JPH062174B2 - マウスピース - Google Patents

マウスピース

Info

Publication number
JPH062174B2
JPH062174B2 JP22542188A JP22542188A JPH062174B2 JP H062174 B2 JPH062174 B2 JP H062174B2 JP 22542188 A JP22542188 A JP 22542188A JP 22542188 A JP22542188 A JP 22542188A JP H062174 B2 JPH062174 B2 JP H062174B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer material
inner layer
outer layer
mouthpiece
vinyl acetate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP22542188A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0274274A (ja
Inventor
寛 古路
孝生 牧嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sunstar Inc
Original Assignee
Sunstar Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sunstar Inc filed Critical Sunstar Inc
Priority to JP22542188A priority Critical patent/JPH062174B2/ja
Priority to NZ23056189A priority patent/NZ230561A/en
Priority to EP89116579A priority patent/EP0359135A1/en
Priority to AU41132/89A priority patent/AU633269B2/en
Publication of JPH0274274A publication Critical patent/JPH0274274A/ja
Publication of JPH062174B2 publication Critical patent/JPH062174B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B71/00Games or sports accessories not covered in groups A63B1/00 - A63B69/00
    • A63B71/08Body-protectors for players or sportsmen, i.e. body-protecting accessories affording protection of body parts against blows or collisions
    • A63B71/085Mouth or teeth protectors

