JPH06214659A - 弁 - Google Patents

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JPH06214659A
JPH06214659A JP2189593A JP2189593A JPH06214659A JP H06214659 A JPH06214659 A JP H06214659A JP 2189593 A JP2189593 A JP 2189593A JP 2189593 A JP2189593 A JP 2189593A JP H06214659 A JPH06214659 A JP H06214659A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 正圧域から負圧域まで連続して圧力設定する
減圧弁に適応する弁の構造で、弁本体の小型化が可能で
あり、かつ小さい力をもって圧力設定の調節をすること
ができる弁を提供する。 【構成】 軸部材41は弁本体にねじで嵌合しており、
回転しつつ軸方向に移動する。そして軸部材41は、深
溝玉軸受36を介して圧力調節ばね8を押す調節部材1
0と結合されており、調節部材10には軸方向力のみが
伝達される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、設定圧力や開度等の作
動条件が調節可能である弁に関するものであり、具体的
には、減圧弁、真空調圧弁、差圧弁、逃し弁、一次圧調
節弁、流量調節弁、混合弁等の圧力や流量を調節する各
種の調節弁、さらにこれらの調節弁を母体とする自動弁
に応用する構成として、特に好ましいものである。
【0002】
【従来の技術】上記した調節弁の内、例えば減圧弁の代
表的な構成は、弁の二次側の流路がダイアフラムによっ
て仕切られた圧力室に導通され、ダイアフラムの一方の
面には、主弁あるいはパイロット弁が固定され、他方の
面には圧力調節用のばねが当接されたものである。そし
て減圧弁の設定圧力の調節は、圧力調節ばねをねじ等に
よって他端から押圧し、その長さを変化させることによ
り行う。
【0003】旧来、減圧弁の設定圧力の変更は、専ら手
動によって行われていた。しかし近年、多種の制御条件
に迅速に対応するために、弁の作動条件を遠隔操作によ
って自動的に切り換えたり、負荷の状態をフィードバッ
クしてより精密な制御を可能とすることを目的として、
減圧弁を母体とした自動弁の需要が高い。そこで本出願
人は、減圧弁の作動条件を遠隔操作するための方策とし
て、減圧弁にモータ等の駆動源を取り付けた構成を提案
した(特公平4−1361号、実開平1−155519
号)。
【0004】本出願人が提案した構成は、駆動源の出力
軸に溝とボール、或いは溝とローラを介して軸方向に移
動可能に伝導軸を接続したものである。そして、伝導軸
にはねじが施され、弁本体に一体的に固定されたナット
に挿入されている。また伝導軸は、圧力調節ばねの上に
載置された調節部材に、ボールを介して当接されてい
る。従って伝導軸はモータの回転力を受けると、ナット
との嵌合によって回転しつつ軸方向に移動し、調節部材
を軸方向に押圧して、圧力調節ばねの長さを変化させ
る。
【0005】ところで、旧来減圧弁は、いずれも二次側
の圧力を大気圧以上に設定して利用するものであった。
しかし、ダイアフラムを圧力調節ばねによって押すだけ
でなく、これに引き方向に向かう力を加えることも可能
にして、大気圧以上から大気圧以下まで連続して使用す
る事ができる減圧弁が提案されている(実開昭63−1
14311号公報)。
【0006】そして近年、この種の減圧弁にも遠隔操作
ができる構成が望まれている。ところが、上記したダイ
アフラムを圧力調節ばねによって引き方向の力を付与す
る減圧弁に、前記した自動弁の構成をそのまま応用する
ことはできない。即ち、前記した自動弁は、伝導軸をボ
ールを介して調節部材に押し当てる構成であったため、
伝導軸を調節部材から遠避けると、伝導軸と調節部材が
離れてしまい、調節部材を引くことはできない。
【0007】そこで従来では、大気圧以上から大気圧以
下まで連続して使用する減圧弁を母体とする自動弁に
は、次の様な動力伝達構成が採用されていた。図7は、
従来技術の減圧弁を母体とする自動弁の部分断面図であ
り、駆動部と弁本体の接続部分を示すものである。
【0008】図7において、100は駆動軸であり、モ
ータの回転力が減速されて伝達され、低速で回転する。
駆動軸100の先端は軸継ぎ手103によって伝導軸1
01と接続されている。伝導軸101は、弁本体102
