JPH06215951A - プリントコイル形トランス - Google Patents
プリントコイル形トランスInfo
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- JPH06215951A JPH06215951A JP652793A JP652793A JPH06215951A JP H06215951 A JPH06215951 A JP H06215951A JP 652793 A JP652793 A JP 652793A JP 652793 A JP652793 A JP 652793A JP H06215951 A JPH06215951 A JP H06215951A
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- 238000010168 coupling process Methods 0.000 claims abstract description 7
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- 239000010410 layer Substances 0.000 description 8
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- RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N Copper Chemical compound [Cu] RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
- H01F27/00—Details of transformers or inductances, in general
- H01F27/28—Coils; Windings; Conductive connections
- H01F27/2804—Printed windings
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
- H01F17/00—Fixed inductances of the signal type
- H01F17/0006—Printed inductances
- H01F2017/0053—Printed inductances with means to reduce eddy currents
Abstract
(57)【要約】
【目的】 トランスの一次−二次間の磁気結合状態を良
好に保持しつつ、浮遊容量が少なく一次−二次間の高周
波ノイズ電流の少ないプリントコイル形トランスを提供
すること。 【構成】 箔状の導体パターンが渦状に形成された一次
側プリントコイル（１０）と、この一次側プリントコイ
ルの導体パターンと磁気結合をする渦状の箔状の導体パ
ターンが形成された二次側プリントコイル（２０）とを
有し、各プリントコイルには少なくとも二層の導体パタ
ーンを設けたプリントコイル形トランスにおいて、一次
側プリントコイルの二次側プリントコイル対向面（ＰＴ
１−２）と二次側プリントコイルの一次側プリントコイ
ル対向面（ＰＴ２−１）には、各プリントコイルの他の
導体パターン面に前記印加電流により生ずる電圧変化の
絶対量に比較して、当該電圧変化の絶対量が小さくなる
コイル部分を割り当てている。
好に保持しつつ、浮遊容量が少なく一次−二次間の高周
波ノイズ電流の少ないプリントコイル形トランスを提供
すること。 【構成】 箔状の導体パターンが渦状に形成された一次
側プリントコイル（１０）と、この一次側プリントコイ
ルの導体パターンと磁気結合をする渦状の箔状の導体パ
ターンが形成された二次側プリントコイル（２０）とを
有し、各プリントコイルには少なくとも二層の導体パタ
ーンを設けたプリントコイル形トランスにおいて、一次