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Physical Education & Sports Medicine (AREA)
  • Dental Preparations (AREA)
  • Dental Tools And Instruments Or Auxiliary Dental Instruments (AREA)
  • Materials For Medical Uses (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はラグビーやボクシング等の接触スポーツ等にお
いて外力から顎骨、歯牙、口中を保護する目的で使用し
たり、就寝中の歯ぎしりより歯を保護する目的で使用す
るマウスピースに関する。
〔従来の技術〕
従来よりラグビーやボクシング等の接触スポーツにおい
ては顎骨の骨折や、口中における軟組織の裂傷等の事故
が多く、このような事故を防止する為にマウスピースの
装着が望まれている。そしてこのような目的に沿うマウ
スピースとしては現在以下の3タイプのものが用いられ
ている。
既成品タイプ ゴム状弾性体を素材とし、標準的な歯列を対象として大
量生産される規格品であり、形状修正は不可能である。
口中成型品タイプ 熱可塑性樹脂や重合性樹脂を素材とし、口中成型前は、
既成品タイプのマウスピースと同様標準的な歯列に沿っ
たU字形の外観を有し、熱等で軟化させたのち、使用者
が口中で噛み込んで歯型を転写して作製するタイプ。
カスタムメイドタイプ 歯科医等の専門化の手によるもので、使用者の歯牙模型
を用いて真空成型等の手段により熱可塑性シートに歯型
を転写して作製するタイプ。
〔発明が解決しようとする課題〕 のタイプは安価に作製できるが、個人差の大きい歯列
に適合させることは不可能で、その使用感も著しく悪い
という問題がある。又、のタイプでは歯列への適合
性、使用感は優れてはいるものの、製造コストが高価と
なり、又歯科医等の専門家に依存しなければならない
等、使用者への負担が大きいという問題がある。これに
対して、のタイプのものは安価に作製でき、且つ歯科
医の手によらず使用者自身で作製できるという利点があ
り、上記3タイプの中では最も望ましいといえる。しか
しながら、のタイプを具体化した現実の商品はいまだ
解決すべき問題点を有している。即ち、のタイプを具
体化した商品としては、(a)マウスピース全体を熱可塑
性樹脂から形成し、該合成樹脂を加熱軟化させた後、口
中で噛み込むことにより歯型を転写して作製するタイプ
と、(b)例えば特開昭62-82984号で開示されるようにマ
ウスピースを外枠となるマウスピース原形体と、該マウ
スピース原形体の内面に塗布される二液混合型の重合性
樹脂層とから形成し、歯型転写時直前に二液を混合して
重合反応をおこさせ、これをマウスピース原形体の内面
に塗布した後、使用者の歯列に外嵌し、重合性樹脂が経
時的に硬化する過程で歯型を転写するものとの2種類が
ある。しかしながら、(a)のマウスピースでは、製作時
には歯型を転写する為に流動性が必要であるが、使用時
には衝撃に耐え得る強度が必要となる等、相反する性能
を要求されるが、これら矛盾する性能を兼ね備えた熱可
塑性樹脂を存在しない。したがって歯型の転写性能、即
ち印象性能若しくは強度のいずれかが不充分とならざる
を得ない。又、一般に熱可塑性樹脂は高温になる程、流
動性が高まり印象性能は良くなるが、歯型の転写は口中
で行なう為、火傷の心配もあり、流動性を高める目的だ
けで加熱温度を高温にすることはできない。
又、(b)のマウスピースでは二種のペーストを混合する
為、混合する際の攪拌作業時に空気や反応ガスが混入し
て気泡が発生し、成型後のマウスピースの強度を低下さ
せる問題があり、更に、重合反応時にはモノマー臭や苦
みもあって歯型転写作業に対する嫌悪感もあった。又、
何よりも、大きな問題点は、混合作業をした上にマウス
ピース原形体内面に全体にわたって塗布しなければなら
ず、操作が繁雑で使用者への負担が大きく、その上重合
性樹脂は硬化後は、再度軟化させることはできないの
で、抜歯等の原因で歯型が変化しても再調整できないと
いう問題がある。
本発明は、かかる現況に鑑みてなされたもので歯科医等
の専門家の手に依ることなく使用者が自分で手軽に作製
でき、印象性能に優れるとともに強度も強く、しかも歯
型変化により適合性が低下したときには、手軽に再調整
ができるマウスピースを提供せんとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決する為に、本発明ではマウスピースを外
