JPH0621581Y2 - 蒸気式赤外線放射ヒータ - Google Patents
蒸気式赤外線放射ヒータInfo
- Publication number
- JPH0621581Y2 JPH0621581Y2 JP3743090U JP3743090U JPH0621581Y2 JP H0621581 Y2 JPH0621581 Y2 JP H0621581Y2 JP 3743090 U JP3743090 U JP 3743090U JP 3743090 U JP3743090 U JP 3743090U JP H0621581 Y2 JPH0621581 Y2 JP H0621581Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steam
- radiant heater
- type infrared
- infrared radiant
- flow pipe
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Drying Of Solid Materials (AREA)
- Coating Apparatus (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は例えば木材の塗膜乾燥装置において、木材を効
率よく乾燥させるための加熱源として用いられる蒸気式
赤外線放射ヒータに関するものである。
率よく乾燥させるための加熱源として用いられる蒸気式
赤外線放射ヒータに関するものである。
(従来の技術) 塗装された木材を炉内に通して乾燥させる木材の塗膜乾
燥装置における加熱源としては、電気を熱源とする電気
式赤外線放射ヒータが一般的である。ところが、電気式
赤外線放射ヒータの場合は表面温度が数百℃と高いため
に、60〜70℃程度の比較的低い温度で乾燥を行なわせる
必要がある木材の乾燥に使用するにはコストが高くなる
欠点があり、またヒータの取付け密度を小さくすると温
度のむらを生じ易いという問題があった。
燥装置における加熱源としては、電気を熱源とする電気
式赤外線放射ヒータが一般的である。ところが、電気式
赤外線放射ヒータの場合は表面温度が数百℃と高いため
に、60〜70℃程度の比較的低い温度で乾燥を行なわせる
必要がある木材の乾燥に使用するにはコストが高くなる
欠点があり、またヒータの取付け密度を小さくすると温
度のむらを生じ易いという問題があった。
そこで、本考案者は電気式赤外線放射ヒータにかえて蒸
気を熱源とする蒸気式赤外線放射ヒータを使用し均一に
木材の乾燥を行なう方法を考案したが、蒸気式赤外線放
射ヒータの場合にはフィンを使用した場合にもフィン表
面に接触する空気伝達のみにより加熱されるので蒸気エ
ネルギーの有効利用が困難であり、また熱量が小さいた
めに乾燥スピードが上げられず効率が劣るという問題が
あった。
気を熱源とする蒸気式赤外線放射ヒータを使用し均一に
木材の乾燥を行なう方法を考案したが、蒸気式赤外線放
射ヒータの場合にはフィンを使用した場合にもフィン表
面に接触する空気伝達のみにより加熱されるので蒸気エ
ネルギーの有効利用が困難であり、また熱量が小さいた
めに乾燥スピードが上げられず効率が劣るという問題が
あった。
(考案が解決しようとする課題) 本考案は上記したような従来の欠点を解決して、乾燥む
らを生じさせることなく、しかも効率的に木材を加熱す
ることができるとともに蒸気エネルギーの有効利用も図
ることができる蒸気式赤外線放射ヒータを提供するため
に完成されたものである。
らを生じさせることなく、しかも効率的に木材を加熱す
ることができるとともに蒸気エネルギーの有効利用も図
ることができる蒸気式赤外線放射ヒータを提供するため
に完成されたものである。
(課題を解決するための手段) 上記の課題を解決するために完成された本考案は、水蒸
気を熱源とする蒸気式赤外線放射ヒータの蒸気流通管
に、開口部を被乾燥体に向けて空気または蒸気を噴出す
る複数の流体噴出ノズルを長手方向に貫通させたことを
特徴とするものである。
気を熱源とする蒸気式赤外線放射ヒータの蒸気流通管
に、開口部を被乾燥体に向けて空気または蒸気を噴出す
る複数の流体噴出ノズルを長手方向に貫通させたことを
特徴とするものである。
(実施例) 以下に本考案を図示の実施例により更に詳細に説明す
る。
る。
図中、(1)は水蒸気を熱源とする蒸気式赤外線放射ヒー
タの蒸気流通管であり、この蒸気流通管(1)の内部には
例えば2〜3kg/cm2の圧力と120℃程度の温度を持つ水