側プリントコイルの二次側プリントコイル対向面（ＰＴ
１−２）と二次側プリントコイルの一次側プリントコイ
ル対向面（ＰＴ２−１）には、各プリントコイルの他の
導体パターン面に前記印加電流により生ずる電圧変化の
絶対量に比較して、当該電圧変化の絶対量が小さくなる
コイル部分を割り当てている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は電子機器や電源装置に用
いられるトランスに係り、特に高周波数帯域におけるノ
イズ低減の改良に関する。
いられるトランスに係り、特に高周波数帯域におけるノ
イズ低減の改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】プリントコイル形トランスは、例えば本
出願人の提案に係る特開平４−７３９１１号公報に開示
されているように、厚さ３０〜７０μｍ程度の銅箔を導
体として用いている。図７はこのような従来装置の断面
図、図８は各層のパターン図で、（Ａ）は一次側プリン
トコイルＰＴ１−１の直視図、（Ｂ）は一次側プリント
コイルＰＴ１−２の透視図、（Ｃ）は二次側プリントコ
イルＰＴ２−１の直視図、（Ｄ）は二次側プリントコイ
ルＰＴ２−２の透視図である。
出願人の提案に係る特開平４−７３９１１号公報に開示
されているように、厚さ３０〜７０μｍ程度の銅箔を導
体として用いている。図７はこのような従来装置の断面
図、図８は各層のパターン図で、（Ａ）は一次側プリン
トコイルＰＴ１−１の直視図、（Ｂ）は一次側プリント
コイルＰＴ１−２の透視図、（Ｃ）は二次側プリントコ
イルＰＴ２−１の直視図、（Ｄ）は二次側プリントコイ
ルＰＴ２−２の透視図である。
【０００３】図において、一次側プリントコイル１０は
ベース板１１の両面にパターンが形成されていると共
に、両側のパターンを接続するスルーホール１２が設け
られている。二次側プリントコイル２０はベース板２１
の両面にパターンが形成されていると共に、両側のパタ
ーンを接続するスルーホール２２が設けられている。巻
数は一次側プリントコイル１０が６Ｔ、二次側プリント
コイル２０が４Ｔになっている。一次側プリントコイル
１０の表側パターンＰＴ１−１は巻数３Ｔで、始端１３
ａと中継端１３ｂとの間に渦状のパターンが設けられて
いる。一次側プリントコイル１０の裏側パターンＰＴ１
−２も巻数３Ｔで、中継端１４ａと終端１４ｂとの間に
渦状のパターンが設けられていると共に、中間点１４ｃ
が説明の便宜のためこの渦状パターンに設けられてい
る。
ベース板１１の両面にパターンが形成されていると共
に、両側のパターンを接続するスルーホール１２が設け
られている。二次側プリントコイル２０はベース板２１
の両面にパターンが形成されていると共に、両側のパタ
ーンを接続するスルーホール２２が設けられている。巻
数は一次側プリントコイル１０が６Ｔ、二次側プリント
コイル２０が４Ｔになっている。一次側プリントコイル
１０の表側パターンＰＴ１−１は巻数３Ｔで、始端１３
ａと中継端１３ｂとの間に渦状のパターンが設けられて
いる。一次側プリントコイル１０の裏側パターンＰＴ１
−２も巻数３Ｔで、中継端１４ａと終端１４ｂとの間に
渦状のパターンが設けられていると共に、中間点１４ｃ
が説明の便宜のためこの渦状パターンに設けられてい
る。
【０００４】二次側プリントコイル２０の表側パターン
ＰＴ２−１は巻数２Ｔで、裏側パターンＰＴ１−２と対
向しており、始端２３ａと中継端２３ｂとの間に渦状の
パターンが設けられていると共に、中間点２３ｃが説明
の便宜のためこの渦状パターンに設けられている。二次
側プリントコイル２０の裏側パターンＰＴ２−２も巻数
２Ｔで、中継端２４ａと終端２４ｂとの間に渦状のパタ
ーンが設けられている。尚、中継端１３ｂと中継端１４
ａとの間はスルーホール１２で電気的に接続され、中継
端２３ｂと中継端２４ａとの間もスルーホール２２で電
気的に接続されている。ここでは、コイル抵抗を低くす
