JPH0621767A - チューナのトラッキング装置 - Google Patents

チューナのトラッキング装置

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Publication number
JPH0621767A
JPH0621767A JP19648792A JP19648792A JPH0621767A JP H0621767 A JPH0621767 A JP H0621767A JP 19648792 A JP19648792 A JP 19648792A JP 19648792 A JP19648792 A JP 19648792A JP H0621767 A JPH0621767 A JP H0621767A
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JP
Japan
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circuit
tuning
frequency
output
reception
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JP19648792A
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Yoshiaki Tanaka
良明 田中
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トラッキング調整にかかる工数を削減すると
ともに、トラッキングエラーを低減して良好な感度で受
信を行う。 【構成】 信号受信時には、マイクロコンピュータ36
から複数の異なるパルス幅のパルス列が出力され、これ
が整流されたプラス及びマイナスの電圧が受信同調回路
30に供給される。これによって、その同調周波数が複
数のステップで変化し、各ステップにおけるキャリアレ
ベルがキャリアレベル検出回路34で検出されてマイク
ロコンピュータ36に入力される。マイクロコンピュー
タ36では、各ステップのキャリアレベルが比較され、
最もキャリアレベルが大きいステップが選択される。そ
して、この選択されたステップに対応するパルス列が選
択された極性で受信同調回路30に出力され、受信同調
回路30の同調周波数が自動的に制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、チューナのトラッキン
グ装置にかかり、更に具体的には、PLL(Phase Lock
ed Loop)を用いたシンセサイザ方式の電子チューナに
好適なトラッキング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子チューナ(シンセサイザチューナ)
としては、図7に示すようなスーパーヘテロダイン受信
機の例がある。同図において、受信同調回路10は、R
FコイルL1の1次側にトリマコンデンサC1,RFバ
リキャップ(可変容量ダイオード)D1が並列に接続さ
れた構成となっている。次に、局部発振回路12の発振
同調回路12Aは、OSCコイルL2の1次側に対し
て、パディングコンデンサC2が直列に、電圧印加用抵
抗R1及びOSCバリキャップD2が並列にそれぞれ接
続されており、バリキャップD2にはバイパスコンデン
サC3が接続された構成となっている。バリキャップD
1,D2には、電圧印加用抵抗R2を介してPLL回路
14のLPF(Low Pass filter,図示せず)の出力電
圧が共通に印加されている。
【0003】受信同調回路10のRFコイルL1の2次
側は高周波増幅回路16に接続されており、高周波増幅
回路16の出力側はミキサ回路18に接続されている。
また、発振同調回路12AのOSCコイルL2の2次側
はOSC12Bに接続されており、このOSC12Bの
出力側は前記PLL回路14及びミキサ回路18に各々
接続されている。このミキサ回路18の出力側は中間周
波増幅回路20に接続されており、中間周波増幅回路2
0の出力側は検波回路22に接続されている。そして、
この検波回路22から再生された音声信号が出力され、
この音声信号は低周波増幅の後スピーカに供給されるよ
うに構成されている。また、上述したPLL回路14に
は、基準発振器24が接続されており、これから出力さ
れた基準発振信号とOSC12Bから出力された局部発
振信号とがPLL回路14で比較されるようになってい
る。
【0004】以上のような受信機の動作を説明すると、
バリキャップD1,D2のキャパシタンスは、PLL回
路14からの印加電圧に対応した値となる。受信同調回
路10では、バリキャップD1及びトリマコンデンサC
