JPH06219977A - 1,2−ジクロルエタンの熱分解による塩化ビニルの製造方法 - Google Patents
1,2−ジクロルエタンの熱分解による塩化ビニルの製造方法Info
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- JPH06219977A JPH06219977A JP1174493A JP1174493A JPH06219977A JP H06219977 A JPH06219977 A JP H06219977A JP 1174493 A JP1174493 A JP 1174493A JP 1174493 A JP1174493 A JP 1174493A JP H06219977 A JPH06219977 A JP H06219977A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 1,2−ジクロルエタンを熱分解して塩化ビ
ニルを製造するに際し、分解ガスの冷却器を長期間連続
運転できる方法を提供する。 【構成】 1,2−ジクロルエタンを熱分解してえられ
る分解ガスを間接冷却する工程において、冷却器として
150〜250mmの内径の単一管からなり1,2−ジ
クロルエタンの蒸留塔の塔底液を冷却媒体とする冷却器
を用い、該冷却器の単一管内に分解ガスを圧力0.9〜
1.4MPaで流しつつ冷却器出口における分解ガス温
度が250〜350℃に達するまで平均冷却速度15〜
45℃/秒で分解ガスを冷却し、冷却器で冷却媒体から
気化した1,2−ジクロルエタンを蒸留塔に還流する、
塩化ビニルの製造方法。
ニルを製造するに際し、分解ガスの冷却器を長期間連続
運転できる方法を提供する。 【構成】 1,2−ジクロルエタンを熱分解してえられ
る分解ガスを間接冷却する工程において、冷却器として
150〜250mmの内径の単一管からなり1,2−ジ
クロルエタンの蒸留塔の塔底液を冷却媒体とする冷却器
を用い、該冷却器の単一管内に分解ガスを圧力0.9〜
1.4MPaで流しつつ冷却器出口における分解ガス温
度が250〜350℃に達するまで平均冷却速度15〜
45℃/秒で分解ガスを冷却し、冷却器で冷却媒体から
気化した1,2−ジクロルエタンを蒸留塔に還流する、
塩化ビニルの製造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1,2−ジクロルエタ
ンを熱分解してえられる分解ガスを冷却し、ついで精留
することにより、1,2−ジクロルエタンから塩化ビニ
ルを製造する方法に関する。
ンを熱分解してえられる分解ガスを冷却し、ついで精留
することにより、1,2−ジクロルエタンから塩化ビニ
ルを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】1,2−ジクロルエタンを熱分解して塩
化ビニルを製造する方法は、通常、1,2−ジクロルエ
タンを蒸留塔で蒸留し、その塔頂からの精製1,2−ジ
クロルエタンを熱分解炉に導き、480〜520℃で不
完全熱分解することにより塩化ビニルを含む分解ガスを
え、この分解ガスを冷却したのち精留して塩化ビニルを
分離する方法である。このとき、一般的に分解ガスを冷
却器で間接冷却したのち急冷塔で直接冷却し分解ガスか
ら熱を回収することが行なわれる。
化ビニルを製造する方法は、通常、1,2−ジクロルエ
タンを蒸留塔で蒸留し、その塔頂からの精製1,2−ジ
クロルエタンを熱分解炉に導き、480〜520℃で不
完全熱分解することにより塩化ビニルを含む分解ガスを
え、この分解ガスを冷却したのち精留して塩化ビニルを
分離する方法である。このとき、一般的に分解ガスを冷
却器で間接冷却したのち急冷塔で直接冷却し分解ガスか
ら熱を回収することが行なわれる。
【0003】かかる製法において重大な問題は、分解ガ
スの冷却に用いる冷却管内にコークスが付着し、圧力損
失ひいては閉塞を惹起するため、長期の連続運転ができ
ないことにある。
スの冷却に用いる冷却管内にコークスが付着し、圧力損
失ひいては閉塞を惹起するため、長期の連続運転ができ
ないことにある。
【0004】そこで、特公平3−45050号公報で
は、分解ガスを冷却開始時の温度(℃)の少なくとも毎
秒1/10の平均冷却速度で220〜120℃まで間接
冷却し、ついで間接または直接的に冷却することによ
り、連続運転可能期間を延ばそうとしている。この方法
は、冷却速度が間接冷却開始温度の毎秒1/10秒未満
になるとコークスの付着量が増大するとの理由により、
たとえば毎秒1/25の冷却速度のばあい2〜4週間で
