JPH06218060A - 医療用ガイドワイヤー - Google Patents

医療用ガイドワイヤー

Info

Publication number
JPH06218060A
JPH06218060A JP50A JP889393A JPH06218060A JP H06218060 A JPH06218060 A JP H06218060A JP 50 A JP50 A JP 50A JP 889393 A JP889393 A JP 889393A JP H06218060 A JPH06218060 A JP H06218060A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
guide wire
wire
helical coil
tip
tungsten
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP50A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasunobu Izumi
康伸 泉
Yukihiko Sakaguchi
幸彦 坂口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Bakelite Co Ltd filed Critical Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority to JP50A priority Critical patent/JPH06218060A/ja
Publication of JPH06218060A publication Critical patent/JPH06218060A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 金属線よりなる主ワイヤー部3、主ワイヤー
部の先端接合部6に結合されたヘリカルコイル2、およ
びヘリカルコイルの先端に結合された半球形状の最先端
部5から基本的に構成され、カテーテルを体内管腔へ誘
導するためのガイドワイヤーであって、ヘリカルコイル
がタングステンまたはタングステン90%以上を含む合
金の線材からなる。 【効果】 ヘリカルコイルのX線不透過性が良好で、ガ
イドワイヤー先端部のX線モニターによる位置確認性が
大幅に向上し、また、先端部の適度な柔軟性が保持され
ていて、安全性、操作性に優れたガイドワイヤーが得ら
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、体内にカテーテルを導
入する際のガイドとなるガイドワイヤーに関する。更に
詳しくは、ガイドワイヤーを体内に挿入したときの、そ
の先端部のX線モニターによる確認のし易さの改善に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】体内の患部の治療や検査のために血管、
消化管、胆管等へカテーテルを導入留置し、薬液、造影
剤等の注入を行っている。この際、ガイドワイヤーを先
に挿入せしめ、その後、そのガイドワイヤーをガイドと
して、カテーテルを体内の目的の部位へ誘導させる方法
が一般的に行なわれている。しかしながら、一般的に体
内管腔は形状が非常に複雑かつ狭小化していることが多
く、従ってガイドワイヤーを特定の部位へ正しく挿入す
ることが必要であり、このための技術が特に重要であ
る。
【0003】更に、体内患部へガイドワイヤーを挿入す
る場合、血管や胆管等をガイドワイヤーの先端で突いて
穿孔を起こすなどの損傷の危険性が高く、これを防止す
るためガイドワイヤーの先端部を極力柔軟化し、また先
端の形状についても、ストレートタイプあるいは、Jタ
イプなどを使い分ける必要があり、同時に術者にも極め
て繊細な技術と注意力が要求されている。
【0004】ここで図面により、細径のガイドワイヤー
の代表的な形状について説明する。図1はストレートタ
イプ、図2はJタイプのガイドワイヤーの、先端部の形
状と構造を示す一部断面図である。主ワイヤー(3)の
先端部(7)はテーパー加工が施され、ヘリカルコイル
(2)が接合部(6)において熔接あるいはろう付け等
の手段により接合されている。そして、ヘリカルコイル
(2)の内部には、先端部のバネ性保持を目的として細
い板ばねである安全ワイヤー(4)が装着されており、
最先端部(5)および接合部(6、8)において接合固
定されている。
【0005】このような構造のガイドワイヤーは、先端
側の柔軟部(9)、主ワイヤーのテーパー部である半柔
軟部(10)およびガイドワイヤーのトルク性を付与す
るための硬度を保持する主ワイヤー部(11)の3部分
より構成される。そして、最先端部(5)は、ガイドワ
イヤー挿入時の体内組織の穿孔防止のため、半球状に加
工されることが多い。
【0006】上記のようなガイドワイヤー構造のほか
に、種々の構造が考案されている。例えば、安全ワイヤ
ー(4)を省略し、代りに主ワイヤー(3)の先端側テ
ーパー部を最先端部まで延長して接合部(8)で接合固
定する例もある。また、図2のごとく、先端部をJ型と
し、挿入時の安全性を高めた形状のガイドワイヤーも多
く使用されている。
【0007】一方、太径のガイドワイヤーではトルク性
の付与は容易であり、従って主ワイヤー(3)の先端部
より基端部までの全長にわたってヘリカルコイル(2)
で覆われている形状が知られている。この場合は通常、
ヘリカルコイル、主ワイヤーおよび安全ワイヤーより基
本的に構成される。
【0008】次に、体内へガイドワイヤーを挿入し、更
にカテーテルを誘導、留置する方法として、胆管に対す
る手技について説明する。先ず、針付カニューレ等を用
いて、超音波などによりモニターしながら、皮膚の上よ
りガイドワイヤーを挿入できる程度のルートを胆管まで
形成させる。次いで、カテーテルの内腔にセットしたガ
イドワイヤーの先端側を挿入し、ワイヤーの先端が目的
とする胆管内に位置することを確認した後、カテーテル
をガイドワイヤーの上から誘導する。このとき、ガイド
ワイヤーの先端部の位置の確認は、X線モニターにより
行う。
【0009】ガイドワイヤーは通常、ステンレス鋼で作
られているが、線径が小さくなるとX線不透過性が低く
なり、このため細径のガイドワイヤーの場合は先端の位
置を十分に確認できない問題があった。この結果、目的
の部位にガイドワイヤーが到達したことを十分に確認で
きず、その後のカテーテルの挿入が不可能となることも
