JP3460334B2 - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ

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JP3460334B2
JP3460334B2 JP24967494A JP24967494A JP3460334B2 JP 3460334 B2 JP3460334 B2 JP 3460334B2 JP 24967494 A JP24967494 A JP 24967494A JP 24967494 A JP24967494 A JP 24967494A JP 3460334 B2 JP3460334 B2 JP 3460334B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクを吐出すること
によって印字を行うインクジェットプリンタに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、各種事務機器の出力用印刷機器と
して、高印字品質、高解像度、低騒音、安価であって、
しかもインクの印字媒体への定着などの工程が必要でな
く、またマルチ化、カラー出力化が容易に可能である点
などから、インクジェットヘッドを用いたプリンタが主
流となっている。
【0003】以下に、従来のインクジェットプリンタに
ついて、図14〜図20を用いて説明する。
【0004】図14は従来のインクジェットプリンタP
1を示す構成図である。図14において、1はキャリッ
ジ、2はキャリッジに保持された印字ヘッド、3はキャ
リッジ1に保持されたインクタンク、4はキャリッジ1
に接続されたベルト、5はキャリッジ1を保持するキャ
リッジシャフト、6はベルト4に連結されたモータ、1
6は後述の吐出エネルギー発生部15が接続される制御
部、17はキャリッジシャフト5を保持するシャーシ、
18は印字媒体、19は印字ヘッド2と向かい合う形で
印字媒体18を保持する紙送りローラであり、LCはキ
ャリッジ1の移動範囲、LPは印字範囲を示す。
【0005】また、図15は、キャリッジ1と印字ヘッ
ド2とキャリッジシャフト5とを示す概略断面図であ
る。
【0006】さらに、図16は図15のX−X´線断面
図であり、図16において、7はインクタンク3に収容
されたインク、8はフィルタ9を介して印字ヘッド2の
インク溜10、液路11、ノズル12に連通するインク
供給路である。従って、インク溜10、液路11、ノズ
ル12はインク7で満たされている。13はノズルプレ
ート、14は基板、15は基板14に取り付けられ、イ
ンク7を吐出させるためのエネルギーをインク7に与え
る吐出エネルギー発生部であり、この吐出エネルギー発
生部15は上述したように制御部16に接続されてい
る。20はインクタンク3に負圧力を発生させるための
負圧力発生部である。このような構成のインクジェット
プリンタの機能等について説明する。
【0007】図16において、インクタンク3からイン
ク7が毛細管作用、ポンプの圧力等の力でインク供給路
8、フィルタ9、インク溜10、液路11、ノズル12
へ満たされる。ここで、制御部16から信号等を吐出エ
ネルギー発生部15へ伝えることでインク7を吐出する
ためのエネルギーがインク7に与えられて、インク7の
ノズル12からの吐出が行われ、印字媒体18への印字
が可能になる。吐出エネルギー発生部15としては例え
ば、導電性のインク7に通電することによって生じるジ
ュール熱により沸騰気泡を発生させ、この沸騰気泡の圧
力によってインクを吐出させるもの等が用いられる。負
圧力発生部20では、インク7に負圧を発生させノズル
12からインク7が容易に漏れないようにしている。ま
たインクタンク3および印字ヘッド2はキャリッジ1に
よって印字媒体18に対して平行になるように移動しな
がら、印字媒体18に対して印字を行っている。またキ
ャリッジ1はモータ6によって駆動されるベルト4の動
きにしたがって移動する。
【0008】次に、キャリッジ1の動作について詳細に
図14〜図19を用いて説明する。キャリッジ1は、図
14のA部からD部まで移動しながら印字を行う場合、
A部では速度はゼロであり、A部からB部への移動を行
う際に速度を増加させ、B部で或る一定の速度VSに達
した後はC部までほぼ等速移動を行い、C部からD部ま
では速度を減少させ、D部で速度がゼロとなる。
