JPH06215786A - 燃料電池の制御装置 - Google Patents
燃料電池の制御装置Info
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- JPH06215786A JPH06215786A JP50A JP2323893A JPH06215786A JP H06215786 A JPH06215786 A JP H06215786A JP 50 A JP50 A JP 50A JP 2323893 A JP2323893 A JP 2323893A JP H06215786 A JPH06215786 A JP H06215786A
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- reformer
- cooling water
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- battery cooling
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
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- Fuel Cell (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】第1設定値演算部23、第2設定値演算部26
は電池冷却水と改質器のそれぞれの温度によりそれぞれ
の予想昇温時間を演算する。比較部25はそれぞれの予
想昇温時間を比較して双方の時間差を短縮する補正によ
りそれぞれの目標所要時間を演算する。第1設定値演算
部23、第2設定値演算部26は電池冷却水と改質器の
それぞれの許容昇温領域内でそれぞれの目標所要時間か
ら対応する電池冷却水の設定値および改質器の設定値を
演算して制御周期毎に更新する。冷却水温度制御部8、
改質器連続制御部22は、電池冷却水の温度と電池冷却
水の設定値とに基づいて電池冷却水の昇温を制御する一
方、改質器の温度と改質器の設定値とに基づいて改質器
の昇温を制御する。 【効果】双方の昇温完了タイミングを合わせることがで
きる。
は電池冷却水と改質器のそれぞれの温度によりそれぞれ
の予想昇温時間を演算する。比較部25はそれぞれの予
想昇温時間を比較して双方の時間差を短縮する補正によ
りそれぞれの目標所要時間を演算する。第1設定値演算
部23、第2設定値演算部26は電池冷却水と改質器の
それぞれの許容昇温領域内でそれぞれの目標所要時間か
ら対応する電池冷却水の設定値および改質器の設定値を
演算して制御周期毎に更新する。冷却水温度制御部8、
改質器連続制御部22は、電池冷却水の温度と電池冷却
水の設定値とに基づいて電池冷却水の昇温を制御する一
方、改質器の温度と改質器の設定値とに基づいて改質器
の昇温を制御する。 【効果】双方の昇温完了タイミングを合わせることがで
きる。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料電池の制御装置に
係り、特に改質器と電池冷却水の温度制御装置に好適な
燃料電池の制御装置に関する。
係り、特に改質器と電池冷却水の温度制御装置に好適な
燃料電池の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】燃料電池発電プラントでは、通常、
(1)停止状態、(2)起動状態、(3)発電状態、
(4)トリップ状態の4つの運転状態のいずれかにあ
る。
(1)停止状態、(2)起動状態、(3)発電状態、
(4)トリップ状態の4つの運転状態のいずれかにあ
る。
【0003】まず、(1)停止状態は、電池・変成器の
保温状態であり、通常、未発電時のプラントはこの状態
にある。また、(2)起動状態は、起動ボタンを押して
からプラント発電状態までの状態であり、電池冷却水、
改質器の昇温および改質器への燃料・蒸気導入、電池へ
の空気導入等が行われる。また、(3)発電状態は、改
質器で改質された改質ガスと導入された空気により発電
が行われている状態であり、インバーターの運転状態で
ある。また、(4)トリップ状態は、上記停止状態・発
電状態において、何らかの異常が発生した場合、もしく
はトリップボタンを押した場合に起こる状態である。
保温状態であり、通常、未発電時のプラントはこの状態
にある。また、(2)起動状態は、起動ボタンを押して
からプラント発電状態までの状態であり、電池冷却水、
改質器の昇温および改質器への燃料・蒸気導入、電池へ
の空気導入等が行われる。また、(3)発電状態は、改
質器で改質された改質ガスと導入された空気により発電
が行われている状態であり、インバーターの運転状態で
ある。また、(4)トリップ状態は、上記停止状態・発
電状態において、何らかの異常が発生した場合、もしく
はトリップボタンを押した場合に起こる状態である。
【0004】ところで、燃料電池プラントの起動状態か
ら発電状態に至るまでには、次の準備が必要である。
ら発電状態に至るまでには、次の準備が必要である。
【0005】すなわち、第1には、改質器を水素リッチ
な改質ガスに反応を起こし易い温度まで昇温する。第2
には、電池部においても改質ガスと空気の反応が起こり
易い温度まで昇温しておく。第3には、改質器と電池冷
却水の昇温完了と同時に発電開始するため、電池冷却水
と改質器の昇温完了タイミングを合わせる。
な改質ガスに反応を起こし易い温度まで昇温する。第2
には、電池部においても改質ガスと空気の反応が起こり
易い温度まで昇温しておく。第3には、改質器と電池冷
却水の昇温完了と同時に発電開始するため、電池冷却水
と改質器の昇温完了タイミングを合わせる。
【0006】これら機器の昇温は、燃料電池の起動時間
のかなりの部分を占めることから燃料電池プラントの特
徴である起動時間の短縮のため前記第1から第3の昇温
をスムーズに行うことが極めて重要であるが、その一方
で、電池および改質器保護のため予め定められた昇温レ
ートの範囲内に押さえつつしなければならない。
のかなりの部分を占めることから燃料電池プラントの特
徴である起動時間の短縮のため前記第1から第3の昇温
をスムーズに行うことが極めて重要であるが、その一方
で、電池および改質器保護のため予め定められた昇温レ
ートの範囲内に押さえつつしなければならない。
【0007】以下、従来の燃料電池制御における電池冷
却水の昇温方法および停止状態での電池冷却水の保温、
改質器の昇温方法について図7に基づいて説明する。
却水の昇温方法および停止状態での電池冷却水の保温、
改質器の昇温方法について図7に基づいて説明する。
【0008】まず、プラント停止状態の電池冷却水の保
温について説明すると、プラント停止状態でも、電池劣
化による発電時の出力低下の恐れから、電池冷却水を一
定温度以上に保温しておく。
温について説明すると、プラント停止状態でも、電池劣
化による発電時の出力低下の恐れから、電池冷却水を一
定温度以上に保温しておく。
【0009】電池冷却水は、冷却水循環ポンプ1の駆動