るため二次側プリントコイル２０の表側パターンＰＴ２
−１と裏側パターンＰＴ２−２の幅は、一次側プリント
コイル１０の表側パターンＰＴ１−１と裏側パターンＰ
Ｔ１−２の幅に比較して広くなっており、プリント基板
の全面を使い切っている。また、各プリントコイル１
０、２０の中心にはコア３０が設けられていると共に、
ベース板１１、２１にフレキシブルプリント基板を用い
ることで薄型化している。
ＰＴ２−１は巻数２Ｔで、裏側パターンＰＴ１−２と対
向しており、始端２３ａと中継端２３ｂとの間に渦状の
パターンが設けられていると共に、中間点２３ｃが説明
の便宜のためこの渦状パターンに設けられている。二次
側プリントコイル２０の裏側パターンＰＴ２−２も巻数
２Ｔで、中継端２４ａと終端２４ｂとの間に渦状のパタ
ーンが設けられている。尚、中継端１３ｂと中継端１４
ａとの間はスルーホール１２で電気的に接続され、中継
端２３ｂと中継端２４ａとの間もスルーホール２２で電
気的に接続されている。ここでは、コイル抵抗を低くす
るため二次側プリントコイル２０の表側パターンＰＴ２
−１と裏側パターンＰＴ２−２の幅は、一次側プリント
コイル１０の表側パターンＰＴ１−１と裏側パターンＰ
Ｔ１−２の幅に比較して広くなっており、プリント基板
の全面を使い切っている。また、各プリントコイル１
０、２０の中心にはコア３０が設けられていると共に、
ベース板１１、２１にフレキシブルプリント基板を用い
ることで薄型化している。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】図９は図７の回路の動
作状態を説明する線路図、図１０は各点での電圧波形図
で、Ｖ1Sは始端１３ａの電圧、Ｖ2Sは始端２３ａの電
圧、Ｖ2Xは中間点２３ｃの電圧、Ｖ1Iは中継端１３ｂ，
１４ａの電圧、Ｖ2Iは中継端２３ｂ，２４ａの電圧、Ｖ
1Xは中間点１４ｃの電圧、Ｖ1Eは終端１４ｂの電圧、Ｖ
2Eは終端２４ｂの電圧である。
作状態を説明する線路図、図１０は各点での電圧波形図
で、Ｖ1Sは始端１３ａの電圧、Ｖ2Sは始端２３ａの電
圧、Ｖ2Xは中間点２３ｃの電圧、Ｖ1Iは中継端１３ｂ，
１４ａの電圧、Ｖ2Iは中継端２３ｂ，２４ａの電圧、Ｖ
1Xは中間点１４ｃの電圧、Ｖ1Eは終端１４ｂの電圧、Ｖ
2Eは終端２４ｂの電圧である。
【０００６】二次側プリントコイル２０の表側パターン
ＰＴ２−１と一次側プリントコイル１０の裏側パターン
ＰＴ１−２と対向しているが、代表点として中間点２３
ｃとこれに対向する中間点１４ｃを取り上げる。両者の
電圧はそれぞれＶ2XとＶ1Xであるが、印加電圧の差ΔＥ
が比較的大きく一次側と二次側のコイル間に存在する浮
遊容量を通して高周波電流が流れ、コモンモードノイズ
が大きくなるという課題があった。この浮遊容量は、プ
リントコイルのパターンに銅箔を使用している関係で、
従来の円形断面であって同一導体断面積を有するものに
比較して大きくなっている。そこで、二次側プリントコ
イル２０と一次側プリントコイル１０の間隔を広くする
ことが浮遊容量の低減には有効であるが、一次−二次間
の磁気結合状態が悪化して、漏れインダクタンスが増大
するという課題があった。
ＰＴ２−１と一次側プリントコイル１０の裏側パターン
ＰＴ１−２と対向しているが、代表点として中間点２３
ｃとこれに対向する中間点１４ｃを取り上げる。両者の
電圧はそれぞれＶ2XとＶ1Xであるが、印加電圧の差ΔＥ
が比較的大きく一次側と二次側のコイル間に存在する浮
遊容量を通して高周波電流が流れ、コモンモードノイズ
が大きくなるという課題があった。この浮遊容量は、プ
リントコイルのパターンに銅箔を使用している関係で、
従来の円形断面であって同一導体断面積を有するものに
比較して大きくなっている。そこで、二次側プリントコ
イル２０と一次側プリントコイル１０の間隔を広くする
ことが浮遊容量の低減には有効であるが、一次−二次間
