JP2003334253A - ガイドワイヤー - Google Patents

ガイドワイヤー

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JP2003334253A
JP2003334253A JP2002145124A JP2002145124A JP2003334253A JP 2003334253 A JP2003334253 A JP 2003334253A JP 2002145124 A JP2002145124 A JP 2002145124A JP 2002145124 A JP2002145124 A JP 2002145124A JP 2003334253 A JP2003334253 A JP 2003334253A
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Shinji Osawa
新二 大澤
Masahisa Tanimoto
真久 谷本
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Nipro Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 先端部の塑性変形が可能で、血管内の狭窄部
を容易に通過できるだけでなく、ガイドワイヤーの基端
でのトルクや押し込み力を先端まで伝えることができ、
かつ、ガイドワイヤー先端が血管を突き破るおそれがな
い、剛性および柔軟性のバランスが取れたガイドワイヤ
ーを提供する。 【解決手段】 平板形状のリボン3が先端部に設けられ
た細長いコアワイヤー2と、該コアワイヤー2の外周上
に配置されるコイルワイヤー4とを有してなるガイドワ
イヤー1において、前記リボン3は径方向断面積が先端
側に向かって徐々に減少するように、欠切部31または
切削部32が設けられてなることを特徴とするガイドワ
イヤー1である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、治療あるいは検査
等を目的とし、人体の必要部位にカテーテルを導入する
ために用いられるガイドワイヤーに関する。
【0002】
【従来の技術】超選択的血管造影、経皮的血管形成術
(PTA)、動脈塞栓術(TAE)あるいは経皮経管的
冠状動脈形成術(PTCA)などの医療行為において用
いられるカテーテルの人体への導入に際しては、従来ガ
イドワイヤーが用いられている。ガイドワイヤーとは、
カテーテルをガイドするためのワイヤーである。該ガイ
ドワイヤーは主に、ガイドワイヤーを血管内に挿入した
後、これを軸としてカテーテルを血管内に挿入する経皮
的カテーテル法(セルジンガー法)において使用され
る。カテーテルを動脈に挿入する場合、動脈は静脈に比
べて圧が高いので、カテーテルの侵入は著しく困難であ
る。そこで、ガイドワイヤーを先に血管内に留置させ、
それに沿わせることによりカテーテルは容易に動脈内に
挿入されうる。
【0003】ガイドワイヤーは、米国特許公報第4,8
46,186号、特開平6−54911号公報、特開平
6−54912号公報および実開平7−37199号公
報等において開示されるように、例えば細長いコアワイ
ヤーと、該コアワイヤーの先端側外周上に配置されるコ
イルワイヤーとからなる。前記コアワイヤーは、血管に
対する追従性を備えた適度な柔軟性と、ガイドワイヤー
基端でのトルクや押し込み力をガイドワイヤー先端まで
伝えることが可能な剛性とを備える、超弾性材料で形成
された先端に向かって縮径する芯材である。また、前記
コイルワイヤーは、塑性変形によるリシェイプが可能
で、操作性およびX線造影性に優れた金属製のコイルで
ある。該コアワイヤーとコイルワイヤーは、これらの先
端部でコイルワイヤーの一部を溶融することにより一体
化され、ガイドワイヤーを形成する。このように構成さ
れたガイドワイヤーは、先端部の変形が可能で、血管内
の狭窄部を容易に通過でき、かつ、手元での回転が先端
部に滑らかに伝達しうる。
【0004】前記ガイドワイヤーは、導入部位の形状に
合わせて医療従事者の手により予め曲げられ、癖づけ
(塑性変形)される場合がある。このような場合に確実
かつ容易に塑性変形が行えるように、コアワイヤーの先
端部にリボンと呼ばれる別部材が設けられたガイドワイ
ヤーも開発されている(特開平4−292174号公
報、特表平7−505561号公報、特開平9−990
92号公報、米国特許公報第4,554,929号、米
