JPH06218942A - インク量検知機能付プリンタヘッド - Google Patents

インク量検知機能付プリンタヘッド

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JPH06218942A
JPH06218942A JP1232293A JP1232293A JPH06218942A JP H06218942 A JPH06218942 A JP H06218942A JP 1232293 A JP1232293 A JP 1232293A JP 1232293 A JP1232293 A JP 1232293A JP H06218942 A JPH06218942 A JP H06218942A
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JP
Japan
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ink
ink tank
nozzle head
printer head
head
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Withdrawn
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JP1232293A
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English (en)
Inventor
Hirokazu Koda
博和 幸田
Yoshiro Tanaka
義朗 田中
肇 ▲吉▼永
Hajime Yoshinaga
久 ▲吉▼村
Hisashi Yoshimura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクジェットプリンタ用のプリンタヘッド
のインク量を、たとえプリンタヘッドを傾斜させて使用
しても正確に検知できるようにする。 【構成】 インクタンク24からノズルヘッド22への
インクの供給経路にインク溜り40を設け、このインク
溜り40の開口部に可撓性板42を張付け、さらにその
外表面に歪ゲージ44を貼付けた。これにより、インク
が減少すると可撓性板42が撓み、歪ゲージ44が変形
させられるようにし、この歪ゲージ44から得られる信
号の変化を検出することによってインク量を検知できる
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はインク量検知機能付プ
リンタヘッドに関し、さらに詳しくは、インクジェット
プリンタ用のプリンタヘッドにおけるインク残量を検知
するためのものである。
【0002】
【従来の技術】プリンタはコンピュータシステムの重要
な出力装置の1つであり、今日では多種多様のプリンタ
が用途に応じて使用されている。中でも、インクジェッ
トプリンタは、低騒音、高解像度であるとともに、普通
紙に直接印刷できることから、特に注目されている。
【0003】図7は、インクジェットプリンタ用の従来
のプリンタヘッドの一例を示す断面図である。同図に示
すように、このプリンタヘッド1は、インクの小滴を噴
射するノズルヘッド2と、インクを貯留するためのイン
クタンク3と、これらノズルヘッド2およびインクタン
ク3を印刷方向に搬送するためのキャリッジ4とから構
成されている。
【0004】このプリンタヘッド1によると、カム5お
よびロッド6の動作によってエア導入弁7およびインク
導入弁8が開かれた後、ノズルヘッド2の背面に貼着さ
れた圧電素子9に所定の電圧が印加される。すると、圧
電素子9が振動し、ノズルヘッド2内に形成された圧力
室10が膨縮させられる。これにより、圧力室10の一
部に穿孔された小径のオリフィス11を通ってインクが
押出され、その前面に表面張力によって付着しているイ
ンクとともに、インクの小滴となってノズルヘッド2の
前方に勢いよく噴出される。このインクの小滴が印刷用
紙に選択的に付着されることによって、文字や図形など
が印刷される。
【0005】ところで、このインクタンク3には、金属
性の検出ピン14a,14bが2本設けられていて、こ
れら検出ピン14a,14bに所定の電圧を印加するこ
とによって、その中にあるインク12の量を検知できる
ようになっている。すなわち、インクタンク3内にある
