JPH06219041A - インクジェット記録方法およびインクジェット記録ヘッド - Google Patents

インクジェット記録方法およびインクジェット記録ヘッド

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JPH06219041A
JPH06219041A JP5253050A JP25305093A JPH06219041A JP H06219041 A JPH06219041 A JP H06219041A JP 5253050 A JP5253050 A JP 5253050A JP 25305093 A JP25305093 A JP 25305093A JP H06219041 A JPH06219041 A JP H06219041A
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Isao Ebisawa
功 海老沢
Hisao Yaegashi
尚雄 八重樫
Nobuyuki Kuwabara
伸行 桑原
Naoji Otsuka
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Kentaro Yano
健太郎 矢野
Atsushi Arai
篤 新井
Kiichiro Takahashi
喜一郎 高橋
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Osamu Iwasaki
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博司 田鹿
Mamoru Sakaki
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    • B41J19/00Character- or line-spacing mechanisms
    • B41J19/14Character- or line-spacing mechanisms with means for effecting line or character spacing in either direction
    • B41J19/142Character- or line-spacing mechanisms with means for effecting line or character spacing in either direction with a reciprocating print head printing in both directions across the paper width

Abstract

(57)【要約】 【目的】 黒画像とカラー画像の境界部におけるインク
のにじみを低減した高品位な画像を得ること。 【構成】 黒インクを吐出させるための吐出部群10d
とカラーインクを吐出させるための吐出部群10a、
b、cを有する記録ヘッドを用いて、黒インクで印字を
行う黒画像とカラーインクで印字を行うカラー画像とが
隣接する場合には、前記カラー画像に隣接の黒画像を形
成する走査を(c)で行い、カラー画像に非隣接の黒画
像を形成する走査を(d)で行うことにより、両走査を
異ならせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の色のインクとそ
れぞれの色に対応した複数本のノズルを有した記録ヘッ
ドを使用して、多色画像の記録を行うインクジェット記
録方法および該インクジェット記録方法に用いるインク
ジェット記録ヘッドに関するものである。特に、黒画像
とカラー画像との隣接境界部の記録に適するインクジェ
ット記録方法およびインクジェット記録ヘッドに関する
ものである。
【0002】本発明は紙や布、不織布、さらにはOHP
用紙等の記録媒体を用いる機器すべてに適用でき、具体
的な適用機器は、プリンタ、複写機、ファクシミリ等を
挙げることができる。
【0003】
【従来の技術】従来より、イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の4色のイン
クを使用してカラー画像を得る方法が広く一般に知られ
ており、プリンターや複写機に応用されている。
【0004】従来のインクジェット記録方法は、インク
のにじみのない高発色のカラー画像を得るためにはイン
ク吸収層を有する専用紙を使用する必要があったが、近
年はインクの改良によりプリンタや複写機等で大量に使
用される「普通紙」への印字適性を持たせた方法も実用
化されている。しかしながら、「普通紙」への印字品位
はまだ十分なレベルに達していない。その最も大きな要
因は、各色間のインクのにじみと、黒色記録品位
(特に黒文字記録品位)の両立である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】通常、インクジェット
記録方法によってカラー画像を普通紙に得る場合は、普
通紙への浸透速度が速い速乾性のインクを用いる。この
ため、各色間のインクのにじみのない高品位な画像とな
るが、全体に濃度が低く、また、各色の記録画像領域の
周りは、紙の繊維にそって微少にインクがにじむ、いわ
ゆるフェザリングが発生しやすい。
【0006】フェザリングは、カラー画像領域では比較
的目立ちにくいが、黒画像領域では目立ち易く記録品位
の劣化となる。特に、黒画像が文字の場合には、シャー
プさが欠けた不鮮明な文字となり、その品位は貧弱なも
のになってしまう。
【0007】そこで、フェザリングが少なくかつ濃度が
高い高品位な黒色記録を得るためには、普通紙への浸透
速度が比較的遅い黒インクを使用する必要がある。しか
しながらこの場合には、黒色とカラー各色の記録画像領
域の隣接境界部において、各色のインクのにじみが生
じ、著しく品位を損ねてしまう。
【0008】このように、黒やカラー各色間のインクの
にじみ防止と、特に黒色のフェザリングの減少の両立に
よるカラー記録品位向上は、相反する課題となってい
た。
【0009】これらの問題は、吐出するインク液滴の体
積と、それを吸収する被記録媒体のインク吸収量や、イ
ンクが被記録媒体に付着してから浸透していく状況にか
かわる問題であり、インクと被記録媒体に依存する。被
記録媒体にインクを吸収しやすい層があるとあまり大き
な問題にはならないが、被記録媒体として例えば、通常
のコピー装置に大量に使用されている紙であるとか、ま
たは、OHPシートであるとか、さらには、布である場
合等に問題となる。
【0010】そこで、特開平3−146355号公報で
は、黒とカラーの境界域にそった領域は記録しない方法
が提案されている。しかし、この方法では、記録される
データが変化してしまう欠点がある。
【0011】また、特開平4−158049号公報で
は、カラー記録用の複数色ヘッドと文字記録用のヘッド
とを有し、記録画像に基づいて複数色ヘッドと文字記録
用のヘッドとを切り替えて記録する方法が提案されてい
る。しかし、この方法では、従来のカラー記録用の複数
色ヘッドに加えて文字記録用のヘッドを有するため、コ
ストアップや装置の大型化は免れない。
【0012】また、記録ヘッドを並列に4個用いる方式
は高速化には適している反面、特に普通紙などのインク
の定着が遅い記録紙に印字すると色間でインクのにじみ
が発生しやすく、著しく画像の品位を低下させてしまう
欠点がある。
【0013】そこで、図1に示すようなイエロー、マゼ
ンタ、シアン、ブラックのインクを吐出させるための各
色のノズル(吐出部)群が走査方向にオーバーラップし
ないように構成した記録ヘッドが提案されている。この
記録ヘッドを用いれば多色画像を得るための記録ヘッド
は一つで済むため安価で小型の装置に大変適している。
また記録ヘッドを4個用いる場合に比べプリントに要す
る時間はかかるものの、インクのにじみが発生しにく
く、高画質が期待できる。
【0014】しかしながら、図1に示すような各色のノ
ズル群がオーバーラップしないように構成された記録ヘ
ッドを用いても、各色間のインクのにじみが完全に防止
できているわけではない。また、カラープリンターやカ
ラー複写機等においても従来の白黒のみの装置と同様
に、黒画像の品位は高いものが当然のように要求されて
いる。そこで、この要求を満たすために黒インクの吐出
量をカラーインクの吐出量よりも多くすることも試みら
れている。しかし、この場合には黒画像とカラー画像の
境界部においてインクのにじみが顕著になり、印字品位
が極めて悪くなるという問題点があった。
【0015】そこで本発明は、上述の課題を解決するた
めになされたもので、黒画像とカラー画像の境界部にお
けるインクのにじみを低減した高品位な画像を得ること
のできるインクジェット記録方法を提供することを目的
とする。
【0016】また本発明は、黒画像とカラー画像が混在
する画像であっても、濃度が高く、フェザリングの生じ
ない黒画像得ることができ、カラー画像間あるいは黒画
像とカラー画像間のインクのにじみの生じない高品位な
画像を得ることができるカラーインクジェット記録方法
を提供することを目的とする。
【0017】さらに、本発明は記録する文字や画像のデ
ータを消滅させることなく、隣接する他色のインクの干
渉による記録不良や、他色のインク滴間の境界に発生す
る解像度低下を防止することの可能なインクジェット記
録装置及びインクジェット記録方法を提供することを目
的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段及び作用】そこで、本発明
は、黒インクを吐出させるためのm個の吐出部群とカラ
ーインクを吐出させるためのn個(2n≦m)の吐出部
群を複数色分有するとともに、前記黒およびカラーのイ
ンクを吐出させるための各色の吐出部群が走査方向にオ
ーバーラップしないように構成された記録ヘッドを記録
紙上を走査させて多色画像を得るインクジェット記録方
法において、黒インクで印字を行う黒画像とカラーイン
クで印字を行うカラー画像とが隣接するか否かを判別
し、前記カラー画像と黒画像とが隣接する場合には、前
記カラー画像に隣接の黒画像を形成する走査と前記カラ
ー画像に非隣接の黒画像を形成する走査を異ならせるこ
とを特徴とする。
【0019】また、本発明のインクジェット記録方法に
適用されるインクジェット記録ヘッドは、熱エネルギー
を付与することによって気泡を形成せしめインクを吐出
させることができる複数の吐出部を有し、該吐出部は黒
インクを吐出させるためのm個の吐出部群とカラーイン
クを吐出させるためのn個(2n≦m)の吐出部群の複
数色分を有するとともに、前記黒およびカラーのインク
を吐出させるための各色のノズル群がお互いにオーバー
ラップしないように構成し、前記黒インクを吐出させる
ためのm個の吐出部群を1番目からi番目の第1吐出部
群と(i+1)番目からj番目(1<i<j≦m)の第
2吐出部群に分割し、前記第1と第2吐出部群とは異な
った熱エネルギーを供給できるように構成したことを特
徴とする。
【0020】本発明によれば黒画像とカラー画像が隣接
する場合に、カラー画像部に隣接する黒画像部と非隣接