しかなかった連続運転可能期間を、毎秒1/4〜1/9
(約3〜6倍)の冷却速度に上げることによって2〜4
カ月に延ばしたものである。ところで単一管の冷却器で
は冷却速度を約3〜6倍に上げるためには冷却器の管径
を1/2〜1/3にし分解ガスの流速を上げなければな
らず、そうするとコークスの付着がないときでも圧力損
失が約10〜40倍になってしまう。したがって、冷却
速度を上げてコークスの付着量を抑えたとしても圧力損
失の増大は避けがたく、前記のように、せいぜい4カ月
まで延ばせるだけである。
は、分解ガスを冷却開始時の温度(℃)の少なくとも毎
秒1/10の平均冷却速度で220〜120℃まで間接
冷却し、ついで間接または直接的に冷却することによ
り、連続運転可能期間を延ばそうとしている。この方法
は、冷却速度が間接冷却開始温度の毎秒1/10秒未満
になるとコークスの付着量が増大するとの理由により、
たとえば毎秒1/25の冷却速度のばあい2〜4週間で
しかなかった連続運転可能期間を、毎秒1/4〜1/9
(約3〜6倍)の冷却速度に上げることによって2〜4
カ月に延ばしたものである。ところで単一管の冷却器で
は冷却速度を約3〜6倍に上げるためには冷却器の管径
を1/2〜1/3にし分解ガスの流速を上げなければな
らず、そうするとコークスの付着がないときでも圧力損
失が約10〜40倍になってしまう。したがって、冷却
速度を上げてコークスの付着量を抑えたとしても圧力損
失の増大は避けがたく、前記のように、せいぜい4カ月
まで延ばせるだけである。
【0005】前記特公平3−45050号公報には、分
解ガスを液状の1,2−ジクロルエタンを用いた直接冷
却により430〜350℃まで冷却したのち前記の間接
冷却を行なう方法によって、連続運転期間を6カ月に延
長できたとの報告がある。しかし、この方法には液状の
1,2−ジクロルエタンを供給するための設備が必要と
なるうえ、分解ガスと冷却媒体との温度差が小さくなる
ため冷却器の伝熱面積を大きくしなければならず、設備
費の増大を招くため有利な方法とはいえない。
解ガスを液状の1,2−ジクロルエタンを用いた直接冷
却により430〜350℃まで冷却したのち前記の間接
冷却を行なう方法によって、連続運転期間を6カ月に延
長できたとの報告がある。しかし、この方法には液状の
1,2−ジクロルエタンを供給するための設備が必要と
なるうえ、分解ガスと冷却媒体との温度差が小さくなる
ため冷却器の伝熱面積を大きくしなければならず、設備
費の増大を招くため有利な方法とはいえない。
【0006】また、特開昭63−139140号公報に
は、熱分解炉に供給する1,2−ジクロルエタンにより
分解ガスを流速5m/秒以上20m/秒未満で流しなが
ら間接的に180〜350℃に冷却する方法が記載され
ており、熱分解炉の連続運転可能期間を延長することが
できたとしている。しかし、この方法は熱分解炉に従来
液状で供給していた1,2−ジクロルエタンを分解ガス
から回収した熱でガス化して供給することにより熱分解
炉におけるコークスの形成を抑制しようとするものであ
るが、1,2−ジクロルエタンをガス化する際に高温の
分解ガスにより加熱されて生成するコークスや反応生成
物が熱分解炉に供給されることにより、熱分解炉の連続
運転期間を短縮するという欠点がある。一方、この方法
に比べて、スチームを加熱源として1,2−ジクロルエ
タンをガス化する一般的な方法は、加熱されて生成する
コークスや反応生成物は少ないが熱分解炉の連続運転期
間は約4カ月である。
は、熱分解炉に供給する1,2−ジクロルエタンにより
分解ガスを流速5m/秒以上20m/秒未満で流しなが
ら間接的に180〜350℃に冷却する方法が記載され
ており、熱分解炉の連続運転可能期間を延長することが
できたとしている。しかし、この方法は熱分解炉に従来
液状で供給していた1,2−ジクロルエタンを分解ガス
から回収した熱でガス化して供給することにより熱分解
炉におけるコークスの形成を抑制しようとするものであ
るが、1,2−ジクロルエタンをガス化する際に高温の
分解ガスにより加熱されて生成するコークスや反応生成
物が熱分解炉に供給されることにより、熱分解炉の連続
運転期間を短縮するという欠点がある。一方、この方法
に比べて、スチームを加熱源として1,2−ジクロルエ
タンをガス化する一般的な方法は、加熱されて生成する
コークスや反応生成物は少ないが熱分解炉の連続運転期
間は約4カ月である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】1,2−ジクロルエタ
