JPH06217856A

JPH06217856A - 寝具カバー

Info

Publication number: JPH06217856A
Application number: JP1301893A
Authority: JP
Inventors: Masami Mukai; 正美向井
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1993-01-29
Filing date: 1993-01-29
Publication date: 1994-08-09

Abstract

(57)【要約】【目的】寝具の収納作業が容易で、位置ずれの生じに
くい寝具カバーを提供することを目的とする。【構成】寝具カバーの角部３に開口部を形成する。ま
た、該開口部付近に毛布などを固定する固定具４を配置
する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、毛布、布団等の寝具の
カバーに関する。

【０００２】

【従来の技術】毛布カバー等は、図１４に示すとおり、
通常、袋部２００の長辺の一部にファスナー２５０のつ
いた開口部を有しており、該開口部から毛布を入れるよ
うになっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、毛布自体の大
きさに比べて上記開口部は小さいため、収納作業を速や
かに行うことはできなかった。特に、毛布等の角部を、
カバーの角部にきちんと位置させることは困難であっ
た。また、毛布をきちんとカバーに入れたとしても、毛
布とカバーとは互いに固定されているわけではない。従
って、使用しているうちに（例えば、該毛布をかけて眠
っているうちに）、寝返り等によりカバーの中で、毛布
の位置がずれて、だんご状態となってしまうことが多か
った。

【０００４】本発明は、毛布等を入れ易い寝具カバーを
提供することを目的とする。本発明の他の目的は、カバ
ーの中で毛布等の位置ずれの生じにくい寝具カバーを提
供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたもので、その第１の態様としては、
寝具を収納する袋を有し、上記袋は、少なくとも一つの
角部付近において開口部を有すること、を特徴とする寝
具カバーが提供される。この場合、上記開口部を閉じる
閉止手段を有することが好ましい。

【０００６】本発明の第２の態様として、寝具を収納す
る袋と、上記袋内側において、その少なくとも一つの角
部付近に設置された、寝具を係止するための係止部材を
有すること、を特徴とする寝具カバーが提供される。本
発明の第３の態様としては、１または２以上の生地を接
合して形成した寝具カバーにおいて、上記生地は、少な
くとも一つの開口部を有し、上記接合は、上記開口部が
上記寝具カバーの角部付近に位置するように行われてい
ること、を特徴とする寝具カバーが提供される。

【０００７】上記開口部付近に設置された、寝具を係止
する係止部材を有することが好ましい。本発明の第４の
態様としては、複数の生地を接合して構成された寝具カ
バーにおいて、上記寝具カバーの少なくとも一の角部領
域は２以上の生地を含んで構成され、該角部領域におい
ては、該角部を構成する一の生地と他の生地とは、その
間において開口部を形成していること、を特徴とする寝
具カバーが提供される。

【０００８】上記第３及び上記第４の態様においては、
上記開口部を閉状態とする閉止部材を有することが好ま
しい。この場合、上記閉止部材は、面状ファスナー、フ
ァスナー、ボタンのうちの少なくとも一つを含んで構成
されてもよい。上記第４の態様においては、上記開口部
付近に設置された、寝具を固定する位置決め部材を有す
ることが好ましい。

【０００９】

【作用】寝具を収納する際には、角部付近に設けられた
開口部或は未接合部から手を入れて作業を行うことがで
きる。従って、作業が容易である。また、係止部材、位
置決め部材により寝具を係止することにより、寝具の位
置ずれを防ぐことができる。

【００１０】上記開口部などは、閉止部材、閉止手段に
より閉じることができるため、ゴミなどの進入を防ぐこ
とができる。

【００１１】

【実施例】本発明の実施例を図面を用いて説明する。本
実施例の毛布カバー１は、図１に示すとおり、上下２枚
の生地２を縫いあわせて（注：図中、該縫い合わせた部
分を縫いつけ部２２として示した。）形成した長方形の
袋状である。そして、その長辺には毛布を出し入れする
ためのファスナー２５を取り付けている。

【００１２】本実施例は、該長方形の角部３ａ〜ｄにつ
いては生地２の縫いあわせを行わず、開口可能な状態に
したことを特徴としている。以下、該角部３ａ〜ｄの構
造を図２を用いて説明する。角部３においては、上側の
生地２ｕと下側の生地２ｄとを縫いつける代わりに、そ
の外周に沿って面状ファスナー３２ｕ，３２ｄを取り付
けた構成としている。また、面状ファスナー３２ｕ，ｄ
よりも内側位置にボタン４ｕ，ｄを取り付けている。該
ボタンｕ，ｄは毛布の位置ずれを防ぐためのものであ
る。

