JPH06219606A - 紙差し板および吸引ベルトを固定する方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 枚葉紙を給紙パイルから横位置合わせ区域
を経て後段の印刷ユニットに送るための搬送ベルトを有
する枚葉紙印刷機の紙差し板で、少ないコストで確実に
機能するように調整することができる枚葉紙の搬送区間
を有する紙差し板を提供する。 【構成】 枚葉紙処理機械の紙差し台のベルトコンベ
ヤ台は、枚葉紙搬送面上にあり、堅いフレーム７を収容
するための少なくとも１つの貫通口と、フレーム７内に
回転可能に支持された方向転換ローラの回りを環状に案
内されている搬送ベルト１０と、搬送ベルト１０の車間
部分の位置が作業位置となるように、機械に固定された
保持具３１，３２にフレーム７を固定するねじとを有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、枚葉紙を給紙パイルか
ら横位置合わせ区域を経て後段の印刷ユニットに搬送す
るための搬送ベルトを有する枚葉紙印刷機の紙差し板
と、サクションベルトを印刷機に固定する方法に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】枚葉紙印刷機の給紙装置において、枚葉
紙を給紙パイルから横位置合わせ区域を経て後段の印刷
ユニットに搬送するための搬送ベルト台のサクションベ
ルトを、機械に固定されて回転可能に支持されている方
向転換ローラ回りに環状に案内することが知られてい
る。この場合、搬送区間の長さや方向転換ローラの間に
ある装置に制約されて方向転換ローラの間隔が比較的大
きいために、方向転換ローラは機械に固定された種々の
部材に回転可能に支持されるのが通常である。これらの
部材自体は、少なくとも一部は、たとえば抜き取りガイ
ドや類似の異機能部材の保持体として用いられる。その
際に個々の方向転換ローラは、これらの方向転換ローラ
を支持している本体部分により機械に対してそれぞれ調
整されている。方向転換ローラ相互の特別の正確な整合
は条件付きでしか行われない。この場合、特に異機能部
材、たとえば抜き取りガイドの本体部分による支持は、
抜き取りガイドが機能できるように、最初にこの本体部
分を機械に対して正確に調整することを必要とする。そ
の場合、ベルト走行にとって、したがって枚葉紙搬送に
とって必要な、種々の方向転換ローラ相互の正確な調整
がしばしば無視されるのは避けられない。しかし、この
調整を条件付きで行う場合、すでに機械に組み込まれて
いる個々の方向転換ローラを調整するのに高いコストが
必要となる。スペースが狭いなどの理由で機械内では動
きにくいので、この調整はさらに困難である。横当てや
異機能部材固定などの切換え作業や調節作業、あるいは
ベルトの本来の機能区域外でのその他の保守作業におい
て方向転換ローラの変位が生じやすい。したがって、あ
らかじめ多大なコストである程度正確に互いに調整され
た方向転換ローラ相互の支持に対し種々の保守作業を行
う際に、その都度正確な監視を、やむを得ない場合は再
調整を上記のコストで行う必要があろう。

【０００３】方向転換ローラが互いに正確に同調してい
ないと、それらの方向転換ローラ回りを案内されている
搬送ベルトは所定の搬送平面上にはなく、平坦に移動し
なくなる。搬送ベルトは部分的に所望の搬送面を上方ま
たは下方にわずかに離れることがある。このような搬送
ベルトにおいては、搬送ベルトの正確で一様な位置と搬
送は、したがって正確で一様な枚葉紙搬送は保証され得
ない。さらにサクションベルトの場合にはその結果とし
て、ベルトがその搬送面、たとえば台板またはサクショ
ンボックス被覆面を離れ、それによりサクションベルト
とサクションベルト案内面との間で外部空気が吸引され
ることがある。ベルト側方から流出する外部空気は、枚
葉紙案内に誤動作を来すことがある。