により気水分離器2と冷却水昇温ヒータ3と電池4と冷
却水バイパス弁5を介して循環している。電池冷却水は
冷却水温度測定器6により測定され、電池冷却水温度S
tが制御装置7に取り込まれる。
により気水分離器2と冷却水昇温ヒータ3と電池4と冷
却水バイパス弁5を介して循環している。電池冷却水は
冷却水温度測定器6により測定され、電池冷却水温度S
tが制御装置7に取り込まれる。
【0010】制御装置7では、電池冷却水温度Stを図
8に示す如くの冷却水温度制御部8が入力して設定部8
aの設定信号と加減算部8bで比較して偏差信号をPI
D制御部8cで制御演算する。そして、PID制御部8
cの制御演算信号が冷却水昇温ヒータ3の出力キロワッ
ト制御および冷却水バイパス弁5の開度制御を行う。
8に示す如くの冷却水温度制御部8が入力して設定部8
aの設定信号と加減算部8bで比較して偏差信号をPI
D制御部8cで制御演算する。そして、PID制御部8
cの制御演算信号が冷却水昇温ヒータ3の出力キロワッ
ト制御および冷却水バイパス弁5の開度制御を行う。
【0011】これにより、電池冷却水温度が電池4の性
能劣化を引き起こすような温度変化を防止している。こ
のとき、冷却水バイパス弁5の開度が大きければ大きい
ほど冷却水熱交換器9を通る電池冷却水が増加し、二次
冷却水と熱交換されることにより、電池冷却水温度が下
がる。一方、冷却水バイパス弁5が全閉バイパスしない
状態、つまり、冷却水熱交換器9を通らないとき電池冷
却水温度が上昇する。
能劣化を引き起こすような温度変化を防止している。こ
のとき、冷却水バイパス弁5の開度が大きければ大きい
ほど冷却水熱交換器9を通る電池冷却水が増加し、二次
冷却水と熱交換されることにより、電池冷却水温度が下
がる。一方、冷却水バイパス弁5が全閉バイパスしない
状態、つまり、冷却水熱交換器9を通らないとき電池冷
却水温度が上昇する。
【0012】次に、プラント起動から電池冷却水昇温、
改質器昇温の過程について説明する。
改質器昇温の過程について説明する。
【0013】この過程では、制御装置7内の冷却水温度
制御部8の設定部8aの設定信号が昇温完了温度信号に
設定され、冷却水昇温ヒータ3が最大キロワット出力
し、冷却水バイパス弁5が全閉で電池冷却水が冷却水熱
交換器9を通らないように電池冷却水の昇温制御を行
う。この結果、冷却水昇温ヒータ3の出力を全開とし、
冷却水バイパス弁5を全閉とするから、電池冷却水の昇
温が極力短くなる。
制御部8の設定部8aの設定信号が昇温完了温度信号に
設定され、冷却水昇温ヒータ3が最大キロワット出力
し、冷却水バイパス弁5が全閉で電池冷却水が冷却水熱
交換器9を通らないように電池冷却水の昇温制御を行
う。この結果、冷却水昇温ヒータ3の出力を全開とし、
冷却水バイパス弁5を全閉とするから、電池冷却水の昇
温が極力短くなる。
【0014】ところで、昇温過程で電池4に対して急激
な温度変化を与えると、発電時の出力低下などの性能低
下・電池寿命の低下を起こす恐れがある。そこで電池冷
却水の昇温レートは許容範囲に収める必要があり、これ
はプラント側の電池冷却水配管等から決まる。
な温度変化を与えると、発電時の出力低下などの性能低
下・電池寿命の低下を起こす恐れがある。そこで電池冷
却水の昇温レートは許容範囲に収める必要があり、これ
はプラント側の電池冷却水配管等から決まる。
【0015】改質器10の昇温では、冷却水温度測定器
6の電池冷却水温度Stと改質器温度測定器11の温度
Rtと火花検知器12の火花検知信号kとを入力する判
定部13の判定によって改質器シーケンス制御部14が
制御する。
6の電池冷却水温度Stと改質器温度測定器11の温度
Rtと火花検知器12の火花検知信号kとを入力する判
定部13の判定によって改質器シーケンス制御部14が
制御する。
【0016】具体的に説明すると、改質器10の判定部
13は、図9に示すように構成され、改質器温度測定器
11により検出される改質器10の温度Rtにより判定
部13内の関数部13aの関数から改質器点火冷却水温
度aを算出する。この関数は過去の改質器10の昇温カ
ーブおよび電池冷却水昇温カーブから作成されたもので
あり、改質器10と電池冷却水の昇温完了時間を一致さ
せるよう、改質器点火のタイミングを取るためのもので
ある。つまり、初期改質器温度が高ければ、改質器点火
冷却水温度aを高く算出し、改質器点火タイミングを遅
くする。逆に、初期改質器温度が低ければ、改質器点火
冷却水温度aを低く算出して改質器点火を早めに行うよ
うにしている。
13は、図9に示すように構成され、改質器温度測定器
11により検出される改質器10の温度Rtにより判定
部13内の関数部13aの関数から改質器点火冷却水温
度aを算出する。この関数は過去の改質器10の昇温カ
ーブおよび電池冷却水昇温カーブから作成されたもので
あり、改質器10と電池冷却水の昇温完了時間を一致さ
せるよう、改質器点火のタイミングを取るためのもので
ある。つまり、初期改質器温度が高ければ、改質器点火
冷却水温度aを高く算出し、改質器点火タイミングを遅
くする。逆に、初期改質器温度が低ければ、改質器点火
冷却水温度aを低く算出して改質器点火を早めに行うよ
うにしている。
【0017】関数部13aにより算出された改質器点火
冷却水温度aは、比較部13bにおいて現在の電池冷却
水温度Stと比較される。この比較でa<Stのとき、
改質器点火信号l=「1」を演算部13cに出力する。
冷却水温度aは、比較部13bにおいて現在の電池冷却
水温度Stと比較される。この比較でa<Stのとき、
改質器点火信号l=「1」を演算部13cに出力する。
【0018】さらに、演算部13cでは、火花検知器1
2からの信号kのnot信号と改質器点火信号lのan
dをとることにより信号mを出力する。つまり、演算部
13cでは、改質器点火信号l=「1」の時、火花検知
信号kにより改質器10が未点火状態であることを確認
し、火花検知信号kを改質器シーケンス制御部14にm
=「1」を出力する。
2からの信号kのnot信号と改質器点火信号lのan
dをとることにより信号mを出力する。つまり、演算部
13cでは、改質器点火信号l=「1」の時、火花検知
信号kにより改質器10が未点火状態であることを確認
し、火花検知信号kを改質器シーケンス制御部14にm
=「1」を出力する。
【0019】改質器シーケンス制御部14では、m=
「1」となる時刻をT0とし、図10に示す如く予め決
められたシーケンシャルなタイミングで各補機へON/
OFF信号を出力する。
「1」となる時刻をT0とし、図10に示す如く予め決
められたシーケンシャルなタイミングで各補機へON/
OFF信号を出力する。
【0020】すなわち、タイミングT1に、改質器空気
ブロア15が回転を開始し、改質器空気調整弁16が予
め決められた初期開度まで「開」となる。これにより、
改質器10に改質空気が流入し空気パージを行う。
ブロア15が回転を開始し、改質器空気調整弁16が予
め決められた初期開度まで「開」となる。これにより、
改質器10に改質空気が流入し空気パージを行う。
【0021】次に、タイミングT2に、改質器点火装置