国特許公報第5,135,503号、米国特許公報第
4,998,917号等)。該ガイドワイヤーは、血管
に対する追従性をよくするため、先端部が基端部よりも
柔軟になるように構成されている。したがって、コアワ
イヤーは上記したように先端に向かって縮径しており、
該コアワイヤーの先端部に設けられたリボンは、該コア
ワイヤーの先端部よりもさらに柔軟性が高くなるよう
に、より柔軟性の高い材料で成形されたり、より小さい
断面積を有している。しかし、ガイドワイヤー先端部は
柔軟性を有するだけでなく、ガイドワイヤーの基端での
トルクや押し込み力を先端まで伝えうる剛性も必要とす
るため、コアワイヤー先端部およびリボンの縮径には限
界がある。
【0005】したがって、上記公報に記載されたリボン
は、一定の径を有する円柱状あるいは平板状に形成され
ることにより、先端部の剛性を保っている。しかし、こ
のような形状のリボンは、一定の柔軟性、すなわち硬さ
を有するため、ガイドワイヤー先端の剛性が高くなり、
ガイドワイヤー基端からの押し込み力によってガイドワ
イヤー先端が血管を突き破るおそれがある。また、リボ
ンの材料を単により柔軟性の高いものに変更しただけで
は、ガイドワイヤー基端でのトルクや押し込み力がガイ
ドワイヤー先端まで伝わりにくくなり好ましくない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記事情に鑑み、本発
明の目的は、先端部の塑性変形が可能で、血管内の狭窄
部を容易に通過できるだけでなく、ガイドワイヤーの基
端でのトルクや押し込み力を先端まで伝えることがで
き、かつ、ガイドワイヤー先端が血管を突き破るおそれ
がない、剛性および柔軟性のバランスが取れたガイドワ
イヤーを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために種々鋭意検討した結果、コアワイヤー
先端に設けられた一定の径を有する平板形状のリボン
に、欠切部または切削部を設けて、該リボンを先端に向
かって徐々に柔軟性が上がるように形成することによ
り、上記欠点を解消したガイドワイヤーを提供できるこ
とを見出し、本発明に到達した。
【0008】すなわち、本発明は、平板形状のリボンが
先端部に設けられた細長いコアワイヤーと、該コアワイ
ヤーの外周上に配置されるコイルワイヤーとを有してな
るガイドワイヤーにおいて、前記リボンは径方向断面積
が先端側に向かって徐々に減少するように、欠切部また
は切削部が設けられてなることを特徴とするガイドワイ
ヤーである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明のガイドワイヤー
を添付図面に示す好適な実施例に基づいて詳細に説明す
るが、本発明はこれらのものに限定されるものではな
い。図1は、本発明におけるガイドワイヤー先端の側面
図であり、図2は本発明におけるガイドワイヤー先端の
縦断面図である。また、図3〜図9は、本発明における
ガイドワイヤーを構成するコアワイヤーの先端部の実施
例を示す拡大図である。本発明のガイドワイヤーにおい
て、先端とは患者に穿刺する側(図1および図2中、左
側)を、基端とは医療従事者がガイドワイヤーを操作す
る際に把持する、先端と反対側の末端(図1および図2
中、右側)を指す。また、軸方向とは、前記先端と基端
とを結ぶ方向を指し、径方向とは、軸方向に垂直な方向
を指す。
【0010】図1に示すように、本発明のガイドワイヤ
ー1は、細長いコアワイヤー2と、該コアワイヤー2の
先端側外周上に配置されるコイルワイヤー4とを有して
なる。図2に示すように、前記コアワイヤー2は、略円
形上の径方向断面を有する細長いワイヤーであることが
好ましい。該コアワイヤー2は、例えば、医療従事者が
ガイドワイヤー1を操作する際に把持する基端側の本体
部21と、径方向断面積が先端に向かって減少する先端
部22とからなる。
【0011】本発明のコアワイヤー2の本体部21は、
好ましくは全長が150〜400cm、0.010〜0.038inch(0.25
〜0.97mm)の均一な外径を有する細長いワイヤーであ
り、その好適なサイズは用途により異なる。該本体部2
1の径方向断面は、血管内へ挿通する際の抵抗値を減少
させる円形等であることが好ましい。該本体部21は、
均一な外径を有していることにより、軸方向にほぼ同じ
柔軟性を有する。また、前記本体部21は、コアワイヤ
ー2の中で最も径方向断面積が大きいため、ガイドワイ
