JPH0621680U - 遊技媒体収納箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 遊技媒体であるパチンコ玉を入れる玉箱に係
り、遊技者が遊技に当たって予め用意する多数枚におよ
ぶ硬貨や紙幣若しくはプリペイドカードを玉箱の一部に
収納することができる便利な遊技媒体収容箱を提供す
る。 【構成】 遊技媒体収納箱の把持部又は側壁の肉厚部に
貨幣類収納部を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、パチンコ店において遊技者が獲得したパチンコ玉やメダルを収納す る遊技媒体収納箱で、特に遊技する際多数枚に両替した硬貨、紙幣（カード）を 整列して収納できる貨幣類収納部を設けた遊技媒体収納箱に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

パチンコ店には通常、遊技媒体収納箱（以下玉箱という。）が備えられ、各パ チンコ島において該玉箱は遊技者が景品玉であるパチンコ玉を入れて、店内のパ チンコ台間を持ち歩いたり、またパチンコ台より賞玉として出たパチンコ玉を一 時収納しておき、遊技終了後に精算のため景品交換所の景品玉計数器までパチン コ玉を運ぶのに使用している。該玉箱は、一般的には合成樹脂製の成形品であっ て、形状は底面に長方形状の底板を有し、該底板の周囲より壁面が立ち上がり上 面が開放された箱型をしている。

【０００３】 一方、遊技者は遊技にあたって多数枚の硬貨や紙幣またはプリペイドカード（ 以下紙幣類という。）を用意してパチンコ台に向かい、パチンコ台の玉受皿内の パチンコ玉が無くなり次第順次、隣接する台間玉貸機に硬貨や紙幣類を投入して パチンコ玉を貸出し、遊技中のパチンコ台の玉受皿にパチンコ玉を補充して遊技 を続ける。特に最近は、パチンコ台（フィーバー台）での賞玉数が増え、これに 合わせてパチンコ台につぎ込む金額も上昇し、遊技にあたって予め用意する硬貨 や紙幣の枚数は極めて多数に成ってきている。このことは両替にいく手間を除く ため２０００円分、３０００円分、１００円で（２０枚〜３０枚）とまとめて両 替しておくために生じる。この様に予め用意した多数枚の硬貨や紙幣類は、景品 玉の収納のために準備した玉箱内に無造作且つ雑然と投げ入れられたり、また玉 箱を準備していない場合は、パチンコ台下方の棚板上にバラのまま置いたり、若 しくはポケット等に押し込んだりしていた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、玉箱内に硬貨や紙幣類を投げ入れておくと、パチンコ台にフィ ーバーが掛かった時などあわててしまい、該硬貨や紙幣類を取り出すのを忘れて 玉箱内に景品玉を収納してしまい、その結果硬貨や紙幣類が景品玉と混ざり合っ て、該硬貨や紙幣類を取り出すことが困難になり損失してしまうこともあり、さ らに玉箱内に硬貨や紙幣を無造作且つ雑然と投げ入れていると、使った硬貨や紙 幣の枚数が分からなくなり、いつの間にか多額を使い込んでしまっていた。一方 、多数の硬貨をパチンコ台下方の棚板上にバラのまま置いておくと盗難にあって もわからず、また遊技中に多数の硬貨を棚板から落下して床上に散乱してしまう こともあって、遊技の中断を招くという課題があり、さらにポケット等に多数の 硬貨を押し込んでいると、遊技継続のため隣接する台間玉貸機からの貸玉の際、 一々ポケットから硬貨を取り出さなければならず、このため遊技を中断しなくて はならず極めて不便であるという課題が指摘されていた。

【０００５】 また、最近は１０００円紙幣使用の台間玉貸機も設置されており、遊技中のパ チンコ玉が無くなると、わざわざ財布より１０００円紙幣を取り出さなければな らず、財布の出し入れは顧客にとっては非常に面倒であるという課題もあった。 加えて、カードでも使用可能な台間玉貸機において、顧客はカードの置き場所に 困っているという課題があった。

【０００６】 本考案の目的は、遊技にあたって予め用意した多数枚の硬貨や紙幣類を、遊技 媒体収納箱の一部に収納できるようにした遊技媒体収納箱を提供することにある 。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため本考案の玉箱は、遊技媒体を収納する箱体において、 両側の把持部又は側壁の肉厚部に貨幣類収納部を設けたものである。