用ON/OFF弁17が「開」となり、燃料自在弁18
により2次圧が一定に保たれた燃料が改質器10へ流入
する。これと同じタイミングで改質器点火装置19内の
点火プラグがON状態になり、改質器点火装置19が点
火される。
用ON/OFF弁17が「開」となり、燃料自在弁18
により2次圧が一定に保たれた燃料が改質器10へ流入
する。これと同じタイミングで改質器点火装置19内の
点火プラグがON状態になり、改質器点火装置19が点
火される。
【0022】さらに、タイミングT3に、改質器昇温バ
ーナー用ON/OFF弁20が「開」となり、改質器昇
温バーナー21へ燃料が流入する。このとき、タイミン
グT2で点火された改質器点火装置19の炎により改質
器昇温バーナー21の点火となる。
ーナー用ON/OFF弁20が「開」となり、改質器昇
温バーナー21へ燃料が流入する。このとき、タイミン
グT2で点火された改質器点火装置19の炎により改質
器昇温バーナー21の点火となる。
【0023】最後のタイミングT4に、改質器点火装置
用ON/OFF弁17が「閉」となり、改質器点火装置
19が[OFF]となる。これにより、改質器10は改
質器昇温バーナー21のみによる点火状態となり、改質
器10の昇温開始となる。
用ON/OFF弁17が「閉」となり、改質器点火装置
19が[OFF]となる。これにより、改質器10は改
質器昇温バーナー21のみによる点火状態となり、改質
器10の昇温開始となる。
【0024】何らかの理由による点火失敗の場合、火花
検知器12からの火花検知信号k=「0」により上記ル
ーチンを繰り返すことにより再点火がされる。
検知器12からの火花検知信号k=「0」により上記ル
ーチンを繰り返すことにより再点火がされる。
【0025】上記までの状態では、改質器10へ燃料自
在弁18により二次圧を一定にされた燃料が改質器昇温
バーナー用ON/OFF弁20を通り改質器昇温バーナ
ー21へ流入している。また、改質器10へ改質器空気
ブロア15により流速を与えられた空気が初期開度に固
定された改質器空気調整弁16を通り改質器昇温バーナ
ー21へ流入している。
在弁18により二次圧を一定にされた燃料が改質器昇温
バーナー用ON/OFF弁20を通り改質器昇温バーナ
ー21へ流入している。また、改質器10へ改質器空気
ブロア15により流速を与えられた空気が初期開度に固
定された改質器空気調整弁16を通り改質器昇温バーナ
ー21へ流入している。
【0026】このように、従来の制御装置の電池冷却水
は、停止状態に冷却水昇温ヒータ3の出力制御および冷
却水バイパス弁5による冷却水バイパス制御により温度
制御される。起動時には、これらの制御を中止し、冷却
水昇温ヒータ3を全開、電池冷却水の全量を冷却水熱交
換器9に流すことなく昇温する。一方、改質器10は、
電池冷却水が一定温度に到達した時点で、改質器昇温バ
ーナー21を点火し、双方の昇温完了時刻を一致させる
ようにしている。
は、停止状態に冷却水昇温ヒータ3の出力制御および冷
却水バイパス弁5による冷却水バイパス制御により温度
制御される。起動時には、これらの制御を中止し、冷却
水昇温ヒータ3を全開、電池冷却水の全量を冷却水熱交
換器9に流すことなく昇温する。一方、改質器10は、
電池冷却水が一定温度に到達した時点で、改質器昇温バ
ーナー21を点火し、双方の昇温完了時刻を一致させる
ようにしている。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の制御装置7では、電池冷却水と改質器10の昇
温完了時刻とが一致しない場合が生じるという問題があ
る。
た従来の制御装置7では、電池冷却水と改質器10の昇
温完了時刻とが一致しない場合が生じるという問題があ
る。
【0028】第1には、電池冷却水温度により改質器1
0の点火タイミングを合わせているが、点火失敗を起こ
し再点火を行うと、失敗から再点火まで20分程度の時
間を要してしまい、結果的に電池冷却水が20分程度先
に昇温を完了してしまうことになる。さらに、このとき
燃料電池は、反応を開始していないため、電池が高温で
空炊き状態にあり、電池の劣化、電池の寿命の低下、さ
らに、電池のセル破損を起こす要因になる。
0の点火タイミングを合わせているが、点火失敗を起こ
し再点火を行うと、失敗から再点火まで20分程度の時
間を要してしまい、結果的に電池冷却水が20分程度先
に昇温を完了してしまうことになる。さらに、このとき
燃料電池は、反応を開始していないため、電池が高温で
空炊き状態にあり、電池の劣化、電池の寿命の低下、さ
らに、電池のセル破損を起こす要因になる。
【0029】第2には、改質器10の昇温時に点火後何
ら制御が行われていないため、何らかの外乱による昇温
カーブの変化に対して、電池冷却水と改質器の昇温完了
時刻にズレが生じる。この場合、に電池冷却水が先に昇
温を完了した場合には、第1の場合と同等の影響があ
り、改質器10が先に昇温の完了条件を満たした場合に
は、電池冷却水温度が昇温完了条件温度に達するまでの
間、改質器10が必要以上の高温状態となり、改質器1
0の反応性能の低下、さらに、触媒破損を起こす可能性
がある。
ら制御が行われていないため、何らかの外乱による昇温
カーブの変化に対して、電池冷却水と改質器の昇温完了
時刻にズレが生じる。この場合、に電池冷却水が先に昇
温を完了した場合には、第1の場合と同等の影響があ
り、改質器10が先に昇温の完了条件を満たした場合に
は、電池冷却水温度が昇温完了条件温度に達するまでの
間、改質器10が必要以上の高温状態となり、改質器1
0の反応性能の低下、さらに、触媒破損を起こす可能性
がある。
【0030】第3には、何らかの外乱があった場合、改
質器10の点火以外の制御をおこなっていないため外乱
に対応しきれず、外乱に対する温度変化を補償できなく
なり、昇温カーブが昇温許可範囲を逸脱してしまうこと
がある。
質器10の点火以外の制御をおこなっていないため外乱
に対応しきれず、外乱に対する温度変化を補償できなく
なり、昇温カーブが昇温許可範囲を逸脱してしまうこと
がある。
【0031】そこで、本発明は電池冷却水と改質器の昇
温完了時刻を合致させる一方、プラント保護の立場から
電池冷却水の昇温を電池の要求に合致した範囲での昇温
レートで行い、改質器の昇温を改質器の要求に合致した
範囲での昇温レートで行う燃料電池の制御装置を提供す
ることを目的とする。
温完了時刻を合致させる一方、プラント保護の立場から
電池冷却水の昇温を電池の要求に合致した範囲での昇温
レートで行い、改質器の昇温を改質器の要求に合致した
範囲での昇温レートで行う燃料電池の制御装置を提供す
ることを目的とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、燃料
電池の改質器の昇温を改質器の温度に基づいて制御する
と共に、電池冷却水の昇温を電池冷却水の温度に基づい
て制御する燃料電池の制御装置において、電池冷却水と
改質器のそれぞれの温度によりそれぞれの予想昇温時間
を演算する演算手段と、それぞれの予想昇温時間を比較
して双方の時間差を算出し、昇温完了時刻を一致させる