インク12が減少すると、その液面のレベルが低下し、
やがては短い方の検出ピン14bの先端がインク12の
液面から離れることになる。すると、検出ピン14a,
14b間の電気抵抗が無限大になり、これらに印加され
ている電圧が上昇することになるので、これを検出する
ことによってインクがほとんどなくなったことを察知す
ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、たとえ
ばプリンタヘッド1を傾斜させて使用したりすると、イ
ンク12の液面レベルが変化してしまい、インク12の
残量を正確に検知することができなかった。すなわち、
まだ十分にインクがあるにもかかわらず、インク検出ピ
ン14a,14bの先端がインク12の液面から離れて
「インク無し」の表示がされたり、反対に、インクがほ
とんどないにもかかわらず、検出ピン14a,14bの
先端がインク12の液面から離れず、そのまま印刷が続
行されることがあった。
【0007】一方、このような構造のプリンタヘッド1
ではインクが漏れることもあるため、インクタンク内に
多孔質の吸収材を収容し、これにインクを含浸させたも
のもある。ところが、この場合は、検出ピンによってイ
ンクの残量を検出するようにしても極めて不安定な結果
となるため、この方式ではインクの残量を検知すること
はほとんど不可能であった。
【0008】この発明は上述した問題を解決するために
なされたもので、その目的とするところは、インクタン
ク内にあるインク量を常に正確に検知することのできる
インク量検知機能付プリンタヘッドを得ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に従った請求項
1に記載のプリンタヘッドは、インクを噴射するノズル
ヘッドと、このノズルヘッドと連通され、そのノズルヘ
ッドに供給されるインクを貯留するためのインクタンク
と、上記ノズルヘッドとインクタンクとが連通されてい
るインクの供給経路に配設されたインク溜りと、このイ
ンク溜りの一部に、その外表面を露出させた状態で設け
られた可撓性板と、この可撓性板の表面に取付けられた
歪ゲージとを含むものである。
【0010】一方、この発明に従った請求項2に記載の
プリンタヘッドは、インクを噴射するノズルヘッドと、
このノズルヘッドと連通され、そのノズルヘッドに供給
されるインクを貯留するためのインクタンクと、少なく
ともこのインクタンクを軸支し、上記ノズルヘッドおよ
びインクタンクを搬送するためのキャリッジと、上記イ
ンクタンクとキャリッジとに架設された弾性板と、この
弾性板の表面に取付けられた歪ゲージとを含むものであ
る。
【0011】また、この発明に従った請求項3に記載の
プリンタヘッドは、請求項2に記載のプリンタヘッドに
おける上記キャリッジが、上記インクタンクの回動を所
定位置で抑止するためのストッパ部を含むものである。
【0012】
【作用】請求項1に記載のプリンタヘッドによれば、ノ
ズルヘッドによってインクが噴射されると、これに応じ
てインクタンクからインクが供給され、インクタンクに
貯留されているインクは徐々に減少する。これにより、
インクの供給経路に配設されているインク溜り内にある
インクの圧力が低下し、外気圧より低くなると、インク
溜りの一部に設けられている可撓性板が内側に撓み、可
撓性板の表面に取付けられている歪ゲージが変形させら
れる。したがって、この歪みゲージから得られる信号の
変化を検出すれば、インクタンク内のインク量を検知す
ることができる。
【0013】また、請求項2に記載のプリンタヘッドに
よれば、インクタンクはキャリッジに軸支されていて、
インクタンクとキャリッジとに架設されている弾性板
は、インクタンクとインクタンク内にあるインクとの重
量によって変形させられている。この状態で、前述同様
に、ノズルヘッドによってインクが噴射され、インクタ
ンクに貯留されているインクが減少すると、そのインク
タンクは軽くなり、上記弾性板の弾性力によってインク
タンクを軸支している軸周りに回動させられる。これに
より、変形させられていた弾性板は元の形状になるよう
に変形し、その表面に取付けられた歪ゲージが変形させ
られる。したがって、この歪ゲージから得られる信号の
変化を検出すれば、インクタンク内のインク量を検出す
ることができる。
【0014】さらに、請求項3に記載のプリンタヘッド
によれば、キャリッジにストッパ部が設けられていて、
過大な外力が加わったとしても、インクタンクの回動は