あった。特に細径のガイドワイヤーを使用する症例は、
通常、胆管や血管等の体内管腔が細い場合であり、従っ
て盲目的なカテーテルの挿入により管腔壁の損傷を生
じ、合併症を引き起こす危険性が高かった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の細径
のガイドワイヤーにおいてX線不透過性が低く、このた
めガイドワイヤー先端のX線モニターによる位置確認が
困難であると言う問題を解決するため種々の検討を行っ
た結果なされたもので、その目的とするところは、ガイ
ドワイヤーの操作性を損うことなく、X線による先端部
の位置確認が極めて容易なガイドワイヤーを提供するに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、金属線よ
りなる主ワイヤー部、該主ワイヤー部の先端部に結合さ
れたヘリカルコイル、および該ヘリカルコイルの先端に
結合された半球形状の最先端部から基本的に構成され、
カテーテルを体内管腔へ誘導するためのガイドワイヤー
であって、前記ヘリカルコイルがタングステンまたはタ
ングステンを90%以上含む合金の線材よりなることを
特徴とし、さらに、前記ヘリカルコイルの表面が金また
は白金の薄膜により被覆されていることを特徴とする医
療用ガイドワイヤーである。
【0012】本発明の1実施例でもある図1により、更
に詳細に説明する。主ワイヤー(3)および安全ワイヤ
ー(4)の材質はステンレス鋼が適当であるが、特にこ
れに限定されるものではなく、適度に弾性があり、耐腐
触性に優れたものであれば良い。
【0013】一方、ヘリカルコイル(2)は主ワイヤー
(3)に比べて線径が小さく、X線が透過し易いため、
その材質はX線不透過性にすぐれたものであることが必
要で、そのような材質としてタングステンが適してい
る。タングステンは金や白金に比較して硬度が高く、従
って、先端ヘリカルコイル部のバネ性にすぐれ、かつ加
工性にすぐれている特徴がある。また、タングステン合
金も使用可能であるが、タングステンの含量が90%未
満の場合にはX線不透過性と適度な剛性のバランスをと
ることが困難であり、このためタングステンを90%以
上含むものが本用途のコイル材質として適当である。タ
ングステンとの合金としては、タングステン同様にX線
不透過性に優れていることが必要で、金、白金、イリジ
ウム等との合金が挙げられるが、特にこれらに限定され
ない。
【0014】ヘリカルコイルの素線径としては0.03〜
0.1mmの範囲が適当であるが、コイルの強度や加工性の
点から0.05〜0.08mmの素線径が更に望ましい。これ
を主ワイヤー(3)の外径とほぼ同じ0.25〜7.6mm径
のコイル状に形成する。
【0015】また使用する条件によっては、タングステ
ンの表面が酸化され、あるいは体液に浸される危険性も
あり、このため安定な金属薄膜による表面コーティング
を施すのが効果的であり、コーティング用の金属として
は金又は白金などが好適である。金属薄膜による被覆の
方法は特に限定されないが、例えば真空蒸着、メッキ等
が挙げられる。同様に薄膜の厚みに関しても上述の目的
に合致する範囲であればよく、特に限定されるものでは
ない。
【0016】更に、ガイドワイヤー全体、すなわちヘリ
カルコイル部と主ワイヤー部をフッ素系樹脂によりコー
ティングすることも、ガイドワイヤーの滑り性を向上さ
せるために有効である。特に本方法は血液と接触する用
途に使用する場合に、より好ましいものである。
【0017】
【作用】上記に述べたように、特に細径のガイドワイヤ
ーにおいて、先端部のヘリカルコイル(2)を構成する
ワイヤー線材の材質を従来のステンレス鋼からタングス
テンまたはタングステン合金に変えることにより、X線
不透過性が大巾に向上し、同時に先端部の適度な柔軟性
が保持される。この結果、従来品の問題であった体内管
腔部におけるガイドワイヤー先端部のX線モニターによ
る視認性が高まり、その後のカテーテル挿入が極めて容
易となり、安全性、操作性いずれもすぐれたガイドワイ
ヤーが提供できる。
【0018】
【発明の効果】本発明に従うと、細径のガイドワイヤー
において先端部のX線不透過性が良好で、従来品の欠陥
である体内管腔でのX線視認性、即ち位置確認のし易さ
が大巾に向上するし、また、先端部の適度な柔軟性が保
持されていて、安全性、操作性にすぐれた医療用ガイド
ワイヤーとして好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における医療用ガイドワイヤーの構造を
示す部分断面図である。
【図2】本発明における他の形状の医療用ガイドワイヤ
ーの構造を示す部分断面図である。
【符号の説明】
2 ヘリカルコイル 3 主ワイヤー 4 安全ワイヤー 5 最先端部 6、8 接合部 7 先端部 9 柔軟部 10 半柔軟部 11 主ワイヤー部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属線よりなる主ワイヤー部、該主ワイ
    ヤー部の先端部に結合されたヘリカルコイル、および該
    ヘリカルコイルの先端に結合された半球形状の最先端部
    から基本的に構成され、カテーテルを体内管腔へ誘導す
    るためのガイドワイヤーであって、前記ヘリカルコイル
    がタングステンまたはタングステンを90%以上含む合
    金の線材よりなることを特徴とする医療用ガイドワイヤ
    ー。
  2. 【請求項2】 前記ヘリカルコイルの表面が、金または
    白金の薄膜で被覆されていることを特徴とする、請求項
    (1)記載の医療用ガイドワイヤー。
JP50A 1993-01-22 1993-01-22 医療用ガイドワイヤー Pending JPH06218060A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP50A JPH06218060A (ja) 1993-01-22 1993-01-22 医療用ガイドワイヤー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP50A JPH06218060A (ja) 1993-01-22 1993-01-22 医療用ガイドワイヤー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06218060A true JPH06218060A (ja) 1994-08-09