ンの熱分解よる塩化ビニルの製法において、冷却器のコ
ーキングによるラインの停止は生産性に重大な影響を与
えるものであり、できる限り連続運転期間を延ばすこと
が要請されている。特に、1,2−ジクロルエタンの熱
分解炉が6カ月程度でコーキングを起すため、できれば
冷却器のデコーキングも熱分解炉と同じく6カ月ごとと
することができれば、1度のライン停止で両装置のデコ
ーキングを実施でき好都合である。
ンの熱分解よる塩化ビニルの製法において、冷却器のコ
ーキングによるラインの停止は生産性に重大な影響を与
えるものであり、できる限り連続運転期間を延ばすこと
が要請されている。特に、1,2−ジクロルエタンの熱
分解炉が6カ月程度でコーキングを起すため、できれば
冷却器のデコーキングも熱分解炉と同じく6カ月ごとと
することができれば、1度のライン停止で両装置のデコ
ーキングを実施でき好都合である。
【0008】本発明は、特に多額の設備投資なしに冷却
器の連続運転可能期間を熱分解炉と同程度の6カ月にま
で延長することができる製造方法を提供することを目的
とする。
器の連続運転可能期間を熱分解炉と同程度の6カ月にま
で延長することができる製造方法を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の製造方法は、
1,2−ジクロルエタンの蒸留塔から供給されるガス状
の1,2−ジクロルエタンを熱分解してえられる分解ガ
スを冷却器で間接冷却したのち、急冷塔で直接冷却し、
ついで蒸留により塩化ビニルを分離する1,2−ジクロ
ルエタンの熱分解による塩化ビニルの製造方法であっ
て、該間接冷却工程において、冷却器として150〜2
50mmの内径の単一管からなり前記1,2−ジクロル
エタンの蒸留塔の塔底液を冷却媒体とする冷却器を用
い、該冷却器の単一管内に分解ガスを圧力0.9〜1.
4MPaで流しつつ冷却器出口における分解ガス温度が
250〜350℃に達するまで平均冷却速度15〜45
℃/秒で分解ガスを冷却し、一方、該冷却器において冷
却媒体から気化した1,2−ジクロルエタンを前記蒸留
塔に直接還流する方法に関する。
1,2−ジクロルエタンの蒸留塔から供給されるガス状
の1,2−ジクロルエタンを熱分解してえられる分解ガ
スを冷却器で間接冷却したのち、急冷塔で直接冷却し、
ついで蒸留により塩化ビニルを分離する1,2−ジクロ
ルエタンの熱分解による塩化ビニルの製造方法であっ
て、該間接冷却工程において、冷却器として150〜2
50mmの内径の単一管からなり前記1,2−ジクロル
エタンの蒸留塔の塔底液を冷却媒体とする冷却器を用
い、該冷却器の単一管内に分解ガスを圧力0.9〜1.
4MPaで流しつつ冷却器出口における分解ガス温度が
250〜350℃に達するまで平均冷却速度15〜45
℃/秒で分解ガスを冷却し、一方、該冷却器において冷
却媒体から気化した1,2−ジクロルエタンを前記蒸留
塔に直接還流する方法に関する。
【0010】本発明の方法の各要件を詳述するまえに、
まず、図1に従って本発明の方法の好ましい態様の全体
の流れを説明する。
まず、図1に従って本発明の方法の好ましい態様の全体
の流れを説明する。
【0011】図1において、1は1,2−ジクロルエタ
ンの蒸留塔であり、粗1,2−ジクロルエタンがその中
段に供給される。この粗1,2−ジクロルエタンは熱分
解炉に直接供給できるほどは精製されていなくてもよい
が、塔底に高沸点物が過度に濃縮しない程度に粗精製さ
れているのが好ましい。蒸留塔1の熱源としては後述す
るような分解ガスから回収した熱以外に要すればリボイ
ラーを設け、スチームなどで与えてもよい。高沸点物と
しては、たとえば1,1,2−トリクロルエタン、モノ
クロルベンゼン、ジクロルブテンなどがある。
ンの蒸留塔であり、粗1,2−ジクロルエタンがその中
段に供給される。この粗1,2−ジクロルエタンは熱分
解炉に直接供給できるほどは精製されていなくてもよい
が、塔底に高沸点物が過度に濃縮しない程度に粗精製さ
れているのが好ましい。蒸留塔1の熱源としては後述す
るような分解ガスから回収した熱以外に要すればリボイ
ラーを設け、スチームなどで与えてもよい。高沸点物と
しては、たとえば1,1,2−トリクロルエタン、モノ
クロルベンゼン、ジクロルブテンなどがある。
【0012】蒸留塔1の塔頂からは精製1,2−ジクロ
ルエタンがガス状で熱分解炉2に送られ、一旦予熱され
たのち熱分解される。熱分解は通常480〜520℃で
行なわれ、分解ガスは480〜520℃の温度で冷却器
3に流入する。分解ガスは目的とする塩化ビニルのほか
塩化水素、未分解1,2−ジクロルエタンを主体とし、