【０００８】

【作用】 以上のように構成された本考案の玉箱は遊技にあたって予め用意した多数枚の 硬貨や紙幣類は遊技媒体収納箱の両側の把持部又は側壁の肉厚部に設けられた貨 幣類収納部に収納することができる。よつて硬貨や紙幣類を該貨幣類収納部に収 納することにより、雑然と玉箱の中に入れられていたり、バラのまま棚板上に置 かれていた硬貨や紙幣類がきちんと整理され、また管理することができるように なったのである。貨幣類収納部に収納された硬貨や紙幣類は、必要に応じて順次 容易に取り出すことが出来、遊技者がパチンコ台で遊技中に玉受皿にパチンコ玉 が無くなった際には、貨幣類収納部に収納されている硬貨または紙幣類を取り出 して、パチンコ台間に設けられている台間玉貸機に該硬貨又は紙幣類を投入し、 パチンコ玉を貸出し、玉受皿に該パチンコ玉を補充することによって遊技を中断 することなく続けることが出来る。

【０００９】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳述するが本実施例に限定するもの ではない。

【００１０】 図１乃至図５は、それぞれ本考案の第１実施例から第５実施例の玉箱を示す状 態斜視図である。図１に示す第１実施例の玉箱は、硬貨のみを把持部に収納する ことができる貨幣類収納部を有する玉箱である。玉箱１は例えば合成樹脂等の材 質により、底面に長方形状の底板２ａを有し、底板２ａの周囲より壁面の側壁７ が立ち上がり上面が開放されパチンコ玉が所定数入る深さの遊技媒体収納室２よ り形成されている。遊技媒体収納室２の両側には玉箱１を持ち上げるための丸み 状の把持部３が設けられていて、該把持部３には、硬貨Ａを縦列状態で整列して 収納することができる凹状の貨幣類収納部４が両側に形成されている。該貨幣類 収納部４は把持部３の中央の仕切り板４ａによって仕切られ、片側の把持部３に は、仕切り板４ａに仕切られた硬貨収納室４ｂが２室形成され、両把持部では合 計４室の硬貨収納室４ｂが設けられていて、例えば、片側の硬貨収納室に１００ 円硬貨３枚と２枚で計１０００円分の硬貨が収納できる。よって両側で２０００ 円分、つまり２０枚の１００円硬貨が収納できる。硬貨収納室４ｂは、硬貨の約 半面が上部に突出するような深さに形成され、このため硬貨の出し入れがスムー ズに行えるように成っている。

【００１１】 把持部３の下方の側面５には円弧状反転部材６ａが両側に突設され、該円弧状 反転部材６ａに連設してストッパー板６ｂを形成し、反転部６を形成している。 該反転部６は玉箱１に収納したパチンコ玉を景品玉計数器５０に投入する際のガ イド板の役目をするものであり、つまり載置台５１の近傍に設けられた突起部５ ２に側面５の反転部６を当接させながら、玉箱１を反転させることにより、収納 されたパチンコ玉を景品玉計数器５０内に投入させるものである。反転部６は側 面の中央で左右対象であり、玉箱１を景品玉計数器５０へ前後のどちら側からで も挿入出来るように成している。また反転部６は玉箱本体と一体成型にて成形さ れ、さらに合成樹脂の材質の中に静電防止材を混入させれば静電気防止にもなる 。

【００１２】 なお、遊技を終了して遊技媒体収納室２にパチンコ玉を収納し、景品玉計数器 ５０へ該パチンコ玉を投入する際には、玉箱１の両把持部３を両手で持って該玉 箱１を反転させながらパチンコ玉を景品玉計数器５０に投入するが、このとき貨 幣類収納部４に収納された硬貨Ａは、把持部３を持っている両手の手の平で覆い 隠されるようになるため、硬貨Ａがあることがわかり、誤って該硬貨Ａを景品玉 計数器５０内にこぼしてしまうことが無いように成っている。

【００１３】 図２に示す第２実施例の玉箱は、硬貨のみを把持部に収納することができる貨 幣類収納部を有する玉箱である。玉箱１１は例えば合成樹脂等の材質により、底 面に長方形状の底板１２ａを有し、底板１２ａの周囲より壁面の側壁１７が立ち 上がり上面が開放されパチンコ玉が所定数入る深さの遊技媒体収納室１２より形 成されている。遊技媒体収納室１２の両側には玉箱１１を持ち上げるための丸み 状の把持部１３が設けられていて、該把持部１３には硬貨Ａを横列状態で整列し て収納することができる凹状の貨幣類収納部１４が両側に形成されている。該貨 幣類収納部１４は把持部１３の中央の仕切り板１４ａによって２つに分割され、 それぞれ硬貨収納室１４ｂを形成し、該硬貨収納室１４ｂは硬貨が５枚単位で収 納できる巾でさらに中央部分で分割されている。従って硬貨を５枚単位で収納で きる硬貨収納室１４ｂは、片側の把持部１３で４室、両側の把持部１３で合計８ 室形成され、硬貨が整列状態で収納でき、使った硬貨、残額が一目でわかるよう になっている。また硬貨収納室１４ｂは、硬貨の約半面が上部に突出するような 深さに形成され、このため硬貨の出し入れがスムーズに行えるように成っている 。