【００１３】本実施例においては、角部３を開閉可能に
保つために面状ファスナーを使用しているがこれに限定
されるものではなく、例えば、１または２以上のボタン
を外周部に沿って設置する構成としても構わない。ある
いは、該部分についてもファスナーにより開閉可能にし
てもよい。また、毛布の位置ずれを防ぐためにボタン４
を使用しているが、これに限定されるものではなく、該
目的を達成可能であれば他の如何なる手段によっても構
わない。

【００１４】本実施例の毛布カバー１への使用に適した
毛布の構造を図３を用いて説明する。該毛布Ｍには、あ
らかじめその角部に、上述のボタン４ｕ，ｄを通すため
の係止穴Ｍｈを設けている。また、該係止穴Ｍｈの縁部
には図面上明かではないがリング等の縁部材を取り付け
ている。さらに、該角部は他の部分と色を変えて構成し
ている。これら（リング、色の変更)は、毛布収納作業
時における、角部及び係止穴Ｍｈの位置確認を容易とす
るためのものである。なお、かかる目的を達成できるも
のであれば縁部材の形状はリング状に限るものではな
い。

【００１５】収納方法を説明する。ファスナー２５を開
いて、該部分から毛布を順次入れてゆく。ある程度入っ
た状態で、今度は角部３ａ，ｂの開口部から手を入れ
て、毛布Ｍの角部を掴む。そして、そのまま、該毛布の
角部を引っ張って、毛布カバーの角部３ａ，ｂにまでも
って行く。この場合、毛布の角部は他の部分と色が異な
るため容易に発見できる。また、角部３ａ，ｂの側から
手を入れているため、ファスナー２５の側から手を入れ
て該作業を行う場合に比べて、作業は容易である。

【００１６】そして、ボタン４ｕとボタン４ｄとを、係
止穴Ｍｈを通して結合する。これにより毛布カバー１内
における毛布Ｍの位置ずれを防ぐことができる。そし
て、面状ファスナー３２ｕと面状ファスナー３２ｄとを
圧接して結合させ、該角部３の開口部を閉じる。これに
より該角部３の開口部からゴミ、ほこり等が毛布カバー
内に進入することはない。

【００１７】以上の作業を四隅の角部について各々行っ
た後、ファスナー２５を閉じれば、毛布の収納作業は完
了する。なお、毛布Ｍを収納した状態における角部３の
様子を図４に示す。毛布Ｍの形態としては、上記図３に
示したもののほかに図５の様なものでもよい。この例に
おいては、係止穴Ｍｈに代わって、ボタン４ｕと連結可
能なボタンＭｓｄと、ボタン４ｄと連結可能なボタンＭ
ｓｕとを、設けている。該毛布を収納する場合の作業は
基本的には、上述の場合と同様である。但し、上記実施
例とは異なり、毛布の表裏を逆にすると毛布を固定する
ことができないため、作業の際には注意を要する。毛布
を収納した状態を図６に示す。

【００１８】なお、上記実施例においては、各角部３に
おいてボタン４を１箇所づつとしていたが、この数を増
やすとともに、その配置も例えば図７のごとくすればよ
り確実に位置ずれを防ぐことができる。他の実施例を図
８〜図１０を用いて説明する。本実施例の毛布カバー
１’は、角部５の構造に特徴を有している。

【００１９】該毛布カバー１’の上側は、その中央部分
を含んだ大部分を構成する生地２ｕ’と、角部５を構成
する生地５０とから、構成されている。生地２ｕ’と、
生地５０とは、互いに縫いつけられていない部分があ
り、この未縫製部分を手を挿入するための開口部Ｑとし
ている。また、該開口部Ｑからのゴミなどの進入を防ぐ
ため、生地２ｕ’と、生地５０とは、該開口部Ｑ（つま
り、上記未縫製部）において重なり部５２を有してい
る。なお、生地２ｕ’は、毛布カバー１’の外周部にお
いて下側生地２ｄ’に縫いつけることにより固定されて
いる。生地５０も同様である。

【００２０】本実施例においても、同様に開口部Ｑから
手を挿入することができ、上記実施例と同様に毛布の収
納作業が容易である。また、重なり部５２の存在によっ
て、開口部からのゴミの進入などを防ぐことができる。
しかも、構造がきわめて簡単で、ボタン、面状ファスナ
ー等が不要であるため、材料コストを抑えることができ
る。また、製造も容易で製造コストも抑えることができ
る。