【０００４】印刷機の給紙装置の公知のベルトコンベヤ
台では、ベルトの一方の端部を印刷機にすでに組み込ま
れている方向転換ローラに通し、方向転換ローラ回りと
案内区域に張り渡し、それから最後に搬送ベルトの他方
の端部と接着また溶接する。この場合、枚葉紙を正確で
確実に案内するために、溶接箇所または接着箇所は絶対
に平坦に加工されていなければならない。隆起も厚肉部
も、またベルトの案内に対する、したがって枚葉紙の搬
送に対するその他の障害も、接合箇所から生じてはなら
ない。これは特に印刷所で印刷運転中にベルトを交換す
るとき、印刷機の作業員に多大な時間コストと極めて正
確な処理を要求する。このようなベルトコンベヤ台で
は、処理のために通常はベルト経路に大きな貯蔵容量を
有する高価なベルト貯蔵手段が設けられているので、連
結すべきベルトの両端末は案内区域から十分長く引き出
すことができる。このために多大なスペースおよび材料
上のコストが費やされなければならない。

【０００５】さらに、短いサクションベルトが互いに近
くに並んで支持された若干の方向転換ローラ回りと短い
サクション区域に案内されている、給紙装置の枚葉紙制
動装置を、方向転換ローラと一緒にそれらの作業位置か
ら取り出すことが知られている。西ドイツ特許明細書第
４１２６５４６号により、互いに近くに並んで支持され
た方向転換ローラの間の短いサクションダクト上のみを
案内されたこのような短いサクションベルトを、枚葉紙
が前当てに当たる前に枚葉紙を制動するために、前当て
の直前に用いることが知られている。この場合、制動作
業が短いために、構造形態を短くできる。枚葉紙を給紙
パイルから横位置合わせ区域を有する紙差し板を経て運
ぶ搬送ベルトの長い構造形態に伴う問題は、短く作られ
た制動ベルトにおいては生じない。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、枚葉
紙を給紙パイルから横位置合わせ区域を経て後段の印刷
ユニットに搬送するための搬送ベルトを有する枚葉紙印
刷機の紙差し板であって、少ないコストで確実に機能す
るように調整することができる、枚葉紙の搬送区間を有
する紙差し板を提供することである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記の目的は本発明によ
れば、請求項１に記載された特徴に従う枚葉紙処理機械
の給紙装置の枚葉紙搬送板の構成と、請求項１２に記載
された特徴に従う印刷機にサクションベルトを固定する
方法とによって達成される。

【０００８】

【作用】モジュール工法により、枚葉紙処理機械の外で
方向転換ローラをフレームに仮組立てすることが可能で
ある。つまり機械の外で、機械とは独立に、フレーム内
部で方向転換ローラを互いに正確に整合させることがで
きる。機械の外で、搬送ベルトを方向転換ローラに掛け
渡すことができる。次いで、フレーム全体を張り渡した
ベルトと一緒に、ベルトの作業位置で機械に固定する。
フレームは機械に対してだけ、あらかじめ調整した位置
で、あるいはまた整合の後に固定すればよい。機械の保
守作業や調整作業は、フレーム内における方向転換ロー
ラの支持に、したがって方向転換ローラ相互の位置に影
響しない。追加の調節作業は省くことができる。確実な
ベルト案内および確実な枚葉紙案内が保証されている。
このようなベルトは印刷所内で運転中も簡単に交換でき
る。フレームを機械から外すだけでよい。それから、フ
レームと、その中に取り付けられた方向転換ローラと、
これらの方向転換ローラに環状に案内されたベルトとか
らなるフレーム全体を、機械内の作業位置から取り出
す。機械の外で、ベルトを方向転換ローラから簡単に抜
き取ることができる。このようなベルトコンベヤ台は、
特殊ベルトを使用することも可能にする。たとえば、こ
のようなベルトを請求項１０に記載された特徴にしたが
って構成することが可能である。その際、ベルトをこの
ように構成することによって、誤差のないベルトの組立
が容易になる。機械の作業者、たとえば印刷工が、印刷
所のベルト組立現場で方向転換ローラ上で接着作業また
は溶接作業を行う必要がない。端末接合に基づく危険を
避けることができる。本発明の装置により、端末接合で
きない材料からなるベルトを使用することが可能とな
る。