の黒画像部とが異なる走査で印字される。従ってカラー
画像部が印字されてからカラー画像部に隣接する黒画像
部が印字されるまでの時間を長くとることができるの
で、黒画像部とカラー画像部が隣接していてもインクの
にじみが生じない。また前記隣接の黒画像部と前記非隣
接の黒画像部とに付与する熱エネルギーを異ならせるた
めに、インクのにじみをさらに押えた画像を得ることが
できる。
【0021】また、本発明は黒インクを吐出する吐出部
群と黒インクとは異なる色の複数のカラーインクを吐出
させる吐出部群を複数有する記録ヘッドを、被記録体に
対して相対走査させて多色画像を形成するインクジェッ
ト記録方法において、黒インクで形成する黒画像とカラ
ーインクで形成するカラー画像とが隣接するか否かを判
別し、前記カラー画像と黒画像とが隣接する場合には、
黒インクとカラーインクの隣接境界部での画像形成処理
を、非隣接境界部での画像形成処理とは異ならせること
を特徴とする。
【0022】本発明によれば、黒インクとカラーインク
の隣接境界部での画像形成処理を非隣接境界部での画像
形成処理と異ならせることができるために、カラー画像
間あるいは黒画像とカラー画像間のインクのにじみの生
じない高品位な画像を得ることができる。
【0023】また、本発明は、黒インク吐出用のm個の
吐出部群とカラーインク吐出用のn個(2n≦m)の吐
出部群を複数色分有するとともに、前記黒およびカラー
インク吐出用の各色の吐出部群が走査方向にオーバーラ
ップしないように構成された記録ヘッドを記録紙上を走
査させて多色画像を得るインクジェット記録方法におい
て、黒インク吐出用の吐出部群に隣接するカラーインク
吐出用の吐出部群によるカラー画像および黒画像とが隣
接するか否かを判別し、前記カラー画像と黒画像とが隣
接する場合には、前記黒インク吐出用の吐出部群に隣接
するカラーインク吐出用の吐出部群による画像を記録ヘ
ッドの複数回の走査に分割して印字することを特徴とす
る。
【0024】本発明によれば、黒インク吐出用ノズル群
に隣接するカラーインク吐出用ノズル群によるカラー画
像および黒画像とが隣接する場合には、前記黒インク吐
出用ノズル群に隣接するカラーインク吐出用ノズル群に
よる画像を記録ヘッドの走査の往路と復路に分割して印
字するので、黒画像部との境界のインクのにじみが生じ
にくい。
【0025】本発明は、複数の色のインクと、前記複数
のインクに対応した多数の吐出口をそれぞれ設けたイン
クジェット記録ヘッドを有し、画像情報に基づいて前記
複数の色のインクを吐出して記録媒体上に画像を記録す
るインクジェット記録装置において、前記画像の記録画
素毎の色の違いによって規定される色境界に沿った所定
領域に位置する記録画素を、前記記録画素を形成する前
記インクの吐出量が前記色境界でない部分に比べ少ない
吐出量で記録することを特徴とする。これにより、境界
部における記録不良や解像度低下を防止するものであ
る。
【0026】
【実施例】以下、本発明を実施例に従って詳細に説明す
る。
【0027】(実施例1)図1は、本発明のインクジェ
ット記録方法に用いる記録ヘッドの概略を示したもので
ある。1は記録ヘッド、10はノズル、10aはイエロ
ーインクを吐出させるためのノズル、10bはマゼンタ
インクを吐出させるためのノズル、10cはシアンイン
クを吐出させるためのノズル、10dは黒インクを吐出
させるためのノズルである。各色のノズル群は走査方向
にオーバーラップしないような構成になっている。ノズ
ル群10a、ノズル群10b、ノズル群10cはそれぞ
れ24個のノズルが、ノズル群10dは48個のノズル
が1インチ当り360個の密度(360dpi)で配置
されている。また、ノズル10dの吐出量は約80n
g、ノズル10a、10b、10cの吐出量は約40n
gである。
【0028】図1に示す記録ヘッドでいろいろな画像を
印字する場合の印字方法について、以下に説明する。
【0029】図2は黒インク吐出用ノズル群10dを用
いて黒画像のみを印字する場合を説明するもので、ノズ
ル群10dのノズル48個全てを用いるとともに、記録
ヘッドの走査が終了したら48ノズル分だけ記録紙を送
って次の行を印字している。この方法は、特に図12
(a)のように1ページ内の画像が黒だけの場合や、あ
るいは図12(b)のように1ページ内に黒の画像とカ
ラーの画像が混在している場合でも、記録紙の送り方向
で黒画像とカラー画像が分離している際の黒画像部分
(図12(b)では領域aおよび領域c)の印字に有効
であり、記録速度が早いという利点がある。尚、このタ
イプの記録ヘッドを用いる場合は、基本的にカラーの画
像が存在する部分(図12(b)では領域b)の記録紙
の送りピッチは24ノズル分となる。
【0030】図3は、カラーインク吐出用ノズル10
a、10b、10c、黒インク吐出用ノズル10dを用
いてカラー画像を印字する場合を示したもので、各色共
24個のノズルを用いている(同図(f))。同図では
黒インクを吐出するノズルとしては、シアンインク吐出
用ノズル10cに近い側のノズルを使用している。図中
Yはイエローのインクで印字したもの、Mはマゼンタの
インクで印字したもの、Cはシアンのインクで印字した
もの、Bkは黒のインクで印字したものを表している。
【0031】図3(a)〜(e)を用いてカラー画像が
形成されるプロセスについて説明する。図3(a)は記
録ヘッド1を図示した位置において走査し、その時に黒
の文字“B”の上半分24ノズル分を印字することを示
している。続いて記録紙を24ノズル分送り図3(b)
の状態から黒の文字“B”の残りの下半分とシアンの文
字“C”の上24ノズル分を印字する。さらに記録紙を
24ノズル分送り、図3(c)に示すようにシアンの文
字“C”の下半分24ノズル分を印字すると共に、マゼ
ンタの文字“M”の上半分24ノズル分を印字する。以
上のような動作を図3(d)、(e)に示すように行
い、4色の印字を終了する。
【0032】ところで、図3に示す画像はそれぞれの色
の画像が隣接していないので、特に色のにじみによる印
字品位の低下は生じていない。しかしながら、図4に示
すような画像の場合、イエロー、マゼンタ、シアンの背
景の中にそれぞれ黒の文字“B”が存在するため、黒と
カラーの境界部で色のにじみが発生しやすい。特に、黒
インクの1ドット当りの吐出量はカラーインクのそれと
比較して多くなるように設計する方が黒画像の印字品位
の観点から好ましく、したがって特に黒画像とカラー画
像との境界にじみが発生しやすい。
【0033】この問題点を解決するための本発明の実施
例1を、図5を用いて説明する。図5(a)は黒画像の
背景部にカラー画像がある画像を示したものである。図
5(b)はその一部分を拡大したもので、400はカラ
ー画像に隣接(境界)する画像(ドット)、401は非
隣接の画像(ドット)を表している。本発明ではカラー
画像に隣接するドット400と非隣接のドット401と
は別々の異なった走査で印字すると共に、ドット400
とドット401に付与する熱エネルギーは異ならせるも
のであり、これを図5(c)〜(g)を用いて説明す
る。尚、記録ヘッドは図1に示したものを用いており、
背景部のカラー画像はシアンである。
【0034】図5(c)では先ず、黒画像部とカラー画
像部の隣接ドットのうち上半分に相当するドットが、黒
インク吐出用ノズル10dの25番目のノズルから48
番目のノズルの24ノズル分を用いて印字される。
【0035】続いて記録紙を24ノズル分送った後、図
5(d)に示すように黒画像部とシアン画像部の隣接
(境界)ドットのうち下半分に相当するドットが、黒イ
ンク吐出用ノズル10dの25番目のノズルから48番
目のノズルを用いて印字されると同時に、シアン画像部
に非隣接のドットのうち上半分に相当するドットが、黒
インク吐出用ノズル10dの1番目のノズルから24番
目のノズルを用いて印字される。また、このときシアン
の背景部の一部がシアンインク吐出用ノズル10cを用
いて印字される。
【0036】次に、記録紙を24ドット分送った後、図
5(e)に示すように、シアン画像部に非隣接のドット
のうち下半分に相当するドットが、黒インク吐出用ノズ
ル10dの1番目のノズルから24番目のノズルを用い
て印字されると共に、シアン画像部の一部がシアンイン
ク吐出用ノズル10cを用いて印字される。以下、図5
(f)、(g)に示すように、残りのシアン画像部が印
字される。
【0037】以上の手順で印字を行うと、記録紙の送り
24ノズル分の範囲に存在する隣接部と非隣接部とは同
時に印字せず、黒インク吐出用ノズル群の中の異なった
ノズルを用いて別々の走査で印字するために、インクの
にじみのない高品位な画像をプリント時間を遅くするこ
となく得ることができる。
【0038】以上の条件で図4に示す画像を、インクの
吐出周波数5kHzとして印字させたところ、黒画像部
とカラー画像部との隣接部分にはインクのにじみが認め
られない高品位なものであった。
【0039】(実施例2)図10に示す記録ヘッドは、
実施例1と同様にイエローインク吐出用ノズル10a、
マゼンタインク吐出用ノズル10b、シアンインク吐出
用ノズル10c、黒インク吐出用ノズル10dで構成さ
れており、黒インク吐出用ノズルは64ノズル、その他
のカラーインク吐出用ノズルは各々24ノズルが配置さ
れている。また、イエローインク吐出用ノズル10aと
マゼンタインク吐出用ノズル10bとの間、およびマゼ
ンタインク吐出用ノズル10とシアンインク吐出用ノズ
ル10cとの間には8ノズル分のスペース10e、10
fが、シアンインク吐出用ノズル10cと黒インク吐出
用ノズル10dとの間には16ノズル分のスペース10
gが設けられている。各ノズルの吐出量は実施例1と同
じである。
【0040】また、この記録ヘッドは前記スペースが設
けられているので、各色のノズルにインクを供給するた
めの液室が形成しやすく、さらにスペースに記録ヘッド
の温度検出用センサーを設けることが可能であると共
に、本発明を適用してその効果をより引出しやすい利点
がある。
【0041】さらにこの記録ヘッドでは、黒インク吐出
用ノズル群10dのうち、1番目から32番目までのノ
ズルに熱エネルギーを付与するための端子と、33番目
から64番目までのノズルに熱エネルギーを付与するた
めの端子を別々に備えた記録ヘッドを用いた。即ち、図
7に示すように第1番目から第64番目までのノズルに
設けられたヒーターr1からr64のうち、r1からr
32までのヒーターを駆動できるように接続された端子
C1と、r33からr64までのヒーターを駆動できる
ように接続された端子C2が設けられている。従って実
施例1で、隣接部を印字するときに付与した熱エネルギ
ーE1を端子C2で、非隣接部を印字するときに付与し
た熱エネルギーE2を端子C1で付与できる。
【0042】図8は、記録ヘッドへの画像転送と端子C
1、C2に付与するパルスのタイミングを示したもので
ある。
【0043】同図において、はカラー画像に隣接する
ドットを印字するために付与する熱エネルギー(パルス
幅)E1を表し、1μsec通電した後3μsecの休
止時間を経てからさらに3μsec通電する。は非隣