層材と内層材の二層構造から構成し、外層材は歯列を遊
嵌状態で外装し得る略U字形状とし、且つその素材とし
ては人体に対して無害であって少なくとも口腔が耐え得
る最高温度よりも高い軟化点を有する合成樹脂を用い、
他方、外層材の内面に積層される内層材としては、口腔
の通常温度よりも高温であって口腔が耐え得る最高温度
よりも低い軟化点を有するエチレン酢酸ビニル共重合体
(以下、EVAと略する)を用いることとした。
そして、上記軟化点を満足するとともに印象性能及び強
度等を満足する合成樹脂としては、例えば内層材として
は、メルトフローレート(以下、以下MFRと称す)が30
〜400g/10minであって酢酸ビニル含有量が19〜55%であ
るEVAがあり、外層材としてはMFRが65g/10min未満であ
って酢酸ビニル含有量が6〜41%であるEVAがある。
〔作用〕
以上の如く、本発明のマウスピースは口腔が耐え得る最
高温度よりも高い軟化点を有し、該温度以下では歯列を
外装し得る略U字形の外形状を維持するとともに強い衝
撃にも耐え得る強度を保有する外層材と、前記最高温度
よりも低く口腔内の通常温度よりも高い軟化点を有する
エチレン酢酸ビニル共重合体の内層材との二層構造とし
たから、マウスピースを口腔の通常温度よりも高く、口
腔が耐え得る最高温度よりも低い温度、例えば摂氏60℃
に加熱したときには、内層材は充分な流動性を有するの
で、軽く噛み込むだけで歯型が転写される。そしてこの
とき、外層材は全く軟化せず外形状を維持している為、
外層材は外枠としての機能を果たし噛み込み時に内層材
が流動しても、マウスピースとしての外形状を損なうこ
とはなく、内層材が流出することもない。そして、使用
時の口中温度である37℃前後では、内層は適度な弾力性
を保持したまま硬化して転写された歯型を保持してお
り、マウスピースの歯列への装着を確実なものとしてい
る。他方、外層材は37℃前後では60℃前後のときよりも
一層強固となり、強い外力にも耐ええることが可能で、
強い衝撃力が作用してもマウスピースが破損することは
ない。このように使用時には、歯型が転写されるととも
に一定の弾力性を保有した内層材によりマウスピースを
歯列形状に完全に適合させて衝撃力を吸収し、他方、強
度に優れた外層材で外力に耐えてマウスピースの形状を
維持して口中を保護することになる。
そして、内層材は60℃前後に加熱することで容易に軟化
するから、抜歯等の理由で歯列形状が変化したときには
手軽に再調整できる。
又、内層材は軟化する過程で外層材内面に溶着するの
で、内層材と外層材の接着に際しては、接着剤を不用で
ある。特に内層材と外層材に共にEVAを用いたときに
は、両者の接着は極めて強固である。
〔実施例〕
次に本発明の詳細を図示した実施例に基づき説明する。
第1図は本発明にかかるマウスピースの歯型転写前の状
態を示している。マウスピースは、特定条件の軟化点を
有する合成樹脂を素材とした外層材1に特定条件の軟化
点を有するEVAを素材とした内層材2を積層した二層構
造から形成されている。外層材1は射出成形、中空成形
や真空成形等によって成形され、その形状は歯列形状に
適合すべく略U字形とされ、巾方向中央には歯列を内装
する為の凹溝3が長さ方向にわたって刻設されている。
外層材1の大きさは、歯列の個人差に対応する為に歯列
を凹溝3内に内装したときに凹溝3と歯列間に多少の余
裕空間ができる程度に設定されている。内層材2は前記
外層材1の凹溝3内に内装され、その内装方法は、第2
図に示す如く凹溝3を有する略U字形の外層材1を成型
した後、前記凹溝3にU字形に成型した内層材2を内嵌
することや、成型後の外層材1に溶融状態の内層材2を
流し込み、外層材1と内層材2を一体成型すること等が
採用される。第3図〜第4図は内層材の積層方法の他の
実施例である。第3図は棒状に成型した内層材2aを略U
字形に変形して、これを外層材1の凹溝3に内装する場
合であり、第4図として開示したものは、チューブ4に
収容した内層材2bを凹溝3に充填する場合である。尚、
内層材2bは常温では硬化している為、チューブ4からの
取出しは、チューブ4を湯につけたり、チューブ4にド
ライヤーの熱風を吹きつけて内層材2bを軟化させてから
行なう必要がある。
上記の外形状を有する内層材2及び外層材1は以下の特
性を有する合成樹脂を素材としている。内層材2は、口
腔内の通常温度よりも高温であって、口腔が耐え得る最
高温度即ち約70℃よりも低い軟化点を有し、溶融時には
高い流動性を有するEVA等から形成されるもので、この