の磁気結合状態が悪化して、漏れインダクタンスが増大
するという課題があった。
【０００７】本発明は上述の課題を解決したもので、ト
ランスの一次−二次間の磁気結合状態を良好に保持しつ
つ、浮遊容量が少なく一次−二次間の高周波ノイズ電流
の少ないプリントコイル形トランスを提供することを目
的とする。
ランスの一次−二次間の磁気結合状態を良好に保持しつ
つ、浮遊容量が少なく一次−二次間の高周波ノイズ電流
の少ないプリントコイル形トランスを提供することを目
的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
る本発明は、箔状の導体パターンが渦状に形成され、パ
ルス性電流若しくは交番電流がこの導体パターンに印加
される一次側プリントコイル（１０）と、この一次側プ
リントコイルの導体パターンと磁気結合をする渦状の箔
状の導体パターンが形成された二次側プリントコイル
（２０）とを有し、各プリントコイルには少なくとも二
層の導体パターンを設けたプリントコイル形トランスに
おいて、次の構成としたものである。
る本発明は、箔状の導体パターンが渦状に形成され、パ
ルス性電流若しくは交番電流がこの導体パターンに印加
される一次側プリントコイル（１０）と、この一次側プ
リントコイルの導体パターンと磁気結合をする渦状の箔
状の導体パターンが形成された二次側プリントコイル
（２０）とを有し、各プリントコイルには少なくとも二
層の導体パターンを設けたプリントコイル形トランスに
おいて、次の構成としたものである。
【０００９】即ち、前記一次側プリントコイルの二次側
プリントコイル対向面（ＰＴ１−２）と二次側プリント
コイルの一次側プリントコイル対向面（ＰＴ２−１）に
は、各プリントコイルの他の導体パターン面（ＰＴ１−
１，ＰＴ２−２）に前記印加電流により生ずる電圧変化
の絶対量に比較して、当該電圧変化の絶対量が小さくな
るコイル部分を割り当てたことを特徴としている。
プリントコイル対向面（ＰＴ１−２）と二次側プリント
コイルの一次側プリントコイル対向面（ＰＴ２−１）に
は、各プリントコイルの他の導体パターン面（ＰＴ１−
１，ＰＴ２−２）に前記印加電流により生ずる電圧変化
の絶対量に比較して、当該電圧変化の絶対量が小さくな
るコイル部分を割り当てたことを特徴としている。
【００１０】
【作用】一次側プリントコイルと二次側プリントコイル
の互いに対向する導体パターンには、一次側コイルに印
加される電流に起因する電位変化の少ないコイル部分と
しているので、電圧差が小さくなって両者の浮遊容量に
起因する高周波電流が少なり、コモンモードノイズが小
さくなる。また、対向する導体パターンの間隔は小さく
できるので、一次−二次間の磁気結合は良好に保持され
る。
の互いに対向する導体パターンには、一次側コイルに印
加される電流に起因する電位変化の少ないコイル部分と
しているので、電圧差が小さくなって両者の浮遊容量に
起因する高周波電流が少なり、コモンモードノイズが小
さくなる。また、対向する導体パターンの間隔は小さく
できるので、一次−二次間の磁気結合は良好に保持され
る。
【００１１】
【実施例】以下図面を用いて、本発明を説明する。図１
は本発明の一実施例を示す構成断面図、図２は各層の導
体パターン図で、（Ａ）は一次側プリントコイルＰＴ１
−１の直視図、（Ｂ）は一次側プリントコイルＰＴ１−
２の透視図、（Ｃ）は二次側プリントコイルＰＴ２−１
の直視図、（Ｄ）は二次側プリントコイルＰＴ２−２の
透視図である。尚、図１及び図２において前記図７及び
図８と同一作用をするものには同一符号を付して説明を
省略する。
は本発明の一実施例を示す構成断面図、図２は各層の導
体パターン図で、（Ａ）は一次側プリントコイルＰＴ１
−１の直視図、（Ｂ）は一次側プリントコイルＰＴ１−
２の透視図、（Ｃ）は二次側プリントコイルＰＴ２−１
の直視図、（Ｄ）は二次側プリントコイルＰＴ２−２の
透視図である。尚、図１及び図２において前記図７及び