ようにそれぞれの予想昇温時間を増減してそれぞれの目
標所要時間を算出する比較演算手段と、電池冷却水と改
質器のそれぞれの許容昇温領域内でそれぞれの目標所要
時間から対応する電池冷却水の設定値および改質器の設
定値を演算して制御周期毎に更新する設定値演算手段
と、電池冷却水の実際の温度と前記設定値とに基づいて
電池冷却水の昇温を制御する一方、改質器の温度と前記
設定値とに基づいて改質器の昇温を制御する手段とを設
けるようにしたものである。
電池の改質器の昇温を改質器の温度に基づいて制御する
と共に、電池冷却水の昇温を電池冷却水の温度に基づい
て制御する燃料電池の制御装置において、電池冷却水と
改質器のそれぞれの温度によりそれぞれの予想昇温時間
を演算する演算手段と、それぞれの予想昇温時間を比較
して双方の時間差を算出し、昇温完了時刻を一致させる
ようにそれぞれの予想昇温時間を増減してそれぞれの目
標所要時間を算出する比較演算手段と、電池冷却水と改
質器のそれぞれの許容昇温領域内でそれぞれの目標所要
時間から対応する電池冷却水の設定値および改質器の設
定値を演算して制御周期毎に更新する設定値演算手段
と、電池冷却水の実際の温度と前記設定値とに基づいて
電池冷却水の昇温を制御する一方、改質器の温度と前記
設定値とに基づいて改質器の昇温を制御する手段とを設
けるようにしたものである。
【0033】請求項2の発明は、燃料電池の改質器の昇
温を改質器の温度に基づいて制御すると共に、電池冷却
水の昇温を電池冷却水の温度に基づいて制御する燃料電
池の制御装置において、電池冷却水の温度により第1所
定予想時間を関数演算する第1昇温完了時間演算部と、
改質器の温度により第2所定予想時間を関数演算する第
2昇温完了時間演算部と、第1所定予想時間と第2所定
予想時間とを比較して電池冷却水の目標所要時間として
の第1目標所要時間と改質器の目標所要時間としての第
2目標所要時間とを演算する比較部と、第1目標所要時
間と電池冷却水の温度と電池冷却水の昇温完了温度とに
基づいて第1昇温レートを所定演算する第1昇温レート
生成部と、電池冷却水の昇温許容領域と第1昇温レート
とを比較して許容昇温レートを定めて、これを電池冷却
水の温度設定値とする第1設定値部と、電池冷却水の温
度と電池冷却水の温度設定値とに基づいて電池冷却水の
昇温を制御する冷却水温度制御部と、第2目標所要時間
と改質器の温度と改質器の昇温完了温度とに基づいて第
2昇温レートを所定演算する第2昇温レート生成部と、
改質器の昇温許容領域と第2昇温レートとを比較して許
容昇温レートを定めてこれを改質器の温度設定値とする
第2設定値部と、改質器の温度と改質器の温度設定値と
に基づいて改質器の昇温を制御する改質器連続制御部と
を設けるようにしたものである。
温を改質器の温度に基づいて制御すると共に、電池冷却
水の昇温を電池冷却水の温度に基づいて制御する燃料電
池の制御装置において、電池冷却水の温度により第1所
定予想時間を関数演算する第1昇温完了時間演算部と、
改質器の温度により第2所定予想時間を関数演算する第
2昇温完了時間演算部と、第1所定予想時間と第2所定
予想時間とを比較して電池冷却水の目標所要時間として
の第1目標所要時間と改質器の目標所要時間としての第
2目標所要時間とを演算する比較部と、第1目標所要時
間と電池冷却水の温度と電池冷却水の昇温完了温度とに
基づいて第1昇温レートを所定演算する第1昇温レート
生成部と、電池冷却水の昇温許容領域と第1昇温レート
とを比較して許容昇温レートを定めて、これを電池冷却
水の温度設定値とする第1設定値部と、電池冷却水の温
度と電池冷却水の温度設定値とに基づいて電池冷却水の
昇温を制御する冷却水温度制御部と、第2目標所要時間
と改質器の温度と改質器の昇温完了温度とに基づいて第
2昇温レートを所定演算する第2昇温レート生成部と、
改質器の昇温許容領域と第2昇温レートとを比較して許
容昇温レートを定めてこれを改質器の温度設定値とする
第2設定値部と、改質器の温度と改質器の温度設定値と
に基づいて改質器の昇温を制御する改質器連続制御部と
を設けるようにしたものである。
【0034】
【作用】上記構成により、電池冷却水と改質器のそれぞ
れの現在温度によりそれぞれの予想昇温時間が演算され
る。このそれぞれの予想昇温時間は比較されて双方の時
間差を短縮する補正がされ、それぞれの目標所要時間が
演算される。そして、電池冷却水と改質器のそれぞれの
許容昇温領域内でそれぞれの目標所要時間から対応する
電池冷却水の設定値および改質器の設定値が演算され制
御周期毎に設定値が更新される。これら電池冷却水の設
定値および改質器の設定値とよりそれぞれ電池冷却水の
温度と改質器の温度が制御される。これにより、電池冷
却水と改質器は許容昇温領域内で時間と共に昇温カーブ
がいずれかに追従するように昇温し、しかも、双方の昇
温完了タイミングを合わせることができる。したがっ
て、電池が高温で空炊きされる状態を防ぎ、電池の劣化
や電池寿命の低下、さらに電池のセル破損が避けられ
る。また、改質器の昇温が先に完了することも防止さ
れ、改質器の反応性能の低下、さらに、触媒破損を避け
ることができる。
れの現在温度によりそれぞれの予想昇温時間が演算され
る。このそれぞれの予想昇温時間は比較されて双方の時
間差を短縮する補正がされ、それぞれの目標所要時間が
演算される。そして、電池冷却水と改質器のそれぞれの
許容昇温領域内でそれぞれの目標所要時間から対応する
電池冷却水の設定値および改質器の設定値が演算され制
御周期毎に設定値が更新される。これら電池冷却水の設
定値および改質器の設定値とよりそれぞれ電池冷却水の
温度と改質器の温度が制御される。これにより、電池冷
却水と改質器は許容昇温領域内で時間と共に昇温カーブ
がいずれかに追従するように昇温し、しかも、双方の昇
温完了タイミングを合わせることができる。したがっ
て、電池が高温で空炊きされる状態を防ぎ、電池の劣化
や電池寿命の低下、さらに電池のセル破損が避けられ
る。また、改質器の昇温が先に完了することも防止さ
れ、改質器の反応性能の低下、さらに、触媒破損を避け
ることができる。
【0035】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
て説明する。
【0036】図1は、本発明の一実施例を示す燃料電池
の制御装置の構成図である。図7と異なる点は、制御装
置7Aに改質器連続制御部22と第1設定値演算部23
と時刻カウント部24と比較部25と第2設定値演算部
26とを追設し、判定部13を除いたことである。
の制御装置の構成図である。図7と異なる点は、制御装
置7Aに改質器連続制御部22と第1設定値演算部23
と時刻カウント部24と比較部25と第2設定値演算部
26とを追設し、判定部13を除いたことである。
【0037】ここで、改質器連続制御部22は、改質器
10の温度Rtが第2設定値演算部26によって生成さ
れた改質器昇温の設定値Rs.pに追従するように改質
器空気調整弁16をPID制御するものである。第1設
定値演算部23は、予め定められた電池冷却水の昇温範