接のドットを印字するために付与する熱エネルギーE2
を表し、2μsec通電した後2μsecの休止時間を
経てからさらに3μsec通電する。の条件は通常の
画像を印字する際のパルス幅で、約80ngの吐出量を
得ることができる。またの条件はカラー画像に隣接し
たドットを印字する際のパルス幅で、約73ngの吐出
量を得ることができる。
【0044】図11は本記録ヘッドを用いて1ページ内
の画像が黒だけの場合や、あるいは1ページ内に黒の画
像とカラーの画像が混在している場合でも記録紙の送り
方向で黒画像とカラー画像が分離している際の黒画像部
分を印字する場合における記録方法について示したもの
である。即ち、64ノズル全てを用いて黒画像を印字す
ると共に、記録紙の送りピッチも64ノズル分行うもの
である。
【0045】次に、本記録ヘッドを用いて図4で示す画
像を印字する場合の記録方法を、図9(a)〜(h)を
用いて説明する。本実施例において、黒画像印字の際に
は黒インク吐出用ノズル10dのうち9番目から56番
目までのノズルの48ノズル分を使用し、このなかでカ
ラー画像と黒画像の隣接部の黒ドットは33番目から5
6番目までのノズルの24ノズル分を、非隣接部の黒ド
ットは9番目から32番目のノズルの24ノズル分を用
いる。
【0046】先ず最初に、図9(a)のように黒文字
“B”の上半分のうちカラー画像の隣接部の黒ドット
を、前記33番目から56番目までのノズルを用いて
の条件で印字する。続いて記録紙を24ノズル分送り、
図9(b)に示すように33番目から56番目までのノ
ズルを用いて黒文字“B”の下半分のうちカラー画像の
隣接部の黒ドットをの条件で印字すると同時に、9番
目から32番目までのノズルを用いて黒文字“B”の上
半分のうち非隣接ドットをの条件で印字する。この時
カラーの印字は行われない。
【0047】次に記録紙を送った後、図9(c)に示す
ように、黒文字“B”の下半分のうち非隣接ドットが黒
インク吐出用ノズル群10dの9番目から32番目まで
のノズルを用いての条件で印字される。この時もカラ
ーの印字は行われない。
【0048】次に記録紙を送った後、図9(d)に示す
ようにシアンインク吐出用ノズル10cによりシアンの
背景部の一部が印字される。次に記録紙を送った後、図
9(e)に示すようにシアンの背景部の残りの部分が印
字されると共に、マゼンタインク吐出用ノズル10bに
よりマゼンタの背景部の一部が印字される。
【0049】さらに記録紙を送った後、図9(f)に示
すようにマゼンタの背景部の残りの一部と、イエローの
背景部の一部がイエローインク吐出用ノズル10aによ
り印字される。さらに記録紙を送った後、図9(g)に
示すようにマゼンタの背景部の残りと、イエローの背景
部の残りの一部が印字される。さらに記録紙を送った
後、図9(h)に示すようにイエローの背景部の残りが
印字される。
【0050】以上説明した方法で、図4の画像をインク
の吐出周波数を6kHzとして印字したところ、実施例
1よりもインクのにじみのない高品位なものであった。
【0051】(実施例3)実施例1において、黒インク
吐出用ノズル群10dのうち、1番目から24番目まで
の24ノズルに付与する熱エネルギーE2と、25番目
から48番目までの24ノズルに付与する熱エネルギー
E1を、以下に示す方法で異ならせた。
【0052】図6に示すように、本実施例では印字の周
波数を5kHzで行うこととし、それに伴う記録ヘッド
に与える画像データは100μsec毎に転送される。
即ち先ず、25番目から48番目のノズルで印字する隣
接部の画像データを記録ヘッドに転送し、の条件で印
字を行う。次に、1番目から24番目のノズルで印字す
る非隣接部の画像データを記録ヘッドに転送し、の条
件で印字を行う。これを200μsec毎に繰り返すこ
とにより、1番目から24番目までのノズルと25番目
から48番目までのノズルに付与する熱エネルギーを異
ならせることができる。
【0053】以上の条件で図4に示す画像を印字させた
ところ、実施例2と同様に黒画像部とカラー画像部との
隣接部分にはインクのにじみが認められない高品位なも
のであった。
【0054】(比較例)実施例1〜3において、カラー
画像に隣接する黒ドットも非隣接の黒ドットも同一の走
査で、しかも両者を印字する際に付与する熱エネルギー
も等しくして図4の画像を印字させたところ、シアンの
背景部に黒文字が存在する画像の特にシアンと黒の境界
部においてインクのにじみが生じた。
【0055】図13は本発明が適用可能なインクカート
リッジ及びキャリッジを搭載したインクジェットプリン
タの斜視図を示す。
【0056】キャリッジ101は印字ヘッド102とカ
ートリッジガイド103を搭載し、ガイド軸104及び
ガイド軸105上を走査可能である。記録用紙106は
給紙ローラ107によって本体装置内に送り込まれ紙送
りローラ108とピンチローラ(不図示)、紙押さえ板
109によって挟まれ紙送りローラ102の前面へと送
られ印字される。インクカートリッジはイエロー、マゼ
ンタ、シアンの3色を収納したカラーインクカートリッ
ジ110と、ブラックインクカートリッジ111の2種
類でそれぞれ別々にカートリッジ103に挿入され、印
字ヘッド102と連通する。
【0057】カラーインクカートリッジ110に収納さ
れるイエロー、マゼンタ、シアンのインクは、カラー画
像を形成する際に色の境界でインクのにじみが生じない
ように、記録用紙への浸透速度の速いものが用いられ
る。一方、ブラックインクカートリッジ111に収納さ
れるブラック(黒)インクは、黒画像が高濃度で且つイ
ンクのにじみの少ない高品位なものとなるように、前記
3種類のカラーインクに比べ比較的記録用紙への浸透速
度が遅いものが用いられる。
【0058】本実施例で使用したインクの成分は以下の
通りである。 (イエロー) C.I.ダイレクトイエロー86 3部 ジエチレングリコール 10部 イソプロピルアルコール 2部 尿素 5部 アセチレノール EH(川研ケミカル) 1部 水 残部 (マゼンタ) C.I.アシッドレッド289 3部 ジエチレングリコール 10部 イソプロピルアルコール 2部 尿素 5部 アセチレノール EH(川研ケミカル) 1部 水 残部 (シアン) C.I.ダイレクトブルー199 3部 ジエチレングリコール 10部 イソプロピルアルコール 2部 尿素 5部 アセチレノール EH(川研ケミカル) 1部 水 残部 (黒) C.I.ダイレクトブラック154 3部 ジエチレングリコール 10部 イソプロピルアルコール 2部 尿素 5部 水 残部
【0059】このように、CMYはBkに対して、アセ
チレノールEHを1%加えることによって、浸透性を向
上させている。付加物は、これ以外にも、他の界面活性
剤やアルコール等がある。
【0060】印字ヘッド102について図14を用いて
詳しく説明すれば、印字ヘッド102の前面部にイエロ
ー、マゼンタ、シアン、ブラックの吐出口グループを一
直線上に配してある。それぞれのグループはイエロー
用、マゼンタ用、シアン用が24個ずつ、ブラック用は
64個の吐出口を有し、カラー間は8ノズル分、黒とカ
ラー間は16ノズル分の間隔を有する。さらに、これら
のノズルは1インチ当り360個の密度(360dp
i)で配置されている。通常、黒画像のみを印字すると
きにはブラックの吐出口グループ内の64個全ての吐出
口を用い、黒画像を含めたカラー画像を印字するときに
はイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック各色とも24
個の吐出口を用いる。
【0061】これら吐出口の各々には、吐出口に連通す
るインク液路が設けられており、インク液路が配設され
る部位の後方にはこれら液路にインクを供給するための
共通液室が設けられる。吐出口の各々に対応するインク
液路には、これら吐出口からインク滴を吐出するために
利用される熱エネルギーを発生する電気熱変換体やこれ
に電力を供給するための電極配線が設けられている。こ
れら、電気熱変換体や電極配線は、シリコン等からなる
201基板上に成膜技術によって形成される。さらにこ
の基板上に樹脂、ガラス材よりなる隔壁、天板等を積層
することによって上記吐出口、インク液路、共通液室が
構成される。さらに後方には、上記電気熱変換体を記録
信号に基づいて駆動するための駆動回路がプリント基板
形態で設けられている。
【0062】シリコン基板及び202プリント基板は同
一のアルミプレート203と平行に、突き出たパイプ2
04〜207はシリコン基板と垂直方向に広がったディ
ストリビュータと呼ばれるプラスチック部材208から
突き出ており、さらにその内部の流路と連通しており、
該流路は共通液室に連通している。
【0063】前記ディストリビュータ内の流路は、イエ
ロー用、マゼンタ用、シアン用、ブラック用の4本存在
し、それぞれの共通液室とパイプを連結している。
【0064】印字ヘッド102に設けられたイエロー
用、マゼンタ用、シアン用の吐出口からは、約40ng
のインクが、ブラック用の吐出口からは約80ngのイ
ンクが吐出される。
【0065】図15は、上述したカラーインクジェット
プリンタの電気制御ブロック図である。
【0066】301は装置全体を制御するためのシステ
ムコントローラで、内部にはマイクロプロセッサをはじ
め制御プログラムが収納されている記憶素子(RO
M)、マイクロプロセッサが処理を行う際に使用する記
憶素子(RAM)等が配置されている。302は主走査
方向に印字ヘッドを駆動させるためのドライバであり同
様に303は副走査方向の移動するためのドライバであ
る。304、305は前記ドライバに対応したモータで
あり、ドライバからの速度、移動距離などの情報を受け
取り動作する。
【0067】306はホストコンピュータであり、本発
明の印字装置に対して印字すべき情報を転送するための
装置である。307は前記ホストコンピュータからのデ
ータを一時的に格納するための受信バッファであり、3
01のシステムコントローラからデータが読み込まれる
までデータを蓄積しておく。308は印字すべきデータ
をイメージデータに展開するためのフレームメモリであ
り、印字に必要な分のメモリサイズを有している。本実
施例では印字用紙1枚分が記憶可能なフレームメモリに
ついて説明するが、本発明はフレームメモリのサイズに
は限定されない。
【0068】309は印字すべきデータを一時的に記憶
するための記憶素子で、記録ヘッドのノズル数により記
憶容量は変化する。310は印字ヘッドをシステムコン
トローラからの指令により適切にコントロールするため
のものであり、吐出速度、印字データ数等を制御するた
めの印字制御部である。311は312Y、312M、
312C、312Bkのヘッドを駆動するためのドライ
バであり、前記310の印字制御部からの信号によりコ
ントロールされる。
【0069】以上説明したように、本発明の記録方法に
よれば、カラー画像部に隣接する黒画像部のうち、隣接
ドットと非隣接ドットが記録ヘッドの同じ走査で印字さ
れないようにしているため、黒画像とカラー画像の隣接
境界におけるにじみが生じないので高品位の記録画像を