1のキャパシタンスとRFコイルL1のインダクタンス
で決定された周波数の信号が受信され、受信信号が高周
波増幅回路16で増幅されてミキサ回路18に供給され
る。他方、発振同調回路12Aでは、バリキャップD2
及びコンデンサC2のキャパシタンスと発振コイルL2
のインダクタンスで発振周波数が決定され、この周波数
の信号が局部発振回路12で生成されてミキサ回路18
に供給される。ミキサ回路18では、高周波増幅回路1
6から入力された受信信号に局部発振回路12から入力
されたローカル発振信号がミキシングされ、例えば45
0KHzの中間周波信号が生成される。この信号は、中
間周波増幅回路20で増幅されて検波回路22に供給さ
れ、ここで検波処理が行われて音声信号が再生される。
【0005】このようなシンセサイザチューナを用いた
スーパーヘテロダイン受信機では、局部発振回路12に
おける発振周波数が、常に受信同調回路10における受
信同調周波数よりも一定周波数(例えば450KHz)
だけ高い(又は低い)という関係を満たす必要がある。
PLL回路14から出力されるチューニング電圧のレベ
ルを変化させると、バリキャップD1,D2の双方のキ
ャパシタンスが変化し、受信同調回路10における同調
周波数が変化するとともに、局部発振回路12の発振同
調回路12Aにおける同調周波数も変化する。この場合
に、変化後の中間周波数は一定となる必要があるので、
通常トリマコンデンサC1などを用いて、所要の受信周
波数帯域内のいくつかの点で発振周波数と受信周波数と
の前記関係が満たされるように調整が行なわれている。
【0006】このようなトラッキング調整について更に
具体的に説明すると、例えば531KHz〜1629K
Hzの電波を受信するAMラジオの場合、603KHz
でアンテナコイルL1を調整し、1404KHzでトリ
マコンデンサC1を調整している。また、場合によって
は、バリキャップD1,D2の特性のバラツキを吸収す
るため、バリキャップD2にもトリマコンデンサを設け
てトラッキング調整が行われる。なお、パディングコン
デンサC2は、受信周波数帯域(例えば531〜162
9KHz)と局部発振の周波数帯域(例えば981〜2
079KHz)における周波数の変化比が相違するの
で、それを補正するために接続されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来技術では、完全に調整をとろうとすると、アン
テナコイルL1→トリマコンデンサC1→アンテナコイ
ルL1→トリマコンデンサC1→……と何回も繰り返し
調整を行わなければならず、調整に工数がかかるという
不都合がある。また、調整ポイント以外ではトラッキン
グエラーが発生し、放送電波が最大の感度からずれた位
置で受信されてしまうという不都合もある。本発明は、
これらの点に着目したもので、トラッキング調整にかか
る工数を削減するとともに、トラッキングエラーを低減
して良好な感度で受信を行うことができるチューナのト
ラッキング装置を提供することを、その目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、受信同調回路における同調周波数と発振
同調回路における局部発振周波数とを対応して変化させ
る電子チューナのトラッキング調整を行うトラッキング
装置において、受信信号の強度情報を得る受信強度検出
手段と、いずれかの周波数の信号受信時に前記受信同調
回路の同調周波数を複数のステップで変化させる同調周
波数変更手段と、これによって同調周波数が変化したと
きに前記受信強度検出手段で検出された各ステップの信
号強度情報を比較し、最も大きな信号強度に相当するス
テップの同調周波数を選択する同調周波数選択手段とを
備えたことを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明によれば、受信時に受信同調回路の同調
周波数が複数のステップで変化する。そして、このとき
の各ステップにおける受信強度がそれぞれ検出されて比
較される。その結果、最も受信強度が大きいステップが
選択されて、これに対応する同調周波数となるように受
信同調回路が自動的に制御される。このため、工場内に
おけるトラッキング調整が不要となり、大幅に工数が削
減される。また、受信周波数毎にトラッキング調整が行
われるので、受信周波数帯域内の全てにわたってトラッ
キングエラーが低減される。
【0010】
【実施例】以下、本発明によるチューナのトラッキング
装置の一実施例について、添付図面を参照しながら詳細
に説明する。なお、上述した従来技術と同一の構成部分
又は従来技術に対応する構成部分には、同一の符号を用
いることとする。
【0011】図1には、本実施例にかかるトラッキング