囲内で、電池冷却水の昇温の完了タイミングが改質器1
0の昇温の完了のタイミングと一致するように所定の補
正演算をして冷却水温度制御部8へ電池冷却水昇温の設
定値Ss.pを出力するものである。
10の温度Rtが第2設定値演算部26によって生成さ
れた改質器昇温の設定値Rs.pに追従するように改質
器空気調整弁16をPID制御するものである。第1設
定値演算部23は、予め定められた電池冷却水の昇温範
囲内で、電池冷却水の昇温の完了タイミングが改質器1
0の昇温の完了のタイミングと一致するように所定の補
正演算をして冷却水温度制御部8へ電池冷却水昇温の設
定値Ss.pを出力するものである。
【0038】時刻カウント部24は、現在時刻を第1設
定値演算部23および第2設定値演算部26へ出力する
ものである。比較部25は、第1設定値演算部23の演
算した第1所定予想時間t1と第2設定値演算部26の
演算した第2所定予想時間t2とを比較して第1目標所
要時間t1′と第2目標所要時間t2′とを算出するも
のである。第2設定値演算部26は、予め定められた改
質器の昇温範囲内で、改質器の昇温完了タイミングが電
池冷却水の昇温タイミングと一致するように所定の補正
演算をして改質器連続制御部22へ改質器昇温の設定値
Rs.pをして出力するものである。
定値演算部23および第2設定値演算部26へ出力する
ものである。比較部25は、第1設定値演算部23の演
算した第1所定予想時間t1と第2設定値演算部26の
演算した第2所定予想時間t2とを比較して第1目標所
要時間t1′と第2目標所要時間t2′とを算出するも
のである。第2設定値演算部26は、予め定められた改
質器の昇温範囲内で、改質器の昇温完了タイミングが電
池冷却水の昇温タイミングと一致するように所定の補正
演算をして改質器連続制御部22へ改質器昇温の設定値
Rs.pをして出力するものである。
【0039】上記構成で、改質器10の点火手順につい
て説明する。
て説明する。
【0040】まず、制御装置7Aの第1設定値演算部2
3では、冷却水温度測定器6の電池冷却水温度Stに応
じて現在温度から昇温完了温度に到達する第1所定予想
時間t1が算出され、比較部25へ出力される。すなわ
ち、第1設定値演算部23は、図2に示す如く構成さ
れ、第1昇温完了時間演算部23aが予め設定された関
数に従って第1所定予想時間t1を比較部25へ時間の
経過と共に出力する。
3では、冷却水温度測定器6の電池冷却水温度Stに応
じて現在温度から昇温完了温度に到達する第1所定予想
時間t1が算出され、比較部25へ出力される。すなわ
ち、第1設定値演算部23は、図2に示す如く構成さ
れ、第1昇温完了時間演算部23aが予め設定された関
数に従って第1所定予想時間t1を比較部25へ時間の
経過と共に出力する。
【0041】一方、制御装置7Aの第2設定値演算部2
6では、改質器温度測定器11の温度Rtに応じて現在
温度から昇温完了温度に到達する第2所定予想時間t2
が算出され、比較部25へ出力される。すなわち、第2
設定値演算部26は、図3に示す如く構成され、第2昇
温完了時間演算部26aが予め設定された関数に従って
時間の経過と共に第2所定予想時間t2を比較部25へ
出力する。
6では、改質器温度測定器11の温度Rtに応じて現在
温度から昇温完了温度に到達する第2所定予想時間t2
が算出され、比較部25へ出力される。すなわち、第2
設定値演算部26は、図3に示す如く構成され、第2昇
温完了時間演算部26aが予め設定された関数に従って
時間の経過と共に第2所定予想時間t2を比較部25へ
出力する。
【0042】次に、比較部25では、第1所定予想時間
t1と第2所定予想時間t2との大小の比較がされ、第
1所定予想時間t1<第2所定予想時間t2のとき、火
花検知器12からの信号kにより改質器点火状態か否か
を確認して失火状態のとき、改質器点火信号l=「1」
を生成し、改質器シーケンス制御部14へ出力する。
t1と第2所定予想時間t2との大小の比較がされ、第
1所定予想時間t1<第2所定予想時間t2のとき、火
花検知器12からの信号kにより改質器点火状態か否か
を確認して失火状態のとき、改質器点火信号l=「1」
を生成し、改質器シーケンス制御部14へ出力する。
【0043】改質器シーケンス制御部14は、図10に
示した手順によって改質器空気ブロア15、改質器空気
調整弁16、改質器点火装置用ON/OFF弁17、改
質器点火装置19、改質器昇温バーナー用ON/OFF
弁20を順次起動させる。
示した手順によって改質器空気ブロア15、改質器空気
調整弁16、改質器点火装置用ON/OFF弁17、改
質器点火装置19、改質器昇温バーナー用ON/OFF
弁20を順次起動させる。
【0044】なお、改質器失火状態では、改質器連続制
御部22からの改質器空気調整弁16への連続信号が
「0」となり、改質器空気調整弁16は改質器点火用に
予めきめられた初期開度に保たれる。
御部22からの改質器空気調整弁16への連続信号が
「0」となり、改質器空気調整弁16は改質器点火用に
予めきめられた初期開度に保たれる。
【0045】次に、比較部25では、第1所定予想時間
t1と第2所定予想時間t2とにより次のようにして第
1目標所要時間t1′と第2目標所要時間t2′を算出
して、それぞれ第1設定値演算部23または第2設定値
演算部26へ出力する。
t1と第2所定予想時間t2とにより次のようにして第
1目標所要時間t1′と第2目標所要時間t2′を算出
して、それぞれ第1設定値演算部23または第2設定値
演算部26へ出力する。
【0046】具体的に説明すると、まず、比較部25
は、図4の処理手順によって計算部25Aにて第1所定
予想時間t1と第2所定予想時間t2との差の絶対値を
2で割る演算を行い補正値taを得る。さらに、第1所
定予想時間t1と第2所定予想時間t2とは比較部25
Bで大小の比較がされ、この比較で第1所定予想時間t
1≧第2所定予想時間t2のとき、補正値taにより代
入部25Cの処理がされ、t1′=t1−ta,t2′
=t2+taという補正が行われる。また、第1所定予
想時間t1<第2所定予想時間t2のとき、補正値ta
により代入部25Dの処理によりt1′=t1+ta,
t2′=t2−taという補正が行われる。
は、図4の処理手順によって計算部25Aにて第1所定
予想時間t1と第2所定予想時間t2との差の絶対値を
2で割る演算を行い補正値taを得る。さらに、第1所
定予想時間t1と第2所定予想時間t2とは比較部25
Bで大小の比較がされ、この比較で第1所定予想時間t
1≧第2所定予想時間t2のとき、補正値taにより代
入部25Cの処理がされ、t1′=t1−ta,t2′
=t2+taという補正が行われる。また、第1所定予
想時間t1<第2所定予想時間t2のとき、補正値ta
により代入部25Dの処理によりt1′=t1+ta,
t2′=t2−taという補正が行われる。
【0047】この処理により、第1所定予想時間t1≧
第2所定予想時間t2のとき、つまり、電池冷却水の昇
温スピードが遅く改質器昇温スピードが速い場合には、
電池冷却水昇温スピードを電池冷却水と改質器の昇温完