ヤー1基端部で医療従事者が加えたトルクや押し込み力
を最大限に先端まで伝えることができる。
【0012】本発明のコアワイヤー2の先端部22は、
その基端から先端に向かって縮径しているものが好まし
い。該先端部22は、軸方向長さが20〜50cmで、その径
方向断面は円形であることが好ましい。該先端部22
は、一定の割合でテーパー状に縮径しているもの、段階
的に径が小さくなるもの、あるいはテーパー部と段階的
縮径の組み合わされたものなど、本体部21の剛性およ
び弾性を先端に向かって連続的または段階的に移行させ
ているものであれば、どのような形状であってもよい。
より好ましくは、図2に示されるように、3段階にテー
パー状に縮径する部分を有する先端部22である。該先
端部22を設けることにより、ガイドワイヤー1の先端
で応力が局所的に集中せず、ガイドワイヤー1のキンク
を防止することができる。
【0013】本発明のコアワイヤー2は、ガイドワイヤ
ー1の基端でのトルクや押し込み力を先端まで伝える剛
性と、ガイドワイヤー1先端が血管を突き破るおそれが
ない柔軟性とを兼ね備える高弾性材料で形成されること
が好ましい。該高弾性材料としては、ステンレスや、タ
ングステン、タンタル、あるいはこれらを主成分とする
合金、アモルファス合金などがあげられる。本発明のコ
アワイヤー2は、本体部21および先端部22が全て同
じ材料から形成されていてもよいし、部分的に異なる材
料から形成されていてもよい。前記コアワイヤー2の本
体部21および先端部22は、好ましくはプレス機を用
いたプレス成形によって形成される。
【0014】前記コアワイヤー2の先端にはリボン3が
設けられる。該リボン3は、ガイドワイヤー1が導入部
位の形状に合わせて医療従事者の手により予め曲げら
れ、癖づけ(塑性変形)される場合に、確実かつ容易に
塑性変形が行えるようにするためのものである。該リボ
ン3は、その目的から明らかなように、コアワイヤー2
よりも柔軟性に優れている必要がある。したがって、該
リボン3はコアワイヤー2よりも柔軟性の高い材料から
形成されるか、あるいはコアワイヤー2と同様の材料に
より、コアワイヤー2よりも小さい断面積を有する形状
に形成されることが好ましい。前記リボン3を構成する
材料としては、ステンレスや、タングステン、タンタ
ル、あるいはこれらを主成分とする合金、アモルファス
合金などの高弾性材料が好ましく用いられる。該リボン
3は、例えばプレス機を用いたプレス成形や、プレス成
形の後さらにレーザー加工することによって形成され
る。また、コアワイヤー2先端への接続は、溶接やろう
付けなど手段を用いて行われることが好ましい。
【0015】図3〜図8は、本発明のコアワイヤー2の
リボン3の形状の例を示す図面である。図3(a)、図
4(a)、図5(a)、図6(a)、図7(a)、図8
(a)および図9(a)は該リボン3の各実施例を示す
拡大斜視図である。また、図3(b)、図4(b)、図
5(b)、図6(b)、図7(b)、図8(b)および
図9(b)は該リボン3の各実施例を横から見たときの
拡大側面図であり、図3(c)、図4(c)、図5
(c)、図6(c)、図7(c)、図8(c)および図
9(c)は該リボン3の各実施例を上から見たときの拡
大側面図である。図3〜図5に示すように、本発明のコ
アワイヤー2先端のリボン3は、軸方向長さが5〜50mm
で、径方向断面の一辺の長さが0.02〜0.2mm、径方向断
面積が0.002〜0.02mm2である平板形状を有しているもの
が好ましい。該リボン3の軸方向長さは、5mm未満であ
ると加工が困難になり剛性が高くなりすぎる。また、前
記長さが50mmよりも大きいと、ガイドワイヤー1基端で
のトルクが先端に伝わりにくくなる。前記リボン3は、
図6〜図8に示すように、先端に向かって径方向断面積
が段階的に小さく変化する平板形状を有していてもよ
い。この場合、径方向断面積が変化する段階の数は特に
限定されないが、数が多すぎると成形が困難になるた
め、好ましくは3個以内である。また、該リボン3は図
9に示すように、一方の径方向長さを減少させ、かつ、
もう一方の径方向長さを増加させることによって、径方
向断面積を小さく変化させた平板形状の組合せからなる
ものであってもよい。図9に示すリボン3も、図6〜図
8に示すリボン3と同様、3段階に径方向断面積が変化
するものが好ましい。該リボン3が図6〜図9に示す径
方向断面積が変化する形状である場合、その最先端の断
面積はトルク伝達性を考慮して0.002mm2より大きいこと
が好ましい。