【0009】この様子を図17〜図19に示す。キャリ
ッジ1の位置と移動時間との関係を示すグラフ図である
図17に示すように、最初のキャリッジ1の位置Aはゼ
ロ位置であり、移動時間を経過すると共にキャリッジ1
の位置はB→C→Dと移動する。図17において、キャ
リッジ1は徐々に上昇しながらB位置に近付き、その後
一定勾配の直線でC位置に近付き、さらに徐々に下降し
ながらD位置に近付く。図17の特性線の勾配はキャリ
ッジ1の速度を表し、直線区間TSはキャリッジ1の速
度が一定であることを示す。
【0010】図18はキャリッジ1の速度とキャリッジ
1の位置との関係を示すグラフ図であり、AB間におい
てはキャリッジ1の速度は徐々に増加し、BC間におい
ては速度一定であり、CD間においては速度は徐々に減
少する。
【0011】図19はキャリッジ1の加速度とキャリッ
ジ1の位置との関係を示すグラフ図であり、速度増加の
AB間においては加速度は正の一定値、速度一定のBC
間においては加速度はゼロ、速度減少のCD間において
は加速度は負の一定値である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では図19に示すようにキャリッジ1に加速度
が発生し、図16に示す液路11やノズル12中の少な
くとも一部分にキャリッジ1の移動方向と直交しない方
向にインク7の流れる部分を有する場合、加速度の生じ
るA部からB部およびC部からD部までの間ではインク
7には流れの方向と直交しない方向に正もしくは負の加
速度がかかっており、これにより液路11中のインク7
の流れ方向の運動エネルギーが変化する。このためA部
からB部の間またはC部からD部の間では、インク7を
ノズル12から吐出させるために吐出エネルギー発生部
15が一定のエネルギーを発生した場合、インク7がノ
ズル12から吐出させられるまでに最終的にインク7を
吐出させるための運動エネルギーの総和がB部からC部
の間でインク7を吐出させるための運動エネルギーの総
和とは異なったものとなり、吐出速度の変化、吐出イン
ク量の変化、霧吹き吐出の発生などの吐出の乱れが発生
し、印字の不良が発生していた。これを避けるためA部
からB部の間およびC部からD部の間は印字しないよう
にすると、装置の小型化が難しくなるという問題点を有
していた。また、図20の状態図に示すように、インク
ジェットプリンタP1の設置方向が様々に変化する場
合、インクタンク3、液路11(図16参照)等の姿勢
差によりインク7の水頭圧力が変化し、液路11内の圧
力が変化し、吐出エネルギー発生部15が一定のエネル
ギーを発生した場合、インク7がノズル12から吐出さ
せられるまでに最終的にインク7の吐出に関わる運動エ
ネルギーの総和が上記水頭圧力の変化に応じて変化し、
吐出速度の変化、吐出インク量の変化、霧吹き吐出の発
生などの吐出の乱れが発生し、印字の不良が発生すると
いう問題点を有していた。さらに、図16に示すよう
に、インク7がノズル12から容易に漏れることの無い
ようにインクタンク3に負圧力発生部20が存在する場
合、インク7の量、環境温度、大気圧等の変動によって
インク7にかかる負圧力の大きさが変化することがあ
る。このとき吐出エネルギー発生部15が一定のエネル
ギーを発生した場合、インク7がノズル12から吐出さ
せられるまでに最終的にインク7の吐出に関わる運動エ
ネルギーの総和が上記負圧力の変化に応じて変化し、吐
出速度の変化、吐出インク量の変化、霧吹き吐出の発生
などの吐出の乱れが発生し、それにより印字の乱れが発
生するという問題点を有していた。
【0013】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、インクの吐出が安定し、印字が良好で、かつ小型軽
量であるインクジェットプリンタを提供することを目的
とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の請求項1記載のインクジェットプリンタは、
インクを満たす液路とインクを吐出させるためのエネル
ギーを発生する吐出エネルギー発生部とを有する印字ヘ
ッドと、液路中の少なくとも一部分に印字ヘッドの移動
方向と直交しない方向にインクの流れる部分を有する印
字ヘッドを印字媒体上に移動させるキャリッジとを有
し、吐出エネルギー発生部によりインクを印字ヘッドか
ら印字媒体上に吐出するインクジェットプリンタであっ
