JPH06219006A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JPH06219006A
JPH06219006A JP1086293A JP1086293A JPH06219006A JP H06219006 A JPH06219006 A JP H06219006A JP 1086293 A JP1086293 A JP 1086293A JP 1086293 A JP1086293 A JP 1086293A JP H06219006 A JPH06219006 A JP H06219006A
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JP1086293A
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Yuji Shikame
鹿目  祐治
Takahiro Oide
隆宏 大出
Yasuyuki Onizuka
康如 鬼塚
Atsuyuki Ninomiya
敬幸 二宮
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録ヘッドの駆動力源の出力変化に関わりな
く高印字位置精度を有するとともに、ヘッドのキャッピ
ング動作時に印字データの入力を受けても、すみやかに
印字を行ない、それにより印刷速度を向上できる記録装
置を提供する。 【構成】 記録ヘッドの駆動力源の出力トルク関連情報
から印字位置ずれを予測して印字位置の補正を行なうと
ともに、キャッピング制御手段に、キャッピング動作時
に印字データが入力された場合、キャッピング動作を中
断し、すぐに印刷工程を行なう機能を付与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、紙、OHP用シートなどの記録媒
体(以下、記録用紙または単に紙ともいう)に対し記録
ヘッドを相対移動させる駆動力源を有し、この記録ヘッ
ドを相対移動させ紙上に記録を行う記録装置は、種々の
記録方式による記録ヘッドを搭載した形態で提案されて
いる。この記録装置で使われている記録ヘッドには、ワ
イヤードット方式、感熱方式、熱転写方式、インクジェ
ット方式によるものなどがある。
【0003】特にインクジェット方式は、記録ヘッドが
記録媒体に対して常に非接触であり、記録ヘッドから噴
射されたインクは、記録ヘッドと記録媒体の空間を飛ん
で、その後、記録媒体に到達して記録が行われるので、
簡単な構成で往復印字ができ、ランニングコストが安
く、静かな記録方法として、注目されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】往復印字が可能なシリ
アルプリンタでは、キャリア駆動系のバックラッシ等に
より往印字と復印字の印字位置がずれる。低コストで往
復の印字位置を合わせるために、それぞれの機械毎に調
整して出荷しているが、ユーザーの使用条件によりキャ
リアモータの温度が変化し、モータの巻き線コイルの抵
抗値が変化し、モータへの入力エネルギーが変化し、そ
の結果、モータの出力トルクが変化する。それにともな
い往復印字の印字位置ずれを起こす。
【0005】また、片方向印字においても、キャリアモ
ータ温度やキャリアモータ駆動電源電圧及び電流の変化
により、モータの出力トルクが変化し、罫線ずれ等の印
字位置ずれを起こす。
【0006】また、そのインクジェット方式のプリンタ
においては、図1に示すように、記録ヘッドは、印刷後
第1の待機時間印刷終了位置に留まり、その時間内に印
刷が再開されれば、連続的に印刷を行うが、もし印刷が
再開されなければ、記録ヘッドを待機位置に移動させ、
待機位置にて第2の待機時間の間に、印刷が再開されれ
ば、記録ヘッドにキャッピングをすることなく連続して
印刷を行う。しかし、該第2の待機時間内に印刷が再開
されなければ、記録ヘッドを待機位置からキャッピング
位置に移動させ、その後、記録ヘッドにキャッピングす
るという一連の動作を行なっていた。しかし、記録ヘッ
ドのキャッピング動作が始まると、途中で印字データが
受信されたとしても、すぐに印刷されるのではなく、キ
ャッピング動作が優先され、この動作が終了するまで印
刷は保持されていた。したがって、上記従来のインクジ
ェット方式の記録装置では、ヘッドのキャッピング動作
中の印刷命令においては、印刷開始がおくれてプリンタ
の印刷速度の向上を妨げていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、前記従来の
問題点の前者に対して、駆動力源であるキャリアモータ
の温度やキャリアモータの駆動電源電圧等の出力トルク
関連情報から印字位置ずれを予測し、印字位置の補正を