得ることができる。また、黒画像とカラー画像の隣接境
界におけるにじみが生じないので黒インクの吐出量をカ
ラーインクの吐出量よりも多くでき、その結果黒画像の
濃度が高く、高品位の画像を得ることができる。しか
も、これらの効果を1ページの印字時間を殆ど落すこと
なく達成することができる。
【0070】(実施例4)本発明の実施例4による記録
方法では、図1に示す記録ヘッドを用いて、先の図4に
示すような黒画像とカラー画像とが隣接する画像を得る
ためには、図16(a)〜(f)で説明するように、シ
アン画像を印字する場合には記録ヘッドの走査の往路と
復路に分割して印字を行う。
【0071】先ず、図16(a)のように、黒インク吐
出用ノズル10dの上半分のノズルを使用して黒文字
“B”の上半分に相当する部分を、記録ヘッドの走査の
往路で印字する。続いて、記録ヘッドのバックスキャン
を行って、記録紙を24ノズル分送る。
【0072】次に、図16(b)に示すように黒インク
吐出用ノズル10dを上半分を使用して黒文字“B”の
残りの下半分を印字すると同時に、シアンインク吐出用
ノズル10cにより背景部の上半分のうち予め定められ
たパターンを往路にて印字する。このときの予め定めら
れたパターンは図17(a)、(b)に示すような1ド
ット毎の市松模様の例えば(a)である。さらに、図1
6(c)に示すようにシアンインク吐出用ノズル10c
によって残りのパターン図17(b)を復路にて印字す
る。
【0073】続いて記録紙を送った後、図16(d)の
ように往路にてシアンの背景部の下半分のうちパターン
図17(a)に相当する部分をノズル10cで、マゼン
タの背景部の上半分をノズル10bで印字する。さら
に、図16(e)のように復路にてシアンの背景部の下
半分のうちパターン図17(b)に相当する部分を印字
する。同様の動作を図16(g)に至るまで繰り返し印
字を終了する。
【0074】以上、図16(a)〜(g)で説明したプ
ロセスを用いて実際に図4の画面を印字した。インク吐
出の周波数は各色とも共通で6kHzとし、シアン画像
印字時の往路と復路の分割パターンは図17(a)、
(b)と同じものを用いたところ、インクのにじみの少
ない高品位の画像を得ることができた。
【0075】尚、図17に示す分割パターンは1ドット
毎の市松模様であったが、これに限定されることはな
く、例えば図17(c)、(d)のように2ドット毎や
4ドット毎のいわゆる千鳥格子状のパターンやラダーパ
ターン、あるいはランダムに定めたパターンでも構わな
い。
【0076】(実施例5)実施例4において黒画像部と
シアン画像部とが隣接する場合、シアン画像部を記録ヘ
ッドの往路と復路に分割して印字することに加え、シア
ン画像を印字するときの記録ヘッドの走査と黒画像を印
字するときの記録ヘッドの走査とが連続しないように、
黒画像を印字す際使用する黒インク吐出用ノズル10d
を下半分の24ノズルにする。
【0077】即ち先ず図18(a)のように、黒インク
吐出用ノズル10dの下半分のノズルを使用して黒文字
“B”の上半分に相当する部分を印字する。続いて記録
紙を24ノズル分送った後、図18(b)に示すよう
に、黒インク吐出用ノズル10dの下半分を使用して黒
文字“B”の残りの下半分を印字する。さらに記録紙を
送った後、図18(c)に示すようにシアンインク吐出
用ノズル10cにより背景部の上半分のうち図17
(a)に示すパターンについて記録ヘッド走査の往路に
て印字し、続いて図18(d)に示すように復路にて図
17(b)に示すパターンについて印字する。
【0078】次に記録紙を送った後、図18(e)に示
すように記録ヘッドの往路にてシアンの背景部の下半分
のうち図17(a)に示すパターンについてノズル10
cで印字すると共に、マゼンタの背景部の上半分をノズ
ル10bで印字し、続いて図18(f)に示すように復
路にてシアンの背景部の下半分のうち図17(b)に示
すパターンをノズル10cで印字する。記録紙を送った
後、図18(g)に示すようにマゼンタの背景部の下半
分をノズル10bで、イエローの背景部の上半分をノズ
ル10aで印字する。記録紙を送った後、最後に図18
(h)に示すようにイエローの背景部の下半分をノズル
10aで印字する。
【0079】本実施例による方法では、実施例4の方法
に比べ1ページ内でわずか記録ヘッドの走査回数が1回
増えるだけで黒画像の走査とカラー画像の走査とが連続
しないようにすることが可能である。
【0080】以上図18(a)〜(h)で説明したプロ
セスを用いて、実際に図4の画像を印字した。インク吐
出の周波数は各色とも共通で6kHzとし、シアン画像
印字時の往路と復路の分割パターンは図17(a)、
(b)と同じものを用いたところ、インクのにじみが実
施例4よりも向上し、殆どにじみのない高品位の画像を
得ることができた。
【0081】(実施例6)実施例4において黒画像を印
字する際に黒画像を2分割し、分割した一方の画像を黒
インク吐出用ノズル10dの48ノズルのうち上半分を
用いて印字し、前記分割したもう一方の画像を前記48
ノズルのうち下半分を用いて印字する。黒画像の分割の
仕方は、シアン画像印字の際の往路と復路で用いるパタ
ーンと同様でよく、本実施例では例えば図17(a)、
(b)のパターンと同じものを用いた。
【0082】次に、本実施例を図19を用いて説明す
る。
【0083】先ず、図19(a)に示すように、黒画像
の上半分のうち図17(a)のパターンに相当する画像
を、黒インク吐出用ノズル10dの下半分の24ノズル
を用いて印字する。記録紙を24ドット分送った後、図
19(b)に示すように、前記黒画像の上半分のうち図
17(b)のパターンに相当する画像を黒インク吐出用
ノズル10dの上半分の24ノズルを用いて印字すると
ともに、前記黒画像の下半分のうち図17(a)に相当
する画像を黒インク吐出用ノズル10dの下半分の24
ノズルを用いて印字する。
【0084】記録紙を24ノズル分送った後、図19
(c)に示すようにシアンの背景部の印字を開始する
が、図19(c)以降の画像形成については実施例4お
よび実施例5と同じなので省略する。
【0085】本実施例による方法では黒画像形成を2回
に分割しているために、実質的のシアン画像と隣接する
までの時間が実施例4に比べ長い。したがって実施例4
の方法に比べ1ページ内でわずか記録ヘッドの走査回数
が1回増えるだけで、黒画像部とカラー画像部との隣接
部でのインクにじみが生じない。
【0086】以上、図19で説明したプロセスを用いて
実際に図4の画像を印字した。インク吐出の周波数は各
色とも共通で6kHzとし、シアン画像印字時の往路と
復路の分割パターンは図17(a)、(b)と同じもの
を用いたところ、インクのにじみが実施例4よりも向上
し、殆どにじみのない高品位の画像を得ることができ
た。
【0087】(実施例7)本実施例では、先に示した図
10の本記録ヘッドを用いて、図4で示す画像を印字す
る場合の記録方法を、図20(a)〜(g)を用いて説
明する。図から明らかなように、黒画像印字の際には黒
インク吐出用ノズル10dのうち図中上から24ドット
分のノズルを使用する。
【0088】先ず、最初に図20(a)のように黒文字
“B”の上半分を1番目から24番目までのノズルを用
いて印字する。続いて記録紙を24ノズル分送り、図2
0(b)に示すように、同じノズルを用いて黒文字
“B”の下半分を印字する。この時カラーの印字は行わ
れない。次に、記録ヘッドの走査の往路にてシアンイン
ク吐出用ノズル10cによりシアンの背景部の一部が印
字される。このとき印字パターンは図17(a)に示す
パターンである。続いて、復路にて図17(b)のパタ
ーンが印字される。記録紙を送った後、図20(c)に
示すように記録ヘッドの往路と復路にてシアンの背景部
の別の部分の画像が印字される。このときの往路と復路
で印字するパターンは、図17(c)、(d)で示すも
のである。
【0089】記録紙を送った後、図20(d)に示すよ
うに、マゼンタの背景部の上半分と、シアンの背景部の
残りの部分が印字される。このときマゼンタの画像は記
録ヘッド走査の往路だけで、シアンの画像は往路と復路
にて印字される。以下マゼンタ、イエローの背景部の印
字については記録ヘッドの走査の往路のみで同様に行わ
れる。
【0090】以上説明した実施例7でも、実施例4の方
法と同様の効果を発揮できる。
【0091】さらに実施例7に用いた記録ヘッドでは、
特に黒インク吐出用ノズル群とシアンインク吐出用ノズ
ル群との間に16ノズル分のスペースが設けられている
ので、黒画像を印字する際の黒インク吐出用ノズル群の
ノズルを8ノズル分だけずらし9番目から32番目まで
の24ノズルを用いれば、実質的に24ノズル分のスペ
ースを設けたのと同様となるので、実施例5と同じ効果
を得ることもできる。
【0092】以上実施例4〜7では、シアンの画像につ
いてのみ分割して印字する場合を説明したが、マゼンタ
やイエローの画像について分割印字を行ってもよい。し
かしながら、記録ヘッドの往路と復路で各色の両方印字
を行う場合には、レジストレーションを高精度に制御す
る必要があり装置のコストアップにつながる。シアンイ
ンクのみ1色の両方向印字であれば、高精度な制御をし
なくても印字品位に大きく影響することはないので、低
コスト、高画質を実現できる。
【0093】尚、走査回数が増えることを許せば、両方
向印字した部分を片方向印字に置き換えても良い。
【0094】尚、上記各実施例では黒画像とカラー画像
が隣接する部分の印字について、黒画像印字に隣接する
カラー画像印字を2回の走査に分割して行っていたが、
図3(f)に示すような黒画像とカラー画像の隣接部分
が存在しない場合でも、同様に行ってもよい。
【0095】以上説明したように、本発明の記録方法に
よれば、黒画像とカラー画像の隣接境界におけるにじみ
が生じないので高品位の記録画像を得ることができる。
また黒画像とカラー画像の隣接境界におけるにじみが生
じないので黒インクの吐出量をカラーインクの吐出量よ
りも多くでき、その結果黒画像の濃度が高く、高品位の
画像を得ことができる。しかもこれらの効果を1ページ
の印字時間を殆ど落とすことなく達成することができ
る。
【0096】(実施例8)図21(a)は本実施例のカ
ラーインクジェット記録方法を適用したプリンタの概略
図を示したものである。1yはイエローインク用記録ヘ
ッド、1mはマゼンタインク用記録ヘッド、1cはシア
ンインク用記録ヘッド、2は記録ヘッドを搭載したキャ
リッジ、3はプリンタ本体から電気信号を記録ヘッドに
送るためのフレキシブルケーブル、4は回復手段を有す
るキャップユニット、5y、5m、5c、5kは記録ヘ
ッド1y、1m、1c、1kに対応したキャップ部材、
6はゴム等の部材でできたワイパーブレード、7は記録
ヘッドに対向保持される記録紙である。
【0097】図21(b)は前記プリンタに搭載された
4つの記録ヘッドのうちの一つを示したもので、記録ヘ
ッドが記録紙に対向する部分には64個の吐出口2が1
インチ当り360個の密度で形成されている。これら吐
出口10の各々には、吐出口に連通するインク液路が設