所定位置で抑止されているので、弾性板が必要以上に変
形させられて、その表面に取付けられている歪ゲージが
破壊されることはない。
【0015】
【実施例】次に、この発明に従ったプリンタヘッドの実
施例について、図面を参照しながら詳しく説明する。
【0016】図2は、この発明に従ったプリンタヘッド
の一実施例を示す断面図である。同図に示すように、こ
のプリンタヘッド20は、インクを噴射するノズルヘッ
ド22に、インクを貯留するためのインクタンク24が
接合されて構成されている。
【0017】ノズルヘッド22の内部には円錐形のノズ
ル26が形成され、その先端には極めて小径のオリフィ
ス28が形成されている。さらに、ノズル26に連通す
るようにインクパス30が形成され、インクパス30の
途中には、インク内に含まれる塵埃を除去するととも
に、インクの逆流を防止するためのフィルタ32が配設
されている。
【0018】また、ノズルヘッド26の下方側面を貫く
ように圧電素子34が配設されている。この圧電素子3
4のノズル26側の端部はシール材36によって軽く支
持され、図2中矢印で示す方向に振動し得るようになっ
ている。また、圧電素子34の他方の端部は固定材38
によって動かないように固定されている。ここで、圧電
素子34としては、チタン酸バリウム,チタン酸ジルコ
ン酸鉛などのセラミックスの他、水晶やADPなどの結
晶などが用いられる。
【0019】一方、図1(a)に拡大して示すように、
インクタンク24の側方部には少量のインクを貯留する
ことのできるインク溜り40が形成され、そのノズルヘ
ッド22側の開口部には可撓性板42が張られている。
この可撓性板42の外表面は外気に露出させられてい
て、その外表面には歪ゲージ44が貼付けられている。
この歪みゲージ44としては、抵抗線や金属箔を樹脂フ
ィルムで挟んだものの他、圧電素子などが用いられる。
【0020】また、インクタンク24内には多孔質の吸
収材46が収容され、この吸収材46にインクが含浸さ
れている。また、インクタンク24の排出口47付近に
は、インク内に含まれる塵埃や気泡を除去するととも
に、インクの逆流を防止するためのフィルタ48が配設
されている。さらに、インクタンク24の上部には、イ
ンクがノズルヘッド22の方へ円滑に供給され得るよう
に空気穴50が形成されている。
【0021】このようなプリンタヘッド20によれば、
まず圧電素子34に所定のパルス電圧が印加されると、
圧電素子34のノズル26側の端部が振動し、その振動
による圧力によってインクが小滴となってオリフィス2
8から勢いよく噴出される。インクが噴出されると、そ
の噴出された分だけインクパス30を通してインクタン
ク24からインクが補充され、これにより吸収材46に
含浸されているインクの量が減少する。同様にしてイン
クが噴出され続けると、吸収材46に含浸されているイ
ンクの量は徐々に減少し、インク溜り40内にあるイン
クの圧力が低下する。このインクの圧力が外気圧より低
くなると、図1(b)に示すように、可撓性板42が内
側に撓み、その外表面に貼付けられている歪ゲージ44
が引き伸ばされる。
【0022】したがって、抵抗線からなる歪ゲージを用
いた場合であれば、その抵抗値が大きくなるので、その
歪みゲージにかかる電圧の変化を検出すれば、インクタ
ンク24内にあるインクの量を検知することができる。
【0023】このようにプリンタヘッド20では、イン
クの供給経路に設けたインク溜り40内の圧力変化に基
づいてインク量を検出するようにしているので、プリン
タヘッド20を傾斜させて使用しても、インクタンク2
4内にあるインク量を常に正確に検知することができ
る。しかも、インクを吸収材46に含浸させてインクタ
ンク24内に貯留しているので、インクが漏れることも
ない。
【0024】次に、このようなプリンタヘッド20を用
いたプリンタ装置の一例を図3に示す。図3(a)はプ
リンタ装置の平面図であり、同図(b)は同図(a)中
B−B線で切断した断面図である。同図(a),(b)
に示すように、プリンタ装置52には、プラテンローラ
53およびペーパーガイド54が配設されていて、紙送
りモータ55によって印刷用紙を所定の位置に給紙でき
るようになっている。また、このプラテンローラ53に
平行して2本のスライドシャフト56が架け渡され、さ
らにこれらスライドシャフト56に、ノズルヘッド22
およびインクタンク24を搬送するためのキャリッジ5