行う。
【0008】また、従来の問題点の後者に対して、本発
明は、キャッピング制御手段に、キャッピング動作時に
印字データが入力された場合、キャッピング動作を中断
し、すぐに印刷工程を行なう機能を付与する。
【0009】
【作用】本発明の前記構成によれば、駆動力源の出力変
化に関わりなく印字位置精度の良い記録装置を提供でき
る。
【0010】また、ヘッドのキャッピング動作というの
は、ヘッドのノズル先端のインクの水分が蒸発しないよ
うに、またゴミの付着を防ぐ目的で、ヘッドにキャップ
をすることである。けれども、このキャッピング動作
は、その中途で印字データが入力されたならば、その動
作を中断して印刷を開始したとしても、キャッピング動
作の機構および目的からしてプリンタとしての動作に影
響はない。逆に、印刷速度を向上させることが可能にな
る。つまり、キャッピング動作時に印字データの入力を
うけると、キャッピング動作を中断して印刷をすぐに開
始することにより、上記後者問題点を解決することがで
きる。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
するが、これら実施例はなんら本発明を限定するもので
はない。
【0012】(実施例1)図2は、本発明の記録装置を
有するワードプロセッサの斜視図、図3は、本発明の記
録装置の構成を示す斜視図である。
【0013】まず装置の全体について説明すると、この
装置は図2に示すように、情報を入力するためのキーボ
ード1と、前記入力情報を表示するためのCRTよりな
る表示部2と、前記入力情報を記憶するためのフロッピ
ーディスクドライバー4、更には前記入力情報を記録用
紙5に記録するための記録装置3とからなる。
【0014】この装置はキーボード1により文字情報等
を入力すると、その入力情報が表示部2に表示される。
この情報を出力するためには記録装置3に記録媒体5を
セットし、記録開始キーを押すと、記録装置3が駆動し
て、セットした記録媒体5に前記情報を記録するもので
ある。前記記録装置3を示す図3において、6は後述す
るインクジェット記録ヘッドを有したヘッドカートリッ
ジ、7は該カートリッジを搭載して矢印A方向に走査す
るためのキャリアである。8はヘッドカートリッジ6を
キャリア7に取り付けるためのフック、9はフック8を
操作するためのレバーである。10はヘッドカートリッ
ジ6に対する電気接続部を支持する支持板である。12
はその電気接続部と本体制御部とを接続するためのフレ
キシブル基板である。14は、キャリア7をA方向に案
内するためのガイドのキャリア軸である。16はキャリ
ア7が固着され、これをA方向に移動させるための動力
を伝達するタイミングベルトであり、更に装置両側部に
配置されたプーリ15a,15bに張架されている。一
方のプーリ15bには、ギア等の伝達機構を介してキャ
リアモータ17より駆動力が伝達される。11はキャリ
ア7が移動する際前記フレキシブル基板12の反力によ
りキャリア7がプリンタベース13から浮き上がるのを
防ぐスライダである。
【0015】また、18は、紙等の記録媒体の被記録面
を規制するとともに、記録等に際して記録媒体を搬送す
るための搬送ローラであり、搬送モータ19によって駆
動される。20は記録媒体を記録位置に導くためのペー
パーパン、21は記録媒体の送給経路途中に配設されて
記録媒体を搬送ローラ18に向けて押圧し、これを搬送
するためのピンチローラである。22はヘッドカートリ
ッジ6の吐出口に対向し、記録媒体の記録面を規制する
ためのプラテンである。24は記録媒体を不図示の排紙
口へ向けて排紙するための排紙ローラである。25は前
記排紙ローラに対応して設けられる拍車であり、記録媒
体を介して排紙ローラ24を押圧し、排紙ローラ24に
よる記録媒体の搬送力を生じさせる。26は、記録媒体
のセット時に際して、ピンチローラ21および拍車25
のそれぞれの付勢を解除するための解除レバーである。
23は、キャリア7の位置を検出するホームポジション
センサであり、プリンタベース13上に設置されてい
る。
【0016】また、27は、ホームポジションにおいて
記録ヘッドのインク吐出口形成面と対向するゴム等の弾
性材料で形成したキャップであり、記録ヘッドに対し当
接/離脱が可能に支持されている。このキャップ27
は、非記録時等の記録ヘッドの保護や、記録ヘッドの吐
出回復処理に際して用いられる。吐出回復処理とは、ヘ
ッドの吐出口内に設けられてインク吐出のために利用さ
れるエネルギ発生素子を駆動することにより全吐出口か
らインクを吐出させ、これにより気泡や塵埃、増粘して
記録に適さなくなった吐出口のインク等の吐出不良要因
を除去する処理(予備吐出)や、これとは別に吐出口よ
りインクを強制的に排出させることにより吐出不良要因