アセチレン、メチルクロライド、エチルクロライド、ベ
ンゼン、クロロプレンなどを副生成物として含む混合ガ
スである。
ルエタンがガス状で熱分解炉2に送られ、一旦予熱され
たのち熱分解される。熱分解は通常480〜520℃で
行なわれ、分解ガスは480〜520℃の温度で冷却器
3に流入する。分解ガスは目的とする塩化ビニルのほか
塩化水素、未分解1,2−ジクロルエタンを主体とし、
アセチレン、メチルクロライド、エチルクロライド、ベ
ンゼン、クロロプレンなどを副生成物として含む混合ガ
スである。
【0013】分解ガスは冷却器3で中の単一管4内を流
れている間に間接的に冷却され、急冷塔5に送られる。
冷却器3での冷却条件が本発明の重要な特徴であり、後
に詳説する。
れている間に間接的に冷却され、急冷塔5に送られる。
冷却器3での冷却条件が本発明の重要な特徴であり、後
に詳説する。
【0014】急冷塔5では分解ガスが凝縮器6で凝縮し
た1,2−ジクロルエタン、塩化ビニル、塩化水素を主
とする液体と接触し、40〜150℃まで急冷され、つ
いで塩化水素塔7へ送られて塩化水素が回収され、塩化
ビニル塔8で塩化ビニルが回収される。急冷塔5の塔底
に濃縮される高沸点物は抜き出され、通常、蒸留精製工
程を通らないで別途処理される。
た1,2−ジクロルエタン、塩化ビニル、塩化水素を主
とする液体と接触し、40〜150℃まで急冷され、つ
いで塩化水素塔7へ送られて塩化水素が回収され、塩化
ビニル塔8で塩化ビニルが回収される。急冷塔5の塔底
に濃縮される高沸点物は抜き出され、通常、蒸留精製工
程を通らないで別途処理される。
【0015】本発明において分解ガスの間接冷却工程で
の平均冷却速度は15〜45℃/秒であり、これは分解
ガスの冷却器入口温度(冷却開始温度)が通常480〜
520℃であることから、冷却開始温度の毎秒1/11
〜1/35に相当する。平均冷却速度が15℃/秒より
遅いと1,2−ジクロルエタンの熱分解が過度に進行
し、アセチレン、メチルクロライド、クロロプレンなど
の副生成物が増大し、塩化ビニルの品質低下を招く。一
方、前記特公平3−45050号公報では冷却速度が毎
秒1/10を下廻ると副生成物により分解ガス混合物の
強い汚染が生ずるとされているが、本発明においては、
分解ガスを低い圧力で冷却することにより副生成物の生
成を抑制する。かえって45℃/秒よりも速くなると冷
却器の圧力損失の増大、ガス流速増大による冷却器のエ
ロージョンを招くこととなり、好ましくない。好ましい
平均冷却速度は30〜40℃/秒である。
の平均冷却速度は15〜45℃/秒であり、これは分解
ガスの冷却器入口温度(冷却開始温度)が通常480〜
520℃であることから、冷却開始温度の毎秒1/11
〜1/35に相当する。平均冷却速度が15℃/秒より
遅いと1,2−ジクロルエタンの熱分解が過度に進行
し、アセチレン、メチルクロライド、クロロプレンなど
の副生成物が増大し、塩化ビニルの品質低下を招く。一
方、前記特公平3−45050号公報では冷却速度が毎
秒1/10を下廻ると副生成物により分解ガス混合物の
強い汚染が生ずるとされているが、本発明においては、
分解ガスを低い圧力で冷却することにより副生成物の生
成を抑制する。かえって45℃/秒よりも速くなると冷
却器の圧力損失の増大、ガス流速増大による冷却器のエ
ロージョンを招くこととなり、好ましくない。好ましい
平均冷却速度は30〜40℃/秒である。
【0016】冷却器3の出口における分解ガス温度は2
50〜350℃、好ましくは280〜320℃である。
350℃を超えると回収熱量が少なくなり、経済的に有
利でない。250℃未満まで冷却すると急冷塔5での還
流量が減少し、高沸点物の分離が不充分となり、急冷塔
塔頂から抜き出される液に高沸点物が多く含まれるよう
になって、塩化水素塔7および塩化ビニル塔8でのリボ
イラーの汚れの原因となる。
50〜350℃、好ましくは280〜320℃である。
350℃を超えると回収熱量が少なくなり、経済的に有
利でない。250℃未満まで冷却すると急冷塔5での還
流量が減少し、高沸点物の分離が不充分となり、急冷塔
塔頂から抜き出される液に高沸点物が多く含まれるよう
になって、塩化水素塔7および塩化ビニル塔8でのリボ
イラーの汚れの原因となる。
【0017】冷却器は直管と曲管からなる単一管4と胴
体で構成されており、単一管4の管内側には分解ガス
が、胴体側には蒸留塔1の塔底液が冷却媒体として通さ
れる。
体で構成されており、単一管4の管内側には分解ガス
が、胴体側には蒸留塔1の塔底液が冷却媒体として通さ