装置を採用したスーパーヘテロダイン方式のAMラジオ
受信機の主要部が示されている。同図において、受信同
調回路30のRFコイルL1の1次側には、RFバリキ
ャップD1が直列に接続されている。また、RFバリキ
ャップD1にはバイパスコンデンサC5が接続されてお
り、更に加算回路38との間に電圧印加用抵抗R4が接
続されている。局部発振回路32の発振同調回路32A
のOSCコイルL2の1次側には、パディングコンデン
サC2が直列に、電圧印加用抵抗R1及びOSCバリキ
ャップD2が並列に接続されている。また、OSCバリ
キャップD2にはバイパスコンデンサC3が接続されて
おり、更にPLL回路14との間に電圧印加用抵抗R5
が接続されている。
【0012】受信同調回路30のRFコイルL1の2次
側は高周波増幅回路16に接続されており、発振同調回
路32AのOSCコイルL2の2次側はOSC32Bに
接続されている。このOSC32Bの出力側が、前記P
LL回路14及びミキサ回路18に各々接続されてい
る。また、中間周波増幅回路20の出力側は検波回路2
2及びキャリアレベル検出回路34に接続されており、
このキャリアレベル検出回路34の出力側は、マイクロ
コンピュータ36のA/D変換入力側に接続されてい
る。
【0013】次に、マイクロコンピュータ36のパルス
列出力側は、コンデンサC6を介して抵抗R6,R7に
各々接続されている。抵抗R6は、NPN型のトランジ
スタQ1のコレクタ側及びダイオードD3のアノード側
に各々接続されており、抵抗R7は、NPN型のトラン
ジスタQ2のコレクタ側及びダイオードD4のカソード
側に各々接続されている。そして、トランジスタQ1,
Q2のベースはいずれもマイクロコンピュータ36の制
御出力側に接続されており、それらのエミッタはいずれ
もアースされている。
【0014】更に、ダイオードD3のカソード側は、一
方でコンデンサC7を介してアースされており、他方で
抵抗R8を介して加算回路38の一方の入力側に接続さ
れている。また、ダイオードD4のアノード側は、一方
でコンデンサC8を介してアースされており、他方で抵
抗R9を介して同様に加算回路38の一方の入力側に接
続されている。この加算回路38の他方の入力側には、
上述したPLL回路14のチューニング電圧出力側が接
続されている。
【0015】以上の各部のうち、受信同調回路30,発
振同調回路32Aを構成する各素子は、理論上最もトラ
ッキングエラーが少なくなるように計算された回路定数
のものを使用して構成されている。ただし、値の誤差が
±1%あるいは±2%以内というような高価な素子を使
用する必要はなく、一般的に使用される程度のものでよ
い。本実施例では、受信同調回路30の同調周波数がP
LL回路14からのチューニング電圧の他にマイクロコ
ンピュータ36側から供給される電圧によっても変化す
るように構成されている。なお、局部発振回路32は上
述した従来例と実質的に同様となっており、PLL回路
14からのチューニング電圧によって同調周波数が決定
される構成となっている。
【0016】次に、キャリアレベル検出回路34は、中
間周波増幅回路20から出力された中間周波信号を検
波,整流してキャリアレベルを検出する回路である。現
在、一般的なラジオ受信機では、高周波増幅から検波ま
でを担当するICにキャリアレベルにほぼ対応するメー
ター出力を行う端子が設けられているので、このメータ
ー出力を利用するようにしてもよい。図2には、そのよ
うなICにおけるRF信号レベルとメーター出力電圧と
の関係の一例が示されている。キャリアレベル検出回路
34の出力(又はICのメーター出力)は、マイクロコ
ンピュータ36のA/D変換入力端子でディジタル信号
に変換されてマイクロコンピュータ36に取り込まれる
ようになっている。
【0017】次に、マイクロコンピュータ36は、例え
ば図3に示すような機能ブロック構成となっている。同
図において、上述したキャリアレベル検出回路34の出
力側は、A/D変換部36Aによる変換処理を受けて入
力判定部36Bで入力判定されるようになっている。入
力判定部36Bで判定されたデータは、必要に応じてデ
ータ格納部36Cに格納されるようになっており、入力
判定部36Bの判定結果はパルス列出力部36D,極性
制御部36Eに入力されている。このパルス列出力部3
6Dにはデータ格納部36Cに格納されたデータが供給
されており、また、入力の判定結果に基づいて後述する
パルス列がコンデンサC6に出力されるようになってい
る。また、極性制御部36Eの制御信号は、トランジス
タQ1,Q2に出力されるようになっている。
【0018】マイクロコンピュータ36の出力側から加
算回路38の入力側に至る回路は、パルス列を整流して
直流信号とするとともに、その極性を変換して出力する