を除去する処理である。この場合、ヘッドの吐出口はキ
ャップ27で覆って後述するポンプ28による吸引が全
て吐出口に作用するようにする。
【0017】また、28はインクの強制排出のために吸
引力を作用するとともに、かかる強制排出による吐出回
復処理や予備吐出による吐出回復処理に際してキャップ
27に受容されたインクを吸引するために用いられるポ
ンプである。29はこのポンプによって吸引された排イ
ンクを貯留するための排インクタンク、30はポンプと
排インクタンク29とを連通するチューブである。
【0018】また、31は記録ヘッドの吐出口形成面の
ワイピングを行うためのブレードであり、記録ヘッド側
に突出してヘッド移動の過程でワイピングを行うための
位置と、吐出口形成面に係合しない後退位置とに移動可
能に支持されている。32はモータ、33はモータ32
から動力の伝達を受けてポンプ28の駆動およびキャプ
27やブレード31の移動をそれぞれ行わせるためのカ
ム装置である。また、34はプリンタの雰囲気温度を検
知するサーミスタ等の温度センサである。
【0019】次に、上述したヘッドカートリッジ6の説
明をする。
【0020】図4は、インクジェット記録ヘッド本体を
なす吐出ユニット6aとインクタンク6bとを一体とし
たヘッドカートリッジ6の外観斜視図を示し、図におい
て、6eは、ヘッドカートリッジ6を装着する際にキャ
リア7に設けられたフック8によって掛止される爪であ
る。図から明らかなように爪6eは記録ヘッド全延長の
内側に配設される。また、ヘッドカートリッジ6の前方
吐出ユニット6aの近傍には、この図には示されない
が、位置決め用突き当て部が設けられている。また、6
dはキャリア7に立設されフレキシブル基板(電気接続
部)を支持するための支持板が挿入されるヘッド開口部
である。6cは吐出ユニット6aと一体に配設されたイ
ンクを吐出させる吐出ヒータ(電気熱変換素子)で、吐
出ヒータへ電気を供給するための前記フレキシブル基板
と電気的接合する配線基板を兼ねている。
【0021】次に、記録媒体の搬送機構について説明す
る。
【0022】図5は本発明の記録装置の右側面断面図で
ある。図2及び図4において前記キャリア軸14に平行
に配設された搬送ローラ18に不図示のバネによりピン
チローラ21が押圧されている。
【0023】図示しない挿入口から挿入された記録媒体
5はペーパーパン20に沿って、前記ピンチローラ21
の押圧力によりF方向(図5)へ搬送され、記録ヘッド
に対向した位置に支持される。記録された記録媒体は、
さらに搬送ローラ18によりF方向(図5)へ搬送さ
れ、不図示のバネにより拍車25が付勢されている排紙
ローラ24へ到達し、更に図示しない排出口へ搬送され
る。
【0024】前記搬送ローラ18は、ギア列19a(図
3)を介して搬送モータ19と連結し、搬送モータ19
を駆動することにより該搬送ローラ18が回転する。
【0025】(制御手段)次に前記装置3を駆動制御す
る制御手段について説明する。
【0026】図6は制御系のブロック図である。このブ
ロック図は各ブロックの接続関係のみを示し、詳細なコ
ントロールラインは省略してある。また破線で囲まれた
部分がCPUユニットである。
【0027】CPU40は中央演算処理装置であり、後
述のROM41やフロッピーディスクドライバー4等か
らプログラムや各種データを読み出し、必要な演算や判
断を行い、各種の制御を行うものである。
【0028】ROM41は読み出し専用メモリーであ
り、CPU40が動作するための各種プログラムや文字
コード、ドットパターン(キャラクタジェネレータ;C
G)等記録に必要な各種データを格納している。
【0029】RAM42は、リードライトメモリーであ
り、CPU40が命令中のデータや演算結果を一時貯え
ておくワーキングエリア、キーボード1、外部インター
フェース部44あるいはフロッピーディスクドライバー
4等から入力された各種データを格納しておくバッファ
エリア、文書を保存しておくテキストエリア等からなっ
ている。またCPUユニットは、記録ヘッドドライバー
45、モータドライバー46及び検出部47を介してプ
リンタユニット(記録装置)3と接続されている。
【0030】記録ヘッドドライバー45はCPU40の
制御により、前述のプリンタユニット3に設けられてい
る前記記録ヘッド6を駆動し、モータドライバー46は
CPU40の制御によって搬送モータ19、キャリアモ
ータ17等を駆動する。
【0031】検出部47はプリンタユニット3に設けら
れたキャリアの位置を検出するキャリアホームポジショ
ンセンサー23、あるいは記録媒体5の有無を検出する
紙センサー等から検出情報をCPU40に伝達する。電
源48は、記録ヘッド6の駆動用電源VH 、搬送モータ
19、キャリアモータ17等の駆動用電源VM ,フロッ