7が載架されている。このキャリッジ57はキャリッジ
送りモータ58およびキャリッジ駆動ベルト59によっ
てスライドシャフト56に沿って移動させ得るようにな
っている。
【0025】また、このプリンタ装置52には、プリン
タヘッド20,紙送りモータ55,キャリッジ送りモー
タ58などを制御するための回路が形成された制御基板
60が配設されている。そして、このプリンタヘッド2
0は制御基板60と可撓性のフラットケーブル61によ
って電気的に接続されている。なお図3において、プリ
ンタヘッド20はホームポジションにあり、この位置で
クリーニング装置62によりノズルヘッド22の目詰ま
りなどを除去し得るようになっている。
【0026】一方、図4は、このようなプリンタ装置5
2を制御するための回路の一例を示すブロック図であ
る。同図に示すように、中央処理装置(CPU)などか
らなる制御部64に、電源部65の他、印刷用紙の有無
を判別する紙検出部60,プリンタヘッド20を制御し
て所定の文字などを印刷させる印字動作部67,紙送り
モータ55およびキャリッジ送りモータ58を制御して
プリンタヘッド20および印刷用紙を所定の位置に搬送
するキャリッジ・紙送り動作部68,目詰まり防止装置
62を動作させる目詰まり防止装置動作部69および現
在の印字位置を検出する印字位置検出部70が接続さ
れ、さらに、この実施例特有のものとして、歪ゲージ4
4からの信号を検出してインクの残量を検出するインク
検出部71,インク検出部71などを動作させるための
スイッチを備えた操作部72およびインクの有無を表示
する表示部73が接続されている。
【0027】次に、このような制御回路を備えたプリン
タ装置52の動作について、図5のフローチャートを参
照しながら説明する。まず印字動作中は、インク検出部
71によって一定時間おきに所定のパルス電圧が歪ゲー
ジ44に印加されている。そして、この歪みゲージ44
にかかる電圧がインク検出部71によって検出され、さ
らに制御部64によって予め設定された電圧と比較され
る。ここで、インクタンク24内のインクが十分にあっ
て歪ゲージ44がほとんど変形させられていないときは
インクタンク24内にインクがあると判定され、そのま
ま印字が続行される。一方、インクタンク24内にイン
クがなくなって歪ゲージ44が変形させられたときはイ
ンクタンク24内にインクがないと判定され、印字が停
止される。これと同時にキャリッジ57が停止させら
れ、表示部73により「インク無し」の表示がされ、さ
らにキャリッジ57がホームポジションに戻される。
【0028】次いで、オペレータがインクタンク24に
インクを注入し、操作部72のスイッチを操作すると、
前述同様に、歪ゲージ44に所定のパルス電圧が印加さ
れる。そして、インク検出部71によって歪ゲージ44
にかかる電圧が検出され、インクタンク24内のインク
の量がまだ十分でないときは表示部73により「インク
無し」の表示がされ、これに従ってオペレータは再びイ
ンクタンク24にインクを注入することになる。一方、
インクタンク24にインクが十分に注入されたときは、
表示部73により「インク有り」の表示がされる。これ
に従って印字動作部67のスタートスイッチを操作する
と、キャリッジ57が先程印字が停止させられた位置ま
で戻され、再び印字が開始されてそのまま印字が続行さ
れることになる。
【0029】以上、この発明に従ったプリンタヘッドの
一実施例を詳述したが、この発明は上述した実施例に限
定されることなく、その他の態様でも実施し得るもので
ある。
【0030】たとえば、図6は、この発明に従ったプリ
ンタヘッドの他の実施例を示す断面図である。同図に示
すように、このプリンタヘッド74は、インクを噴射す
るノズルヘッド75に、インクを貯留するためのインク
タンク76が接合され、さらにこのインクタンク76が
その底面の端部でキャリッジ77により軸支されて構成
されている。
【0031】ノズルヘッド75の内部には円錐形のノズ
ル26が形成され、その先端には極めて小径のオリフィ
ス28が形成されている。さらに、ノズル26に連通す
るようにインクパス30が形成されている。
【0032】また、このノズル26の下方側面を貫くよ
うに圧電素子34が配設されていて、この圧電素子34
のノズル26側の端部はシール材36によって軽く支持
され、図6中矢印で示す方向に振動し得るようになって
いる。また、圧電素子34の他方の端部は動かないよう