了時刻の差の半分だけ速め、改質器昇温スピードを電池
冷却水と改質器の昇温完了時刻の差の半分だけ遅くする
ことになり、昇温完了時刻を一致させる。
第2所定予想時間t2のとき、つまり、電池冷却水の昇
温スピードが遅く改質器昇温スピードが速い場合には、
電池冷却水昇温スピードを電池冷却水と改質器の昇温完
了時刻の差の半分だけ速め、改質器昇温スピードを電池
冷却水と改質器の昇温完了時刻の差の半分だけ遅くする
ことになり、昇温完了時刻を一致させる。
【0048】逆に、第1所定予想時間t1<第2所定予
想時間t2のとき、つまり、電池冷却水の昇温スピード
が速く、改質器昇温スピードが遅い場合には、電池冷却
水昇温スピードを電池冷却水と改質器の昇温完了時刻の
差の半分だけ遅くし、改質器昇温スピードを電池冷却水
と改質器の昇温完了時刻の差の半分だけ速くして、昇温
完了時刻を一致させる。
想時間t2のとき、つまり、電池冷却水の昇温スピード
が速く、改質器昇温スピードが遅い場合には、電池冷却
水昇温スピードを電池冷却水と改質器の昇温完了時刻の
差の半分だけ遅くし、改質器昇温スピードを電池冷却水
と改質器の昇温完了時刻の差の半分だけ速くして、昇温
完了時刻を一致させる。
【0049】続いて、比較部25から第1目標所要時間
t1′が第1設定値演算部23の第1昇温レート生成部
23bに入力され、次の式(1)によって補正された新
しい第1昇温レートR1が算出されて第1設定部23c
へ出力される。
t1′が第1設定値演算部23の第1昇温レート生成部
23bに入力され、次の式(1)によって補正された新
しい第1昇温レートR1が算出されて第1設定部23c
へ出力される。
【0050】
【数1】 R1=St+[(St0−St)/t1′]×t…………(1)
【0051】ここで、 St=現在の電池冷却水の温度 St0=電池冷却水昇温完了条件温度 t1′=第1目標所要時間 t=現在時刻
【0052】第1設定部23cでは、第1昇温レートR
1が昇温カーブにおける昇温許可領域内に収める矯正を
行う。
1が昇温カーブにおける昇温許可領域内に収める矯正を
行う。
【0053】すなわち、第1昇温レートR1が昇温許可
領域内に存在する場合には、矯正は行われない。仮に、
第1昇温レートR1が昇温許可領域上限を越えている場
合には、昇温カーブが昇温許可領域上限の値となり、第
1昇温レートR1が昇温許可領域下限を越えている場合
には、昇温カーブが昇温許可領域下限の値となるように
矯正される。これにより、改質器と電池冷却水の昇温完
了時刻を一致させ、さらに、電池冷却水の昇温許可領域
内に収められる電池冷却水の昇温カーブが生成される。
領域内に存在する場合には、矯正は行われない。仮に、
第1昇温レートR1が昇温許可領域上限を越えている場
合には、昇温カーブが昇温許可領域上限の値となり、第
1昇温レートR1が昇温許可領域下限を越えている場合
には、昇温カーブが昇温許可領域下限の値となるように
矯正される。これにより、改質器と電池冷却水の昇温完
了時刻を一致させ、さらに、電池冷却水の昇温許可領域
内に収められる電池冷却水の昇温カーブが生成される。
【0054】上記した電池冷却水の昇温カーブは、時刻
カウント部24によりカウントされた現在時刻に対して
加算部23dで次回の制御周期までの時間Δtを加算し
て、次回の制御時刻を得る。そして、次回の制御時刻を
第1設定値部23cの昇温カーブ上に重ね合わせて、昇
温カーブ上の次回の制御時刻における電池冷却水温度を
得て、これを電池冷却水昇温の設定値Ss.pとして冷
却水温度制御部8へ出力する。
カウント部24によりカウントされた現在時刻に対して
加算部23dで次回の制御周期までの時間Δtを加算し
て、次回の制御時刻を得る。そして、次回の制御時刻を
第1設定値部23cの昇温カーブ上に重ね合わせて、昇
温カーブ上の次回の制御時刻における電池冷却水温度を
得て、これを電池冷却水昇温の設定値Ss.pとして冷
却水温度制御部8へ出力する。
【0055】次に、第2目標所要時間t2′が第2設定
値演算部26の第2昇温レート生成部26bで次の式
(2)により補正され、新しい第2昇温レートR2が生
成されて、第2設定値部26cへ出力される。
値演算部26の第2昇温レート生成部26bで次の式
(2)により補正され、新しい第2昇温レートR2が生
成されて、第2設定値部26cへ出力される。
【0056】
【数2】 R2=Rt+(Rt0−Rt/t2′)t……………(2)
【0057】ここで、 Rt=現在の改質器の温度 Rt0=改質器昇温完了条件温度 t2′=第2目標所要時間 t=現在時刻
【0058】第2設定値部26cでは、第2昇温レート
R2を昇温カーブにおける昇温許可領域内に収める矯正
を行う。
R2を昇温カーブにおける昇温許可領域内に収める矯正
を行う。
【0059】すなわち、第2昇温レートR2が昇温許可
領域内に存在する場合には矯正は行われない。仮に、補
正された第2昇温レートR2が昇温許可領域上限を越え
ている場合には、昇温カーブが昇温許可領域上限の値と
し、補正された第2昇温レートR2が昇温許可領域下限
を越えている場合には、昇温カーブは昇温許可領域下限
の値になるように矯正される。これにより改質器と電池
冷却水の昇温完了時刻を一致させ、さらに、改質器10
の昇温許可領域内に収められる改質器昇温カーブが生成
される。
領域内に存在する場合には矯正は行われない。仮に、補
正された第2昇温レートR2が昇温許可領域上限を越え
ている場合には、昇温カーブが昇温許可領域上限の値と
し、補正された第2昇温レートR2が昇温許可領域下限
を越えている場合には、昇温カーブは昇温許可領域下限
の値になるように矯正される。これにより改質器と電池
冷却水の昇温完了時刻を一致させ、さらに、改質器10
の昇温許可領域内に収められる改質器昇温カーブが生成
される。
【0060】時刻カウント部24ではカウントされた現
在時刻に対して加算部26dで次回の制御周期までの時
間Δtを加算して、次回の制御時刻を得る。さらに、次
回の制御時刻を第2設定値部26cの昇温カーブ上に重
ね合わせて、昇温カーブ上の次回の制御時刻における改
質器温度を得る。これを改質器昇温の設定値Rs.pと
して改質器連続制御部22へ出力する。
在時刻に対して加算部26dで次回の制御周期までの時
間Δtを加算して、次回の制御時刻を得る。さらに、次
回の制御時刻を第2設定値部26cの昇温カーブ上に重
ね合わせて、昇温カーブ上の次回の制御時刻における改
質器温度を得る。これを改質器昇温の設定値Rs.pと
して改質器連続制御部22へ出力する。
【0061】以上説明した第1設定値演算部23、第2
設定値演算部26、比較部25のそれぞれの処理は、周
期的に行われ、冷却水温度制御部8、改質器連続制御部
22へ第1目標所要時間t1′、第2目標所要時間t
2′に各々昇温が完了するよう逐次両者の設定値Ss.
p,Rs.pを変化させていく。
設定値演算部26、比較部25のそれぞれの処理は、周
期的に行われ、冷却水温度制御部8、改質器連続制御部
22へ第1目標所要時間t1′、第2目標所要時間t
2′に各々昇温が完了するよう逐次両者の設定値Ss.