て、キャリッジにかかる加速度を検出する加速度検出部
と、検出された加速度の値に応じて吐出エネルギー発生
部の発生するエネルギーの大きさを制御する制御部とを
備える。
【0015】
【0016】
【0017】さらに請求項記載のインクジェットプリ
ンタは、請求項1において、吐出エネルギー発生部が、
発熱体、圧電素子乃至インクに電流を流すための電極の
内いずれか1から成る。
【0018】ここで、加速度検出部として、加速度ピッ
クアップ、加速度検出用ロータリエンコーダ、加速度検
出用リニアエンコーダなどが利用でき、これによりイン
クがノズルから吐出させられるまでに最終的にインクの
吐出に関わる運動エネルギーの総和を一定にすることが
できる。
【0019】
【作用】この構成によって、インクの液路中における運
動エネルギーがキャリッジの加速度変化によって変化し
ても、インク吐出に関わる運動エネルギーの総和を一定
にすることができるので、吐出速度の変化、吐出インク
量の変化、霧吹き吐出の発生などの吐出の乱れの無い、
良好な印字が可能となり、また、加速度発生領域でもイ
ンク吐出が可能であるので、装置の小型化が可能とな
。さらに、発熱体、圧電素子またはインクに電流を流
すための電極から成る吐出エネルギー発生部は、そのエ
ネルギーの発生量を容易に制御できる。
【0020】
【実施例】
(実施例1)以下本発明の第1の実施例について、図1
〜図5および図16を参照しながら説明する。
【0021】図1は本発明の第1の実施例におけるイン
クジェットプリンタP2を示す構成図である。図1にお
いて図14と同一部分又は相当部分には同一符号が付し
てあり、その説明は省略する。図1において、21はキ
ャリッジ1上に設けられた加速度検出部としての加速度
ピックアップ、22は制御部である。図1のキャリッジ
1は図16に示す従来のキャリッジと同様の構成であ
り、印字ヘッド2の吐出エネルギー発生部15および加
速度ピックアップ21は制御部22に接続されている。
【0022】このような構成のインクジェットプリンタ
P2において、液路11やノズル12中の少なくとも一
部分は、キャリッジ1の移動方向と直交しない方向にイ
ンク7の流れる部分である。
【0023】次に、図1のインクジェットプリンタP2
の動作について説明する。制御部22から信号等を吐出
エネルギー発生部15へ伝えることにより、インク7を
吐出するためのエネルギーがインク7に与えられ、イン
ク7のノズル12からの吐出が行われ、印字媒体18へ
の印字が可能となる。
【0024】図16の負圧力発生部20ではインク7に
負圧力を発生させ、ノズル12からインクが容易に漏れ
ないようにしている。また、インク収納部としてのイン
クタンク3および印字ヘッド2はキャリッジ1によって
印字媒体18に対して平行になるように移動しながら、
印字媒体18に対して印字を行っている。
【0025】キャリッジシャフト5に沿って移動するキ
ャリッジ1には、動き始めと停止前に加速方向と減速方
向の加速度がかかっており、液路11中のインク7のキ
ャリッジ移動方向と直交しない方向に流れている部分
は、インク7の持つインク7の吐出に関わる運動エネル
ギーが変化している。移動するキャリッジ1にかかる加
速度は加速度ピックアップ21によって検出される。
【0026】ここで、吐出エネルギー発生部15の発生
するエネルギー量は、インク7の持つ吐出に関わる運動
エネルギーの総和を一定にするため吐出エネルギー発生
部15が発生するエネルギーの大きさとキャリッジ1の
加速度との関係を示すグラフ図もしくは吐出エネルギー
発生部15の発生するエネルギーの大きさとキャリッジ
1の加速度との関係を示す式および加速度ピックアップ
21によって検出された加速度データを用いて決定され
る。上記グラフ図の例を図2に示す。図2に示すよう
に、キャリッジ1の加速度が増加すると、吐出エネルギ
ー発生部15に発生させるエネルギーの大きさは減少
し、逆に加速度が減少すると、その大きさは増加する。
例えば負の加速度w1では吐出エネルギー発生部15の
発生するエネルギーは加速度ゼロの場合よりΔE1だけ
大きく、正の加速度w2では発生エネルギーは加速度ゼ
ロの場合よりΔE2だけ小さい。これにより、インク7
の持つ吐出に関わる運動エネルギーの総和がインク7の
吐出に際して一定にされる。
【0027】図3は本発明の第1の実施例における制御
部22の動作を示すフローチャートである。