【０００９】請求項１１に記載の特徴による構成が好都
合であり、特にサクションベルトにおいてベルト方向に
対して横方向に引き起こされるベルト湾曲を、穿孔し
た、さもなくば後からベルト材料に設けた開口部の切り
欠き効果によって避けることができる。

【００１０】請求項２に記載の特徴に従う構成により、
そのような搬送ベルトを機械に固定された駆動系によっ
て駆動することが可能である。請求項３の特徴に従う構
成は、連結可能な駆動結合の簡単な構成を表す。請求項
４の特徴に従う本発明の構成は、扱いやすく交換が容易
な、サクションベルトを有する搬送台の構成を表す。ま
さにサクションベルトにおいて、個々の方向転換ローラ
の支持を互いに正確に整合させることが特別所望されて
いる。この場合、支持誤差を最小限に減らすことによ
り、サクションベルト案内面上でサクションベルトを確
実に案内することが可能となる。サクションベルトとサ
クションベルト案内面との間に生じる外部空気は、確実
に避けることができる。

【００１１】請求項５に記載の特徴に従う構成により、
機械に固定して配置されたサクション空気源の長所を利
用すると同時に、サクションベルトの好ましいモジュー
ル配置構成が可能となる。

【００１２】請求項６に記載の特徴に従うサクション空
気連結器の構成が特に好都合である。

【００１３】請求項７、８および９の特徴は、真空連結
器の好ましい構造形態を表している。

【００１４】根本にある問題は、請求項１２の特徴に従
う方法によっても解決される。印刷機の外でサクション
ベルトを完全に組み立てることにより、上述の長所が得
られる。

【００１５】請求項１３の特徴に従う方法により、上述
のように、特に印刷所でサクションベルトを交換する際
に、サクションベルトの組み立てやすさが改善される。

【００１６】さらに、請求項１の特徴に従う構成と、請
求項１２の特徴に従う方法により、それぞれの印刷注文
に対応して最も好都合なベルトを簡単に使用できる。た
とえば搬送ベルトの場合は、ベルトを交換することによ
って搬送ベルトの粗さを、対応する搬送要求に簡単かつ
容易に個別的に適合させることができる。さらに、サク
ションベルトの場合は、様々な種類の穴を有するサクシ
ョンベルトの交換が簡単に行える。薄い枚葉紙は小さい
穴で、重い厚紙は大きい穴で搬送できる。穴の形状、穴
の数および密度も、印刷注文に応じて個別的に適合させ
ることができる。交換は印刷所の現場で簡単、迅速かつ
確実に行える。

【００１７】

【実施例】次に、本発明の実施例について図面にを参照
して詳細に説明する。

【００１８】図１は、枚葉紙が公知の方法で給紙パイル
１から紙差し板に送られる枚葉紙オフセット印刷機の紙
差し板を模式的に示している。この紙差し板にはサクシ
ョンベルトコンベヤ装置６が設けられている。このサク
ションベルトコンベヤ装置６は、公知の仕方で枚葉紙下
側を吸引して枚葉紙をサクションベルトに保持し、サク
ションベルトを動かして横当て３に送り、ここで枚葉紙
の側縁が位置合わせされ、さらに前当て４まで運び、こ
こで枚葉紙の前縁が位置合わせされる。図示されていな
い公知の方法で、位置合わせさせられた枚葉紙は後段の
印刷ユニットの胴５に引き渡される。