れる。
【0018】本発明においては、冷却器の単一管は内径
が150〜250mmのものでなければならない。15
0mm未満の内径の単一管を用いるとコークスの付着量
に対する内径の減少率が大きくなり、圧力損失の増大の
ため、長期間運転することが困難となる。コークスの付
着厚さは運転期間に比例して増大する。したがって、圧
力損失は冷却器入口でのコークスの付着厚さが10mm
に達したとき、単一管の内径が150mm以上のばあい
は運転初期の圧力損失の1.5倍にとどまるが、100
mmの内径のばあいでは2〜3倍にも達する。運転末期
の圧力損失は運転初期の圧力損失の3倍以下にとどめる
べきである。3倍を超えるとやがて急激に圧力損失が増
大し、熱回収率が低下するだけでなく、ついには単一管
が閉塞してしまう。また、冷却器の管として250mm
を超える内径の単一管を用いると冷却速度が遅くなりす
ぎ、分解ガスの滞留時間も増大する。そのため、コーク
スの生成量の増大と副反応の促進が問題となる。副反応
を促進させると単一管の汚れと塩化ビニルの品質低下な
どを招く。
が150〜250mmのものでなければならない。15
0mm未満の内径の単一管を用いるとコークスの付着量
に対する内径の減少率が大きくなり、圧力損失の増大の
ため、長期間運転することが困難となる。コークスの付
着厚さは運転期間に比例して増大する。したがって、圧
力損失は冷却器入口でのコークスの付着厚さが10mm
に達したとき、単一管の内径が150mm以上のばあい
は運転初期の圧力損失の1.5倍にとどまるが、100
mmの内径のばあいでは2〜3倍にも達する。運転末期
の圧力損失は運転初期の圧力損失の3倍以下にとどめる
べきである。3倍を超えるとやがて急激に圧力損失が増
大し、熱回収率が低下するだけでなく、ついには単一管
が閉塞してしまう。また、冷却器の管として250mm
を超える内径の単一管を用いると冷却速度が遅くなりす
ぎ、分解ガスの滞留時間も増大する。そのため、コーク
スの生成量の増大と副反応の促進が問題となる。副反応
を促進させると単一管の汚れと塩化ビニルの品質低下な
どを招く。
【0019】この単一管の内径は熱分解炉からの分解ガ
スの供給量、組成、圧力、温度などを考慮して決定され
る。内径250mmの単一管1本の処理量は、圧力や冷
却速度などの他の条件にもよるが、通常約10〜15m
3 /秒である。
スの供給量、組成、圧力、温度などを考慮して決定され
る。内径250mmの単一管1本の処理量は、圧力や冷
却速度などの他の条件にもよるが、通常約10〜15m
3 /秒である。
【0020】分解ガスからの熱回収に使用する冷却器に
用いる管は単一管の型式以外では非常に困難である。な
ぜなら、たとえば固定管板式の多管式熱交換器では、内
径150〜250mmの管を用いると約500℃の分解
ガスが接触する管板部に過度の管軸方向の熱応力が加わ
るため、管と管板部の接合部が破壊されるおそれがあ
る。一方、多管式熱交換器に一般的に用いられる内径2
5mmの管を使用するばあい、コークスの付着により各
管を流れるガス流量に不揃いが生じやすく、ガス流量の
少ない管内ではコークス付着量が加速されて圧力損失が
増大し、冷却器の連続運転期間が短くなる。また、プレ
ート式冷却器ではプレート間の間隙が一般的に狭いため
コークスの付着による圧力損失の増大が顕著である。
用いる管は単一管の型式以外では非常に困難である。な
ぜなら、たとえば固定管板式の多管式熱交換器では、内
径150〜250mmの管を用いると約500℃の分解
ガスが接触する管板部に過度の管軸方向の熱応力が加わ
るため、管と管板部の接合部が破壊されるおそれがあ
る。一方、多管式熱交換器に一般的に用いられる内径2
5mmの管を使用するばあい、コークスの付着により各
管を流れるガス流量に不揃いが生じやすく、ガス流量の
少ない管内ではコークス付着量が加速されて圧力損失が
増大し、冷却器の連続運転期間が短くなる。また、プレ
ート式冷却器ではプレート間の間隙が一般的に狭いため
コークスの付着による圧力損失の増大が顕著である。
【0021】本発明者はコークスの生成速度が冷却器内
の分解ガス圧力と滞留時間に比例していることに着目
し、冷却器の単一管内の圧力と滞留時間を下げることに
より、コークスの生成速度を下げ、運転期間を延ばすこ
とを本発明により実現したものである。
の分解ガス圧力と滞留時間に比例していることに着目
し、冷却器の単一管内の圧力と滞留時間を下げることに
より、コークスの生成速度を下げ、運転期間を延ばすこ
とを本発明により実現したものである。
【0022】圧力を1/2に下げれば、コークスおよび