【0016】本発明のリボン3は、径方向断面積が先端
側に向かって徐々に減少するように、欠切部または切削
部が設けられてなることを特徴とする。本発明のガイド
ワイヤー1は、前記欠切部または切削部を平板形状のリ
ボン3に設けることにより、該リボン3の柔軟性が先端
に向かって徐々に高くなる構成を有している。このた
め、本発明のガイドワイヤー1は、従来の一定の柔軟性
を有する先端部を備えたガイドワイヤーに比べて、ガイ
ドワイヤー先端が硬すぎて血管を突き破ったり、柔らか
すぎてガイドワイヤー基端でのトルクが先端に伝わりに
くくなるといった問題点を生じるおそれがなく、血管内
への挿入に好適な柔軟性を有することが可能である。
【0017】以下、図面を用いて、本発明のガイドワイ
ヤー1を構成するコアワイヤー2先端のリボン3の形状
の具体例について説明する。図3に示すリボン3は、図
3(b)に示すように平板形状を有しており、さらに図
3(c)に示すように、リボン3の先端から基端へ向か
って対向する側面を貫通する欠切部31が設けられてい
る。該欠切部31は先端側が底辺、基端側が頂点の三角
形状に切り取られた形状であることが好ましいが、この
形状以外でも、先端に向かって大きく切り取られる形状
であれば差し支えない。該欠切部31の軸方向長さは、
リボン3の先端からリボン3の軸方向長さの10〜70%だ
け基端側へ延びて形成されることが好ましい。該欠切部
31の軸方向長さがこれより短いと、リボン3の先端に
向かって徐々に柔軟性が上がるという本願発明の効果が
薄くなる。また該欠切部31の軸方向長さがこれより長
いと、リボン3の剛性が不十分になる。また、該欠切部
31は、リボン3の最先端の径方向断面積が、最基端の
径方向断面積の50%以上であることが好ましい。該リ
ボン3の最先端の径方向断面積がこれより小さくなる
と、リボン3の先端の剛性が不十分になり、ガイドワイ
ヤー1の基端側でのトルクや押し込み力が先端に伝わり
にくくなる。このように欠切部31を有することによ
り、リボン3は先端に向かって徐々に径方向断面積が減
少する形状となるため、先端に向かって徐々に柔軟性が
高くなり、ガイドワイヤー1の血管内への挿入をより安
全かつ容易に行うことができる。
【0018】図4に示すリボン3は、図4(b)に示す
ように平板形状を有しており、さらに図4(c)に示す
ように、リボン3の対向する側面の中心部位にそれぞれ
一つずつ、該リボン3が基端から先端へ向かって薄肉に
なるように切削部32が設けられている。該切削部32
は、リボン3の側面のいずれか一つに設けられていても
よいが、ガイドワイヤー1先端の曲がりやすい方向が限
定されてしまうため、図4(c)に示すように長手方向
軸対象に設けられていることがより好ましい。また、該
リボン3は平板形状であるため、面積が大きい方の側面
に設けられることが、成形が容易で好ましい。切削部3
2を形成したリボン3の他の例として、図5に示される
リボン3がある。該リボン3は、リボン3の対向する側
面の両端部位にそれぞれ二つずつ、該リボン3が基端か
ら先端に向かって薄肉になるように切削部32が設けら
れている。該切削部32の長さは、図3のリボン3に設
けられた欠切部31と同様に、リボン3の先端からリボ
ン3の軸方向長さの10〜70%だけ基端側へ延びて形
成されることが好ましい。また、切削部32は、リボン
3の最先端の径方向断面積が、最基端の径方向断面積の
50%以上であることが好ましい。このように形成され
る切削部32も、前記欠切部31と同様の効果をガイド
ワイヤー1に与えることができる。
【0019】図6〜図9に、本発明のガイドワイヤー1
を構成するリボン3の形状の他の具体例を示す。図6に
示すリボン3は、図6(b)に示すように先端に向かっ
て径方向断面積が段階的に小さく変化する平板形状を有
しており、さらに図6(c)に示すように、リボン3の
基端から先端へ向かって対向する側面を貫通する欠切部
31が設けられている。該欠切部31の形状は、上記し
た図3に示すリボン3に設けられる欠切部31と同様で
ある。図7に示すリボン3は、図7(b)に示すように
先端に向かって断面積が段階的に小さく変化する平板形
状を有しており、さらに図4に示すリボン3と同様、対
向する側面の中心部位にそれぞれ一つずつ、該リボン3
が基端から先端へ向かって薄肉になるように切削部32
が設けられている。また、図8に示すリボン3は、図8
(b)に示すように先端に向かって断面積が段階的に小
さく変化する平板形状を有しており、さらに図5に示す