【0028】まず、加速度ピックアップ21により検出
されたキャリッジ1の加速度データを読み取り(ステッ
プS1)、このデータに基づいて吐出エネルギー発生部
15に発生させるエネルギーの大きさを算出し(ステッ
プS2)、この算出したエネルギーを吐出エネルギー発
生部15から発生させる(ステップS3)。
【0029】このように、本実施例のインクジェットプ
リンタP2によれば、キャリッジ1にかかる加速度の値
に応じて吐出エネルギー発生部15の発生するエネルギ
ーの大きさを制御することにより、インク7の液路11
中における運動エネルギーが加速度変化により変化して
も、インク7の吐出に関わる運動エネルギーの総和が一
定となり、吐出速度の変化、吐出インク量の変化、霧吹
き吐出の発生などの吐出の乱れの無い、良好な印字が可
能となり、また、加速度発生領域でもインク吐出が可能
であるので、装置の小型化が可能となる。
【0030】なお、上記実施例では加速度検出部として
加速度ピックアップ21を示したが、図4に示すように
ベルト4の回転軸23上にキャリッジ1の加速度検出用
のロータリーエンコーダ24を設け、これを加速度検出
部とすることもできる。また、図5に示すようにキャリ
ッジ1の移動方向にリニアスケール25を設け、それに
対応してキャリッジ1の加速度検出用のリニアエンコー
ダ26を設け、これを加速度検出部とすることもでき
る。
【0031】(実施例2)以下、本発明の第2の実施例
におけるインクジェットプリンタについて、図6〜図9
および図16を用いて説明する。
【0032】図6は本発明の第2の実施例におけるイン
クジェットプリンタP2を示す構成図である。図6にお
いて図1と同一部分又は相当部分には同一符号が付して
あり、27は図7の部分拡大図に示すようにキャリッジ
1上に設けられ、キャリッジ1の傾きを検出するジャイ
ロ等の傾き検出部、28は制御部である。この実施例で
は、シャーシ17およびインクジェットプリンタP2は
図7に示す重力方向Gに対して傾きを持って設置される
ことが可能である。図6のキャリッジ1および印字ヘッ
ド2は図16に示す従来のキャリッジおよび印字ヘッド
と同様の構成であり、印字ヘッド2の吐出エネルギー発
生部15および傾き検出部27は制御部28に接続され
ている。
【0033】このような構成において、インクジェット
プリンタP2の設置方向が様々に変化する場合、液路1
1中のインク7の流れ方向にかかる重力の大きさが変化
し、吐出エネルギー発生部15が一定のエネルギーを発
生する場合、インク7がノズル12から吐出させられる
までに最終的にインク7の吐出に関わる運動エネルギー
の総和が変化し、吐出速度の変化、吐出インク量の変
化、霧吹き吐出の発生などの吐出の乱れが発生し、印字
の不良が発生する。
【0034】このため印字ヘッド2の傾きを傾き検出部
27によって検出し、検出した印字ヘッド2の傾きの値
に応じて、吐出エネルギー発生部15の発生するエネル
ギーの大きさを制御部28を用いて制御する。
【0035】ここで、吐出エネルギー発生部15の発生
するエネルギーの量は、インク7の持つ吐出に関わる運
動エネルギーの総和を一定にするため吐出エネルギー発
生部15が発生するエネルギーの大きさと印字ヘッド2
の傾きとの関係を示すグラフ図もしくは吐出エネルギー
発生部15の発生するエネルギーの大きさと印字ヘッド
2の傾きの関係を示す式および傾き検出部27によって
検出された傾きデータを用いて決定される。
【0036】上記グラフ図の例を図8に示す。図8に示
すように、キャリッジ1の傾斜角度が増加すると、吐出
エネルギー発生部15に発生させるエネルギーの大きさ
も増加する。例えば傾斜角度θにおける発生エネルギー
は傾斜角度ゼロの場合よりΔEだけ大きい。これによ
り、インク7の持つ吐出に関わる運動エネルギーの総和
がインク7の吐出に際して一定にされる。
【0037】図9は制御部28の動作を示すフローチャ
ートである。まず、傾き検出部27により検出された印
字ヘッド2の傾きデータを読み取り(ステップS1
1)、このデータに基づいて吐出エネルギー発生部15
に発生させるエネルギーの大きさを算出し(ステップS
12)、この算出したエネルギーを吐出エネルギー発生
部15から発生させる(ステップS13)。
【0038】このように、本実施例のインクジェットプ
リンタP2によれば、インク7がノズル12から吐出さ
せられるまでに最終的にインク7の吐出に関わる運動エ
