JPH06217756A - 二酸化炭素含有酒類の製造法 - Google Patents

二酸化炭素含有酒類の製造法

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JPH06217756A
JPH06217756A JP5010887A JP1088793A JPH06217756A JP H06217756 A JPH06217756 A JP H06217756A JP 5010887 A JP5010887 A JP 5010887A JP 1088793 A JP1088793 A JP 1088793A JP H06217756 A JPH06217756 A JP H06217756A
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JP
Japan
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carbon dioxide
sake
dioxide gas
shochu
wine
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Pending
Application number
JP5010887A
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English (en)
Inventor
Hiromichi Omori
大陸 大森
Shuroku Suzuki
修六 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KH Neochem Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は清涼感、キレ、濃厚感のある炭酸ガ
ス含有酒類を得ることを目的とする。 【構成】 清酒、合成清酒、焼酎、ウィスキー類、スピ
リッツ類、無発泡性ワイン又は無発泡性リキュール類に
炭酸ガス濃度が30〜200mg /100ml になる様に炭酸ガス
を溶解させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は二酸化炭素含有酒類の製
造法に関する。
【0002】
【従来の技術】二酸化炭素(以下、炭素ガスと称す)を
本来的に含有する酒類としては、例えばビールやシャン
パンのような発泡性ワインがあり、また、焼酎に炭酸ガ
ス、果汁等を入れた酎ハイと称する発泡性リキュール類
等がある。これら酒類は炭酸ガスが過飽和状態になって
いるものであり、炭酸ガス特有の刺激感を味うものであ
る。
【0003】一方、清酒、合成清酒、焼酎、ウィスキー
類、スピリッツ類、無発泡性ワイン、無発泡性リキュー
ル類等の酒類には炭酸ガスはほとんど残存していない。
即ち、清酒、無発泡性ワイン等の醸造酒は熟成中に炭酸
ガスが揮散してしまうか、多くの場合、約60℃で熱酒
びん詰めする際に炭酸ガスは揮散し、ほとんど残存して
いない。
【0004】焼酎、ウィスキー類及びスピリッツ類は蒸
留酒であるため、炭酸ガスは揮散してしまっており、ま
た合成清酒や無発泡性リキュール類はアルコールに香味
液やその他の調味料を混和したいわゆる混成酒であるの
で、やはり炭酸ガスを含有していない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は清涼
感、キレ、濃厚感のある炭酸ガス含有酒類の製造法を提
供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は清酒、合成清
酒、焼酎、ウィスキー類、スピリッツ類、無発泡性ワイ
ン又は無発泡性リキュール類に炭酸ガス濃度が30〜200m
g /100ml になる様に炭酸ガスを溶解させることを特徴
とする炭酸ガス含有酒類の製造法に関する。使用する清
酒、合成清酒、焼酎、ウィスキー類、スピリッツ類、無
発泡性ワイン、無発泡性リキュールとしては、個装充填
前のものが用いられる。
【0007】ウィスキー類としては、ウィスキー、ブラ
ンデー等が、スピリッツ類としては、ジン、ラム、ウォ
ッカ等が、無発泡性リキュール類としては、焼酎に果汁
等を入れたもの、ワインに薬草等を入れたもの等があげ
られる。炭酸ガスとしては、例えば市販のボンベ入り炭
酸ガスが用いられる。酒類中に溶解させる炭酸ガス濃度
としては、30〜200mg /100ml が好ましい。
【0008】炭酸ガス濃度が30mg/100m未満の場合は、
本発明の効果(清涼感、キレ、濃厚感)が小さく、ま
た、2000mg/100ml を越える場合は、炭酸ガス特有の刺
激感を味うものになってしまい、本発明の効果が得られ
ない。炭酸ガスを溶解させる温度としては、1〜20℃、
好ましくは3〜10℃である。
【0009】
【実施例】以下に実施例を示す。実施例において、炭酸
ガスの分析方法は、988.07 ワイン中の二酸化炭素、滴
定法 (第一法1988)(988.07 Carbon Dioxide in Wine
s, Titrimetric Method First Action 1988) 、エイ・
オー・エイ・シー・オフィシャル メソッド オブアナ
リシス(AOAC Official Methods of Analysis) に準じて
行った。
【0010】即ち5℃に冷却したサンプル 375ml に対
して50% 水酸化ナトリウム水溶液5mlを加え、密栓して
攪拌後、その10mlを40mlの水に加えた。さらに炭酸脱水
素酵素溶液(Sigma Chemical Co., Cat. No. C-7500を0.
1mg /ml・H 2 O に調整したもの:以下同じ)をこれに
3滴加え、0.0455N硫酸水溶液でpH8.6 まで滴定した。
この時pHはpHメータで測定した。
【0011】引き続き0.0455N 硫酸水溶液でpH4.0 にす