の頭部に一体的に固定された調節ねじガイド104によ
って、軸方向には一体的に、回転方向には自由に支承さ
れている。更に伝導軸101先端のねじ部は、調節部材
105に設けられた雌ねじと嵌合している。また調節部
材105は、周部に突起110を有する。そしてこの突
起110は前記した調節ねじガイド104に軸方向に設
けられた溝109内と嵌合しており、調節部材105
は、上下方向には自由移動を許すが、回転はできない状
態に組み立てられている。また調節部材105の芯部に
は波形111が形成されており、圧力調節ばね106が
抜け落ちることがないように挿入されている。
【0009】従来技術の構成では、モータによって駆動
軸100を回転し、伝導軸101が回転されると、ねじ
で嵌合する調節部材105が軸方向に移動し、圧力調節
ばね106の長さを変化させる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の弁は、大気
圧以上から大気圧以下まで連続して使用するような減圧
弁に対しても、設定圧力を遠隔操作することができ、好
ましい構成である。しかしながら、従来技術の自動弁
は、調節部材に駆動軸100のねじが直接係合するもの
であったため、調節部材に強い回転力が負荷される問題
があった。そのため従来技術の弁では前記した溝109
と突起110のような、調節部材105が駆動軸100
と共回りをすることを防止するための方策が必須であっ
た。その結果、従来技術の弁は、弁本体の頭部の直径が
大きくならざるを得ない欠点があった。
【0011】また従来技術の弁は、伝導軸101が軸方
向に移動する事がないように、伝導軸101をスナップ
リング107で固定していたが、伝導軸101が回転す
る際に当該スナップリング107で発生する摩擦力が大
きく、設定圧力の調節に大きな力を要する問題があっ
た。そのため従来技術の弁を自動弁に応用すると、モー
タ等のアクチェータはおのずと大型にならざるをえず、
前記した弁本体の大型化と相乗して外形が非常に大きな
ものとなってしまう問題点があった。
【0012】本発明は、従来技術の上記した問題点に着
目し、弁本体の小型化が可能であり、また小さい力をも
って作動条件の調節をすることができる弁を提供するこ
とを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】そして上記した目的を達成するための本発
明の特徴は、調節部材を軸方向に移動することにより作
動条件が調節可能である弁において、弁本体に対してね
じ嵌合をもって固定された軸部材を有し、該軸部材は軸
受部材を介して調節部材に回転自在でかつ軸方向には一
体的に結合されている弁にある。
【0014】
【作用】本発明の弁で採用する軸部材は、弁本体にねじ
によって嵌合されているため、モータ等のアクチェータ
や、手動によってこれを回転すると、軸部材は回転しつ
つ軸方向へ移動する。そして軸部材と軸方向に一体的に
結合された調節部材は、軸部材の移動に追従して移動
し、弁の作動条件が変更される。一方軸部材は、軸受部
材を介して調節部材に回転自在に取り付けられているの
で、軸の回転力は、調節部材には全く伝わらない。その
ため調節部材に特別の回転防止のための構造は必要な
い。
【0015】
【実施例】以下さらに本発明の具体的実施例について説
明する。図1は、本発明の具体的実施例の自動弁の一部
分を示す断面図である。図2は、図1の自動弁の軸部材
と調節部材との結合部分の詳細図である。図3は、図2
の結合部分の断面図である。図4は、図1の自動弁の軸
部材と調節部材との分解斜視図である。
【0016】図1において、1は、本発明の具体的実施
例の自動弁を示す。本実施例の自動弁1は、弁本体2と
駆動部3が一体化されて成るものである。まず駆動部3
側の構成を説明すると、駆動部3は、アクチェータ部3
9のフレーム40にねじガイド42が固定され、さらに
軸部材41が接続され、これらが一体となって一つのブ
ロックを形成するものである。アクチェータ部39から
順次説明すると、アクチェータ部39自体は、公知のそ
れと大差なく、駆動源であるモータと減速機(図示せ
ず)が内蔵されたものである。
【0017】軸部材41は、鋼の軸で、上部に駆動軸4
3との結合部が設けられている。そして軸部材41の中
間部には、図1の様に送りねじ50が形成されている。
また送りねじ50の更に下は、細く加工され、その最も
下端には図3,図4に示されるような係止部51が設け
られている。係止部51は、先端に大きな面取り52が
され、先端から少し上の周囲に溝54が設けられたもの