条件に該当するEVAとしてはMFRが30〜400g/10minであっ
て酢酸ビニル含有量が19〜55%であるEVAが存在する。
又、外層材1は人体に対し無害であって、口腔が耐え得
る最高温度(70℃)よりも高い軟化点を有する合成樹脂か
ら形成されるもので、例えばこのような合成樹脂として
は、MFRが65g/10min未満であって酢酸ビニル含有量が6
〜41%であるEVAが存在する。外層材としては、上記EVA
以外の合成樹脂、例えばシリコン、ポリエチレン、四フ
ッ化エチレン、スチレンブタジエンラバー(SBR)、アク
リルニトリルブタジエンラバー(NBR)等を用いることも
できるが、内層材との接着を強固にするという観点から
は、内層材と同種の合成樹脂であるEVAを用いることが
好ましい。又、EVA以外の合成樹脂を用いるときには内
層材との接着性を向上させる為に、外層材内面を粗面に
形成することが好ましい。
内層材及び外層材としてEVAを用いたのは、EVAはメルト
フローレート及び酢酸ビニルの含有量によってその物性
が大きく変わり、これらを調整することによって軟化点
や強度、弾性及び柔軟性を自由に調整できることに着目
した為である。即ち、EVAは酢酸ビニル含有量が増加す
ると、弾性、柔軟性が増大し、又、分子量と相関性を有
する物性値であるMFRが増加すると軟化点及び強度が低
下する性質を有する。従来のマウスピースの素材として
もEVAは一般的に用いられているが、従来はマウスピー
ス全体を一種類のEVAから構成している為に、歯型転写
時の温度である60℃前後では流動性があり印象性能も優
れているものは硬化後の強度が劣る為、外力に抗するこ
とができないという問題があり、又、逆に硬化後の強度
を高めると、印象性能が劣るという問題があった。本発
明ではマウスピースを外層材と内層材との二層構造と
し、外層材については強度のみを求め、内層材について
は印象性能と硬化後の弾性のみを求めることとし、外層
材及び内層材について上記特性を満足し、且つ前述した
軟化点もそれぞれ満足させることを条件に、そのMFR及
び酢酸ビニル含有量を決定した。内層材として用いるEV
AのMFRを30〜400g/10minとし、酢酸ビニル含有量を19〜
55%に設定したのは、MFRが30g/10min以下であって酢酸
ビニル含有量が19%以下では60℃のときに流動性が不充
分で印象性能が劣り、又、MFRが400g/10min以上であっ
て酢酸ビニルが55%以上では、使用時の口中温度である
摂氏37℃において硬化しない為である。MFRが30〜400g/
10minで且つ酢酸ビニル含有量を19〜55%の範囲に設定
した場合にのみ、歯列の型取り時の温度である60℃のと
きには優れた印象性を示し、使用時の口中温度である37
℃のときには、成型された歯型を維持するとともに一定
の弾性を有する内層材が得られるのである。
又、外層材として用いるEVAのMFRを65g/10min未満と
し、且つ酢酸ビニル含有量を6〜41%に設定したのは、M
FRが65g/10min以上で酢酸ビニル含有量が41%以上で
は、歯型転写時の温度である60℃で軟化溶融する為、外
形状を維持することができいない為である。又、反対に
酢酸ビニル含有量が6%未満になると、使用時の硬度が
非常に高くなって衝撃力の吸収能力が低下し、口中での
使用感も劣化する。これらの理由からMFRを65g/10min未
満とし、且つ酢酸ビニル含有量を6〜41%に設定した場
合にのみ、60℃に加熱しても変形することがないととも
に使用時の温度である37℃では適度な硬度を保持した外
層材を実現できるのである。尚、前記した内層材である
EVAのMFR及び酢酸ビニル含有量と、外層材であるEVAのM
FR及び酢酸ビニル含有量の相互間には、それぞれ数値的
に一部重なる点もあるが、内層材及び外層材に同一のEV
Aを用いることはない。
尚、内層材や外層材に香料や着色料を配合することも可
能であり、特に内層材に熱変色性色素を配合したときに
は内層材の温度状態を視覚的に確認できる。
実験1 次に本発明者が外層材及び内層材におけるMFR及び酢酸
ビニル含有量の上記数値を導出する為に行った実験を説
明する。
MFR及び酢酸ビニルの含有量を変化させた各種EVA樹脂の
印象性能を検討した。評価は、各種EVAを素材とした肉
厚10mmのプレートを各2枚作成し、これらプレートをそ
れぞれ37℃と60℃の湯中に15分間漬けた後、取り出して
該プレートの上に有歯顎の上顎石膏模型を載せ、該模型
の上から1kgの荷重を1分間かけることで歯列をプレー
トに圧接した。そして模型除去後の歯型の転写状態を観