【００１９】図２〜４は、フレーム７内で方向転換ロー
ラ８および９が互いに平行に回転可能に支持された、こ
のようなサクションベルトコンベヤ装置６の実施例を示
す。フレーム７内には２つのサクションボックス１２お
よび１３が固定されている。サクションボックス１２お
よび１３は、それぞれ上部が開いた１つのボックス１４
および１５からなり、それらの上側はそれらの上に固定
された被覆板１６もしくは１７によって覆われている。
被覆板１６および１７には、穴１８が規則的に分布して
いる。方向転換ローラ８および９の回りには、サクショ
ンベルト１０が環状に案内されている。サクションベル
ト１０の上側車間部分は平面状に加工された被覆板１６
および１７の上に滑動するように載っている。フレーム
７の側壁では、開口ダクト１９および２０が、それぞれ
枚葉紙搬送方向に対して横方向に、サクションボックス
１２もしくは１３の両側から外方に連続的に案内されて
いる。

【００２０】サクションボックス１２、１３および方向
転換ローラ８、９を有するフレーム７は一式仮組立て
し、サクションベルト１０を印刷機の外であらかじめ張
り渡す。それから、枚葉紙搬送面下方で枚葉紙搬送方向
に対して横方向に延びている、機枠に固定された横桁２
５上を、枚葉紙搬送方向に延びている固定された縦桁２
４に、ねじ２７を用いてフレーム７を固定する。固定す
る前にフレーム７をそのために設けられている紙差し台
のくぼみ部に降ろすと、枚葉紙搬送方向に対して横方向
に延びているフレーム７内の開口ダクト１９および２０
と、これらと対応して台板１１内の保持具３１、３２内
に設けられている、フレーム７から側方に出ているサク
ションダクト２２との間に密封接続が生じる。その際、
密封作用は、サクションダクト２２の開口区域の回りの
パッキン３０によって得られる。サクションダクト２２
は横桁２５の下方で、図示されないサクション空気源と
つながっている共通サクションダクト２９に続いてい
る。

【００２１】このようにして台の外ですでに一式仮組立
てされた、フレーム７、方向転換ローラ８、９、サクシ
ョンボックス１２、１３およびサクションベルト１０か
らなるサクションボックスモジュールは、このような仕
方で厳密に台区域の外で、台内の調整作業に影響される
ことなく使用可能状態にすることができる。サクション
ボックスモジュール一式は、サクションボックスモジュ
ールを所定の台くぼみ部に簡単に装入し、ねじ２７を用
いてフレーム７を固定するだけで、極めて短時間で使用
可能状態にすることができる。サクションボックス１３
および１４には、サクションダクト２９、サクションダ
クト２２および２１ならびに開口ダクト１９および２０
を通して、図示されないサクション空気源から負圧が供
給される。被覆板１６および１７の開口部１８とサクシ
ョンベルト１０の穴２６を通して、サクションベルト１
０上に載っている枚葉紙は、サクションベルト１０の運
動によって正確に運ばれる。それぞれの印刷注文に基づ
いて個別に所望される吸引特性や搬送特性に応じて、サ
クションベルト１０を交換したり、別の開口部を有する
他のサクションボックスを装入したりするために、ねじ
２７を簡単かつ迅速に外すことにより、フレーム７を、
したがってサクションボックスモジュール一式を台内の
位置から出して取り去り、台の外で、たとえば別の被覆
板１７を備えた新しいモジュール一式または別の種類の
ベルトと交換することが可能である。同じモジュールで
も、簡単な手段により台の外で使用済みサクションベル
ト１０を迅速に交換できる。

【００２２】モジュールを取り去ったり、台内の所望の
位置に簡単に装入したりするために、フレーム７内に追
加で抜き取り用ねじ２８を設けることができる。そうす
ることによって、サクションモジュールを台内の作業位
置から取り去る前に、フックボルトを抜き取り用ねじ２
８に簡単にねじ込むことによって、サクションモジュー
ル一式を簡単に扱える。サクションモジュールを装入し
た後、フックボルトは枚葉紙搬送を開始する前にこれら
のフックボルトをねじ回して取り去る。