けられており、インク液路が配設される部位の後方には
これら液路にインクを供給するための共通液室が設けら
れる。吐出口の各々に対応するインク液路には、これら
吐出口からインク滴を吐出するために利用される熱エネ
ルギーを発生する電気熱変換体やこれに電力を供給する
ための電極が設けられている。
【0098】記録ヘッド1y、1m、1cの吐出口から
は、約40ngのインクが、記録ヘッド1kの吐出口か
らは約80ngのインクが6.3KHzの周波数で吐出
される。
【0099】記録ヘッド1y、1m、1cに供給するカ
ラーインクとしては、カラー画像を形成する際に色の境
界でインクのにじみが生じないように、記録用紙への浸
透速度の速いものを用い、一方、記録ヘッド1kに供給
する黒インクとしては、黒画像が高濃度で且つフェザリ
ングの少ない高品位なものとなるように、前記3種類の
カラーインクに比べ比較的記録用紙への浸透速度が遅い
ものが用いられる。各色のインク成分は、先の実施例と
同一である。
【0100】以上説明したプリンタを使用して、本実施
例を図22を用いて説明する。図22(a)に示す画像
は、イエローの背景部の中に黒の文字‘b’が存在する
部分と、黒の文字‘B’が単独で存在する部分が並んで
いるものである。
【0101】まず、(b)に示すように、記録ヘッド1
の走査により(a)の画像の上部のイエローの背景部の
一部と黒の文字‘B’の一部が印字され、記録紙が64
ノズル分送られる。
【0102】続いて(c)に示すように、記録ヘッド1
の2回目の走査のより黒の文字‘b’の上半分と‘B’
の一部が印字される。このときイエローの背景部は印字
されない。また記録紙の送りは行われない。
【0103】続いて(d)に示すように、記録ヘッド1
の3回目の走査によりイエローの背景部が印字され、記
録紙が64ノズル分送られる。
【0104】次に(e)に示すように、記録ヘッド1の
4回目の走査により黒の文字‘b’の下半分と‘B’の
一部が印字される。このときイエローの背景部は印字さ
れない。また記録紙の送りは行われない。
【0105】続いて(f)に示すように、記録ヘッド1
の5回目の走査によりイエローの背景部が印字され、記
録紙が64ノズル分送られる。
【0106】最後に(g)に示すように、記録ヘッド1
の6回目の走査によりイエローの背景部と黒の文字
‘B’の残りの部分の印字が行われ、(a)の画像形成
が終了する。
【0107】以上説明したように、本実施例では黒画像
とカラー画像が隣接する場合には、隣接境界部の黒画像
を形成する走査とカラー画像を形成する走査を異ならせ
ているために、隣接境界部におけるインクのにじみが生
じない高品位な画像を得ることができる。
【0108】尚、本実施例では黒の文字‘B’は、黒の
文字‘b’と同じ走査で形成したが、‘B’はイエロー
画像に隣接していないので、イエロー画像の形成と同じ
走査、即ち(d)および(f)に示した走査のときに印
字してもよい。
【0109】(実施例9)本実施例では実施例8で用い
たプリンタと記録ヘッドを用いて、黒画像部とカラー画
像部とが隣接している場合には、隣接境界部の印字に際
しては複数回の走査で画像を形成する例について示す。
【0110】図23(a)に示すように、黒画像とシア
ン画像とが隣接している画像を形成するプロセスを以下
に説明する。
【0111】まず図23(b)に示すように、記録ヘッ
ド1によりシアン画像の一部を印字し、記録紙を64ノ
ズル分送る。
【0112】続いて23(c)に示すように、シアン画
像の一部と黒画像の一部を印字するが、記録紙の送りは
行われない。このとき両者とも1回の走査で印字するの
ではなく図24に示すパターンに従って2回の走査で印
字が行われる。ここでは黒画像の場合は図24(a)の
パターンに相当する画素についてのみ印字が行われ、ま
たシアン画像の場合は図24(b)のパターンに相当す
る画素についてのみ印字が行われる。
【0113】続いて図23(d)に示すように、図23
(c)で印字した黒画像とカラー画像の残りの部分が印
字され、記録紙が64ノズル分送られる。ここでは黒画
像の場合は図24(b)のパターンに相当する画素につ
いてのみ印字が行われ、またシアン画像については図2
4(a)のパターンに相当する画素についてのみ印字が
行われる。
【0114】図23(c)、(d)により黒画像とカラ
ー画像の隣接部の上半分の印字が終了したことになる。
【0115】図23(c)、(d)と同様に(e)、
(f)についても行い、黒画像部とカラー画像部との隣
接境界部の下半分の印字を終了する。
【0116】記録紙を64ノズル分送った後、図23
(g)に示すように、最後にシアン画像の残りを印字し
て全ての画像形成を終了する。
【0117】以上説明したように、本実施例の方法に従
えば図24に示すパターンから明らかであるように、黒
画像とカラー画像との隣接境界部は黒画像を形成するド
ットとカラー画像を形成するドットとが直接隣接しない
よう2回の走査に分割して画像を形成するので、隣接境
界部におけるインクのにじみを生じることなく高品位な
画像を得ることができる。
【0118】(実施例10)本実施例では実施例4で用
いたプリンタと記録ヘッドを用いて、黒画像とカラー画
像との隣接境界部に打ち込む吐出量を、非隣接境界部に
打ち込む吐出量よりも小さくする場合について説明す
る。
【0119】図25は、図23(a)と同様の画像を印
字するときのプロセスを説明するものである。
【0120】まず図25(a)においてシアン画像の一
部を印字し、記録紙を64ノズル分送る。このときのシ
アンインクの吐出量は実施例8において説明したように
約40ngである。
【0121】次に図25(b)に示すように、黒画像と
シアン画像との隣接境界部のみの印字が行われる。この
とき記録紙の送りは行われない。このとき、黒インクの
吐出量は約70ng、シアンインクの吐出量は約35n
gとなるように別途制御される。
【0122】具体的には、記録ヘッドの電気熱変換体
(ヒーター)に通電するパルス波形を変化させることに
よって、吐出量を変化させることができる。例えば図2
6(a)の様に、1回の吐出のために付与するパルスを
連続した一つのパルスとする場合(シングルパルス)
と、図26(b)の様に一つのパルスを分割した場合
(ダブルパルス)とでは、一般的に後者の方が吐出量は
大きくなる。本実施例の場合、非隣接境界部を印字する
ための通常の吐出量である黒インク約80ng、カラー
インク約40ngを得るために図26(b)のダブルパ
ルスを用いた。パルスの幅としては、最初のパルス(プ
レパルス)が1μsec、最初のパルス終了から2番目
のパルス開始まで(インターバル)が3μsec、2番
目のパルス(メインパルス)が3.5μsecとした。
また隣接境界部を印字するための吐出量黒インク約70
ngおよびシアンインク約35ngを得るためには図2
6(a)のシングルパルスとし、その長さを4.5μs
ecとした。
【0123】続いて図25(c)に示すように、黒画像
とシアン画像との非隣接境界部の印字が行われ、記録紙
が64ノズル分送られる。このときの黒インクの吐出量
は約80ng、シアンの吐出量は約40ngである。
【0124】以下同様に、図25(d)、(e)に示す
ように黒画像とシアン画像の隣接境界部の印字が行わ
れ、最後に図25(f)に示すようにシアン画像を印字
して全ての画像形成を終了する。
【0125】以上説明したように、本実施例によれば黒
画像とカラー画像との隣接境界部におけるインクの吐出
量を、非隣接境界部の吐出量よりも小さく設定している
ので、黒画像とカラー画像との隣接境界部におけるイン
クのにじみを抑えることができ、高品位な画像を得るこ
とができる。
【0126】なお、実施例9では図24に示すパターン
従って2回の走査で印字を行ったが、図24に示すパタ
ーンに限定されることなく、例えば図27(a)、
(b)の組み合せや、図27(c)、(d)の組み合せ
のように自由に設定することができる。また実施例9で
は、隣接境界部を2回の走査によって印字する例につい
て説明したが、走査回数は3回以上でも構わない。例え
ば図28(a)〜(d)に示す4種類のパターンを用い
4回の記録ヘッドの走査で印字を行ってもよい。走査回
数を増やせば黒画像とカラー画像との隣接境界部のイン
クのにじみはより抑えられて、高品位な画像を得ること
ができる。
【0127】また実施例10では、黒画像とカラー画像
との隣接境界部の印字に際し、黒インクとカラーインク
の両者の吐出量を小さくしたが、使用するインクの特性
やインクの吐出周波数に応じてどちらか一方のみを小さ
くしてもよい。さらに実施例10では、黒画像とカラー
画像の隣接境界部のそれぞれ1画素分のみインク吐出量
を小さくしたが、使用するインクの特性やインクの吐出
周波数に応じて隣接境界部の複数画素分(例えば図29
は2画素分)の吐出量を小さくしてもよい。
【0128】(実施例11)図30に本発明に係るカラ
ーインクジェット記録装置の電気回路ブロック図を示
す。501はカラーインクジェット記録装置全体を制御
するCPUで、データ転送等のマクロ処理を自立で処理
する回路等を含む。502はCPU501が制御に必要
なタイミング、および理論回路部分の全体のシステムク
ロックを発生するタイマである。
【0129】ホストコンピューター514から送られて
きた印字データはハードウェアで構成される外部インタ
ーフェイス部513に入力され、バスライン上に送り出
され、CPU501の制御により該データがRAM50
3のバッファリング領域に一時格納される。ROM50
4に格納されているプログラムによりCPU501はイ
メージプロセッサ505と連係して該データをイメージ
データに展開する。該データが、キャラクターコードで
あった場合はROM504の該キャラクターコードに対
するイメージデータを読みだしてRAM503のイメー
ジバッファエリアに格納される。あるいは、該キャラク
ターコードに対応するイメージデータを論理回路によっ
て生成する。この時、イメージデータがカラーの場合に
は該イメージデータのシアンデータ、該イメージデータ
のマゼンタデータ、該イメージデータのイエローデー
タ、該イメージデータのブラックデータはそれぞれRA
M503のシアンイメージバッファ領域5031、イエ
ローイメージバッファ領域5032、マゼンタイメージ
バッファ領域5033、ブラックイメージバッファ領域
5034に格納される。以上のイメージデータはCPU
501に含まれるデータ転送制御回路によってヘッドド
ライバ506に送られ、記録ヘッド1によって印字され
る。ヘッドドライバ506は記録ヘッド1を駆動するた
めの電力素子を含んでいる。また、イエロー、シアン、
マゼンタ、ブラックそれぞれ独立にヘッド駆動回路を搭
載している。そして、各回路にはその色に該当するイメ
ージデータが転送されてくる。操作部511はフォント
の指定、オンライン/オフライン、ラインフィード等を
マン・マシンインターフェイスし、CPU501は該操
作に対応する応答を表示部512に表示する。モーター
ドライバ507、509はCPU501により制御さ
れ、それぞれキャリッジモーター508、排紙モーター
510を駆動する。