Family

ID=11705362

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP50A Pending JPH06218060A (ja) 1993-01-22 1993-01-22 医療用ガイドワイヤー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06218060A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6355363B1 (en) * 1999-02-16 2002-03-12 W. C. Hereaus Gmbh & Co. Kg Support structure
JP5771597B2 (ja) * 2010-03-16 2015-09-02 テルモ株式会社 ガイドワイヤおよびカテーテル組立体

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60145155A (ja) * 1983-12-12 1985-07-31 アドヴアンスド カーデイオヴアスキユラー システムズ インコーポレーテツド 不透明な先端をもつフロツピなガイドワイヤ
JPH01124473A (ja) * 1987-11-10 1989-05-17 Terumo Corp カテーテル用ガイドワイヤー

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60145155A (ja) * 1983-12-12 1985-07-31 アドヴアンスド カーデイオヴアスキユラー システムズ インコーポレーテツド 不透明な先端をもつフロツピなガイドワイヤ
JPH01124473A (ja) * 1987-11-10 1989-05-17 Terumo Corp カテーテル用ガイドワイヤー

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6355363B1 (en) * 1999-02-16 2002-03-12 W. C. Hereaus Gmbh & Co. Kg Support structure
JP5771597B2 (ja) * 2010-03-16 2015-09-02 テルモ株式会社 ガイドワイヤおよびカテーテル組立体
US9943667B2 (en) 2010-03-16 2018-04-17 Terumo Kabushiki Kaisha Guide wire and catheter assembly

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5381703B2 (ja) 血栓吸引カテーテル
US4991602A (en) Flexible guide wire with safety tip
EP2384218B1 (en) Medical guide wire and method of forming thereof
US6974416B2 (en) Doppler probe with shapeable portion
JP2012513286A (ja) 超音波視覚化内視鏡用アクセス装置
EP1325763A2 (en) Guide wire
EP1690563A1 (en) Catheter
JPS5977866A (ja) ガイドワイアおよびガイドワイア組立体
JPH06169996A (ja) 超弾性を有する成形可能なガイドワイヤ
US20100168619A1 (en) Combination wire guide and method of use thereof
JP3380691B2 (ja) ガイドワイヤ
JP3300155B2 (ja) 医療用ガイドワイヤの先端部付形方法
US8777873B2 (en) Wire guide having a rib for coil attachment
JP3599772B2 (ja) 医療用ガイドワイヤ
CN216876522U (zh) 穿刺器械
CN108652786B (zh) 支架开窗装置以及支架系统
US20190069958A1 (en) Coronary vein guiding system
JPH06218060A (ja) 医療用ガイドワイヤー
JP2001238962A (ja) 医療用挿通線体
JP2589666Y2 (ja) 医療用のガイドワイヤ
JPH09111021A (ja) 樹脂製器具
JP2001346884A (ja) ガイドワイヤー
CN220237540U (zh) 一种免焊接高性能镍钛记忆合金与不锈钢复合微导丝
JP2003334253A (ja) ガイドワイヤー
WO2022158366A1 (ja) 多層コイル