図８と同一作用をするものには同一符号を付して説明を
省略する。
【００１２】図において、二次側プリントコイル２０の
表側パターンＰＴ２−１は巻数３Ｔで、裏側パターンＰ
Ｔ１−２と対向しており、中継端２６ａと終端２６ｂと
の間に渦状のパターンが設けられている。この表側パタ
ーンＰＴ２−１と裏側パターンＰＴ１−２は、その対向
面に対して鏡像関係にあり、トランスに組み込んだ状態
で、同じ方向から見ると全く重なりあう導体パターンに
なっている。中間点２６ｃは説明の便宜のため表側パタ
ーンＰＴ２−１の渦状パターンに設けられている。二次
側プリントコイル２０の裏側パターンＰＴ２−２は巻数
１Ｔで、始端２５ａと中継端２５ｂとの間に渦状のパタ
ーンが設けられている。尚、中継端２５ｂと中継端２６
ａとの間もスルーホール２２で電気的に接続されてい
る。また、対向面である表側パターンＰＴ２−１に電位
変化の絶対量が少ないコイル部分、即ち二次側コモンに
近い側を割当て、対向面ではない裏側パターンＰＴ１−
２に電位変化の大きい端子を接続する構成にしている。
表側パターンＰＴ２−１は巻数３Ｔで、裏側パターンＰ
Ｔ１−２と対向しており、中継端２６ａと終端２６ｂと
の間に渦状のパターンが設けられている。この表側パタ
ーンＰＴ２−１と裏側パターンＰＴ１−２は、その対向
面に対して鏡像関係にあり、トランスに組み込んだ状態
で、同じ方向から見ると全く重なりあう導体パターンに
なっている。中間点２６ｃは説明の便宜のため表側パタ
ーンＰＴ２−１の渦状パターンに設けられている。二次
側プリントコイル２０の裏側パターンＰＴ２−２は巻数
１Ｔで、始端２５ａと中継端２５ｂとの間に渦状のパタ
ーンが設けられている。尚、中継端２５ｂと中継端２６
ａとの間もスルーホール２２で電気的に接続されてい
る。また、対向面である表側パターンＰＴ２−１に電位
変化の絶対量が少ないコイル部分、即ち二次側コモンに
近い側を割当て、対向面ではない裏側パターンＰＴ１−
２に電位変化の大きい端子を接続する構成にしている。
【００１３】図３は図１の回路の動作状態を説明する線
路図、図４は各点での電圧波形図で、Ｖ1Sは始端１３ａ
の電圧、Ｖ2Sは始端２５ａの電圧、Ｖ2Xは中間点２６ｃ
の電圧、Ｖ1Iは中継端１３ｂ，１４ａの電圧、Ｖ2Iは中
継端２５ｂ，２６ａの電圧、Ｖ1Xは中間点１４ｃの電
圧、Ｖ1Eは終端１４ｂの電圧、Ｖ2Eは終端２６ｂの電圧
である。ここでは、二次側プリントコイル２０の表側パ
ターンＰＴ２−１と一次側プリントコイル１０の裏側パ
ターンＰＴ１−２の対向する各点では、そのスイッチン
グ電圧の印加中のどの時点でも同じ電位となっている。
そこで、中間点２６ｃと中間点１４ｃの電圧電圧はそれ
ぞれＶ2XとＶ1Xであるが、対向する点であるため同一電
位となっており、印加電圧の差ΔＥは実質的にゼロにな
っている。そこで、一次側と二次側のコイル間に浮遊容
量が存在していても、高周波電流は流れずコモンモード
ノイズは抑制される。
路図、図４は各点での電圧波形図で、Ｖ1Sは始端１３ａ
の電圧、Ｖ2Sは始端２５ａの電圧、Ｖ2Xは中間点２６ｃ
の電圧、Ｖ1Iは中継端１３ｂ，１４ａの電圧、Ｖ2Iは中
継端２５ｂ，２６ａの電圧、Ｖ1Xは中間点１４ｃの電
圧、Ｖ1Eは終端１４ｂの電圧、Ｖ2Eは終端２６ｂの電圧
である。ここでは、二次側プリントコイル２０の表側パ
ターンＰＴ２−１と一次側プリントコイル１０の裏側パ
ターンＰＴ１−２の対向する各点では、そのスイッチン
グ電圧の印加中のどの時点でも同じ電位となっている。
そこで、中間点２６ｃと中間点１４ｃの電圧電圧はそれ
ぞれＶ2XとＶ1Xであるが、対向する点であるため同一電
位となっており、印加電圧の差ΔＥは実質的にゼロにな
っている。そこで、一次側と二次側のコイル間に浮遊容
量が存在していても、高周波電流は流れずコモンモード
ノイズは抑制される。
【００１４】尚、ここでは表側パターンＰＴ２−１と裏