【００２１】この例についても、角部５および収納され
る毛布の側に穴（あるいはボタン）などを設けて、位置
ずれを防ぐ構成とすることもできることはいうまでもな
い。さらに、重なり部５２に面状ファスナー等を設けて
開閉可能に構成すれば、より確実にゴミなどの進入を防
ぐことができる。第３の実施例を説明する。

【００２２】この実施例は、図１１、図１２、図１３に
示すとおり、生地２”の角部７を切り取って、そのまま
開口部７０を形成したものである。この例は、毛布の収
納作業が容易であると共に、構造がきわめて単純である
ためコスト面で有利であるという特徴を有する。上記実
施例の説明においては特に述べなかったが、通常生地２
には薄いものを使用することが多いため、ボタンなどを
設ける部分については、厚手の生地を使う等して必要に
応じて補強することが好ましい。なお、これは毛布収納
の作業性の向上にもつながる。

【００２３】また、角部に設ける開口部は、ある生地と
他の生地との間に形成するばかりではなく、１枚の生地
（例えば、上側の生地）に穴をあけて形成してもよい。
以上説明した上記各実施例においては、毛布の収納作業
が容易である。また、毛布の位置ずれをなくすことがで
きる。さらに、コスト面でも有利である。上記説明にお
いては毛布用のカバーを例に取って説明したがこれに限
定されるものではなく、他のあらゆるカバー（例えば、
布団用カバー、座布団用カバー）にも同様に適用可能で
ある。

【００２４】

【発明の効果】以上説明した通り本発明によれば、毛布
等の収納作業が容易な寝具カバーを提供することができ
る。また、毛布等の位置ずれをなくすことができる。さ
らに、コストの上昇も少ない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例の全体を示す上面図であ
る。

【図２】角部３の構造を示す説明図である。

【図３】第１の実施例への使用に適した毛布の構造の一
例を示す上面図及び側面図である。

【図４】図３の毛布を収納した状態を示す要部上面図及
びＡ−Ａ線における断面図である。

【図５】第１の実施例への使用に適した毛布の構造の一
例を示す上面図及び側面図である。

【図６】図５の毛布を収納した状態を示す要部上面図及
びＢ−Ｂ線における断面図である。

【図７】第１の実施例の応用例を示す説明図である。

【図８】本発明の第２の実施例の全体を示す上面図であ
る。

【図９】角部５を示す上面図である。

【図１０】図９のＣ−Ｃ線における角部５の断面図であ
る。

【図１１】本発明の第３の実施例の全体を示す上面図で
ある。

【図１２】角部７の構造を示す斜視図である。

【図１３】毛布を収納した状態を示す上面図である。

【図１４】従来技術を示す説明図である。

【符号の説明】

１……毛布カバー、２……生地、３……角部、４
……ボタン、５……角部、７……角部、２２……
縫いつけ部、２５……ファスナー、３２……面状ファ
スナー、５０……生地、５２……重なり部、７０
……開口部、Ｍ……毛布、Ｍｈ……係止穴、Ｍｓ…
…ボタン

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】寝具を収納する袋を有し、上記袋は、少なくとも一つの角部付近において開口部を
有すること、を特徴とする寝具カバー。
【請求項２】上記開口部を閉じる閉止手段を有するこ
と、を特徴とする請求項１記載の寝具カバー。
【請求項３】寝具を収納する袋と、上記袋内側において、その少なくとも一つの角部付近に
設置された、寝具を係止するための係止部材を有するこ
と、を特徴とする寝具カバー。
【請求項４】１または２以上の生地を接合して形成した
寝具カバーにおいて、上記生地は、少なくとも一つの開口部を有し、上記接合は、上記開口部が上記寝具カバーの角部付近に
位置するように行われていること、を特徴とする寝具カバー。
【請求項５】上記開口部付近に設置された、寝具を係止
する係止部材を有することを特徴とする請求項４記載の
寝具カバー。
【請求項６】複数の生地を接合して構成された寝具カバ
ーにおいて、上記寝具カバーの少なくとも一の角部領域は２以上の生
地を含んで構成され、該角部領域においては、該角部を
構成する一の生地と他の生地とは、その間において開口
部を形成していること、を特徴とする寝具カバー。
【請求項７】上記開口部を閉状態とする閉止部材を有す
ること、を特徴とする請求項４または６記載の寝具カバー。
【請求項８】上記閉止部材は、面状ファスナー、ファス
ナー、ボタンのうちの少なくとも一つを含んで構成され
ること、を特徴とする請求項７記載の寝具カバー。
【請求項９】上記開口部付近に設置された、寝具を固定
する位置決め部材を有すること、を特徴とする請求項６記載の寝具カバー。