ピーディスクドライバー4の駆動用電源VFDD ,並びに
その他のロジック回路用電源VCCを供給制御する。また
コントローラ43はCPU40の制御により前記記録ヘ
ッド6の記録データ転送を行ったり、駆動電源VH の電
圧電流を変化させたり、各種の制御を行う。CPUユニ
ットにはキーボードコネクタ(KBC)40を介して記
録や編集等に必要な各種データを入力するキーボード1
が接続されている。また、CPUユニットにはCRTコ
ネクタ(CRTC)50を介してキーボード1より入力
されたデータや各種情報を表示するためのCRTで構成
した表示部2が接続されている。尚、この表示部2はC
RTの代わりに液晶表示等の他の構成にしても良い。
【0032】さらにCPUユニットには、フロッピーデ
ィスクドライバーコネクタ(FDDC)51を介してフ
ロッピーディスクドライバー4が接続されている。な
お、フロッピーディスクの代わりにハードディスク或は
外部RAM等を接続するようにしても良い。
【0033】CPUユニットはインターフェースコネク
タ(IFC)52を介して外部制御装置により記録装置
3の制御や外部機器との通信を行うためのRS232C
53セントロニクス54、モデム55等のインターフェ
ースを接続することも可能である。
【0034】(制御手順)次に前記構成よりなる記録装
置によって記録を行う場合のヒートタイミングの制御手
順を、図7のフローチャートを参照して説明する。
【0035】この記録装置は電源がONされた後(ステ
ップS101)、待機状態に入る(ステップS10
2)。印刷命令を受けると(ステップS103)、駆動
ステップカウンタをN=0(ステップS104)、昇温
時駆動ステップカウンタオフセットをNa =0とする
(ステップS105)。次に1行分のデータをバッファ
に読み込み(ステップS106)、環境温度T0 を検知
し(ステップS107)、モータ温度Tを算出する(ス
テップS108)。そして印字方向を判断し(ステップ
S109)、印字方向が右から左の場合には図8のテー
ブル値に沿ってTの値により印字位置を補正するために
印字のヒートタイミングを補正する(ステップS11
0)。そしてステップS111へ行く。印字方向が左か
ら右の場合にはステップS111へ行きキャリアを1ス
テップ駆動するとともに駆動ステップカウンタNを1進
める(ステップS112)。つまり、印字方向が左から
右(往印字)の印字を基準とし、印字方向が右から左
(復印字)の印字を補正する。次に1行分のデータの実
行が終了したかどうかを判断し(ステップS113)、
終了していない場合は終了するまでステップS111及
びS112を繰り返し実行する。1行分のデータの実行
を終了すると、昇温温度Δtを昇温時の式から算出し
(ステップS114)。更にこのΔtより昇温時駆動ス
テップカウンタオフセットNa を算出する。但し、この
式中のaは熱源による物体の平衡温度、mは物体の熱時
定数であり、本記録装置においては、それぞれa=55
℃、m=8.4×10-6℃/stepである。駆動ステップ
カウンタN=0とし(ステップS116)、次行のデー
タの有無を判断し(ステップS117)、次行のデータ
がある場合はステップS106からS116を実行す
る。次行のデータがない場合には昇温温度Δt及び降温
時の式より降温時駆動ステップカウンタオフセットNb
を算出する(ステップS118)。キャリアモータの駆
動データが無くなった時点を始点として時間をカウント
し、キャリアモータの駆動周期毎に駆動ステップカウン
タNを1づつ進める(ステップS119)。印刷命令の
有無を判断し(ステップS120)、無い場合はステッ
プS119を実行し、ある場合は降温時の式に従い昇温
温度Δtを算出する(ステップS121)。駆動ステッ
プカウンタをN=0(ステップS122)とした後、ス
テップS106へ戻る。
【0036】上記フローを記録装置の電源がOFFされ
るまで続ける。
【0037】本実施例1では、往印字を基準とし復印字
の印字位置を補正したが、復印字を基準とし往印字の印
字位置を補正しても良く、また、往印字・復印字共に印
字位置を補正しても良い。
【0038】本実施例1では、往復印字位置の補正につ
いて述べたが、往復印字位置の補正のみに限る必要はな
く、片方向印字位置の補正でも構わない。
【0039】本実施例1では、駆動力源としてステッピ
ングモータを使用したが、ステッピングモータに限る必
要はなくAC同期モータ等でも良い。
【0040】また本実施例1では、インクを吐出させる
ために電気熱変換素子を用いたバブルジェット方式を用
いたが、本発明はこれに限定されることなく、電気を力
に変換させてインクを吐出させるピエゾジェット方式
等、記録媒体と非接触に記録ヘッドを配設させ、インク
を噴射させて記録する記録方式に適用することができ