p,Rs.pを変化させていく。
【0062】冷却水温度制御部8では、冷却水温度測定
器6の電池冷却水の温度Stが、電池冷却水昇温の設定
値Ss.pに追従するようにPID制御がされる。
器6の電池冷却水の温度Stが、電池冷却水昇温の設定
値Ss.pに追従するようにPID制御がされる。
【0063】すなわち、まず、電池冷却水の昇温を急速
に行うような設定値の場合では、冷却水温度制御部8の
PID制御により冷却水昇温ヒータ3の出力が最大とな
り、冷却水バイパス弁5が電池冷却水が全量冷却水熱交
換器9に流れない方向へ開く。また、電池冷却水を抑え
目に昇温するような設定値の場合には、冷却水温度制御
部8のPID制御により冷却水昇温ヒータ3の出力最大
のまま、冷却水バイパス弁5の開度を連続的に制御して
電池冷却水を冷却水熱交換器9側へ循環させて、2次冷
却水と熱交換させ電池冷却水の昇温スピードを抑える。
また、冷却水バイパス弁5の開度調節だけでは昇温スピ
ードが抑えられない場合には冷却水昇温ヒータ3の出力
を絞る。
に行うような設定値の場合では、冷却水温度制御部8の
PID制御により冷却水昇温ヒータ3の出力が最大とな
り、冷却水バイパス弁5が電池冷却水が全量冷却水熱交
換器9に流れない方向へ開く。また、電池冷却水を抑え
目に昇温するような設定値の場合には、冷却水温度制御
部8のPID制御により冷却水昇温ヒータ3の出力最大
のまま、冷却水バイパス弁5の開度を連続的に制御して
電池冷却水を冷却水熱交換器9側へ循環させて、2次冷
却水と熱交換させ電池冷却水の昇温スピードを抑える。
また、冷却水バイパス弁5の開度調節だけでは昇温スピ
ードが抑えられない場合には冷却水昇温ヒータ3の出力
を絞る。
【0064】改質器連続制御部22では、改質器温度測
定器11の現在の改質器の温度Rtが、改質器昇温の設
定値Rs.pに追従するようにPID制御がされる。
定器11の現在の改質器の温度Rtが、改質器昇温の設
定値Rs.pに追従するようにPID制御がされる。
【0065】まず、改質器10の昇温を急速に行うよう
な設定値の場合には、改質器連続制御部22のPID制
御により、改質器空気調整弁16が初期開度に保たれて
改質器が最も速く昇温される。また、改質器10を抑え
目に昇温するような設定値の場合には、改質器連続制御
部22のPID制御により改質器空気調整弁16の開度
を連続的に開閉して、昇温スピードを抑え気味にする。
このとき、改質器空気調整弁16には初期開度にリミッ
ターがあり、初期開度以下の開度にはならないようにす
る。
な設定値の場合には、改質器連続制御部22のPID制
御により、改質器空気調整弁16が初期開度に保たれて
改質器が最も速く昇温される。また、改質器10を抑え
目に昇温するような設定値の場合には、改質器連続制御
部22のPID制御により改質器空気調整弁16の開度
を連続的に開閉して、昇温スピードを抑え気味にする。
このとき、改質器空気調整弁16には初期開度にリミッ
ターがあり、初期開度以下の開度にはならないようにす
る。
【0066】図5および図6は本実施例で多少の外乱が
あっても電池冷却水と改質器の昇温完了予測時刻を合致
させることができることを示すもので、図5は、改質器
の温度のカーブ、図6は、電池冷却水の温度のカーブで
ある。電池冷却水の昇温を電池の要求に合致した範囲で
の昇温レートで行い、改質器の昇温を改質器の要求に合
致した範囲での昇温レートで行われる。
あっても電池冷却水と改質器の昇温完了予測時刻を合致
させることができることを示すもので、図5は、改質器
の温度のカーブ、図6は、電池冷却水の温度のカーブで
ある。電池冷却水の昇温を電池の要求に合致した範囲で
の昇温レートで行い、改質器の昇温を改質器の要求に合
致した範囲での昇温レートで行われる。
【0067】このように本実施例によれば、次の効果が
得られる。
得られる。
【0068】a)改質器昇温において、改質器点火失敗
を起こし再点火を行うような状態では、許容レート範囲
内でできる限り早く昇温させる一方、電池冷却水の昇温
を許容レート範囲内でできる限り遅く昇温させることに
より双方の昇温完了時刻をほぼ一致させることができ
る。
を起こし再点火を行うような状態では、許容レート範囲
内でできる限り早く昇温させる一方、電池冷却水の昇温
を許容レート範囲内でできる限り遅く昇温させることに
より双方の昇温完了時刻をほぼ一致させることができ
る。
【0069】b)改質器の昇温において、点火後何らか
の外乱による昇温カーブの変化が生じたとき、電池冷却
水と改質器の昇温完了予測時刻を比較することにより、
両者の昇温カーブを補正することができ、電池冷却水と
改質器の昇温完了時刻のズレを防ぐことができる。
の外乱による昇温カーブの変化が生じたとき、電池冷却
水と改質器の昇温完了予測時刻を比較することにより、
両者の昇温カーブを補正することができ、電池冷却水と
改質器の昇温完了時刻のズレを防ぐことができる。
【0070】c)電池冷却水および改質器の昇温中に何
らかの外乱があった場合、電池冷却水と改質器の昇温完
了予測時刻とを比較することにより、昇温カーブを補正
することができ、電池冷却水と改質器の昇温が昇温許可
範囲内で行われる。
らかの外乱があった場合、電池冷却水と改質器の昇温完
了予測時刻とを比較することにより、昇温カーブを補正
することができ、電池冷却水と改質器の昇温が昇温許可
範囲内で行われる。
【0071】上記効果から、電池が高温で空炊きされる
状態を防ぎ、電池の劣化や電池寿命の低下、さらに電池
のセル破損が避けられる。また、改質器の昇温が先に完
了することも防止され、改質器の反応性能の低下、さら
に、触媒破損を避けることができる。
状態を防ぎ、電池の劣化や電池寿命の低下、さらに電池
のセル破損が避けられる。また、改質器の昇温が先に完
了することも防止され、改質器の反応性能の低下、さら
に、触媒破損を避けることができる。
【0072】なお、上述の実施例では、電池冷却水と改
質器との昇温時の昇温カーブの許容範囲の補正を行うた
め、昇温カーブに禁止区域を設けることにより昇温許可
範囲を定義していたが、新たに算出される温度設定値と
現在までの温度設定値との比較により変化率の上限を第
1設定値部23c、第2設定値部26cに設けることに
より昇温許容範囲を定義することもできる。
質器との昇温時の昇温カーブの許容範囲の補正を行うた
め、昇温カーブに禁止区域を設けることにより昇温許可
範囲を定義していたが、新たに算出される温度設定値と
現在までの温度設定値との比較により変化率の上限を第
1設定値部23c、第2設定値部26cに設けることに
より昇温許容範囲を定義することもできる。
【0073】同様に、上述の説明においては、第1設定
値部23c、第2設定値部26c上で次回の制御周期に
おける設定値を求める手段として、次回制御周期までの
時間Δtを現在温度に加算して算出しているが、第1昇
温レート生成部23b、第2昇温レート生成部26bの
出力側に積分器を入れることにより、次回の制御周期の
設定値を算出し、冷却水温度制御部8および改質器連続
制御部22へ出力することもできる。この手段によれば
加算部23dを省くことができ、図1に示す実施例に比
べて簡略された設定値の演算とすることができる。
値部23c、第2設定値部26c上で次回の制御周期に
おける設定値を求める手段として、次回制御周期までの
時間Δtを現在温度に加算して算出しているが、第1昇
温レート生成部23b、第2昇温レート生成部26bの
出力側に積分器を入れることにより、次回の制御周期の
設定値を算出し、冷却水温度制御部8および改質器連続
制御部22へ出力することもできる。この手段によれば
加算部23dを省くことができ、図1に示す実施例に比
べて簡略された設定値の演算とすることができる。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
池冷却水と改質器は許容昇温領域内で時間と共に昇温カ
ーブがいずれかに追従するように昇温し、しかも、双方
の昇温完了タイミングを合わせることができる。したが
って、電池が高温で空炊きされる状態を防ぎ、電池の劣
化や電池寿命の低下、さらに電池のセル破損が避けられ
る。また、改質器の昇温が先に完了することも防止さ
れ、改質器の反応性能の低下、さらに、触媒破損を避け
ることができる。
池冷却水と改質器は許容昇温領域内で時間と共に昇温カ