ネルギーの総和が一定となるように制御することによ
り、吐出速度の変化、吐出インク量の変化、霧吹き吐出
の発生などの吐出の乱れの無い、良好な印字が可能とな
る。
【0039】(実施例3)以下、本発明の第3の実施例
におけるインクジェットプリンタについて、図10〜図
13を用いて説明する。
【0040】図10は本発明の第3の実施例におけるイ
ンクジェットプリンタP2を示す構成図である。図10
において図1と同一部分又は相当部分には同一符号が付
してあり、29は制御部である。
【0041】図11は、図10のキャリッジ1のY−Y
´線断面図である。図11において、30はインク供給
路8に設けられ、インクタンク3の負圧力を検出する負
圧力検出部である。この負圧力検出部30および吐出エ
ネルギー発生部15は制御部29に接続されている。
【0042】このような構成において、図11に示すよ
うにインク7がノズル12から容易に漏れることの無い
ようにインクタンク(インク収容部)3に負圧力発生部
20が存在する場合、インク7の量、環境温度、大気圧
等の変動によってインク7にかかる負圧力の大きさが変
化することがある。このときインクタンク3中のインク
負圧力の大きさを負圧力検出部30を用いて検出する。
そして、インク7の負圧力の値に応じて吐出エネルギー
発生部15の発生するエネルギーの大きさを制御部29
を用いて制御する。
【0043】ここで、吐出エネルギー発生部15の発生
するエネルギー量は、インク7の持つ吐出に関わる運動
エネルギーの総和をインク吐出の際に一定にするために
吐出エネルギー発生部15が発生するエネルギーの大き
さとインク7の負圧力の大きさとの関係を示すグラフ図
もしくは吐出エネルギー発生部15の発生するエネルギ
ーの大きさとインク7の負圧力の関係の式および負圧力
検出部30を用いて決定される。
【0044】上記グラフ図の例を図12に示す。図12
に示すように、インク7の負圧力が増加すると、吐出エ
ネルギー発生部15に発生させるエネルギーの大きさも
増加する。例えば負圧力がpの場合には負圧力がゼロの
場合と比べて発生エネルギーはΔEだけ増加している。
これにより、インク7の持つ吐出に関わる運動エネルギ
ーの総和がインク7の吐出に際して一定にされる。
【0045】図13は本発明の第3の実施例における制
御部29の動作を示すフローチャートである。
【0046】まず、負圧力検出部30により検出された
インク7の負圧力データを読み取り(ステップS2
1)、このデータに基づいて吐出エネルギー発生部15
に発生させるエネルギーの大きさを算出し(ステップS
22)、この算出したエネルギーを吐出エネルギー発生
部15から発生させる(ステップS23)。
【0047】このように、本実施例のインクジェットプ
リンタP2によれば、インク7がノズル12から吐出さ
せられるまでに最終的にインク7の吐出に関わる運動エ
ネルギーの総和が一定となるように制御することによ
り、吐出速度の変化、吐出インク量の変化、霧吹き吐出
の発生などの吐出の乱れの無い、良好な印字が可能とな
る。
【0048】なお、上述した各実施例における吐出エネ
ルギー発生部15としては、一対の電極を介して導電性
のインク7に通電することによって生じるジュール熱に
より沸騰気泡を発生させ沸騰気泡の圧力によってインク
7を吐出させるもの、通電による抵抗体の発熱によりイ
ンク7に沸騰気泡を発生させ沸騰気泡の圧力によってイ
ンク7を吐出させるもの、圧電素子の変形の圧力でイン
ク7を吐出させるものなどがあり、これらにより容易に
発生エネルギーの大きさを制御することができる。
【0049】
【発明の効果】以上のように本発明は、キャリッジにか
かる加速度を検出する加速度検出部と、前記検出された
加速度の値に応じて前記吐出エネルギー発生部の発生す
るエネルギーの大きさを制御する制御部とを設けること
により、インク吐出に関わる運動エネルギーの総和を一
定にすることができるので、吐出速度の変化、吐出イン
ク量の変化、霧吹き吐出の発生などの吐出の乱れの無
い、良好な印字が可能となり、また、加速度発生領域で
もインク吐出が可能であるので、装置の小型化が可能と
なるインクジェットプリンタを実現できる。
【0050】
【0051】さらに、前記吐出エネルギー発生部が発熱
体、圧電素子乃至インクに電流を流すための電極の内い
ずれか1から成ることにより、エネルギーの発生量を容