【0130】図31は、本実施例によって記録された画
像の例を示す。図は、10画素×10画素で構成される
画像である。背景色記録画素21がY色であり、その中
にK色で正方形の画像を表すメイン画像記録画素22が
ある。したがってここでは、実際には、Y、Kの2色の
みのインクが使用された。画像の色の違いによって規定
される色境界は、K色の正方形を表すメイン画像記録画
素22とY色の背景色記録画素21の境界となる。
【0131】この例は、境界部の背景色である背景色記
録小画素23のみに対してインクの吐出量を通常の約9
0%に減少させたものである。これにより、背景色とメ
イン画像の境界部のにじみがなくなり、良好な記録がな
された。
【0132】吐出量を減少させる方法は、記録ヘッドの
発熱体に与える駆動パルスの幅の制御によって行った。
具体的には、通常10μsecのパルスを与え駆動して
いるのに対し、境界の背景色は、8.5μsecのパル
スを与え駆動した。
【0133】図32は、実施例を実行する記録装置のブ
ロック図を示す。まず、記録すべき文字や画像の入力デ
ータ(RGB)810がYMCK変換回路811に入力
される。ここで、カラーデータがYMCKの4色に分解
される。つづいて、駆動データ作成回路813で、YM
CK各色に対する各画素でのインク吐出か非吐出かと、
境界部か否かの判定により駆動パルス幅の選定が行われ
る。判定は、注目する記録画素に対して被記録媒体上で
上下と左右の1画素に対して行う。判定に際しては、駆
動データ作成回路813内の記憶部により、注目点に対
し、被記録媒体上で上下と左右の1画素に対するデータ
を演算処理することによって行われる。境界部であると
判定されれば、K色以外の色のみ通常より短いパルス幅
が選定される。次に、これらのデータは、ヘッド駆動回
路814に入力されて、記録ヘッド815からインク液
滴が選択的に吐出される。
【0134】したがって、この方法では、K色と他の色
との境界部では、K色以外の色1画素の吐出量が小さく
なる。また、K色以外の色間では、境界部1画素づつが
それぞれ吐出量が小さくなる。
【0135】図33に、本実施例の動作フローを示す。
まずステップS1で、入力データをY、M、C、K各色
に対応したデータに変換する。次に各色に対応したデー
タを、図33中の点線枠内に示されるステップS2から
S7の駆動データ作成処理ルーチンによって駆動データ
を作成する。
【0136】駆動データ作成ルーチンでは、まずステッ
プS2で記録データの有無を検出し、記録データが無い
場合ステップS5へ進み、インクを吐出させないデータ
としてステップS8で記録ヘッドを駆動する。ステップ
S2において、記録データがある場合ステップS3へ進
み、記録データが黒の記録画素であるかを判断し、黒の
記録画素である場合はステップS7へ進み、通常の吐出
量で記録するデータを作成する。黒以外の記録画素のデ
ータである場合、S4で隣接する記録画素のデータを判
断する。この場合、記録画素の上、下、右、左に隣接す
るデータを判断し、隣接する記録画素が同一色の場合、
ステップS7へ進み、通常の吐出量で記録するデータと
する。異なる色のデータがある場合、その記録画素が隣
接する画素であることからステップS6へ進み、通常よ
りも吐出量を少なくした駆動データとする。ステップS
5、S6、S7で作成した駆動データにより、ステップ
S8で記録ヘッドを駆動して記録動作を行う。
【0137】以上のような構成により、異なる色のイン
ク滴が隣接する境界部分での、インク滴どうしの干渉に
よる記録不良や解像度低下を防止することができる。
【0138】(実施例12)実施例11では、図31に
示すように、K色のみ境界部でも吐出量を減少させない
処理を行った。これに対し、本実施例ではC、M、Y、
K全ての色に対して、他の色との隣接した境界であるか
どうかを判断し、境界部全ての色の吐出量を減少させる
処理を行った。図34は、この方法によって記載された
例を示す。この場合、図33に示すフローチャートステ
ップS3の黒記録画素の判断を行わないとよい。本実施
例のように、K色と他色の記録画素が隣接する場合、K
色および隣接する他の色の記録画素の両方を吐出量を減
少させたとしても、実施例11同様に、記録画素の境界
部分での記録不良や解像度低下を防止することができ
る。
【0139】(実施例13)次に、1画素を複数色のイ
ンクで記録する場合に、特に効果を得られる方法につい
て説明する。
【0140】実施例11では、背景色がY色の1色のみ
であり、その中に1色のインクで形成された正方形の画
像が描かれている場合を示した。しかし、カラーインク
ジェットプリンタにおいては、出力するカラーすべての
インクを備えるわけではなく、多くの場合、複数色のイ
ンクを混ぜたり、重ねて記録を行ったりすることによ
り、更に異なる色を形成する。本実施例は、特に1画素
を複数の色で記録した場合の境界で得られる効果が大き
いものである。
【0141】実施例11では、1色とそれに隣接する他
の1色との境界部で、K色以外の画素の吐出量を減少さ
せて記録を行ったが、本実施例では、例えば、背景色が
C、Yの2色から成るB(ブルー)色であり、その中に
K色で正方形が描かれている場合のように、少なくとも
どちらかの画素が2色以上のインクで形成される画素に
おける色境界部のみ吐出量を減少させて記録してもよ
い。
【0142】1つの画素に対し、複数色のインクを用い
て、カラーの画像を記録する場合、境界部におけるイン
クどうしの干渉による記録不良や解像度低下は特におこ
りやすい。そのため、本実施例では、境界部の画素の
内、少なくともどちらかの画素が2色以上で形成される
色境界部のみ吐出量を減少させて記録を行う。
【0143】この方法は、記録媒体のインク吸収量が十
分ではない場合においても効果がある。
【0144】(実施例14)実施例11では、背景色が
Y色でその中に、正方形の画像がK色で描かれている場
合を示した。特に、K色は色境界部でも吐出量を減少さ
せず、他の色(CMY)の吐出量を減少させる処理は、
比較的K色部の多い画像や、KやRGBやCMYが細か
い画素に別れずに描かれた領域が多い画像で有効であ
る。
【0145】一方、K色と他の色との境界部のみに対
し、K色のみの吐出量を減少させる処理や、K色と他の
色(CMY)の両者の吐出量を減少させる処理は、CM
Yが混在する自然画のような画像で有効である。
【0146】(実施例15)実施例11では、注目点に
対して、記録媒体上で、上下と左右の各境界部を検出し
て、接する境界点の背景色の吐出量を減少させる方法を
示した。
【0147】一方、注目点に対して、記録媒体上で、上
下と左右、および、右上と右下と左上と左下の各境界部
を検出して、接する境界点の背景色の吐出量を減少させ
る方法をでもよい。これは、記録媒体のインクの吸収量
が比較的少ない場合に有効である。
【0148】図35は、この方法によって記録された例
を示す。ここでは、メイン画像記録画素22の吐出量も
減少させる場合を示す。
【0149】(実施例16)実施例11では、注目点に
対して、被記録媒体上で、上下と左右の各境界部を検出
して、接する境界点1画素のみの背景色の吐出量を減少
させる方法を示した。
【0150】一方、接する境界点2画素以上の背景色の
吐出量を減少させる方法としてもよい。さらには、上下
と左右、および、右上と右下と左上と左下の各境界部を
検出して、境界点2画素以上の背景色の吐出量を減少さ
せる方法としてもよい。これは、記録媒体のインクの吸
収量が比較的少ない場合に有効である。
【0151】(実施例17)実施例11では、各色の階
調性を表現するにあたっては、吐出するインクの量であ
る吐出量は、基本的には変化させずに、吐出するインク
滴の数を変化させるいわゆる面積階調法で行う方法を示
した。
【0152】一方、1画素ごとに、吐出量を変化させて
階調表現するいわゆるアナログ階調法においても、各色
間の境界では、本方式が有効となる。この場合、例え
ば、境界では、境界でない画素での吐出量の90%とな
る処理をする。吐出量を減らす割合は、それぞれの記録
系で最適化される。
【0153】本発明の各実施例では、記録媒体は、コピ
ー装置等に多量に使用されている一般的な紙の場合を示
したが、本記録方法は、これに限定されるものではな
く、記録媒体として布や、OHP(オーバーヘッドプロ
ジェクター)シートにおいても広く適用できるものであ
る。
【0154】また、実施例11〜17では、インクジェ
ット記録ヘッドから吐出させるインク液滴の量を制御す
るのに、記録ヘッドに与えるパルスの幅を変化させる方
法とした。しかし、本発明においては、これに限定され
るものではなく、記録ヘッドに与える電圧値を変化させ
る方法、及び、または1つの液滴を吐出させるために記
録ヘッドに与えるパルスを2個に分割し、少なくともど
ちらかのパルス幅を変化させる方法、または、2個のパ
ルスの間隔を変化させる方法であってもよい。
【0155】実施例11〜17では、発明が適用可能な
インクジェット記録装置の例として、図13に示すよう
な装置を示した。本記録ヘッドでは、図14に示すよう
に、各色のインクを吐出するノズル群が縦一列に配列さ
れている。本発明はこのようなノズルの構成に限定され
るものではなく、横に配列されるものでもよい。
【0156】上記各実施例では、インクジェット記録ヘ
ッドとして、記録する文字や画像の情報に応じて発熱体
を選択的に発熱させた時発生する気泡を利用してインク
を噴射させる熱エネルギーを利用したインクジェット記
録ヘッドを使用した場合を示した。
【0157】一方で、インクを吐出させる方式として、
電気機械変換素子を使用したものがある。この方式で
も、本発明によって得られる効果は同様である。
【0158】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも熱エネルギーを利用して飛翔的液的を形成し、記
録を行うインクジェット方式の記録ヘッドを用いた記録
装置において優れた効果をもたらすものである。
【0159】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型、
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一体一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成出来るので有効である。この気泡の成
長、収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも一つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書、同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、更に優れた記録を行うことが出
来る。