ーブがいずれかに追従するように昇温し、しかも、双方
の昇温完了タイミングを合わせることができる。したが
って、電池が高温で空炊きされる状態を防ぎ、電池の劣
化や電池寿命の低下、さらに電池のセル破損が避けられ
る。また、改質器の昇温が先に完了することも防止さ
れ、改質器の反応性能の低下、さらに、触媒破損を避け
ることができる。
【図1】本発明の一実施例を示す燃料電池の制御装置の
構成図である。
構成図である。
【図2】図1の制御装置の第1設定値演算部を示す構成
図である。
図である。
【図3】図1の制御装置の第2設定値演算部を示す構成
図である。
図である。
【図4】図1の制御装置の比較部を示す構成図である。
【図5】図1の制御装置の改質器昇温カーブを示す説明
図である。
図である。
【図6】図1の制御装置の電池冷却水昇温カーブを示す
説明図である。
説明図である。
【図7】従来例を示す燃料電池の制御装置の構成図であ
る。
る。
【図8】図7の制御装置の冷却水温度制御部を示す構成
図である。
図である。
【図9】図7の制御装置の判定部を示す構成図である。
【図10】図7の制御装置の改質器シーケンス制御部の
作用を示すタイムチャートである。
作用を示すタイムチャートである。
7A 制御装置 8 冷却水温度制御部 9 冷却水熱交換器 10 改質器 11 改質器温度測定器 12 火花検知器 13 判定部 14 改質器シーケンス制御部 15 改質器空気ブロア 16 改質器空気調整弁 17 改質器点火装置用ON/OFF弁 18 燃料自在弁 19 改質器点火装置 20 改質器昇温バーナー用ON/OFF弁 21 改質器昇温バーナー 22 改質器連続制御部 23 第1設定値演算部 23a 第1昇温完了時間演算部 23b 第1昇温レート生成部 23c 第1設定値部 23d 加算部 24 時刻カウント部 25 比較部 26 第2設定値演算部 26a 第2昇温完了時間演算部 26b 第2昇温レート生成部 26c 第2設定値部
Claims (2)
- 【請求項1】 燃料電池の改質器の昇温を改質器の温度
に基づいて制御すると共に、電池冷却水の昇温を電池冷
却水の温度に基づいて制御する燃料電池の制御装置にお
いて、 前記電池冷却水と改質器のそれぞれの温度によりそれぞ
れの予想昇温時間を演算する演算手段と、 前記それぞれの予想昇温時間を比較して双方の時間差を
算出し、昇温完了時刻を一致させるように前記それぞれ
の予想昇温時間を増減してそれぞれの目標所要時間を算
出する比較演算手段と、 前記電池冷却水と改質器のそれぞれの許容昇温領域内で
前記それぞれの目標所要時間から対応する電池冷却水の
設定値および改質器の設定値を演算して制御周期毎に更
新する設定値演算手段と、 前記電池冷却水の実際の温度と前記設定値とに基づいて
電池冷却水の昇温を制御する一方、前記改質器の温度と
前記設定値とに基づいて改質器の昇温を制御する手段を
備えたことを特徴とする燃料電池の制御装置。 - 【請求項2】 燃料電池の改質器の昇温を改質器の温度
に基づいて制御すると共に、電池冷却水の昇温を電池冷
却水の温度に基づいて制御する燃料電池の制御装置にお
いて、 前記電池冷却水の温度により第1所定予想時間を関数演
算する第1昇温完了時間演算部と、 前記改質器の温度により第2所定予想時間を関数演算す
る第2昇温完了時間演算部と、 前記第1所定予想時間と第2所定予想時間とを比較して
前記電池冷却水の目標所要時間としての第1目標所要時
間と前記改質器の目標所要時間としての第2目標所要時
間とを演算する比較部と、 前記第1目標所要時間と前記電池冷却水の温度と電池冷
却水の昇温完了温度とに基づいて第1昇温レートを所定
演算する第1昇温レート生成部と、 電池冷却水の許容昇温領域と前記第1昇温レートとを比
較して許容昇温レートを定めて、これを電池冷却水の温
度設定値とする第1設定値部と、 前記電池冷却水の温度と前記電池冷却水の温度設定値と
に基づいて電池冷却水の昇温を制御する冷却水温度制御
部と、 前記第2目標所要時間と前記改質器の温度と改質器の昇
温完了温度とに基づいて第2昇温レートを所定演算する
第2昇温レート生成部と、 改質器の許容昇温領域と前記第2昇温レートとを比較し
て許容昇温レートを定めてこれを改質器の温度設定値と
する第2設定値部と、 前記改質器の温度と前記改質器の温度設定値とに基づい
て改質器の昇温を制御する改質器連続制御部とを備えた
ことを特徴とする燃料電池の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP50A JPH06215786A (ja) | 1993-01-19 | 1993-01-19 | 燃料電池の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP50A JPH06215786A (ja) | 1993-01-19 | 1993-01-19 | 燃料電池の制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06215786A true JPH06215786A (ja) | 1994-08-05 |
Family
ID=12105033
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP50A Pending JPH06215786A (ja) | 1993-01-19 | 1993-01-19 | 燃料電池の制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06215786A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005251693A (ja) * | 2004-03-08 | 2005-09-15 | Nissan Motor Co Ltd | 燃料電池システム |
JP2006522455A (ja) * | 2003-04-04 | 2006-09-28 | テキサコ ディベラップメント コーポレイション | 燃料処理装置サブシステムのための動作状態 |
US7147946B2 (en) | 2001-05-23 | 2006-12-12 | Nissan Motor Co., Ltd. | Fuel cell system |
US7482085B2 (en) | 1996-06-07 | 2009-01-27 | Bdf Ip Holdings Ltd. | Apparatus for improving the cold starting capability of an electrochemical fuel cell |
JP2014010944A (ja) * | 2012-06-28 | 2014-01-20 | Nissan Motor Co Ltd | 燃料電池システム |
-
1993
- 1993-01-19 JP JP50A patent/JPH06215786A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7482085B2 (en) | 1996-06-07 | 2009-01-27 | Bdf Ip Holdings Ltd. | Apparatus for improving the cold starting capability of an electrochemical fuel cell |
US7147946B2 (en) | 2001-05-23 | 2006-12-12 | Nissan Motor Co., Ltd. | Fuel cell system |
JP2006522455A (ja) * | 2003-04-04 | 2006-09-28 | テキサコ ディベラップメント コーポレイション | 燃料処理装置サブシステムのための動作状態 |
JP2005251693A (ja) * | 2004-03-08 | 2005-09-15 | Nissan Motor Co Ltd | 燃料電池システム |
JP2014010944A (ja) * | 2012-06-28 | 2014-01-20 | Nissan Motor Co Ltd | 燃料電池システム |
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