕１５の後端部は、リンク１６を介して保護キャビン
１のフレーム構造物の上方の形状安定的な横材１７に結
合されている。案内腕１５、直線的に構成することがで
きるが（図２参照）、また、側方ないし垂直方向に屈折
させることも可能である。そうすることによって、その
時代の扉の形状に応じた運動の軌跡が可能になる。図示
の実施例の場合、案内腕１５は十分に剛性に構成されて
いるので、各扉面の少なくとも一部の重量を変形なしに
吸収でき、各扉面をその開閉時に確実に案内することが
できる。案内部材としては、下方の案内軌条も設けられ
ている。この軌条上を、各セグメント７の下方角隅部に
取付けられた走行ローラ又は相応の滑りシューが走行す
る。

【００１５】セグメント７の前方閉鎖縁部区域には、各
１個の取手棒２０が取付けられ、取手棒２０の掴み区域
には、図示されていない錠止機構及び電気スイッチの付
加的操作部材が備えられている。取手棒を掴むさい、指
圧により操作部材が押され、それによって初めて錠止状
態が解かれ、各扉面が開かれる。同時に、操作部材を押
すことにより、配属空気スイッチが起動される。このス
イッチは工作機械への給電を中断し、工作機械全体が停
止する。

【００１６】本発明は図示の実施例に限定されるもので
はない。本発明による折りたたみ式扉はそれぞれ前方に
配置された第２作業台３を有さない加工センター又は工
作機械にも用いることができる。その場合、１つだけ用
いられる作業台２へ自由に接近できる大きな利点は完全
に維持される。加えて、本発明により構成される折りた
たみ式扉の扉面は、２個以上のセグメントで構成される
こともできる。その場合には、個々のセグメントを、相
応の運動性を有するリングレバー機構を用いて相互結合
させるようにする。

【図面の簡単な説明】

【図１】加工センター用の保護キャビンの前部を、本発
明による扉の開位置で示した斜視図。

【図２】保護キャビン前部を、本発明による扉の閉位
置、半開位置、前開位置で示した平面図。

【符号の説明】

１保護キャビン２，３作業台４ガラス板５，６扉面７，８セグメント９覗き窓１０，１２ヒンジ１１，１３端縁部１５案内腕１６リンク２０取手棒

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】プログラム制御式工作機械、特に切削加
工センターの保護キャビン用の扉であって、覗き窓を有
する少なくとも１つの扉面から成り、２つの扉面が、保
護キャビンのところに可動に取付けられ、かつまた扉の
取手と、工作機械の主駆動装置と電気接続された遮断器
の操作用開閉部材とを有する形式のものにおいて、各扉面（５，６）が、垂直のヒンジ（１２）を中心とし
て旋回可能に相互結合された少なくとも２つのセグメン
ト（７，８）から成り、しかもセグメント（８）の後方
端縁部は保護キャビン（１）の垂直縦材にリンク結合さ
れ、正面セグメント（７）の１つが、ほぼ水平の旋回可
能な案内腕（１５）を介してキャビンフレームの上部横
材（１７）とリンク結合されていることを特徴とする、
プログラム制御式工作機械の保護キャビン用の扉。
【請求項２】２つの旋回可能の扉面（５，６）が各２
個のセグメント（７，８）を備え、しかも双方の側方セ
グメント（８）は直線状に構成され、双方の正面セグメ
ント（７）は屈折されていることを特徴とする、請求項
１記載の扉。
【請求項３】セグメント（７，８）の垂直側縁部（１
１，１３）が、垂直ヒンジ（１２）の横で斜めに面取り
され、Ｖ字形隙間を形成していることを特徴とする、請
求項１又は２記載の扉。
【請求項４】双方の案内腕（１５）は、一端が横材
（１７）の中央区域に結合され、他端が正面セグメント
（７）の前端区域、それも作業区域上方に結合されてい
ることを特徴とする、請求項１から３までのいずれか１
項に記載の扉。
【請求項５】案内腕（１５）が屈折部を有するように
構成されていることを特徴とする、請求項４記載の扉。
【請求項６】正面セグメント（７）には、操作部材と
ハンドスイッチとが組付けられた取手棒（２０）が、正
面セグメント閉鎖縁部区域に配置されていることを特徴
とする、請求項１から５までのいずれか１項に記載の
扉。