【0160】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組合わせ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書、米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0161】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0162】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0163】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0164】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、記録色や濃度を異にする複数のインク
に対応して2個以上の個数設けられるものであってもよ
い。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるかい
ずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色に
よるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備え
た装置にも本発明は極めて有効である。
【0165】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付加時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0166】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0167】以上説明したように、上記各実施例の記録
方法によれば、黒画像とカラー画像の隣接境界における
にじみが生じないので高品位の記録画像を得ることがで
きる。また、黒画像とカラー画像の隣接境界におけるに
じみが生じないので黒インクの吐出量をカラーインクの
吐出量よりも多くでき、その結果黒画像の濃度が高く、
高品位の画像を得ることができる。
【0168】
【発明の効果】本発明によれば、従来の色境界における
画質問題を解決でき、特に、境界部でのインクの干渉に
よる記録不良や解像度低下を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で使用する記録ヘッドの概略を説明す
る図である。
【図2】黒画像のみを印字するプロセスを説明する図で
ある。
【図3】黒画像とカラー画像が混在する画像を印字する
プロセスを説明する図である。
【図4】黒画像部とカラー画像部とが隣接する画像を説
明する図である。
【図5】黒画像部とカラー画像部の隣接部を印字するプ
ロセスを説明する図である。
【図6】実施例3において記録ヘッドに与える熱エネル
ギーを説明する図である。
【図7】実施例2で用いた記録ヘッドを説明する図であ
る。
【図8】実施例2で用いた記録ヘッドに与える熱エネル
ギーを説明する図である。
【図9】実施例2において図4の画像を印字するプロセ
スを説明する図である。
【図10】実施例2で用いた記録ヘッドの概略を説明す
る図である。
【図11】黒画像のみを印字するプロセスを説明する図
である。
【図12】画像の種類と記録紙の送りを説明する図であ
る。
【図13】本発明を適用可能なインクジェット記録装置
の斜視図である。
【図14】本発明を適用可能なインクジェット記録装置
のヘッド機構図である。
【図15】本発明を適用可能なインクジェット記録装置
制御回路ブロック図である。
【図16】黒画像部とカラー画像部に隣接境界が存在す
る画像を実施例4の方法で印字するプロセスを説明する
図である。
【図17】シアンインクの往路と復路で印字するパター
ンを説明する図である。
【図18】図4の画像を実施例5の方法で印字するプロ
セスを説明する図である。
【図19】図4の画像を実施例6の方法で印字するプロ
セスを説明する図である。
【図20】図4の画像を実施例7の方法で印字するプロ
セスを説明する図である。
【図21】実施例8で使用するプリンタと記録ヘッドの
概略を説明する図である。
【図22】実施例8における印字プロセスを説明する図
である。
【図23】実施例9における印字プロセスを説明する図
である。
【図24】実施例9において2回の走査で印字を行うた
めのパターンを説明する図である。
【図25】実施例10における印字プロセスを説明する
図である。
【図26】実施例10で記録ヘッドに付与する印字パル
スを説明する図である。
【図27】2回の走査で印字を行うためのパターンを説
明する図である。
【図28】4回の走査で印字を行うためのパターンを説
明する図である。
【図29】吐出量を小さくする領域を説明する図であ
る。
【図30】本発明に係るインクジェット記録装置の電気
回路ブロック図である。
【図31】実施例11によって記録された画像の例を示
す図である。
【図32】実施例11を記録する装置のブロック図であ
る。
【図33】実施例11の動作を示すフローチャートであ
る。
【図34】実施例12によって記録された画像を示す図
である。
【図35】実施例15によって記録された画像を示す図
である。
【符号の説明】
1 記録ヘッド 10a、10b、10c、10d 各色ノズル群 21 背景色記録画素 22 メイン画像記録画素 23 背景色記録小画素 24 メイン画像記録小画素 25 非記録画素
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 八重樫 尚雄 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 桑原 伸行 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 大塚 尚次 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 矢野 健太郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 新井 篤 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 高橋 喜一郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 兼松 大五郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 岩崎 督 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 田鹿 博司 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 坂木 守 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (41)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 黒インクを吐出させるためのm個の吐出
    部群とカラーインクを吐出させるためのn個(2n≦
    m)の吐出部群を複数色分有するとともに、前記黒およ
    びカラーのインクを吐出させるための各色の吐出部群が
    走査方向にオーバーラップしないように構成された記録
    ヘッドを記録紙上を走査させて多色画像を得るインクジ
    ェット記録方法において、 黒インクで印字を行う黒画像とカラーインクで印字を行
    うカラー画像とが隣接するか否かを判別し、 隣接する場合には、前記カラー画像に隣接の黒画像を形
    成する走査と前記カラー画像に非隣接の黒画像を形成す
    る走査を異ならせることを特徴とするインクジェット記
    録方法。
  2. 【請求項2】 前記黒インクを吐出させるためのm個の
    吐出部群を1番目からi番目の第1吐出部群と(i+
    1)番目からj番目(1<i<j≦m)の第2吐出部群
    に分割し、前記隣接の黒画像は前記第1又は第2の吐出
    部群の一方で、前記非隣接の黒画像は他方で印字するこ
    とを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録方
    法。
  3. 【請求項3】 j=2iであることを特徴とする請求項
    2記載のインクジェット記録方法。
  4. 【請求項4】 前記カラーインクはイエロー、マゼン
    タ、シアンであることを特徴とする請求項1記載のイン
    クジェット記録方法。
  5. 【請求項5】 前記黒インク吐出用の吐出部群は前記記
    録ヘッドの中で端に配されていることを特徴とする請求
    項1記載のインクジェット記録方法。
  6. 【請求項6】 前記各色の吐出部群の間にはスペースが
    設けられていることを特徴とする請求項1記載のインク
    ジェット記録方法。
  7. 【請求項7】 前記各色インクは、熱エネルギーによっ
    て吐出されることを特徴とする請求項1記載のインクジ
    ェット記録方法。
  8. 【請求項8】 前記隣接の黒画像を印字するために付与
    する熱エネルギーと前記非隣接の黒画像を印字するため
    に付与する熱エネルギーとは異ならせて、インクの吐出
    量を制御することを特徴とする請求項1記載のインクジ
    ェット記録方法。
  9. 【請求項9】 熱エネルギーを付与することによって気
    泡を形成せしめインクを吐出させることができる複数の
    吐出部を有し、該吐出部は黒インクを吐出させるための
    m個の吐出部群とカラーインクを吐出させるためのn個
    (2n≦m)の吐出部群の複数色分とからなるととも
    に、 前記黒およびカラーのインクを吐出させるための各色の
    ノズル群がお互いにオーバーラップしないように構成
    し、 前記黒インクを吐出させるためのm個の吐出部群を1番
    目からi番目の第1ノズル群と(i+1)番目からj番
    目(1<i<j≦m)の第2ノズル群に分割し、 前記第1と第2吐出部とは異なった熱エネルギーを供給
    できるように構成したことを特徴とするインクジェット
    記録ヘッド。
  10. 【請求項10】 j=2iであることを特徴とする請求
    項9記載のインクジェット記録ヘッド。
  11. 【請求項11】 黒インク吐出用のm個の吐出部群とカ
    ラーインク吐出用のn個(2n≦m)の吐出部群を複数
    色分有するとともに、前記黒およびカラーインク吐出用
    の各色の吐出部群が走査方向にオーバーラップしないよ
    うに構成された記録ヘッドを記録紙上を走査させて多色
    画像を得るインクジェット記録方法において、 黒インク吐出用の吐出部群に隣接するカラーインク吐出
    用の吐出部群によるカラー画像および黒画像とが隣接す
    るか否かを判別し、 隣接する場合には、前記黒インク吐出用の吐出部群に隣
    接するカラーインク吐出用の吐出部群による画像を記録
    ヘッドの複数回の走査に分割して印字することを特徴と
    するインクジェット記録方法。
  12. 【請求項12】 前記カラー画像および黒画像とが隣接
    する場合の黒画像印字は、前記黒画像を形成する走査と