察し、転写結果を下記3段階に分類することでEVAの印
象性能を評価した。
2:歯茎部まで歯型が採れる。
1:咬合面のみ歯型がつく。
0:歯型は全くつかない。
結果を〈表1〉に示す。
尚、印象性能は60℃のときの印象性能と37℃のときの印
象性能とを/で区切って、同欄内に記載した。
内層材は、60℃では印象性能が優れ37℃では硬化して変
化しないことが好ましいことから評価は2/0となること
が最も好ましい。又、外層材は、37℃でも60℃でも共に
変形しない必要があるから評価は0/0となることが望ま
れる。このような観点の下、多少の許容幅を見込んで内
層材及び外層材のMFR及び酢酸ビニル含有量を考察した
場合、内層材としてのEVAはMFRが30〜400g/10minであっ
て酢酸ビニル含有量が19〜55%であることが好ましく、
他方、外層材としてのEVAはMFRが65g/10min未満であっ
て酢酸ビニル含有量が6〜41%であることが好ましいこ
とが〈表1〉よりわかる。
実験2 次に発明者は、各種EVA樹脂単独及び異種EVA樹脂を張り
合わせて構成した積層体の衝撃吸収効果や外力に抗する
強度についても実験を行った。以下、この実験について
説明する。
MFR及び酢酸ビニル含有量を変化させた肉厚4mmのEVA製
シートを各種作製する。金属板上に肉厚1mmのガラス板
を載置し、前記シートでガラス板の上面を覆った後、高
さ7cmから2.5kg及び3.5kgの荷重でφ3.3mmの軸棒を垂
直落下させ、ガラス板の破損状態を調べた。尚、試験は
5回ずつ行い、5枚のガラス板のうち割れたガラス板の
枚数を数えることで、衝撃力吸収効果を評価した。
又、別の実験として、前述の各サンプルを用い、該サン
プルの上に質量300gで断面積1mm2のヴィカー針を静か
に落下させ、30秒後にヴィカー針が該サンプルを貫通
したか否かを検査して、強度を評価した。尚、表中
(+)が貫通したことを示し、(−)は貫通しなかった
ことを示している。〈表2〉は本実験に用いたEVA製シ
ートMFR及び酢酸ビニル含有量を示し、〈表3〉は衝撃
吸収効果実験及び強度実験の結果を示している。
サンプル中、No.1〜No.5はEVAの単体シートであり、そ
のうちNo.1,No.2,No.3は外層材として用いるのに適した
MFR及び酢酸ビニル含有量を有し、No.4,No.5は内層材と
して用いるのに適したMFR及び酢酸ビニル含有量を有し
ている。又、No.6〜No.10は、それぞれ外層材用のEVAシ
ートと内層材用のEVAシートを貼り合わした積層シート
である。〈表3〉からわかるように内層材用EVAシート
であるサンプルNo.4及びNo.5は優れた衝撃吸収効果を有
するが、反面、強度に乏しく、又、外層材用EVAシート
であるサンプルNo.1〜No.3は強度は強いものの衝撃吸収
効果に乏しいことがわかる。これらに対し、サンプルN
o.6〜No.11として示した外層材と内層材の貼り合わせた
積層シートは、優れた衝撃吸収効果を有するとともに充
分な強度も保有することが確かめられた。
第1図〜第4図として示したマウスピースの使用方法は
次の如くである。外層材に内層材が積層されたマウスピ
ースの原形体を湯に漬けたり、原形体にドライヤー等の
熱風を吹付けて原形体を約60℃まで加熱する。加熱され
た原形体は外層は軟化せず内層のみが軟化する。この状
態の原形体を歯列にあてて噛み込み内層に歯型を転写す
る。内層は約60℃に加熱されているが、該温度は、口中
が充分耐え得る温度であり、噛み込みに際して火傷を生
じることもない。
又、外層は軟化していず、噛み込み時に押圧力が作用し
ても外層は変形しないため、噛み込みによって内層が外
部に流出することはない。歯型が転写されたならば、原
形体を歯列から取りはずして冷水に漬け、内層を硬化さ
せて転写された歯型が変形するのを防止する。このよう
にして形成されたマウスピースは、ラグビーやボクシン
グ等の接触スポーツにおける口中保護や、歯ぎしり防止
用のナイトガードとして用いることができ、例えばアメ
リカンフットボールにおいては、ヘルメットのヘッドギ
アに付ける止め具と一体化して使用することもできる。
そして本マウスピースは湯に漬けたり、ドライヤー等の
熱風を吹きつけることだけで内層を軟化させることがで
きるので、歯型が抜歯等によって変わり、マウスピース
の適合性が低下したときには、幾度でも再成型すること
ができる。しかも、外層は加熱によって軟化しないので
取扱いが簡単であり、使用者自身の手でマウスピースへ
の歯型転写を行なうことができる。尚、内層材を構成す
るEVAに温度変化に感応する熱変色色素を配合した場合