整流・極性変換回路40を構成している。すなわち、マ
イクロコンピュータ36の極性制御部36Eの制御信号
によって、トランジスタQ1,Q2のうちのONとなっ
た方はパルス列がアースされ、OFFとなったほうはパ
ルス列がダイオードD1又はD2に供給されて整流出力
されるようになっている。このため、トランジスタQ1
がOFF,Q2がONの場合はプラスの整流電圧が加算
回路38に出力され、トランジスタQ1がON,Q2が
OFFの場合はマイナスの整流電圧が加算回路38に出
力される。
【0019】次に、以上のように構成された実施例の動
作について、図4〜図6を参照しながら説明する。な
お、図4にはパルス波形図が、図5にはフローチャート
が示されており、図6には整流・極性変換回路40の出
力レベル変化が示されている。図5のフローチャート
は、いずれの放送局も受信していない状態からチューニ
ングを行っていずれかの放送局を受信した場合の動作を
示したものである。
【0020】最初に、本実施例にかかる受信機がいずれ
の放送も受信していない無信号時の状態にあるとする。
受信機のユーザがスイッチを入れたものの(図5ステッ
プSA)、その周波数に受信可能な放送がない場合に
は、このような無信号の状態となる。
【0021】この場合、キャリアレベル検出回路34
(又はメーター出力)からは、最小の電圧が出力され、
これがA/D変換部36Aでディジタル信号に変換され
てマイクロコンピュータ36の入力判定部36Bに取り
込まれる。入力判定部36Bでは、入力電圧レベルから
無信号時であると判定され、判定結果がパルス列出力部
36Dに出力される。パルス列出力部36Dでは、無信
号時であるの判定結果に基づいて、パルス列(図4
(A)参照)が出力される(ステップSB)。このパル
ス列は、実際には何も信号がないのと等価である。こ
のため、整流・極性変換回路40の出力もゼロとなり、
加算回路38の出力はPLL回路14のチューニング電
圧となる。従って、受信同調回路30の同調周波数は、
PLL出力に対応した周波数となる。マイクロコンピュ
ータ36では、このような無信号時のキャリアレベルが
キャリアレベル検出回路34から取り込まれ、入力判定
部36Bによってデータ格納部36Cに格納される(ス
テップSC)。なお、これらステップSB,SCの動作
は、受信周波数が変更される毎に実行される(ステップ
SQ)。
【0022】次に、このような状態からユーザがチュー
ニングを行っていずれかの放送局,たとえば594KH
zのNHKの第1放送を受信したとする(ステップS
D)。この場合、チューニング動作に伴ってPLL回路
14のチューニング電圧が変化し、バリキャップD1,
D2のキャパシタンスが変化する。このため、受信同調
回路30における同調周波数が略594KHzとなると
ともに、発振同調回路32Aの同調周波数が1044K
Hzとなる。受信信号は、高周波増幅回路16で増幅さ
れた後ミキサ回路18に供給される。ミキサ回路18で
は、略594KHzの受信信号と1044KHzの局部
発振信号とがミキシングされて450KHzの中間周波
信号が得られる。
【0023】この信号は、中間周波増幅回路20で増幅
された後、キャリアレベル検出回路34に入力されてそ
のキャリアレベルが検出される。検出されたキャリアレ
ベルは、マイクロコンピュータ36に取り込まれる。こ
の場合は、放送が受信されているので、キャリアレベル
は前記無信号時よりも高くなる。マイクロコンピュータ
36では、このキャリアレベル検出回路34の出力変化
からいずれかの放送局が受信されたものと判定され、そ
の旨がパルス列出力部36D及び極性制御部36Eに指
示される。極性制御部36Eでは、極性がプラスとなる
ように、すなわちトランジスタQ1がOFF,Q2がO
Nとなるように制御信号が出力される(ステップS
E)。また、パルス列出力部36Dでは、パルス列
(図4(B)参照)が出力される(ステップSF)。
【0024】このパルス列は、整流・極性変換回路4
0で整流されてプラスの極性で加算回路38に出力され
る。このため、加算回路38の出力は、PLL回路14
の出力とパルス列のプラス整流電圧とを加算したもの
となる。従って、RFバリキャップD1の印加電圧が変
化してそのキャパシタンスが変化することになる。する
と、受信同調回路30における同調周波数が変化し、高
周波増幅回路16の入力信号レベルが変化してキャリア
レベル検出回路34の検出レベルも変化する。マイクロ
コンピュータ36では、このときのキャリアレベルV2
がデータ格納部36Cに格納される(ステップSG)。
【0025】この時点で入力判定部36Bでは、パルス
列,の場合のキャリアレベルV1,V2が比較される
(ステップSH)。その結果、V2の方が大きいと判定