である。ここで溝54の断面形状は、図3,図4の様に
下向きの勾配56が小さく、上向きの勾配57が大き
い。そして、下向きの勾配56は、後記するスリット2
6の上側の壁面59との間でテーパを形成する様に配慮
されている。
【0018】ねじガイド42は、筒状であって、内部に
雌ねじ加工が施されたものである。またねじガイド42
の下端には、取り付けフランジ55が設けられている。
【0019】駆動部3の各構成部品の組み付け関係を説
明すると、ねじガイド42がフランジ55およびねじ5
8によって、フレーム40の取り付けフランジ64の下
面に一体的に固定されている。一方軸部材41は、上部
がピン45を介して駆動軸43と結合されている。その
ため軸部材41は駆動軸43と一体的に回転するが軸方
向には両者は分離されている。また軸部材41の送りね
じ50は、ねじガイド42の雌ねじと嵌合し、先端の係
止部51は、ねじガイド42から突出している。
【0020】一方自動弁1の母体となる弁本体2は、蒸
気用のダイアフラム型パイロット式減圧弁である。弁本
体2のダイアフラム5以下の構成は、図示を省略する
が、省略部分の構造は、公知のダイアフラム型パイロッ
ト式減圧弁と何ら異なるところは無い。簡単に説明する
と、ダイアフラム5の下に形成されたダイアフラム室7
は、弁本体2の二次側と連通し、またダイアフラム5の
下面はパイロット弁の可動部に当接されている。そして
パイロット弁の一次側は、弁本体2の一次側と連通し、
パイロット弁の二次側は、主弁を駆動するシリンダーに
連通している。そして、弁本体2の二次側の圧力変動に
応じてダイアフラムは上下し、パイロット弁を開閉して
一次側の高い圧力を利用して主弁を動作させるものであ
る。
【0021】そして本実施例の自動弁1の弁本体2の構
成で肝心な点は、ダイアフラム5よりも上側に位置する
構成にある。即ち、本実施例では従来技術と同様に、ダ
イアフラム5の上に圧力調節ばね8が載置されている
が、圧力調節ばね8は、ダイアフラム5の中央のダイア
フラム押さえ9に直接溶接されており、両者は一体とな
っている。また更に圧力調節ばね8の上端には、軸結合
部材12と一体化された調節部材10が溶接されてお
り、調節部材10も圧力調節ばね8に固定されている。
【0022】逆に言えば、本実施例では調節部材10は
強力な圧力調節ばね8に一体的に固定され、その圧力調
節ばね8はダイアフラム押さえ9およびダイアフラム5
によって、弁本体2に回転方向に関して一体的に固定さ
れている。従って、本実施例では調節部材10に多少の
捩じり力が働いても調節部材10が捩じれる事はない。
また何らかの具合で一時的に調節部材10の角度が変化
することがあっても、捩じり力が消失すると圧力調節ば
ね8の捩じり方向の反発力によって、元の角度に自動的
に復帰する。
【0023】軸結合部材12と調節部材10は、本実施
例においては深溝玉軸受36を介して結合され、両者は
一つの部品として一体化されている。両者をまず軸結合
部材12から説明すると軸結合部材12は、軸部材41
と嵌合して一体的に結合する部材であり、筒状体15,
係止部材16,押しリング17,ばね18,解除リング
19よりなる。筒状体15は、上側が底20のある円筒
24であって、筒状体15の下端部にはねじ23が設け
られている。円筒24の内周は前記した軸部材41の内
径にほぼ等しく、底20も軸部材41の端部の形状に略
一致するようにザグリ状の窪みが設けられている。
【0024】そして、筒状体15には、外側から円筒内
部に連通するスリット26が形成されている。スリット
26は、外側から内部方向には、斜め上に向かって形成
されたものであり、対称の位置に2箇所設けられてい
る。筒状体15の下端近くは、直径が他の部分よりも太
く作られており、ばね係止部28が形成されている。
【0025】係止部材16は、直径が2から3mm程度
であって、長さが筒状体15の直径よりも幾分長い円柱
状のピンである。押しリング17は中心に筒状体15の
直径よりも少し大きい穴の空いたリングである。ばね1
8は捲線の内径が筒状体15の直径よりもやや大きいコ
イルばねである。解除リング19は、断面形状が凹状の
部材であり、中心には筒状体15の直径よりも少し大き
い穴が設けられている。
【0026】軸結合部材12を構成する部材の各位置関
係を説明すると、まず係止部材16は、筒状体15のス
リット26に水平に挿入されている。従って、係止部材
16の中央部は、スリット26内に挿入され、一方係止
部材16の両端は筒状体15から突出している。また、
筒状体15の外周面には、ばね18、押しリング17が