【００２３】図５〜７には、このようなサクションベル
トコンベヤ装置の別の実施例を示す。サクションボック
スの側方から出ている開口ダクト１９および２０が、フ
レーム７内のサクションボックス１２および１３から、
フレーム７内で下方に転向している。フレーム７を縦桁
２４に固定すると、フレーム７の出口開口部は、上方に
向いた対応するサクションダクト３６と密着する。これ
らのサクションダクト３６自体は、図２〜４の実施例に
示されているように、図示されないサクション空気源に
通じている共通サクションダクト２９に流入している。
フレーム７の装入方向に対して直角に、つまり下方の縦
桁２４に向かって直角に延びているサクションダクト３
４、３６もしくは３３、３５の対応する開口部は、フレ
ーム７とサクション空気源との間の真空結合の確実な密
封を特に簡単に可能にする。このために、結合区域でサ
クション空気ダクト３６と開口ダクト３４もしくはサク
ション空気ダクト３５と開口ダクト３３の間に単純なパ
ッキンリング３７またはＯリングを固定するだけで十分
である。このようにすることによって、サクションボッ
クスモジュールは、台内の所定のくぼみ部に入れてねじ
２７を簡単に締めると縦桁２４上で密に固定される。

【００２４】図８〜１１の実施例には、サクション空気
供給は図示されないサクション空気源から、サクション
ダクト２９と、これに接続された、下から縦桁２４を貫
通しているサクションダクト４２、４３を通して行われ
るサクションベルトコンベヤ装置が示されている。サク
ション空気はサクションダクト４２、４３から、サクシ
ョンベルト１０の下側車間部分と、サクションボックス
１２および１３のボックス１４および１５の底の開口部
３８もしくは３９を通して、サクションボックス内部に
到達する。その際、図９および１１に示されているよう
に、ベルトコンベヤ装置に対して横方向に延びているパ
ッキン４０および４１が設けられている。パッキン４０
は、フレーム７内のサクションベルト１０の下側車間部
分の上方で、ボックス１５もしくは１４の下方の開口部
３８の前後もしくは開口部３９の前後にそれぞれ固定さ
れている。縦桁２４上には、ベルト搬送方向でそれぞれ
サクションダクト４２もしくはサクションダクト４３の
開口部のそれぞれ前後に、ベルト搬送方向に対して横方
向に延びたパッキン４１が固定されている。パッキン４
０および４１は上方もしくは下方に開いた２つのＶ字形
シールリップ４４および４５を付けている。これらのシ
ールリップは４４，４５公知の構造を有し、たとえはＰ
ＴＦＥ（ポリテトラフルオロエチレン）で作ることがで
きる。この場合、シールリップは４４，４５、縦桁２４
上にサクションボックスモジュールを固定すると、パッ
キン４０によってサクションボックス１４，１５とサク
ションベルト１０との間に密封作用が生じ、サクション
ベルト１０と縦桁２４との間にも密封作用が生じるよう
に配置されている。その際、シールリップ４４および４
５は互いに上下に配置されている。これらのシールリッ
プ４４，４５はベルト進行方向に向けられている。

【００２５】図１２に示されているように、サクション
ベルト１０を駆動するために、フレーム７に支持されて
いる方向転換ローラ８に歯車４６を付けることが可能で
ある。歯車４６はサクションベルトモジュールを上から
紙差し台の所定のくぼみ部に入れると歯車２３とかみ合
う。歯車２３は、たとえば台の保持具３１または機枠に
支持され、機械駆動系と結合している駆動軸に固定され
ている。

【００２６】この歯車結合の代わりに、図１３の仕様に
従うかみ合いクラッチを設けることも考えられる。その
際、被動ジョー４７が方向転換ローラ８の軸上に固定さ
れている。サクションボックスモジュールを紙差し台の
所定のくぼみ部に配置すると、被動ジョー４７は、機枠
または台板の保持具３１に支持されている駆動軸の対応
する駆動ジョー４８と駆動結合する。