るまでに要した硫酸水溶液の量を下記式のサンプルのml
とした。なお、ブランクはサンプル25mlに3滴の炭酸脱
水素酵素を加えた後、700mmHgの減圧下で、1分間攪拌
し脱ガスした。ついで、これに0.33mlの50% 水酸化ナト
リウム水溶液を加えた。この10mlに水40mlを加えて、0.
0455N 硫酸水溶液でpH8.6 とした。以下前記と同様にpH
4.0 までに要した硫酸水溶液の量を下記式のブランクの
mlとした。
【0012】下記式から炭酸ガス濃度を求めた。
【0013】
【数1】
【0014】実施例1 アルコール分8%の焼酎(炭酸ガス濃度:4mg/100ml)
200mlに、炭酸ガス濃度が30mg/100ml になる様
に、炭酸ガス封入機より5℃で炭酸ガスを入れて溶解
し、炭酸ガス含有焼酎〔炭酸ガス濃度:30mg/100ml(実
施例1の焼酎)〕を得た。
【0015】実施例1の焼酎と原料に用いた焼酎を8名
のパネリストにより、きき酒による官能検査をしたとこ
ろ、6名が実施例1の焼酎の方が清涼感、キレ、濃厚感
において優れていたと評価した。
【0016】実施例2 アルコール分25%の焼酎(炭酸ガス濃度:6mg/100m
l) 200mlに、炭酸ガス濃度が50mg/100ml になる様に、
炭酸ガス封入機より5℃で炭酸ガスを入れ溶解し、炭酸
ガス含有焼酎〔炭酸ガス濃度:50mg/100ml (実施例2
の焼酎)〕を得た。以下、実施例1と同様に、実施例2
の焼酎と原料に用いた焼酎との官能検査をした。その結
果、6名が実施例2の焼酎の方が清涼感、キレ、濃厚感
において優れていたと評価した。
【0017】実施例3 アルコール分15%の合成清酒(炭酸ガス濃度:7mg/10
0ml) 200mlに、炭酸ガス濃度が 120mg/100ml になる様
に、炭酸ガス封入機より5℃で炭酸ガスを入れ溶解し、
炭酸ガス含有合成清酒〔炭酸ガス濃度: 120mg/100ml
(実施例3の合成清酒)〕を得た。以下、実施例1と同
様に実施例3の合成清酒と原料に用いた合成清酒との官
能検査をした。その結果、8名全員が実施例3の合成清
酒の方が清涼感、キレ、濃厚感において優れていたと評
価した。
【0018】実施例4 アルコール分15%の清酒(炭酸ガス濃度:7mg/100ml)
200mlに、炭酸ガス濃度が 200mg/100ml になる様に、
炭酸ガス封入機より5℃で炭酸ガスを入れ溶解し、炭酸
ガス含有清酒〔炭酸ガス濃度:200mg /100ml (実施例
4の清酒)〕を得た。
【0019】以下、実施例1と同様に、実施例4の清酒
と原料に用いた清酒との官能検査をした。その結果、7
名が実施例4の清酒の方が清涼感、キレ、濃厚感におい
て優れていたと評価した。
【0020】実施例5 アルコール分12%の白ワイン(炭酸ガス濃度:5mg/10
0ml) 200mlに、炭酸ガス濃度が 100mg/100ml になる様
に、炭酸ガス封入機より5℃で炭酸ガスを入れ溶解し、
炭酸ガス含有無発泡性白ワイン〔炭酸ガス濃度: 100mg
/100ml(実施例5の白ワイン)〕を得た。以下、実施例
1と同様に、実施例5の白ワインと原料に用いた白ワイ
ンとの官能検査をした。その結果、7名が実施例5の白
ワインの方が清涼感、キレ、濃厚感において優れていた
と評価した。
【0021】実施例6 アルコール分12%の赤ワイン(炭酸ガス濃度:8mg/10
0ml) 200mlに、炭酸ガス濃度が 150mg/100ml になる様
に、炭酸ガス封入機より5℃で炭酸ガスを入れ溶解し、
炭酸ガス含有無発泡性赤ワイン〔炭酸ガス濃度: 150mg
/100ml (実施例6の赤ワイン)〕を得た。以下、実施
例1と同様に、実施例6の赤ワインと原料に用いた赤ワ
インとの官能検査をした。その結果、8名全員が実施例
6の赤ワインの方が清涼感、キレ、濃厚感において優れ
ていたと評価した。
【0022】
【発明の効果】本発明により、清涼感、キレ、濃厚感の
ある炭酸ガス含有酒類を得ることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 清酒、合成清酒、焼酎、ウィスキー類、
    スピリッツ類、無発泡性ワイン又は無発泡性リキュール
    類に二酸化炭素の濃度が30〜200mg /100mlなる様に二
    酸化炭素を溶解させることを特徴とする二酸化炭素含有
    酒類の製造法。
JP5010887A 1993-01-26 1993-01-26 二酸化炭素含有酒類の製造法 Pending JPH06217756A (ja)

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JP5010887A JPH06217756A (ja) 1993-01-26 1993-01-26 二酸化炭素含有酒類の製造法

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010158207A (ja) * 2009-01-09 2010-07-22 Manns Wine Co Ltd 果実酒およびその製造法
JP2011152116A (ja) * 2009-12-28 2011-08-11 Suntory Holdings Ltd 容器詰め炭酸ガス含有アルコール飲料
JP2018068195A (ja) * 2016-10-28 2018-05-10 サッポロビール株式会社 炭酸飲料、炭酸飲料の製造方法、及び、喉越し感向上剤

Cited By (3)

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JP2011152116A (ja) * 2009-12-28 2011-08-11 Suntory Holdings Ltd 容器詰め炭酸ガス含有アルコール飲料
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Effective date: 20010424