る。また、インクジェット方式に限定されることなく、
熱転写方式、ワイヤードット方式の記録装置においても
同様に適用できる。
【0041】また、記録ヘッドはインクタンクと一体と
し、キャリアに取り外し可能であるが、これに限定され
ることなく、装置本体との電気的な接続や装置本体から
のインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの
記録ヘッド、或は記録ヘッドは交換不可能で、インクの
供給を行う交換可能なインクタンクを用いる方式にも適
用できる。
【0042】さらに、搭載される記録ヘッドの種類ない
し個数についても、例えば単色のインクに対応して1個
のみが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複
数のインクに対応して複数個設けられているものであっ
ても良い。また、記録媒体の搬送方法として、搬送ロー
ラに記録媒体を巻き付けてピンチローラとガイドの押圧
力により搬送する方法を示したが、本発明はこれに限定
されることなく、例えば搬送ローラに記録媒体を巻き付
けずに、水平に搬送する水平搬送方法にも適用すること
ができる。
【0043】本発明インクジェット記録装置の形態とし
ては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力端末と
して用いられるものの他、リーダ等と組み合わせた複写
装置、送受信機能を有するファクシミリ装置の形態を採
るものであっても良い。
【0044】また、本実施例のようにシリアルタイプの
記録装置に限る必要はなく、例えばファクシミリ装置の
ようにライン記録ヘッドを有するラインタイプの記録装
置であっても良い。
【0045】更に、固定された記録紙に対して記録ヘッ
ドが移動し、記録する記録装置に限らず、固定された記
録ヘッドに対し、記録紙が移動し、記録する記録装置で
あっても良い。
【0046】(実施例2)図9は、他の実施例の1つを
示す図である。本実施例においては、キャリアモータ1
7のケースにサーミスタ等の温度検知手段35をセット
し、直接キャリアモータ17のケースの温度を検知し、
モータ17内部の温度に換算することで、前記実施例の
Tを求める。そして、図8のテーブル値により前記実施
例同様、往印字に対して復印字の印字位置を補正する。
【0047】温度検知手段35は、キャリアモータ17
内に内蔵しても構わない。
【0048】(実施例3)前記実施例2では駆動力源の
出力変動要因として駆動力源であるキャリアモータの温
度変化について述べたが、駆動力源への印加電圧によっ
ても出力トルクは変化し印字位置がずれる。そこで、印
加電圧を検知し、駆動力源の出力を予測し、印字位置を
補正する。また、印加電圧に換って駆動力源への電流値
を測定することによっても可能であり、更には、駆動に
先立ち微弱な検出電流をモータに流すことで、モータの
コイル抵抗の変化を検知して、印字位置補正することも
可能である。
【0049】(実施例4)図10は他の実施例の1つを
示す図である。図を参照しながら本実施例4について説
明する。記録ヘッド6(不図示)を搭載したキャリア7
に固定されたタイミングベルト16がプーリ15a,1
5b間に張設されている。プーリ15bはギア等を介し
てキャリアモータ17と接続されている。36は、補正
プーリであり、図中、B方向の位置を微調整できるアク
チュエーター37(例えば、モータとリードスクリュー
の組み合わせ)と連結されている。キャリアモータ17
の出力トルク関連情報(例えば、キャリアモータの温度
情報やキャリアモータの駆動電圧情報)に応じアクチュ
エーター37を駆動し、補正プーリ36をB方向に微調
整し、プーリ15bとキャリア7間のタイミングベルト
長を微調整することによってキャリアモータ17の回転
位置とキャリア7の位置関係を調整する。
【0050】(実施例5)図11は、本実施例5の記録
装置の電気回路系のブロック図である。図11におい
て、中央処理装置(メインCPU)40からアドレスバ
ス、データバス、およびそれらを制御する制御信号から
なるバス60が出力されており、バス60はROM4
1、RAM42、データ受信部61、スイッチ入力部6
2、ランプ点灯部63、および補助処理装置(サブCP
U)64に接続されている。また補助処理装置(サブC
PU)64からもアドレスバス、データバス、およびそ
れらを制御する制御信号からなるバス65が出力されて
おり、バス65は記録ヘッド移動駆動部66、紙送り駆
動部67、記録ヘッド印刷駆動部68、シリンダー駆動
部69、大気連通口開閉駆動部70、各種センサー部7
1、タイマー部72に接続されている。
【0051】メインCPU40は、ROM41に内蔵さ
れたプログラムにより制御される。ホストコンピュータ