    前記カラー画像を形成する走査が連続しないように前記
    黒インク吐出用の吐出部群のうち所定の吐出部を使用す
    ることを特徴とする請求項11記載のインクジェット記
    録方法。
  13. 【請求項13】 前記カラー画像および黒画像とが隣接
    する場合の黒画像印字は、該黒画像を複数回の走査に分
    割して印字することを特徴とする請求項11記載のイン
    クジェット記録方法。
  14. 【請求項14】 前記黒画像を印字する際に使用する吐
    出部数は2nであることを特徴とする請求項11記載の
    インクジェット記録方法。
  15. 【請求項15】 前記カラーインクはイエロー、マゼン
    タ、シアンであることを特徴とする請求項11記載のイ
    ンクジェット記録方法。
  16. 【請求項16】 前記黒インク吐出用の吐出部群は前記
    記録ヘッドの中で端に配されていることを特徴とする請
    求項11記載のインクジェット記録方法。
  17. 【請求項17】 前記各色の吐出部群の間にはスペース
    が設けられていることを特徴とする請求項11記載のイ
    ンクジェット記録方法。
  18. 【請求項18】 前記黒インク吐出用の吐出部群のうち
    所定の吐出部の数1は1≦nであることを特徴とする請
    求項11記載のインクジェット記録方法。
  19. 【請求項19】 黒画像とカラー画像が隣接する場合の
    記録紙の送りピッチは、吐出部数1に相当することを特
    徴とする請求項18記載のインクジェット記録方法。
  20. 【請求項20】 前記複数回の走査は、往路と復路とで
    行われることを特徴とする請求項11記載のインクジェ
    ット記録方法。
  21. 【請求項21】 前記各インクは、熱エネルギーによっ
    て吐出されることを特徴とする請求項11乃至20のい
    ずれかに記載のインクジェット記録方法。
  22. 【請求項22】 黒インクを吐出する吐出部群と黒イン
    クとは異なる色の複数のカラーインクを吐出させる吐出
    部群を複数有する記録ヘッドを、被記録体に対して相対
    走査させて多色画像を形成するインクジェット記録方法
    において、 黒インクで形成する黒画像とカラーインクで形成するカ
    ラー画像とが隣接するか否かを判別し、 前記カラー画像と黒画像とが隣接する場合には、黒イン
    クとカラーインクの隣接境界部での画像形成処理を、非
    隣接境界部での画像形成処理とは異ならせることを特徴
    とするインクジェット記録方法。
  23. 【請求項23】 前記カラー画像と黒画像とが隣接する
    場合には、前記黒画像を形成する走査と前記カラー画像
    を形成する走査を異ならせることを特徴とする請求項2
    2記載のインクジェット記録方法。
  24. 【請求項24】 前記カラー画像と黒画像とが隣接する
    場合には、隣接境界部の黒画像とカラー画像の少なくと
    も一方を複数回の走査に分割して形成することを特徴と
    する請求項22記載のインクジェット記録方法。
  25. 【請求項25】 前記カラー画像と黒画像とが隣接する
    場合には、隣接境界部の黒画像とカラー画像の少なくと
    も一方を形成するためのインク吐出量を小さくすること
    を特徴とする請求項22記載のインクジェット記録方
    法。
  26. 【請求項26】 前記複数のカラーインクは、イエロ
    ー、マゼンタ、シアンであることを特徴とする請求項2
    2記載のインクジェット記録方法。
  27. 【請求項27】 複数の色のインクそれぞれに対応した
    多数の吐出部を設けた記録ヘッドを有し、画像情報に基
    づいて前記複数の色のインクを吐出して記録媒体上に画
    像を記録するインクジェット記録方法において、 前記画像の記録画素毎の色の違いによって規定される色
    境界に沿った所定領域に位置する記録画素を、前記記録
    画素を形成する前記インクの吐出量が前記色境界でない
    部分に比べ少ない吐出量で記録することを特徴としたイ
    ンクジェット記録方法。
  28. 【請求項28】 前記色境界に沿った所定領域に位置す
    る記録画素が、所定の色である場合に、該記録画素を形
    成する記録液滴の吐出量を通常の吐出量とすることを特
    徴とした請求項27に記載のインクジェット記録方法。
  29. 【請求項29】 前記色境界に沿った所定領域は、前記
    色境界に接する1画素であることを特徴とする請求項2
    7に記載のインクジェット記録方法。
  30. 【請求項30】 前記色境界に沿った所定領域は、前記
    色境界に接する2画素以上の領域であることを特徴とす
    る請求項27に記載のインクジェット記録方法。
  31. 【請求項31】 複数の色のインクそれぞれに対応した
    多数の吐出部を設けたインクジェット記録ヘッドを有
    し、画像情報に基づいて前記複数の色のインクを吐出量
    を変更可能に吐出し、記録媒体上に画像を記録するイン
    クジェット記録方法において、 入力された画像データを、前記複数の色の各色に対応し
    たデータに変換する変換ステップと、 前記各色に対応したデータから、記録データの有無を検
    出するデータ検出ステップと、 前記データ検出ステップにより検出された記録データが
    所定の色の記録データであるか判別する色判別ステップ
    と、 前記色判別ステップにより判別された前記所定の色以外
    の記録データについて、該記録データが、隣接する記録
    画素の記録データと同一の色の記録データであるか判別
    する隣接データ判別ステップと、 前記データ検出ステップ、前記色判別ステップ及び前記
    隣接データ判別ステップの検出、判別結果に従い、前記
    記録データの吐出量を設定する駆動データを作成する駆
    動データ作成ステップと、 前記駆動データに従い、前記インクジェット記録ヘッド
    を駆動し、記録を行う記録動作ステップからなるインク
    ジェット記録方法。
  32. 【請求項32】 前記色判別ステップで判別する前記所
    定の色は黒であることを特徴とする請求項31に記載の
    インクジェット記録方法。
  33. 【請求項33】 前記駆動データ作成ステップは、前記
    データ検出ステップにおいて、記録データが無いときイ
    ンクを吐出させない駆動データとし、 前記色判別ステップにおいて、前記記録データが前記所
    定の色の記録データである際、インクの吐出量を変更し
    ない駆動データとし、 前記隣接データ判別ステップにおいて、隣接する記録デ
    ータと同一の記録データでない際、インクの吐出量を通
    常よりも少なくすることを特徴とする請求項31に記載
    のインクジェット記録方法。
  34. 【請求項34】 複数の色のインクそれぞれに対応した
    多数の吐出部を設けたインクジェット記録ヘッドを有
    し、画像情報に基づいて前記複数の色のインクを吐出量
    を変更可能に吐出し、記録媒体上に画像を記録するイン
    クジェット記録方法において、 入力された画像データを、前記複数の色の各色に対応し
    たデータに変換する変換ステップと、 前記各色に対応したデータから、記録データの有無を検
    出するデータ検出ステップと、 前記データ検出ステップにより検出された記録データ
    が、隣接する記録画素の記録データと同一の色の記録デ
    ータであるか判別する隣接データ判別ステップと、 前記データ検出ステップと、前記隣接データ判別ステッ
    プに従い、前記記録データの吐出量を設定する駆動デー
    タを作成する駆動データ作成ステップと、 前記駆動データに従い、前記インクジェット記録ヘッド
    を駆動し、記録を行う記録動作ステップからなるインク
    ジェット記録方法。
  35. 【請求項35】 前記駆動データ作成ステップは、前記
    データ検出ステップにおいて、記録データが無いときイ
    ンクを吐出させない駆動データとし、 前記隣接データ判別ステップにおいて、隣接する記録デ
    ータと同一の記録データでない際、インクの吐出量を通
    常よりも少なくすることを特徴とする請求項31に記載
    のインクジェット記録方法。
  36. 【請求項36】 前記隣接データ判別ステップは、前記
    記録データの上、下、左、右に隣接する記録データにつ
    いて判別することを特徴とする請求項31乃至35のい
    ずれかに記載のインクジェット記録方法。
  37. 【請求項37】 前記隣接データ判別ステップは、前記
    記録データの上、下、左、右、右上、右下、左上、左下
    に隣接する記録データについて判別することを特徴とす
    る請求項31乃至35のいずれかに記載のインクジェッ
    ト記録方法。
  38. 【請求項38】 複数のインクに対応した多数の吐出部
    をそれぞれ設けたインクジェット記録ヘッドを有し、画
    像情報に基づいて前記複数の色のインクを吐出して記録
    媒体上に画像を記録するインクジェット記録方法におい
    て、 前記画像の記録画素毎の色の違いによって規定される色
    境界に沿った所定領域に位置する記録画素のうち、該記
    録画素が2色以上のインクにより構成されているものに
    ついて、該記録画素を形成する前記インクの吐出量が前
    記色境界でない部分に比べ少ない吐出量で記録すること
    を特徴とするインクジェット記録方法。
  39. 【請求項39】 複数のインクに対応した多数の吐出部
    をそれぞれ設けたインクジェット記録ヘッドを有し、画
    像情報に基づいて前記複数の色のインクを吐出して記録
    媒体上に画像を記録するインクジェット記録方法におい
    て、 前記画像の記録画素毎の色の違いによって規定される色
    境界に接する異なる色の記録画素のうち、少なくともい
    ずれかの前記記録画素が、2色以上のインクにより構成
    されているとき、前記色境界に沿った所定領域に位置す
    る記録画素を形成する前記インクの吐出量が前記色境界
    でない部分に比べ少ない吐出量で記録することを特徴と
    するインクジェット記録方法。
  40. 【請求項40】 前記複数の色のインクはシアン、マゼ
    ンタ、イエロー、ブラックの4色であることを特徴とす
    る請求項27乃至39のいずれかに記載のインクジェッ
    ト記録方法。
  41. 【請求項41】 前記インクジェット記録ヘッドは、イ
    ンクに熱による状態変化を生起させ該状態変化に基づい
    てインクを前記吐出口から吐出させて飛翔的液滴を形成
    する熱エネルギー発生手段とを有したことを特徴とする
    請求項27乃至40のいずれかに記載のインクジェット
    記録方法。
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