されたときは、上述したステップSF,SGと同様にし
てパルス列が出力され(ステップSI)、キャリアレ
ベルV3がデータ格納部36Cに格納される(ステップ
SJ)。そして、ステップSHと同様にして、キャリア
レベルV2,V3が比較される(ステップSK)。その結
果、V2>V3と判定されたときは、より大きいキャリア
レベルV2に対応するパルス列がパルス列出力部36
Dから出力され(ステップSL)、逆にV2<V3と判定
されたときは、より大きいキャリアレベルV3に対応す
るパルス列がパルス列出力部36Dから出力される
(ステップSM)。
【0026】次に、ステップSHにおいて、入力判定部
36BでV1>V2と判定されたときは、その旨がパルス
列出力部36D及び極性制御部36Eに指示される。極
性制御部36Eでは、極性がマイナスとなるように、す
なわちトランジスタQ1がON,Q2がOFFとなるよ
うに制御信号が出力される(ステップSN,SO)。ま
た、パルス列出力部36Dでは、パルス列(図4
(B)参照)が出力される(ステップSF)。以後、極
性をマイナスとして、ステップSG〜SMの動作が行わ
れる。また、ステップSHにおいて入力判定部36Bで
V1>V2と判定されたときは、パルス列が出力される
(ステップSN,SP)。
【0027】以上の動作を、図6を参照しながら更に説
明すると、最初にパルス列がマイクロコンピュータ3
6から出力されたときの整流・極性変換回路40の出力
補正レベルはL0,すなわち「0」である。次に、極性
をプラスとしてパルス列が出力されたときは、例えば
同図にL2+で示す補正レベル信号が整流・極性変換回路
40から出力される。そして、補正レベルL1の場合と
L2+の場合でキャリアレベルを比較する。
【0028】その結果、L2+の場合の方が高い場合に
は、更に補正レベルを上げることでキャリアレベルも高
くなる可能性があるので、パルス列の補正レベルL3+
について同様の比較処理が行われ、最終的な補正レベル
が決定され、該当するパルス列がマイクロコンピュータ
36から出力される。他方、補正レベルL1,L2+を比
較したときに、L1の場合の方が高い場合には、補正レ
ベルを逆に下げた方がキャリアレベルが高くなる可能性
があるので、極性がプラス側からマイナス側にした補正
レベルL2-,L3-について同様の比較処理が行われる。
更に、補正レベルをL0からL2+,L2-のいずれの方向
に変化させてもキャリアレベルが低下する場合は、現在
の状態が最も良好な受信状態であると考えられるので、
パルス列が出力される。すなわち、補正レベルは
「0」となる。
【0029】このように、いずれかの放送局が受信され
たときは、マイクロコンピュータ36からパルス列,
,が出力されるとともに、それらの整流電圧がプラ
ス又はマイナスの極性で補正レベルとしてチューニング
電圧に加算される。そして、各場合におけるキャリアレ
ベルV1,V2,V3がマイクロコンピュータ36で比較
され、キャリアレベルが最も高い補正レベル信号が最終
的に選択される。すなわち、周波数594KHzのNH
Kの放送の受信キャリアレベルが高くなるように、マイ
クロコンピュータ36によるパルス列出力と極性設定が
行われることになる。別言すれば、同調回路のトラッキ
ングエラーは、パルス列〜及び極性を変化させた各
場合のうち、最小のものに設定されたことになる。
【0030】なお、基本的には、パルス列〜をプラ
ス及びマイナスの極性で与えた場合のキャリアレベルを
すべて検出し、それらを比較すればよいが、図5のよう
な手順で処理することで、パルス列及び極性選択までの
時間を短縮することができる。
【0031】また、図5に示した動作は、ユーザによっ
て受信する放送局が変更される度に実行される。例え
ば、594KHzのNHKから1242KHzの日本放
送にチャンネルが切り換えられたような場合は、切換時
の無信号状態がマイクロコンピュータ36の入力判定部
36Bで判定されて、チャンネルの切換えが行われたこ
とが把握され、図5の動作が再び実行される。
【0032】以上のように、本実施例によれば、マイク
ロコンピュータ36の入力判定部36B,パルス列出力
部36D,極性制御部36Eによって、受信時に異なる
パルス列が異なる極性で出力され、受信同調回路30の
同調周波数が5つのステップで変化する。そして、各ス
テップにおけるキャリアレベルがキャリアレベル検出回
路34で検出されてデータ格納部36Cに格納され、更
に入力判定部36Bで比較される。その結果、最もキャ
リアレベルが大きいステップが選択されて対応するパル
ス列が対応する極性で整流されて受信同調回路30に出
力される。
【0033】このように、受信信号のキャリアレベルが
高くなるように自動的にトラッキング調整が行われるの