から送信された印刷情報は、プリンタ側のデータ受信部
61で受信される。データ受信部61は、設定された手
順に従い用紙状態等のデータの授受をホストコンピュー
タとの間で行う。受信された印刷情報は、RAM42に
保管され、印刷命令等の印刷要因が発生した時点でサブ
CPU64に対し印刷命令として与えられる。印刷命令
を受信したサブCPU64は記録ヘッド移動駆動部6
6、紙送り駆動部67、記録ヘッド印刷駆動部68、シ
リンダー駆動部69、大気連通口開閉駆動部70を最適
に制御させ、各種センサー部71の状態を確認しながら
印刷を行う。
【0052】記録ヘッドのキャッピング動作は、記録ヘ
ッド移動駆動部66とシリンダー駆動部69が機械的に
連結されていて、サブCPU64によってシリンダー駆
動部69を動作させることによりキャッピングが行われ
る構造になっている。
【0053】従来は、そのときホストコンピュータから
の印字命令がメインCPU40を通してサブCPU64
に与えられたとしても、キャッピング動作が終了するま
で印刷動作は保留され、キャッピング動作が終了して初
めて印刷動作が行われるシステムになっていた。図12
に本発明のキャッピング制御手段の動作の流れを示すフ
ローチャートを表す。このフローチャートに示すように
キャッピング動作中にタイマー部72を用いて周期的に
ホストコンピュータからの印刷命令があるか否かを確認
する。ホストコンピュータから印刷命令が与えられてい
ない場合は、そのままキャッピング動作を継続する。ホ
ストコンピュータから印刷命令が与えられていることが
確認されたならば、その時点でキャッピング動作を中断
し、キャップをONして印刷動作を開始する。印刷動作
終了後、第1,第2の待機時間を経た後、キャッピング
を行なう。以下この過程を繰り替えすことにより、キャ
ッピング動作中であっても、印字データを受け取ったな
らば、キャッピング動作を中断し、すぐに印刷を開始す
ることができる。
【0054】(実施例6)上記実施例5ではプリンタ内
部で周期的に印字データの有無を確認する方法について
述べたが、印刷動作をキャッピング動作よりも上位の割
り込み動作と設定することにより印刷動作開始時にキャ
ッピング動作を解除できるようにする方法であってもよ
い。
【0055】
【発明の効果】本発明の第1の構成によれば、駆動力源
の出力変化に関わりなく印字位置精度の良い記録装置を
提供できる。
【0056】また、本発明の第2の構成によれば、キャ
ッピング動作時に印字データの入力を受けると、キャッ
ピング動作を中断して印刷を行なうことによって、プリ
ンタの印刷速度を早めることができ、その結果、プリン
タの性能を向上させるという効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のインクジェット方式の記録装置における
印刷後の記録ヘッドの動きに関するフローチャートであ
る。
【図2】本発明による記録装置を搭載した日本語ワード
プロセッサの全体説明図である。
【図3】本発明の実施例1の記録装置の斜視図である。
【図4】本発明の実施例1の記録装置に用いられるイン
クカートリッジの斜視図である。
【図5】本発明の実施例1の記録装置の右側面断面図で
ある。
【図6】本発明の実施例1の記録装置の制御系のブロッ
ク図である。
【図7】本発明の実施例1の記録装置の印字位置補正の
手順を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施例1におけるモータ温度と補正量
の関係をテーブルにて示した説明図である。
【図9】本発明の実施例2の記録装置の斜視図である。
【図10】本発明の実施例4の記録装置の斜視図であ
る。
【図11】本発明の実施例5の記録装置(インクジェッ
トプリンタ)の電気的ブロック図である。
【図12】本発明の実施例5におけるキャッピング動作
の流れに関するフローチャートである。
【符号の説明】
1 キーボード 2 表示部 3 記録装置 4 フロッピーディスクドライバー 5 記録媒体 6 ヘッドカートリッジ 6a 吐出ユニット 6b インクタンク 6c 吐出ヒータ 6d ヘッド開口部 6e 爪 7 キャリア 8 フック 9 レバー 10 支持板 11 スライダ 12 フレキシブル基板 13 プリンタベース 14 キャリア軸 15a,15b プーリ 16 タイミングベルト 17 キャリアモータ 18 搬送ローラ 19 搬送モータ 19a ギア列 20 ペーパーパン 21 ピンチローラ 22 プラテン 23 ホームポジションセンサー 24 排紙ローラ 25 拍車 26 解除レバー 27 キャップ 28 ポンプ 29 排インクタンク 30 チューブ 31 ブレード 32 モータ 33 カム装置 34 温度センサー 35 温度検知手段 36 補正プーリ 37 アクチュエータ 