副生成物の生成速度は約1/2となる。また、分解ガス
容積が2倍となるため、滞留時間は1/2となりコーク
スおよび副生成物の生成量は1/4に減少する。このた
め冷却器の管に付着するコークスの量も大幅に減少す
る。
副生成物の生成速度は約1/2となる。また、分解ガス
容積が2倍となるため、滞留時間は1/2となりコーク
スおよび副生成物の生成量は1/4に減少する。このた
め冷却器の管に付着するコークスの量も大幅に減少す
る。
【0023】冷却器の単一管内の圧力は0.9〜1.4
MPa、好ましくは1.0〜1.2MPaである。0.
9MPa未満であると通常0.8〜1.0MPaで運転
される塩化水素塔の圧力より低くなるため分解ガスが流
れにくくなる。また、1.4MPaを超えると冷却器の
単一管内でのコークスの生成が増大する。
MPa、好ましくは1.0〜1.2MPaである。0.
9MPa未満であると通常0.8〜1.0MPaで運転
される塩化水素塔の圧力より低くなるため分解ガスが流
れにくくなる。また、1.4MPaを超えると冷却器の
単一管内でのコークスの生成が増大する。
【0024】以上の条件を満たしたばあい、本発明の方
法では単一管内の分解ガスの流速は10〜30m/秒と
なる。
法では単一管内の分解ガスの流速は10〜30m/秒と
なる。
【0025】本発明の特徴の1つは、冷却器の冷却媒体
として1,2−ジクロルエタンの蒸留塔の塔底液を用
い、熱の有効な回収を実現した点にある。
として1,2−ジクロルエタンの蒸留塔の塔底液を用
い、熱の有効な回収を実現した点にある。
【0026】熱の回収法としてはたとえば前記特開昭6
3−139140号公報では冷却媒体として熱分解炉に
供給する1,2−ジクロルエタンを用い、1,2−ジク
ロルエタンを加熱蒸発させている。しかし、この方法で
は、高温の分解ガスにより加熱されて生成するコークス
や反応生成物が熱分解炉に供給されることになり熱分解
炉の連続運転期間を短縮する。
3−139140号公報では冷却媒体として熱分解炉に
供給する1,2−ジクロルエタンを用い、1,2−ジク
ロルエタンを加熱蒸発させている。しかし、この方法で
は、高温の分解ガスにより加熱されて生成するコークス
や反応生成物が熱分解炉に供給されることになり熱分解
炉の連続運転期間を短縮する。
【0027】本発明では、熱分解炉へ供給する1,2−
ジクロルエタンをうるための蒸留塔の塔底液を冷却媒体
として用いる。この塔底液は通常130〜200℃であ
り、1,2−ジクロルエタンと微量の1,1,2−トリ
クロルエタン、モノクロルベンゼンなどの不純物とから
なり、冷却器で熱交換されることにより1,2−ジクロ
ルエタンが一部蒸発する。蒸発しなかった冷却媒体中に
は1,1,2−トリクロルエタンを主とする高沸点の不
純物が含まれるが、この1,1,2−トリクロルエタン
の濃度を5000ppm以下に抑えるのが好ましい。濃
縮しすぎると冷却器の単一管外側の汚れが著しくなり、
冷却器の性能を低下させる原因となる。
ジクロルエタンをうるための蒸留塔の塔底液を冷却媒体
として用いる。この塔底液は通常130〜200℃であ
り、1,2−ジクロルエタンと微量の1,1,2−トリ
クロルエタン、モノクロルベンゼンなどの不純物とから
なり、冷却器で熱交換されることにより1,2−ジクロ
ルエタンが一部蒸発する。蒸発しなかった冷却媒体中に
は1,1,2−トリクロルエタンを主とする高沸点の不
純物が含まれるが、この1,1,2−トリクロルエタン
の濃度を5000ppm以下に抑えるのが好ましい。濃
縮しすぎると冷却器の単一管外側の汚れが著しくなり、
冷却器の性能を低下させる原因となる。
【0028】蒸発した1,2−ジクロルエタンガスは蒸
留塔の塔底に直接還流される。したがって、蒸留塔の塔
頂から流出し熱分解炉に供給される1,2−ジクロルエ
タンには熱分解ガスにより加熱されて生成するコークス
や反応生成物は含まれないため、熱分解炉の連続運転期
間を短縮するという問題は生じない。
留塔の塔底に直接還流される。したがって、蒸留塔の塔
頂から流出し熱分解炉に供給される1,2−ジクロルエ
タンには熱分解ガスにより加熱されて生成するコークス
や反応生成物は含まれないため、熱分解炉の連続運転期
間を短縮するという問題は生じない。
【0029】つぎに本発明の方法を実施例および比較例
に基づいて説明するが、本発明はかかる実施例のみに限
られるものではない。
に基づいて説明するが、本発明はかかる実施例のみに限
られるものではない。
【0030】実施例 図1に示す装置により1,2−ジクロルエタンから塩化
ビニルを製造した。
ビニルを製造した。