リボン3と同様、対向する側面の両端部位にそれぞれ二
つずつ、該リボン3が基端から先端に向かって薄肉にな
るように切削部32が設けられている。前記図7および
図8に示すリボン3の切削部32の形状は、上記した図
4および図5に示すリボン3に設けられる切削部32と
同様である。
【0020】図9に示すリボン3は、図9(a)に示す
ように、一方の径方向長さを減少させ、かつ、もう一方
の径方向長さを増加させることによって、漸次径方向断
面積を小さく変化させた平板形状の組合せからなる。該
リボン3は、図5および図8に示すリボン3と同様、対
向する側面の両端部位にそれぞれ二つずつ、該リボン3
が基端から先端に向かって薄肉になるように切削部32
が設けられている。図示しないが、前記切削部32に代
えて、図3および図6に示される欠切部31や、図4お
よび図7に示される切削部32が設けられていてもよ
い。図6、図7、図8および図9に示すリボン3は、図
3、図4および図5に示すリボン3に比べて、先端に向
かって断面積が段階的に小さく変化する平板形状を有し
ていることによって、リボン3だけを特に柔軟にし、ガ
イドワイヤー1先端の細かい塑性変形を可能とすること
ができるものである。これらリボン3の形状は、ガイド
ワイヤー1の用途に応じて適宜使い分けることができ
る。
【0021】本発明のコイルワイヤー4は、前記コアワ
イヤー2の先端側外周上に配置されている。前記コイル
ワイヤー4は、外径0.04〜0.10mmのワイヤーを、軸方向
長さが200〜500mm、外径0.2〜0.45mmのコイル状とした
ものが好ましく用いられる。前記コイルワイヤー4のコ
アワイヤー2上への配置は、該コアワイヤー2上に前記
コイルワイヤー3を巻き付けるか、あるいは予めコイル
状に巻かれたコイルワイヤー4内部にコアワイヤー2を
挿入することにより行われる。該コイルワイヤー4の両
端は、接着剤による接着やハンダ付け、あるいはろう付
け等によりコアワイヤー2上に固定されるが、ろう付け
による固定方法が、血管内挿入中にコアワイヤー2とコ
イルワイヤー4が外れるおそれがなく好ましい。さら
に、該コイルワイヤー4の先端部は、コイルワイヤー4
を溶融することにより、図1または図2に示すような半
球状の先端チップ5を形成して、コアワイヤー2先端の
リボン3とコイルワイヤー4の先端とを固定することが
好ましい。
【0022】前記コイルワイヤー4は大部分が、ステン
レスやアモルファス合金などの放射線透過性材料から形
成される。しかし、ガイドワイヤー1は血管内への挿入
に際し、X線を照射してガイドワイヤー1の先端の位置
を確認し、間欠的に造影剤を注入して血管のX線像を視
認するものである。したがって、該ガイドワイヤー1の
先端にX線造影性を与えるために、前記コイルワイヤー
4の少なくとも先端部は、X線造影性を有する材料で形
成されることが好ましい。該X線造影性に優れる材料と
しては、公知の放射線不透過性材料である、白金、金、
イリジウム、タングステン、タンタル等があげられる
が、より好ましくは白金が用いられる。また、該コイル
ワイヤー4として、既出願の特願2001−11111
8の明細書に記載されるような、形成材料の異なる複数
のワイヤが軸方向に巻回されて形成されたコイルワイヤ
ーを用いてもよい。該コイルワイヤー4は、鋳造された
ワイヤーを必要に応じて冷間加工することによって形成
されることが好ましい。
【0023】本発明のガイドワイヤー1は、コアワイヤ
ー2の先端側外周上にコイルワイヤー4を配置すること
により形成される。該コイルワイヤー4の先端部は塑性
変形可能であり、導入部位の形状に合わせて医療従事者
が手で曲げて使用することができる。一方、コアワイヤ
ー2およびリボン3は高弾性材料からなるため、塑性変
形はしないが、コイルワイヤー4の形状に合わせて変形
されうる。本発明のガイドワイヤー1は、上記したよう
なリボン3を設けることにより、先端がより柔軟である
ため、より細かい塑性変形が可能である。また、本発明
のガイドワイヤー1は、使用目的に応じて必要な部位
に、コアワイヤー2およびコイルワイヤー4の外側か
ら、ポリウレタンやナイロン等の合成樹脂等によって被
覆されてもよい。これにより、該ガイドワイヤー1の先
端の柔軟性が向上し、外表面がなめらかになって、血管
内壁を傷つけるおそれがさらに減少する。また、該ガイ
ドワイヤー1は無水マレイン酸やポリビニルピロリドン
等の親水性潤滑剤や、抗凝固剤または抗血栓性材料など
をコーティングしてもよい。