【００２７】上記の実施例では、紙差し台の外でサクシ
ョンベルト１０を簡単に交換することが可能である。弾
力的なサクションベルト１０が弾力性に逆らって伸びた
後にこれを方向転換ローラ８および９から持ち上げ、新
しい弾力的なベルトと交換することも可能である。この
場合、ベルト１０の弾力的な張力が方向転換ローラ８お
よび９における保持力を生む。ベルト１０を取り付けた
り取り外したりするために、張力に逆らってベルト１０
は少し引き伸ばされる。たとえば図１４ｂに示されてい
るように、組立工が加える張力を減らすために、フレー
ム７内に方向転換ローラ４９を回転可能に支持すること
も考えられる。縦桁２４に、別の方向転換ローラ５０を
回転可能に支持することもできる。サクションベルトモ
ジュールを所定の台くぼみ部に装入することによって、
内側からサクションベルトに作用する方向転換ローラ４
９と、外側からサクションベルトに作用する方向転換ロ
ーラ５０が緊張装置を形成するので、ベルト搬送に必要
なウェブ張力はサクションベルトモジュールを台くぼみ
部の所定の位置に装入して初めて生み出される。サクシ
ョンベルト１０の取り付けもしくは取り外しは、このよ
うな装置によっていっそう簡単にできる。上記のサクシ
ョンベルトモジュールにおいて、端末接合可能なサクシ
ョンベルト１０を公知の仕方で、ただし紙差し台の外
で、方向転換ローラ回りに渡して、端末部を接着または
溶接し、次にこれらの突き合わせ箇所を印刷所内の最良
の加工場所で結合したり仕上げたりすることも可能であ
る。このような装置において、すでにあらかじめ環状に
結合して仕上げしたサクションベルトを直接張り渡すこ
とも考えられる。さらに、すでに環状に作られたサクシ
ョンベルトを用いることも考えられる。特にたとえば、
環状に編んだベルトを枚葉紙オフセット印刷機の紙差し
台に装入することも考えられる。

【００２８】

【発明の効果】以上説明したように本発明は、少ないコ
ストで確実に機能するように調整することができる搬送
区間を提供できる効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】枚葉紙印刷機の給紙装置におけるサクションベ
ルトコンベヤ装置の模式図である。

【図２】本発明によるサクションベルト供給台の平面図
である。

【図３】図２の線ＩＩＩ−ＩＩＩに沿った断面図であ
る。

【図４】図３の線ＩＶ−ＩＶに沿った断面図である。

【図５】別の実施例の平面図である。

【図６】図５の線ＶＩ−ＶＩに沿った断面図である。

【図７】図６の線ＶＩＩ−ＶＩＩに沿った断面図であ
る。

【図８】別の実施例の平面図である。

【図９】図８の線ＩＸ−ＩＸに沿った断面図である。

【図１０】図９の線Ｘ−Ｘに沿った断面図である。

【図１１】図９の実施例のパッキンの拡大した詳細図で
ある。

【図１２】駆動結合の例を示す図である。

【図１３】駆動結合の別の例を示す図である。

【図１４】可能なベルト緊張の２つの例の模式図であ
る。

【符号の説明】

１ 給紙パイル ２ 供給台 ３ 横当て ４ 前当て ５ 胴 ６ サクションベルトコンベヤ装置 ７ フレーム ８、９、４９、５０ 方向転換ローラ １０ サクションベルト １１ 台板 １２、１３ サクションボックス １４、１５ ボックス １７ 被覆板 １８、２６ 穴 １９、２０、３３、３４ 開口ダクト ２１、２２、２９、３５、３６、４２、４３ サクシ
ョンダクト ２３、４６ 歯車 ２４ 縦桁 ２５ 横桁 ２７ ねじ ２８ 抜き取りねじ ３０、３７、４０、４１ パッキン ３１、３２ 保持具 ３８、３９ 開口部 ４４、４５ シールリップ ４７、４８ ジョー