側パターンＰＴ１−２を鏡像関係としているため、対向
面での巻数は同一となるから、コイル全体の巻数は他の
層で吸収する。ここではコイル全体の巻数差を、一次側
プリントコイルＰＴ１−１と二次側プリントコイルＰＴ
２−２の巻数差により吸収している。
側パターンＰＴ１−２を鏡像関係としているため、対向
面での巻数は同一となるから、コイル全体の巻数は他の
層で吸収する。ここではコイル全体の巻数差を、一次側
プリントコイルＰＴ１−１と二次側プリントコイルＰＴ
２−２の巻数差により吸収している。
【００１５】図５は本発明の他の実施例を示す構成断面
図、図６は各層の導体パターン図で、（Ａ）は一次側プ
リントコイルＰＴ１−１の直視図、（Ｂ）は一次側プリ
ントコイルＰＴ１−２の透視図、（Ｃ）は二次側プリン
トコイルＰＴ２−１の直視図、（Ｄ）は二次側プリント
コイルＰＴ２−２の透視図である。尚、図５及び図６に
おいて前記図１及び図２と同一作用をするものには同一
符号を付して説明を省略する。
図、図６は各層の導体パターン図で、（Ａ）は一次側プ
リントコイルＰＴ１−１の直視図、（Ｂ）は一次側プリ
ントコイルＰＴ１−２の透視図、（Ｃ）は二次側プリン
トコイルＰＴ２−１の直視図、（Ｄ）は二次側プリント
コイルＰＴ２−２の透視図である。尚、図５及び図６に
おいて前記図１及び図２と同一作用をするものには同一
符号を付して説明を省略する。
【００１６】図において、二次側プリントコイル２０の
表側パターンＰＴ２−１は巻数３Ｔで、裏側パターンＰ
Ｔ１−２と対向しており、中継端２６ａと終端２６ｂと
の間に渦状のパターンが設けられている。この表側パタ
ーンＰＴ２−１と裏側パターンＰＴ１−２は、その対向
面に対して１８０度回転させた像の関係にあり、トラン
スに組み込んだ状態では端子の位置が反対方向となって
実装上で便利になることがある。この状態では、互いに
向き合う点の電位差を全対向面にわたって同一にはでき
ないが、コア３０を中心として半径方向の導体パターン
の電位分布を略同一にすることができる。そこで、互い
に向き合う点の電位差ΔＥをかなり小さく抑えることが
でき、コモンモードノイズの削減に寄与する。
表側パターンＰＴ２−１は巻数３Ｔで、裏側パターンＰ
Ｔ１−２と対向しており、中継端２６ａと終端２６ｂと
の間に渦状のパターンが設けられている。この表側パタ
ーンＰＴ２−１と裏側パターンＰＴ１−２は、その対向
面に対して１８０度回転させた像の関係にあり、トラン
スに組み込んだ状態では端子の位置が反対方向となって
実装上で便利になることがある。この状態では、互いに
向き合う点の電位差を全対向面にわたって同一にはでき
ないが、コア３０を中心として半径方向の導体パターン
の電位分布を略同一にすることができる。そこで、互い
に向き合う点の電位差ΔＥをかなり小さく抑えることが
でき、コモンモードノイズの削減に寄与する。
【００１７】なお、上記実施例においては、一次側と二
次側を構成するプリントコイルが単層の場合を示した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、多層とし
てもよい。この場合には、一次側と二次側プリントコイ
ルの対向面を一面だけにしてもよく、また複数面設けて
もよいが、いずれにしても対向面での電位差が実質的に
小さくなるように結線することにより、コモンモードノ
イズを削減する。
次側を構成するプリントコイルが単層の場合を示した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、多層とし
てもよい。この場合には、一次側と二次側プリントコイ
ルの対向面を一面だけにしてもよく、また複数面設けて
もよいが、いずれにしても対向面での電位差が実質的に
小さくなるように結線することにより、コモンモードノ
イズを削減する。
【００１８】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば一