【0024】本発明のガイドワイヤーは、人体の血管内
に挿入する際、医療従事者の回す、押す、引くの3つの
操作によって血管内に挿入され、次いでその上からカテ
ーテルが摺動せしめられ、血管内に挿入される。ガイド
ワイヤーが血管内を前進しないことがわかれば、いった
んカテーテルのみを血管内に残してガイドワイヤーを抜
去し、該カテーテル内に造影剤を注入して血管の走行を
確認してから、再度ガイドワイヤーを前進させる。そし
て、最終目的部位までカテーテルを進めることができれ
ば、ガイドワイヤーを抜去し、カテーテル内に造影剤を
注入して目的部位の血管を造影したり、塞栓物質を注入
して腫瘍を壊死させたりする。カテーテルに代えてバル
ーンカテーテルを用いた場合は、バルーンやステントを
血管内に留置することにより、血管内の閉塞部を開通な
いし拡張させることが可能である。
【0025】
【発明の効果】本発明のガイドワイヤーは、上記コアワ
イヤー、リボンおよびコイルワイヤーを有することによ
り、ガイドワイヤーに必要とされる、先端部の可変性お
よび血管内への挿通性に優れている。また、前記リボン
が、欠切部または切削部によって先端側に向かって径方
向断面積を徐々に減少させられることにより、ガイドワ
イヤー先端部の柔軟性が向上するとともに剛性も保持す
ることができる。これにより、ガイドワイヤー先端部が
血管を傷つけたり突き破るおそれがなく、かつガイドワ
イヤーの基端でのトルクや押し込み力を先端まで伝える
ことができ、従来のガイドワイヤーよりも操作性に優れ
たガイドワイヤーを提供することができる。さらに、該
リボンを設けたことにより、ガイドワイヤー先端により
細かな塑性変形を施すことが可能となり、ガイドワイヤ
ーの導入の際の操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のガイドワイヤーの側面図である。
【図2】 図1に示すガイドワイヤーの縦断面図であ
る。
【図3】 本発明のガイドワイヤーを構成するリボンの
実施例を示す拡大斜視図である。
【図4】 本発明のガイドワイヤーを構成するリボンの
実施例を示す拡大図である。
【図5】 本発明のガイドワイヤーを構成するリボンの
実施例を示す拡大図である。
【図6】 本発明のガイドワイヤーを構成するリボンの
実施例を示す拡大図である。
【図7】 本発明のガイドワイヤーを構成するリボンの
実施例を示す拡大図である。
【図8】 本発明のガイドワイヤーを構成するリボンの
実施例を示す拡大図である。
【図9】 本発明のガイドワイヤーを構成するリボンの
実施例を示す拡大図である。
【符号の説明】
1 ガイドワイヤー 2 コアワイヤー 21 本体部 22 先端部 3 リボン 31 欠切部 32 切削部 4 コイルワイヤー 5 先端チップ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板形状のリボンが先端部に設けられた
    細長いコアワイヤーと、該コアワイヤーの外周上に配置
    されるコイルワイヤーとを有してなるガイドワイヤーに
    おいて、前記リボンは径方向断面積が先端側に向かって
    徐々に減少するように、欠切部または切削部が設けられ
    てなることを特徴とするガイドワイヤー。
  2. 【請求項2】 前記欠切部は、先端側が底辺、基端側が
    頂点の三角形状に切り取られた形状である、請求項1記
    載のガイドワイヤー。
  3. 【請求項3】 前記切削部は、前記リボンの長手方向軸
    対象に設けられてなる、請求項1記載のガイドワイヤ
    ー。
  4. 【請求項4】 前記切削部は、平板形状を有するリボン
    の対向する側面の中心部位にそれぞれ一つずつ設けられ
    てなる、請求項3記載のガイドワイヤー。
  5. 【請求項5】 前記切削部は、平板形状を有するリボン
    の対向する側面の両端部位にそれぞれ二つずつ設けられ
    てなる、請求項3記載のガイドワイヤー。
  6. 【請求項6】 前記欠切部および切削部は、該リボンの
    先端からリボンの軸方向長さの10〜70%だけ基端側
    へ延びて形成されてなる、請求項2〜5のいずれかに記
    載のガイドワイヤー。
  7. 【請求項7】 前記リボンは、先端に向かって径方向断
    面積が段階的に減少する平板形状を有している、請求項
    1〜6のいずれかに記載のガイドワイヤー。
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