Claims (13)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 枚葉紙を給紙パイルから横位置合わせ区
   域を経て後段の印刷ユニットに搬送するための搬送ベル
   トを有する枚葉紙印刷機の紙差し板であって、 搬送方向で横位置合わせ区域に達している枚葉紙搬送面
   上にあり、堅いフレーム（７）を収容する少なくとも１
   つの貫通口と、 前記フレーム（７）に回転可能に支持された方向転換ロ
   ーラ（８、９）の回りを環状に案内され、枚葉紙を給紙
   台の開始点から横位置合わせ区域を経て搬送する１つ以
   上の搬送ベルト（１０）と、 搬送ベルト（１０）の搬送用に設けられている車間部分
   の位置が搬送位置となるように、前記フレーム（７）を
   機械に固定された保持具に固定する手段（２７）とを有
   する紙差し板。
2. 【請求項２】 前記フレーム（７）に支持された前記搬
   送ベルト（１０）の前記方向転換ローラのために、機枠
   に支持された被動軸の連結可能な駆動結合が設けられて
   いる請求項１記載の紙差し板。
3. 【請求項３】 前記フレーム（７）を機械に固定された
   保持具に固定する際に自動的に連結する手段と、前記フ
   レーム（７）を機械に固定され保持具から取り外す際に
   連結を自動的に解除する手段とを有する請求項２記載の
   紙差し板。
4. 【請求項４】 前記搬送ベルト（１０）が一様に分布し
   た貫通口（２６）を備えており、前記フレーム（７）内
   で搬送ベルト（１０）の上部車間部分と下部車間部分と
   の間に少なくとも１つのサクションボックス（１２、１
   ３）が固定されており、さらに前記サクションボックス
   （１２、１３）内に搬送用に設けられている車間部分の
   方向に貫通口（１８）がある請求項１記載の紙差し板。
5. 【請求項５】 機械に固定されたサクション空気源との
   連結可能なサクション空気接続部を有する請求項４記載
   の紙差し板。
6. 【請求項６】 前記フレーム（７）を機械に固定された
   保持具に取り付ける際に連結し、前記フレーム（７）を
   機械に固定された保持具から取り外す際に連結が解除さ
   れる気密のサクション空気連結器を有する請求項５記載
   の紙差し板。
7. 【請求項７】 前記フレーム（７）内のサクション空気
   接続口と、機械に固定された保持具（３１、３２）の、
   前記サクション空気接続口と対応するサクション空気接
   続口とを有し、これらの対応する開口部の開口面が互い
   に平行であって、かつ前記フレーム（７）をその作業位
   置に装入する方向に対して少なくともほぼ平行である請
   求項６記載の紙差し板。
8. 【請求項８】 前記フレーム（７）内のサクション空気
   接続口と、機械に固定された保持具（２４）の該サクシ
   ョン空気接続口と対応するサクション空気接続口とを有
   し、これらの対応する開口部の開口面が互いに平行であ
   って、かつ前記フレーム（７）をその作業位置に装入す
   る方向に対して少なくともほぼ直角である請求項６記載
   の紙差し板。
9. 【請求項９】 前記サクションボックス（１２、１３）
   の、搬送側でない車間部分の内側との、フレームに固定
   されたサクション空気接続部（３９）と、搬送側でない
   車間部分の外側との、機械に固定されたサクション空気
   接続部（４３）とを有する請求項６記載の紙差し板。
10. 【請求項１０】 前記搬送ベルト（１０）が環状に仮組
    立てされた弾性のあるベルトである請求項１記載の紙差
    し板。
11. 【請求項１１】 前記ベルトが連続的に編んだ弾性のあ
    る織物からなる請求項１０記載の紙差し板。
12. 【請求項１２】 前記サクションベルト（１０）を、ま
    ず印刷機内の作業位置の外で、サクションボックスモジ
    ュールに支持されているベルトプーリ（８、９）に取り
    付け、次にサクションベルトが取り付けられた前記サク
    ションボックスモジュールを印刷機内の所定の作業位置
    に運び、そこで固定する、印刷機の循環する吸引ベルト
    を固定する方法。
13. 【請求項１３】 環状に作られた弾性のあるサクション
    ベルト（１０）を前記サクションボックスモジュール上
    に取り付ける請求項１２記載の方法。