蒸気(2)が通っており、その表面から赤外線を放射す
る。
タの蒸気流通管であり、この蒸気流通管(1)の内部には
例えば2〜3kg/cm2の圧力と120℃程度の温度を持つ水
蒸気(2)が通っており、その表面から赤外線を放射す
る。
また蒸気流通管(1)の長手方向には、開口部(3)を被乾燥
体に向けた複数個の流体噴出ノズル(4)が蒸気流通管(1)
を貫通するよう一定間隔毎に設けられているとともに、
各流体噴出ノズル(4)は蒸気流通管(1)の背面において空
気または水等の流体供給用パイプ(5)に連結されてお
り、前記開口部(3)より被乾燥体に向けて空気等を噴出
するものである。この流体供給用パイプ(5)に供給され
た常温の空気等の流体は蒸気流通管(1)の内部を通過す
る際に蒸気(2)によって加熱され、60〜70℃程度の熱風
となって噴出することとなるが、蒸気による加熱効率を
良くするためには流体噴出ノズル(4)を蒸気流通管(1)の
中心を通って貫通させるとともに、その管径も蒸気流通
管(1)の内径に対して十分に細くしておくことが好まし
い。
体に向けた複数個の流体噴出ノズル(4)が蒸気流通管(1)
を貫通するよう一定間隔毎に設けられているとともに、
各流体噴出ノズル(4)は蒸気流通管(1)の背面において空
気または水等の流体供給用パイプ(5)に連結されてお
り、前記開口部(3)より被乾燥体に向けて空気等を噴出
するものである。この流体供給用パイプ(5)に供給され
た常温の空気等の流体は蒸気流通管(1)の内部を通過す
る際に蒸気(2)によって加熱され、60〜70℃程度の熱風
となって噴出することとなるが、蒸気による加熱効率を
良くするためには流体噴出ノズル(4)を蒸気流通管(1)の
中心を通って貫通させるとともに、その管径も蒸気流通
管(1)の内径に対して十分に細くしておくことが好まし
い。
(作用) このように構成されたものは、例えば第3図に示される
ように炉体(6)の側壁付近に設置されて木材の塗膜乾燥
装置の熱源として使用され、移送手段(7)によって吊り
下げられた塗装済みの木材(10)を蒸気流通管(1)より放
射する赤外線および流体噴出ノズル(4)より噴出する熱
風等により乾燥させることとなる。
ように炉体(6)の側壁付近に設置されて木材の塗膜乾燥
装置の熱源として使用され、移送手段(7)によって吊り
下げられた塗装済みの木材(10)を蒸気流通管(1)より放
射する赤外線および流体噴出ノズル(4)より噴出する熱
風等により乾燥させることとなる。
この場合、本考案においては水蒸気を熱源とする蒸気式
赤外線放射ヒータが使用されているので、蒸気流通管
(1)の表面から放射される赤外線は木材乾燥に適切な比
較的低い温度を維持してむらのない均一な乾燥処理を施
すこととなる。また、蒸気流通管(1)には開口部(3)を木
材に向けて空気等を噴出する複数の流体噴出ノズル(4)
を長手方向に等間隔に貫通させてあるので、噴出された
熱風によって熱伝達の妨げとなる木材表面の熱膜が除去
されるとともに、空気の対流により伝達作用、炉内雰囲
気の攪拌作用等により乾燥速度を著しく向上させること
となる。
赤外線放射ヒータが使用されているので、蒸気流通管
(1)の表面から放射される赤外線は木材乾燥に適切な比
較的低い温度を維持してむらのない均一な乾燥処理を施
すこととなる。また、蒸気流通管(1)には開口部(3)を木
材に向けて空気等を噴出する複数の流体噴出ノズル(4)
を長手方向に等間隔に貫通させてあるので、噴出された
熱風によって熱伝達の妨げとなる木材表面の熱膜が除去
されるとともに、空気の対流により伝達作用、炉内雰囲
気の攪拌作用等により乾燥速度を著しく向上させること
となる。
更に、本考案においては流体噴出ノズル(4)が蒸気流通
管(1)内を貫通しているので、流体噴出ノズル(4)内を流
体が通過する際に蒸気流通管(1)内の蒸気(2)によって加
熱されることとなり、供給源(8)を圧縮空気とした場合
には熱風が、供給源(8)を温水とした場合には水蒸気が
噴出されることとなる。特に、木材(10)の塗装材料が湿
気硬化型のポリウレタン樹脂塗料の場合には、別の蒸気
供給装置を設ける必要もなく、また蒸気の有効利用も図
れて極めて簡単で設備コストの安いものを提供できるこ
ととなる。
管(1)内を貫通しているので、流体噴出ノズル(4)内を流
体が通過する際に蒸気流通管(1)内の蒸気(2)によって加
熱されることとなり、供給源(8)を圧縮空気とした場合
には熱風が、供給源(8)を温水とした場合には水蒸気が
噴出されることとなる。特に、木材(10)の塗装材料が湿