【0031】粗1,2−ジクロルエタンを蒸留塔1に供
給し、塔頂からえられたガス状の精製1,2−ジクロル
エタンを熱分解炉2に50000kg/時の流量で供給
した。分解温度は480℃、分解圧力は1.2MPaで
あり、供給1,2−ジクロルエタンの60重量%を熱分
解した。
給し、塔頂からえられたガス状の精製1,2−ジクロル
エタンを熱分解炉2に50000kg/時の流量で供給
した。分解温度は480℃、分解圧力は1.2MPaで
あり、供給1,2−ジクロルエタンの60重量%を熱分
解した。
【0032】えられた分解ガスを冷却器3に送った。冷
却器には内径250mm長さ120mの単一管4があ
り、蒸留塔1の塔底から1,2−ジクロルエタンを含む
220℃の塔底液が冷却媒体として供給された。
却器には内径250mm長さ120mの単一管4があ
り、蒸留塔1の塔底から1,2−ジクロルエタンを含む
220℃の塔底液が冷却媒体として供給された。
【0033】分解ガスは冷却器入口で480℃であり、
単一管内を圧力1.0MPaで平均冷却温度36℃/秒
となる流速(26m/秒)で流した。分解ガスの単一管
内での滞留時間は4.6秒間であり、冷却器の出口にお
ける分解ガス温度は310℃であった。
単一管内を圧力1.0MPaで平均冷却温度36℃/秒
となる流速(26m/秒)で流した。分解ガスの単一管
内での滞留時間は4.6秒間であり、冷却器の出口にお
ける分解ガス温度は310℃であった。
【0034】冷却された分解ガスは急冷塔5、ついで塩
化水素塔7および塩化ビニル塔8を経て、塩化ビニルが
分離された。
化水素塔7および塩化ビニル塔8を経て、塩化ビニルが
分離された。
【0035】冷却器3で熱交換された冷却媒体は、冷却
媒体中の1,2−ジクロルエタンの約20重量%が蒸発
し、蒸発しなかった液体(1,1,2−トリクロルエタ
ン含有量3600ppm)と共に蒸留塔1の塔底に還流
された。
媒体中の1,2−ジクロルエタンの約20重量%が蒸発
し、蒸発しなかった液体(1,1,2−トリクロルエタ
ン含有量3600ppm)と共に蒸留塔1の塔底に還流
された。
【0036】以上の運転条件で連続運転したところ、運
転当初0.04MPaであった冷却器での圧力損失が
0.1MPaに達したが、冷却器および熱分解炉とも6
カ月間連続運転可能であった。
転当初0.04MPaであった冷却器での圧力損失が
0.1MPaに達したが、冷却器および熱分解炉とも6
カ月間連続運転可能であった。
【0037】比較例 冷却器として内径100mm長さ30mの管10本を有
する多管式冷却器を用い、運転条件をつぎのように変更
して塩化ビニルを製造した。
する多管式冷却器を用い、運転条件をつぎのように変更
して塩化ビニルを製造した。
【0038】粗1,2−ジクロルエタンを蒸留塔1に供
給し、塔頂からえられた液状の精製1,2−ジクロルエ
タンを冷却器に55000kg/時の流量で供給した。
熱分解炉2からの高温の熱分解ガスとの熱交換によって
冷却器内で生成した高沸点物を除くため、冷却器の底部
から高沸点物を含む液体を5000kg/時の割合で抜
き取りながら、残りの気化した1,2−ジクロルエタン
を熱分解炉2に供給した。分解温度は480℃、分解圧
力は1.2MPaであり、供給1,2−ジクロルエタン
の60重量%を熱分解した。
給し、塔頂からえられた液状の精製1,2−ジクロルエ
タンを冷却器に55000kg/時の流量で供給した。
熱分解炉2からの高温の熱分解ガスとの熱交換によって
冷却器内で生成した高沸点物を除くため、冷却器の底部
から高沸点物を含む液体を5000kg/時の割合で抜
き取りながら、残りの気化した1,2−ジクロルエタン
を熱分解炉2に供給した。分解温度は480℃、分解圧
力は1.2MPaであり、供給1,2−ジクロルエタン
の60重量%を熱分解した。
【0039】分解ガスは冷却器入口で480℃であり、
圧力1.0MPaで平均冷却速度88℃/秒となる流速
(16m/秒)で流した。分解ガスの冷却器内での滞留
時間は1.9秒間であり、冷却器の出口における熱分解
ガス温度は315℃であった。
圧力1.0MPaで平均冷却速度88℃/秒となる流速
(16m/秒)で流した。分解ガスの冷却器内での滞留
時間は1.9秒間であり、冷却器の出口における熱分解
ガス温度は315℃であった。
【0040】冷却された分解ガスは急冷塔5、ついで塩
化水素塔7および塩化ビニル塔8を経て、塩化ビニルが
分離された。
化水素塔7および塩化ビニル塔8を経て、塩化ビニルが
分離された。
【0041】以上の運転条件で連続運転したところ、運