で、工場内におけるトラッキング調整が不要となり、大
幅に工数が削減される。また、受信周波数毎にトラッキ
ングエラーが補正されるので、受信周波数帯域内の全て
にわたってトラッキングエラーが低減される。
【0034】なお、本発明は何ら上記実施例に限定され
るものではなく、例えば次のようなものも含まれる。 (1)前記実施例は、本発明をAMのラジオ受信機に適
用したものであるが、他のFMなどにも同様に適用可能
である。また、ラジオの他、無線通信機や無線電話など
にも適用可能である。 (2)前記実施例では、キャリアレベル検出回路あるい
はICのメーター出力を用いたが、AGC(Automatic
Gain Control)回路を備えているような場合には、その
制御出力を利用してもよい。
【0035】(3)前記実施例では、パルス列を3種類
としたが、必要に応じて適宜増減してよい。種類を増す
ことによってよりトラッキングエラーが少ない設定が可
能となる。 (4)前記実施例では、受信周波数が変更される毎にト
ラッキング調整を行うこととしたが、一定の時間の経過
毎に行うようにしてもよい。 (5)回路構成も、同様の作用を奏するように種々設計
変更が可能である。例えば、本発明が適用されるチュー
ナを備えた機器に既にマイクロコンピュータが搭載され
ているような場合は、それを用いて上述したトラッキン
グ調整を行うようにしてよい。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるチュ
ーナのトラッキング装置によれば、受信信号の強度が増
大するように自動的にトラッキング調整が行われるの
で、トラッキング調整にかかる工数が削減されるととも
に、受信帯域全体にわたってトラッキングエラーを減少
して良好な感度で受信を行うことができるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるチューナのトラッキング装置の一
実施例を示す構成図である。
【図2】一般に用いられているICにおけるRF入力信
号レベルとメーター出力電圧との関係を示すグラフであ
る。
【図3】前記実施例におけるマイクロコンピュータの機
能ブロック図である。
【図4】前記実施例においてトラッキング調整時に用い
られるパルス列を示す説明図である。
【図5】前記実施例におけるマイクロコンピュータの動
作を示すフローチャートである。
【図6】前記実施例における補正レベルの様子を示す説
明図である。
【図7】電子チューナを用いたスーパーヘテロダイン方
式の受信機の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
14…PLL回路、16…高周波増幅回路、18…ミキ
サ回路、20…中間周波増幅回路、22…検波回路、2
4…基準発振器、30…受信同調回路、32…局部発振
回路、32A…発振同調回路、32B…OSC、34…
キャリアレベル検出回路(受信強度検出手段)、36…
マイクロコンピュータ、36A…A/D変換部、36B
…入力判定部(同調周波数変更手段,同調周波数選択手
段)、36C…データ格納部、36D…パルス列出力部
(同調周波数変更手段)、36E…極性制御部(同調周
波数変更手段)、38…加算回路、40…整流・極性変
換回路(同調周波数変更手段)、C1〜C8…コンデン
サ、D1,D2…バリキャップ、D3,D4…ダイオー
ド、L1,L2…コイル、Q1,Q2…トランジスタ、
R1〜R9…抵抗。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信同調回路における同調周波数と発振
    同調回路における局部発振周波数とを対応して変化させ
    る電子チューナのトラッキング調整を行うトラッキング
    装置において、受信信号の強度情報を得る受信強度検出
    手段と、いずれかの周波数の信号受信時に前記受信同調
    回路の同調周波数を複数のステップで変化させる同調周
    波数変更手段と、これによって同調周波数が変化したと
    きに前記受信強度検出手段で検出された各ステップの信
    号強度情報を比較し、最も大きな信号強度に相当するス
    テップの同調周波数を選択する同調周波数選択手段とを
    備えたことを特徴とするチューナのトラッキング装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7355490B2 (en) 2005-03-31 2008-04-08 Alps Electric Co., Ltd. Receiver having no tracking error

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