下から順次装着されており、押しリング17の上面が、
筒状体15から突出した係止部材16の両端と当接して
いる。その結果、係止部材16は、ばね18によって常
時斜め上方向、即ち上方向であって係止部材16の中央
部が筒状体15の内部に向かって突出する様に付勢され
ている。また解除リング19は、中心の孔が筒状体15
の外周面に挿入され、内面29が係止部材16の上部に
当接している。
【0027】一方調節部材10は、軸受挿入部31の周
囲に、2面が切り欠かれた薄いフランジ32が形成され
たものである。そしてここで特記するべきは、本実施例
において調節部材10は、軸結合部材12と深溝玉軸受
36を介して結合されている点である。即ち調節部材1
0の軸受挿入部31は、円筒形であり、内部には、段3
4が設けられている。軸受挿入部31の外周の上部には
雄ねじ加工が施され(図示せず)、外形がナットに似た
上蓋35が装着されている。そして軸受挿入部31の内
部には、深溝玉軸受36が前記した段34と上蓋35の
間で外輪72が挟持された状態で装着されている。また
前記した軸結合部材12の下端のねじ23は、深溝玉軸
受36の内輪内に挿入され、ナット37が締結されてお
り、軸結合部材12は、深溝玉軸受36の内輪にしっか
りと固定されている。従って、軸結合部材12は、深溝
玉軸受36を介して調節部材10に対して回転可能であ
り、かつ軸方向には上下方向共に一体的に結合されてい
る。
【0028】以上説明した弁本体2と駆動部3とは、駆
動部3の取り付けフランジ64が弁本体2の取り付けフ
ランジ62の上面と一致され、ボルト61を締結するこ
とによって一体的に結合されている。そして、駆動部3
から突出された軸部材41は弁本体2の開口33を貫通
して、先端の係止部51が軸結合部材12の円筒24に
挿入され、係止部材16が軸部材41の溝54に係入
し、係止部材16は、軸結合部材12のスリット26の
上側の壁面59と軸部材41の溝54の両者に挟まれて
くさび効果を発揮して停止している。従って軸部材41
は、軸結合部材12と回転方向にも、上下の軸方向にも
一体的に固定される。そして前記したように軸結合部材
12は、深溝玉軸受36を介して調節部材10に固定さ
れているので、軸部材41は調節部材10に深溝玉軸受
36を介して回転可能であり、かつ軸方向には一体的に
結合されている。
【0029】自動弁1の設定圧力を上昇させる時は、図
示しないモータを回転させて駆動軸43を例えば右に回
転する。すると回転力は駆動軸43のピン45を介して
軸部材41に伝えられ、軸部材41が回転する。ここ
で、軸部材41は、送りねじ50が、ねじガイド42の
雌ねじと嵌合しているので、回転しつつねじに沿って下
方向へ移動する。
【0030】軸部材41が下方向に移動すると、軸部材
41の下面が、直接調節部材10の軸結合部材12の円
筒24の底20を押圧する。そしてこの押圧力は、円筒
24の底20から深溝玉軸受36の内輪70,玉71、
外輪72を経て調節部材10に伝達され、調節部材10
全体を下に押し下げる。一方軸部材41の回転力につい
て見ると、軸結合部材12と調節部材10は深溝玉軸受
36を介して結合されているため、内輪70が空転する
ことによって軸部材41の回転力は、調節部材10から
遮断される。加えて本実施例の弁本体2では、調節部材
10の下面に圧力調節ばね8が一体的に溶接されてお
り、圧力調節ばね8の捩じりに対する反発力が、調節部
材10の回転を阻止する方向に作用するため、調節部材
10は、回転することなく下方向に移動する。
【0031】一方自動弁1の設定圧力を降下させる時
は、先とは逆方向に駆動軸43を回転する。すると、軸
部材41は上昇し調節部材10は、圧力調節ばね8に押
されて軸部材41に追従し、上方向に移動する。そして
更に軸部材41を上昇させると、圧力調節ばね8は中立
位置に至る。続けて軸部材41を上昇させると、調節部
材10が強制的に引き上げられる。この時も前記した場
合同様に、内輪70が空転することによって軸部材41
の回転力は、調節部材10から遮断され、調節部材10
は、回転することなく上方向に移動する。
【0032】本実施例の自動弁1では、圧力調節ばね8
の上端は、調節部材10のフランジ32の下面に溶接さ
れており、かつ圧力調節ばね8の下端は、ダイアフラム
押さえ9に溶接されているので、圧力調節ばね8は引き
延ばされる。この時の自動弁1の出力蒸気の圧力は負圧
状態になっている。
【0033】以上説明した実施例では、調節部材10は
直接圧力調節ばね8に溶接された構成を例示した。この
構成は、本発明に必須のものではないが、実施例の中で