転当初0.015MPaであった冷却器での圧力損失が
0.1MPaに達し、かつ熱分解炉の圧力損失が2倍に
達したため運転を停止した。この連続運転期間は2カ月
であった。
転当初0.015MPaであった冷却器での圧力損失が
0.1MPaに達し、かつ熱分解炉の圧力損失が2倍に
達したため運転を停止した。この連続運転期間は2カ月
であった。
【0042】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、従来の設備
を大きく変更することなく、1,2−ジクロルエタンか
ら塩化ビニルを製造する設備を6カ月という長期にまで
連続運転することができ、生産性の向上に多大な貢献を
することができる。
を大きく変更することなく、1,2−ジクロルエタンか
ら塩化ビニルを製造する設備を6カ月という長期にまで
連続運転することができ、生産性の向上に多大な貢献を
することができる。
【図1】本発明の製造方法を実施するために用いる好ま
しい装置のフローチャートである。
しい装置のフローチャートである。
1 蒸留塔 2 熱分解炉 3 冷却器 4 単一管 5 急冷塔 6 凝縮器 7 塩化水素塔 8 塩化ビニル塔
Claims (1)
- 【請求項1】 1,2−ジクロルエタンの蒸留塔から供
給されるガス状の1,2−ジクロルエタンを熱分解して
えられる分解ガスを冷却器で間接冷却したのち、急冷塔
で直接冷却し、ついで蒸留により塩化ビニルを分離する
1,2−ジクロルエタンの熱分解による塩化ビニルの製
造方法であって、該間接冷却工程において、冷却器とし
て150〜250mmの内径の単一管からなり前記1,
2−ジクロルエタンの蒸留塔の塔底液を冷却媒体とする
冷却器を用い、該冷却器の単一管内に分解ガスを圧力
0.9〜1.4MPaで流しつつ冷却器出口における分
解ガス温度が250〜350℃に達するまで平均冷却速
度15〜45℃/秒で分解ガスを冷却し、該冷却器にお
いて冷却媒体から気化した1,2−ジクロルエタンを前
記蒸留塔に直接還流する方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1174493A JPH06219977A (ja) | 1993-01-27 | 1993-01-27 | 1,2−ジクロルエタンの熱分解による塩化ビニルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1174493A JPH06219977A (ja) | 1993-01-27 | 1993-01-27 | 1,2−ジクロルエタンの熱分解による塩化ビニルの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06219977A true JPH06219977A (ja) | 1994-08-09 |
Family
ID=11786534
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1174493A Pending JPH06219977A (ja) | 1993-01-27 | 1993-01-27 | 1,2−ジクロルエタンの熱分解による塩化ビニルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06219977A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021527055A (ja) * | 2018-06-06 | 2021-10-11 | ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッドHoneywell International Inc. | HCFC−244bbを脱塩化水素化してHFO−1234yfを製造する方法 |
-
1993
- 1993-01-27 JP JP1174493A patent/JPH06219977A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021527055A (ja) * | 2018-06-06 | 2021-10-11 | ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッドHoneywell International Inc. | HCFC−244bbを脱塩化水素化してHFO−1234yfを製造する方法 |
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