に固定されている。
【0033】一方、インクタンク76の底面キャリッジ
77により軸支されていない側には、板ばねなどの弾性
板78が固定され、さらにこの弾性板78の他方の端部
がキャリッジ77に調整ねじ79によって締結されて固
定されている。さらに、弾性板78の表面に歪ゲージ4
4が貼付けられている。また、このキャリッジ77に
は、インクタンク76の底部の側方に突出した突出部8
0を取り囲むように、コの字型に形成されたストッパ部
81が形成されている。
【0034】このようなプリンタヘッド74によれば、
まず圧電素子34に所定のパルス電圧が印加されると、
圧電素子34のノズル26側の端部が振動し、その振動
による圧力によってインクが小滴となってオリフィス2
8から勢いよく噴出される。インクが噴出されると、イ
ンクパス30を通してインクがインクタンク76より補
充され、吸収材46に含浸されているインクの量が減少
する。同様にしてインクが噴射され続けると、吸収材4
6に含浸されているインクの量は徐々に減少し、インク
タンク76全体の重量が減少する。インクタンク76全
体の重量が減少すると、弾性板78の弾性力によってイ
ンクタンク76はこれを軸支している軸周りに回動させ
られる。これにより、湾曲していた弾性板78は元の平
坦な形状に近づき、弾性板78によって押し縮められて
いた歪ゲージ44は引き伸ばされる。したがって、前述
したプリンタヘッド20の場合と同様に、この歪みゲー
ジ44から得られる信号の変化を検出すれば、インクタ
ンク76内のインクの量を検知することができる。
【0035】このプリンタヘッド74の場合、プリンタ
ヘッド74を傾斜させて使用すると、水平状態で使用す
るときと弾性板78の変形させられる程度が異なり、そ
の結果、歪ゲージ44から検出される信号も異なること
になる。この場合は、プリンタヘッド74の傾斜角度に
応じて、インクの有無を判別するための基準電圧を設定
すればよい。したがって、このようなプリンタヘッド7
4であっても、プリンタヘッド74を傾斜させて使用し
ても、インクタンク76内にあるインク量を常に正確に
検知することができる。しかも、このプリンタヘッド7
4では、インクが吸収材46に含浸させてインクタンク
76内に貯留されているので、インクが漏れることもな
い。
【0036】また、このプリンタヘッド74の場合、キ
ャリッジ77にストッパ部81が設けられていて、過大
な外力が加わったとしても、インクタンク76の回動は
所定位置で抑止されるので、弾性板78が必要以上に変
形させられて、その表面に取付けられている歪ゲージ4
4が破壊されることはない。
【0037】さらに、この弾性板78はキャリッジ77
に調整ねじ79によって締結されて固定されているの
で、この調整ねじ79を適宜回転させて、インクタンク
76の突出部80がストッパ部81に接触する寸前にな
るように調整することができる。
【0038】さらに、前述した2つの実施例は図示され
た形態に限定されるものではない。たとえば図2に示し
たプリンタヘッド20では、インク溜り40をインクタ
ンク24と一体的に設けているが、ノズルヘッドと一体
的に設けてもよく、あるいはまったく別体のものとして
もよい。さらに、前述したプリンタヘッド20では、可
撓性板42をインク溜り40の開口部に設けているが、
可撓性板をインクタンクと一体的に形成したものでもよ
い。この場合は、可撓性板となるインク溜りの一部分は
その部分の壁板を薄く形成すればよい。このように、イ
ンク溜りはある程度の量のインクが収容できる空間であ
れば、その位置や形状は特に限定されるものではない。
【0039】また、図6に示したプリンタヘッド74で
は、ノズルヘッド75およびインクタンク76がともに
回動するようになっているが、インクタンクだけをキャ
リッジに軸支し、ノズルヘッドはキャリッジに固定し
て、インクタンクとノズルヘッドとを可撓性のチューブ
などで連結するようにしてもよい。すなわち、キャリッ
ジは少なくともインクタンクを軸支していればよい。ま
た、インクタンクを軸支する位置はインクタンク底面の
中央部分でもよいなど、その位置は特に限定されるもの
ではない。
【0040】また、前述したプリンタヘッド74では、
弾性板78をインクタンク76の下方に設けているが、
インクタンクの側方に設けてもよく、その架設する位置
は特に限定されるものではない。
【0041】また、キャリッジ77のストッパ部81は
あえて設けなくてもよく、この場合でもインクタンク内