説明した通り、調節部材10の回転を阻止する作用が有
るので好ましい態様として推奨される。本実施例の様な
溶接による接合の他、ねじ止めや鋲止め、あるいは圧力
調節ばね8の先端に孔を設け、調節部材10にピンを設
けて両者を嵌合する等の手段により、調節部材10を圧
力調節ばね8と回転方向に一体的に結合することによっ
ても同様の効果が期待できる。
【0034】以上説明した実施例では、本発明の弁をア
クチェータを備えた自動弁に応用した構成を開示した。
しかし本発明の弁は、自動弁に限定されるものではな
く、もちろん手動で作動条件を変更する手動弁にも応用
することができる。図5は本発明の弁を手動弁に応用し
た場合の実施例を示すものである。本実施例において、
先の実施例と同一の部材は、同一の番号を付して説明を
省略する。本実施例の弁80では、弁本体2の頂部に凹
状のキャップ体81を固定し、このキャップ体81に雌
ねじを設け、軸部材83をキャップ体81の雌ねじと嵌
合させた状態で調節部材10と結合したものである。本
実施例の弁80では、弁本体2の頂部から突出した軸部
材83の六角部85を手動で回転することにより、設定
圧力を調節することができる。
【0035】また先の2つの実施例では、軸受部材とし
ていずれも深溝玉軸受を採用した。深溝玉軸受は、ラジ
アル荷重と、両方向のスラスト荷重を負荷することがで
きる軸受として最も一般的であり、本発明の弁に採用す
るのに最も好ましいものとして推奨される。しかしなが
ら、勿論深溝玉軸受に変わってスラスト玉軸受、樹脂や
金属のスリーブ軸受等も応用可能である。
【0036】スラスト玉軸受を利用した構成には、例え
ば図6の様なものがある。図6に示す実施例で採用する
軸結合部材90の上部の構成は、図3で説明したものと
全く同一であるため図示を省略する。本実施例では、軸
結合部材12の下部には軸91が取り付けられており、
該軸91の中間部にはフランジ93が設けられている。
また圧力調節バネ8が溶接された調節部材95の上面
は、内部に円形の空洞が形成された軸受押さえ部材96
が固定されている。そして、この調節部材95と軸受押
さえ部材96によって形成される空間内に、2つのスラ
スト玉軸受97が配置され、両スラスト玉軸受97の間
に前記した軸部材91のフランジ93が挟持されてい
る。
【0037】本発明の弁は、正圧から負圧にかけて連続
して使用できる減圧弁を対象として開発されたものであ
るが、負圧域のみで使用する減圧弁にも勿論利用するこ
とができる。また減圧弁以外の調節弁や単に全開と全閉
のみに使用される弁にも応用することができる。
【0038】
【発明の効果】本発明の弁は、軸部材が、軸受部材を介
して調節部材と軸方向には一体的に結合されているた
め、調節部材には軸方向力のみが伝達される。そのため
本発明の弁では調節部材に特別の回転防止部材を設ける
必要がなく、弁の小型化に寄与することができる効果が
ある。また本発明の弁は、軸を回転する際の摩擦抵抗が
小さいので、調節部材を小さい力で回すことができる効
果がある。そのため本発明の弁を自動弁に応用する場合
は、小型のアクチェータをもって作動条件を調節するこ
とができ、弁のなお一層の小型化を図ることができる。
また本発明の弁を手動弁に応用した場合は、動きが滑ら
かで調整し易い効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の具体的実施例の自動弁の一部分を示す
断面図である。
【図2】図1の自動弁の軸部材と調節部材との結合部分
の詳細図である。
【図3】図2の結合部分の断面図である。
【図4】図1の自動弁の軸部材と調節部材との分解斜視
図である。
【図5】本発明の変形実施例の自動弁の一部分を示す断
面図である。
【図6】本発明の変形実施例の自動弁の一部分を示す断
面図である。
【図7】従来技術の減圧弁を母体とする自動弁の部分断
面図である。
【符号の説明】
1 自動弁 2 弁本体 8 圧力調節ばね 10 調節部材 12 軸結合部材 36 深溝玉軸受 41 軸部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調節部材を軸方向に移動することにより
    作動条件が調節可能である弁において、弁本体に対して
    ねじ嵌合をもって固定された軸部材を有し、該軸部材は
    軸受部材を介して調節部材に回転自在でかつ軸方向には
    一体的に結合されていることを特徴とする弁。
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