【００１４】 把持部１３下方の側面１５には円弧状反転部材１６ａが両側に突設され、該円 弧状反転部材１６ａに連設してストッパー板１６ｂを形成し、反転部１６を形成 している。以下、反転部の説明は上記で説明しているので省略する。

【００１５】 なお、遊技を終了して遊技媒体収納室１２にパチンコ玉を収納し、景品玉計数 器５０へ該パチンコ玉を投入する際には、玉箱１１の把持部１３を両手で持って 該玉箱１１を反転させながらパチンコ玉を景品玉計数器５０に投入するが、この とき貨幣類収納部１４に収納された硬貨Ａは、把持部１３を持っている両手の手 の平で覆い隠されるように成っているため硬貨Ａがあることがわかり、誤って該 硬貨Ａを景品玉計数器５０内にこぼしてしまうことがない。

【００１６】 図３に示す第３実施例の玉箱は、硬貨のみを側壁の肉厚部に収納することがで きる貨幣類収納部を有する玉箱である。玉箱２１は例えば合成樹脂等の材質によ り、底面に長方形状の底板２２ａを有し、底板２２ａの周囲より壁面の側壁２７ が立ち上がり上面が開放されパチンコ玉が所定数入る深さの遊技媒体収納室２２ より形成されている。遊技媒体収納室２２の両側には玉箱２１を持ち上げるため 丸み状の把持部２３が設けられ、また遊技媒体収納室２２の側壁２７の肉厚部２ ８には硬貨Ａを横列状態で整列して収納することができる凹状の貨幣類収納部２ ４が両方に複数個形成されている。貨幣類収納部２４は仕切り板２４ａにより、 硬貨の直径よりやや巾広に形成した複数の硬貨収納室２４ｂによって形成され、 該硬貨収納室２４ｂは硬貨の約半面が上部に突出するような深さに形成され、こ のため硬貨の出し入れがスムーズに行えるように成っている。例えば、片方の硬 貨収納室は３枚づつ１００円硬貨が６箇所に収納できる。

【００１７】 把持部２３下方の側面２５には円弧状反転部材２６ａが両側に突設され、該円 弧状反転部材２６ａに連設してストッパー板２６ｂを形成し、反転部２６を形成 している。以下、反転部の説明は上記で説明しているので省略する。

【００１８】 図４に示す第４実施例の玉箱は、硬貨及び紙幣の両方を把持部及び側壁の肉厚 部に収納することができる貨幣類収納部を有する玉箱である。玉箱３１は例えば 合成樹脂等の材質により、底面に長方形状の底板３２ａを有し、底板３２ａの周 囲より壁面の側壁３７が立ち上がり上面が開放されパチンコ玉が所定数入る深さ の遊技媒体収納室３２より形成されている。遊技媒体収納室３２の両側には玉箱 ３１を持ち上げるため丸み状の把持部３３が設けられていて、該把持部３３には 硬貨Ａを横列状態で整列して収納することができる凹状の硬貨収納部３４が形成 されている。尚、硬貨収納部３４は第２実施例と同じであるため省略する。

【００１９】 さらに硬貨のみでなく遊技媒体収納室３２の側壁３７の肉厚部３８には紙幣Ｂ を縦方向に垂直状態で収納することができる縦長筒状の紙幣収納部３４ｃが形成 されている。該紙幣収納部３４ｃは、中央部分を仕切ることにより２室と成し、 それぞれ紙幣収納室３４ｄを形成している。紙幣収納室３４ｄは、紙幣を縦長に 収納した際紙幣の約３分の１が上面に突出する深さに形成され、また複数枚の紙 幣が重なった状態で収納できる程度の奥行き巾に形成されている。また、もう一 方の遊技媒体収納室３２の側壁３７の肉厚部３８には紙幣Ｃを横長にして収納す ることが出来る横長筒状の紙幣収納部３４ｅが形成されている。該紙幣収納部３ ４ｅは紙幣を横長に収納した際、紙幣の一部が上面に突出するような深さに形成 され、また複数枚の紙幣が重なった状態で収納できる程度の奥行き巾に形成され ている。従って遊技媒体収納室３２の側壁３７の肉厚部３８には紙幣を横長状態 で収納することができ、またもう一方の遊技媒体収納室３２の側壁３７の肉厚部 ３８には紙幣を縦長状態で収納することが出来、さらに紙幣の収納時には紙幣の 一部が上面より突出するため、紙幣の出し入れがスムーズに行えるものである。 即ち本実施例では硬貨と紙幣の両方が収納できるようになっている。