にあるインクの量を検知できるという一応の効果は奏す
る。
【0042】さらに、歪ゲージを取付ける位置は可撓性
板(弾性板)のいずれの表面でもよく、さらに歪ゲージ
の種類も何ら限定されるものではない。また、ノズルヘ
ッドは前述したいわゆるオンデマンド型でなくてもよ
く、ノズルからインクを連続的に噴射する、いわゆるコ
ンティニュアスジェット型でもよい。さらに、ノズルヘ
ッドとインクタンクとを一体的に形成してもよい。
【0043】その他、歪ゲージにかかる電圧の変化をオ
ペアンプによって基準電圧と比較することによってイン
ク量を検知するようにしてもよいなど、この発明は当業
者の知識に基づき種々なる修正、改良を加えた態様で実
施し得るものである。
【0044】
【発明の効果】この発明に従った請求項1に記載のプリ
ンタヘッドによれば、インクの減少による圧力の低下を
歪ゲージによって検出しているので、たとえプリンタヘ
ッドを傾斜させて使用しても、インクタンク内にあるイ
ンク量を常に正確に検知することができる。
【0045】また、この発明に従った請求項2に記載の
プリンタヘッドによれば、インクの減少による重量の低
下を歪ゲージによって検出しているので、前述同様に、
インクタンク内にあるインク量を常に正確に検知するこ
とができる。
【0046】さらに、この発明に従った請求項3に記載
のプリンタヘッドによれば、キャリッジにストッパ部が
設けられているので、弾性板の表面に取付けられている
歪ゲージが破壊されることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に従ったプリンタヘッドの一実施例を
示す要部断面図であり、(a)はインクが十分にあると
きのもので、(b)はインクがほとんどなくなったとき
のものである。
【図2】図1に示したプリンタヘッドの全体構成を示す
断面図である。
【図3】図1および図2に示したプリンタヘッドを用い
たプリンタ装置の一例を示す図であり、(a)はプリン
タヘッドの平面図、(b)は(a)中のB−B線で切断
した断面図である。
【図4】図3に示したプリンタ装置の制御回路を示すブ
ロック図である。
【図5】図3に示したプリンタ装置の動作を説明するた
めのフローチャートである。
【図6】この発明に従ったプリンタヘッドの他の実施例
を示す断面図である。
【図7】従来のプリンタヘッドの一例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
20,74 プリンタヘッド 22,75 ノズルヘッド 24,76 インクタンク 40 インク溜り 42 可撓性板 44 歪ゲージ 57,77 キャリッジ 78 弾性板 81 ストッパ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ▲吉▼村 久 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを噴射するノズルヘッドと、 前記ノズルヘッドと連通され、そのノズルヘッドに供給
    されるインクを貯留するためのインクタンクと、 前記ノズルヘッドとインクタンクとが連通されているイ
    ンクの供給経路に配設されたインク溜りと、 前記インク溜りの一部に、その外表面を露出させた状態
    で設けられた可撓性板と、 前記可撓性板の表面に取付けられた歪ゲージとを含む、
    インク量検知機能付プリンタヘッド。
  2. 【請求項2】 インクを噴射するノズルヘッドと、 前記ノズルヘッドと連通され、そのノズルヘッドに供給
    されるインクを貯留するためのインクタンクと、 少なくとも前記インクタンクを軸支し、前記ノズルヘッ
    ドおよびインクタンクを搬送するためのキャリッジと、 前記インクタンクとキャリッジとに架設された弾性板
    と、 前記弾性板の表面に取付けられた歪ゲージとを含む、イ
    ンク量検知機能付プリンタヘッド。
  3. 【請求項3】 前記キャリッジが、前記インクタンクの
    回動を所定位置で抑止するためのストッパ部を含む、請
    求項2に記載のインク量検知機能付プリンタヘッド。
JP1232293A 1993-01-28 1993-01-28 インク量検知機能付プリンタヘッド Withdrawn JPH06218942A (ja)

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