易に制御できるインクジェットプリンタを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるインクジェット
プリンタを示す構成図
【図2】本発明の第1の実施例における吐出エネルギー
発生部に発生させるエネルギーの大きさとキャリッジの
加速度との関係を示すグラフ図
【図3】本発明の第1の実施例における制御部の動作を
示すフローチャート
【図4】本発明の第1の実施例におけるインクジェット
プリンタの一変形例を示す構成図
【図5】本発明の第1の実施例におけるインクジェット
プリンタの他の変形例を示す構成図
【図6】本発明の第2の実施例におけるインクジェット
プリンタを示す構成図
【図7】本発明の第2の実施例におけるインクジェット
プリンタの部分拡大図
【図8】本発明の第2の実施例における吐出エネルギー
発生部に発生させるエネルギーの大きさとキャリッジの
傾斜角度との関係を示すグラフ図
【図9】本発明の第2の実施例における制御部の動作を
示すフローチャート
【図10】本発明の第3の実施例におけるインクジェッ
トプリンタを示す構成図
【図11】図10のY−Y´線断面図
【図12】本発明の第3の実施例における吐出エネルギ
ー発生部に発生させるエネルギーの大きさとインク負圧
力との関係を示すグラフ図
【図13】本発明の第3の実施例における制御部の動作
を示すフローチャート
【図14】従来のインクジェットプリンタを示す構成図
【図15】従来のインクジェットプリンタを構成するキ
ャリッジと印字ヘッドとキャリッジシャフトとを示す概
略断面図
【図16】図15のX−X´線断面図
【図17】キャリッジの位置と移動時間との関係を示す
グラフ図
【図18】キャリッジの速度とキャリッジの位置との関
係を示すグラフ図
【図19】キャリッジの加速度とキャリッジの位置との
関係を示すグラフ図
【図20】インクジェットプリンタの設置状態を示す状
態図
【符号の説明】
1 キャリッジ 2 印字ヘッド 3 インクタンク(インク収容部) 4 ベルト 5 キャリッジシャフト 6 モータ 7 インク 8 インク供給路 9 フィルタ 10 インク溜 11 液路 12 ノズル 13 ノズルプレート 14 基板 15 吐出エネルギー発生部 16 制御部 17 シャーシ 18 印字媒体 19 紙送りローラ 20 負圧力発生部 21 加速度ピックアップ(加速度検出部) 22 制御部 23 回転軸 24 ロータリーエンコーダ 25 リニアスケール 26 リニアエンコーダ 27 傾き検出部 28 制御部 29 制御部 30 負圧力検出部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−268655(JP,A) 特開 昭52−127235(JP,A) 特開 平5−116413(JP,A) 特開 平2−235754(JP,A) 特開 平2−198865(JP,A) 特開 平1−90760(JP,A) 実開 平1−22442(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/05 B41J 2/01 B41J 2/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インクを満たす液路と前記インクを吐出さ
    せるためのエネルギーを発生する吐出エネルギー発生部
    とを有する印字ヘッドと、前記液路中の少なくとも一部
    分に前記印字ヘッドの移動方向と直交しない方向に前記
    インクの流れる部分を有する前記印字ヘッドを印字媒体
    上に移動させるキャリッジとを有し、前記吐出エネルギ
    ー発生部により前記インクを前記印字ヘッドから前記印
    字媒体上に吐出するインクジェットプリンタであって、
    前記キャリッジにかかる加速度を検出する加速度検出部
    と、前記加速度検出部で検出された加速度の値に応じて
    前記吐出エネルギー発生部の発生するエネルギーの大き
    さを制御する制御部とを備えたことを特徴とするインク
    ジェットプリンタ。
  2. 【請求項2】前記吐出エネルギー発生部は、発熱体、圧
    電素子乃至インクに電流を流すための電極の内いずれか
    1つから成ることを特徴とする請求項1に記載のインク
    ジェットプリンタ。
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