は、湯に漬けたときの内層材の軟化状態や歯型転写後に
行なう冷却時の硬化状態を視覚的に認識することが可能
となるので、マウスピースの作製はより容易になる。
又、外層材や内層材に香料を配合した場合は、装着した
ときに爽快感を与えることができ、マウスピース装着に
対する異和感を緩和することができる。
以上のように本実施例のマウスピースは、比較的硬質で
強度の大きいEVAよりなる外層材と、軟化時には印象性
能に優れ、硬化時には弾性に優れたEVAよりなる内層材
を積層して構成したので歯型転写が容易であるとともに
印象性能に優れ、且つ使用時には優れた衝撃吸収硬化を
発揮できるとともに強度にも優れたマウスピースを提供
できるのである。そして外層材と内層材は共にEVA製で
ある為、強固に溶着することが可能で、接着剤を必要と
しない。しかも、本マウスピースは再成型も容易な為、
抜歯等の理由で歯型が変化した場合にも対応できる。
〔発明の効果〕
本発明にかかるマウスピースは、口腔が耐え得る最高温
度よりも高い軟化点を有する合成樹脂を素材とし、その
形状を歯列を遊嵌状態で外装し得る略U字形となした外
層材に、口腔内の通常温度よりも高温であって、口腔が
耐え得る最高温度よりも低い軟化点を有するEVAよりな
る内層材を積層した構成としたので、内層材と外層材の
接着は、溶着によって行なうことができ、又、マウスピ
ースへの歯型の転写は、湯に漬けたりドライヤーの熱風
を吹きつける等して内層材を軟化させるだけで行なうこ
とができる。そして内層材は流動性が高く印象性能に優
れている為、歯列への適合性に優れたマウスピースを得
ることができる。又、湯やドライヤーの熱で内層材を軟
化させたとき、外層材は軟化せず原形状を維持している
ので、歯型転写に際してマウスピースを噛み込んだとき
にも、内層材は外部に流出することはない。
そして使用時には、外層材は優れた強度を保有し、且つ
内層材はその弾性によって優れた衝撃吸収効果を発揮す
るので口中を保護する上で理想的なマウスピースを提供
できるのである。
更に、本発明のマウスピースは、内層材が熱可塑性樹脂
であることから、歯型が抜歯等により変化したときにも
再加熱するだけで再成型することが可能であり、1つの
マウスピースを長期間使用することができる。
又、外層材にもEVAを用いたときには、内層材との接着
性は極めて良好なので外層材の内面に粗面加工等の係合
手段を施す必要もない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかるマウスピースの一実施例を示す
簡略説明図、第2図〜第4図は他の実施例である。 1:外層材、 2:内層材、 3:凹溝、 4:チューブ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】人体に対し無害であって、少なくとも口腔
    が耐え得る最高温度よりも高い軟化点を有する合成樹脂
    を素材とし、その形状を歯列に遊嵌状態で外装し得る略
    U字形となした外層材と、 口腔の通常温度よりも高温であって、口腔が耐え得る最
    高温度よりも低い軟化点を有するエチレン酢酸ビニル共
    重合体を素材とし、前記外層材の内面に積層される内層
    材と、 よりなるマウスピース。
  2. 【請求項2】内層材の素材として、メルトフローレート
    が30〜400g/10minであって酢酸ビニル含有量が19〜55%
    であるエチレン酢酸ビニル共重合体を用い、外層材の素
    材として、メルトフローレートが65g/10min未満であっ
    て、酢酸ビニル含有量が6〜41%であるエチレン酢酸ビ
    ニル共重合体を用いてなる前記特許請求の範囲第1項記
    載のマウスピース。
JP22542188A 1988-09-08 1988-09-08 マウスピース Expired - Lifetime JPH062174B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22542188A JPH062174B2 (ja) 1988-09-08 1988-09-08 マウスピース
NZ23056189A NZ230561A (en) 1988-09-08 1989-09-05 Mouthguard with heat softenable core
EP89116579A EP0359135A1 (en) 1988-09-08 1989-09-07 Mouthpiece
AU41132/89A AU633269B2 (en) 1988-09-08 1989-09-07 Mouthpiece