【００２０】 なお把持部３３下方の側面３５には円弧状反転部材３６ａが両側に突設され、 該円弧状反転部材３６ａに連設してストッパー板３６ｂを形成し、反転部３６を 形成している。以下、反転部の説明は上記で説明しているので省略する。

【００２１】 図５に示す第５実施例の玉箱は、パチンコ遊技店で使用するプリペイドカード （以下単にカードと言う）を側壁の肉厚部に収納することができる貨幣類収納部 を有する玉箱である。玉箱４１は例えば合成樹脂等の材質により、底面に長方形 状の底板４２ａを有し、底板４２ａの周囲より壁面の側壁４７が立ち上がり上面 が開放されパチンコ玉が所定数入る深さの遊技媒体収納室４２より形成されてい る。遊技媒体収納室４２の両側には玉箱４１を持ち上げるため丸み状の把持部４ ３が設けられている。また遊技媒体収納室４２の側壁４７の肉厚部４８にはカー ドＤを縦長若しくは横長に収納することができる長穴筒状のカード収納部４４が 形成されている。該カード収納部４４は中央部分を仕切ることにより２室と成し 、それぞれカード収納室４４ａを形成し、該カード収納室４４ａは合計４室と成 っている。例えばカード収納部には５枚位入る隙間となっている。また該カード 収納室４４ａはカードを縦長もしくは横長に収納した際カードの一部が上面に突 出する深さに形成され、またカードの出し入れがスムーズにできるような奥行き 巾に形成されている。

【００２２】 なお把持部４３下方の側面４５には円弧状反転部材４６ａが両側に突設され、 該円弧状反転部材４６ａに連設してストッパー板４６ｂを形成し、反転部４６を 形成している。以下、反転部の説明は上記で説明しているので省略する。

【００２３】 以上図１乃至図５に示した５つの実施例について説明したが、上記５つの実施 例において、それぞれ硬貨若しくは紙幣類の置き忘れを防止するため、硬貨もし くは紙幣類が玉箱の紙幣類収納部に収納されている際には、玉箱の上面に設けら れたＬＥＤを点灯させるようにしてもよい。また、図１乃至図５に示した玉箱に は両側に把持部が設けられているが、把持部がなく玉箱の肉厚部に貨幣類収納部 を設けてもよいことは言うまでもない。

【００２４】

【考案の効果】

以上の説明で明らかなように本考案の遊技媒体収納箱は、遊技媒体を収納する 箱体において、両側の把持部又は側壁の肉厚部に貨幣類収納部を設けたものであ るから、遊技にあたって予め用意する多数枚の硬貨や紙幣類を貨幣類収納部に収 納でき、従来雑然と玉箱内に入れられていたり、バラのまま棚板上に置かれてい た硬貨や紙幣類がきちんと整理され、また予め遊技に使用する金額分の硬貨や紙 幣類を全額該貨幣類収納部に収納しておくことにより、使用金額を管理すること が出来るように成った効果がある。また、硬貨や紙幣類が貨幣類収納部に収納さ れて整理されることにより、盗難の危険が少なくなり、また遊技中に多数枚の硬 貨や紙幣類を床上に散乱させることもなくなる効果を有し、さらに貨幣類収納部 に収納された硬貨や紙幣類は、遊技者の必要に応じて順次容易に取り出すことが 出来、遊技者がパチンコ台で遊技中に玉受皿にパチンコ玉が無くなった際には、 直ぐさま貨幣類収納部に収納されている硬貨または紙幣類を取り出して、パチン コ台間に設けられている台間玉貸機に該硬貨又は紙幣類を投入し、パチンコ玉を 貸出し、玉受皿に該パチンコ玉を補充することよって遊技を中断することなく続 けることが出来る効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施例である玉箱の状態斜視図で
ある。

【図２】本考案の第２実施例である玉箱の状態斜視図で
ある。

【図３】本考案の第３実施例である玉箱の状態斜視図で
ある。

【図４】本考案の第４実施例である玉箱の状態斜視図で
ある。

【図５】本考案の第５実施例である玉箱の状態斜視図で
ある。

【図６】反転部と景品玉計数器を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 玉箱 ２ 遊技媒体収納室 ３ 把持部 ４ 貨幣類収納部 ４ａ 仕切り板 ４ｂ 硬貨収納室 ６ 反転部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 田中 正義 埼玉県狭山市富士見２丁目15番１号 狭山 精密工業株式会社内

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 遊技媒体を収納する箱体において、両側
   の把持部又は側壁の肉厚部に貨幣類収納部を設けたこと
   を特徴とする遊技媒体収納箱。