次側と二次側プリントコイルの対向面での電位差が実質
的に小さくなるように結線しているので、導体パターン
に起因する浮遊容量が存在していても、高周波数電流が
僅かしか流れずコモンモードノイズが低減されるという
効果がある。従って、一次側と二次側プリントコイルの
磁気結合状態を高く保持できるので、トランスとしての
性能もよくなる。
次側と二次側プリントコイルの対向面での電位差が実質
的に小さくなるように結線しているので、導体パターン
に起因する浮遊容量が存在していても、高周波数電流が
僅かしか流れずコモンモードノイズが低減されるという
効果がある。従って、一次側と二次側プリントコイルの
磁気結合状態を高く保持できるので、トランスとしての
性能もよくなる。
【図１】本発明の一実施例を示す構成断面図である。
【図２】各層の導体パターン図である。
【図３】図１の回路の動作状態を説明する線路図であ
る。
る。
【図４】各点での電圧波形図である。
【図５】本発明の他の実施例を示す構成断面図である。
【図６】各層の導体パターン図である。
【図７】本発明の一実施例を示す構成断面図である。
【図８】各層の導体パターン図である。
【図９】図７の回路の動作状態を説明する線路図であ
る。
る。
【図１０】各点での電圧波形図である。
１０ 一次側プリントコイル ２０ 二次側プリントコイル ３０ コア ４０ 一次側二次側対向部
Claims (2)
- 【請求項１】箔状の導体パターンが渦状に形成され、パ
ルス性電流若しくは交番電流がこの導体パターンに印加
される一次側プリントコイル（１０）と、 この一次側プリントコイルの導体パターンと磁気結合を
する渦状の箔状の導体パターンが形成された二次側プリ
ントコイル（２０）と、 を有し、各プリントコイルには少なくとも二層の導体パ
ターンを設けたプリントコイル形トランスにおいて、 前記一次側プリントコイルの二次側プリントコイル対向
面（ＰＴ１−２）と二次側プリントコイルの一次側プリ
ントコイル対向面（ＰＴ２−１）には、各プリントコイ
ルの他の導体パターン面（ＰＴ１−１，ＰＴ２−２）に
前記印加電流により生ずる電圧変化の絶対量に比較し
て、当該電圧変化の絶対量が小さくなるコイル部分を割
り当てたことを特徴とするプリントコイル形トランス。 - 【請求項２】請求項１記載の一次側プリントコイルの二
次側プリントコイル対向面（ＰＴ１−２）と二次側プリ
ントコイルの一次側プリントコイル対向面（ＰＴ２−
１）の導体パターンは、その境界面に対して鏡像関係に
あることを特徴とするプリントコイル形トランス。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP652793A JPH06215951A (ja) | 1993-01-19 | 1993-01-19 | プリントコイル形トランス |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP652793A JPH06215951A (ja) | 1993-01-19 | 1993-01-19 | プリントコイル形トランス |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06215951A true JPH06215951A (ja) | 1994-08-05 |
Family
ID=11640837
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP652793A Pending JPH06215951A (ja) | 1993-01-19 | 1993-01-19 | プリントコイル形トランス |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06215951A (ja) |
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