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22542188A JPH062174B2 (ja) 1988-09-08 1988-09-08 マウスピース

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0274274A JPH0274274A (ja) 1990-03-14
JPH062174B2 true JPH062174B2 (ja) 1994-01-12

Family

ID=16829107

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22542188A Expired - Lifetime JPH062174B2 (ja) 1988-09-08 1988-09-08 マウスピース

Country Status (4)

Country Link
EP (1) EP0359135A1 (ja)
JP (1) JPH062174B2 (ja)
AU (1) AU633269B2 (ja)
NZ (1) NZ230561A (ja)

Families Citing this family (62)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0428381A (ja) * 1990-05-24 1992-01-30 Mitsubishi Petrochem Co Ltd マウスピース
US5165424A (en) * 1990-08-09 1992-11-24 Silverman Harvey N Method and system for whitening teeth
JPH06198016A (ja) * 1992-12-28 1994-07-19 Masatoshi Takeuchi マウスガード
US5427117A (en) * 1993-09-29 1995-06-27 Thornton; W. Keith Apparatus for prevention of snoring and improved breathing during sleep
US5499633A (en) * 1993-12-17 1996-03-19 Fenton; Douglas F. Anti-snoring device with adjustable upper and lower relational members
AUPM405594A0 (en) * 1994-02-23 1994-03-17 Fastcote Pty. Ltd. Improved material for mouthguards
US5678567A (en) * 1994-03-25 1997-10-21 Thornton; W. Keith Apparatus for adjusting a dental device
US5983892A (en) 1994-06-03 1999-11-16 Thornton; W. Keith Device for improving breathing
US5954048A (en) * 1994-06-03 1999-09-21 Thornton; W. Keith Device and method for improving breathing
US5537994A (en) * 1994-06-03 1996-07-23 Thornton; W. Keith Combination face mask and dental device for improved breathing during sleep
JP2717938B2 (ja) * 1994-11-01 1998-02-25 卓三 弘 マウスピース原形体及びこれを用いたマウスピース
US5885700A (en) * 1995-09-18 1999-03-23 Minnesota Mining And Manufacturing Company Thermoplastic lens blocking material
US6126528A (en) * 1995-09-18 2000-10-03 3M Innovative Properties Company Preformed ophthalmic lens base block with textured surface
US5827390A (en) * 1995-09-18 1998-10-27 Minnesota Mining And Manufacturing Company Method of holding an ophthalmic lens blank
US5763075A (en) * 1996-09-13 1998-06-09 Minnesota Mining And Manufacturing Company Polycaprolactone lens blocking material
JP2876117B2 (ja) * 1996-08-08 1999-03-31 信隆 吉田 運動用臼歯保護具
US5829441A (en) * 1997-06-24 1998-11-03 Nellcor Puritan Bennett Customizable dental device for snoring and sleep apnea treatment
JP3199236B2 (ja) * 1997-08-22 2001-08-13 秀紀 萩原 口内刺激具
AUPP409898A0 (en) * 1998-06-11 1998-07-09 Signature Mouthguards Pty Limited A mouthguard
US6305376B1 (en) 1999-09-09 2001-10-23 W. Keith Thornton Device and method for improving breathing
US6247926B1 (en) 2000-01-17 2001-06-19 W. Keith Thornton Oral appliance having a bonding layer and methods for fitting and relining same
JP2001252288A (ja) * 2000-03-14 2001-09-18 Nobutaka Yoshida 口腔内装着具
US6571798B1 (en) 2000-04-05 2003-06-03 W. Keith Thornton Device for improving breathing and method of constructing same
US6464924B1 (en) 2000-04-05 2002-10-15 W. Keith Thornton Method of forming a custom mask using an impression mask
US6405729B1 (en) 2000-04-05 2002-06-18 W. Keith Thornton Oral appliance for improving breathing and method of constructing same
FR2810203B1 (fr) * 2000-06-19 2002-09-06 Aerospatiale Matra Missiles Dispositif d'immobilisation d'un casque par rapport a la tete d'un porteur et applications
US6675802B1 (en) 2001-05-08 2004-01-13 W. Keith Thornton Device for improving breathing incorporating a detachable venting seal
JP4601860B2 (ja) * 2001-06-01 2010-12-22 株式会社クラレ マウスガードおよびマウスガード用積層シート
DE60315442T2 (de) 2002-05-01 2008-04-10 Keith W. Dallas Thornton Vorrichtung zur verbesserung der atmung einer person
US7328706B2 (en) 2002-05-06 2008-02-12 Dynamic Mouth Devices Llc Therapeutic and protective dental device useful as an intra-oral delivery system
US6857428B2 (en) 2002-10-24 2005-02-22 W. Keith Thornton Custom fitted mask and method of forming same
US7328705B2 (en) 2003-03-10 2008-02-12 Mark Abramson Dental appliance for improving airflow through nasal-pharyngeal airway
US6830051B1 (en) * 2003-04-29 2004-12-14 Dental Concepts Llc Interocclusal appliance
DE202005015106U1 (de) * 2004-12-01 2006-02-09 Toussaint, Winfried, Dr. Stufenlos verstellbare Unterkieferprotusionsschiene zur Behandlung von Schnarchen und obstruktiver Schlafapnoe
US20070048347A1 (en) 2005-08-26 2007-03-01 Laura Bardach Intra-oral device for treating obesity
US8316857B2 (en) 2006-04-06 2012-11-27 Airway Technologies, Llc Oral appliance for treating a breathing condition
US8316858B2 (en) 2006-04-06 2012-11-27 Airway Technologies, Llc System for coupling an oral appliance to a medical mask
US7748386B2 (en) 2006-04-06 2010-07-06 Thornton W Keith Oral appliance for treating a breathing condition
US8874251B2 (en) 2006-07-06 2014-10-28 Airway Technologies, Llc System and method for forming a custom medical mask from a three-dimensional electronic model
US8236216B2 (en) 2006-07-06 2012-08-07 Airway Technologies, Llc System and method for forming a custom medical mask using an orientation device
US7677889B2 (en) 2006-08-07 2010-03-16 Thornton W Keith Device and method for forming a custom oral appliance
US8020276B2 (en) 2006-11-30 2011-09-20 Airway Technologies, Llc System and method for custom-orienting a medical mask to an oral appliance
US7658193B2 (en) 2007-06-04 2010-02-09 Hayloft Enterprises, Inc. Interocclusal appliance and method
US8333203B2 (en) 2008-07-08 2012-12-18 Sonitus Medical, Inc. Custom fitted intra-oral appliances
JP5190737B2 (ja) * 2008-09-26 2013-04-24 信也 近藤 軟化時に側面がへたらない熱湯軟化式マウスピース。
US8607796B2 (en) 2009-02-27 2013-12-17 Airway Technologies, Llc Apparatus and method for coupling an oral appliance to a gas delivery device
US8573224B2 (en) 2009-10-16 2013-11-05 Airway Technologies, Llc Custom-molded oral appliance and method of forming
WO2012138459A1 (en) 2011-04-05 2012-10-11 Airway Technologies, Llc Oral appliance for treating particular disorders associated with sleep
US8662084B2 (en) 2011-04-05 2014-03-04 Airway Technologies, Llc Universal oral appliance with a universal coupler
US8783261B2 (en) 2011-04-05 2014-07-22 Airway Technologies, Llc Apparatus for prevention of snoring and improved breathing
US8671946B2 (en) 2011-04-05 2014-03-18 Airway Technologies, Llc Custom dental appliance and method of creating a custom dental appliance
FR2980684B1 (fr) * 2011-10-04 2014-08-22 Petelle Fleury Rech S Pfr Orthese intrabuccale, procede de fabrication, et procede d'utilisation d'une telle orthese.
US10376408B2 (en) 2014-08-25 2019-08-13 Airway Technologies, Llc Oral appliance
US11426304B2 (en) 2014-08-25 2022-08-30 Airway Technologies, Llc Oral appliance
GB2537581A (en) * 2015-02-03 2016-10-26 Smith Michael Mouth guard
US10575976B2 (en) 2015-04-30 2020-03-03 Dynamic Mouth Devices, L.L.C. Method and apparatus for weight management utilizing an intra-oral device
WO2019012306A2 (en) * 2016-03-30 2019-01-17 P3 Athletics Inc. METHOD OF ADDITIVE PRINTING OF ORAL MOUTH OF INCREASES OF AIRWAYS AND OXYGENATION
US20180325625A1 (en) * 2017-05-11 2018-11-15 P & D Mouthguards, Inc. Mouthguard system
CN109350287A (zh) * 2018-11-28 2019-02-19 王婷 一种口腔局麻治疗保护器
WO2021157723A1 (ja) * 2020-02-07 2021-08-12 Eco-A株式会社 マウスピースジスク製造方法およびマウスピースジスク
AU2021218473A1 (en) * 2020-02-11 2022-09-29 Neomorph Pty Ltd Heat mouldable mouth guard
CN113769362A (zh) * 2020-06-10 2021-12-10 南京工业大学 一种基于非牛顿流体的运动护齿牙套