40 CPU 41 ROM 42 RAM 43 コントローラ 44 インターフェース部 45 記録ヘッドドライバー 46 モータドライバー 47 検出部 48 電源 49 KBC 50 CRTC 51 FDDC 52 IFC 53 RS232C 54 セントロニクス 55 MODEM 60 バス 61 データ受信部 62 スイッチ入力部 63 ランプ点灯部 64 サブCPU 65 バス 66 記録ヘッド移動駆動部 67 紙送り駆動部 68 記録ヘッド印刷駆動部 69 シリンダー駆動部 70 大気連通口開閉駆動部 71 センサー部 72 タイマー部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 2/165 29/00 9113−2C B41J 29/00 U (72)発明者 二宮 敬幸 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体に対し記録ヘッドを相対移動さ
    せて記録を行う記録装置において、ヘッドの相対移動を
    行う駆動力源の駆動出力に応じて記録位置を制御する手
    段を設けたことを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動力源の駆動出力の検知を、該駆
    動力源の温度を検知することにより行なうことを特徴と
    する請求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動力源の温度の検知を、該駆動力
    源の周囲温度及び駆動力源のエネルギーの入出力の履歴
    からオープンループにより行なうことを特徴とする請求
    項2に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動力源の温度の検知を、該駆動力
    源に温度検知手段を設け、該温度検知手段により行なう
    ことを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動力源の駆動出力の検知を、該駆
    動力源への印加電圧を検知することにより行なうことを
    特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 前記駆動力源の駆動出力の検知を、該駆
    動力源への印加電流を検知することにより行うことを特
    徴とする請求項1に記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 前記駆動力源の駆動出力の検知を、該駆
    動力源の抵抗値を検知することにより行なうことを特徴
    とする請求項1に記載の記録装置。
  8. 【請求項8】 微小記録液粒子を生成して記録媒体に文
    字または画像等を作成するための記録ヘッドと、該記録
    ヘッドを正常動作させうるために、該記録ヘッドのノズ
    ル部分をキャッピングする機構と、該キャッピング機構
    を制御する制御手段とを有した記録装置において、 前記キャッピング制御手段が、キャッピング動作時に印
    字データが入力された場合、キャッピング動作を中断
    し、即印刷工程を行う機能を有することを特徴とする記
    録装置。
JP1086293A 1993-01-26 1993-01-26 記録装置 Pending JPH06219006A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006248094A (ja) * 2005-03-11 2006-09-21 Seiko Epson Corp 記録装置、記録装置の制御方法および制御プログラム
JP2014058141A (ja) * 2012-09-19 2014-04-03 Fujifilm Corp 画像記録装置及びその制御方法
JP2016064597A (ja) * 2014-09-25 2016-04-28 ブラザー工業株式会社 インクジェット記録装置

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US9409427B2 (en) 2014-09-25 2016-08-09 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Inkjet printer
US10201976B2 (en) 2014-09-25 2019-02-12 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Inkjet printer

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