気硬化型のポリウレタン樹脂塗料の場合には、別の蒸気
供給装置を設ける必要もなく、また蒸気の有効利用も図
れて極めて簡単で設備コストの安いものを提供できるこ
ととなる。
なお、実施例においては流体噴出ノズル(4)を蒸気流通
管(1)の長手方向に等間隔に設けることにより炉内全体
に加熱流体を均一に噴出させる場合について説明した
が、例えば炉内に加熱流体の対流を起こす必要があると
きには各蒸気流通管(1)の間隔に変化を与える等、乾燥
条件に対応して設計変更することができるものである。
管(1)の長手方向に等間隔に設けることにより炉内全体
に加熱流体を均一に噴出させる場合について説明した
が、例えば炉内に加熱流体の対流を起こす必要があると
きには各蒸気流通管(1)の間隔に変化を与える等、乾燥
条件に対応して設計変更することができるものである。
(考案の効果) 以上に説明したように、本考案の蒸気式赤外線放射ヒー
タは、蒸気を熱源とする蒸気式赤外線放射ヒータの蒸気
流通管に複数の流体噴出ノズルを貫通させたことによ
り、蒸気流通管からの輻射とともに流体噴出ノズルから
の加熱流体の噴出により木材の塗膜乾燥をむらなく均一
に、しかも乾燥スピードが速く効率的に行なうことがで
きるものである。また本考案においては蒸気は流体噴出
ノズル内の流体の加熱にも有効に利用され、設備コス
ト、及びランニングコストを大幅に低減できるものであ
る。
タは、蒸気を熱源とする蒸気式赤外線放射ヒータの蒸気
流通管に複数の流体噴出ノズルを貫通させたことによ
り、蒸気流通管からの輻射とともに流体噴出ノズルから
の加熱流体の噴出により木材の塗膜乾燥をむらなく均一
に、しかも乾燥スピードが速く効率的に行なうことがで
きるものである。また本考案においては蒸気は流体噴出
ノズル内の流体の加熱にも有効に利用され、設備コス
ト、及びランニングコストを大幅に低減できるものであ
る。
よって、本考案は従来の問題点を一掃した蒸気式赤外線
放射ヒータとして、その実用的価値は極めて大きいもの
である。
放射ヒータとして、その実用的価値は極めて大きいもの
である。
第1図は本考案の実施例の要部を示す正面図、第2図は
第1図のA−A断面図、第3図は使用例を示す断面図で
ある。 (1):蒸気流通管、(3):開口部、 (4):流体噴出ノズル、(5):流体供給用パイプ。
第1図のA−A断面図、第3図は使用例を示す断面図で
ある。 (1):蒸気流通管、(3):開口部、 (4):流体噴出ノズル、(5):流体供給用パイプ。
Claims (1)
- 【請求項1】水蒸気を熱源とする蒸気式赤外線放射ヒー
タの蒸気流通管(1)に、開口部(3)を被乾燥体に向けて空
気または蒸気を噴出する複数の流体噴出ノズル(4)を長
手方向に貫通させたことを特徴とする蒸気式赤外線放射
ヒータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3743090U JPH0621581Y2 (ja) | 1990-04-06 | 1990-04-06 | 蒸気式赤外線放射ヒータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3743090U JPH0621581Y2 (ja) | 1990-04-06 | 1990-04-06 | 蒸気式赤外線放射ヒータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03128469U JPH03128469U (ja) | 1991-12-25 |
JPH0621581Y2 true JPH0621581Y2 (ja) | 1994-06-08 |
Family
ID=31544531
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3743090U Expired - Lifetime JPH0621581Y2 (ja) | 1990-04-06 | 1990-04-06 | 蒸気式赤外線放射ヒータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0621581Y2 (ja) |
-
1990
- 1990-04-06 JP JP3743090U patent/JPH0621581Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03128469U (ja) | 1991-12-25 |
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