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3124129A (en) * 1964-03-10 Teeth protector
US2750941A (en) * 1954-04-06 1956-06-19 Fred P Moffett Mouth protector
US2827899A (en) * 1954-12-06 1958-03-25 Altieri Domenico James Tooth guard and jaw protector
US3073300A (en) * 1961-03-24 1963-01-15 Roberts Dental Mfg Co Inc Mouth guard
US3250272A (en) * 1963-11-05 1966-05-10 Greenberg Samuel Mouthpiece
US3223085A (en) * 1963-12-02 1965-12-14 Kenneth W Gores Mouthguard
US5365487A (en) * 1992-03-24 1994-11-15 Texas Instruments Incorporated DRAM power management with self-refresh

Also Published As

Publication number Publication date
AU4113289A (en) 1990-03-15
AU633269B2 (en) 1993-01-28
JPH0274274A (ja) 1990-03-14
EP0359135A1 (en) 1990-03-21
NZ230561A (en) 1990-12-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH062174B2 (ja) マウスピース
US7305990B2 (en) Mouth guard and kit
US9517400B2 (en) Custom-formable mouth guard and method of fabrication
EP1778786B1 (en) Dental appliance and mouthguard
US5566684A (en) Custom fit mouthguard
EP0265771B1 (en) Mouthpiece and method for producing the same
US4044762A (en) Athletic mouthguard
US6820623B2 (en) Polyethylene dental appliance and mouthguard with tactifier resin
US3303844A (en) Mouth guard
EP0707536A1 (en) Gamma radiation treated material
US20120267811A1 (en) Methods and apparatus for the rapid manufacture of direct custom mouthpieces
US5666974A (en) Prototype of mouth piece
US20030145863A1 (en) Method for using denture reline material in conjunction with sport mouth guards
WO2009105637A1 (en) Dental splints and method for using the same
JP2010051765A (ja) 姿勢矯正用スタビライザーマウスピース。
JPH0428381A (ja) マウスピース
JPH06198016A (ja) マウスガード
JPS6399857A (ja) マウスピ−スの製造方法
Ibrahim et al. Rapid fabrication of functional mouthguard via rapid tooling approach
JPS6397156A (ja) マウスピ−ス
JPH0357790B2 (ja)